JPH07232059A - 濾過助剤用シリカゲル及びその製造方法 - Google Patents

濾過助剤用シリカゲル及びその製造方法

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JPH07232059A JP2527694A JP2527694A JPH07232059A JP H07232059 A JPH07232059 A JP H07232059A JP 2527694 A JP2527694 A JP 2527694A JP 2527694 A JP2527694 A JP 2527694A JP H07232059 A JPH07232059 A JP H07232059A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経時的に粒子が崩壊して濾過特性が低下する
ことのない濾過助剤用シリカゲル、及び優れた吸着性能
有し、かつ濾過特性にも優れた濾過助剤用シリカゲルの
提供。 【構成】 粒子硬度が100kgf/cm2 以上、好ま
しくは100〜500kgf/cm2 である濾過助剤用
シリカゲル。平均粒子径は1〜50μmである。さら
に、表面積/300〜600m2 /gであり、平均細孔
直径が50〜200Åであり、細孔容積が0.5〜2.
0ml/gである濾過助剤用シリカゲル。シリカヒドロ
ゲルを乾燥してシリカゲルを製造する方法であって、少
なくとも含水量が20%になるまでは15%/min
(乾燥基準)以下の平均乾燥速度でシリカヒドロゲルを
乾燥する前記シリカゲルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な濾過助剤用シリ
カゲル及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本
発明は、酒、みりん、ビール等の醸造物に対し有用な濾
過助剤用シリカゲルに関する。
【0002】
【従来の技術】酒、みりん、ビール等の醸造物はその製
造の過程において原料である米や大麦に由来するある種
のタンパク質や酵素等の会合によりコロイド状物質を生
じることが知られている。このコロイド状物質は製品と
しての品質を著しく損ねる濁りの原因となる。またこの
コロイド状物質を濾別しようとすると濾過抵抗が著しく
上昇し、濾別が困難になるといった問題も生じる。この
問題を解決するためにこれまで吸着剤を利用し濁りの原
因物質を吸着しこれを遠心分離するか、予め濾材に吸着
剤あるいは濾過助剤をプレコートし、酒、みりん、ビー
ル等の醸造物をフィードする際、濾過により分離、除去
する方法、あるいは酵素によりタンパク質を分解する方
法が提案されている。
【0003】吸着剤あるいは濾過助剤としては例えばタ
ンニン、ポリビニルポリピロリドン(PVPP)等の有
機系吸着剤やあるいはシリカ等の無機系吸着剤、またケ
イソウ土、パーライト、セルローズ等の濾過助材、又タ
ンパク質分解酵素としてはパパイン等が挙げられる。こ
の中でシリカは被濾過物の品質に与える影響が小さく吸
着性能も優れており、且つ濾過助剤としての性能も優れ
ている事から広く使用されている。
【0004】一般にシリカはアルカリ金属珪酸塩水溶液
と鉱酸の中和反応によって製造することができ、その製
造方法は湿式法と呼ばれている。湿式法は中性、あるい
はアルカリ性下で反応させ比較的濾過し易い沈殿珪酸を
得る沈殿法と、酸性で反応させゲル状の珪酸を得るゲル
法とに分類される。沈殿法としては、例えば特公昭39
−1207号等に開示されており、中和反応によって構
造性を有するように一次粒子を成長させて得られた沈殿
珪酸は、水洗、乾燥及び粉砕され製品となる。これらの
方法によって得られた沈殿法シリカは主として汎用のゴ
ム補強剤、農薬の担体、塗料の艶消し剤、粘度調整剤と
して使用されている。
【0005】ゲル法としては、例えば米国特許第246
6842号等に開示されており、酸性反応によって得ら
れたゲル状の珪酸(シリカヒドロゲルと呼ぶ)を水洗、
乾燥後、粉砕してゲル法シリカが得られる。これらゲル
