JPH0747530B2 - 頭髪化粧料 - Google Patents

頭髪化粧料

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JPH0747530B2
JPH0747530B2 JP61253580A JP25358086A JPH0747530B2 JP H0747530 B2 JPH0747530 B2 JP H0747530B2 JP 61253580 A JP61253580 A JP 61253580A JP 25358086 A JP25358086 A JP 25358086A JP H0747530 B2 JPH0747530 B2 JP H0747530B2
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和彦 清水
進 三崎
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Daikin Industries Ltd
Shiseido Co Ltd
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Daikin Industries Ltd
Shiseido Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パーフルオロポリエーテルを含む頭髪化粧料
に関する。本発明による頭髪化粧料は、粘度変化および
硬度変化が少なく、しかも酸化劣化を受けず、毛髪に対
してはつやや仕上がり効果を付与するものである。
〔従来の技術および発明が解決しようとする問題点〕
頭髪化粧料としての最も重要な目的の一つは、頭髪に水
分を保持させ、湿潤性、はり及び柔軟性等を与えること
である。しかも、使用性面では伸びが良く、頭髪への適
用が容易であることが要求される。更に、最近になっ
て、頭髪に対する「いたわり」の関心が強くなり、湿潤
性、はり及び柔軟性を与える主要成分である水を頭髪に
長時間保持させることが強く要望されている。
従来、これらの要望に答えるために、鉱物油や植物油等
の中で閉塞性の高い油分(例えば流動パラフィン、スク
ワラン、ワセリン、水添植物油脂)を配合し、ころ油分
の作用によって毛髪上での水分の揮散を防ぐことが試み
られていた。しかしながら、これらの油分は、経時で酸
化されて劣化し、しかもそれに伴って頭髪化粧料の粘度
及び硬度が低下し、使用感及び安全性等の点で問題があ
り、充分満足すべき製品が得られなかった。
また、頭髪化粧料の種類によっては、密閉度の低い容器
に収納することがあり、必然的に水分が揮発するという
欠点があった。
以上のように、頭髪化粧料には水分を配合保持し、揮散
を極力おさえる等の重要な課題があり、これらの課題を
解決する上で調製の困難性や製品の安定性に問題があっ
た。
本発明の目的は、伸びが良く、保湿効果が良好で、閉塞
性の高い保水効果をもつ頭髪化粧料であって、酸化劣化
が少なく、粘度および硬度の経時変化が少なく、しかも
安全性等の点で問題のない頭髪化粧料を提供することに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
前記の目的は、式 FC3F6OC2F5 (I) (式中、nは4〜500である) で表されるパーフルオロポリエーテル0.01〜95重量%を
含む頭髪化粧料によって達成することができる。
本発明による頭髪化粧料は、パーフルオロポリエーテル
を配合することにより、毛髪に、つや、湿潤性および柔
軟性を与え、しかも頭髪化粧料のタイプによっては、著
しく水分の揮散を防止することができ、更に酸化劣化が
少なく、粘度および硬度の経時変化が少なく、安全性等
の点で問題のないものである。
すなわち、本発明による頭髪化粧料は、不飽和油、エス
テル油、アルデヒド等の油分を配合した従来の頭髪化粧
料と比較して、著しく優れた保水効果および使用感を有
し、水分の揮散防止効果を有し、酸化劣化が少なく、粘
度および硬度の経時変化が少なく、しかも安全性等の点
で問題のない頭髪化粧料である。
以下、本発明の構成について説明する。
本発明で使用するパーフルオロポリエーテルは式、 (式中、nは4〜500好ましくは4〜300である)で表さ
れる油状の化合物である。本発明の頭髪化粧料において
は、式(I)のパーフルオロポリエーテルを単独でまた
は任意に組合せて配合することができる。
式(I)の化合物の分子量は約800(n=4の場合)〜
約83,000(n=500の場合)の範囲に亘るが、本発明に
おいては平均分子量約800〜約50000特には約1,000〜約1
0,000のパーフルオロポリエーテル混合物を使用するの
が好ましい。
式(I)のパーフルオロポリエーテルの調製は、例え
ば、2,2,3,3−テトラフルオロオキセタンを弗素イオン
触媒で開環重合してオリゴマーを生成し、このオリゴマ
ーを弗素ガスで直接に弗素化してパーフルオロ体に変換
した後、末端を安定することにより、パーフルオロトリ
メチレンオキサイドの繰返し単位を有するポリエーテル
を生成することによって実施することができる。
本発明においては市販のパーフルオロポリエーテルを使
用することができる。市販品としては、ダイキン工業製
のデムナムS−20,S−65,S−100およびS−200(各々、
商品名)の4種のオイルがある。デムナムS−20は重量
平均分子量2500および動粘度(20℃)42±5cstのエーテ
ル油であり、デムナムS−65は重量平均分子量4500およ
