JPH0731213Y2 - シャウカステン架台 - Google Patents

シャウカステン架台

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JPH0731213Y2
JPH0731213Y2 JP12974189U JP12974189U JPH0731213Y2 JP H0731213 Y2 JPH0731213 Y2 JP H0731213Y2 JP 12974189 U JP12974189 U JP 12974189U JP 12974189 U JP12974189 U JP 12974189U JP H0731213 Y2 JPH0731213 Y2 JP H0731213Y2
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schaukasten
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sliding piece
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郁二 森
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はシャウカステン架台の正面側に突出している操
作桿を正面側から操作することによりシャウカステンを
X線写真のフィルムの見易い任意の角度に傾けて保持さ
せることができるようにした操作の容易なシャウカステ
ン架台に関する。
[従来の技術] 従来のX線写真フィルムを検討するために用いられてい
るシャウカステン架台においてはシャウカステンの側部
に弧状のアームを取付け、架台のサイドポールにはスタ
ッド状の突起を設け、前記弧状アームには前記突起が段
階的に係入する切割を有する孔を設けて、所望の傾斜角
度となる孔に前記突部を係入させて傾斜させるようにし
たもの等があった。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら上記のシャウカステン架台はシャウカステ
ンを傾斜させる時や角度を変更する時、或はシャウカス
テンを垂直に戻す時等においては架台の側方から操作す
る必要があり、フィルムを検討中に角度を変えたい時に
おいてはその都度正面位置から側方位置に移動しなけれ
ばならないため非常に面倒であり、又、サイドポールの
孔にアームの突起を係入しているだけであるため、がた
つき易く、不安定である等の問題点があった。
本考案は上記の状況に鑑み架台の正面からシャウカステ
ンを傾斜させることができ、その位置で確実に保持され
るようにしたシャウカステン架台の提供を目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記の目的のためにシャウカステン架台を次の
ように構成した。即ち一対のサイドポール1a、1aとこの
サイドポール1a、1a間に取付けられたセンターバー1bよ
りなるH状の架台1が設けられており、この架台1のセ
ンターバー1bより上方にシャウカステン3が前記サイド
ポール1a、1aへ両側を傾動自在に軸支されている。
そしてシャウカステン3の背面には上向きの円弧状で外
側の弧状面に複数の凹部7を有するアーム6が一端を枢
着されて上下方向に回動自在となっている。
又、前記架台1のセンターバー1bの背面には上下方向に
昇降するスライド板10を有するブラケット8が上方へ向
けて突設されており、このスライド板10には前記アーム
6の内側弧状面6bに摺接する突起12が突設され、前記ブ
ラケット8の上端部にはアーム6の外側弧状面6aに摺接
するピン9が設られて、アーム6を突起12とピン9によ
って挟む形となっている。
又、ブラケット8には架台1の正面側に向けて突出する
操作桿13が設けられて架台1の背面側へ弾発されてお
り、この操作桿13のブラケット8側には摺動駒15が設け
られ、この摺動駒15の下面の操作桿13側にはアーム6の
外側弧状面6aの凹部7の深さより稍大きい段差を有する
下向きの突部15aが設けられており、且つ前記操作桿13
と反対側にあるこの突部15aの面が操作桿13の側に向け
た傾斜面15bとされて、この摺動駒15が前記スライド板1
0の下部のこのスライド板10の板面と直交している係当
部10aに当接しているようにした。
[作用] このように構成されたシャウカステン架台は操作桿13を
弾発に抗して正面側へ引くと摺動駒15の突部15aがスラ
イド板10の係当部10aから外れ、摺動駒15の下面と係当
部10aとの間には突部15aの段差分の間隔が生じる。
従ってスライド板10は前記段差分だけ上昇可能であり、
突起12に上面即ち内側弧状面6bを押えられているアーム
6はスライド板10に突設されている突起12を押上げなが
ら軸支点を中心として回動できるので、ピン9はアーム
6の凹部から内側弧状面6bまで上昇することができる。
そしてその状態でシャウカステン3を傾けるとアーム6
はシャウカステン3によって正面側へ引出され、ピン9
がアーム6の外側弧状面6aに摺接する。そこで操作桿13
