JPH08310969A - 固形薬品組成物及びその製造方法 - Google Patents
固形薬品組成物及びその製造方法Info
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- JPH08310969A JPH08310969A JP14671995A JP14671995A JPH08310969A JP H08310969 A JPH08310969 A JP H08310969A JP 14671995 A JP14671995 A JP 14671995A JP 14671995 A JP14671995 A JP 14671995A JP H08310969 A JPH08310969 A JP H08310969A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 水に難溶性の2種以上の薬物を含有する造粒
物又は水に難溶性の薬物をそれぞれ含有する2種以上の
造粒物に水膨潤性の賦形剤と糖類及び糖アルコール類か
ら選ばれる1種又は2種以上の糖成分とを配合してなる
ことを特徴とする固形薬品組成物。 【効果】 水に難溶性の2種以上の薬物を含有する固形
薬品組成物であっても、少量の添加剤を配合するのみで
崩壊性の良好な製剤を得ることができる。
物又は水に難溶性の薬物をそれぞれ含有する2種以上の
造粒物に水膨潤性の賦形剤と糖類及び糖アルコール類か
ら選ばれる1種又は2種以上の糖成分とを配合してなる
ことを特徴とする固形薬品組成物。 【効果】 水に難溶性の2種以上の薬物を含有する固形
薬品組成物であっても、少量の添加剤を配合するのみで
崩壊性の良好な製剤を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固形薬品組成物及びそ
の製造方法に関し、より詳しくは、水に難溶性の薬品を
2種以上含有するものであっても優れた崩壊性を示す固
形薬品組成物及びその製造方法に関する。
の製造方法に関し、より詳しくは、水に難溶性の薬品を
2種以上含有するものであっても優れた崩壊性を示す固
形薬品組成物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】固形薬
品組成物を調製する場合、一般的には、体内での吸収性
を向上させるための手段や服用性の向上を狙いとした製
剤上の工夫を行うことが多い。これらの固形薬品組成物
は、組成物の全成分を混合してそのまま使用することも
あるが、その使用目的に応じて、錠剤、カプセル剤又は
顆粒剤として使用することもある。例えば顆粒剤とする
場合、活性成分と共に適当な賦形剤を添加し、ロール圧
縮機による乾式造粒法(特公昭45−15755号公
報)、押し出し造粒機による湿式造粒法(特開平5−2
29936号公報)及び流動造粒装置を用いて活性成分
を水溶性高分子化合物で処理して顆粒状とする方法等が
採用されている。このようにして得られた顆粒ないしは
顆粒様の組成物を、一定の粒径に整粒した後、更に添加
剤を添加し、これを打錠して錠剤として使用したり、そ
の一定量を充填した硬カプセル剤や分包として使用して
いる。
品組成物を調製する場合、一般的には、体内での吸収性
を向上させるための手段や服用性の向上を狙いとした製
剤上の工夫を行うことが多い。これらの固形薬品組成物
は、組成物の全成分を混合してそのまま使用することも
あるが、その使用目的に応じて、錠剤、カプセル剤又は
顆粒剤として使用することもある。例えば顆粒剤とする
場合、活性成分と共に適当な賦形剤を添加し、ロール圧
縮機による乾式造粒法(特公昭45−15755号公
報)、押し出し造粒機による湿式造粒法(特開平5−2
29936号公報)及び流動造粒装置を用いて活性成分
を水溶性高分子化合物で処理して顆粒状とする方法等が
採用されている。このようにして得られた顆粒ないしは
顆粒様の組成物を、一定の粒径に整粒した後、更に添加
剤を添加し、これを打錠して錠剤として使用したり、そ
の一定量を充填した硬カプセル剤や分包として使用して
いる。
【0003】ところが、対象とする薬物が水に対して溶
解性が低い場合、上記のような造粒方法で造粒された薬
物を含む固形薬品組成物は、体内で崩壊しにくく、特
に、結晶性の薬物や薬物の粒子径が大きい場合は、体内
での良好な崩壊性を確保するには薬物に対して大量の賦
形剤が必要となり、それによって、服用量が多くなった
り、薬物そのものの吸収性が影響を受ける等の問題が生
じている。この場合の対策として、例えば水に難溶性の
薬物を充分に微粉とし、該薬物の活性成分としての表面
積を増加させ、更に、結合剤と混合して吸収性を向上さ
せる方法や適当な界面活性剤、例えばショ糖脂肪酸エス
テルやポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等
の添加により水との親和性を向上させる等の方法が用い
られている。
解性が低い場合、上記のような造粒方法で造粒された薬
物を含む固形薬品組成物は、体内で崩壊しにくく、特
に、結晶性の薬物や薬物の粒子径が大きい場合は、体内
での良好な崩壊性を確保するには薬物に対して大量の賦
形剤が必要となり、それによって、服用量が多くなった
り、薬物そのものの吸収性が影響を受ける等の問題が生
じている。この場合の対策として、例えば水に難溶性の
薬物を充分に微粉とし、該薬物の活性成分としての表面
積を増加させ、更に、結合剤と混合して吸収性を向上さ
せる方法や適当な界面活性剤、例えばショ糖脂肪酸エス
テルやポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等
の添加により水との親和性を向上させる等の方法が用い
られている。
【0004】しかしながら、水に難溶性の薬物が2種以
上配合されている固形薬品組成物において、例えば上記
の前者の方法のように微粉化した薬物を結合剤と混合す
ることにより解決しようとする場合、水に難溶性の薬物
の表面に直接、結合剤が付与されているために(浸透し
てくる生体液がこれらの結合部分に効率よく作用せ
ず)、組成物全体に充分な崩壊性能をもたせることがで
きない。一方、後者の方法のように界面活性剤を添加を
した場合、水との親和性は向上するが、顆粒と顆粒との
界面における結合剤の物理的阻害により、組成物全体の
崩壊性能を抜本的に解決するには至らない。
上配合されている固形薬品組成物において、例えば上記
の前者の方法のように微粉化した薬物を結合剤と混合す
ることにより解決しようとする場合、水に難溶性の薬物
の表面に直接、結合剤が付与されているために(浸透し
てくる生体液がこれらの結合部分に効率よく作用せ
ず)、組成物全体に充分な崩壊性能をもたせることがで
きない。一方、後者の方法のように界面活性剤を添加を
した場合、水との親和性は向上するが、顆粒と顆粒との
界面における結合剤の物理的阻害により、組成物全体の
崩壊性能を抜本的に解決するには至らない。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、水に難溶性の薬物を2種以上含有する、崩壊性が改
善された固形薬品組成物及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
で、水に難溶性の薬物を2種以上含有する、崩壊性が改
善された固形薬品組成物及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは上
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、水に難溶
性の薬物が複数配合された固形薬品組成物の場合、それ
らの水に難溶性の薬物を含む造粒物に対し、水膨潤性の
賦形剤と共に、糖や糖アルコールのような糖成分を添加
することにより、その崩壊性が著しく改善されることを
見い出し、本発明をなすに至った。
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、水に難溶
性の薬物が複数配合された固形薬品組成物の場合、それ
らの水に難溶性の薬物を含む造粒物に対し、水膨潤性の
賦形剤と共に、糖や糖アルコールのような糖成分を添加
することにより、その崩壊性が著しく改善されることを
見い出し、本発明をなすに至った。
【0007】即ち、本発明は、水に難溶性の2種以上の
薬物を含有する造粒物又は水に難溶性の薬物をそれぞれ
含有する2種以上の造粒物に水膨潤性の賦形剤と糖類及
び糖アルコール類から選ばれる1種又は2種以上の糖成
分とを配合してなることを特徴とする固形薬品組成物及
びその製造方法を提供する。ここで、水膨潤性の賦形剤
を結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム架橋体、カルボキシメチルエチルセルロース及
びポリビニルピロリドン架橋体から選ばれる1種又は2
種以上のものとすると好適である。
薬物を含有する造粒物又は水に難溶性の薬物をそれぞれ
含有する2種以上の造粒物に水膨潤性の賦形剤と糖類及
び糖アルコール類から選ばれる1種又は2種以上の糖成
分とを配合してなることを特徴とする固形薬品組成物及
びその製造方法を提供する。ここで、水膨潤性の賦形剤
