JPH08113267A - 複合容器 - Google Patents

複合容器

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JPH08113267A
JPH08113267A JP24921594A JP24921594A JPH08113267A JP H08113267 A JPH08113267 A JP H08113267A JP 24921594 A JP24921594 A JP 24921594A JP 24921594 A JP24921594 A JP 24921594A JP H08113267 A JPH08113267 A JP H08113267A
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Norikazu Kakigi
典一 柿木
Takashi Saito
剛史 斎藤
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D23/00Details of bottles or jars not otherwise provided for
    • B65D23/08Coverings or external coatings
    • B65D23/0842Sheets or tubes applied around the bottle with or without subsequent folding operations

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】プラスチックの使用樹脂量の低減並びにプラス
チック製品の分別回収に寄与するという環境保護の見地
に立って、容器本体の外観上大きな制約を与えることな
く、装着しやすく、かつ落下強度の強い複合容器を得る
こと。 【構成】薄肉のプラスチックからなる容器本体と、この
容器本体の少なくとも胴部周面を補強する紙筒とからな
り、紙筒の内周面に塗布した感熱性接着剤により容器本
体と一体化されていることを特徴とする複合容器。胴部
と底部との境界線より上方5mm以上の範囲が紙筒と密
着する摺接壁部により構成され、胴部と底部との境界線
より下方が30度以上70度以下の傾斜壁部により構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体調味料、液体洗
剤、シャンプー・リンス等を収容するプラスチック製容
器に関するもので、特に省資源のために薄肉化を図り、
その強度を補強するために紙筒を装着してなる複合容器
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエチレンやポリプロピレン等
のプラスチック樹脂をブロー成形等によってボトル形状
にした容器が多用されている。ところが最近では環境保
護の見地からこれらの容器のプラスチック樹脂使用量の
低減や分別回収の要請がされるようになってきた。そこ
でプラスチック樹脂の使用量を低減するには容器を薄肉
化させることが考えられるが、この場合一般的に容器が
柔らかくなってしまい自立しにくくなったり掴みにくく
なる。
【0003】このような問題点を回避すべく薄肉のプラ
スチックボトルを紙筒で補強した容器が提案されてい
る。例えば特表平6−505949号に開示されたもの
は、プラスチックボトルの胴部に、略四角形状で下方に
向かって容器内方に傾斜する凹部を形成し、紙筒の上端
にフラップを形成してこの凹部に係合させると共にボト
ルの肩部が外方に膨出して段差を形成しており、紙筒の
上方への抜けを防止できるというプラスチックコンテナ
ー包装である。
【0004】しかし上記従来例は、容器の凹部が下方に
向かって容器内方に傾斜する形状に形成されているのを
利用してフラップを凹部の壁に押しつけ、その反発力に
よって係合力を高めているものであって、特に容器が薄
肉に形成されている場合にはわずかな力で容器が凹むた
めにフラップが抜けやすく、紙筒がはずれやすいという
問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はプラ
スチック樹脂使用量の低減に寄与するという環境保護の
見地に立って、容器本体の胴部を紙筒によって補強し、
挿着しやすくかつ抜けにくい複合容器を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、薄肉のプラスチックからなる容器本体
と、この容器本体の少なくとも胴部周面を補強する紙筒
とからなり、紙筒の内周面に塗布した感熱性接着剤によ
り容器本体と紙筒とが一体化されていることを特徴とす
る複合容器を提供する。そして容器本体の底部が先細り
形状に形成されていて、かつ胴部と底部との境界線より
上方5mm以上の範囲が紙筒と密着する摺接壁部により
構成され、この摺接部分において紙筒と容器本体とが接
着されていることが好ましい。また、胴部と底部との境
界線より下方が30度以上70度以下の傾斜壁部により
