JPH07115744A - 電動機 - Google Patents
電動機Info
- Publication number
- JPH07115744A JPH07115744A JP25965793A JP25965793A JPH07115744A JP H07115744 A JPH07115744 A JP H07115744A JP 25965793 A JP25965793 A JP 25965793A JP 25965793 A JP25965793 A JP 25965793A JP H07115744 A JPH07115744 A JP H07115744A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetic body
- slot
- insulating material
- electric motor
- Prior art date
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- Pending
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高効率および低騒音の電動機を提供する。
【構成】 鉄心スロット9に使用するウエッジ7または
スロット絶縁紙8として、板状の磁性体1と電気絶縁材
料2とを一体化して構成しておりスロット内に磁性体が
存在するため鉄心の磁路断面積が増加したことになり電
動機の効率が向上する。
スロット絶縁紙8として、板状の磁性体1と電気絶縁材
料2とを一体化して構成しておりスロット内に磁性体が
存在するため鉄心の磁路断面積が増加したことになり電
動機の効率が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動機に関するものであ
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電動機における鉄心6のスロット
9の内部構成は基本的に図3に示すとおりである。ここ
でウエッジ7は電線5のスロット開口部10へのはみだ
し防止のためや、前記電線5と鉄心6との電気的絶縁を
確保するために装着されている。また、スロット絶縁紙
8は電線5と鉄心6との電気的絶縁を確保するために装
着されている。
9の内部構成は基本的に図3に示すとおりである。ここ
でウエッジ7は電線5のスロット開口部10へのはみだ
し防止のためや、前記電線5と鉄心6との電気的絶縁を
確保するために装着されている。また、スロット絶縁紙
8は電線5と鉄心6との電気的絶縁を確保するために装
着されている。
【0003】従来の電動機においては、このウエッジ7
やスロット絶縁紙8としては、材料コストと生産性等か
ら板状の非磁性合成樹脂フィルム単体によるものが用い
られてきた。
やスロット絶縁紙8としては、材料コストと生産性等か
ら板状の非磁性合成樹脂フィルム単体によるものが用い
られてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動機鉄心のス
ロットには、通常スロット開口部を設ける。しかし前記
スロット開口部は通常空気部分となるため、磁性体は存
在しないことになる。つまりスロット開口部を設けた場
合、鉄心の磁路断面積が減ったこととなり、電動機内を
流れる磁束の抵抗が大きくなるため電動機の効率が低下
する恐れがある。
ロットには、通常スロット開口部を設ける。しかし前記
スロット開口部は通常空気部分となるため、磁性体は存
在しないことになる。つまりスロット開口部を設けた場
合、鉄心の磁路断面積が減ったこととなり、電動機内を
流れる磁束の抵抗が大きくなるため電動機の効率が低下
する恐れがある。
【0005】またウエッジやスロット絶縁紙の部分にお
いても前記と同様のことがいえる。すなわち従来例で
は、ウエッジやスロット絶縁紙は非磁性の電気絶縁材料
であるため、電動機内を流れる磁束の磁路断面積を大き
くできず、電動機の効率向上が実現しにくくなる。
いても前記と同様のことがいえる。すなわち従来例で
は、ウエッジやスロット絶縁紙は非磁性の電気絶縁材料
であるため、電動機内を流れる磁束の磁路断面積を大き
くできず、電動機の効率向上が実現しにくくなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記効率低下と
いう課題を解決するために、ウエッジおよびスロット絶
縁紙の構造が板状の磁性体と板状の電気絶縁材料とを一
体化させ、その磁性体の構造は編組構造になっているか
磁性体同一平面上で複数の空隙の入っているものを、ス
ロットに使用するというものである。なお編組状の磁性
体の場合、構成する繊維状の磁性体表面に電気絶縁皮膜