を結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム架橋体、カルボキシメチルエチルセルロース及
びポリビニルピロリドン架橋体から選ばれる1種又は2
種以上のものとすると好適である。
【0008】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明の固形薬品組成物は、2種類以上の水に難溶性の薬物
を含有する造粒物と、水膨潤性の賦形剤と、糖類や糖ア
ルコール類からなる糖成分とを必須成分とするものであ
る。
明の固形薬品組成物は、2種類以上の水に難溶性の薬物
を含有する造粒物と、水膨潤性の賦形剤と、糖類や糖ア
ルコール類からなる糖成分とを必須成分とするものであ
る。
【0009】本発明の水に難溶性の薬物は、その溶解度
が特に制限されるものではないが、30〜40℃におけ
る水に対する溶解度が1(g/100g水)以下の薬物
を活性成分とする場合、本発明は特に有用である。この
ような活性成分として、例えばエテンザミド、イブプロ
フェン、トルフェナム酸、フェナセチン、メフェナム
酸、フルフェナム酸、フロクタフェニン、サザピリン、
ケトフェニルブタゾン、フェニルブタゾン、アルクロフ
ェナック、フェンブフェン、メチアジン酸、ケトプロフ
ェン、ナプロキセン、フルルビプロフェン、プラノプロ
フェン、塩酸チノリジン等の解熱消炎鎮痛剤の他、ノス
カピン、アリルイソプロピルアセチル尿素等を挙げるこ
とができ、これらを2種以上組み合わせて配合する。こ
こで、これらの薬物の組み合わせは、通常の製剤におい
て組み合わせて配合し得るものあれば特に制約されるも
のではない。
が特に制限されるものではないが、30〜40℃におけ
る水に対する溶解度が1(g/100g水)以下の薬物
を活性成分とする場合、本発明は特に有用である。この
ような活性成分として、例えばエテンザミド、イブプロ
フェン、トルフェナム酸、フェナセチン、メフェナム
酸、フルフェナム酸、フロクタフェニン、サザピリン、
ケトフェニルブタゾン、フェニルブタゾン、アルクロフ
ェナック、フェンブフェン、メチアジン酸、ケトプロフ
ェン、ナプロキセン、フルルビプロフェン、プラノプロ
フェン、塩酸チノリジン等の解熱消炎鎮痛剤の他、ノス
カピン、アリルイソプロピルアセチル尿素等を挙げるこ
とができ、これらを2種以上組み合わせて配合する。こ
こで、これらの薬物の組み合わせは、通常の製剤におい
て組み合わせて配合し得るものあれば特に制約されるも
のではない。
【0010】これらの薬物の粒度は、組み合わせる他の
薬剤との混合性を考慮しながら粒度分布や見かけの比重
を調整することが望ましいが、一般的には、その粒径は
1〜500μm、特に10〜80μmとすると好適であ
る。1μm未満であると賦形剤や他の活性成分中に均一
に分散しにくくなる場合があり、500μmを超えると
活性成分が分離、偏析を起こしやすくなる場合がある。
ここで、特に均一な製剤を得るためには、各薬物の粒径
を上記のように10〜80μmとすることが最も好まし
い。
薬剤との混合性を考慮しながら粒度分布や見かけの比重
を調整することが望ましいが、一般的には、その粒径は
1〜500μm、特に10〜80μmとすると好適であ
る。1μm未満であると賦形剤や他の活性成分中に均一
に分散しにくくなる場合があり、500μmを超えると
活性成分が分離、偏析を起こしやすくなる場合がある。
ここで、特に均一な製剤を得るためには、各薬物の粒径
を上記のように10〜80μmとすることが最も好まし
い。
【0011】本発明の固形薬物組成物は、上記薬物を2
種以上組み合わせた単一造粒物とするか、上記薬物の2
種以上をそれぞれ1種以上含有する2種以上の造粒物混
合物としたものを使用するものであり、その造粒方法と
しては公知の方法を採用し得、例えば流動造粒法、ロー
ル圧縮法、押し出し造粒法、撹拌造粒法等をその製剤目
的により適宜選択して造粒することができるが、例えば
本発明の固形薬物組成物の剤型を錠剤やカプセル剤等と
する場合、流動造粒法やロール圧縮法による造粒物とす
ると、本発明の効果が特に顕著なものとなる。一方、固
形薬物組成物の速い崩壊を主目的とする場合、流動造粒
法による造粒物とすれば、その造粒物と賦形剤及び糖や
糖アルコールの糖成分との接触がより確実となり、最も
好適である。なお、薬物を造粒するに際し、必要に応じ
て賦形剤、結合剤、崩壊剤を本発明の効果を妨げない範
囲で適宜添加することができる。
種以上組み合わせた単一造粒物とするか、上記薬物の2
種以上をそれぞれ1種以上含有する2種以上の造粒物混
合物としたものを使用するものであり、その造粒方法と
しては公知の方法を採用し得、例えば流動造粒法、ロー
ル圧縮法、押し出し造粒法、撹拌造粒法等をその製剤目
的により適宜選択して造粒することができるが、例えば
本発明の固形薬物組成物の剤型を錠剤やカプセル剤等と
する場合、流動造粒法やロール圧縮法による造粒物とす
ると、本発明の効果が特に顕著なものとなる。一方、固
形薬物組成物の速い崩壊を主目的とする場合、流動造粒
法による造粒物とすれば、その造粒物と賦形剤及び糖や
糖アルコールの糖成分との接触がより確実となり、最も
好適である。なお、薬物を造粒するに際し、必要に応じ
て賦形剤、結合剤、崩壊剤を本発明の効果を妨げない範
囲で適宜添加することができる。
【0012】上記造粒物の粒径は、100〜2000μ
mとすると好ましく、より好ましくは350〜1000
μm、特に好ましくは350〜800μmである。10
0μm未満であると粒子の流動性が不十分となり、後工
程の移送、混合、打錠等の処理に支障をきたす場合があ
り、2000μmを超えると薬物の1回使用量当たりの
含有量のバラツキが大きくなったり、顆粒の分離、偏析
の問題が生じる場合がある。
mとすると好ましく、より好ましくは350〜1000
μm、特に好ましくは350〜800μmである。10
0μm未満であると粒子の流動性が不十分となり、後工
程の移送、混合、打錠等の処理に支障をきたす場合があ
り、2000μmを超えると薬物の1回使用量当たりの
含有量のバラツキが大きくなったり、顆粒の分離、偏析
の問題が生じる場合がある。
【0013】上記薬物は、薬物の種類、それらの組み合
わせ、剤型、適用目的等により、その配合量は種々異な
るが、通常の製剤において、これらの薬物の1回使用量
の合計量が50mg以上の組み合わせのものについて
は、特に本発明の効果が大きい。また、一般的には組成
物全体の95%(重量%、以下同様)以下、特に90%
以下とすることが好ましい。95%を超えると充分な崩
壊性を得ることが困難な場合がある。
わせ、剤型、適用目的等により、その配合量は種々異な
るが、通常の製剤において、これらの薬物の1回使用量
の合計量が50mg以上の組み合わせのものについて
は、特に本発明の効果が大きい。また、一般的には組成
物全体の95%(重量%、以下同様)以下、特に90%
以下とすることが好ましい。95%を超えると充分な崩
壊性を得ることが困難な場合がある。
【0014】本発明の水膨潤性の賦形剤は、水に不溶な
いしは膨潤する高分子物質で多孔性のものであれば、特
にその種類が制約されるものではないが、上記物性を有
すると共に、通常の製剤において賦形剤として使用され
るセルロース誘導体や架橋された水溶性高分子化合物が
好適に使用される。このような賦形剤として、例えば結
晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
(置換度5.0〜16.0)、カルボキシメチルセルロ
ース(例えばカルメロース)、カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム(例えばカルメロースカルシウム)、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム架橋体(例えばク
ロスカルメロースナトリウム)、カルボキシメチルエチ
ルセルロース、ポリビニルピロリドン架橋体(例えばク
ロスポピドン)等を挙げることができ、これらの中で
も、クロスカルメロースナトリウム等のカルボキシメチ
ルセルロースナトリウム架橋体やクロスポピドン等のポ
リビニルピロリドン架橋体などが特に好適である。
いしは膨潤する高分子物質で多孔性のものであれば、特
にその種類が制約されるものではないが、上記物性を有
すると共に、通常の製剤において賦形剤として使用され
るセルロース誘導体や架橋された水溶性高分子化合物が
好適に使用される。このような賦形剤として、例えば結
晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
(置換度5.0〜16.0)、カルボキシメチルセルロ
ース(例えばカルメロース)、カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム(例えばカルメロースカルシウム)、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム架橋体(例えばク
ロスカルメロースナトリウム)、カルボキシメチルエチ
ルセルロース、ポリビニルピロリドン架橋体(例えばク
ロスポピドン)等を挙げることができ、これらの中で