構成されていることが好ましい。
【0007】薄肉のプラスチックからなる容器本体の材
料としては、ポリエチレンテレフタレート、高密度ポリ
エチレン、ポリエステル、ポリプロピレン等の熱可塑性
樹脂や、アクリロニトリルまたはメタクリロニトリルを
主成分とする共重合体等のハイバリアー性樹脂や、ある
いは熱可塑性樹脂にエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物や芳香族ナイロン等のガスバリアー性樹脂をブレン
ドまたは積層したもの等を使用できる。
【0008】紙筒の材料としては、300〜400g/
2 程度の厚さの板紙で、再生紙または耐水加工した紙
等を目的に応じて使用できる。
【0009】感熱性接着剤としては、粘着強度が15k
g/cm2 以上のホットメルト型接着剤を用いることが
好ましい。
【0010】
【作用】本発明によれば、予め感熱性接着剤が塗布され
た紙筒の内方へ容器本体を挿入することにより、容器本
体と紙筒とが一体化される。そして注出により容器本体
内の残量が低減して変形しても容器本体が紙筒からはず
れるおそれがない。
【0011】また、容器本体の底部が先細り形状に形成
されていて胴部と底部との境界線より上方5mm以上の
範囲が摺接壁部により構成されていれば、紙筒内に容器
本体を挿入する際に感熱性接着剤がしごかれて接着面積
が拡大される。
【0012】更に、容器本体の胴部と底部との境界線よ
り下方が30度以上70度以下の傾斜壁部により構成さ
れていれば、底部に感熱性接着剤が付着することなく容
器本体を紙筒内に挿入することができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。本実施例の容器本体は、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂を用いて射出延伸ブロー成形法により作製した半
透明の薄肉ボトルである。まず図3及び図4を用いて薄
肉ボトルを説明する。薄肉ボトル1は螺子部を有する口
部2と、肩部3と、胴部4と底部5とから構成される。
【0014】成形手順としてはまず射出成形により試験
管状の成形品(以下プリフォームと呼ぶ)を成形する。
このプリフォームは口部と筒部とで構成され、ボトルの
胴部4と底部5とは筒部を縦横に延伸させて形成され
る。次いでこのプリフォームをブロー金型内に挿入して
延伸ブローし、縦方向及び横方向に十分延伸して薄肉ボ
トル1を形成した。このように射出延伸ブロー成形法を
用いることによって、ガスバリア性や保香性、強度等が
向上するため、使用する樹脂量を大幅に削減することが
できる。
【0015】成形された薄肉ボトル1は断面略四角形
で、肩部3はなだらかに傾斜しており、蛇腹状の胴部4
には横方向に複数の溝部4aと平坦部4bとが交互に表
出している。また薄肉ボトル1の左右両側面には、潰し
やすくするための縦溝9が平坦部4b上のみに形成され
ており、この縦溝9は肩部3から一直線状に降下し下端
で人字状に分岐している。
【0016】胴部4と底部5との境界線より上方の長さ
5mmの範囲には垂直壁部5bが形成されており、また
底部5は先細り状に形成され、胴部4と底部5との境界
線より下方が30度の傾斜壁部5aが形成されている。
なお垂直壁部5bは紙筒と密着することが肝要であるの
で、両者は相互に対応するものととする。つまり本願発
明の摺接壁部は垂直壁部5bに限定されるものではな
く、容器外方に向かって傾斜する傾斜状であるものや、
湾曲したものをも包含するものであり、これに対する紙
筒にも対応した形状の壁面を有するものを使用すればよ
い。
【0017】この薄肉ボトル1の大きさや肉厚を測定し
たところ、使用した樹脂量は38gであり、満注容量は
2000ml、胴部3の肉厚は140μm〜250μm
と極めて薄肉に形成されていた。従来の容量2000m
lのボトルにあっては樹脂量を約80g必要とし、胴部
の肉厚も500μm〜600μmに形成していたことと
比較すると、樹脂量が約1/2以下になり、胴部の肉厚
も約1/3〜1/2に薄くすることができた。
【0018】紙筒6は再生紙からなる板紙で300〜4
00g/m2 の厚さのものを用いて印刷加工と表面処理
を施したものである。紙筒6のブランクス(図示しな
い)は、折り曲げ線を介在させて正面板、側面板、背面
板、側面板、糊代部が連設されて成るものであり、糊代
部を接着して筒状に組み立てるものである。
【0019】紙筒6を筒状に形成したときの内周は、薄
肉ボトルの外径よりもほんの少し大きい程度の寸法であ
って、紙筒と薄肉ボトルとの間にほとんど(好ましくは
1mm以下の)隙間が生じないように設定されている。
なお、紙筒6は薄肉ボトル1の下端から胴部3の上端ま
でを覆う長さを有しているので、複合容器全体の座屈強
度を向上させることができる。
【0020】感熱性接着剤としては、粘着強度は15k
g/cm2 以上のものを用いることが好ましく、本実施
例においてはホットメルト型接着剤である東洋モートン
社製の商品名TOPCO−P903を用いた。他に同じ
