JPH08198823A - 3−アミノ−3−アリール−1−プロパノール誘導体の製造方法 - Google Patents
3−アミノ−3−アリール−1−プロパノール誘導体の製造方法Info
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- JPH08198823A JPH08198823A JP2737595A JP2737595A JPH08198823A JP H08198823 A JPH08198823 A JP H08198823A JP 2737595 A JP2737595 A JP 2737595A JP 2737595 A JP2737595 A JP 2737595A JP H08198823 A JPH08198823 A JP H08198823A
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- aryl
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】式〔1〕
【化1】
〔式中、R1 、R2 は、各々同一又は相異なって水素原
子またはアルキル基を示し、Arは、置換基を有しても
よいフェニル基または置換基を有してもよいナフチル基
を示す。〕で表される3−アリール−2−イソオキサゾ
リン誘導体を、水素化ホウ素ナトリウムおよびジアルキ
ル硫酸で還元する式〔2〕 【化2】 〔式中、R1 、R2 、Arは前記と同じ意味を示す。〕
で表される3−アミノ−3−アリール−1−プロパノー
ル誘導体の製造方法。 【効果】従来法で使用されるLiAlH4 は、高価な上
に、水と激しく反応し、可燃性溶媒存在下では発火、爆
発の危険性がある。このため、工業的スケールでの製造
を考えると多大な安全対策を必要とする。本発明によれ
ば、3−アミノ−3−アリール−1−プロパノール誘導
体を工業的スケールで安全かつ容易に製造する方法を提
供することができる。
子またはアルキル基を示し、Arは、置換基を有しても
よいフェニル基または置換基を有してもよいナフチル基
を示す。〕で表される3−アリール−2−イソオキサゾ
リン誘導体を、水素化ホウ素ナトリウムおよびジアルキ
ル硫酸で還元する式〔2〕 【化2】 〔式中、R1 、R2 、Arは前記と同じ意味を示す。〕
で表される3−アミノ−3−アリール−1−プロパノー
ル誘導体の製造方法。 【効果】従来法で使用されるLiAlH4 は、高価な上
に、水と激しく反応し、可燃性溶媒存在下では発火、爆
発の危険性がある。このため、工業的スケールでの製造
を考えると多大な安全対策を必要とする。本発明によれ
ば、3−アミノ−3−アリール−1−プロパノール誘導
体を工業的スケールで安全かつ容易に製造する方法を提
供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬、農薬、機能性材
料等の中間体として有用な3−アミノ−3−アリール−
1−プロパノール誘導体の製造法に関する。
料等の中間体として有用な3−アミノ−3−アリール−
1−プロパノール誘導体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3−アミノ−3−アリール−1−
プロパノール誘導体は、大別して次の3つの方法により
製造されていた。 1)3−アミノ−3−フェニルプロピオン酸または対応
するエステル類を水素化リチウムアルミニウム(LiA
lH4 )で還元する方法。参考文献としては、次のもの
が挙げられる。 Shih,Y.E.;Wang,J.S.;Chen,
C.T.Heterocycles 1978,9,1
277. Koizumi,T.;Hirai,H.;Yoshi
i,E.J.Org.Chem.1982,47,40
05. Birkofer,L.;Erlenbach,L.C
hem.Ber.1958,91,2383. Horner,J.K.;Otis,L.;Skinn
er,W.A.J.Med.Chem.1967,1
0,387.
プロパノール誘導体は、大別して次の3つの方法により
製造されていた。 1)3−アミノ−3−フェニルプロピオン酸または対応
するエステル類を水素化リチウムアルミニウム(LiA
lH4 )で還元する方法。参考文献としては、次のもの
が挙げられる。 Shih,Y.E.;Wang,J.S.;Chen,
C.T.Heterocycles 1978,9,1
277. Koizumi,T.;Hirai,H.;Yoshi
i,E.J.Org.Chem.1982,47,40
05. Birkofer,L.;Erlenbach,L.C
hem.Ber.1958,91,2383. Horner,J.K.;Otis,L.;Skinn
er,W.A.J.Med.Chem.1967,1
0,387.
