JPH07332978A - 電子式測量機の視準装置 - Google Patents

電子式測量機の視準装置

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JPH07332978A
JPH07332978A JP6148637A JP14863794A JPH07332978A JP H07332978 A JPH07332978 A JP H07332978A JP 6148637 A JP6148637 A JP 6148637A JP 14863794 A JP14863794 A JP 14863794A JP H07332978 A JPH07332978 A JP H07332978A
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image
target
light
unit
light emitting
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JP6148637A
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English (en)
Inventor
Masahiro Nakamura
昌弘 中村
Masaru Horikoshi
勝 堀越
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像処理手法を用いてターゲットを視準する
際に、その良好な精度を保持したままでターゲットの抽
出を容易且つ高速に処理できるようにする。 【構成】 望遠鏡部1の発光部2が点灯してその照明光
がターゲットに反射したときの画像データX1と、発光
部2が消灯したときの画像データY1とを比較し、両画
像データ間の光量差からターゲットの像を抽出するよう
にしたので、ターゲットの背景や前景から容易且つ高速
に抽出することができる。視準は、その抽出したターゲ
ット像から求めた重心位置を用いて、望遠鏡部1の視準
方向とのずれ量を検出することにより行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子式測量機の視準装
置に関し、特に大型構造物計測や測量を行う際に使用す
る電子式測量機の視準装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子式測量機はトータルステーシ
ョン等のように視準装置を備え、自動的に測定対象物の
視準を行うことができるようにしたものが実用化されて
きた。電子式測量機は、視準装置からのデータに基づい
て、視準のずれ量を表示したり、鉛直軸回りや水平軸回
りに回転させて自動視準したりする。
【0003】この電子式測量機の視準装置は、計測点に
設置したターゲットを視準する際のシステムによって、
次の4つのタイプに大別される。 (1)ターゲット側に発光部を設け、その発光部からの
光を、トータルステーション側に設けた受光部において
受光し、光量が最大となる点を視準点として視準する。 (2)トータルステーション側に発光部と受光部とを設
け、発光部の光をターゲット側に照射したときのターゲ
ットからの反射光が最大光量となる点を視準点として視
準する。 (3)(1)のシステムにおいて、光量ではなく、ター
ゲット側を撮像して検出した位置ずれによって視準す
る。 (4)(2)のシステムにおいて、光量ではなく、ター
ゲット側を撮像して検出した位置ずれによって視準す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)及び(2)
のようなシステムでは、光量が最大となる点を検出すれ
ばよいので、一般に高速に処理することができるが、精
度面ではやや劣ったものになる。それは、光量が最大と
なる点は多少の幅を持って存在しており、したがって、
計測点又は視準点と光量最大点とを完全に一致させるの
が困難なためである。また、精度を向上させるために、
視野の指向性を鋭くすると、光を検出できる範囲が狭く
なり、使いにくいものになってしまう。
【0005】一方、上記(3)及び(4)のようなシス
テムでは、位置ずれの検出を画像処理を用いて行うた
め、精度面で優れたものとなるが、その画像にはターゲ
ット周辺の背景や前景も含まれるため、画像からターゲ
ットを抽出する抽出処理が必要となる。この抽出処理に
