JPH0678929U - 光リミットスイッチ - Google Patents

光リミットスイッチ

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JPH0678929U
JPH0678929U JP1955093U JP1955093U JPH0678929U JP H0678929 U JPH0678929 U JP H0678929U JP 1955093 U JP1955093 U JP 1955093U JP 1955093 U JP1955093 U JP 1955093U JP H0678929 U JPH0678929 U JP H0678929U
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宗敬 斉藤
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】経年劣化が少なく、動作が確実で信頼性が高い
光リミットスイッチを提供する。 【構成】光弾性材料からなる感圧素子11と、操作部2
9aに加えられた外力を梃28を介して感圧素子11に
伝達して操作部の変位量に相応した圧力で感圧素子11
を加圧する加圧機構12と、感圧素子11に偏光子18
を通して光を入射させる光入力部と、感圧素子11を透
過した光を検光子20を通して出射させる光出力部と、
光出力部からの出射光量を弁別して操作部が所定の位置
にあることを示す検出出力を発生する受光装置とを設け
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、光を用いて従来のリミットスイッチと同じような検出動作を行わせ る光リミットスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
機械的な可動部を有する各種の装置において、可動部が所定の位置に達したか 否かを検出するためにリミットスイッチが用いられている。例えば、遮断器や断 路器等の開閉器においては、開閉器が開路動作または閉路動作を完了したことを 検出するために、可動接触子が開路位置または閉路位置に達した時にオン動作ま たはオフ動作するリミットスイッチを設けている。
【0003】 従来リミットスイッチとしては、操作部の変位に応じてオンオフ動作する機械 的な接点を備えた機械式のリミット余スイッチが多く用いられていたが、機械式 のリミットスイッチを用いた場合には、リミットスイッチの近傍で電気的なノイ ズが発生した場合に、該ノイズがリミットスイッチを通して検出装置に侵入する おそれがあった。特にガス絶縁開閉装置のように高電圧が印加される装置におい て、開閉器の動作の検出に機械式のリミットスイッチを用いた場合には、装置内 で発生したサージがリミットスイッチを通して検出回路に侵入し、検出装置を破 壊するおそれがあった。
【0004】 そこで、電気的なノイズやサージが発生する環境で可動体の位置を検出する場 合に、光を用いて機械式のリミットスイッチと同様な検出動作を行わせる光リミ ットスイッチを用いることが検討されている。
【0005】 図8は既提案の光リミットスイッチの構造を示したもので、同図において1は スイッチのケース、2及び3はそれぞれの一端が光源4及び受光装置5に接続さ れた光ファイバで、これらの光ファイバの他端はケース1内で対向配置されてい る。
【0006】 6はケース1内で図に鎖線で示したように光ファイバ2,3の対向端部間を遮 る状態になる遮光位置と図に実線で示した退避位置との間を変位し得るように支 持された遮光板で、この遮光板は復帰バネ7により退避位置側に付勢されている 。8はケース1に回動自在に支持されたレバーで、レバー8の自由端部にスイッ チの操作部9が設けられている。レバー8は遮光板6に取付けられたノブ6aに 接触して、該遮光板6を退避位置と遮光位置とに変位させる。遮光板6が退避位 置にあるときには、光ファイバ2から光ファイバ3に光が入射するため受光装置 5が光を検出する。図示しない可動体が操作部9に当接して該操作部9を操作し 、これにより遮光板6が遮光位置に変位すると、遮光板6が光ファイバ2及び3 の間を遮るため、受光装置5が光の検出を停止する。受光装置5は光を検出して いるときと検出していないときとで状態が異なる出力信号を発生するため、該受 光装置の出力の状態から操作部が操作されたことを検出することができる。
