JPH0725019Y2 - 搾乳機のティートカップライナ - Google Patents
搾乳機のティートカップライナInfo
- Publication number
- JPH0725019Y2 JPH0725019Y2 JP1988097733U JP9773388U JPH0725019Y2 JP H0725019 Y2 JPH0725019 Y2 JP H0725019Y2 JP 1988097733 U JP1988097733 U JP 1988097733U JP 9773388 U JP9773388 U JP 9773388U JP H0725019 Y2 JPH0725019 Y2 JP H0725019Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- teat
- peripheral edge
- teat cup
- mouthpiece
- tubular body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Cleaning In General (AREA)
- External Artificial Organs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、搾乳機のティートカップライナの改良に関す
る。
る。
従来技術 真空搾乳機は、第４図及び第５図に示すように、牛の乳
頭100に、気密に嵌着可能な吸口部51と、ミルククロー6
5（第５図）のニップル70側への接続口52とを有するゴ
ム製の管状体から成るティートカップライナ50と、この
ティートカップライナ50の吸口部51の周縁53に、一体的
に垂設したスカート部51aに、上部開口61で気密に嵌合
し、且つ、ティートカップライナ50の中央部付近に設け
た嵌合溝54と、下端湾曲部62で気密に嵌合する、略円筒
状のティートカップシェル60とによって構成される４個
のティートカップ69を、牛の乳頭に、真空圧によって嵌
着させ、脈動室64に入口63を介してパルセータ67から脈
動真空圧を導入して搾乳する。72は、ミルク輸送チュー
ブ、68は、脈動真空供給チューブ、73、74は、夫々、牛
舎内に配設された真空ライン、そして、76,75は、夫
々、前記真空ラインからの真空取出口である。
頭100に、気密に嵌着可能な吸口部51と、ミルククロー6
5（第５図）のニップル70側への接続口52とを有するゴ
ム製の管状体から成るティートカップライナ50と、この
ティートカップライナ50の吸口部51の周縁53に、一体的
に垂設したスカート部51aに、上部開口61で気密に嵌合
し、且つ、ティートカップライナ50の中央部付近に設け
た嵌合溝54と、下端湾曲部62で気密に嵌合する、略円筒
状のティートカップシェル60とによって構成される４個
のティートカップ69を、牛の乳頭に、真空圧によって嵌
着させ、脈動室64に入口63を介してパルセータ67から脈
動真空圧を導入して搾乳する。72は、ミルク輸送チュー
ブ、68は、脈動真空供給チューブ、73、74は、夫々、牛
舎内に配設された真空ライン、そして、76,75は、夫
々、前記真空ラインからの真空取出口である。
このような搾乳機は、搾乳作業が終了した後に、念入り
に洗浄及び消毒が行なわれて、次回の搾乳に備える。搾
乳機の洗浄は、第２図に示すように、ティートカップ6
9、…の吸口部51の周縁53に、気密に外嵌可能な４個の
ウォッシャーカップ31、…と、このウォッシャーカップ
31内に連通して接続されている４本の分岐管32、…と、
該分岐管32、…を洗浄液導管34に接続する分流器33とか
ら成るティートカップウォッシャによって行なわれる。
即ち、ティートカップの吸口部周縁53を、上方に向かっ
て開口するウォッシャーカップ31に気密に嵌入すること
により、ティートカップライナ内の真空によって、一端
が洗浄液タンクに連結している洗浄液導管34からティー
トカップライプ内に、洗浄液が勢いよく流入して洗浄が
行なわれる。従って、洗浄が適確に行なわれる為には、
ティートカップライナの吸口部周縁53とウォッシャーカ
ップとが気密を保って嵌合することが必須要件である。
そして、一般に、ティートカップは、洗浄が終了したの
ちも、ウォッシャーカップ31に、そのまま嵌着した状態
で放置されることが多い。これは洗浄面が菌等によって
汚染される可能性を少なくするので好都合だからであ
る。
に洗浄及び消毒が行なわれて、次回の搾乳に備える。搾