法シリカは、沈殿法シリカに比べて一般に構造性が高
く、高シェアー下においてもその構造性を保持できるの
で、合成皮革、プラスチック等のコーティング剤、樹脂
フィルムのアンチブロッキング剤、吸着剤、分離剤、触
媒として使用されている。この様な特性から濾過助剤分
野では沈殿珪酸に比べゲル法シリカ(以下、シリカゲル
と呼ぶ)が一般に広く使用されている。
【0006】濾過助剤用シリカゲルに関しては、例えば
英国特許第938153号明細書、英国特許第9817
15号明細書に、シリカゲルとしてシリカキセロゲルを
濾過助剤に使用する方法が記載されている。特公昭63
−38188号公報には焼成したシリカキセロゲルを濾
過助剤として使用することが開示されている。また、特
公平3−27483号公報には含水シリカゲルとして、
含水量を制御することにより得られる所定の物性のシリ
カゲルの濾過助剤としての使用が開示されている。更
に、特開平5−177132号公報には、特定の物性を
有する薄片状、鱗片状、又は棒状の形状に特徴のあるシ
リカゲルの濾過助剤としての使用についての記載もあ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら濾過助剤
としてシリカゲルを産業上用いる場合、濾過速度及びフ
ィルターとしての強度といった濾過特性が従来のシリカ
ゲルよりさらに向上したものの提供が要望されている。
さらには、濾過特性のみならず、製品に不必要な蛋白質
等のみ除去し、必要な蛋白質は除去しない優れた吸着性
能を有することも要求されている。これまでに、ある範
囲の表面積、細孔容積および平均細孔直径を有するシリ
カゲルが、優れた吸着性能を有することは知られてい
る。しかるに、本発明者らが検討したところ、この3つ
の条件を満足するシリカゲルの粒子は脆いものであっ
た。その結果、酒、みりん、ビール等と接触させると経
時的に粒子が崩壊して濾過特性が低下したり、また崩壊
により細孔容積、平均細孔直径が減少して吸着性能も低
下するといった問題を生じることが判明した。
【0008】そこで、本発明の第1の目的は、経時的に
粒子が崩壊して濾過特性が低下することのない濾過助剤
用シリカゲルを提供することにある。
【0009】また、濾過特性を重視して粒子硬度のみを
高めようとすると、細孔容積、細孔半径が小さくなり吸
着剤としての性能が劣るといった問題を生じることがあ
ることも、本発明者らの検討の結果判明した。そこで本
発明の第2の目的は、優れた吸着性能を有し、かつ濾過
特性にも優れた濾過助剤用シリカゲルを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる問題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、粒子硬度が100
kgf/cm2 以上になると、濾過特性が顕著に向上す
ることを見出し本発明の濾過助剤用シリカゲルを完成し
た。特に、平均粒子径が1〜50μmの範囲にあり、か
つ粒子硬度が100〜500kgf/cm2 の範囲にあ
るシリカゲルが濾過助剤用として優れている。
【0011】さらに、上記物性に加えて、表面積が30
0〜600m2 /gであり、平均細孔直径が50〜20
0Åであり、かつ細孔容積0.5〜2.0ml/gであ
るシリカゲルが濾過助剤用とし、濾過特性のみならず吸
着性能にも優れたものであることも見出した。また、驚
くべきことにシリカヒドロゲルからのシリカゲルへの乾
燥速度を制御することにより、濾過特性と吸着特性とに
優れた濾過助剤用シリカゲルが得られることも見出し
た。
【0012】即ち本発明は、粒子硬度が100kgf/
cm2 以上であることを特徴とする濾過助剤用シリカゲ
ルに関する。さらに、本発明は、平均粒子径が1〜50
μmであり、かつ粒子硬度が100〜500kgf/c
2 である濾過助剤用シリカゲルに関する。
【0013】また、本発明は、粒子硬度が100kgf
/cm2 以上であるか、または平均粒子径が1〜50μ
mであり、かつ粒子硬度が100〜500kgf/cm
2 であるシリカゲルであって、表面積が300〜600