【0007】 このような光リミットスイッチを用いれば、リミットスイッチの取付箇所と受 光装置との間を光ファイバにより接続するため、受光装置側にサージが侵入する のを防ぐことができる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
図8に示した既提案の光リミットスイッチでは、遮光板を支持する部分に摺動 部があるため、摺動部に錆が生じたり、摺動部が磨耗したりしたときにスイッチ を動作させるために必要な操作力が変化するおそれがあり、信頼性に乏しかった 。また図8に示した光リミットスイッチでは、機械的な摺動部分があるため、ス イッチを構成する光学系の要部(図8の例では光ファイバ2,3の対向端部)を 完全に外部から遮蔽することが困難であった。そのため光学系の要部に水分が浸 入して結露が生じたり、ゴミが付着したりして、スイッチの動作が不確実になる おそれがあった。
【0009】 本考案の目的は、光学系の要部に水分やゴミが付着して動作が不確実になった り、経年劣化により動作特性が変化したりするのを防止して、信頼性を向上させ 、寿命の延長を図った光リミットスイッチを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案に係わる光リミットスイッチは、光弾性材料からなる感圧素子と、操作 部に加えられた外力を梃を介して感圧素子に伝達して操作部の変位量に相応した 圧力で感圧素子を加圧する加圧機構と、感圧素子に偏光子を通して光を入射させ る光入力部と、感圧素子を透過した光を検光子を通して出射させる光出力部と、 光出力部からの出射光量を弁別して操作部が所定の位置にあることを示す検出出 力を発生する受光装置とを備えている。
【0011】 上記受光装置は、例えば、光出力部から出射された光を電気信号に変換する受 光回路と、電気信号を第1の判定値及び該第1の判定値よりも高く設定された第 2の判定値と比較する比較回路とを備えていて、電気信号が第1の判定値よりも 低いときに第1の検出出力を発生し、電気信号が第2の判定値よりも高いときに 第2の検出出力を発生する。
【0012】 上記感圧素子と光入力部及び光出力部とは、モールド材より被覆されて密封さ れていることが好ましい。
【0013】
【作用】
上記のように、操作部に作用する力を梃を介して光弾性材料からなる感圧素子 に伝達することにより操作部の変位量に相応した圧力で感圧素子を加圧し、偏光 子と感圧素子とを透過させた光を検光子を通して検出するようにすると、検光子 を通して検出される光量は操作部の変位量に応じて変化する。従って、検光子を 通して検出した光量を受光装置により弁別することにより、可動子が所定の位置 にあることを示す信号を得ることができ、従来のリミットスイッチと同様な検出 動作を行わせることができる。
【0014】 上記のように、操作部に作用する力を梃を介して感圧素子に伝達するようにす ると、機械的な摺動部を設ける必要がないため、経年劣化を少なくすることがで き、信頼性を向上させることができる。
【0015】
【実施例】
図1は本考案の実施例を示したもので、同図において、11はガラスやプラス チックス等の光弾性効果を有する透明な光弾性材料からなる感圧素子である。こ の感圧素子は例えば直方体状または立方体状に形成されていて、その相対する2 つの面11a及び11bがそれぞれ入射面及び出射面となっており、他の相対す る2面11c及び11dが加圧面となっている。12は操作部に加えられた外力 を梃を介して感圧素子に伝達して操作部の変位量に相応した圧力Pで感圧素子を 加圧する加圧機構、13は光源14から光ファイバ15とコリメータ16とを通 して与えられる光の直線偏光成分を感圧素子11の入射面11aに与える光入力 部である。図示の光入力部13は、偏光子18と、該偏光子18に接続された光 ファイバ17の一端とにより構成され、光ファイバ17の他端がコリメータ16 に接続されている。
【0016】 19は感圧素子11を透過した光の直線偏光成分を通過させる光出力部で、こ の光出力部は、検光子20と、該検光子に接続された光ファイバ21の一端とに より構成されている。光ファイバ21の他端はコリメータ22と光ファイバ23 とを通して受光装置24に接続されている。