乳機の洗浄は、第２図に示すように、ティートカップ6
9、…の吸口部51の周縁53に、気密に外嵌可能な４個の
ウォッシャーカップ31、…と、このウォッシャーカップ
31内に連通して接続されている４本の分岐管32、…と、
該分岐管32、…を洗浄液導管34に接続する分流器33とか
ら成るティートカップウォッシャによって行なわれる。
即ち、ティートカップの吸口部周縁53を、上方に向かっ
て開口するウォッシャーカップ31に気密に嵌入すること
により、ティートカップライナ内の真空によって、一端
が洗浄液タンクに連結している洗浄液導管34からティー
トカップライプ内に、洗浄液が勢いよく流入して洗浄が
行なわれる。従って、洗浄が適確に行なわれる為には、
ティートカップライナの吸口部周縁53とウォッシャーカ
ップとが気密を保って嵌合することが必須要件である。
そして、一般に、ティートカップは、洗浄が終了したの
ちも、ウォッシャーカップ31に、そのまま嵌着した状態
で放置されることが多い。これは洗浄面が菌等によって
汚染される可能性を少なくするので好都合だからであ
る。
ところで、ティートカップライナは、ゴム成型品であ
り、一般に、寸法精度は良くない。その上、紫外線，洗
浄液等によって、劣化を受けて、徐々に弾性が失われて
行くので、ウォッシャーカップ31との気密性が、損なわ
れがちになる傾向がある。更に、ティートカップは、第
５図からも明らかなように、300〜400mmHgといったよう
な、高真空にも耐えられる肉厚で重量のあるミルク輸送
チューブや、脈動真空供給チューブによって、偏った方
向に引っ張られており、従って、ウォッシャーカップの
中心軸と、ティートカップの中心軸とが、直線状をなす
ような理想的な嵌着状態を維持することは、極めて困難
で、ウォッシャーカップに、ティートカップ先端が、や
や傾いた状態で嵌着している場合が多く、外周面が、な
だらかな曲面若しくは円筒面をなしている吸口部周縁53
とウォッシャーカップ31の内周面とのシール性が損なわ
れて、洗浄が十分に行なわれなかったり、或は、４本の
ティートカップのうち、一本だけが殆ど洗浄されておら
ず、もう一度洗浄操作を繰り返さなければならなくなる
などのトラブルがあった。更に、前記するように、ウオ
ッシャーカップは、そのまま、ティートカップの保管場
所として、洗浄後、そのままの状態で放置されるので、
このような洗浄ミスが看過されやすく、重大な事故につ
ながる惧れがあった。
り、一般に、寸法精度は良くない。その上、紫外線，洗
浄液等によって、劣化を受けて、徐々に弾性が失われて
行くので、ウォッシャーカップ31との気密性が、損なわ
れがちになる傾向がある。更に、ティートカップは、第
５図からも明らかなように、300〜400mmHgといったよう
な、高真空にも耐えられる肉厚で重量のあるミルク輸送
チューブや、脈動真空供給チューブによって、偏った方
向に引っ張られており、従って、ウォッシャーカップの
中心軸と、ティートカップの中心軸とが、直線状をなす
ような理想的な嵌着状態を維持することは、極めて困難
で、ウォッシャーカップに、ティートカップ先端が、や
や傾いた状態で嵌着している場合が多く、外周面が、な
だらかな曲面若しくは円筒面をなしている吸口部周縁53
とウォッシャーカップ31の内周面とのシール性が損なわ
れて、洗浄が十分に行なわれなかったり、或は、４本の
ティートカップのうち、一本だけが殆ど洗浄されておら
ず、もう一度洗浄操作を繰り返さなければならなくなる
などのトラブルがあった。更に、前記するように、ウオ
ッシャーカップは、そのまま、ティートカップの保管場
所として、洗浄後、そのままの状態で放置されるので、
このような洗浄ミスが看過されやすく、重大な事故につ
ながる惧れがあった。
考案の構成 本考案は、このような事情に対処してなされたものであ
って、その要旨は、上端に、乳牛の乳頭へ嵌着するラッ
パ状吸口部を有するゴム弾性素材から成る管状体で構成
され、前記吸口部には、該吸口部周縁上端から管状体の
中心軸に向かって同心円状に延出して、乳牛の乳頭に密
接可能なリップ部と、前記吸口部周縁から管状体を取り
囲むように、一体的に垂設されたスカート部とを有する
搾乳機のティートカップライナにおいて、前記吸口部に
おいて、前記吸口部周縁の外周面に、該周縁及び前記ス
カート部において最大径をなし、且つ、洗浄液タンクに
洗浄液導管を介して連通するウォッシャーカップの内周
面に実質的に線接触可能で、断面形状が先鋭な略山形を
なす環状の突条を周設したことを特徴とする搾乳機のテ
ィートカップライナにある。以下、実施例について詳述
