JPH0655310A - Ncテールストック及びその制御方法 - Google Patents

Ncテールストック及びその制御方法

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JPH0655310A
JPH0655310A JP23645692A JP23645692A JPH0655310A JP H0655310 A JPH0655310 A JP H0655310A JP 23645692 A JP23645692 A JP 23645692A JP 23645692 A JP23645692 A JP 23645692A JP H0655310 A JPH0655310 A JP H0655310A
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JP
Japan
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work
tailstock
position deviation
feed motor
output torque
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JP23645692A
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Inventor
Naoki Okuno
直起 奥野
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Nakamura Tome Precision Industry Co Ltd
Original Assignee
Nakamura Tome Precision Industry Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B23/00Tailstocks; Centres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2260/00Details of constructional elements
    • B23B2260/062Electric motors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Turning (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 NC装置で位置制御されているテールストッ
ク5のワークに対する押接力及び当接位置を容易かつ正
確に検出する新たな技術手段を提供する。 【構成】 テールストック5の送りモータ9の出力トル
クを設定する出力トルク制御手段27と、そのサーボ制
御装置21に与えられる位置指令aと位置フィードバッ
ク信号bとの差信号である位置偏差cを検出する位置偏
差検出手段31と、検出された位置偏差cが設定値dに
達したときに制御出力eを生成する比較手段33とを設
ける。センタワーク作業において、送りモータ9の出力
トルクを低く制限し、テールストック5を低速で主軸1
に向けて移動させると共にスキップ準備指令を与え、位
置偏差cの増大を検出したときに移動指令をスキップさ
せ、送りモータの出力トルクをワーク11の材質に応じ
た設定値に変更し、位置偏差cが所定の値になるまで位
置指令aを変更してワーク押接力を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はNC装置でその移動位
置を制御されているテールストックとセンタワーク作業
を行う際における当該テールストックの制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】旋盤でセンタワーク作業を行う際には、
ワークの基端(ワークの主軸側の端部)をチャックや主
軸側のセンタで支持し、ワークの先端をテールストック
のセンタクイルで支持して加工が行われる。このときの
センタクイルのワークへの押し付け力は、センタクイル
を進退させる油圧シリンダの油圧力で設定するのが普通
である。多品種のワークの長さに対応するためには、セ
ンタクイルを移動して位置決めするだけではストローク
が足りず、テールストック本体のベッド上での位置決め
を必要とする場合がある。そこでテールストックの位置
決めをNC制御によって行うために、図1に示すように
テールストック5の送りネジ8をサーボ制御される送り
モータ9で駆動する構造とし、この送りモータ9の回転
をエンコーダ12で検出しながら、NC装置22で制御
する構造が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにテールスト
ック5の位置をNC装置22で自由に設定できるように
した旋盤では、長さの異なる多品種のワークを人手を介
することなく次々と加工することが可能になる。しかし
このような装置においても、センタクイル7のワークへ
の押し付け力は油圧力等により設定する必要があるた
め、センタクイル7またはテールストック本体6を主軸
方向に移動させる油圧シリンダが不可欠となり、またセ
ンタクイル7をワーク11に押し付けた後、センタクイ
ル7をテールストック本体6に固定するインタロックが
必要になるなど、テールストックまわりの構造が複雑に
なり、装置も高価になるという問題があった。
【0004】この発明は、サーボ制御される送りモータ
9で移動位置決めされるテールストック5に作用する主
軸方向の力を検出する簡単な装置を提供することによ
り、テールストック5のワークに対する押接力及びワー
クに当接したときのテールストックの位置を容易かつ正
確に検出することができる新たな技術手段を提供するこ
とを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明では、旋盤のテ
ールストック5のサーボ制御系に、テールストック5を
主軸方向に移動させる送りモータ9の出力トルクを設定
する出力トルク制御手段27と、上記サーボ制御装置2