【0017】 図2は感圧素子11と該感圧素子を加圧する加圧機構とを示したもので、この 例では、プラスチック等の透明な材料からなるケース25が設けられて、該ケー スの一部が偏光子18及び検光子20と光ファイバ17及び21の端部とをモー ルドした状態で保持している。偏光子18及び検光子20はそれぞれ感圧素子1 1の入射面11a及び出射面11bに当接され、偏光子18及び検光子20にそ れぞれ光ファイバ17及び21の端部が結合されている。
【0018】 また感圧素子の一方の加圧面11cに加圧ブロック26の一端が当接され、加 圧ブロック26の他端に設けられた突起26aがケース25を貫通して外部に導 出されている。ケース25にはピン27により梃28の一端が支持され、該梃2 8の中間部が加圧ブロック26の突起26aの先端に当接されている。梃28の 他端にはくの字形に曲げられた弾性材料の板からなる接触子29の後端部が接続 され、接触子29の先端がこの光リミットスイッチの操作部29aとなっている 。梃28の一端には板バネ30の一端が固定され、該板バネ30の他端がケース 25の側面に当接されている。板バネ30により、梃28の図面上時計方向への 回動が規制されている。
【0019】 図2に示した例では、加圧ブロック26と梃28と接触子29とにより加圧機 構12が構成されていて、接触子29の先端の操作部29aに図示の矢印方向の 外力fが加えられたときに接触子29が変形して操作部29aが変位し、このと き感圧素子11に操作部29aの変位量に相応した圧力Pが印加されるようにな っている。
【0020】 上記のように、偏光子と検光子との間に配置した光弾性材料に圧力Pを与える と、検光子を通して得られる出力光量Aが圧力Pにより変化する。圧力Pに対す る出力光量Aの変化の特性は偏光子17及び検光子19の配置により相違する。 即ち偏光子17の直線偏光の方向と検光子19の直線偏光の方向とを直交させて 配置(クロス配置)した場合には、図6(A)に示すように、圧力Pの増大に伴 って出力光量Aが増加する特性が得られ、偏光子17の直線偏光の方向と検光子 19の直線偏光の方向とを平行させて配置(平行配置)した場合には、図6(B )に示すように、圧力Pの増大に伴って出力光量Aが減少する特性が得られる。 従って、受光装置22により出力光量Aを弁別することにより、操作部の位置を 識別する検出出力を得ることができる。なお光量のレベルの弁別を容易にするた めには、図6(A)のモードを使用するのが好ましい。
【0021】 図7(C)に示すように、加圧ブロックから感圧素子11に加えられる力をF とし、力Fが加えられる面の面積(受圧面積)をSとすると、感圧素子が加圧さ れたときに該感圧素子に応力ρ=F/Sが生じる。偏光子と検光子とがクロス配 置されている場合、応力がρ1 及びρ2 のときの出力光量と力Fとの関係はそれ ぞれ図7(A)の曲線a及びbに示す通りである。また偏光子と検光子とが平行 配置されている場合、応力がρ1 及びρ2 のときの出力光量と力Fとの関係はそ れぞれ図7(B)の曲線a及びbに示す通りである。これらの特性から、応力が ρ1 及びρ2 のときに所定の光量Io を得るために必要な力はそれぞれF2 及び F1 (F2 <F1 )となることが分かる。即ち、受圧面積を小さくして感圧素子 に生じる応力を大きくすると、感圧素子に加える力を小さくしても、所定の光量 変化を得ることができる。
【0022】 上記実施例において、スイッチの操作部に外力を加えて該操作部を第1の限界 位置を超えて第2の限界位置まで変位させたときに高レベルの検出出力を発生さ せるものとする。またこのように高レベルの検出出力を発生している状態から、 外力を減少させて操作部を第1の限界位置まで復帰させたときに検出出力を低レ ベルに変化させるものとする。ここで偏光子と検光子とを例えばクロス配置し、 図6(A)に示すように、出力光量の判定値AL とAH (AL <AH )とを設定 して、操作部が第1の限界位置にあるとき及び第2の限界位置にあるときにそれ ぞれ感圧素子に加わる圧力がP1 及びP2 になるように設定しておく。