JPH07298264A - 画像データの処理方法およびそれに用いる記憶装置ならびに画像データの処理装置 - Google Patents

画像データの処理方法およびそれに用いる記憶装置ならびに画像データの処理装置

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JPH07298264A
JPH07298264A JP9191794A JP9191794A JPH07298264A JP H07298264 A JPH07298264 A JP H07298264A JP 9191794 A JP9191794 A JP 9191794A JP 9191794 A JP9191794 A JP 9191794A JP H07298264 A JPH07298264 A JP H07298264A
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豊 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ転送レートを高くできる画像データの
処理方法およびそれに用いる記憶装置ならびに画像デー
タの処理装置を提供する。 【構成】 符号化すべき画像データ、予測画像フレーム
データまたは再生画像フレームデータを記憶するため
に、2つのバンクA,Bに分けられたSDRAMを用
い、1つのMB内のデータまたはブロック内のデータを
複数に分割し、SDRAMのそれぞれ別のバンクA,B
の同一の行アドレス内に記憶させ、バンクA,Bを順次
アクセスしながら読み出して処理することを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データの処理方
法、およびそれに用いる記憶装置ならびに画像データの
処理装置に関するものである。画像データの処理とは画
像データの符号化および復号を意味する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル表現された画像データを伝送
または蓄積する場合、データ量を削減するために符号化
が行われる。符号化の方法としては、画像情報(画像デ
ータ)の時間的または空間的相関性を利用して冗長度を
少なくする方法がある。
【0003】時間的相関性を利用する方法として、連続
する2画面(フレーム)の差分を符号化したり、画像の
動きを検出して、動き補償を行ったりするものがある。
また、空間的相関性を利用する方法として、画像を所定
の大きさのブロック(例えば縦方向,横方向とも8画素
ずつ)に分けて、ブロック内のデータを直交変換し、変
換係数をスキャン変換し(例えば低周波成分から高周波
成分の順に並びかえる)、可変長符号化を行うものがあ
る。MPEG(Moving Picture Expert Group)が標準
化を進めている画像符号化方式(以下、MPEG2と略
す)は、上記2つの方法を併用するものとなっている。
MPEG2の暫定勧告は“Generic Coding of Moving P
ictures and Associated Audio”と題するISO/IE
C13818−2に記載されている。
【0004】本発明は、MPEG2のあらゆる画像を符
号化並びに復号する処理に適用可能であるが、復号処理
を例に説明する。
【0005】図14は、このような方法により符号化さ
れたデータを復号する画像復号装置の構成例である。図
14において、バッファ制御部1,可変長復号器2,ス
キャン変換器3,逆量子化器4,逆DCT部5,動き補
償画像再生部6により復号処理が実行される。50はメ
モリであり、バッファメモリ51およびフレームメモリ
(後述する3つのI,P,Bフレームのメモリ)52,
53,54からなる。また、100は符号化された画像
を表現する入力ビットストリーム、200は再生画像を
示す。また、動き補償画像再生部6から出ている点線は
書き込みを示す。
【0006】次に、動作について説明する。入力ビット
ストリーム100は、バッファメモリ制御部1の制御に
より、データ40としてバッファメモリ51に蓄積され
る。バッファメモリ51から読み出されたデータ41
は、可変長復号器2によって、可変長復号される。
【0007】全データが可変長符号化されている訳では