【0003】2)また3−メトキシイミノ−3−フェニ
ルプロピオン酸エステル類をLiAlH4 で還元する方
法。参考文献としては、次のものが挙げられる。 Cywar,D.A.;Tirrel,D.A.J.A
m.Chem.Soc.1989,111,7544. Boyd,V.L.;Zon,G;Himes,V.
L.J.Med.Chem.1980,23,372. Secor,H.V.;Sanders,E.B.J.
Org.Chem.1978,43,2539.
ルプロピオン酸エステル類をLiAlH4 で還元する方
法。参考文献としては、次のものが挙げられる。 Cywar,D.A.;Tirrel,D.A.J.A
m.Chem.Soc.1989,111,7544. Boyd,V.L.;Zon,G;Himes,V.
L.J.Med.Chem.1980,23,372. Secor,H.V.;Sanders,E.B.J.
Org.Chem.1978,43,2539.
【0004】3)2−イソオキサゾリン類をLiAlH
4 、ないしボラン−ジメチルスルフィド−コンプレック
ス(BH3 −Me2 S)を用いて還元する方法。参考文
献としては、次のものが挙げられる。 Jager,V.;Buss,V.Liebigs A
nn.Chem.1980,101.
4 、ないしボラン−ジメチルスルフィド−コンプレック
ス(BH3 −Me2 S)を用いて還元する方法。参考文
献としては、次のものが挙げられる。 Jager,V.;Buss,V.Liebigs A
nn.Chem.1980,101.
【0005】他方、Jaeger,V.;Multe
r,I.;Schohe,R.;Frey,M.;Er
ler,R.;Haefele,B.;Schroed
er,D.Lect.Heterocycl.Che
m.1985,8,79や、Kozikowski,
A.P.Acc,Chem.Res.1984,17,
410等には、3−アリール−2−オキサゾリン類は、
芳香族アルデヒド類とヒドロキシルアミン類およびエチ
レンを原料として容易に製造することができる旨が記載
されている。
r,I.;Schohe,R.;Frey,M.;Er
ler,R.;Haefele,B.;Schroed
er,D.Lect.Heterocycl.Che
m.1985,8,79や、Kozikowski,
A.P.Acc,Chem.Res.1984,17,
410等には、3−アリール−2−オキサゾリン類は、
芳香族アルデヒド類とヒドロキシルアミン類およびエチ
レンを原料として容易に製造することができる旨が記載
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の方法で使用され
るLiAlH4 は、高価な上に、水と激しく反応し、可
燃性溶媒存在下では発火、爆発の危険性がある。このた
め、工業的スケールでの製造を考えると多大な安全対策
を必要とする。本発明は、3−アミノ−3−アリール−
1−プロパノール誘導体を工業的スケールで安全かつ容
易に製造する方法を提供することを目的とする。
るLiAlH4 は、高価な上に、水と激しく反応し、可
燃性溶媒存在下では発火、爆発の危険性がある。このた
め、工業的スケールでの製造を考えると多大な安全対策
を必要とする。本発明は、3−アミノ−3−アリール−
1−プロパノール誘導体を工業的スケールで安全かつ容
易に製造する方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、3−アミ
ノ−3−アリール−1−プロパノール誘導体を製造する
ことを目的として、3−アリール−2−オキサゾリン類
の還元方法を種々検討した。その結果、LiAlH4 よ
り安価で、より取り扱いが安全な水素化ホウ素ナトリウ
ム(NaBH4 )を用いての還元反応が可能であること
を見いだし、本発明を完成させるに至った。以下、本発
明を説明する。
ノ−3−アリール−1−プロパノール誘導体を製造する
ことを目的として、3−アリール−2−オキサゾリン類
の還元方法を種々検討した。その結果、LiAlH4 よ
り安価で、より取り扱いが安全な水素化ホウ素ナトリウ
ム(NaBH4 )を用いての還元反応が可能であること
を見いだし、本発明を完成させるに至った。以下、本発