この場合 、操作部が第1の限界位置の手前にあって出力光量Aが判定値AL よりも少ない ときに低レベルの検出出力を発生させ、操作部が第2の限界位置に達して出力光 量Aが判定値AH に達したときに高レベルの検出出力を発生させるようにするこ とにより、従来のリミットスイッチと同様の検出動作を行わせることができる。 受光装置24は、光出力部から出射された光を電気信号Vs に変換する受光回 路31と、電気信号Vs を第1の判定値VL 及び該第1の判定値よりも高く設定 された第2の判定値VH と比較して電気信号Vs が第1の判定値VL よりも低い ときに第1の検出出力を発生し、電気信号Vs が第2の判定値VH よりも高いと きに第2の検出出力を発生する信号出力回路32とから成っている。図示の信号 出力回路32は、電気信号Vs を第1の判定値VL と比較する比較回路CM1 と 、電気信号Vs を第2の判定値VH と比較する比較回路CM2 と、比較回路CM 1 の出力及びCM2 の出力によりそれぞれリセット及びセットされるフリップフ ロップ回路F/Fとからなっている。比較回路CM1 は電気信号Vs が第1の判 定値VL よりも低いときに高レベル(以下Hレベルという。)の出力を発生し、 電気信号Vs が第1の判定値VL よりも高いときに低レベル(以下Lレベル)の 出力を発生する。また比較回路CM2 は、電気信号Vs が第2の判定値VH より も低いときにLレベルの出力を発生し、電気信号Vs が第2の判定値VH よりも 高いときにHレベルの出力を発生する。
【0023】 電気信号Vs が第1の判定レベルVL よりも低いときには、比較回路CM1 の 出力がHレベルにあり、比較回路CM2 の出力がLレベルにあるため、フリップ フロップ回路F/Fがリセットされ、該フリップフロップ回路の正論理出力Qは Lレベルになる。このLレベルの出力信号を第1の検出出力とする。
【0024】 電気信号Vs が第1の判定値VL を超え、第2の判定値VH 未満の時には、比 較回路CM1 の出力がLレベルになり、比較回路CM2 の出力もLレベルである ため、フリップフロップ回路F/Fの出力Qの状態は変化しない。次に電気信号 Vs が第2の判定値VH を超えたときには、比較回路CM1 の出力はLレベルを 保持し、比較回路CM2 の出力がHレベルになるため、フリップフロップ回路F /Fがセットされて、その正論理出力QはHレベルになる。このHレベルの出力 を第2の検出出力とする。この状態から電気信号Vs が第2の判定値VH よりも 低くなると、比較回路CM1 の出力はLレベルを保持し、比較回路CM2 の出力 がLレベルになるが、フリップフロップ回路F/Fの状態は変化せず、該フリッ プフロップの出力の状態は変化しない。電気信号Vs が更に低下して第1の判定 値VL よりも低くなると比較回路CM1 の出力がHレベルになるため、フリップ フロップ回路F/Fがリセットされ、その出力QがLレベルになる。
【0025】 従ってこの実施例では、電気信号Vs が第1の判定レベルVL よりも低いとき に第1の検出出力を発生し、電気信号が第2の判定レベルVH を超えると第2の 検出出力を発生する。次にこの状態から電気信号Vs が低下して第1の判定レベ ルVL よりも低くなると第2の検出出力を発生する。第1の判定レベルVL と第 2の判定レベルVH との間の領域は不感帯となり、電気信号がこの不感帯にある ときには、検出出力が変化しない。
【0026】 図3は、感圧素子と加圧機構とを含む光リミットスイッチの要部の他の構成例 を示したもので、この例では、感圧素子11と加圧ブロック26とがゴムやプラ スチック材料からなるモールド部35内に配置され、モールド部35は金属等か ら成るケース36内に固定されている。モールド部35に梃37の一端が固定さ れ、該梃37が加圧ブロック26に当接されている。ケース36にはバネ38の 一端が固定され、バネ38の他端に固定された可動ブロック39が梃37の自由 端部に当接されている。可動ブロック39にレバー40の一端が固定され、レバ ー40の他端に操作部を構成するローラ41が取り付けられている。
【0027】 図3に示した例において、ローラ(操作部)41に力が加えられると、図に鎖 線で示したようにレバー40が湾曲し、操作部41が変位する。このとき可動ブ ロック39が梃37を湾曲させ、梃37が加圧ブロック26を押圧する。