際しては、従来次のような方法が採用されていた。 (I)ターゲットを特殊パターンの形状にし、そのパタ
ーン認識を行う方法。 (II)発光源からの出射光に、近赤外光のような自然界
に少ない波長のものを使用し、バンドパスフィルタによ
り他の光をカットする方法。
【0006】しかし、(I)のパターン認識による抽出
処理は、演算量が多くなるため、コンピュータの負荷が
大きくなり、処理が困難で時間もかかってしまう。ま
た、(II)の方法では、発光源にLEDのような波長が
単波長でないものを使用する場合が多く、その場合は光
量ロスが存在し、光量ロスが存在すれば、光検出センサ
にとっては見かけ上感度が下がったのと同じになるの
で、負担となり、S/N比が悪くなる。このため、抽出
精度が悪化し、他の物体をターゲットであると誤認する
など、ターゲットの抽出処理も困難になる。これを防止
するためには、光検出センサ側にノイズカットのための
電気回路が必要となり、光検出センサの回路構成が複雑
化してしまう。
【0007】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は精度面では優れているとされる画
像処理手法を用いてターゲットを視準する際に、その良
好な精度を保持したままでターゲットの抽出を容易且つ
高速に処理することができる電子式測量機の視準装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明の電子式測量機の視準装置は、計
測点に設置され、反射部材を有するターゲットと、本体
に配置され、前記ターゲットに光を出射する発光手段
と、前記ターゲットを視準する本体の視準望遠鏡の結像
位置に配置され、前記ターゲットからの反射光を含む画
像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段で得た前記画像
から前記視準望遠鏡の視準方向と前記ターゲットとのず
れ量を検出するずれ量検出手段とを備えている電子式測
量機の視準装置において、前記発光手段の光を点滅させ
る点滅手段と、前記撮像手段で時系列に得た前記画像を
記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された複数の
前記画像のうち、前記発光手段が点灯したときの画像と
消灯したときの画像とを比較して、前記両画像間の光量
差から前記ターゲットの像を抽出するターゲット像抽出
手段とを備え、前記ターゲット像抽出手段で抽出した前
記ターゲット像を用いて前記ずれ量検出手段で前記ずれ
量を検出するようにした。
【0009】また、請求項2記載の発明の電子式測量機
の視準装置は、前記点滅手段の点滅周期と前記撮像手段
の撮像周期との同期をとる同期手段を備えた。
【0010】更に、請求項3記載の発明の電子式測量機
の視準装置は、前記発光手段から出射される光が、光波
測距光であることを特徴とする。
【0011】また、請求項4記載の発明の電子式測量機
の視準装置は、前記発光手段が、前記出射する光の広が
り角を可変する手段を備えた。
【0012】更に、請求項5記載の発明の電子式測量機
の視準装置は、計測点に設置されるターゲットに固定さ
れ、光を出射する発光手段と、前記ターゲットを視準す
る本体の視準望遠鏡の結像位置に配置され、前記ターゲ
ットを含む画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段で
得た前記画像から前記視準望遠鏡の視準方向と前記ター
ゲットとのずれ量を検出するずれ量検出手段とを備えて
いる電子式測量機の視準装置において、前記発光手段の
光を点滅させる点滅手段と、前記撮像手段で時系列に得
た前記画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶
された複数の前記画像のうち、前記発光手段が点灯した
ときの画像と消灯したときの画像とを比較して、前記両
画像間の光量差から前記ターゲットの像を抽出するター
ゲット像抽出手段とを備え、前記ターゲット像抽出手段
で抽出した前記ターゲット像を用いて前記ずれ量検出手
段で前記ずれ量を検出するようにした。
【0013】また、請求項6記載の発明の電子式測量機
の視準装置は、前記請求項5記載の発明における前記点
滅手段の点滅周期と前記撮像手段の撮像周期との同期を
とる同期手段を備えた。
【0014】
【作用】前述のように計測点に設置されたターゲットの
像を抽出する際に、本体の発光手段が点灯してその光が
ターゲットに反射したときの画像と、発光手段が消灯し