明を説明する。
【0008】本発明は、式〔1〕
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R1 、R2 は各々同一又は相異な
って水素、またはアルキル基(例えばC1 −C6 のアル
キル基)を示し、Arは置換基を有してもよいフェニル
基又は置換基を有してもよいナフチル基を示す。〕で表
される3−アリール−2−イソオキサゾリン誘導体を、
水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4 )とジ(C1 −C
4 )アルキル硫酸で還元することを特徴とする、式
〔2〕
って水素、またはアルキル基(例えばC1 −C6 のアル
キル基)を示し、Arは置換基を有してもよいフェニル
基又は置換基を有してもよいナフチル基を示す。〕で表
される3−アリール−2−イソオキサゾリン誘導体を、
水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4 )とジ(C1 −C
4 )アルキル硫酸で還元することを特徴とする、式
〔2〕
【0011】
【化4】
【0012】〔式中、R1 、R2 、Arは前記と同じ意
味を示す。〕で表される化合物の製造方法である。上記
式〔I〕および〔2〕において、Arの置換基を有して
もよいフェニル基及び置換基を有してもよいナフチル基
の置換基としては、例えば、フッ素、塩素、臭素などの
ハロゲン原子、水酸基、メチル、エチル、イソプロピ
ル、オクチルなどのC1−C18アルキル基、ハロゲン
原子などで置換されたC1−C6アルキル基、シクロプ
ロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのC3 −
C8 シクロアルキル基、メトキシ、エトキシ、イソプロ
ポキシ、t−ブトキシなどのC1−C18アルコキシ
基、ハロゲン原子などで置換されたC1−C6アルコキ
シ基、プロパギルオキシなどのC2−C6アルキニルオ
キシ基、(ハロゲン原子、C1 −C6 アルキル基、C1
−C6ハロアルキル基、1−C6 アルコキシ基などで)
置換されてもよいヘテロ環−オキシ基、S(O)q r1
〔qは0−2の整数を表す。r1 はC1 −C6 アルキル
基、ハロゲン原子などで置換されてもよいフェニル基な
どを表す。〕、C1−C6アルキルなどでモノもしくは
ジ置換されてもよいアミノ基、ニトロ基、ニトリル基、
カルボキシル基、メトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニルなどのC1−C6アルコキシカルボニル基、−X−
r2 〔Xは、O、S、NH、(CH2 )m 、(CH2 )
n O、または単結合を表す。m及びnは1−6の整数を
表す。r2 はフェニル基、ピリジル基又はC(Me)2
r3 などを表し、これらフェニル基及びピリジル基はハ
ロゲン原子、水酸基、C1−C18アルキル基、C3−
C7シクロアルキル基、ハロゲン原子などで置換された
C1−C6アルキル基、(ハロゲン原子又はC1−C6
アルキル基等の置換基を有してもよいフェニル基、ハロ
ゲン原子などで)置換されてもよいC1−C6アルコキ
シ基、(ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−
C6アルコキシ基などで)置換されてもよいフェニル
基、(ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C
6アルコキシ基などで)置換されてもよいフェノキシ
基、ニトロ基などを表す。r3 はハロゲン原子などで置
換されてもよいC1−C6アルキル基などを表す。〕、
−Y−r4 〔Yはエチニレンなどを表す。r4 はトリC
1−C6 アルキルシリル基、置換されてもよいフェニル
基などを表す。〕などが挙げられる。
味を示す。〕で表される化合物の製造方法である。上記
式〔I〕および〔2〕において、Arの置換基を有して
もよいフェニル基及び置換基を有してもよいナフチル基
の置換基としては、例えば、フッ素、塩素、臭素などの
ハロゲン原子、水酸基、メチル、エチル、イソプロピ
ル、オクチルなどのC1−C18アルキル基、ハロゲン
