JPH078992B2 - 浴室用洗浄剤組成物 - Google Patents

浴室用洗浄剤組成物

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JPH078992B2
JPH078992B2 JP62195560A JP19556087A JPH078992B2 JP H078992 B2 JPH078992 B2 JP H078992B2 JP 62195560 A JP62195560 A JP 62195560A JP 19556087 A JP19556087 A JP 19556087A JP H078992 B2 JPH078992 B2 JP H078992B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は浴室用洗浄剤組成物に関する。
〔従来の技術〕
浴室の汚れは、一般的に、天井、壁等にはカビ汚れ、浴
槽、洗面器には脂肪酸塩(特にアルカリ土類金属塩)、
リン酸カルシウム、油脂、腐敗蛋白質等々の有機物汚
れ、無機物汚れが付着している。これらのうちカビ汚れ
は次亜塩素酸ナトリウムを主剤とする塩素系液体漂白剤
により漂白除去し、浴槽、洗面器汚れは弱酸性の洗浄剤
で洗浄するのが一般的である。特に、この弱酸性の洗浄
剤は洗面器に付着した石ケンカス等の汚れの洗浄に効果
的である。
そして一般に、このような弱酸性洗浄剤は合成界面活性
剤、酸性物質、及び溶剤からなっている(特公昭55−90
36号公報、特公昭58−26399号公報、特公昭60−51792号
公報、特開昭60−51793号公報参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、浴槽の内部表面に付着した汚れは、これ
らの弱酸性洗浄剤を散布して、軽くスポンジで擦りシャ
ワーで洗い流すだけではやや落ちにくく、労力を要する
のが常である。その為に、このような浴槽の洗浄には、
研磨剤入りの洗浄剤(例えば液体クレンザー)が使用さ
れている。しかしながら、この研磨剤入りの洗浄剤は特
にプラスチック製の浴槽に対して傷をつける恐れがある
し、又、すすぎ時に研磨剤が十分に流されずに残ったり
することがある。即ち、楽に素早く汚れを落とし、液体
クレンザーのように対象物に傷をつけず、すすいだ後に
も研磨剤のような水不溶物が残らない洗浄剤が望まれて
いる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らはかかる弱酸製洗浄剤の改良検討を種々積み
重ねた結果、分子量が特定範囲にあるポリマーを添加す
ることにより、汚れを楽に素早く落とすことができるこ
とを見出し本発明を完成した。
即ち、本発明は下記成分(A),(B),(C)及び
(D)を含有し、組成物のpHが3〜6であることを特徴
とする浴室用洗浄剤組成物を提供する。
(A)合成界面活性剤 0.1〜10重量% (B)ヒドロキシ多価カルボン酸又はその水溶性塩 0.
1〜20重量% (C)平均分子量が1500〜100,000のアクリル酸又はメ
タクリル酸の重合体、又はアクリル酸メタクリル酸共重
合体、又はそれらの水溶性塩 0.1〜10重量% (D)水溶性溶剤 0.1〜20重量% 本発明に用いる合成界面活性剤(A)としては、陰イオ
ン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤が好ましいが、
必要に応じて両性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤も
使用可能である。
陰イオン性界面活性剤としては通常のスルホネート系陰
イオン性界面活性剤、サルフェート系陰イオン性界面活
性剤が使用される。スルホネート系陰イオン性界面活性
剤としては、直鎖又は分枝鎖アルキル(C8〜C23)ベン
ゼンスルホン酸塩、長鎖アルキル(C8〜C22)スルホン
酸塩、長鎖オレフィン(C8〜C22)スルホン酸塩等があ
る。また、サルフェート系陰イオン性界面活性剤として
は長鎖モノアルキル(C8〜C22)硫酸エステル塩、ポリ
オキシエチレン(1〜6モル)長鎖アルキル(C8
C22)エーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン
(1〜6モル)アルキル(C8〜C18)フェニルエーテル
硫酸エステル塩等がある。これら陰イオン性界面活性剤