ないが、固定長符号もこの可変長復号器22で復号され
るものとする。次に、スキャン変換器3によりデータの
順序を並び変えた後、逆量子化器4により逆量子化され
る。次に、逆DCT部5により逆離散コサイン変換され
る。動き補償画像再生部6では、画像の動きを考慮した
再生を行う。MPEG2では、時間的に前のフレーム
(ここではIフレーム)と時間的に後のフレーム(ここ
ではPフレーム)の両方から時間的に中間のフレーム
(ここではBフレーム)の予測を行う。そのため、Bフ
レームの再生には、予め復号されているIフレームとP
フレームの予測フレームデータ42,43をフレームメ
モリ52,53から読み出す必要がある(MPEG2で
は、時間的に後のPフレームはBフレームに先立って復
号される)。予測フレームデータ42,43と逆DCT
部5の出力である予測誤差によりBフレームを動き補償
画像再生部6で再生し、再生画素データ44としてフレ
ームメモリ54に書き込まれる。フレームメモリ52,
53,54中にあるI,P,Bのフレームは所定の順に
各メモリから読出され(図14ではBフレームのデータ
45を読み出している)、再生画像200が出力され
る。
【0008】本発明は、MPEG2のあらゆる画像を処
理する装置に適用可能であるが、例として、NTSC画
像を再生する場合を考えてみる。NTSC画像の1フレ
ームは図15のように横720画素,縦480ラインか
らなる。これを横,縦とも16画素ずつに分割する。1
分割の単位をマクロブロックと呼ぶ(以下、MBと略
す)。NTSC画像は、横45MB,縦30MB、全部
で1350MBに分割される。
【0009】図16に、MBの詳細を示す。輝度信号
(以下、Yと略す。)は図16(a)に示すように16
×16画素であり、さらに4つの8×8画素Y0 ,Y
1 ,Y2,Y3 に分割される。図16(b)に示すよう
に色信号は青系と赤系の2種類ある(以下、Cb ,Cr
と略す)。Cb ,Cr とも8×8画素である。なお、
Y,Cb ,Cr はすべて8ビットで表現される。なお、
奇数,偶数は本発明の説明に用いるためのもので、後に
述べる。
【0010】さて、図15,図16から求められるよう
に1フレームのデータ量は4147200ビットであ
る。図14のようにI,P,Bの3フレームでは124
41600ビットとなる。バッファ51の最大量は18
35008ビットと定められている。以上によりメモリ
50の容量は14276608ビット以上となる。16
メガビットのメモリ素子の容量は16777216ビッ
トであるので16メガビットメモリ素子1個で足りる。
PAL画像の場合も16メガビットメモリ素子1個で足
りることが計算できる。
【0011】さて、前述した画像の復号はすべてMB単
位で行われる。すなわち、Bフレーム内の1MBの再生
にはI,Pフレームから1MBずつの予測フレームデー
タ42,43を読み出し、再生後Bフレーム内の1MB
の再生画素データ44を書き込むことになる。正確に
は、I,Pフレームからの予測には、ハーフペル(半画
素)単位で可能となっており、I,PフレームからはY
として17×17画素ずつ、Cb /Cr は9×9画素ず
つ読み出さなければならない。さらにフィールド予測を
用いる場合には、Yとして17×9画素を2回ずつ
(I,P2フレーム全部で4回)Cb /Cr として9×
5画素を2回ずつ(I,Pフレーム全部で4回)読出さ
なければならない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上、図14を用いて
説明したように画像データの処理にはメモリ50の読み
/書きの頻度が非常に多く必要とされる。
【0013】従来の装置では、メモリ50とのデータ転
送レートを高くするために、容量の小さなメモリを複数
個用いてデータ幅を広げる手法を用いていた。例えば、
256Kワード×16ビット構成の4メガビットメモリ
を4個用いて、全体で64ビットのデータ幅としてい
た。このため、基板上での実装面積を小さくできないと
いう大きな欠点があった。また、容量的に16メガビッ
トメモリ1個で済むのに、4メガビットメモリ4個用い
るということは将来的に見て経済的であるとはいえな
い。
【0014】また、上述の従来装置のようなメモリの使