たときの画像とを比較し、両画像間の光量差からターゲ
ットの像を抽出するので、ターゲットの背景や前景から
容易且つ高速に抽出される。視準は、その抽出したター
ゲット像を用いて、視準望遠鏡の視準方向とのずれ量を
検出することにより行われる。
【0015】また、点滅手段の点滅周期と撮像手段の撮
像周期との同期をとるようにすれば、発光手段が点灯し
たときの画像と、発光手段が消灯したときの画像とが、
時系列で複数撮像される場合でも、明確に対応付けられ
て撮像される。
【0016】更に、発光手段から出射される光を光波測
距光とすれば、新たな光源を設けなくても、視準望遠鏡
に使用される既存の光源をそのまま使用できる。
【0017】また、発光手段から出射する光の広がり角
を可変する手段を備えるようにすれば、ターゲットが大
きくずれこんでいる場合でも、その状況に応じて光の広
がり角を調整でき、ターゲットを的確にその照明範囲に
入れて撮像することができる。光の広がり角が小さくて
も済むときは、それに合わせて広がり角を小さくするこ
とにより、光の強度を確保して撮像することができる。
【0018】更に、ターゲット側に発光手段を固定する
ようにすれば、光は往復せずに、ターゲットから撮像手
段までの片道の距離だけで撮像手段に到達するので、光
の強度はそれ程低下しない。したがって、ターゲットが
遠距離であっても、光の強度を確保できる。
【0019】また、ターゲット側に発光手段を固定する
場合でも、点滅手段の点滅周期と撮像手段の撮像周期と
の同期をとるようにすれば、ターゲットが遠距離であっ
ても、発光手段が点灯したときの画像と、発光手段が消
灯したときの画像とが、明確に対応付けられて撮像され
る。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0021】図1はこの発明の一実施例に係る電子式測
量機の視準装置の全体構成を示す図である。電子式測量
機(例えばトータルステーション)の視準装置は、視準
装置本体をなす望遠鏡部(光波測距儀、EDM部)1
と、この望遠鏡部1全体の動作を制御するとともに、望
遠鏡部1から受け取った画像情報に基づいてターゲット
の抽出処理を行う制御装置20とから構成される。な
お、望遠鏡部1は断面で図示されている。
【0022】望遠鏡部1は、内部光路系1Aと外部光路
系1Bとから構成される。内部光路系1Aは、内部へ発
光し受光する系であり、照明光を出射する発光部2と、
その照明光を受け取る受光部7と、発光部2及び受光部
7の間に配置された内部光路ファイバ6とから構成され
る。発光部2と内部光路ファイバ6との間には、モータ
3によって回転駆動する円板状のシャッタ4が設けられ
ている。このシャッタ4には、窓4aが設けられてい
る。発光部2の照明光は、シャッタ4によって遮断され
ていない間、内部光路ファイバ6を経由して受光部7に
入射する。
【0023】外部光路系1Bは、発光部2からの照明光
をターゲット31(図2)側へ送り、またターゲット3
1からの反射光を受光する系であり、プリズム5、ビー
ムスプリッタ9、対物レンズ8及び撮像素子11から構
成される。発光部2から出射した照明光は、窓4aを経
由してプリズム5に到達し、ビームスプリッタ9でター
ゲット31側へ反射され、対物レンズ8で平行光線とな
ってターゲット31側に照射される。
【0024】ターゲット31から反射された照明光は、
逆の経路を辿って対物レンズ8及びビームスプリッタ9
に入射する。なお、ターゲット31には、照明光を反射
する機能を持たせるために、コーナキューブプリズムや
マイクロプリズム等が配列された反射板が使用される。
【0025】照明光には例えば近赤外光が使用され、ビ
ームスプリッタ9は、可視光を通過させ且つ、その近赤
外光のうちの大部分(例えば90%)を反射し、残りの
近赤外光(10%)をそのまま通過させる。ビームスプ
リッタ9で反射した近赤外光は、プリズム5を経由して
受光部7で受光される。一方、ビームスプリッタ9を透
過した残りの近赤外光及び可視光は、撮像合焦レンズ1
0を通過した後、その撮像合焦レンズ10の結像面に置
かれた撮像素子(例えばCCD)11に入射し、その撮
像素子11上に結像する。
【0026】制御装置20のプロセッサ21は、発光部
2の点灯を指令し、またモータ3を回転駆動させること
により、シャッタ4による照明光の点滅制御を行う。制
御装置20のメモリ22には、撮像素子11上に結像し
たターゲット31側の像が画像データとして時系列で記