原子などで置換されたC1−C6アルキル基、シクロプ
ロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのC3 −
C8 シクロアルキル基、メトキシ、エトキシ、イソプロ
ポキシ、t−ブトキシなどのC1−C18アルコキシ
基、ハロゲン原子などで置換されたC1−C6アルコキ
シ基、プロパギルオキシなどのC2−C6アルキニルオ
キシ基、(ハロゲン原子、C1 −C6 アルキル基、C1
−C6ハロアルキル基、1−C6 アルコキシ基などで)
置換されてもよいヘテロ環−オキシ基、S(O)q r1
〔qは0−2の整数を表す。r1 はC1 −C6 アルキル
基、ハロゲン原子などで置換されてもよいフェニル基な
どを表す。〕、C1−C6アルキルなどでモノもしくは
ジ置換されてもよいアミノ基、ニトロ基、ニトリル基、
カルボキシル基、メトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニルなどのC1−C6アルコキシカルボニル基、−X−
r2 〔Xは、O、S、NH、(CH2 )m 、(CH2 )
n O、または単結合を表す。m及びnは1−6の整数を
表す。r2 はフェニル基、ピリジル基又はC(Me)2
r3 などを表し、これらフェニル基及びピリジル基はハ
ロゲン原子、水酸基、C1−C18アルキル基、C3−
C7シクロアルキル基、ハロゲン原子などで置換された
C1−C6アルキル基、(ハロゲン原子又はC1−C6
アルキル基等の置換基を有してもよいフェニル基、ハロ
ゲン原子などで)置換されてもよいC1−C6アルコキ
シ基、(ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−
C6アルコキシ基などで)置換されてもよいフェニル
基、(ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C
6アルコキシ基などで)置換されてもよいフェノキシ
基、ニトロ基などを表す。r3 はハロゲン原子などで置
換されてもよいC1−C6アルキル基などを表す。〕、
−Y−r4 〔Yはエチニレンなどを表す。r4 はトリC
1−C6 アルキルシリル基、置換されてもよいフェニル
基などを表す。〕などが挙げられる。
【0013】また、本発明において、アルキル基、アル
コキシ基、アルケニル基およびアルキニル基は、直鎖で
も分枝していてもよい。
コキシ基、アルケニル基およびアルキニル基は、直鎖で
も分枝していてもよい。
【0014】本発明の3−アミノ−3−アリール−1−
プロパノール誘導体の製造方法は、以下のとおりであ
る。すなわち、不活性溶媒中に、式〔I〕で表される3
−アリール−2−イソオキサゾリン誘導体及びNaBH
4 を加え、これにジアルキル硫酸を加えて反応させるこ
とにより行われる。用いられる溶媒としては、エーテ
ル、ジオキサン、THF、ジグライム等の環状エーテル
ないし鎖状エーテルが好ましい。反応温度は0℃からそ
の溶媒の沸点温度の範囲まで用いることができる。反応
のモル比はNaBH4 とジアルキル硫酸を通常等モル用
いて、イソオキサゾリン1モルに対してNaBH4 を
0.75−4モル、好ましくは1モルを用いる。本発明
に記載された3−アミノ−3−アリール−1−プロパノ
ール類の構造はIR、NMR、マススペクトル、元素分
析等によって確認された。
プロパノール誘導体の製造方法は、以下のとおりであ
る。すなわち、不活性溶媒中に、式〔I〕で表される3
−アリール−2−イソオキサゾリン誘導体及びNaBH
4 を加え、これにジアルキル硫酸を加えて反応させるこ
とにより行われる。用いられる溶媒としては、エーテ
ル、ジオキサン、THF、ジグライム等の環状エーテル
ないし鎖状エーテルが好ましい。反応温度は0℃からそ
の溶媒の沸点温度の範囲まで用いることができる。反応
のモル比はNaBH4 とジアルキル硫酸を通常等モル用
いて、イソオキサゾリン1モルに対してNaBH4 を
0.75−4モル、好ましくは1モルを用いる。本発明
に記載された3−アミノ−3−アリール−1−プロパノ
ール類の構造はIR、NMR、マススペクトル、元素分
析等によって確認された。
【0015】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に具体的に説