も、クロスカルメロースナトリウム等のカルボキシメチ
ルセルロースナトリウム架橋体やクロスポピドン等のポ
リビニルピロリドン架橋体などが特に好適である。
【0015】水膨潤性の賦形剤の粒度は、特に制約はな
いが、1〜100μm、特に5〜30μmとすると好適
である。1μm未満では賦形剤粒子の凝集等により、賦
形剤配合の効果が低減する場合があり、100μmを超
えると充分な崩壊性を得ることが困難な場合がある。ま
た、水膨潤性の賦形剤の形状としては、糖類や糖アルコ
ール類の粒子を包含できる程度の大きさの空隙を保有し
たものが好ましく、その空隙の数は多いほど好ましい。
いが、1〜100μm、特に5〜30μmとすると好適
である。1μm未満では賦形剤粒子の凝集等により、賦
形剤配合の効果が低減する場合があり、100μmを超
えると充分な崩壊性を得ることが困難な場合がある。ま
た、水膨潤性の賦形剤の形状としては、糖類や糖アルコ
ール類の粒子を包含できる程度の大きさの空隙を保有し
たものが好ましく、その空隙の数は多いほど好ましい。
【0016】上記水膨潤性の賦形剤の配合量は、剤型、
適用目的等により種々異なるが、一般的には、上記の水
に難溶性の2種以上の薬物の合計配合量の1〜50%、
特に3〜45%とすることが好ましい。1%未満では固
形薬物組成物の崩壊性を充分に改良することが困難な場
合があり、50%を超えると服用量が多くなるので望ま
しくない。また、組成物全体に対する配合量は、上記と
同様の理由により、一般的には、組成物全体の0.5〜
40%、特に1〜30%とすることが好ましい。
適用目的等により種々異なるが、一般的には、上記の水
に難溶性の2種以上の薬物の合計配合量の1〜50%、
特に3〜45%とすることが好ましい。1%未満では固
形薬物組成物の崩壊性を充分に改良することが困難な場
合があり、50%を超えると服用量が多くなるので望ま
しくない。また、組成物全体に対する配合量は、上記と
同様の理由により、一般的には、組成物全体の0.5〜
40%、特に1〜30%とすることが好ましい。
【0017】本発明の固形薬品組成物は、上記賦形剤と
共に、糖類及び糖アルコール類の中から選ばれる1種又
は2種以上の糖成分を添加するものである。ここで、本
発明の糖類は、薬品に通常添加されている公知のものを
使用することができ、このような糖類として、例えば乳
糖、無水乳糖、ショ糖、果糖、デキストロース等を挙げ
ることができ、これらは1種単独で、又は2種以上を組
み合わせて用いることができるが、これらの中でも乳糖
や無水乳糖は加湿下での影響が少ないので、特に好まし
い。また、本発明の糖アルコール類は、薬品に通常添加
されている公知のものを使用することができ、このよう
な糖アルコール類として、例えばマンニトール、ソルビ
トール、キシリトール等を挙げることができ、これらは
1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
共に、糖類及び糖アルコール類の中から選ばれる1種又
は2種以上の糖成分を添加するものである。ここで、本
発明の糖類は、薬品に通常添加されている公知のものを
使用することができ、このような糖類として、例えば乳
糖、無水乳糖、ショ糖、果糖、デキストロース等を挙げ
ることができ、これらは1種単独で、又は2種以上を組
み合わせて用いることができるが、これらの中でも乳糖
や無水乳糖は加湿下での影響が少ないので、特に好まし
い。また、本発明の糖アルコール類は、薬品に通常添加
されている公知のものを使用することができ、このよう
な糖アルコール類として、例えばマンニトール、ソルビ
トール、キシリトール等を挙げることができ、これらは
1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0018】上記糖成分の粒度は、特に制限されるもの
ではないが、一般的には1〜800μm、特に10〜1
00μmのものが好適に使用される。上記範囲以外で
は、糖成分を添加して固形製剤化することが困難な場合
がある。
ではないが、一般的には1〜800μm、特に10〜1
00μmのものが好適に使用される。上記範囲以外で
は、糖成分を添加して固形製剤化することが困難な場合
がある。
【0019】上記糖成分の配合量は、剤型、適用目的等
により種々異なるが、一般的には、上記の水に難溶性の
2種以上の薬物の合計配合量の0.5〜40%、特に1
〜30%とすることが好ましい。0.5%未満では固形
薬物組成物の崩壊性を充分に改良することが困難な場合
があり、50%を超えると服用量が多くなるので望まし
くない。また、組成物全体に対する配合量は、上記と同
様の理由により、一般的には、組成物全体の0.1〜3
5%、特に1〜20%とすることが好ましい。また、上
記水膨潤性の賦形剤と糖成分との合計配合量は、上記の
水に難溶性の薬物の合計配合量の1.5〜90%、特に
3〜80%とすることが好ましく、また、組成物全体の
0.6〜75%、特に2〜50%とすることが好まし
い。水膨潤性の賦形剤と糖成分との合計配合量を上記範
囲とすることにより、本発明の効果は特に顕著なものと
なる。
により種々異なるが、一般的には、上記の水に難溶性の
2種以上の薬物の合計配合量の0.5〜40%、特に1
〜30%とすることが好ましい。0.5%未満では固形
薬物組成物の崩壊性を充分に改良することが困難な場合
があり、50%を超えると服用量が多くなるので望まし
くない。また、組成物全体に対する配合量は、上記と同
様の理由により、一般的には、組成物全体の0.1〜3
5%、特に1〜20%とすることが好ましい。また、上
記水膨潤性の賦形剤と糖成分との合計配合量は、上記の
水に難溶性の薬物の合計配合量の1.5〜90%、特に
3〜80%とすることが好ましく、また、組成物全体の
0.6〜75%、特に2〜50%とすることが好まし
い。水膨潤性の賦形剤と糖成分との合計配合量を上記範
囲とすることにより、本発明の効果は特に顕著なものと
なる。
【0020】本発明の固形薬品組成物を製造する場合、
まず、水に難溶性の2種以上の薬物を含む単一造粒物ま
たは水に難溶性の薬物2種以上をそれぞれ1種以上含有
する2種以上の造粒物混合物を調製し、これに水膨潤性
の賦形剤及び糖成分を混合し、次いで、最終剤型に応じ
て、造粒、打錠等を行う。
まず、水に難溶性の2種以上の薬物を含む単一造粒物ま
たは水に難溶性の薬物2種以上をそれぞれ1種以上含有
する2種以上の造粒物混合物を調製し、これに水膨潤性
の賦形剤及び糖成分を混合し、次いで、最終剤型に応じ
て、造粒、打錠等を行う。
【0021】また、造粒や打錠をするに際し、必要に応
じて、デンプン類等の崩壊剤、ヒドロキシプロピルセル
ロース(置換度53.4〜77.5%)、メチルセルロ
ース、ゼラチン、ビニルピロリドン、部分α化デンプン
等の結合剤、各種矯味剤、色素等を本発明の効果を妨げ
ない範囲で適宜添加することができる。
じて、デンプン類等の崩壊剤、ヒドロキシプロピルセル
ロース(置換度53.4〜77.5%)、メチルセルロ
ース、ゼラチン、ビニルピロリドン、部分α化デンプン
等の結合剤、各種矯味剤、色素等を本発明の効果を妨げ
ない範囲で適宜添加することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、水に難溶性の2種以上
の薬物を含有する固形薬品組成物であっても、少量の添
加剤を配合するのみで崩壊性の良好な製剤を得ることが
できる。
の薬物を含有する固形薬品組成物であっても、少量の添
加剤を配合するのみで崩壊性の良好な製剤を得ることが
できる。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0024】なお、下記実施例及び比較例において使用
した水に難溶性の薬物は、予め下記のふるいをそれぞれ
通過させて使用した。
した水に難溶性の薬物は、予め下記のふるいをそれぞれ
通過させて使用した。
【0025】 難溶性薬物 通過させたふるいの目の開き(μm) メフェナム酸 150 アリルイソプロピルアセチル尿素 180 イブプロフェン 180 エテンザミド 106 アルクロフェナック 150 ケトプロフェン 150
【0026】[実施例1]水に難溶性の薬剤としてメフ
ェナム酸とアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、こ
れらを流動造粒し、マンニトール及び結晶セルロースを
添加して打錠した。
ェナム酸とアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、こ
れらを流動造粒し、マンニトール及び結晶セルロースを
添加して打錠した。
【0027】即ち、メフェナム酸1500g及びアリル
イソプロピルアセチル尿素150gを流動造粒機(WS
G−5型:大川原社製)に仕込み、予めヒドロキシプロ
ピルセルロース(置換度65%)100gを2000g
の水に溶解した結合剤溶液を下記組成の所定量となるよ
うに噴霧し、造粒物を得た。1400μmのふるいを用
いてふるった上記造粒物343部(重量部、以下同様)
に対して結晶セルロース30部及びマンニトール15部
をそれぞれ加え、これらをV型混合機を用いて10分間
混合し、更にステアリン酸マグネシウム2部を加えて3