2 /gであり、平均細孔直径が50〜200Åであ
り、かつ細孔容積が0.5〜2.0ml/gである濾過
助剤用シリカゲルに関する。
【0014】さらに本発明は、シリカヒドロゲルを乾燥
してシリカゲルを製造する方法であって、少なくとも含
水量が20%になるまでは15%/min(乾燥基準)
以下の平均乾燥速度でシリカヒドロゲルを乾燥すること
を特徴とする粒子硬度が100kgf/cm2 以上であ
り、表面積が300〜600m2 /gであり、平均細孔
直径が50〜200Åであり、かつ細孔容積が0.5〜
2.0ml/gであるシリカゲルの製造方法に関する。
【0015】また、本発明は、シリカヒドロゲルを乾燥
してシリカゲルを製造する方法であって、少なくとも含
水量が20%になるまでは1〜15%/min(乾燥基
準)の平均乾燥速度でシリカヒドロゲルを乾燥してシリ
カゲルを得、次いで得られたシリカゲルを粉砕及び分級
することを特徴とする平均粒子径が1〜50μmであ
り、粒子硬度が100kgf/cm2 〜500kgf/
cm2 であり、表面積が300〜600m2 /gであ
り、平均細孔直径が50〜200Åであり、かつ細孔容
積が0.5〜2.0ml/gであるシリカゲルの製造方
法。以下本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明のシリカゲルは、100kgf/c
2 以上の粒子硬度を有する。粒子硬度が100kgf
/cm2 以上になると、被濾過物との接触により破壊さ
れ微粉化し、その結果濾過特性が悪化することが著しく
少なくなる。濾過特性のみを考慮した場合には、シリカ
ゲルの粒子硬度の上限は特にない。但し、製造の容易さ
(特に粉砕の容易さ)及びその他の物性に対する影響等
を考慮すると、500kgf/cm2 以下であることが
適当である。好ましくは100〜300kgf/cm2
の範囲であり、より好ましくは100〜200kgf/
cm2 の範囲である。
【0017】本発明のシリカゲルの平均粒子径は、1〜
50μmの範囲にあることが適当であり、好ましくは5
〜30μm、より好ましくは7〜20μmの範囲であ
る。1μm未満の粒子径になると粒子破壊が起こらない
場合でも濾過時のケーク密度が高くなり、濾過性が悪く
なる傾向がある。50μmを超えると、被濾過物との接
触効率が低くなり、単位量当たりの吸着性能が低くなる
傾向がある。また、1〜50μmの範囲にあるシリカゲ
ルは、濾材にプレコートし使用する場合に均一なプレコ
ート層が得らるという利点もある。
【0018】さらに本発明のシリカゲルは、表面積が3
00〜600m2 /gの範囲であることが適当である。
300m2 /g未満では吸着性能が低下する傾向があ
る。一方、600m2 /gを超えると吸着性が強くなり
すぎて、濁りの原因物質以外の有効なタンパク質も吸着
してしまうことがある。また、表面積が300〜600
2 /gの範囲にあることで、適度に粒子の凝集して、
分散も比較的容易であるという利点もある。
【0019】平均細孔直径は、50〜200Åの範囲で
あることが適当である。50Å未満では濁りの原因物質
の吸着が起こりにくくなり吸着性能が劣る傾向がある。
一方、200Åを超えると濁りの原因物質以外の有効成
分も吸着してしまうことがある。
【0020】細孔容積は、0.5〜2.0ml/gの範
囲であることが適当である。0.5ml/g未満では濁
りの原因物質を吸着するのに容量が不足し、吸着性能が
劣る傾向がある。2.0ml/gを超えると、粒子内あ
るいは粒子間の空隙が大きくなり粒子硬度が低下し、濾
過時に粒子破壊を生じて濾過特性の悪化を生じる傾向が
ある。細孔容積が上記範囲であれば、粒子破壊を防止し
て細孔容積、平均細孔直径の低下により吸着性能の低下
も防ぐことができる。
【0021】本発明のシリカゲルの製造方法について説
明する。本発明の製造方法は、シリカヒドロゲルを乾燥
してシリカゲルを製造する方法であって、乾燥速度をコ
ントロールすることにより、所望の物性のシリカゲルを
得ることに特徴がある。まず、本発明の製造方法に用い
られるシリカヒドロゲルは、常法により得られたもので