明する。 参考例
明する。 参考例
【0016】
【化5】
【0017】3−(2−ブロモフェニル)−2−イソオ
キサゾリン(2)の製造 2−ブロモベンズアルデヒドオキシム(1)76.8g
を、触媒量のピリジンを加えたクロロホルム750ml
に懸濁し、10℃以下で塩素ガス40.9gを1時間か
けて吹き込み、更に1時間撹拌した。この溶液に窒素ガ
スを30分通した後、エチレンガスを吹き込みながら同
温度でトリエチルアミン54.2gを2時間かけて滴下
し、更に12時間撹拌した。反応終了後500mlの水
で有機層を水洗したあと、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下に溶媒を留去した。残留物を少量のn−ヘキ
サンで洗浄、乾燥して表記化合物(2)142.7g
(収率82%)を得た。 実施例1
キサゾリン(2)の製造 2−ブロモベンズアルデヒドオキシム(1)76.8g
を、触媒量のピリジンを加えたクロロホルム750ml
に懸濁し、10℃以下で塩素ガス40.9gを1時間か
けて吹き込み、更に1時間撹拌した。この溶液に窒素ガ
スを30分通した後、エチレンガスを吹き込みながら同
温度でトリエチルアミン54.2gを2時間かけて滴下
し、更に12時間撹拌した。反応終了後500mlの水
で有機層を水洗したあと、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下に溶媒を留去した。残留物を少量のn−ヘキ
サンで洗浄、乾燥して表記化合物(2)142.7g
(収率82%)を得た。 実施例1
【0018】
【化6】
【0019】3−アミノ−3−(2−ブロモフェニル)
−1−プロパノール(3)の製造 3−(2−ブロモフェニル)イソオキサゾリン(2)
7.38gをTHF50mlに懸濁し、水素化ホウ素ナ
トリウム1.38gを室温にて加えた。これにジメチル
硫酸4.36gを1時間かけて滴下した。更に続けて3
時間加熱還流した。反応液を冷却し、水16.6ml、
35%塩酸16.6mlの混合液をゆっくり滴下し室温
で3時間撹拌した。この反応液に30%カセイソーダ水
溶液を加えて、pH10にしたあと、酢酸エチル50m
lで2回抽出し有機層を食塩水で洗った後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去し、表記化合
物(3)6.76g(収率90%)を得た。 NMR(200MHz,ppm,CDCl3 ) 1.9
2(2H,m,CH2),2.80(3H,bs,NH
2 ,OH),3.85(3H,m,CH2 ),4.52
(1H,m,CH),7.12(1H,dt,CH),
7.35(2H,m,CH),7.55(1H,dd,
CH) 実施例1と同様の方法で実施例2−3の化合物を得た。
−1−プロパノール(3)の製造 3−(2−ブロモフェニル)イソオキサゾリン(2)
7.38gをTHF50mlに懸濁し、水素化ホウ素ナ
トリウム1.38gを室温にて加えた。これにジメチル
硫酸4.36gを1時間かけて滴下した。更に続けて3
時間加熱還流した。反応液を冷却し、水16.6ml、
35%塩酸16.6mlの混合液をゆっくり滴下し室温
で3時間撹拌した。この反応液に30%カセイソーダ水
溶液を加えて、pH10にしたあと、酢酸エチル50m
lで2回抽出し有機層を食塩水で洗った後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去し、表記化合
物(3)6.76g(収率90%)を得た。 NMR(200MHz,ppm,CDCl3 ) 1.9
2(2H,m,CH2),2.80(3H,bs,NH
2 ,OH),3.85(3H,m,CH2 ),4.52
(1H,m,CH),7.12(1H,dt,CH),
7.35(2H,m,CH),7.55(1H,dd,
CH) 実施例1と同様の方法で実施例2−3の化合物を得た。
【0020】実施例2 3−アミノ−3−{4−(4−トリフルオロメチルフェ
ノキシ)フェニル}−1−プロパノールの製造 収率 92% NMR(CDCl3 ) 1.92(2H,m,C
H2 ),2.60(3H,bs,NH2 ,OH),3.