用方法では、データ転送レートを高くできないので、い
わゆるHDTVのような高解像度の画像の処理は困難で
あった。
【0015】本発明は、以上のような従来装置の欠点を
解消した画像データの処理方法およびそれに用いる記憶
装置ならびに画像データの処理装置を提供をすることを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる画像デー
タの処理方法では、バッファおよびフレーム用のメモリ
として、シンクロナスダイナミックメモリ(以下、SD
RAMと略す)を用いる。通常のメモリは、アドレスを
入力してはデータを出力する動作を繰り返すのに対し、
SDRAMでは複数のアドレスを入力した後、連続して
データを次々に出力するので、高速動作となる。SDR
AMでは内部が複数のバンクに分割されており(以下、
2バンク構成を想定し、それぞれバンクA,バンクBと
呼ぶ)、同一の行アドレスで連続する列アドレスデータ
は高速にアクセスが可能である。また、行アドレスが異
なるデータをアクセスする場合は、同一バンクのものを
アクセスするより別バンクのものをアクセスする方が高
速であるという特徴がある。そこで、SDRAMのアク
セス効率を高めるために、MB内のデータを2分割し、
SDRAM内の2つのバンクA,Bに振り分け、それぞ
れのデータをA,Bバンク内の同一の行に割り付け、読
み出しはSDRAMの別々のバンクに割り当てられ記憶
されたデータを、各バンクを所定の順にアクセスしなが
ら読み出して処理する。
【0017】また、復号処理においては、符号化された
画像データを表現するビットストリームを所定のビット
数ずつに分割し、SDRAMの別のバンクに振り分けて
記憶させるものである。
【0018】さらに、上記MB内のデータの分割方法と
して、MB内のデータを奇数列と偶数列に分けて、2つ
のバンクに割り付けるものである。
【0019】また、上記MB内のデータの分割方法とし
て、Yに対しては、奇数列と偶数列に分け、Cb ,Cr
については、Cb とCr に分けて2つのバンクに割り付
けるものである。
【0020】さらに、上記MB内のデータの分割方法と
して、8ビットの各画素データを上位4ビットと下位4
ビットに分けて、2つのバンクに割り付けるものであ
る。
【0021】また、複数の予測フレームデータから画像
フレームを予測して画像データを符号化する方法および
符号化された画像データを復号する画像データの復号方
法に用いる記憶装置であって、複数のバンクに分けられ
たシンクロナスダイナミックメモリと、1つのマクロブ
ロック内のデータまたは複数のマクロブロックで形成さ
れるブロック内のデータを複数に分割し、前記シンクロ
ナスダイナミックメモリの別のバンクの各々同一の行ア
ドレス内に記憶させる制御手段とを備えたものである。
【0022】さらに、制御手段は、シンクロナスダイナ
ミックメモリの別々のバンクに割当てられ記憶されたデ
ータを、各バンクを所定の順にアクセスしながら読み出
すものである。
【0023】また、複数の予測フレームデータから画像
フレームを予測して画像データを符号化する装置および
符号化された画像データを復号する画像データの処理装
置であって、符号化すべき画像フレームデータまたは、
予測画像フレームデータまたは再生画像フレームデータ
を記憶するための記憶エリアが複数のバンクに分けられ
た少なくとも1個のシンクロナスダイナミックメモリ
と、1つのマクロブロック内のデータまたは複数のマク
ロブロックで形成されるブロック内のデータを複数に分
割し、前記シンクロナスダイナミックメモリのそれぞれ
の別の各々同一の行アドレス内に記憶させ、一方、分割
されて前記シンクロナスダイナミックメモリの別々のバ
ンクに割り当てられ記憶されたデータを、各バンクを所
定の順にアクセスしながら読み出す制御手段とを備えた
ものである。
【0024】
【作用】本発明の画像データの処理方法によれば、符号
化すべき画像データをSDRAMから読み出す時、画像
生成のための予測データをSDRAMから読み出す時、
再生されたデータをSDRAMに書き込む時、表示のた
めのデータをSDRAMから読み出す時等、いずれの時
もSDRAMのA,Bバンクを交互にアクセス可能とな
る。SDRAMはA,B2つのバンクを有するがアドレ