を手から離すと操作桿13は弾発されているので、スライ
ド板10の係当部10aの端縁へ摺接駒15の突部15aの傾斜面
15bが当接し、係当部10aの端縁が傾斜面15bに沿って移
動し、スライド板10は下方へ引下げられるようになり上
部の突起12がアーム6の内側弧状面6bに圧接する。
次にシャウカステン3を更に傾けると次の凹部7がピン
9の位置に達した時に凹部7がピン9に係入して摺動駒
15の下面が係当部10aに完全に圧接し、アーム6はロッ
クされたことになりシャウカステン3がその傾斜状態を
保ち、架台1の正面側からのみ操作できるのでシャウカ
ステンを所望通りに傾斜させることができる。
[実施例] 以下本考案の一実施例について図面を以て説明する。
1は架台であって角型パイプを使用したサイドポール1
a、1aとこのサイドポール1a、1a間に取付けられたセン
ターバー1bとにより略H状に形成されている。サイドポ
ール1aの脚部にはキャスター2が取付けられて架台1は
移動自在となっている。
又、サイドポール1a、1a間には上段にシャウカステン
3′が両側上部と下部とをボルトで懸着され、下段には
シャウカステン3が両側上部をサイドポール1a、1aに軸
支4されて傾動自在に取付けられている。
前記シャウカステン3の背面の略中央にはチャンネル状
のブラケット5が開口側を外側にして取付けられ、この
ブラケット5の両側壁間に設けられた軸5aによりアーム
6が上下方向に回動自在に軸支されている。このアーム
6は上下方向に幅を有する板状であって上向きの円弧状
となっており、その外側弧状面6aには複数の半円状凹部
7が設けられている。
8は前記ブラケット5より幅狭のコ字状断面を有するチ
ャンネル状のブラケットであって、上半部の両側壁8b、
8b′の開口側を一定幅切欠されており、下半部の開口側
でセンターバー1bの背面に取付けられ、上端を前記アー
ム6の軸着部より稍上方に位置させている。
このブラケット8の両側壁8b、8b′間の上部及び下部に
は一対のピン9、9′が設けられ、上下に細長帯状で下
端部が板面と直交状に曲折された係当部10aを有するス
ライド板10がこのスライド板10の上、下部に設けられて
平行して斜行する長孔10b、10b′に前記ピン9、9′を
挿入してブラケット8の一方の側壁8bの内面と摺接し、
スライド板10が上昇しながらセンターバー1b側へ移動
し、又は下降しながらセンターバー1bと反対側へ移動
し、上下方向のまゝ斜上下方向に平行に移動するように
なっている。
又、上部のピン9にはこのスライド板10とブラケット8
の他方の側壁8b′の内面との間に合成樹脂製の円板11が
回動自在に挿入されており、この円板11と前記スライド
板10との間に前記アーム6が介入されている。
又、スライド板10の上端部にはこのアーム6を挟んで前
記ピン9と対向する位置であって、前記長孔10bの傾斜
方向の上側位置に板面と直交状のロック用突起12が設け
られており、この突起12には合成樹脂製の筒体が嵌着さ
れ、この突起12がアーム6の内側弧状面6bに常に摺接
し、且つピン9が外側弧状面6aに摺接している。そして
アーム6が移動して凹部7がピン9位置にきた時にアー
ム6が下り、ピン9が凹部7内へ入り込むことによっ
て、突起12と内側弧状面6bとの間に凹部7の深さ分だけ
の余裕を生じるようになっている。
そしてシャウカステン3はその面を垂直方向にした状態
でアーム6のブラケット5に最も近い凹部7にピン9が
入り込んだ状態となっており、スライド板10は凹部7の
深さ分だけ降下している。
又、前記チャンネル状のブラケット8には、架台1の正
面側に向けてシャウカステン3とセンターバー1bとの間
から突出する操作桿13が底壁8aに開けた孔と開口側の両
側壁8b、8b′間に架設された取付板14とに開けた孔とに
挿通されて略水平に支持されており、この操作桿13にお
けるブラケット8の底壁8a側端部に直方体状の摺動駒15
が中央部を操作桿13に貫通させて下面を略水平に取付け
られている。又、摺動駒15は下面の前記操作桿13側、即
ち取付板14側の端部に前記アーム6の外側弧状面6aの凹
部7の深さより稍大きい段差を有する台状の突部15aが
設けられ、この突部15aの前記操作桿13突出側と反対側
にある面が下向きの傾斜面15bとなっている。
又操作桿13の摺動駒15と前記取付板14間にはコイルばね
16が嵌挿され、操作桿13を架台1の背面側へ弾発すると
共に摺動駒15をブラケット8の底壁8aに圧接している。
この状態で摺動駒15は突部15aの頂面15cをスライド板10
の下端に設けられた係当部10aに当接させている。
従ってアーム6は突起12により押えられ上方へ回動する
ことができず、凹部7からピン9が外れることがない。
13aは操作桿13のグリップであり、操作桿13を引きやす
いようになっている。17は操作桿13のブラケット8側の
先端に嵌着したストッパーであり、ブラケット8の底壁
8aから先端が抜け出さないように取付けられたものであ
る。
このシャウカステン架台はシャウカステン3を傾斜させ
た状態とする時は、架台1の正面側からグリップ13aを
持って操作桿13を引くと、摺動駒15が正面側に移動する