をほどこす場合もある。
いう課題を解決するために、ウエッジおよびスロット絶
縁紙の構造が板状の磁性体と板状の電気絶縁材料とを一
体化させ、その磁性体の構造は編組構造になっているか
磁性体同一平面上で複数の空隙の入っているものを、ス
ロットに使用するというものである。なお編組状の磁性
体の場合、構成する繊維状の磁性体表面に電気絶縁皮膜
をほどこす場合もある。
【0007】さらに電気的安全性の面より、ウエッジや
スロット絶縁紙の磁性体とスロット内電線とが、前記電
気絶縁材料にて絶縁されるようにウエッジやスロット絶
縁紙を使用する。
スロット絶縁紙の磁性体とスロット内電線とが、前記電
気絶縁材料にて絶縁されるようにウエッジやスロット絶
縁紙を使用する。
【0008】
【作用】磁性体と電気絶縁材料との一体型ウエッジを使
用することにより、スロット開口部に磁性体を存在させ
ることができる。また磁性体と電気絶縁材料との一体型
スロット絶縁紙を使用することにより、従来非磁性合成
樹脂の存在した部分に磁性体を存在させることができ
る。このことは鉄心の磁路断面積が増加した形となり電
動機の効率が向上できる。
用することにより、スロット開口部に磁性体を存在させ
ることができる。また磁性体と電気絶縁材料との一体型
スロット絶縁紙を使用することにより、従来非磁性合成
樹脂の存在した部分に磁性体を存在させることができ
る。このことは鉄心の磁路断面積が増加した形となり電
動機の効率が向上できる。
【0009】また、ウエッジやスロット絶縁紙の構造と
して、磁性体を編組状にすることにより磁性体単体の場
合より可とう性が増加するため、折り曲げを必要とする
部分においては、ひび割れや亀裂をおさえることができ
る。さらに、磁性体を編組状にしたり同一平面上で複数
の空隙を入れることにより、その磁性体の中を流れよう
とする渦電流を低減することができ、結局電動機の効率
が向上する。
して、磁性体を編組状にすることにより磁性体単体の場
合より可とう性が増加するため、折り曲げを必要とする
部分においては、ひび割れや亀裂をおさえることができ
る。さらに、磁性体を編組状にしたり同一平面上で複数
の空隙を入れることにより、その磁性体の中を流れよう
とする渦電流を低減することができ、結局電動機の効率
が向上する。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0011】図1に本発明の一実施例による電動機のウ
エッジの例を示した。図1にて、(a)から(c)には
ウエッジ断面図による磁性体1と電気絶縁材料2との構
成を示した。さらに(d)から(g)には磁性体1の具
体的な構成を示した。
エッジの例を示した。図1にて、(a)から(c)には
ウエッジ断面図による磁性体1と電気絶縁材料2との構
成を示した。さらに(d)から(g)には磁性体1の具
体的な構成を示した。
【0012】(a)は磁性体1と電気絶縁材料2とを貼
り合わせたもの、(b)は磁性体1を両面から電気絶縁
材料2ではさんだもの、(c)は磁性体1を電気絶縁材
料2で囲んだものを示した。また(d)は同一平面上で
磁性体1に複数の空隙を設け、複数個の磁性体に分けた
ものである。(e)は磁性体1に複数の穴状の空隙を入
れたもの、(f)は繊維状の磁性体を編んだもの、
(g)は細長い板状の磁性体を編んだものである。
り合わせたもの、(b)は磁性体1を両面から電気絶縁
材料2ではさんだもの、(c)は磁性体1を電気絶縁材
料2で囲んだものを示した。また(d)は同一平面上で
磁性体1に複数の空隙を設け、複数個の磁性体に分けた
ものである。(e)は磁性体1に複数の穴状の空隙を入
れたもの、(f)は繊維状の磁性体を編んだもの、
(g)は細長い板状の磁性体を編んだものである。
【0013】本実施例図はウエッジを中心に考えてある
が、スロット絶縁紙についても同様の構成を適用でき
る。
が、スロット絶縁紙についても同様の構成を適用でき
る。
【0014】本発明の電動機は、このような構成のウエ
ッジまたはスロット絶縁紙のどちらか一方、または両方
を使用するものである。図2に本発明のウエッジ3およ
びスロット絶縁紙4を用いた場合のスロット内部図を示
した。
ッジまたはスロット絶縁紙のどちらか一方、または両方
を使用するものである。図2に本発明のウエッジ3およ
びスロット絶縁紙4を用いた場合のスロット内部図を示
した。
【0015】なお、磁性体1の面は直接電線5に触れる
と電気的耐力の低下や電線5を傷つける恐れがあるた
め、電気絶縁材料2の面を電線5と接触させるように使
用することが必要となる。
と電気的耐力の低下や電線5を傷つける恐れがあるた
め、電気絶縁材料2の面を電線5と接触させるように使
用することが必要となる。
【0016】