び動粘度(20℃)150±15cstのエーテル油であり、デム
ナムS−100は重量平均分子量5600および動粘度(20
℃)250±25cstのエーテル油であり、そしてデムナムS
−200は重量平均分子量8400および動粘度(20℃)500±
50cstのエーテル油である。
更に上記のパーフルオロポリエーテルの低分子量体(パ
ーフルオロトリメチレンオキサイドの7〜8量体で、動
粘度(20℃)約10cst)を配合すると、さっぱりした使
用感をもつ頭髪化粧料を得ることができる。
本発明の頭髪化粧料においては、式(I)のパーフルオ
ロポリエーテルを、頭髪化粧料全重量中の0.01〜95重量
%の量で配合するが、伸びの良い頭髪化粧料を得るため
には、0.5〜95重量%程度の量で配合するのが好まし
い。
本発明の頭髪化粧料には、上記のパーフルオロポリエー
テルに加えて、必要により、頭髪化粧料の種類に応じ
て、油分、水、界面活性剤、保湿剤、低級アルコール、
増粘剤、香料、酸化防止剤、キレート剤、色素、防腐防
黴剤等の通常頭髪化粧料に用いられる成分を配合するこ
とができる。
本発明の頭髪化粧料の剤型としては、溶液系、可溶化
系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末
三層系等の任意の剤型をとることができる。
また、本発明の頭髪化粧料の具体例としてはヘアトニッ
ク、ヘアクリーム、シャンプー、ヘアリンスなどをあげ
ることができる。
〔実施例〕
次に実施例および比較例をあげて、本発明を具体的に説
明する。本発明はこれにより限定されるものではない。
配合量は、特に断らない限り、重量%である。
また、以下の実施例で使用したパーフルオロポリエーテ
ルは次のとおりである。
(i)パーフルオロポリエーテルA:重量平均分子量=4,
500および動粘度(20℃)=150±15cstのパーフルオロ
ポリエーテル油:デムナムS−65(ダイキン工業)。
(ii)パーフルオロポリエーテルB:重量平均分子量=8,
400および動粘度(20℃)=500±50cstのパーフルオロ
ポリエーテル油:デムナムS−200(ダイキン工業)。
(iii)パーフルオロポリエーテルC:重量平均分子量=
5,600および動粘度(20℃)=250±25cstのパーフルオ
ロポリエーテル油:デムナムS−100(ダイキン工
業)。
(iv)パーフルオロポリエーテルD:動粘度(20℃)=約
10cstでFC3F6O)7〜8C2F5のパーフルオロポリエ
ーテル油(ダイキン工業)。
(v)パーフルオロポリエーテルE:重量平均分子量=2,
500および動粘度(20℃)=42±5cstのパーフルオロポ
リエーテル油:デムナムS−20(ダイキン工業)。
実施例1:ヘアリンス (重量%) (1)塩化アルキルトリメチル アンモニウム 3 (2)セチルアルコール 2 (3)パーフルオロポリエーテルE 2 (4)防腐剤 0.1 (5)グリセリン 5 (6)香料 0.3 (7)色素 適量 (8)トリオレイン酸ポリオキシエチレン ソルビタン (エチレンオキシド10モル付加) 2 (9)精製水 全体を100%にする量 成分(1)〜(9)を80℃にて混合溶解し、室温まで放
冷してヘアリンスを得た。
比較例1 実施例1において成分(3)パーフルオロエーテルEの
代りに流動パラフィンを配合したこと以外は実施例1と
同様にして、比較用のヘアリンスを得た。
実施例1および比較例1の各ヘアリンスについて20〜30
歳の女性パネル20名による実使用テストを行い、毛髪の
つやおよびくし通りについて評価した。
その結果、実施例1のヘアリンスの方が良好とした者が
19名で、比較例1のヘアリンスの方が良好とした者が1
名であった。すなわち本発明によるヘアリンスの方が優
れていることが確認された。
実施例2:ヘアクリームオイル (重量%) (1)精製水 全体を100%にする量 (2)1,3−ブチレングリコール 10 (3)アロエ抽出液 2 (4)パーフルオロポリエーテルE 6 (5)ステアリルアルコール 4 (6)トリオレイン酸ポリオキシエチ レンソルビタン (エチレンオキシド20モル付加) 2 (7)モノステアリン酸グリセライド 2.5 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.3 (9)ワセリン 2 (10)オリーブ油 4 成分(1)〜(3)を70℃で混合した。これに、成分
(4)〜(10)を70℃で混合溶解した部分を加えて乳化
し、冷却して目的のヘアクリームオイルを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東塚 崇志 大阪府三島郡島本町若山台1丁目5番9− 401 (56)参考文献 特開 昭61−234928(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 FC3F6OC2F5 (I) (式中、nは4〜500である) で表されるパーフルオロポリエーテル0.01〜95重量%を
    含む頭髪化粧料。
JP61253580A 1986-10-27 1986-10-27 頭髪化粧料 Expired - Lifetime JPH0747530B2 (ja)

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JPS63107911A JPS63107911A (ja) 1988-05-12
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