スなどの制御端子およびデータ端子は兼用となってお
り、バンクを交互にアクセスすることにより、効率の良
いアクセスが可能となる。また、符号化すべき画像デー
タ、画像再生のための予測データ,再生されたデータは
MB単位のアクセスとなるため、MB内のデータを同一
の行に割り付けることにより、行アドレスの変更なく連
続的なアクセスが可能となる。
【0025】さらに、同一SDRAM内に割り付けられ
ているバッファエリアに対してもストリームを分割し
て、A,Bバンクに割り付けることにより、A,Bバン
ク交互のアクセスが可能となり、効率が非常に向上す
る。
【0026】また、マクロブロック内またはブロック内
の画素データは、奇数列と偶数列で2分割されてSDR
AMの別々のバンクに記憶される。
【0027】さらに、マクロブロック内のデータは青系
と赤系に分割されてSDRAMの別々のバンクに記憶さ
れる。
【0028】また、マクロブロック内またはブロック内
の画素データは、上位ビットと下位ビットで2分割して
SDRAMの別々のバンクに記憶される。
【0029】さらに、本発明の記憶装置は制御手段によ
って、1つのマクロブロック内のデータまたは複数のマ
クロブロックで形成されるブロック内のデータが複数に
分割されSDRAMのそれぞれ別のバンクに記憶され
る。
【0030】そして、読み出しのときは制御手段は、S
DRAMの各バンクを所定の順にアクセスして読み出し
を行う。
【0031】さらに、本発明の画像データの処理装置で
は、符号化すべき画像データをSDRAMから読み出す
時、画像生成のための予測データをSDRAMから読み
出す時、再生されたデータをSDRAMに書き込む時、
表示のためのデータをSDRAMから読み出す時、いず
れの時もSDRAMのA,Bバンクを交互にアクセス可
能となる。SDRAMはA,B2つのバンクを有するが
アドレスなどの制御端子およびデータ端子は兼用となっ
ており、バンクを交互にアクセスすることにより、効率
の良いアクセスが可能となる。また、符号化すべき画像
データ、画像再生のための予測データ,再生されたデー
タはMB単位のアクセスとなるため、MB内のデータを
同一の行に割り付けることにより、行アドレスの変更な
く連続的なアクセスが可能となる。
【0032】
【実施例】
〔実施例1〕以下、本発明の画像データの復号装置の一
実施例を図1により説明する。
【0033】図1においては、150はメモリで、SD
RAMが用いられ、後述するように、バッファメモリ1
51,Iフレーム用のフレームメモリ152,Pフレー
ム用のフレームメモリ153,Bフレーム用のフレーム
メモリ154の各エリアが形成される。
【0034】10はバッファ制御部で、基本的には図1
4のバッファ制御部1と同じであるが、後述するように
本発明特有の制御も行う。60は動き補償画像再生部
で、基本的には図14の動き補償画像再生部6と同じで
あるが、後述するように本発明の制御も行う。そして、
バッファ制御部10と動き補償画像再生部60はいずれ
も制御手段であり、メモリ150とともに記憶装置を構
成している。なお、図14と同一符号は同一部分を示
す。
【0035】本発明はメモリ150の構成と、その制御
に特徴があるので、以下メモリ150について説明す
る。
【0036】図2は、本実施例におけるメモリ(図14
のフレームメモリ50)150のアドレス割り付けを示
す図である。2048行,256列のA,B2バンクを
有する16メガビットSDRAMを想定している。A,
Bバンクとも1〜507行がIフレーム,508行〜1
014行がPフレーム、1015行〜1521行がBフ
レームのエリアとしている。残りの1522行〜204
8行がバッファエリアである。
【0037】I,P,Bフレームはそれぞれ338行の
Yエリアと169行のCb /Cr エリアに分けられる。
【0038】本実施例では、図16のようなMBにおい
て、Yの奇数列画素128個をバンクAに、Yの偶数列
画素128個をバンクBにあてる。
【0039】そして、これらのデータを図3に示すよう
に全て同じ行にあてる。メモリ150の1アドレスには
16ビットのデータが記憶されるので1つのMBはA,
Bバンクそれぞれ64列となる。
【0040】同様に、Cb /Cr についても図16のよ
うに奇数列画素をAバンク、偶数列画素をBバンクにあ