83(2H,t,CH2 ),4.17(1H,m,C
H),7.05(4H,m,CH),7.35(2H,
d,CH),7.56(2H,d,CH)
ノキシ)フェニル}−1−プロパノールの製造 収率 92% NMR(CDCl3 ) 1.92(2H,m,C
H2 ),2.60(3H,bs,NH2 ,OH),3.
83(2H,t,CH2 ),4.17(1H,m,C
H),7.05(4H,m,CH),7.35(2H,
d,CH),7.56(2H,d,CH)
【0021】実施例3 3−アミノ−3−{4−(4−クロロフェニルチオ)フ
ェニル}−1−プロパノールの製造 収率 92% NMR(CDCl3 ) 1.85(2H,m,C
H2 ),2.45(3H,bs,NH2 ,OH),3.
85(2H,m,CH2 ),4.25−7.70(8
H,m,CH)
ェニル}−1−プロパノールの製造 収率 92% NMR(CDCl3 ) 1.85(2H,m,C
H2 ),2.45(3H,bs,NH2 ,OH),3.
85(2H,m,CH2 ),4.25−7.70(8
H,m,CH)
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、工業的スケールで安全
かつ高収率で3−アミノ−3−アリール−1−プロパノ
ール誘導体の製造が可能であり、これらの化合物は医薬
品、農薬及び各種機能性材料の製造中間体として有用で
ある。例えば、WO9414783、特願平6−175
967号公報に記載された5,6−ジヒドロ−4H−
1,3−オキサジン誘導体殺虫、殺ダニ剤の中間体の製
造に利用することができる。
かつ高収率で3−アミノ−3−アリール−1−プロパノ
ール誘導体の製造が可能であり、これらの化合物は医薬
品、農薬及び各種機能性材料の製造中間体として有用で
ある。例えば、WO9414783、特願平6−175
967号公報に記載された5,6−ジヒドロ−4H−
1,3−オキサジン誘導体殺虫、殺ダニ剤の中間体の製
造に利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07D 261/02
Claims (1)
- 【請求項1】 式〔1〕 【化1】 〔式中、R1 、R2 は、各々同一又は相異なって水素原
子またはアルキル基を示し、Arは、置換基を有しても
よいフェニル基または置換基を有してもよいナフチル基
を示す。〕で表される3−アリール−2−イソオキサゾ
リン誘導体を、水素化ホウ素ナトリウムおよびジアルキ
ル硫酸で還元することを特徴とする、式〔2〕 【化2】 〔式中、R1 、R2 、Arは前記と同じ意味を示す。〕
で表される3−アミノ−3−アリール−1−プロパノー
ル誘導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2737595A JPH08198823A (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 3−アミノ−3−アリール−1−プロパノール誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2737595A JPH08198823A (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 3−アミノ−3−アリール−1−プロパノール誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08198823A true JPH08198823A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=12219308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2737595A Pending JPH08198823A (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 3−アミノ−3−アリール−1−プロパノール誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08198823A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CZ299556B6 (cs) * | 1999-04-07 | 2008-09-03 | Grünenthal GmbH | Deriváty 3-amino-3-arylpropan-1-olu, zpusob jejich výroby, léciva tyto látky obsahující a jejich použití |
-
1995
- 1995-01-23 JP JP2737595A patent/JPH08198823A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CZ299556B6 (cs) * | 1999-04-07 | 2008-09-03 | Grünenthal GmbH | Deriváty 3-amino-3-arylpropan-1-olu, zpusob jejich výroby, léciva tyto látky obsahující a jejich použití |
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