く東洋モートン社製の商品名TOPCO−P906を用
いることもできる。
【0021】薄肉ボトル1の紙筒6への装着手順として
は、まず紙筒6をブランクスから筒状に組み立て、次い
で高温下で溶融状態にあるホットメルト型接着剤8を左
右の側面板7、7の内面にポイント付着させ、時間をお
かずに、内容液を充填した薄肉ボトル1を紙筒6の上方
から挿入した(図2参照)。このとき薄肉ボトル1の底
部5が先細り状に形成され、胴部4と底部5との境界線
より下方が30度の傾斜壁部5aで構成されているの
で、この底部の傾斜壁部5aに接着剤8が付着すること
なくスムーズに紙筒6内を通過し、かつ胴部4と底部5
との境界線より上方5mmにわたって垂直壁部5bが形
成されているので、この垂直壁部5bがホットメルト型
接着剤8の盛り上がり部分をしごいて接着面積を延ばし
ながら接着された(図1参照)。
【0022】作製した複合容器10は輸送時の振動や落
下試験においても紙筒6が抜けることなく強固に一体化
していた。また複合容器10を手に持って逆さにし少量
ずつ注出を繰り返したが、最後まで薄肉ボトル1が変形
することがなく、かつ薄肉ボトル1が紙筒6から抜ける
こともなく使用できた。使用後は紙筒6を強く下方に押
さえながら薄肉ボトル1を上方に引っ張ると、薄肉ボト
ル1と紙筒6とに分離された。廃棄する際には紙筒6を
平坦に畳むと共に、手で薄肉ボトル1の胴部3を押し潰
した。縦溝9が形成されていたために、従来よりも容易
に押し潰すことができた。そして紙筒6と薄肉ボトル1
とを別々に廃棄した。廃棄容量は従来よりも大幅に小さ
くすることができた。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、予め感熱性接着剤が塗
布された紙筒の内方へ容器本体を挿入することにより、
容器本体と紙筒とが一体化される。そして注出により容
器本体内の残量が低減して変形しても容器本体が紙筒か
らはずれるおそれがないという効果を奏する。また容器
本体でなく紙筒の方に感熱性接着剤を塗布するので、高
温下の感熱性接着剤が付着することによって薄肉の容器
本体が変形するのを防止できるという効果を奏する。ま
た、容器本体の底部が先細り形状に形成されていて胴部
と底部との境界線より上方5mm以上の範囲が紙筒と密
着する摺接壁部により構成されていれば、紙筒内に容器
本体を挿入する際に感熱性接着剤がしごかれて接着面積
が拡大される。更に、容器本体の胴部と底部との境界線
より下方が30度以上70度以下の傾斜壁部により構成
されていれば、底部に感熱性接着剤が付着することなく
容器本体を紙筒内に挿入することができる。このように
本発明は実用上優れた複合容器である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の薄肉ボトルに紙筒を装着した状態を
示す要部の縦断面図である。
【図2】図1の装着時の状態を示す要部説明図である。
【図3】図1の薄肉ボトルの側面図である。
【図4】図1の薄肉ボトルの斜視図である。
【符号の説明】
1…薄肉ボトル 2…口部 3…肩部 4…胴部 4a…溝部 4b…平坦部 5…底部 5a…傾斜壁部 5b…垂直壁部 6…紙筒 7…側面板 8…ホットメルト型接着剤 9…縦溝 10…複合容器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄肉のプラスチックからなる容器本体と、
    この容器本体の少なくとも胴部周面を補強する紙筒とか
    らなり、紙筒の内周面に塗布した感熱性接着剤により容
    器本体と紙筒とが一体化されていることを特徴とする複
    合容器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の複合容器において、前記
    容器本体の底部が先細り形状に形成されていて、かつ胴
    部と底部との境界線より上方5mm以上の範囲が紙筒と
    密着する摺接壁部により構成され、この摺接部分におい
    て紙筒と容器本体とが接着されていることを特徴とす
    る、複合容器。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の複合容器において、前記
    胴部と底部との境界線より下方が30度以上70度以下
    の傾斜壁部により構成されていることを特徴とする複合
    容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005051786A1 (ja) * 2003-11-26 2005-06-09 Yoshino Kogyosho Co.,Ltd. 合成樹脂製容器
JP2018034829A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 サントリーホールディングス株式会社 薄肉プラスチックボトル

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