の対イオンとしての陽イオンは、ナトリウム、カリウム
等のアルカリ金属イオン、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノー
ルアミンイオン等である。加水分解に対する抵抗が強い
等の点から、本発明の陰イオン性界面活性剤としてはス
ルホネート系界面活性剤が好ましい。さらに、洗浄力等
の点から直鎖又は分枝鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩
が好ましい。
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン
(6〜35モル)長鎖アルキル(第1級又は第2級C8〜C
22)エーテル、ポリオキシエチレン(6〜35モル)アル
キル(C8〜C18)フェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロックコポリマー等が使用さ
れる。
洗浄力等の点からポリオキシエチレン(6〜35モル)長
鎖アルキル(第1級又は第2級C8〜C22)エーテル、ポ
リオキシエチレン(6〜35モル)アルキル(C6〜C18
フェニルエーテルが好ましい。
ヒドロキシ多価カルボン酸(B)の具体例としては、一
般式(I)で表される化合物が例示される。
(式中、XはH,−CH3,−CH2COOH,又は を表し、YはH又は−OHを表す。) この中でも、リンゴ酸、クエン酸及び酒石酸またはそれ
らの塩が好ましい。また、ヒドロキシ多価カルボン酸の
塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、モノエタノール
アミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミ
ン塩が例示される。
本発明に用いるアクリル酸又はメタクリル酸重合体又は
それらの共重合体又はそれらの塩(C)において重合体
あるいはその共重合体の分子量は1,500〜100,000、特に
好ましくは3,000〜20,000のものである。
一般に(C)のような重合体は、キレート剤、分散剤と
して、液性が弱アルカリ〜アルカリ性で使用されるのが
常であるが、本発明においては弱酸性下において、使用
されることに特徴があり、(A)合成界面活性剤、
(B)ヒドロキシ多価カルボン酸又はその水溶性塩、
(D)水溶性溶剤と併用することにより、浴室汚れの除
去速度を向上させることができるのである。
その理由としては、重合体は浴室汚れ中の無機物に対し
て分散効果を有していること、又アルカリ土類金属イオ
ン(特にカルシウムイオン)のキレート定数が高いの
で、弱酸性下ではヒドロキシ多価カルボン酸又はその水
溶性塩との相乗作用により浴室汚れの主因である脂肪酸
金属塩(特にカルシウム塩)を素早く分解し、且つ分解
後に生成する遊離脂肪酸に対する分散能を有することに
より、分解反応が素早く進行するものと推定される。
本発明に用いる水溶性溶剤(D)としては、下記一般式
(II)〜(IV)で示されるものが挙げられる。
R1O(CH2CH2O)nH (II) (式中R1は炭素数1〜8の低中級アルキル基、nは1〜
10を示す。) R2O(CH2CH2O)m−(C3H6O)lR3 (III) (式中R2,R3は炭素数1〜4の低級アルキル基又はアル
ケニル基、水素でR2,R3は同時に水素原子であることは
ない。mは0〜10,lは2〜10,m+1の平均値は3〜10で
ある。) ROH (IV) (式中Rは炭素数1〜4の低級アルキル基を示す) 中でも、ポリオキシアルキレンモノ(又はジ)低級アル
キルエーテル(II),(III)が好ましい。
本発明の成分(A)〜(D)の配合量は、(A)合成界
面活性剤が0.1〜10重量%、好ましくは1〜7重量%;
(B)ヒドロキシ多価カルボン酸又はその水溶性塩が0.
1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%;(C)アクリ
ル酸又はメタクリル酸の重合体又はその共重合体又はそ
の塩が0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜7重量%;
(D)水溶性溶剤が0.1〜20重量%、好ましくは1〜10
重量%である。(C)成分と(D)成分は総量で2〜15
重量%配合するのが望ましい。又、本発明洗浄剤組成物
のpHは洗浄力、ホーロー損傷性等との関係から3.0〜6.