憶される。すなわち、照明光が点灯しているときのター
ゲット31側の画像と、照明光が消灯しているときのタ
ーゲット31側の画像とが、時系列で複数記憶される。
プロセッサ21は、その画像データに基づいて後述する
ようにターゲット31の抽出処理を行う。
【0027】次に、図2、図3、図4及び図5に基づい
てターゲット抽出処理について説明する。
【0028】図2はターゲット照明点灯時の撮像画像を
示す図である。撮像素子11によって構成される画面に
は、図2に示すような撮像画像Xが描かれる。この撮像
画像Xは、シャッタ4が開いて照明光が点灯していると
きに望遠鏡部1が捕らえた画像であり、測定構造物3
2、その測定構造物32に固定されたターゲット31及
びその測定構造物32の周辺に位置する物体33が映し
出されている。
【0029】図3はターゲット照明消灯時の撮像画像を
示す図である。この撮像画像Yは、シャッタ4が閉じて
照明光が消灯しているときに望遠鏡部1が捕らえた画像
であり、ターゲット31が発光しないため、ターゲット
31部分は、図2に比べて暗く映し出される。他の部分
は図2と全く同じである。
【0030】図4はターゲット抽出画像Zを示す図であ
り、図2の画像Xから図3の画像Yを減算して得たもの
である。すなわち、プロセッサ21は、照明光が点灯し
てターゲット31に反射したときの画像データと、照明
光が消灯したときの画像データとを比較し、両画像デー
タ間の光量差からターゲット31の像を抽出する。
【0031】図5はこの発明に係るターゲット抽出処理
及び視準を実行するためのプログラムのフローチャート
である。
【0032】先ず、シャッタ4を開いて照明光を点灯さ
せる(ステップS1)。
【0033】次に、照明光点灯に同期させてそのときの
画像データX1を画像メモリ22に取り込む(ステップ
S2)。
【0034】その後、シャッタ4を閉じて照明光を消灯
させる(ステップS3)。
【0035】そして、照明光消灯に同期させてそのとき
の画像データY1を画像メモリ22に取り込む(ステッ
プS4)。
【0036】次に、画像データX1から画像データY1
を減算してターゲット31の抽出処理を行う(ステップ
S5)。
【0037】その後、求めたターゲット31の抽出デー
タを、一旦画像メモリ22に退避させる(ステップS
6)。
【0038】次に、ステップS1からステップS6まで
の実行回数が所定の繰返し回数に達したか否かを判別す
る(ステップS7)。所定の繰返し回数に達していれば
(YES)、次のステップS8に進み、そうでなければ
(NO)ステップS1に戻る。
【0039】その後、画像メモリ22に取り込んだ複数
のターゲット31の抽出データから、ターゲット31の
重心を求める(ステップS8)。このように、複数の抽
出データを用いるようにすることにより、光学ノイズや
電気ノイズを縮小し、より測定精度を高めることができ
る。
【0040】次に、ターゲット31の重心位置に基づい
て視準点からのずれを算出する(ステップS9)。
【0041】最後に、ターゲット31と視準点とを一致
させるようにずれ量に基づいて測量機を駆動させる(ス
テップS10)。又は、単にずれ量の表示を行う。
【0042】上述のように、望遠鏡部1の発光部2が点
灯してその照明光がターゲット31で反射したときの画
像データX1と、発光部2が消灯したときの画像データ
Y1とを比較し、両画像データ間の光量差からターゲッ
ト31の像を抽出するようにしたので、ターゲット31
を容易且つ高速に抽出することができる。視準は、その
抽出したターゲット像から求めた重心位置を用いて、望
遠鏡部1の視準方向とのずれ量を検出することにより行
われる。
【0043】また、プロセッサ21からの指令によっ
て、照明光の点滅周期に同期させて画像データを取り込
むようにしたので、照明光点灯時の画像と、照明光消灯
時の画像とを明確に対応付けて撮像することができ、高
精度のターゲット抽出が可能となる。
【0044】更に、照明光として使用する光を近赤外光
とすることにより、望遠鏡部1に使用される既存の光源
をそのまま使用することができる。
【0045】また、望遠鏡部1に使用される既存の光源
からの照明光(EDM光)は、追跡測距等に対応させる
ために、通常広がり角度を持たせており、その角度は例
えば5分程度である。その場合距離Lにおける広がり幅
Wは、 W=2×L×tan(5分/2)=1.45×10-3×
L で表されるため、距離Lが10mで広がり幅Wは14.