【0028】 図4(A),(B)は加圧機構と感圧素子とを含む主要部の他の構成例を示し たもので、この例では、ケース50内の底部にバネ51を介して支持された支持 板52の上に感圧素子11が配置されている。支持板52の上にはまた1対の加 圧ブロック53,54が配置され、これらの加圧ブロックが感圧素子11の加圧 面11c,11dに当接されている。加圧ブロック53,54にはそれぞれレバ ー55,56の一端が枢支され、これらのレバーの他端はケース50の底部の両 端側のコーナ部に枢支されている。加圧ブロック53,54の支持板52と反対 側の端面53a,54aは球面状または円筒面状に形成されていて、これらの加 圧ブロックの端面に加圧板57が当接されている。加圧板57の上に更に加圧ブ ロック58の一端が当接され、この加圧ブロック58の他端に設けられた突起5 8aがケース50の端部壁を貫通して外部に導出されている。加圧ブロック58 の突起58aには、ケース50に一端がピン60を介して支持された梃59の中 間部が当接されている。梃59の他端には操作部を構成するローラ61が取付け られている。
【0029】 またこの例では、加圧ブロック53,54の対向方向に対して直角な方向に向 いた感圧素子の対向面に偏光子18及び検光子20が当接され、偏光子18及び 検光子20にそれぞれ結合された光ファイバ17及び21がケース外に導出され ている。
【0030】 図4に示した実施例においては、操作部を構成するローラ61に力fが加えら れたときに、加圧ブロック58を介して加圧ブロック53,54が加圧される。 このとき加圧ブロック53,54はケース50の底部側に変位するとともに互い に接近する方向に変位するため、感圧素子11が加圧ブロック53,54の対向 方向に加圧される。この場合、レバー55,56の傾斜角θを小さくすればする ほど、梃59に外力を加えたときに感圧素子に印加される圧力を高くすることが できる。
【0031】 図5は加圧機構と感圧素子とを含む主要部の更に他の構成例を示したもので、 この例では、ケース60内に立方体状または直方体状に形成された感圧素子11 が配置され、感圧素子11の一方の加圧面11cに加圧ブロック61が当接され 、他方の加圧面11dがケース60の底部に当接されている。この例では感圧素 子11の加圧面11c,11dの対向方向と直交する一面が入射面及び出射面を 兼ねる入出射面11a´となっており、入出射面11a´には偏光子と検光子と を兼ねる偏光板62が対向させられている。また入出射面11a´に相対する面 が反射面11b´となっていて、この反射面11b´にはミラー63が形成され ている。加圧ブロック61に設けられた突起61aがケース60を貫通して外部 に導出され、ケース60に一端が枢支された梃64が突起61aに当接されてい る。梃64の他端に操作部を構成するローラ65が取付けられている。偏光板6 2には光ファイバ17を通して光が与えられ、ミラー63で反射して偏光板62 を通過した光が光ファイバ21を通して外部に導出されている。
【0032】 図5に示した実施例では、図示しない光源からコリメータと光ファイバ17と を通して与えられた光が偏光板62に入射する。このとき偏光板62は偏光子と して作用し、直線偏光を感圧素子11に与える。感圧素子11に入射した直線偏 光はミラー63で反射して偏光板62に入射する。このとき偏光板62は検光子 として作用し、ミラー63で反射した光の内の直線偏光成分を透過させて該直線 偏光成分を光ファイバ21を通して図示しない受光回路に与える。この実施例の ように構成した場合には、1枚の偏光板を用いるだけで、感圧素子を間にして偏 光子と検光子とを、それぞれの偏光方向を平行させて対向配置した場合と同様の 特性(図6Bの特性)を得ることができる。
【0033】 上記のように、本考案によれば、感圧素子に梃を介して圧力を伝達する機構を 設けるだけでよく、摺動部分を有する機構を必要としない。そのため、図2、図 3及び図5に示したように、感圧素子と光入力部及び光出力部とを光透過性を有 する透明なゴムやプラスチックスからなるモールド材によりモールドして密封す ることができる。この場合モールド材は光透過性を有しているため、偏光子と感 圧素子との間、及び検光子と感圧素子との間にモールド材が充填されても、何等 支障を来さない。