1に与えられる位置指令aと位置フィードバック信号b
との差信号である位置偏差cを検出する位置偏差検出手
段31と、検出された位置偏差cがその設定値dに達し
たときに制御出力eを生成する比較手段33とを設けて
いる。
【0006】そしてセンタワーク作業において、テール
ストック5の送りモータ9の出力トルクを低く制限し、
サーボ制御装置の位置偏差cを監視しながらテールスト
ック5を低速で主軸1に向けて移動させるとともにスキ
ップ準備指令を与え、上記位置偏差cの増大を検出した
ときに上記移動指令をスキップさせ、前記送りモータの
出力トルクをワーク11の材質に応じて定められた設定
値に変更し、上記位置偏差cが所定の値になるまで送り
モータ9のサーボ制御装置に与える位置指令aを変更す
ることにより、テールストックのワーク押接力を設定し
ている。
【0007】
【作用】テールストック5を主軸方向に移動させる送り
モータ9のサーボ制御装置21は、NC装置22から与
えられる位置指令aとパルスエンコーダ12などから与
えられる位置フィードバック信号bとの差信号(位置偏
差)cが0になるように送りモータ9を駆動している。
従って何らかの理由で負荷トルクが送りモータ9の出力
トルクを上回って送りモータ9が停止ないしスローダウ
ンしたときには、NC装置22からの位置指令aが変化
し続けるにもかかわらず位置フィードバック信号bがそ
れに追従できなくなり、位置偏差(絶対値)cが急激に
増加する。
【0008】テールストック5を主軸1に向けて低速で
移動させているときに、センタクイル7がワーク11の
先端に当接すると、テールストック5の移動が阻止され
るので、上記の理由により位置偏差cが増大する。そこ
で位置偏差cがその設定値dに達したときに低速移動指
令をスキップさせてやれば、センタクイル7がワーク1
1の先端に当接した位置でテールストック5を停止させ
ることができる。そしてこのときのワーク11とセンタ
クイル7との間の押接力は、出力トルク制御手段27に
よって設定された送りモータ9の出力トルクによって決
定される。
【0009】出願人が行った実験では、送りモータ9の
出力トルクを7〜8%に制限することにより、テールス
トック5を円滑に移動させかつワーク11とテールスト
ックのセンタクイル7とが軽く接触したときにテールス
トック5を停止させることが可能であった。またこの状
態で位置偏差cが5ミクロン程度になるまで指令値aを
変更すると、テールストック5の停止位置をプラスマイ
ナス10ミクロン程度の精度で検出することが可能であ
った。この検出精度は、テールストック5の低速接近時
の移動速度を小さくすることにより、また演算速度の早
いNC装置を用いることにより、高くすることができ
る。
【0010】上記のようにしてセンタクイル7とワーク
11とを当接させた後、送りモータ9の出力トルクをワ
ーク11の材質に応じて変更し、かつ位置偏差cが予め
定めた一定の値になるように位置指令aを変更してやれ
ば、ワーク11の材質に応じた適正な力でワーク11を
押すことができる。すなわちワーク11が銅合金やアル
ミニウムなどの柔らかな材質のときには、ワークの変形
を防ぐために、送りモータ9の出力トルクを低めに設定
し、またワークがステンレスのような硬い材質であると
きは、送りモータ9のトルク制限値を高めに設定する。
この材質に応じた出力トルクの制限値は予め実験により
求めてNC装置22に設定しておく。
【0011】
【実施例】図1はこの発明のテールストックを備えた旋
盤の一実施例を示すブロック図である。主軸1はベッド
2と実質上一体の主軸台3に軸支されており、その先端
にチャック4が装着されている。主軸1に対向してテー
ルストック5がベッド2上を主軸1の軸線方向に移動自
在に装着されており、このテールストック5にはその本
体6に対して軸線方向の位置を固定したセンタクイル7
が設けられている。
【0012】テールストック5は、その移動方向と平行
に設けた送りネジ8に螺合しており、送りネジ8は送り
モータ9によって回転駆動される。ワーク11は、その
基端をチャック4に把持され、その先端中心に設けたセ
ンタ孔にセンタクイル7の先端を押接することにより支
持されている。ワーク11を加工する工具や刃物台は、
ワーク11の図の紙面の奥側に配置されているが、この
発明には直接関係ないので図示及び説明を省略する。
【0013】送りモータ9は、サーボ制御装置21によ
って制御されている。サーボ制御装置21は、差分検出
器24、補償回路25及びパワーアンプ26を備えてお
り、NC装置22から与えられる位置指令aと送りモー
タ9に装着されたパルスエンコーダ12から与えられる
位置フィードバック信号bとの差信号(位置偏差)cを
補償回路25に与えている。補償回路25は、位置偏差
cに基づく速度指令を算出して、速度フィードバック信
号との差信号をパワーアンプ26に与えている。パワー
アンプ26から出力される電流は、最大電流設定器27
の設定値で制限される。NC装置22はこの最大電流設
定器27の設定値を必要なタイミングで増減する。
【0014】差分検出器24から出力される位置偏差c
は、位置偏差検出手段31で検出されている。一方位置
偏差の増減を検出する際の比較対象となる設定値dは、
位置偏差設定手段32に設定され、プラス側とマイナス
側の設定値、プラスdとマイナスdが個別に設定され
る。比較器33は、検出された位置偏差cが設定値dに
達したときに、制御出力eを出力する。位置偏差検出手
段31、位置偏差設定手段32及び比較手段33は実際
にはNC装置22のプログラムとして構成される。
【0015】サーボ制御装置21から位置偏差cを取り
出すことができないときは、NC装置22の位置指令a
とパルスエンコーダ12などの位置フィードバック信号
bを位置偏差検出手段31に入力し、その差分として位
置偏差cを検出する。
【0016】図2は、テールストックのセンタクイル7
でワーク11の先端を支持する際のテールストック5の
制御手順を示したフローチャートである。まず送りモー
タ9の出力トルクを制限しない状態でテールストックの