分間混合したものをロータリー型の打錠機(L−41:
畑鉄工社製)で打錠圧を1.2t/cm2として製錠
し、錠剤重量390mg、直径10mmの碁石型である
下記組成の錠剤を得た。組成 メフェナム酸 300 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 13 部 結晶セルロース 30 部 マンニトール 15 部 ステアリン酸マグネシウム 2 部 合 計 390 部
イソプロピルアセチル尿素150gを流動造粒機(WS
G−5型:大川原社製)に仕込み、予めヒドロキシプロ
ピルセルロース(置換度65%)100gを2000g
の水に溶解した結合剤溶液を下記組成の所定量となるよ
うに噴霧し、造粒物を得た。1400μmのふるいを用
いてふるった上記造粒物343部(重量部、以下同様)
に対して結晶セルロース30部及びマンニトール15部
をそれぞれ加え、これらをV型混合機を用いて10分間
混合し、更にステアリン酸マグネシウム2部を加えて3
分間混合したものをロータリー型の打錠機(L−41:
畑鉄工社製)で打錠圧を1.2t/cm2として製錠
し、錠剤重量390mg、直径10mmの碁石型である
下記組成の錠剤を得た。組成 メフェナム酸 300 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 13 部 結晶セルロース 30 部 マンニトール 15 部 ステアリン酸マグネシウム 2 部 合 計 390 部
【0028】[実施例2]水に難溶性の薬物としてイブ
プロフェンとアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、
これらを流動造粒し、ソルビトール及び結晶セルロース
を添加してロール圧縮した後、整粒し顆粒とした。
プロフェンとアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、
これらを流動造粒し、ソルビトール及び結晶セルロース
を添加してロール圧縮した後、整粒し顆粒とした。
【0029】即ち、イブプロフェン1000g、アリル
イソプロピルアセチル尿素200g及び部分α化デンプ
ン200gを流動造粒機(WSG−5型)に仕込み、予
めヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%)10
0gを2000gの水に溶解した結合剤溶液を下記組成
の所定量となるように噴霧し、造粒物を得た。1400
μmのふるいを用いてふるった上記造粒物147.8部
に対して結晶セルロース7部、ソルビトール5部及び黄
色5号アルミニウムレーキ0.2部を加え、これらをV
型混合機を用いて15分間混合し、次いでアレキサンダ
ー乾式造粒機(WP50N:松坂貿易社製)を用いて乾
式造粒し、整粒して下記組成の顆粒を得た。この顆粒は
日本薬局方に記載された顆粒剤の規定に適合した。組成 イブプロフェン 100 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 20 部 部分α化デンプン 20 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 7.8部 結晶セルロース 7 部 ソルビトール 5 部 黄色5号アルミニウムレーキ 0.2部 合 計 173 部
イソプロピルアセチル尿素200g及び部分α化デンプ
ン200gを流動造粒機(WSG−5型)に仕込み、予
めヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%)10
0gを2000gの水に溶解した結合剤溶液を下記組成
の所定量となるように噴霧し、造粒物を得た。1400
μmのふるいを用いてふるった上記造粒物147.8部
に対して結晶セルロース7部、ソルビトール5部及び黄
色5号アルミニウムレーキ0.2部を加え、これらをV
型混合機を用いて15分間混合し、次いでアレキサンダ
ー乾式造粒機(WP50N:松坂貿易社製)を用いて乾
式造粒し、整粒して下記組成の顆粒を得た。この顆粒は
日本薬局方に記載された顆粒剤の規定に適合した。組成 イブプロフェン 100 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 20 部 部分α化デンプン 20 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 7.8部 結晶セルロース 7 部 ソルビトール 5 部 黄色5号アルミニウムレーキ 0.2部 合 計 173 部
【0030】[比較例1]水に難溶性の薬剤としてメフ
ェナム酸とアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、こ
れらを流動造粒し、崩壊剤としてコーンスターチを、賦
形剤として結晶セルロースを添加して打錠した。
ェナム酸とアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、こ
れらを流動造粒し、崩壊剤としてコーンスターチを、賦
形剤として結晶セルロースを添加して打錠した。
【0031】即ち、メフェナム酸1500g及びアリル
イソプロピルアセチル尿素150gを流動造粒機(WS
G−5型)に仕込み、予めヒドロキシプロピルセルロー
ス(置換度65%)100gを2000gの水に溶解し
た結合剤溶液を下記組成の所定量となるように噴霧し、
造粒物を得た。1400μmのふるいを用いてふるった
上記造粒物343部に対して結晶セルロース50部及び
コーンスターチ30部を加え、これらをV型混合機を用
いて10分間混合し、更にステアリン酸マグネシウム2
部を加えて3分間混合したものをロータリー型の打錠機
(L−41)で打錠圧を1.2t/cm2として製錠
し、錠剤重量425mg、直径10mmの碁石型である
下記組成の錠剤を得た。組成 メフェナム酸 300 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 13 部 結晶セルロース 50 部 コーンスターチ 30 部 ステアリン酸マグネシウム 2 部 合 計 425 部
イソプロピルアセチル尿素150gを流動造粒機(WS
G−5型)に仕込み、予めヒドロキシプロピルセルロー
ス(置換度65%)100gを2000gの水に溶解し
た結合剤溶液を下記組成の所定量となるように噴霧し、
造粒物を得た。1400μmのふるいを用いてふるった
上記造粒物343部に対して結晶セルロース50部及び
コーンスターチ30部を加え、これらをV型混合機を用
いて10分間混合し、更にステアリン酸マグネシウム2
部を加えて3分間混合したものをロータリー型の打錠機
(L−41)で打錠圧を1.2t/cm2として製錠
し、錠剤重量425mg、直径10mmの碁石型である
下記組成の錠剤を得た。組成 メフェナム酸 300 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 13 部 結晶セルロース 50 部 コーンスターチ 30 部 ステアリン酸マグネシウム 2 部 合 計 425 部
【0032】[比較例2]水に難溶性の薬剤としてメフ
ェナム酸とアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、こ
れらを流動造粒し、崩壊剤としてコーンスターチを、賦
形剤として乳糖を添加して打錠した。
ェナム酸とアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、こ
れらを流動造粒し、崩壊剤としてコーンスターチを、賦
形剤として乳糖を添加して打錠した。
【0033】即ち、メフェナム酸1500g及びアリル
イソプロピルアセチル尿素150gを流動造粒機(WS
G−5型)に仕込み、予めヒドロキシプロピルセルロー
ス(置換度65%)100gを2000gの水に溶解し
た結合剤溶液を下記組成の所定量となるように噴霧し、
造粒物を得た。1400μmのふるいを用いてふるった
上記造粒物343部に対して乳糖50部及びコーンスタ
ーチ30部を加え、これらをV型混合機を用いて10分
間混合し、更にステアリン酸マグネシウム2部を加えて
3分間混合したものをロータリー型の打錠機(L−4
1)で打錠圧を1.2t/cm2として製錠し、錠剤重
量425mg、直径10mmの碁石型である下記組成の
錠剤を得た。組成 メフェナム酸 300 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 13 部 乳糖 50 部 コーンスターチ 30 部 ステアリン酸マグネシウム 2 部 合 計 425 部
イソプロピルアセチル尿素150gを流動造粒機(WS
G−5型)に仕込み、予めヒドロキシプロピルセルロー
ス(置換度65%)100gを2000gの水に溶解し
た結合剤溶液を下記組成の所定量となるように噴霧し、
造粒物を得た。1400μmのふるいを用いてふるった
上記造粒物343部に対して乳糖50部及びコーンスタ
ーチ30部を加え、これらをV型混合機を用いて10分
間混合し、更にステアリン酸マグネシウム2部を加えて
3分間混合したものをロータリー型の打錠機(L−4
1)で打錠圧を1.2t/cm2として製錠し、錠剤重