【0034】 また図4に示した例でも、ケース50を密封構造とすることができる。そのた め、感圧素子と、偏光子及び検光子と、該偏光子及び検光子と入力側及び出力側 の光学系との接続部とからなるスイッチの主要部に結露が生じたり、ゴミが付着 したりするのを防ぐことができ、結露やゴミの付着等によりリミットスイッチが 誤動作するのを防止して信頼性を高めることができる。
【0035】 また主要部を密封しておけば、腐食性のガスに接触するおそれがある環境で使 用した場合に、光学系の構成要素が腐食劣化して性能が低下するのを防止するこ とができる。
【0036】 上記の実施例において、偏光子及び検光子が機能しない波長の光を参照光とし て用い、該参照光により常時光路の損失をモニタして、該参照光と、偏光子及び 検光子により偏光する波長の光出力との比をとる等の感度補正演算を行うと、光 ファイバの振動や圧力等の影響を受けることなく検出動作を行わせることができ るので信頼性を更に高めることができる。例えば、偏光子及び検光子のいずれに よっても偏光しない波長λ1 の入力光をIλ1 とし、変調量をαとすると、入力 光は変調量の影響を受けないため、出力光もIλ1 となる。ここで光ファイバに 加わる振動、圧力等の外乱の影響を表す係数をβとすると、最終的な出力はβI λ1 となる。一方、偏光子及び検光子が機能する波長λ2 では、波長λ2 の光出 力Iλ2 が変調量αで変調を受けるため、出力光はαIλ2 となる。この場合に も光ファイバの振動、圧力等の外乱の影響を受けるため、その影響の程度を表す 係数をβとすると、最終的な光出力はαβIλ2 となる。ここでαβIλ2 とβ Iλ1 との比をとると、αβIλ2 /βIλ1 =α(Iλ2 /Iλ1 )となり、 外乱βの影響を無くすことができる。
【0037】 上記の説明では、光弾性材料としてガラスまたはプラスチックを用いるとした が、この光弾性材料は、光透過性を有し、光弾性効果を有する材料であればいか なるものでもよい。
【0038】 図1に示した例では、受光装置において、受光光量を第1の判定値及び第2の 判定値と比較するようにして、第1の判定値及び第2の判定値の間を不感帯とす るように構成したが、必ずしもこのように構成する必要はなく、スイッチの用途 によっては、受光光量を単一の判定値と比較して、受光光量と該判定値との大小 関係から受光光量のレベルを弁別してスイッチの操作部の位置を判別するように してもよい。
【0039】 上記の各実施例においては、入力側の光ファイバの端部を偏光子に直接対向さ せているが、必要に応じて光ファイバの端部と偏光子との間に、平行光を得るた めの光学素子(コリメータ)等の光学素子を設けることもできる。同様に、検光 子と出力側の光ファイバの端部との間にコリメータ等の光学素子を設けることが できる。また検光子と出力側の光ファイバの端部との間に、集光用のレンズを設 けることもできる。
【0040】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、操作部に作用する力を梃を介して光弾性材料 からなる感圧素子に伝達することにより操作部の変位量に相応した圧力で感圧素 子を加圧し、偏光子と感圧素子とを透過させた光を検光子を通して検出するよう にしたので、検光子を通して検出される光量を操作部の変位量に応じて変化させ ることができる。従って、検光子を通して検出した光量のレベルを受光装置によ り弁別することにより、可動子が所定の位置にあることを示す信号を得ることが でき、従来のリミットスイッチと同様な検出動作を行わせることができる。そし て本考案によれば、操作部に作用する力を梃を介して感圧素子に伝達する機構を 設ければよく、機械的な摺動部を設ける必要がないため、経年劣化等による機械 的部分の損傷を防いで、寿命を長くすることができる。
【0041】 また請求項3に記載した考案によれば、スイッチの主要部に水分やゴミが付着 するのを防ぐことができるため、常に動作を確実にして信頼性を高めることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の全体的な構成を示した構成図