0、更に4.0〜6.0、特に4.5〜6.0が好ましい。
本発明組成物においては、更に必要に応じて香料、染
料、顔料、防腐剤、殺菌剤等々の添加剤を適量任意に添
加することができる。
〔実施例〕
以下、実施例により、本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例に限定されるものではない。
実施例1 表1に示す組成の浴室用洗浄剤組成物を配合し、これを
用いて浴室の洗浄力を評価した。
尚、洗浄力の評価は、こすった程度では落ちない風呂汚
れが付着している鋳鉄ホーロー浴槽(ジルコン系、2ケ
月使用品)を洗剤5gを含ませたスポンジで150g/cm2の荷
重でこすり洗いをして、官能評価を行った。尚、組成は
重量%%で示した。
洗浄力 ○:汚れが8割以上落ちる △:汚れが2〜5割落ちる ×:汚れがほとんど落ちない 実施例2 実施例1と同様に浴室用洗浄剤組成物を配合し、これを
用いて浴室の洗浄力を評価した(表2)。評価法は実施
例1と同様 実施例3 表3に示す組成の浴室用洗浄剤組成物を配合し、これを
用いて洗浄力を評価した。
尚、洗浄力の評価は、3カ月実際に使用したプラスチッ
ク製の洗面器に付着した汚れを、洗剤5gを含ませたスポ
ンジで300g/cm2の荷重でこすり洗いして、以下の5段階
で評価した。その結果を表3に示す。
1…汚れ落ちが0〜20%未満 2…汚れ落ちが20〜40%未満 3…汚れ落ちが40〜60%未満 4…汚れ落ちが60〜80%未満 5…汚れ落ちが80%以上

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記成分(A),(B),(C)及び
    (D)を含有し、組成物のpHが3〜6であることを特徴
    とする浴室用洗浄剤組成物。 (A)合成界面活性剤 0.1〜10重量% (B)ヒドロキシ多価カルボン酸又はその水溶性塩 0.
    1〜20重量% (C)平均分子量が1500〜100,000のアクリル酸又はメ
    タクリル酸の重合体、又はアクリル酸メタクリル酸共重
    合体、又はそれらの水溶性塩 0.1〜10重量% (D)水溶性溶剤 0.1〜20重量%
  2. 【請求項2】成分(A)が炭素数8〜22の直鎖もしくは
    分枝鎖のアルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩
    もしくはアルカノールアミン塩、炭素数8〜22の直鎖も
    しくは分枝鎖のアルキル基を持つポリオキシエチレン
    (エチレンオキサイド付加モル数6〜35)アルキルエー
    テル及び炭素数6〜18の直鎖もしくは分枝鎖のアルキル
    基を持つポリオキシエチレン(エチレンオキサイド付加
    モル数6〜35)アルキルフェニルエーテルからなる群よ
    り選ばれた1種又は2種以上のものである特許請求の範
    囲第1項記載の浴室用洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】成分(B)が一般式(I)で示される化合
    物又はその水溶性塩 (XはH,−CH3,−CH2CO2H,又は Yは−H又は−OHを表す) である特許請求の範囲第1項記載の浴室用洗浄剤組成
    物。
  4. 【請求項4】成分(D)が一般式(II)又は(III)で
    表される水溶性溶剤である特許請求の範囲第1項記載の
    浴室用洗浄剤組成物。 R1O(CH2CH2O)nH (II) (式中のR1は炭素数1〜8の低中級アルキル基、nは1
    〜10を示す。) R2O(CH2CH2O)m−(C3H6O)lR3 (III) (式中R2,R3は炭素数1〜4の低級アルキル基又はアル
    ケニル基、水素でR2,R3は同時に水素原子であることは
    ない。mは0〜10,lは2〜10,m+1の平均値は3〜10で
    ある。)
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JPS6051792A (ja) * 1983-08-31 1985-03-23 ライオン株式会社 洗浄剤組成物
JPS6051793A (ja) * 1983-08-31 1985-03-23 ライオン株式会社 着色した洗浄剤組成物
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