よい。即ち、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸リチ
ウム等の珪酸アルカリ金属塩水溶液と硫酸、塩酸、硝酸
等の鉱酸とを酸過剰下において反応し均一なシリカヒド
ロゾルを得る。ついでゲル化させた後、解砕し、水洗す
る。水洗工程では、副生塩を除去すると共に必要があれ
ば比表面積を下げる目的で水酸化ナトリウムやアンモニ
ア水溶液を添加、加熱し水熱処理を行っても良い。
【0022】このようにして得られるシリカヒドロゲル
は、一般に含水量が65〜75%である。本発明では、
このようなシリカヒドロゲルを少なくとも含水量20%
にまでは15%/min(乾燥基準)以下の平均乾燥速
度で乾燥する。本発明者らの検討の結果、15%/mi
nを超える急速な乾燥により得られたシリカゲルは、細
孔容積、平均細孔直径が大きく、かつ粒子硬度が低いも
のであった。さらにこのシリカゲルを濾過に用いると、
濾過時の粒子破壊が著しく濾過特性が悪化して、吸着性
能も低下することが判明した。但し、平均乾燥速度が遅
すぎると製造時間も長くなることから、平均乾燥速度は
1%/min(乾燥基準)以上であることが適当であ
る。
【0023】乾燥には、一般に静置乾燥機、バンドドラ
イヤー、パドルドライヤー、流動乾燥機等が使用される
が、これに限定されるものではない。乾燥温度は特に限
定されるものではないが、上記範囲の平均乾燥速度で均
一な乾燥を行う場合、100〜300℃で行うのが適当
である。乾燥後のシリカゲルの含水量は、3〜10%
(湿量基準)の範囲であることが適当である。含水量を
20%から更に乾燥する際の乾燥速度も上記範囲である
ことが好ましいが、15%/minを超える急速な乾燥
を行っても、シリカゲルの物性に大きな変化は生じな
い。
【0024】このようにして得られたシリカゲルは、さ
らに平均粒子径を調整する目的で、粉砕及び分級をする
ことができる。粉砕は、公知の方法、例えばロールミ
ル、ボールミル、ハンマーミル、ピンミル、ジェットミ
ル等を用いる方法により行うことができる。さらに、分
級は、ミクロンセパレーターのような風力分級機、又は
遠心力分級機等を用いて行い、前記範囲の所望の平均粒
子径を有するシリカゲルを得ることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。 実施例1〜3、比較例1〜3及び参考例1〜2 20wt%の珪酸ソーダ水溶液と35wt%の硫酸水溶
液を混合ノズルを用いて反応させSiO2 が17.0w
t%、Na2 SO4 が1.6wt%、水分74%、pH
0.8のシリカヒドロゲルを得た。そのシリカヒドロゲ
ルを解砕し副生塩を除去するに十分な水洗を行い下表の
ように乾燥条件を変えて乾燥後、粉砕しシリカゲルのサ
ンプル(実施例1〜3、比較例1〜3)を得た。サンプ
ルの粉体物性を表1に示した。さらに、市販のシリカゲ
ルの粉体物性も参考例1及び2として表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】各粉体物性試験は以下の方法に従って測定
した。 (粒子硬度)シリカゲルのサンプル1.5gを断面積
1.0cm2 のセルに入れ、真空脱気した後に荷重を5
分間かける。この時かける荷重を変化させて細孔容積の
変化を調べる。ここで荷重をかける前のサンプルの細孔
容積を100とした時、細孔容積が90に減少した時の
荷重をそのサンプルの粒子硬度とした。 (平均粒子径)コールターカウンター法(マルチサイザ
ーII:コールターカウンター社製)により測定した。
【0028】(表面積)BET法の多点法により測定し
た。(ASAP2400:島津製作所製) (細孔容積、平均細孔直径)窒素吸着法により測定し
た。平均細孔直径は窒素吸着法のB.J.H法で測定し
た。(ASAP2400:島津製作所製) 次に上記物性を有するシリカゲル8点を使用しビールの
安定化処理試験を行った。ビールは市販品を使用し、試
験方法はビール500ml中にシリカゲル0.4gを添
加し攪拌しながら5分間、接触させた後フィルターで濾