ため突部15aがスライド板10の係当部10aから外れ、摺動
駒15の下面と係当部10aとの間には凹部7の深さだけの
余裕が生じ、アーム6をその分だけ上げることができ
る。
従ってシャウカステン3の傾きを所望の角度に変更し
て、その位置付近の凹部7とピン9とを係入させること
ができる。
その後グリップ13aを離すと弾発力により摺動駒15をブ
ラケット8の底壁8a側に押され、摺動駒15は突部15aの
傾斜面15bをスライド板10の係当部10aの端縁に当接させ
るので傾斜面15bに沿ってスライド板10を押下げながら
摺動駒15はブラケット8の底壁8a面に当接するまで進入
し、突部15aの頂面15cが係当部10aに当接する迄押下げ
られる。
これに伴いスライド板10に設けられた突起12はアーム6
の内側弧状面6bに当接し、ピン9が凹部7から外れない
ようになる。
尚、ブラケット8における側壁8b、8b′の孔8c、8c′は
ピン9、9′用の予備の孔であり、架台1の型式によっ
てピン9、9′の位置を変更できるようになっており、
又、ブラケット5の側壁5bの孔5cも架台1の型式及び上
段、下段のシャウカステンの大きさによって軸5aの取付
位置を変更できるようになっており、何れも各軸及びピ
ンは両端にストッパー18を嵌着して挿脱可能となってい
る。
[効果] 本考案にかゝるシャウカステン架台は以上のように構成
されており、架台の正面側から操作桿を引くことにより
スライド板が引下げられて、シャウカステンに取付けら
れたアームの押えがなくなるのでシャウカステンの角度
を変更し、所望の角度となる位置で凹部にピンが係入し
た時に操作桿を離せば自動的にアームが係止されてシャ
ウカステンの位置を固定することができる。或は操作桿
を引いてアームの凹部からピンを脱出させた状態で操作
桿を手から離した後アームを動かせば凹部にピンが嵌り
込んだ状態で弾発力により自動的にロックされる。
従って、架台の側部から操作することがなく、正面側か
らのみの操作でシャウカステンの角度を所望通りにする
ことができる。
又、アームは所望の角度とした位置でロックピンによっ
て押えられるのでがたつくことなく確実に係止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかゝるシャウカステン架台の実施例の
斜視図、第2図は同側面図、第3図は要部側面図、第4
図は同平面図、第5図は第4図におけるX−X視同断面
図、第6図はY−Y視同断面図、第7図、第8図はシャ
ウカステンの傾動状態の動作説明図である。 1……架台、3……シャウカステン、5……ブラケッ
ト、6……アーム、7……凹部、8……ブラケット、9
……ピン、10……スライド板、12……突起、13……操作
桿、15……摺動駒、16……コイルばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のサイドポールとこのサイドポール間
    に取付けられたセンターバーよりなるH状の架台であっ
    て、前記センターバーより上方にシャウカステンが前記
    サイドポールへ両側を傾動自在に軸支されており、該シ
    ャウカステンの背面には上向きの円弧状で、外側の弧状
    面に複数の凹部を有するアームが一端を枢着されてお
    り、前記架台のセンターバーの背面には上下方向に昇降
    するスライド板を有するブラケットが上方へ向けて突設
    され、該スライド板には前記アームの内側の弧状面に摺
    接する突起が設けられ、前記ブラケットの上端部には前
    記アームの外側弧状面に摺接するピンが突設されている
    と共に、該ブラケットには前記架台の正面側に向けて突
    出する操作桿が設けられて前記架台の背面側へ弾発され
    ており、該操作桿の前記ブラケット側には摺動駒が設け
    られ、該摺動駒の下面の前記操作桿側には前記アームの
    外側弧状面の凹部の深さより稍大きい段差を有する下向
    きの突部が設けられ、且つ前記操作桿の反対側にある該
    突部の面が前記操作桿の側に向けた傾斜面とされてお
    り、該摺動駒が前記スライド板の下部であって該スライ
    ド板の板面と直交状の係当部に当接していることを特徴
    とするシャウカステン架台。
JP12974189U 1989-11-08 1989-11-08 シャウカステン架台 Expired - Fee Related JPH0731213Y2 (ja)

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JP2006110235A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Masaaki Suzuki 家庭用衛生化処理装置
JP2009285474A (ja) * 2009-09-02 2009-12-10 Central Res Inst Of Electric Power Ind 飲食料品用部材及び食器洗浄装置

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