てる。図4にこの様子を示す。
【0041】図15の1350個のMBは図2のように
振り分けられる。
【0042】画像データのアクセス方法は次のようであ
る。
【0043】まず、図1における予測フレームデータ4
2,43の読み出しについて述べる。動きベクトルによ
って予測されたデータは図5のように4つのMBに亘っ
ている。同図ではフィールド予測を想定しており、横は
連続17画素、縦は1画素おきに9画素の範囲のデータ
となっている。これらのデータはメモリ内では同図に示
したようにA,Bとも4つのMBエリアに記憶されてい
る。
【0044】AバンクのMB1内のデータは同じ行だか
ら連続して読み出せる。他のMB内のデータも同様であ
る。図5ではまずを連続して読み出し、間断なく,
,,,,,……と読み出す。
【0045】図6は、別の読み出しを示したものであ
る。,,,……のように読み出す。
【0046】図7は、さらに別の読み出しを示したもの
である。図2のように同じ行内にあるデータは別のMB
エリアにあっても連続して読み出し可能である。同図で
は、,,,……のようになる。
【0047】図7〜9ではMB内のデータを横方向に読
み出す例を示したが、縦方向に読み出すことも可能であ
る。
【0048】次に、再生画素データ44の書込みと表示
データ45の読み出しを図8により説明する。再生画素
データ44は1つのMB内にある全データであるから、
奇数,偶数列をA,Bバンクに分けながら連続して書き
込むことができる。MBの最初の行のデータを,の
ように8画素ずつ書き、同様に2行目以降も書込める。
表示データ45の読み出しもMBの最初の行のデータを
,のように8画素ずつ読み、次に右隣のMBの最初
の行のデータも同様に読み出せる。
【0049】以上、述べたようにA,Bバンク交互にア
クセスしながら全ての画像データの読み書きができ、1
6ビット幅でも十分な転送レートが得られる。 〔実施例2〕以下、本発明の第2の実施例を図9により
説明する。
【0050】本実施例では、Yデータについては第1の
実施例と同じであるが、Cb /Crデータの振り分け方
法が異なる。Cb の全データをAバンク、Cr の全デー
タをBバンクにあてる。アクセスは第1の実施例と同様
で、2つのバンクを交互に行い、転送レートの高速化を
可能とする。 〔実施例3〕以下、本発明の第3の実施例を図10によ
り説明する。
【0051】本実施例ではMB内の8ビットの画素デー
タを上位4ビットと下位4ビットに分けて、A,Bバン
クにあてる。本実施例でも転送レートの高速化が可能で
ある。
【0052】図10では、Yデータについて示している
が、Cb /Cr データについても同様である。 〔実施例4〕以下、本発明の第4の実施例を図11,図
12により説明する。
【0053】本実施例ではバッファエリアのデータのア
クセスを高速化する。入力ビットストリーム100を所
定のビット量ごとに区分けし、交互にA,Bバンクにあ
てる。図11では16ビットずつ、図12では、32ビ
ットずつ区分けした例を示している。書き込む時も読出
す時もこの区分けによってA,Bバンクを交互にアクセ
スして高速化を可能とした。
【0054】なお、上述した実施例は図13に示したよ
うな画像データ復号装置Bにおける画像処理の場合に適
用したものであるが、画像データ符号化装置A内の符号
化処理の場合にも全く同様に適用可能である。復号処理
における再生画像フレームデータは符号化処理では、符
号化すべき画像フレームデータに相当する。本発明にお
ける画像データの処理方法は、画像データ符号化装置
A,画像データ復号装置Bのいずれでもよい。
【0055】さらに、SDRAMは1個に限定されるも
のでなく、HDTVのように複数枚を、いわゆる重ねて
用いることが必要な場合にも適用できることはいうまで
もない。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる画像データの処理方法は、バッファ蓄積用とフレー
ム蓄積用にSDRAMを用い、さらに、1MB内のデー
タを複数に分割してSDRAMの別のバンクに振り分
け、さらに別のバンクを交互にアクセスしながら画像符
号化,再生,表示ができるので、メモリとの間で高速に
データが転送できる。