5mm、距離Lが100mで広がり幅Wは145mmと
なる。この発明の主な利用分野である大型構造物3次元
計測では、一般に製造誤差10数mmを計測して補正す
ることを目的としているので、ターゲット31は既知の
設計値に対して、10数mm、すなわち照明光の広がり
幅W内にあると考えてよい。この点からも、既存の光源
をそのまま使用することができ、装置のコストや大きさ
を抑えることができる。
【0046】なお、上述した実施例における望遠鏡部1
は、光変調を用いて測距するのが一般的であるから、測
距光そのものも点滅しており、その点滅周波数に同期で
きる撮像素子があれば、シャッタ4を使用しなくても、
上記と同じ画像取込み処理を行うことができる。
【0047】図6はこの発明の第2の実施例に係る電子
式測量機の視準装置の全体構成を示す図である。図中、
上記の第1の実施例と同一の部分には、同一の符号を付
してその説明を省略する。
【0048】この実施例が第1の実施例と相違する点
は、望遠鏡部1の発光部2とは別の他の発光部12を設
けた点である。この場合、プロセッサ21は、発光部1
2に指令を送って照明光を点滅させ、その点滅に同期し
て撮像素子11に結像するターゲット像を画像メモリ2
2に取り込む。発光部12から出射する照明光は、図に
示すように、その広がり角度が大きくなっている。この
ため、ターゲット31が大きくずれこんでいる場合で
も、ターゲット31を的確にその照明範囲に入れて撮像
することができる。
【0049】ただし、発光部12で照明範囲を広く取り
すぎると、照明光そのものは強度が弱くなってしまい、
ターゲット抽出処理時の誤認の原因になりやすい。そこ
で、近距離では、発光部12のように照明範囲の広い光
源を用い、遠距離では照明範囲が狭い望遠鏡部1側の発
光部2を用いるようにすればよい。このように、2つの
発光部2及び12を、ターゲット31までの距離によっ
て切り換えて使用することにより、状況に応じた適切な
対応が可能となる。また、測定構造物がほぼ設計通りで
ターゲット31もほとんどずれていないようなときは、
照明範囲の狭い発光部2を用いることで、照明光の強度
も確保でき、それだけ精度の高い視準を行うことができ
る。
【0050】図7はこの発明の第3の実施例によるシス
テム構成を示す図である。この実施例では、測定構造物
35の側壁に固定されたターゲット31に発光部31a
を設けた。図8はこのターゲット31の斜視図である。
ターゲット31の中央には発光部31aが突出するよう
にして固定されている。トータルステーションの望遠鏡
部1は、ターゲット31側の発光部31aからの照明光
を撮像してターゲット抽出を行う。その際に、望遠鏡部
1とターゲット31側の発光部31aとは、制御装置2
0を介して互いに接続されており、発光部31aによる
照明光の点灯時及び消灯時に同期してそれぞれの撮像画
像を画像メモリ22に取り込むようになっている。望遠
鏡部1と制御装置20との間、また発光部31aと制御
装置20との間は、それぞれ通信ケーブル14で接続さ
れている。
【0051】このように、ターゲット31側に発光部3
1aを固定したので、照明光は往復せずに、ターゲット
31から望遠鏡部1までの片道の距離だけで望遠鏡部1
に到達するので、照明光の強度はそれ程低下しない。し
たがって、ターゲット31が遠距離であっても、照明光
の強度を確保でき、ノイズの少ない高精度のターゲット
抽出を行うことができる。
【0052】また、この場合も発光部31aの点滅周期
に合わせて撮像画像を取り込むようにしたので、ターゲ
ット31が遠距離であっても、照明光点灯時の画像と、
照明光消灯時の画像とを明確に対応付けて撮像すること
ができ、高精度のターゲット抽出が可能となる。
【0053】なお、この実施例では、望遠鏡部1と制御
装置20との間、またターゲット31側の発光部31a
と制御装置20との間を通信ケーブルで接続するように
したが、距離がさらに大きくなるような場合は、光ファ
イバや無線通信で接続するように構成してもよい。ま
た、調整された精密時計を互いに内蔵して同期をとるよ
うにすることもできる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
の電子式測量機の視準装置によれば、ターゲットの像を
容易にかつ高速に抽出することができるので、高精度且
つ短時間の視準を行うことができる。
【0055】また、請求項2記載の発明の電子式測量機
の視準装置によれば、点灯したときの画像と、消灯した
ときの画像とを、明確に対応付けて撮像することができ
るので、高精度のターゲット抽出を繰り返し行うことが
できる。
【0056】更に、請求項3記載の発明の電子式測量機
の視準装置によれば、視準望遠鏡に使用される既存の光
源をそのまま使用できるので、装置のコストを低減し、
また大きさも抑えることができる。
【0057】また、請求項4記載の発明の電子式測量機
の視準装置によれば、状況に応じて光の広がり角を調整
できるので、測定構造物が設計値からかなりずれている
場合でも、ターゲットを捕らえて視準することができ
る。光の広がり角が小さくてもよいときは、それに合わ
せて広がり角を小さくすることにより、光の強度を確保
して撮像することができるので、高精度で視準を行うこ
とができる。
【0058】更に、請求項5記載の発明の電子式測量機