である。
【図2】本考案に係わる光リミットスイッチの主要部の
構成例を示した断面図である。
【図3】本考案に係わる光リミットスイッチの主要部の
他の構成例を示した断面図である。
【図4】(A)は本考案に係わる光リミットスイッチの
主要部の更に他の構成例を示した断面図である。(B)
は(A)のB−B線断面図である。
【図5】本考案に係わる光リミットスイッチの主要部の
更に他の構成例を示した断面図である。
【図6】本考案に係わる光リミットスイッチにおける出
力光量と印加圧力との関係を示したもので、(A)及び
(B)はそれぞれ偏光子と検光子とをクロス配置した場
合及び平行配置した場合の出力光量対圧力特性の一例を
示した線図である。
【図7】(A)及び(B)はそれぞれ、本考案に係わる
光リミットスイッチにおいて偏光子と検光子とをクロス
配置した場合及び平行配置した場合の、出力光量と感圧
素子に印加された力との関係を、応力をパラメータとし
て示した線図である。(C)は(A)及び(B)の特性
を求める際の感圧素子と偏光子と検光子と光ファイバと
の位置関係を示した斜視図である。
【図8】従来の光リミットスイッチの構成を示した断面
図である。
【符号の説明】
11 感圧素子 12 加圧機構 13 光入力部、 14 光源 17 光ファイバ 18 偏光子 19 光出力部 20 検光子 24 受光装置 26 加圧ブロック 28 梃 29 接触子 29a 操作部 37 梃 41 ローラ(操作部) 53,54 加圧ブロック 55,56 レバー 57 加圧板 58 加圧ブロック 59 梃 61 ローラ(操作部) 61 加圧ブロック 62 偏光子及び検光子を兼ねる偏光板 63 ミラー

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光弾性材料からなる感圧素子と、操作部
    に加えられた外力を梃を介して前記感圧素子に伝達して
    前記操作部の変位量に相応した圧力で前記感圧素子を加
    圧する加圧機構と、前記感圧素子に偏光子を通して光を
    入射させる光入力部と、前記感圧素子を透過した光を検
    光子を通して出射させる光出力部と、前記光出力部から
    の出射光量を弁別して前記操作部が所定の位置にあるこ
    とを示す検出出力を発生する受光装置とを備えてなる光
    リミットスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記受光装置は、前記光出力部から出射
    された光を電気信号に変換する受光回路と、前記電気信
    号を第1の判定値及び該第1の判定値よりも高く設定さ
    れた第2の判定値と比較する比較回路とを備えていて、
    電気信号が第1の判定値よりも低いときに第1の検出出
    力を発生し、電気信号が第2の判定値よりも高いときに
    第2の検出出力を発生することを特徴とする請求項1に
    記載の光リミットスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記感圧素子と光入力部及び光出力部と
    がモールド材より被覆されて密封されている請求項1ま
    たは2に記載の光リミットスイッチ。
JP1955093U 1993-04-16 1993-04-16 光リミットスイッチ Withdrawn JPH0678929U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003047131A1 (fr) * 2001-11-26 2003-06-05 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology Systeme de communication faisant appel a un terminal depourvu d'alimentation electrique
JP2015221568A (ja) * 2010-10-27 2015-12-10 ファイル2パート インコーポレイテッド 三次元物体の造形プロセスおよび造形装置

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