【0057】さらに、ビットストリームも分割して別の
バンクに振り分け、別のバンクを交互にアクセスできる
ので、高速データ転送が可能となる。
【0058】また、SDRAMへのデータの振り分け
は、画素データを奇数列と偶数列で2分割したり、色デ
ータを青系と赤系に2分割したり、あるいは画素データ
を上位ビットと下位ビットで2分割したので、SDRA
Mに容易に分割して記憶させることが可能である。
【0059】さらに、本発明にかかる記憶装置は、SD
RAMとこれへの書き込みを制御する制御手段とで構成
され、1つのマクロブロック内のデータまたはブロック
内のデータを複数に分割してSDRAMの別のバンクの
各々同一の行アドレスに記憶させるので、上記本発明の
画像データの処理方法に好適に使用することができる。
【0060】また、読み出しも制御手段によって各バン
クを所定の順にアクセスしながら行うので、高速の読み
出しが可能である。
【0061】さらに、本発明にかかる画像データの処理
装置は、符号化すべき画像フレームデータ、予測画像フ
レームデータまたは再生画像フレームデータを記憶する
ための記憶エリアが複数のバンクに分けられた少なくと
も1個のシンクロナスダイナミックメモリと、1つのマ
クロブロック内のデータまたは複数のマクロブロックで
形成されるブロック内のデータを複数に分割し、前記シ
ンクロナスダイナミックメモリのそれぞれの別の各々同
一の行アドレス内に記憶させ、一方、分割されて前記シ
ンクロナスダイナミックメモリの別々のバンクに割り当
てられ記憶されたデータを、各バンクを所定の順にアク
セスしながら読み出す制御手段とを備えたので、1MB
内のデータを複数に分割してSDRAMの別のバンクに
振り分け、さらに別のバンクを交互にアクセスしながら
画像符号化,再生,表示ができるので、メモリとの間で
高速にデータが転送できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像データの復号装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の画像データの処理方法の第1の実施例
を示すメモリ内のデータ割り付け図である。
【図3】第1の実施例における1つのMB内のYデータ
の割り付け図である。
【図4】第1の実施例における1つのMB内のCb /C
r データの割り付け図である。
【図5】第1の実施例における予測画像データの第1の
読み出し方法を示す図である。
【図6】第1の実施例における予測画像データの第2の
読み出し方法を示す図である。
【図7】第1の実施例における予測画像データの第3の
読み出し方法を示す図である。
【図8】第1の実施例における再生画像データの書き込
みおよび表示データの読み出し方法を示す図である。
【図9】第2の実施例における1つのMB内のCb /C
r データの割り付け図である。
【図10】第3の実施例におけるYデータの割り付け図
である。
【図11】第4の実施例におけるビットストリームの第
1の割り付け図である。
【図12】第4の実施例におけるビットストリームの第
2の割り付け図である。
【図13】本発明の適用箇所を説明するための図であ
る。
【図14】従来および本発明の画像復号装置の構成例を
示すブロック図である。
【図15】NTSC画像におけるMB分割を示す図であ
る。
【図16】1つのMB内の画素の配列を示す図である。
【符号の説明】
1 バッファ制御部 2 可変長復号器 3 スキャン変換部 4 逆量子化部 5 逆DCT部 6 動き補償画像再生部 10 バッファ制御部 40 ビットストリーム書き込みデータ 41 ビットストリーム読み出しデータ 42 予測フレームデータ 43 予測フレームデータ 44 再生画素データ 45 表示データ 50 メモリ 51 バッファメモリ 52 フレームメモリ(I) 53 フレームメモリ(P) 54 フレームメモリ(B) 60 動き補償画像再生部 100 入力ビットストリーム 150 メモリ 151 バッファメモリ 152 フレームメモリ(I) 153 フレームメモリ(P) 154 フレームメモリ(B) 200 再生画像

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の予測フレームデータから画像フレ