の視準装置によれば、ターゲット側に発光手段を固定す
ることにより、ターゲットが遠距離であっても、ノイズ
の少ない高精度のターゲット抽出を行うことができる。
【0059】また、請求項6記載の発明の電子式測量機
の視準装置によれば、ターゲットが遠距離であっても、
点灯したときの画像と、消灯したときの画像とを、明確
に対応付けて撮像することができるので、高精度のター
ゲット抽出を繰り返し行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施例に係る電子式測
量機の視準装置の全体構成図である。
【図2】図2はターゲット照明点灯時の撮像画像を示す
図である。
【図3】図3はターゲット照明消灯時の撮像画像を示す
図である。
【図4】図4はターゲット抽出画像を示す図である。
【図5】図5はこの発明に係るターゲット抽出処理及び
視準を実行するためのプログラムのフローチャートであ
る。
【図6】図6はこの発明の第2の実施例に係る電子式測
量機の視準装置の全体構成図である。
【図7】図7はこの発明の第3の実施例に係る電子式測
量機の視準装置のシステム構成図である。
【図8】図8はターゲットの斜視図である。
【符号の説明】
1 望遠鏡部 1A 内部光路系 1B 外部光路系 2,12,31a 発光部 4 シャッタ 5 プリズム 7 受光部 9 ビームスプリッタ 11 撮像素子 20 制御装置 21 プロセッサ 22 画像メモリ 31 ターゲット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測点に設置され、反射部材を有するタ
    ーゲットと、 本体に配置され、前記ターゲットに光を出射する発光手
    段と、 前記ターゲットを視準する本体の視準望遠鏡の結像位置
    に配置され、前記ターゲットからの反射光を含む画像を
    撮像する撮像手段と、 前記撮像手段で得た前記画像から前記視準望遠鏡の視準
    方向と前記ターゲットとのずれ量を検出するずれ量検出
    手段とを備えている電子式測量機の視準装置において、 前記発光手段の光を点滅させる点滅手段と、 前記撮像手段で時系列に得た前記画像を記憶する記憶手
    段と、 前記記憶手段に記憶された複数の前記画像のうち、前記
    発光手段が点灯したときの画像と消灯したときの画像と
    を比較して、前記両画像間の光量差から前記ターゲット
    の像を抽出するターゲット像抽出手段とを備え、 前記ターゲット像抽出手段で抽出した前記ターゲット像
    を用いて前記ずれ量検出手段で前記ずれ量を検出するよ
    うにしたことを特徴とする電子式測量機の視準装置。
  2. 【請求項2】 前記点滅手段の点滅周期と前記撮像手段
    の撮像周期との同期をとる同期手段を備えることを特徴
    とする請求項1記載の電子式測量機の視準装置。
  3. 【請求項3】 前記発光手段から出射される光は、光波
    測距光であることを特徴とする請求項1又は2記載の電
    子式測量機の視準装置。
  4. 【請求項4】 前記発光手段は、前記出射する光の広が
    り角を可変する手段を備えていることを特徴とする請求
    項1又は2記載の電子式測量機の視準装置。
  5. 【請求項5】 計測点に設置されるターゲットに固定さ
    れ、光を出射する発光手段と、 前記ターゲットを視準する本体の視準望遠鏡の結像位置
    に配置され、前記ターゲットを含む画像を撮像する撮像
    手段と、 前記撮像手段で得た前記画像から前記視準望遠鏡の視準
    方向と前記ターゲットとのずれ量を検出するずれ量検出
    手段とを備えている電子式測量機の視準装置において、 前記発光手段の光を点滅させる点滅手段と、 前記撮像手段で時系列に得た前記画像を記憶する記憶手
    段と、 前記記憶手段に記憶された複数の前記画像のうち、前記
    発光手段が点灯したときの画像と消灯したときの画像と
    を比較して、前記両画像間の光量差から前記ターゲット
    の像を抽出するターゲット像抽出手段とを備え、 前記ターゲット像抽出手段で抽出した前記ターゲット像
    を用いて前記ずれ量検出手段で前記ずれ量を検出するよ
    うにしたことを特徴とする電子式測量機の視準装置。
  6. 【請求項6】 前記点滅手段の点滅周期と前記撮像手段
    の撮像周期との同期をとる同期手段を備えることを特徴
    とする請求項5記載の電子式測量機の視準装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000088572A (ja) * 1998-09-14 2000-03-31 Ohbayashi Corp トンネル用総合計測装置
JP2007212291A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Sokkia Co Ltd 測量機の自動視準装置
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CN106679638A (zh) * 2016-12-20 2017-05-17 常州市新瑞得仪器有限公司 全站仪及其放样导向的方法

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