センタクイル7の先端がワーク11の先端に近接する位
置までテールストック5を高速移動させる。次に送りモ
ータ9の出力トルクを最大電流設定器27の設定値を変
更することによって例えば8%程度に制限し、その状態
で送りモータ9を低速で駆動してテールストック5をワ
ーク11の先端に向けて低速移動させる。このとき位置
偏差cの上昇が検出されることなく予め定められた量の
テールストックの移動が終了したときには、ワーク無し
と判断してワーク無しアラームを発し、機械を停止させ
る。
【0017】一方位置偏差cが増大して比較器33から
出力信号eが出力されたときには、この信号によって制
御をスキップさせ、最大電流設定器27の設定値をより
高い値に再設定する。このときの設定値は、ワーク11
の材質によって異なる値とし、ワーク11が軟らかい材
質のものであるときは設定値を低く(送りモータ9の出
力トルクを低く)し、ワーク11が硬い材質のものであ
るときは設定値を高く(送りモータ9の出力トルクを高
く)する。この設定値の変更により、センタクイル7は
ワーク11の材質に応じた適正な力でワーク11を押し
つけることとなるので、この状態で位置偏差cが予め定
められた値になるまで位置指令aを変更する。この位置
指令aの変更により、場合によってはテールストック5
が微少移動してワーク11の先端を適正な力で押接する
のに必要なテールストック5の位置が設定される。なお
送りモータ9の出力トルクをワーク11の材質に応じて
再設定した後、位置指令aを変更して位置偏差cをほぼ
一定の値となるように制御しているのは、テールストッ
ク5の押接力によるワーク11の変形を最小にした状態
でワーク11を支持するためである。そして加工中にそ
の熱によってワークが伸びる際に前記押接力が変化しセ
ンタホールを変形させたり、センターの回転機構の寿命
を短くすることをも防止することができるのである。
【0018】またこのときのテールストック5の停止位
置は、NC装置22により高い精度で検出されるので、
それによってワーク11の寸法確認などを行うことも可
能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、テール
ストックの移動位置決めを行うサーボ制御装置によっ
て、テールストックによるワークの押接力を制御するこ
とができるため、センタクイルをテールストックの本体
に対して進退させる構造とする必要がなくなり、センタ
クイルを進退させるための油圧回路も必要としない。そ
してテールストックの移動速度及び押接力をNC装置に
よって自由に設定できるので、油圧回路を用いた場合の
ようなショックアブソーバーやセンタクイルの押圧力の
設定手段が不要となり、すべてNCプログラムで指定で
きる。
【0020】さらに油圧を使用した場合のテールストッ
クやセンタクイルの速度は機械毎にばらつきがあった
が、この発明ではこれらをNC装置によって制御できる
ので、ばらつきがなくなりかつ高速となる。さらにセン
タクイルがテールストック本体に軸方向移動不能に装着
されるので、センタクイルのインターロックが不要とな
る。
【0021】またテールストックの停止位置を高い精度
で検出することが可能であり、テールストックの位置が
NC装置で常に認識されるので、テールストックと刃物
との干渉を避けることも容易に可能である。さらにバー
フィーダを用いたバー材の加工の場合などにおいて、図
3に示すようにバーフィーダでバー材を押し込みつつ、
テールストック5でバー材11の先端を一定の力で支持
しながらテールストック5を後退させていくという動作
も可能であり、バー材の引き出し加工が可能となって、
バーフィーダの残材引抜作業を不要にし、素材を最後ま
で製品に使い切ることもできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のテールストックを備えた旋盤とその
制御系を模式的に示す図
【図2】この発明の制御方法の一例を示すフローチャー
【図3】バー材の加工方法の一例を示す説明図
【符号の説明】
1 主軸 5 テールストック 9 送りモータ 11 ワーク 21 サーボ制御装置 27 最大電流設定器 31 位置偏差検出手段 33 比較手段 a 位置指令 b 位置フィードバック信号 c 位置偏差 d 設定値 e 制御出力

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テールストック(5) を主軸方向に移動さ
    せる送りモータ(9)とそのサーボ制御装置(21)とが設け
    られているNCテールストックにおいて、上記送りモー
    タ(9) の出力トルクを設定する出力トルク制御手段(27)
    と、上記サーボ制御装置(21)に与えられる位置指令(a)
    と位置フィードバック信号(b) との差信号である位置偏
    差(c) を検出する位置偏差検出手段(31)と、検出された
    位置偏差(c) がその設定値(d) に達したときに制御出力
    (e) を生成する比較手段(33)とを備えている、NCテー
    ルストック。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のNCテールストックを備
    えた旋盤におけるセンタワーク作業において、テールス
    トック(5) の送りモータ(9) の出力トルクを低く制限
    し、サーボ制御装置の位置偏差(c) を監視しながらテー
    ルストック(5)を低速で主軸(1) に向けて移動させると
    ともにスキップ準備指令を与え、上記位置偏差(c) の増
    大を検出したときに上記移動指令をスキップさせ、前記
    送りモータの出力トルクをワーク(11)の材質寸法に応じ
    て定められた設定値に変更し、上記位置偏差(c) が所定
    の値になるまで送りモータ(9) のサーボ制御装置に与え
    る位置指令(a) を変更することを特徴とする、NCテー
    ルストックの制御方法。
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