    ームを予測して画像データを符号化する方法および符号
    化された画像データを復号する画像データの処理方法に
    おいて、符号化すべき画像フレームデータまたは、予測
    画像フレームデータまたは再生画像フレームデータを記
    憶するために複数のバンクに分けられた少なくとも1個
    のシンクロナスダイナミックメモリを用い、1つのマク
    ロブロック内のデータまたはマクロブロックを形成する
    ブロック内のデータを複数に分割し、前記シンクロナス
    ダイナミックメモリのそれぞれ別のバンクの各々同一の
    行アドレス内に記憶させ、前記分割されてシンクロナス
    ダイナミックメモリの別々のバンクに割当てられ記憶さ
    れたデータを、各バンクを所定の順にアクセスしながら
    読み出して処理することを特徴とする画像データの処理
    方法。
  2. 【請求項2】 符号化された画像データを表現するビッ
    トストリームを所定のビット数ずつに分割し、シンクロ
    ナスダイナミックメモリの別のバンクに振り分けて記憶
    させることを特徴とする請求項1記載の画像データの処
    理方法。
  3. 【請求項3】 マクロブロック内またはブロック内の画
    素データを奇数列と偶数列で2分割し、シンクロナスダ
    イナミックメモリの別のバンクに振り分けて記憶させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像デ
    ータの処理方法。
  4. 【請求項4】 マクロブロック内の色データを青系と赤
    系に2分割し、シンクロナスダイナミックメモリの別の
    バンクに振り分けて記憶させることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の画像データの処理方法。
  5. 【請求項5】 マクロブロック内またはブロック内の画
    素データを上位ビットと下位ビットで2分割し、シンク
    ロナスダイナミックメモリの別のバンクに振り分けて記
    憶させることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の画像データの処理方法。
  6. 【請求項6】 複数の予測フレームデータから画像フレ
    ームを予測して画像データを符号化する方法および符号
    化された画像データを復号する画像データの処理方法に
    用いる記憶装置であって、複数のバンクに分けられたシ
    ンクロナスダイナミックメモリと、1つのマクロブロッ
    ク内のデータまたは複数のマクロブロックで形成される
    ブロック内のデータを複数に分割し、前記シンクロナス
    ダイナミックメモリの別のバンクの各々同一の行アドレ
    ス内に記憶させる制御手段とを備えたことを特徴とする
    記憶装置。
  7. 【請求項7】 制御手段は、シンクロナスダイナミック
    メモリの別々のバンクに割当てられ記憶されたデータ
    を、各バンクを所定の順にアクセスしながら読み出すこ
    とを特徴とする請求項6記載の記憶装置。
  8. 【請求項8】 複数の予測フレームデータから画像フレ
    ームを予測して画像データを符号化する方法および符号
    化された画像データを復号する画像データの処理装置で
    あって、符号化すべき画像フレームデータまたは、予測
    画像フレームデータまたは再生画像フレームデータを記
    憶するための記憶エリアが複数のバンクに分けられた少
    なくとも1個のシンクロナスダイナミックメモリと、1
    つのマクロブロック内のデータまたは複数のマクロブロ
    ックで形成されるブロック内のデータを複数に分割し、
    前記シンクロナスダイナミックメモリのそれぞれの別の
    各々同一の行アドレス内に記憶させ、一方、分割されて
    前記シンクロナスダイナミックメモリの別々のバンクに
    割当てられ記憶されたデータを、各バンクを所定の順に
    アクセスしながら読み出す制御手段とを備えたことを特
    徴とする画像データの処理装置。
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