過する手順を行った。濾過後の処理ビールについて以下
の方法に従い、透過率、泡持ち性の測定を行った。結果
を表2に示した。
【0029】(透過率)安定化処理後および未処理のビ
ール(ブランク)を50℃の恒温槽中に5日間保管し、
続いて0℃の恒温槽で1日冷却した後、分光光度計(U
V2400:島津製作所製)を使用し380〜780n
mでの平均透過率を測定した。セルは1cm幅で石英製
を使用した。 (泡持ち性)安定化処理後および未処理のビール(BL
ANK)について、ASBCのシグマ法(METHOD OF AN
ALYSIS OF THE AMERICAN SOCIETY OF BREWING CHEMISTS
BEER-22)に準拠して、シグマ値を測定した。シグマ値
が大きいほど、ビールの泡持ち性が良いことを示してい
る。
【0030】
【表2】
【0031】更に上記シリカゲル8点を使用し濾過試験
を行い、濾過性を測定した。濾過試験は以下の方法に従
って実施した。測定結果を表3に示す。 (濾過試験)泡抜きした市販のビールに対して上記シリ
カゲルを50g/ビール1リットルの割合で添加し、ハ
イスピードミキサーにより1500rpmで10分間攪
拌後、No.5C(直径11cm)の濾紙、吸引圧50
0mmHgで濾過した。この時に濾過に要した時間から
濾過性を判断し、濾過後のケーク密度を測定し、表3に
示した。尚、濾過性は濾過速度が200リットル/m2
・hr以上のものを○とし、未満を×とした。
【0032】
【表3】
【0033】表2に示す結果から、本発明のシリカゲル
は、有用な蛋白質を除去することなく(泡持ち性は従来
と同等である)、不要な蛋白質のみを除去する(透過率
が高い(濁りが少ない))ことができる優れた吸着性能
を有することが分かる。さらに、表3に示す結果から、
本発明のシリカゲルは、濾過特性にも優れたものである
ことが分かる。
【0034】
【発明の効果】本発明の濾過助剤用シリカゲルは、濾過
特性、さらには吸着性能に優れたものである。また、シ
リカヒドロゲルからの乾燥を制御した本発明の製造方法
により、吸着性能及び濾過特性に優れた濾過助剤用シリ
カゲルを提供することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子硬度が100kgf/cm2 以上で
    あることを特徴とする濾過助剤用シリカゲル。
  2. 【請求項2】 平均粒子径が1〜50μmであり、かつ
    粒子硬度が100〜500kgf/cm2 である請求項
    1記載のシリカゲル。
  3. 【請求項3】 表面積が300〜600m2 /gであ
    り、平均細孔直径が50〜200Åであり、かつ細孔容
    積が0.5〜2.0ml/gである請求項1又は2記載
    のシリカゲル。
  4. 【請求項4】 シリカヒドロゲルを乾燥してシリカゲル
    を製造する方法であって、少なくとも含水量が20%に
    なるまでは15%/min(乾燥基準)以下の平均乾燥
    速度でシリカヒドロゲルを乾燥することを特徴とする粒
    子硬度が100kgf/cm2 以上であり、表面積が3
    00〜600m2 /gであり、平均細孔直径が50〜2
    00Åであり、かつ細孔容積が0.5〜2.0ml/g
    であるシリカゲルの製造方法。
  5. 【請求項5】 シリカヒドロゲルを乾燥してシリカゲル
    を製造する方法であって、少なくとも含水量が20%に
    なるまでは1〜15%/min(乾燥基準)の平均乾燥
    速度でシリカヒドロゲルを乾燥してシリカゲルを得、次
    いで得られたシリカゲルを粉砕及び分級することを特徴
    とする平均粒子径が1〜50μmであり、粒子硬度が1
    00kgf/cm2 〜500kgf/cm2 であり、表
    面積が300〜600m2 /gであり、平均細孔直径が
    50〜200Åであり、かつ細孔容積が0.5〜2.0
    ml/gであるシリカゲルの製造方法。
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