量425mg、直径10mmの碁石型である下記組成の
錠剤を得た。組成 メフェナム酸 300 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 13 部 乳糖 50 部 コーンスターチ 30 部 ステアリン酸マグネシウム 2 部 合 計 425 部
【0034】[比較例3]水に難溶性の薬剤としてイブ
プロフェンとアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、
これらを流動造粒し、乳糖及びヒドロキシプロピルスタ
ーチを添加してロール圧縮した後、整粒し顆粒とした。
プロフェンとアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、
これらを流動造粒し、乳糖及びヒドロキシプロピルスタ
ーチを添加してロール圧縮した後、整粒し顆粒とした。
【0035】即ち、イブプロフェン1000g、アリル
イソプロピルアセチル尿素200g及び部分α化デンプ
ン200gを流動造粒機(WSG−5型)に仕込み、予
めヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%)10
0gを2000gの水に溶解した結合剤溶液を下記組成
の所定量となるように噴霧し、造粒物を得た。1400
μmのふるいを用いてふるった上記造粒物147.8部
に乳糖10部、ヒドロキシプロピルスターチ15部及び
黄色5号アルミニウムレーキを加え、これらをV型混合
機を用いて15分間混合し、次いでアレキサンダー乾式
造粒機WP50Nを用いて乾式造粒し、整粒して下記組
成の顆粒を得た。この顆粒は日本薬局方に記載された顆
粒剤の規定に適合した。組成 イブプロフェン 100 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 20 部 部分α化デンプン 20 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 7.8部 乳糖 10 部 ヒドロキシプロピルスターチ 15 部 黄色5号アルミニウムレーキ 0.2部 合 計 173 部
イソプロピルアセチル尿素200g及び部分α化デンプ
ン200gを流動造粒機(WSG−5型)に仕込み、予
めヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%)10
0gを2000gの水に溶解した結合剤溶液を下記組成
の所定量となるように噴霧し、造粒物を得た。1400
μmのふるいを用いてふるった上記造粒物147.8部
に乳糖10部、ヒドロキシプロピルスターチ15部及び
黄色5号アルミニウムレーキを加え、これらをV型混合
機を用いて15分間混合し、次いでアレキサンダー乾式
造粒機WP50Nを用いて乾式造粒し、整粒して下記組
成の顆粒を得た。この顆粒は日本薬局方に記載された顆
粒剤の規定に適合した。組成 イブプロフェン 100 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 20 部 部分α化デンプン 20 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 7.8部 乳糖 10 部 ヒドロキシプロピルスターチ 15 部 黄色5号アルミニウムレーキ 0.2部 合 計 173 部
【0036】[比較例4]水に難溶性の薬剤としてイブ
プロフェンとアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、
部分α化デンプンを添加し、これらを流動造粒し、カル
ボキシメチルセルロースおよび黄色5号アルミニウムレ
ーキを添加してロール圧縮した後、整粒し顆粒とした。
プロフェンとアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、
部分α化デンプンを添加し、これらを流動造粒し、カル
ボキシメチルセルロースおよび黄色5号アルミニウムレ
ーキを添加してロール圧縮した後、整粒し顆粒とした。
【0037】即ち、イブプロフェン1000g、アリル
イソプロピルアセチル尿素200g及び部分α化デンプ
ン200gを流動造粒機(WSG−5型)に仕込み、予
めヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%)10
0gを2000gの水に溶解した結合剤溶液を下記組成
の所定量となるように噴霧し、造粒物を得た。1400
μmのふるいを用いてふるった上記造粒物147.8部
に対して部分カルボキシメチルセルロース25部及び黄
色5号アルミニウムレーキ0.2部を加え、これらをV
型混合機を用いて15分間混合し、次いでアレキサンダ
ー乾式造粒機WP50Nを用いて乾式造粒し、整粒して
下記組成の顆粒を得た。この顆粒は日本薬局方記載の顆
粒剤に適合した。組成 イブプロフェン 100 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 20 部 部分α化デンプン 20 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 7.8部 カルボキシメチルセルロース 25 部 黄色5号アルミニウムレーキ 0.2部 合 計 173 部
イソプロピルアセチル尿素200g及び部分α化デンプ
ン200gを流動造粒機(WSG−5型)に仕込み、予
めヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%)10
0gを2000gの水に溶解した結合剤溶液を下記組成
の所定量となるように噴霧し、造粒物を得た。1400
μmのふるいを用いてふるった上記造粒物147.8部
に対して部分カルボキシメチルセルロース25部及び黄
色5号アルミニウムレーキ0.2部を加え、これらをV
型混合機を用いて15分間混合し、次いでアレキサンダ
ー乾式造粒機WP50Nを用いて乾式造粒し、整粒して
下記組成の顆粒を得た。この顆粒は日本薬局方記載の顆
粒剤に適合した。組成 イブプロフェン 100 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 20 部 部分α化デンプン 20 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 7.8部 カルボキシメチルセルロース 25 部 黄色5号アルミニウムレーキ 0.2部 合 計 173 部
【0038】[比較例5]水に難溶性の薬剤としてメフ
ェナム酸とアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、こ
れらにマンニトール及び結晶セルロースを添加して粉体
混合し、これらを流動造粒後、ステアリン酸マグネシウ
ムを添加して打錠した。
ェナム酸とアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、こ
れらにマンニトール及び結晶セルロースを添加して粉体
混合し、これらを流動造粒後、ステアリン酸マグネシウ
ムを添加して打錠した。
【0039】即ち、メフェナム酸1500g及びアリル
イソプロピルアセチル尿素150gに結晶セルロース1
50部及びマンニトール75部を加え、これらをV型混
合機を用いて10分間混合したものを流動造粒機(WS
G−5型)に仕込み、予めヒドロキシプロピルセルロー
ス(置換度65%)100gを2000gの水に溶解し
た結合剤溶液を下記組成の所定量となるように噴霧し、
造粒物を得た。1400μmのふるいを用いてふるった
上記造粒物388部に対してステアリン酸マグネシウム
2部を加え、これらをV型混合機を用いて10分間混合
したものをロータリー型の打錠機(L−41)で打錠圧
を1.2t/cm2として製錠し、錠剤重量390m
g、直径10mmの碁石型である下記組成の錠剤を得
た。組成 メフェナム酸 300 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 13 部 結晶セルロース 30 部 マンニトール 15 部 ステアリン酸マグネシウム 2 部 合 計 390 部
イソプロピルアセチル尿素150gに結晶セルロース1
50部及びマンニトール75部を加え、これらをV型混
合機を用いて10分間混合したものを流動造粒機(WS
G−5型)に仕込み、予めヒドロキシプロピルセルロー
ス(置換度65%)100gを2000gの水に溶解し
た結合剤溶液を下記組成の所定量となるように噴霧し、
造粒物を得た。1400μmのふるいを用いてふるった
上記造粒物388部に対してステアリン酸マグネシウム
2部を加え、これらをV型混合機を用いて10分間混合
したものをロータリー型の打錠機(L−41)で打錠圧
を1.2t/cm2として製錠し、錠剤重量390m
g、直径10mmの碁石型である下記組成の錠剤を得
た。組成 メフェナム酸 300 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度65%) 13 部 結晶セルロース 30 部 マンニトール 15 部 ステアリン酸マグネシウム 2 部 合 計 390 部
【0040】実施例1、2及び比較例1〜5の各固形薬
品組成物について、日本薬局方に記載された崩壊試験法
に準じて崩壊時間を測定した。結果を表1に示す。な
お、試験は日本薬局方に準じた崩壊試験器(富山産業社
製)を使用して行い、試験液は第1液を使用した。
品組成物について、日本薬局方に記載された崩壊試験法
に準じて崩壊時間を測定した。結果を表1に示す。な
お、試験は日本薬局方に準じた崩壊試験器(富山産業社
製)を使用して行い、試験液は第1液を使用した。
【0041】
【表1】
【0042】表1の結果によれば、本発明の固形薬品組
成物は、その剤型が錠剤、顆粒剤のいずれであっても、
それぞれ著しく崩壊時間が短縮されているのに対し、水
膨潤性の賦形剤のみを添加した場合(比較例1、4)、
糖成分のみを添加した場合(比較例2、3)及び薬物を
造粒物としない状態で水膨潤性の賦形剤及び糖成分を添
加した場合(比較例5)は、剤型にかかわらず、いずれ
の場合であっても崩壊時間はほとんど短縮されていない
ことが認められる。また、本発明の固形薬品組成物は、
錠剤、顆粒剤を問わず、賦形剤の量が少なくても崩壊時
間が短縮されることが認められる。
成物は、その剤型が錠剤、顆粒剤のいずれであっても、
それぞれ著しく崩壊時間が短縮されているのに対し、水
膨潤性の賦形剤のみを添加した場合(比較例1、4)、
糖成分のみを添加した場合(比較例2、3)及び薬物を
造粒物としない状態で水膨潤性の賦形剤及び糖成分を添
加した場合(比較例5)は、剤型にかかわらず、いずれ
の場合であっても崩壊時間はほとんど短縮されていない
ことが認められる。また、本発明の固形薬品組成物は、
錠剤、顆粒剤を問わず、賦形剤の量が少なくても崩壊時
間が短縮されることが認められる。
【0043】従って、本発明の固形薬品組成物の場合、
水膨潤性の賦形剤を単独で、又は糖成分を単独で添加し
たのでは、その効果は認められず、両者が共存すること
で著しい相乗効果があることが確認された。
水膨潤性の賦形剤を単独で、又は糖成分を単独で添加し
たのでは、その効果は認められず、両者が共存すること
で著しい相乗効果があることが確認された。
【0044】なお、水膨潤性の賦形剤と糖成分との合計
配合量の影響を調べるため、表2に示す組成により、実
施例1と同様の製造方法で錠剤を製造し、各錠剤の崩壊
時間を上記と同様に測定した。結果を表2に併記する。
配合量の影響を調べるため、表2に示す組成により、実
施例1と同様の製造方法で錠剤を製造し、各錠剤の崩壊
時間を上記と同様に測定した。結果を表2に併記する。
【0045】
【表2】
【0046】表2の結果によれば、上記試験例の場合、
水膨潤性の賦形剤と糖成分との合計配合量が薬物の合計
配合量の4%で、組成物全体に対して4%で崩壊性が改
良され、薬物の合計配合量の7%以上で、組成物全体に
対して6%以上である場合、特にその効果が顕著である
ことが認められる。
水膨潤性の賦形剤と糖成分との合計配合量が薬物の合計
配合量の4%で、組成物全体に対して4%で崩壊性が改
良され、薬物の合計配合量の7%以上で、組成物全体に
対して6%以上である場合、特にその効果が顕著である
ことが認められる。
【0047】[実施例3]水に難溶性の薬物としてエテ
ンザミドとアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、こ
れらを流動造粒し、マンニトール及びクロスポピドンを
添加して打錠した。
ンザミドとアリルイソプロピルアセチル尿素を用い、こ
れらを流動造粒し、マンニトール及びクロスポピドンを
添加して打錠した。
【0048】即ち、エテンザミド2500g及びアリル
イソプロピルアセチル尿素300gを流動造粒機(スパ
イラフロー型)に仕込み、予めポリビニルピロリドン
(K30)120gを2000gの水に溶解した結合剤
溶液を下記組成の所定量となるように噴霧し、造粒物を
得た。1400μmのふるいを用いてふるった造粒物2
93部に対して無水カフェイン30部、アセトアミノフ
ェン100部、クロスポピドン20部及びマンニトール
10部を加え、これらをV型混合機を用いて20分間混
合し、更にステアリン酸マグネシウム3部を加えて3分
間混合したものをロータリー型の打錠機(クリーンプレ
ス)で製錠し、錠剤重量456mg、長径17mm、短
径7mmのフットボール型である下記組成の錠剤を得
た。この錠剤の崩壊時間を上記と同様に測定したところ
崩壊時間は1.7分であった。組成 エテンザミド 250 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ポリビニルピロリドンK30 13 部 無水カフェイン 30 部 アセトアミノフェン 100 部 クロスポピドン 20 部 マンニトール 10 部 ステアリン酸マグネシウム 3 部 合 計 456 部
イソプロピルアセチル尿素300gを流動造粒機(スパ
イラフロー型)に仕込み、予めポリビニルピロリドン
(K30)120gを2000gの水に溶解した結合剤
溶液を下記組成の所定量となるように噴霧し、造粒物を
得た。1400μmのふるいを用いてふるった造粒物2
93部に対して無水カフェイン30部、アセトアミノフ
ェン100部、クロスポピドン20部及びマンニトール
10部を加え、これらをV型混合機を用いて20分間混
合し、更にステアリン酸マグネシウム3部を加えて3分
間混合したものをロータリー型の打錠機(クリーンプレ
ス)で製錠し、錠剤重量456mg、長径17mm、短
径7mmのフットボール型である下記組成の錠剤を得
た。この錠剤の崩壊時間を上記と同様に測定したところ
崩壊時間は1.7分であった。組成 エテンザミド 250 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ポリビニルピロリドンK30 13 部 無水カフェイン 30 部 アセトアミノフェン 100 部 クロスポピドン 20 部 マンニトール 10 部 ステアリン酸マグネシウム 3 部 合 計 456 部
【0049】[実施例4]水に難溶性の薬物としてアル
クロフェナック、エテンザミド及びアリルイソプロピル
アセチル尿素を用い、これらを流動造粒し、カルボキシ
メチルセルロースカルシウム及びマンニトールを添加し
て打錠した。
クロフェナック、エテンザミド及びアリルイソプロピル
アセチル尿素を用い、これらを流動造粒し、カルボキシ
メチルセルロースカルシウム及びマンニトールを添加し
て打錠した。
【0050】即ち、アルクロフェナック500g、エテ
ンザミド500g及びアリルイソプロピルアセチル尿素
300gを流動造粒機(スパイラフロー型)に仕込み、
予めポリビニルピロリドン(K30)120gを200
0gの水に溶解した結合剤溶液を下記組成の所定量とな
るように噴霧し、造粒物を得た。1400μmのふるい
を用いてふるった上記造粒物133部に対して無水カフ
ェイン25部、カルボキシメチルセルロースカルシウム
20部及びマンニトール20部を加え、これらをV型混
合機を用いて20分間混合し、更にステアリン酸マグネ
シウム2部を加えて3分間混合したものをロータリー型
の打錠機(クリーンプレス)で製錠し、錠剤重量190
mg、直径7mmの丸型である下記組成の錠剤を得た。
この錠剤の崩壊時間は1.6分であった。組成 アルクロフェナック 50 部 エテンザミド 50 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ポリビニルピロリドンK30 3 部 無水カフェイン 25 部 カルボキシメチルセルロースカルシウム 20 部 マンニトール 10 部 ステアリン酸マグネシウム 2 部 合 計 190 部
ンザミド500g及びアリルイソプロピルアセチル尿素
300gを流動造粒機(スパイラフロー型)に仕込み、
予めポリビニルピロリドン(K30)120gを200
0gの水に溶解した結合剤溶液を下記組成の所定量とな
るように噴霧し、造粒物を得た。1400μmのふるい
を用いてふるった上記造粒物133部に対して無水カフ
ェイン25部、カルボキシメチルセルロースカルシウム
20部及びマンニトール20部を加え、これらをV型混
合機を用いて20分間混合し、更にステアリン酸マグネ
シウム2部を加えて3分間混合したものをロータリー型
の打錠機(クリーンプレス)で製錠し、錠剤重量190
mg、直径7mmの丸型である下記組成の錠剤を得た。
この錠剤の崩壊時間は1.6分であった。組成 アルクロフェナック 50 部 エテンザミド 50 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ポリビニルピロリドンK30 3 部 無水カフェイン 25 部 カルボキシメチルセルロースカルシウム 20 部 マンニトール 10 部 ステアリン酸マグネシウム 2 部 合 計 190 部
【0051】[実施例5]水に難溶性の薬物2種として
ケトプロフェンとアリルイソプロピルアセチル尿素を用
い、これらを流動造粒し、マンニトール、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム及び結晶セルロースを添加し
て顆粒とし、これをカプセルに充填しカプセル剤を得
た。