【発明の効果】以上のことから、本発明による磁性体1
を含んだウエッジ3またはスロット絶縁紙4を使用する
ことにより、電動機の効率向上が可能となる。さらに、
磁性体1に空隙を設けたり編組状にすることにより磁性
体1の中の渦電流低減がなされ、電動機の効率をさらに
向上することができる。またウエッジ3やスロット絶縁
紙の4の曲げや折り返しに対しても支障がない。
を含んだウエッジ3またはスロット絶縁紙4を使用する
ことにより、電動機の効率向上が可能となる。さらに、
磁性体1に空隙を設けたり編組状にすることにより磁性
体1の中の渦電流低減がなされ、電動機の効率をさらに
向上することができる。またウエッジ3やスロット絶縁
紙の4の曲げや折り返しに対しても支障がない。
【0017】なお、ウエッジ3やスロット絶縁紙4の形
状が従来のものと同一のため、生産性に支障はきたすこ
とはない。
状が従来のものと同一のため、生産性に支障はきたすこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるウエッジの構成を示す
図
図
【図2】本発明の一実施例によるスロット内部を示す図
【図3】従来例によるスロット内部を示す図
1 磁性体 2 電気絶縁材料 3 ウエッジ(磁性体一体型) 4 スロット絶縁紙(磁性体一体型) 5 電線 6 鉄心 7 ウエッジ(電気絶縁材料単体) 8 スロット絶縁紙(電気絶縁材料単体) 9 スロット 10 スロット開口部
Claims (4)
- 【請求項1】磁路を構成する複数のスロットを備えた鉄
心と、前記スロットに挿入される巻線と、前記スロット
と巻線の間に挿入されて両者を絶縁するスロット絶縁紙
およびウエッジとを備えた電動機において、少なくとも
前記スロット絶縁紙かウエッジのどちらか一方の構成と
して、磁性体と電気絶縁材料とを一体化した構成にする
とともに、少なくとも前記磁性体と前記巻線とが前記電
気絶縁材料で絶縁されていることを特徴とする電動機。 - 【請求項2】電気絶縁材料と一体化される磁性体は編組
状態となっていることを特徴とする請求項1記載の電動
機。 - 【請求項3】磁性体部分の表面または、編組を構成する
一本一本の磁性体の表面は、電気絶縁皮膜にて覆われて
いることを特徴とする請求項1記載の電動機。 - 【請求項4】板状の磁性体には複数個の空隙があり、そ
の部分は空気かまたは電気絶縁材料で埋まっていること
を特徴とする請求項1記載の電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25965793A JPH07115744A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25965793A JPH07115744A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 電動機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07115744A true JPH07115744A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17337095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25965793A Pending JPH07115744A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07115744A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100342573B1 (ko) * | 2000-05-20 | 2002-07-02 | 에릭 발리베 | 시동전동기의 아마츄어어셈블리용 절연지 겹침구조 |
JP2020036444A (ja) * | 2018-08-29 | 2020-03-05 | 国立大学法人信州大学 | モータ |
-
1993
- 1993-10-18 JP JP25965793A patent/JPH07115744A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100342573B1 (ko) * | 2000-05-20 | 2002-07-02 | 에릭 발리베 | 시동전동기의 아마츄어어셈블리용 절연지 겹침구조 |
JP2020036444A (ja) * | 2018-08-29 | 2020-03-05 | 国立大学法人信州大学 | モータ |
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