する。
って、その要旨は、上端に、乳牛の乳頭へ嵌着するラッ
パ状吸口部を有するゴム弾性素材から成る管状体で構成
され、前記吸口部には、該吸口部周縁上端から管状体の
中心軸に向かって同心円状に延出して、乳牛の乳頭に密
接可能なリップ部と、前記吸口部周縁から管状体を取り
囲むように、一体的に垂設されたスカート部とを有する
搾乳機のティートカップライナにおいて、前記吸口部に
おいて、前記吸口部周縁の外周面に、該周縁及び前記ス
カート部において最大径をなし、且つ、洗浄液タンクに
洗浄液導管を介して連通するウォッシャーカップの内周
面に実質的に線接触可能で、断面形状が先鋭な略山形を
なす環状の突条を周設したことを特徴とする搾乳機のテ
ィートカップライナにある。以下、実施例について詳述
する。
第１図は、本考案の一実施例を示すティートカップライ
ナの断面図で、上端に、ラッパ状の吸口部２を有し、下
端には、ミルククロー65のニップル70への接続口1aを有
するゴム製管状体１によって、ティートカップライナが
構成される。吸口部２の周縁３の上端から、管状体１の
中心軸方向に、同心円状に、リップ部５が延出して設け
られ、ティートカップを乳頭に嵌着した際、乳頭基部に
密接するように、その延出幅や厚さが定められている。
一方、吸口部周縁３からやや軸方向に傾斜して内向する
状態で、吸口部２の下部を取り囲むように、スカート部
４が、周縁３の下部から一体的に垂設されている。９
は、ティートカップシェルの下端が嵌入する嵌合溝で、
ティートカップの上端開口に外嵌するスカート部４と共
に、ティートカップライナの脈動壁６の外傍に脈動室64
を形成する為のものである。このようなティートカップ
ライナ10の吸口部周縁３の外周面に、環状の突条５が周
設されている。突条５は、半径方向に先鋭な山形をなし
て膨出し、吸口部周縁３の外周面3a及びスカート部４
（第３図に示すようにティートカップシェル60に嵌着し
た場合も含む）の外周面の、いずれの部分よりも側方へ
突出するように、これらの外周面において、最大径をな
すように設けられて成るものである。上記実施例では、
突条は、１カ所だけ設けた例を示したが、これは複数カ
所に設けたものであってもよい。
ナの断面図で、上端に、ラッパ状の吸口部２を有し、下
端には、ミルククロー65のニップル70への接続口1aを有
するゴム製管状体１によって、ティートカップライナが
構成される。吸口部２の周縁３の上端から、管状体１の
中心軸方向に、同心円状に、リップ部５が延出して設け
られ、ティートカップを乳頭に嵌着した際、乳頭基部に
密接するように、その延出幅や厚さが定められている。
一方、吸口部周縁３からやや軸方向に傾斜して内向する
状態で、吸口部２の下部を取り囲むように、スカート部
４が、周縁３の下部から一体的に垂設されている。９
は、ティートカップシェルの下端が嵌入する嵌合溝で、
ティートカップの上端開口に外嵌するスカート部４と共
に、ティートカップライナの脈動壁６の外傍に脈動室64
を形成する為のものである。このようなティートカップ
ライナ10の吸口部周縁３の外周面に、環状の突条５が周
設されている。突条５は、半径方向に先鋭な山形をなし
て膨出し、吸口部周縁３の外周面3a及びスカート部４
（第３図に示すようにティートカップシェル60に嵌着し
た場合も含む）の外周面の、いずれの部分よりも側方へ
突出するように、これらの外周面において、最大径をな
すように設けられて成るものである。上記実施例では、
突条は、１カ所だけ設けた例を示したが、これは複数カ
所に設けたものであってもよい。
効果 本考案に係るティートカップライナは、これをティート
カップシェル60に装着して、ウォッシャーカップ31に嵌
入した場合、断面が先鋭な山形をなす突条５の頂部は、
第３図に示すように、ウォッシャーカップ31の内周面
と、実質的に線接触しているので、突条５がウォッシャ
ーカップ31の内周面によって強く圧迫されることによ
り、突条５自身が容易に変形して偏平化すると共に、吸
口部周縁に陥没気味になり、吸口部の径を縮めるように
作用する結果、ゴム環体をなす吸口部のゴム弾性による
復元力が、細い突条に集中して、強力なシール部が形成
される。そして、ティートカップが傾いても、突条自身
の伸縮作用と、ゴム環体をなす吸口部周縁のゴム弾性と
の相乗作用によって、ウォッシャーカップ内周面と突条
との密着状態が損なわれることがない。かくして、シー
ルの不完全によって、４個のティートカップのち、一つ
だけが、洗浄不完全であった為に、これがうっかり看過
された結果、牛乳中に細菌が混入してしまったり、病気