ケトプロフェンとアリルイソプロピルアセチル尿素を用
い、これらを流動造粒し、マンニトール、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム及び結晶セルロースを添加し
て顆粒とし、これをカプセルに充填しカプセル剤を得
た。
【0052】即ち、ケトプロフェン500g及びアリル
イソプロピルアセチル尿素300gを流動造粒機(スパ
イラフロー型)に仕込み、予めポリビニルピロリドン
(K30)100gを2000gの水に溶解した結合剤
溶液を下記組成の所定量となるように噴霧し、造粒物を
得た。850μmのふるいを用いてふるった上記造粒物
133部に対してカルボキシメチルセルロースカルシウ
ム20部、結晶セルロース10部及びマンニトール20
部を加え、これらをV型混合機を用いて20分間混合
し、その後ロール圧縮法により乾式造粒し、更にステア
リン酸マグネシウム2部を加えて3分間混合したものを
2号の硬カプセルに充填し、下記組成の硬カプセル剤を
得た。このカプセル剤の崩壊時間は2.8分であった。組成 ケトプロフェン 50 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ポリビニルピロリドンK30 3 部 カルボキシメチルセルロースカルシウム 20 部 結晶セルロース 10 部 マンニトール 20 部 ステアリン酸マグネシウム 2 部 合 計 135 部
イソプロピルアセチル尿素300gを流動造粒機(スパ
イラフロー型)に仕込み、予めポリビニルピロリドン
(K30)100gを2000gの水に溶解した結合剤
溶液を下記組成の所定量となるように噴霧し、造粒物を
得た。850μmのふるいを用いてふるった上記造粒物
133部に対してカルボキシメチルセルロースカルシウ
ム20部、結晶セルロース10部及びマンニトール20
部を加え、これらをV型混合機を用いて20分間混合
し、その後ロール圧縮法により乾式造粒し、更にステア
リン酸マグネシウム2部を加えて3分間混合したものを
2号の硬カプセルに充填し、下記組成の硬カプセル剤を
得た。このカプセル剤の崩壊時間は2.8分であった。組成 ケトプロフェン 50 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ポリビニルピロリドンK30 3 部 カルボキシメチルセルロースカルシウム 20 部 結晶セルロース 10 部 マンニトール 20 部 ステアリン酸マグネシウム 2 部 合 計 135 部
【0053】[実施例6]水に難溶性の薬剤としてエテ
ンザミドとアリルイソプロピルアセチル尿素を選択し、
これらを個別に流動造粒し、マンニトール及びクロスポ
ピドンを添加して打錠した。
ンザミドとアリルイソプロピルアセチル尿素を選択し、
これらを個別に流動造粒し、マンニトール及びクロスポ
ピドンを添加して打錠した。
【0054】即ち、エテンザミド2000gを流動造粒
機(スパイラフロー型)に仕込み、予めポリビニルピロ
リドン(K30)100gを2000gの水に溶解した
結合剤溶液を下記組成の所定量となるように噴霧し、造
粒物を得た。次に、上記と同様にしてアリルイソプロピ
ルアセチル尿素300gを卓上型の流動造粒機で造粒
し、各造粒物について1000μmのふるいを用いてふ
るって顆粒とし、各顆粒の混合割合が20:30となる
ようにV型混合機を用いて混合した混合顆粒243部に
対して無水カフェイン30部、アセトアミノフェン10
0部、クロスポピドン20部及びマンニトール10部を
加え、これらをV型混合機を用いて20分間混合し、更
にステアリン酸マグネシウム3部を加えて3分間混合し
たものをロータリー型の打錠機(クリーンプレス)で製
錠し、錠剤重量406mg、長径16mm、短径6mm
のフットボール型である下記組成の錠剤を得た。この錠
剤の崩壊時間は1.3分であった。組成 エテンザミド 200 部 ポリビニルピロリドンK30 11.3部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ポリビニルピロリドンK30 2.7部 無水カフェイン 30 部 アセトアミノフェン 100 部 クロスポピドン 20 部 マンニトール 10 部 ステアリン酸マグネシウム 3 部 合 計 406 部
機(スパイラフロー型)に仕込み、予めポリビニルピロ
リドン(K30)100gを2000gの水に溶解した
結合剤溶液を下記組成の所定量となるように噴霧し、造
粒物を得た。次に、上記と同様にしてアリルイソプロピ
ルアセチル尿素300gを卓上型の流動造粒機で造粒
し、各造粒物について1000μmのふるいを用いてふ
るって顆粒とし、各顆粒の混合割合が20:30となる
ようにV型混合機を用いて混合した混合顆粒243部に
対して無水カフェイン30部、アセトアミノフェン10
0部、クロスポピドン20部及びマンニトール10部を
加え、これらをV型混合機を用いて20分間混合し、更
にステアリン酸マグネシウム3部を加えて3分間混合し
たものをロータリー型の打錠機(クリーンプレス)で製
錠し、錠剤重量406mg、長径16mm、短径6mm
のフットボール型である下記組成の錠剤を得た。この錠
剤の崩壊時間は1.3分であった。組成 エテンザミド 200 部 ポリビニルピロリドンK30 11.3部 アリルイソプロピルアセチル尿素 30 部 ポリビニルピロリドンK30 2.7部 無水カフェイン 30 部 アセトアミノフェン 100 部 クロスポピドン 20 部 マンニトール 10 部 ステアリン酸マグネシウム 3 部 合 計 406 部
【0055】[実施例7]水に難溶性の薬物としてケト
プロフェンとアリルイソプロピルアセチル尿素を選択
し、これらをロール圧縮法で乾式造粒し、マンニトー
ル、カルボキシメチルセルロースカルシウム及び低置換
度ヒドロキシプロピルセルロース(置換度10.5%)
を添加して顆粒とし、これをカプセルに充填しカプセル
剤を得た。
プロフェンとアリルイソプロピルアセチル尿素を選択
し、これらをロール圧縮法で乾式造粒し、マンニトー
ル、カルボキシメチルセルロースカルシウム及び低置換
度ヒドロキシプロピルセルロース(置換度10.5%)
を添加して顆粒とし、これをカプセルに充填しカプセル
剤を得た。
【0056】即ち、ケトプロフェン500g及びアリル
イソプロピルアセチル尿素200gに乳糖50gを加
え、これらをV型混合機で均一に混合した後、ロール式
造粒機(ローラーコンパクター型)で乾式造粒し、造粒
物を得た。この造粒物75部に対してカルボキシメチル
セルロースカルシウム20部、低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロース(置換度10.5%)10部及びマンニ
トール20部を加え、これらをV型混合機を用いて20
分間混合したものをロール圧縮法により乾式造粒して造
粒物とし、この造粒物を850μmのふるいを用いてふ
るって顆粒とし、この顆粒125部に硬化ヒマシ油5部
を加え、これらを3分間混合したものを2号の硬カプセ
ルに充填し、下記組成の硬カプセル剤を得た。このカプ
セル剤の崩壊時間は5.5分であった。組成 ケトプロフェン 50 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 20 部 乳糖 5 部 カルボキシメチルセルロースカルシウム 20 部 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 10 部 (置換度10.5%) マンニトール 20 部 硬化ヒマシ油 5 部 合 計 130 部
イソプロピルアセチル尿素200gに乳糖50gを加
え、これらをV型混合機で均一に混合した後、ロール式
造粒機(ローラーコンパクター型)で乾式造粒し、造粒
物を得た。この造粒物75部に対してカルボキシメチル
セルロースカルシウム20部、低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロース(置換度10.5%)10部及びマンニ
トール20部を加え、これらをV型混合機を用いて20
分間混合したものをロール圧縮法により乾式造粒して造
粒物とし、この造粒物を850μmのふるいを用いてふ
るって顆粒とし、この顆粒125部に硬化ヒマシ油5部
を加え、これらを3分間混合したものを2号の硬カプセ
ルに充填し、下記組成の硬カプセル剤を得た。このカプ
セル剤の崩壊時間は5.5分であった。組成 ケトプロフェン 50 部 アリルイソプロピルアセチル尿素 20 部 乳糖 5 部 カルボキシメチルセルロースカルシウム 20 部 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 10 部 (置換度10.5%) マンニトール 20 部 硬化ヒマシ油 5 部 合 計 130 部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/26 A61K 47/26 Z 47/32 47/32 B Z 47/38 47/38 B Z (72)発明者 戸田 雅之 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 水に難溶性の2種以上の薬物を含有する
造粒物又は水に難溶性の薬物をそれぞれ含有する2種以
上の造粒物に水膨潤性の賦形剤と糖類及び糖アルコール
類から選ばれる1種又は2種以上の糖成分とを配合して
なることを特徴とする固形薬品組成物。 - 【請求項2】 水に難溶性の薬物が30〜40℃におけ
る水に対する溶解度が1(g/100g水)以下である
請求項1記載の固形薬品組成物。 - 【請求項3】 水膨潤性の賦形剤が結晶セルロース、低
置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム、カルボキシメチルセルロースナトリウム架橋体、カ
ルボキシメチルエチルセルロース及びポリビニルピロリ
ドン架橋体から選ばれる1種又は2種以上である請求項
1又は2記載の固形薬品組成物。 - 【請求項4】 水に難溶性の2種以上の薬物を含有する
造粒物又は水に難溶性の薬物をそれぞれ含有する2種以
上の造粒物に水膨潤性の賦形剤と糖及び糖アルコールか
ら選ばれる1種以上の糖成分とを配合することを特徴と
する固形薬品組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14671995A JPH08310969A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 固形薬品組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14671995A JPH08310969A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 固形薬品組成物及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08310969A true JPH08310969A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=15414008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14671995A Pending JPH08310969A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 固形薬品組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08310969A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1143429A (ja) * | 1997-05-27 | 1999-02-16 | Takeda Chem Ind Ltd | 固形製剤 |
WO1999036097A1 (fr) * | 1998-01-14 | 1999-07-22 | Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. | Agent de desintegration |
WO2000020033A1 (fr) * | 1998-10-05 | 2000-04-13 | Eisai Co., Ltd. | Comprimes se delitant immediatement dans la cavite buccale |
US6586004B2 (en) | 1997-05-27 | 2003-07-01 | Takeda Chemical Industries, Ltd. | Solid preparation |
US7070805B2 (en) | 1998-07-28 | 2006-07-04 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Rapidly disintegrable solid preparation |
JP2008127349A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Ss Pharmaceut Co Ltd | 固形組成物 |
US7431942B2 (en) | 1998-05-18 | 2008-10-07 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Orally disintegrable tablets |
US7670624B2 (en) | 2004-01-29 | 2010-03-02 | Astella Pharma Inc. | Gastrointestinal-specific multiple drug release system |
JP2012051832A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Fancl Corp | 顆粒組成物及びそれを含有する食品又は医薬品 |
JP2012508786A (ja) * | 2008-11-14 | 2012-04-12 | デブルジャ・ゼ・タソシエ・ファルマ | 活性成分の粒状物質を製造する新規の方法、及びそれにより得られた粒状物質 |
-
1995
- 1995-05-22 JP JP14671995A patent/JPH08310969A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6586004B2 (en) | 1997-05-27 | 2003-07-01 | Takeda Chemical Industries, Ltd. | Solid preparation |
JPH1143429A (ja) * | 1997-05-27 | 1999-02-16 | Takeda Chem Ind Ltd | 固形製剤 |
WO1999036097A1 (fr) * | 1998-01-14 | 1999-07-22 | Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. | Agent de desintegration |
US7875292B2 (en) | 1998-05-18 | 2011-01-25 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Orally disintegrable tablets |
US9901546B2 (en) | 1998-05-18 | 2018-02-27 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Orally disintegrable tablets |
US7431942B2 (en) | 1998-05-18 | 2008-10-07 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Orally disintegrable tablets |
US7070805B2 (en) | 1998-07-28 | 2006-07-04 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Rapidly disintegrable solid preparation |
US7399485B1 (en) | 1998-07-28 | 2008-07-15 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Rapidly Disintegrable solid preparation |
WO2000020033A1 (fr) * | 1998-10-05 | 2000-04-13 | Eisai Co., Ltd. | Comprimes se delitant immediatement dans la cavite buccale |
US6743443B1 (en) | 1998-10-05 | 2004-06-01 | Eisai Co., Ltd. | Tablets immediately disintegrating in the oral cavity |
US7670624B2 (en) | 2004-01-29 | 2010-03-02 | Astella Pharma Inc. | Gastrointestinal-specific multiple drug release system |
JP2008127349A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Ss Pharmaceut Co Ltd | 固形組成物 |
JP2012508786A (ja) * | 2008-11-14 | 2012-04-12 | デブルジャ・ゼ・タソシエ・ファルマ | 活性成分の粒状物質を製造する新規の方法、及びそれにより得られた粒状物質 |
JP2012051832A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Fancl Corp | 顆粒組成物及びそれを含有する食品又は医薬品 |
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