を媒介してしまうなどの事故が生じる惧れが全くない。
カップシェル60に装着して、ウォッシャーカップ31に嵌
入した場合、断面が先鋭な山形をなす突条５の頂部は、
第３図に示すように、ウォッシャーカップ31の内周面
と、実質的に線接触しているので、突条５がウォッシャ
ーカップ31の内周面によって強く圧迫されることによ
り、突条５自身が容易に変形して偏平化すると共に、吸
口部周縁に陥没気味になり、吸口部の径を縮めるように
作用する結果、ゴム環体をなす吸口部のゴム弾性による
復元力が、細い突条に集中して、強力なシール部が形成
される。そして、ティートカップが傾いても、突条自身
の伸縮作用と、ゴム環体をなす吸口部周縁のゴム弾性と
の相乗作用によって、ウォッシャーカップ内周面と突条
との密着状態が損なわれることがない。かくして、シー
ルの不完全によって、４個のティートカップのち、一つ
だけが、洗浄不完全であった為に、これがうっかり看過
された結果、牛乳中に細菌が混入してしまったり、病気
を媒介してしまうなどの事故が生じる惧れが全くない。
第１図は、本考案の一実施例を示す断面図である。第２
図及び第３図は、第１図の実施例の、洗浄作業における
使用状態を示す説明図である。第４図は、従来技術の一
例を示す説明図である。第５図は、真空搾乳機の一例を
示す説明図である。
図及び第３図は、第１図の実施例の、洗浄作業における
使用状態を示す説明図である。第４図は、従来技術の一
例を示す説明図である。第５図は、真空搾乳機の一例を
示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項１】上端に乳牛の乳頭へ嵌着するラッパ状吸口
部を有するゴム弾性素材から成る管状体で構成され、前
記吸口部には、該吸口部周縁上端から管状体の中心軸に
向かって同心円状に延出して、乳牛の乳頭に密接可能な
リップ部と、前記吸口部周縁から管状体を取り囲むよう
に一体的に垂設されたスカート部とを有する搾乳機のテ
ィートカップライナにおいて、前記吸口部周縁の外周面
に、該周縁及び前記スカート部において最大径をなし、
且つ、洗浄液タンクに洗浄液導管を介して連通するウォ
ッシャーカップの内周面に実質的に線接触可能で、断面
形状が先鋭な略山形をなす環状の突条を周設したことを
特徴とする搾乳機のティートカップライナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988097733U JPH0725019Y2 (ja) | 1988-07-23 | 1988-07-23 | 搾乳機のティートカップライナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988097733U JPH0725019Y2 (ja) | 1988-07-23 | 1988-07-23 | 搾乳機のティートカップライナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0220456U JPH0220456U (ja) | 1990-02-09 |
| JPH0725019Y2 true JPH0725019Y2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=31323399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988097733U Expired - Fee Related JPH0725019Y2 (ja) | 1988-07-23 | 1988-07-23 | 搾乳機のティートカップライナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0725019Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA1199604A (en) * | 1982-10-06 | 1986-01-21 | Paul D. Thompson | Teat cup inflation |
-
1988
- 1988-07-23 JP JP1988097733U patent/JPH0725019Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0220456U (ja) | 1990-02-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |