JPH06328139A - 板材折曲げ加工機用のロボット - Google Patents
板材折曲げ加工機用のロボットInfo
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- JPH06328139A JPH06328139A JP14436593A JP14436593A JPH06328139A JP H06328139 A JPH06328139 A JP H06328139A JP 14436593 A JP14436593 A JP 14436593A JP 14436593 A JP14436593 A JP 14436593A JP H06328139 A JPH06328139 A JP H06328139A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大型ワ−クであっても、ロボットのア−ムと
当該ワ−クとの干渉が、加工中は勿論、加工前後のワ−
クの取扱いにおいても生じることのない折曲げ加工機用
のロボットを提供すること。 【構成】 板材折曲げ加工機に対しその設置床面上で垂
直軸回りに回転可能に配置したベ−スア−ム上にロボッ
ト架台を架装し、この架台に、6軸以上の軸数を有する
垂直多関節型ロボットを搭載した。
当該ワ−クとの干渉が、加工中は勿論、加工前後のワ−
クの取扱いにおいても生じることのない折曲げ加工機用
のロボットを提供すること。 【構成】 板材折曲げ加工機に対しその設置床面上で垂
直軸回りに回転可能に配置したベ−スア−ム上にロボッ
ト架台を架装し、この架台に、6軸以上の軸数を有する
垂直多関節型ロボットを搭載した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレスブレ−キなどの板
材折曲げ加工機の板材取扱装置として使用して有用なロ
ボットに関するものである。
材折曲げ加工機の板材取扱装置として使用して有用なロ
ボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、板材折曲げ加工機に板材(以下、
ワ−クという)を自動的に供給し、曲げ加工後の前記ワ
−クを取出すことが出来るいわゆるハンドリングロボッ
ト(以下、ロボットという)が提案され、実用に供され
ているものもある。
ワ−クという)を自動的に供給し、曲げ加工後の前記ワ
−クを取出すことが出来るいわゆるハンドリングロボッ
ト(以下、ロボットという)が提案され、実用に供され
ているものもある。
【0003】従来提案されているロボットとしては、一
例として図11に示すように、6軸垂直多関節型のロボッ
トの先端ア−ムTaにクランプ式のワ−ク把持部Cを設け
て形成したロボットRを、プレスブレ−キPBの正面側に
適宜の離隔距離Dを保持させて、位置固定に配置したも
のが知られている。
例として図11に示すように、6軸垂直多関節型のロボッ
トの先端ア−ムTaにクランプ式のワ−ク把持部Cを設け
て形成したロボットRを、プレスブレ−キPBの正面側に
適宜の離隔距離Dを保持させて、位置固定に配置したも
のが知られている。
【0004】上記ロボットRは、軸数が6あることによ
り、当該ロボットRが位置固定であっても、プレスブレ
−キPBの加工部に対してワ−クWを正曲げ、及び、横曲
げのために位置付け、かつ、金型Pの同じ位置で上記正
曲げと横曲げとを実行させることができるというメリッ
トがある。
り、当該ロボットRが位置固定であっても、プレスブレ
−キPBの加工部に対してワ−クWを正曲げ、及び、横曲
げのために位置付け、かつ、金型Pの同じ位置で上記正
曲げと横曲げとを実行させることができるというメリッ
トがある。
【0005】また、ロボットRをプレスブレ−キ本体か
ら離隔させて位置固定に配設したことによって、プレス
ブレ−キPB本体と一体的に形成されたこれまでの固定型
ロボットに比べ、より大き目のワ−クWであっても、ハ
ンドリング可能になった点が評価されている。
ら離隔させて位置固定に配設したことによって、プレス
ブレ−キPB本体と一体的に形成されたこれまでの固定型
ロボットに比べ、より大き目のワ−クWであっても、ハ
ンドリング可能になった点が評価されている。
【0006】しかし乍ら、上記のロボットRにはこれか
ら解決すべき次のような問題点がある。即ち、ロボット
Rの位置が固定されているため、ハンドリング可能なワ
−クサイズの範囲が限られたものとなることがその一つ
である。そして、図11に示した例では、クランプ式のワ
−ク把持部Cを有するロボットRにおいては、横長ワ−
クWの左又は右側に横曲げを施すとき、前記把持部Cが
金型Pの中心に対して対称となる位置でハンドリングす
ることが望ましいが、曲げ加工中、或は、曲げ加工後、
各ア−ムA,Taとワ−クWとの干渉を避けるため、前記
対称な位置でのハンドリングをするには、ワ−クWは小
さなものに限定されざるを得ない。
ら解決すべき次のような問題点がある。即ち、ロボット
Rの位置が固定されているため、ハンドリング可能なワ
−クサイズの範囲が限られたものとなることがその一つ
である。そして、図11に示した例では、クランプ式のワ
−ク把持部Cを有するロボットRにおいては、横長ワ−
クWの左又は右側に横曲げを施すとき、前記把持部Cが
金型Pの中心に対して対称となる位置でハンドリングす
ることが望ましいが、曲げ加工中、或は、曲げ加工後、
各ア−ムA,Taとワ−クWとの干渉を避けるため、前記
対称な位置でのハンドリングをするには、ワ−クWは小
さなものに限定されざるを得ない。
【0007】大形ワ−クをハンドリングして前記のよう
な干渉を避けるためには、プレスブレ−キPBの加工部に
おける曲げ位置を、金型Pの長手方向にずらすしかない
が、このような手法をとると、プレスブレ−キPBに幅広
の加工部を有する金型を装着しなければならないことと
なって不経済であるのみならず、プレプブレ−キPBの加
工部の中心から偏った位置での折曲げ加工となるため、
ワ−クに偏荷重がかかり易く、曲げ形状の精度に悪影響
をもたらすことが多い。
な干渉を避けるためには、プレスブレ−キPBの加工部に
おける曲げ位置を、金型Pの長手方向にずらすしかない
が、このような手法をとると、プレスブレ−キPBに幅広
の加工部を有する金型を装着しなければならないことと
なって不経済であるのみならず、プレプブレ−キPBの加
工部の中心から偏った位置での折曲げ加工となるため、
ワ−クに偏荷重がかかり易く、曲げ形状の精度に悪影響
をもたらすことが多い。
【0008】一方、ワ−クサイズが大きくなると、クラ
ンプ式ハンドではワ−クのたわみが大きくなるので、把
持面積が大きくとれる吸着ハンドによる把持が望まし
い。しかし、吸着ハンドはワ−クWをその中央で把持す
ることが要件であり、この要件を充足するためには、そ
の吸着ハンドを具備したロボットRをプレスブレ−キPB
の加工部中心を臨む正面に設置することが考えられる。
ンプ式ハンドではワ−クのたわみが大きくなるので、把
持面積が大きくとれる吸着ハンドによる把持が望まし
い。しかし、吸着ハンドはワ−クWをその中央で把持す
ることが要件であり、この要件を充足するためには、そ
の吸着ハンドを具備したロボットRをプレスブレ−キPB
の加工部中心を臨む正面に設置することが考えられる。
【0009】ところが、吸着ハンドを具備したロボット
Rをプレスブレ−キPBの正面に設置する態様をとると、
上述したア−ムとワ−クの干渉問題が一層顕著なものと
なるため、ハンドリングできるワ−クの大きさが限られ
てしまうことになる。
Rをプレスブレ−キPBの正面に設置する態様をとると、
上述したア−ムとワ−クの干渉問題が一層顕著なものと
なるため、ハンドリングできるワ−クの大きさが限られ
てしまうことになる。
【0010】従って、上記のような吸着ハンドを持つロ
ボットRにおいて、大形ワ−クの正曲げ,横曲げの加工
を干渉問題を惹起することなく行うためには、一例とし
て、そのロボットRを金型Pの中心に対して偏らせ、し
かも横向きに位置付けしなければならないことになる
が、一旦位置を固定して設けたロボットRの向きや位置
を変えたり、把持部の形式を変更することは、煩しいの
みならず、決して容易ではなく、また、経済的ともいえ
ない。
ボットRにおいて、大形ワ−クの正曲げ,横曲げの加工
を干渉問題を惹起することなく行うためには、一例とし
て、そのロボットRを金型Pの中心に対して偏らせ、し
かも横向きに位置付けしなければならないことになる
が、一旦位置を固定して設けたロボットRの向きや位置
を変えたり、把持部の形式を変更することは、煩しいの
みならず、決して容易ではなく、また、経済的ともいえ
ない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、大
型ワ−クであっても、ロボットのア−ムと当該ワ−クと
の干渉が、加工中は勿論、加工前後のワ−クの取扱いに
おいても生じることのない折曲げ加工機用のロボットを
提供することを、その課題とするものである。
型ワ−クであっても、ロボットのア−ムと当該ワ−クと
の干渉が、加工中は勿論、加工前後のワ−クの取扱いに
おいても生じることのない折曲げ加工機用のロボットを
提供することを、その課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するこ
とを目的としてなされた本発明の構成は、板材折曲げ加
工機に対しその設置床面上で垂直軸回りに回転可能に配
置したベ−スア−ム上にロボット架台を架装し、この架
台に、6軸以上の軸数を有する垂直多関節型ロボットを
搭載したことを特徴とするものである。
とを目的としてなされた本発明の構成は、板材折曲げ加
工機に対しその設置床面上で垂直軸回りに回転可能に配
置したベ−スア−ム上にロボット架台を架装し、この架
台に、6軸以上の軸数を有する垂直多関節型ロボットを
搭載したことを特徴とするものである。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例について図により説明す
る。図1は本発明ロボットの一例をプレスブレ−キの正
面側に設けた例を示す側面図、図2〜図5はそれぞれロ
ボット架台をプレスブレ−キの正面中央においてスイン
グ可能に設け、その上にロボットを設置した本発明ロボ
ットの作動状態の正面図、図6〜図8はそれぞれロボッ
ト架台をプレスブレ−キの正面側側端においてスイング
可能に設け、その上にロボットを設置した本発明ロボッ
トの作動状態の平面図、図9,図10はそれぞれ本発明に
おけるロボットの別例を示す平面図、図11は従来例の平
面図、図12は図11の左側面図である。
る。図1は本発明ロボットの一例をプレスブレ−キの正
面側に設けた例を示す側面図、図2〜図5はそれぞれロ
ボット架台をプレスブレ−キの正面中央においてスイン
グ可能に設け、その上にロボットを設置した本発明ロボ
ットの作動状態の正面図、図6〜図8はそれぞれロボッ
ト架台をプレスブレ−キの正面側側端においてスイング
可能に設け、その上にロボットを設置した本発明ロボッ
トの作動状態の平面図、図9,図10はそれぞれ本発明に
おけるロボットの別例を示す平面図、図11は従来例の平
面図、図12は図11の左側面図である。
【0014】図1,図2の実施例において、折曲げ加工
機、ここではプレスブレ−キPBの正面中央には、該プレ
スブレ−キPBから適宜離隔した位置に6軸以上のロボッ
トRが設置される点は、従来例と同様であるが、本発明
はこの設置態様に、従来例にはない工夫を施したもので
ある。
機、ここではプレスブレ−キPBの正面中央には、該プレ
スブレ−キPBから適宜離隔した位置に6軸以上のロボッ
トRが設置される点は、従来例と同様であるが、本発明
はこの設置態様に、従来例にはない工夫を施したもので
ある。
【0015】しかして、1は、前記プレスブレ−キPBに
おける金型Pの正面略中央において、プレスブレ−キPB
のフレ−ムFに設けた垂直向きの第1垂直軸2に平面内
で旋回可能に設けた平板状のベ−スア−ム部材(以下、
単にア−ム部材1という)で、このア−ム部材1の先端
側には、当該部材1の長さ方向にスライド,固定自在に
したロボット架台3が載架されている。なお、架台3を
ア−ム部材1に対し、第2垂直軸4に関して回転自在と
してもよいが、そのようにするかどうかは任意である。
上記架台3の上には、前記第2垂直軸4と同軸上の別の
垂直軸S1を介してその台座5が回転自在にされた少なく
とも6軸垂直多関節タイプの汎用ロボットRが搭載され
ている。
おける金型Pの正面略中央において、プレスブレ−キPB
のフレ−ムFに設けた垂直向きの第1垂直軸2に平面内
で旋回可能に設けた平板状のベ−スア−ム部材(以下、
単にア−ム部材1という)で、このア−ム部材1の先端
側には、当該部材1の長さ方向にスライド,固定自在に
したロボット架台3が載架されている。なお、架台3を
ア−ム部材1に対し、第2垂直軸4に関して回転自在と
してもよいが、そのようにするかどうかは任意である。
上記架台3の上には、前記第2垂直軸4と同軸上の別の
垂直軸S1を介してその台座5が回転自在にされた少なく
とも6軸垂直多関節タイプの汎用ロボットRが搭載され
ている。
【0016】ここで、上記ロボットRは、一例として次
の構造のものである。即ち、台座5から立上げられた縦
向き平行ア−ムR1,R2と、このア−ムR1,R2の上端に接
続された水平向きの第3ア−ムR3と、この水平ア−ムR3
の先端に同軸上で順に接続された第4ア−ムR4,第5ア
−ムR5、及び、第5ア−ムR5に接続されたハンドア−ム
R6と、このハンドア−ムR6の先端に取付けられたクラン
プC、又は、真空或は磁力などによる吸着ハンドBによ
るワ−クWの把持部とを主要な部材として形成されてい
る。そして、このロボットRの台座5と各ア−ムR1〜R4
は、各部材の接続部分に回動軸S1〜S6を介して接続され
ている。即ち、第1回動軸S1は台座5の架台3に対する
回転軸、第2回動軸S2は台座5に対するア−ムR1の揺動
軸、第3回動軸S3はア−ムR1に対するア−ムR3の上下揺
動軸、第4回動軸S4はア−ムR3に対するア−ムR4のひね
り軸、第5回動軸S5はア−ムR4に対するア−ムR5の揺動
軸、第6回動軸はア−ムR5に対するハンドア−ムR6のひ
ねり軸として形成されている。
の構造のものである。即ち、台座5から立上げられた縦
向き平行ア−ムR1,R2と、このア−ムR1,R2の上端に接
続された水平向きの第3ア−ムR3と、この水平ア−ムR3
の先端に同軸上で順に接続された第4ア−ムR4,第5ア
−ムR5、及び、第5ア−ムR5に接続されたハンドア−ム
R6と、このハンドア−ムR6の先端に取付けられたクラン
プC、又は、真空或は磁力などによる吸着ハンドBによ
るワ−クWの把持部とを主要な部材として形成されてい
る。そして、このロボットRの台座5と各ア−ムR1〜R4
は、各部材の接続部分に回動軸S1〜S6を介して接続され
ている。即ち、第1回動軸S1は台座5の架台3に対する
回転軸、第2回動軸S2は台座5に対するア−ムR1の揺動
軸、第3回動軸S3はア−ムR1に対するア−ムR3の上下揺
動軸、第4回動軸S4はア−ムR3に対するア−ムR4のひね
り軸、第5回動軸S5はア−ムR4に対するア−ムR5の揺動
軸、第6回動軸はア−ムR5に対するハンドア−ムR6のひ
ねり軸として形成されている。
【0017】上記の本発明ロボットRにおいて、ア−ム
部材1の第1垂直軸2での旋回、ア−ム部材1に対する
架台3のスライド、及び第2垂直軸4での旋回作動のた
めの駆動手段は、油圧,空圧,電動のいずれかのアクチ
ュエ−タを駆動源として使用する。そして、単一種類の
板材をワ−クとする折曲げ加工に対するア−ム部材1の
旋回角、架台3のスライド位置及び旋回角が位置決めさ
れて、ロボットRの位置が固定的な場合には、その位置
で前記ア−ム部材1の旋回、架台3のスライド及び旋回
をロックする。一方、多品種少量の折曲げ加工のため、
前記ア−ム部材1と架台3の旋回及びスライドの位置決
めやその変更が頻繁に行われる場合に対しては、ロボッ
トR側の各ア−ムR1〜R6の各軸S1〜S6に関する作動に連
動した形式で作動制御可能なアクチュエ−タを用いる。
部材1の第1垂直軸2での旋回、ア−ム部材1に対する
架台3のスライド、及び第2垂直軸4での旋回作動のた
めの駆動手段は、油圧,空圧,電動のいずれかのアクチ
ュエ−タを駆動源として使用する。そして、単一種類の
板材をワ−クとする折曲げ加工に対するア−ム部材1の
旋回角、架台3のスライド位置及び旋回角が位置決めさ
れて、ロボットRの位置が固定的な場合には、その位置
で前記ア−ム部材1の旋回、架台3のスライド及び旋回
をロックする。一方、多品種少量の折曲げ加工のため、
前記ア−ム部材1と架台3の旋回及びスライドの位置決
めやその変更が頻繁に行われる場合に対しては、ロボッ
トR側の各ア−ムR1〜R6の各軸S1〜S6に関する作動に連
動した形式で作動制御可能なアクチュエ−タを用いる。
【0018】ここで、ア−ム部材1の旋回と、架台3の
スライド及び旋回動作は、位置決め或はその変更が少な
い場合には、これらの動作を手動により行うようにして
もよい。また、位置決め後のア−ム部材1,架台3のロ
ック手段は、ストッパや留具などを用いる。このように
位置決め変更が少ない場合には、位置決めした後、架台
3をプレスブレ−キPB側と機械的に連結固定し、ア−ム
部材1を取外してしまってもよい。ア−ム部材1を取外
すためには、一例として架台3の四隅に下向きにアウト
リ−ガ(図示せず)を設けて、架台3をア−ム部材1に
対して自己昇降させるようにすると、取外し等の作業が
容易になり、かつ、固定も確実になる。
スライド及び旋回動作は、位置決め或はその変更が少な
い場合には、これらの動作を手動により行うようにして
もよい。また、位置決め後のア−ム部材1,架台3のロ
ック手段は、ストッパや留具などを用いる。このように
位置決め変更が少ない場合には、位置決めした後、架台
3をプレスブレ−キPB側と機械的に連結固定し、ア−ム
部材1を取外してしまってもよい。ア−ム部材1を取外
すためには、一例として架台3の四隅に下向きにアウト
リ−ガ(図示せず)を設けて、架台3をア−ム部材1に
対して自己昇降させるようにすると、取外し等の作業が
容易になり、かつ、固定も確実になる。
【0019】ア−ム部材1を取外さない場合には、当該
ア−ム部材1の例えば内部を中空とし、この中空部をロ
ボットR側に対する配線,配管部として利用するように
してもよい。また、ロボットRのプレスブレ−キPBの金
型Pに対する位置決めにおいては、ワ−クWのサイズ規
模によって第1垂直軸2,第2垂直軸4,ア−ム部材1
のスライド軸のうち、すべての軸を使用したり、いずれ
か2軸を組合せて使用したり、或は、いずれか一軸のみ
を使用したりするが、どのような組合せにするかは、ハ
ンドリングすべきワ−クWのサイズ、或は、このワ−ク
Wと各ア−ムR1〜R4との干渉回避などの観点から、合目
的的に選択すればよい。
ア−ム部材1の例えば内部を中空とし、この中空部をロ
ボットR側に対する配線,配管部として利用するように
してもよい。また、ロボットRのプレスブレ−キPBの金
型Pに対する位置決めにおいては、ワ−クWのサイズ規
模によって第1垂直軸2,第2垂直軸4,ア−ム部材1
のスライド軸のうち、すべての軸を使用したり、いずれ
か2軸を組合せて使用したり、或は、いずれか一軸のみ
を使用したりするが、どのような組合せにするかは、ハ
ンドリングすべきワ−クWのサイズ、或は、このワ−ク
Wと各ア−ムR1〜R4との干渉回避などの観点から、合目
的的に選択すればよい。
【0020】以上により、本発明ロボットの一例を形成
するが、このロボットRの使用態様について図面を参照
しつつ説明する。まず、ワ−ク把持部をクランプCで形
成したもの(図2,図3参照)では、ワ−クWを金型P
の中心に関し対称となる向き,位置で曲げ、しかも、ロ
ボットRのワ−ク把持部が設けられたハンドア−ムR6
が、ワ−クWの左,右の横曲げ時でも、そのワ−クWに
対し対称なア−ム姿勢となるようにするため、ア−ム部
材1はプレスブレ−キPBの中央に配置することが望まし
い。
するが、このロボットRの使用態様について図面を参照
しつつ説明する。まず、ワ−ク把持部をクランプCで形
成したもの(図2,図3参照)では、ワ−クWを金型P
の中心に関し対称となる向き,位置で曲げ、しかも、ロ
ボットRのワ−ク把持部が設けられたハンドア−ムR6
が、ワ−クWの左,右の横曲げ時でも、そのワ−クWに
対し対称なア−ム姿勢となるようにするため、ア−ム部
材1はプレスブレ−キPBの中央に配置することが望まし
い。
【0021】次に、ワ−クWの長辺/短辺の寸法比が大
きいもの、或は、大型寸法のワ−クのハンドリングで
は、ロボットRの位置をア−ム部材1を少し時計方向に
旋回させ、かつ、このア−ム部材1の先端に架台3を移
動させて、ハンドリング姿勢の確保、或は、ワ−クWと
ア−ムR1〜R6との干渉回避を図ってる。この場合におけ
るア−ム部材1の第1垂直軸2に対する旋回角や、ア−
ム部材1のスライド軸に対する架台3の位置のデ−タ
は、これらを変数とする指示、或は、読取りによって残
しておき、次の同じワ−クWに対するロボットRの位置
決めの際に利用するようにすると、再現性の良好な位置
決め制御が可能になる。
きいもの、或は、大型寸法のワ−クのハンドリングで
は、ロボットRの位置をア−ム部材1を少し時計方向に
旋回させ、かつ、このア−ム部材1の先端に架台3を移
動させて、ハンドリング姿勢の確保、或は、ワ−クWと
ア−ムR1〜R6との干渉回避を図ってる。この場合におけ
るア−ム部材1の第1垂直軸2に対する旋回角や、ア−
ム部材1のスライド軸に対する架台3の位置のデ−タ
は、これらを変数とする指示、或は、読取りによって残
しておき、次の同じワ−クWに対するロボットRの位置
決めの際に利用するようにすると、再現性の良好な位置
決め制御が可能になる。
【0022】一方、ワ−ク把持部に吸着ハンドBを使用
した本発明ロボットRでは、図4,図5等に示すように
取扱うワ−クWの大きさが大形のものであることが多
い。このような場合でも、本発明ロボットでは、図4,
図5に示すように、そのロボットRが第1垂直軸2と、
ア−ム部材1のスライド軸の作用によってワ−クとロボ
ットの各ア−ムとの干渉を避けることができる。この干
渉回避のために、第2垂直軸4において架台3をア−ム
部材1に対し旋回させることもできる。また、本発明で
はロボットRとワ−クWとの干渉を避けるために、本発
明ロボットを図6〜図8に示すような態様でプレスブレ
−キに対して配置することが望ましい。
した本発明ロボットRでは、図4,図5等に示すように
取扱うワ−クWの大きさが大形のものであることが多
い。このような場合でも、本発明ロボットでは、図4,
図5に示すように、そのロボットRが第1垂直軸2と、
ア−ム部材1のスライド軸の作用によってワ−クとロボ
ットの各ア−ムとの干渉を避けることができる。この干
渉回避のために、第2垂直軸4において架台3をア−ム
部材1に対し旋回させることもできる。また、本発明で
はロボットRとワ−クWとの干渉を避けるために、本発
明ロボットを図6〜図8に示すような態様でプレスブレ
−キに対して配置することが望ましい。
【0023】即ち、図6〜図8に示した本発明ロボット
の配置態様は、ア−ム部材1を、ここではプレスブレ−
キPBの前面側の左端に位置付け、このア−ム部材1の上
にロボットRを載せた架台3をスライド自在に架装した
ものである。この場合においても、図2〜図5で示した
例と同様に、ロボットRはその架台3と一体にア−ム部
材1の上において、ワ−クサイズとロボットの動作可能
姿勢に対応させて任意の位置及び回転角でスライド,回
転自在であり、しかも、所望位置,角度で固定可能であ
る。
の配置態様は、ア−ム部材1を、ここではプレスブレ−
キPBの前面側の左端に位置付け、このア−ム部材1の上
にロボットRを載せた架台3をスライド自在に架装した
ものである。この場合においても、図2〜図5で示した
例と同様に、ロボットRはその架台3と一体にア−ム部
材1の上において、ワ−クサイズとロボットの動作可能
姿勢に対応させて任意の位置及び回転角でスライド,回
転自在であり、しかも、所望位置,角度で固定可能であ
る。
【0024】本発明では、特に大形のワ−クWに対し、
より自在なハンドリングで対応できるようにするため、
図9に示すように、ハンドア−ムR6に取付けられた吸着
ハンドBの取付軸を回転軸6に形成することもできる。
また、図示しないが、上記軸6のほか、ワ−クWの向き
を変更するための軸を加えることにより、曲げ辺の変更
やワ−クの持替えを、ロボット位置を固定したまま実行
できるようにしてもよい。
より自在なハンドリングで対応できるようにするため、
図9に示すように、ハンドア−ムR6に取付けられた吸着
ハンドBの取付軸を回転軸6に形成することもできる。
また、図示しないが、上記軸6のほか、ワ−クWの向き
を変更するための軸を加えることにより、曲げ辺の変更
やワ−クの持替えを、ロボット位置を固定したまま実行
できるようにしてもよい。
【0025】以上の説明において、ア−ム部材1は、特
に、図2〜図5の態様で設けられる場合には、できるだ
け扁平で、ロボットに対するティ−チングやロボットを
使用しない手動折曲げ加工において、オペレ−タの作業
の支障にならないようにすることが望ましい。この点、
図6〜図8の例では、ア−ム部材1がプレスブレ−キPB
の側端に位置しているので、プレスブレ−キ前面に大き
な空間が確保できる。
に、図2〜図5の態様で設けられる場合には、できるだ
け扁平で、ロボットに対するティ−チングやロボットを
使用しない手動折曲げ加工において、オペレ−タの作業
の支障にならないようにすることが望ましい。この点、
図6〜図8の例では、ア−ム部材1がプレスブレ−キPB
の側端に位置しているので、プレスブレ−キ前面に大き
な空間が確保できる。
【0026】図10は本発明ロボットの応用例である。こ
こでは、プレスブレ−キPBの前面両側から前方へ延設す
るように設けた左,右の平行サブベ−スア−ム部材11,
12に、これらア−ム部材11,12と直交する向きのベ−ス
ア−ム部材13を前記ア−ム部材11,12の長手方向にスラ
イド,固定自在に架装し、このア−ム部材13の上にロボ
ットRを載せた架台3を、スライド,固定自在に搭載し
ている。この構成にすると、プレスブレ−キ前面のオペ
レ−タの作業スペ−スが少なくなるが、ロボットRの位
置,向きを変更するための変数が少ない直交型位置決め
ができるので、制御,管理が容易になる。
こでは、プレスブレ−キPBの前面両側から前方へ延設す
るように設けた左,右の平行サブベ−スア−ム部材11,
12に、これらア−ム部材11,12と直交する向きのベ−ス
ア−ム部材13を前記ア−ム部材11,12の長手方向にスラ
イド,固定自在に架装し、このア−ム部材13の上にロボ
ットRを載せた架台3を、スライド,固定自在に搭載し
ている。この構成にすると、プレスブレ−キ前面のオペ
レ−タの作業スペ−スが少なくなるが、ロボットRの位
置,向きを変更するための変数が少ない直交型位置決め
ができるので、制御,管理が容易になる。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、多関節型
ロボットの位置を折曲げ加工機に対して反復した再現が
容易になるように、ア−ム部材と架台を介在させて当該
ロボットを設置したので、ワ−クの大きさや折曲げ加工
の向きなどに対応してワ−クとア−ムの干渉のない位置
にそのロボットを位置付けることにより、折曲げ加工の
ためのワ−クハンドリングを容易に行うことができる。
ロボットの位置を折曲げ加工機に対して反復した再現が
容易になるように、ア−ム部材と架台を介在させて当該
ロボットを設置したので、ワ−クの大きさや折曲げ加工
の向きなどに対応してワ−クとア−ムの干渉のない位置
にそのロボットを位置付けることにより、折曲げ加工の
ためのワ−クハンドリングを容易に行うことができる。
【0028】特に、ワ−クサイズの変更などによって、
ロボットの位置を変更しても、元の位置に正確且つ迅速
に復元位置決め可能であるから、多品種少量の折曲げ加
工に用いて有用である。
ロボットの位置を変更しても、元の位置に正確且つ迅速
に復元位置決め可能であるから、多品種少量の折曲げ加
工に用いて有用である。
【0029】また、ロボットの位置決めは、ア−ム部材
の回転角と架台のスライド量のパラメ−タによって指定
できるので、位置決めや位置変更の制御,管理が行い易
い利点がある。
の回転角と架台のスライド量のパラメ−タによって指定
できるので、位置決めや位置変更の制御,管理が行い易
い利点がある。
【図1】本発明ロボットの一例をプレスブレ−キの正面
側に設けた例を示す側面図。
側に設けた例を示す側面図。
【図2】ロボット架台をプレスブレ−キの正面中央にお
いてスイング可能に設け、その上にロボットを設置した
本発明ロボットの作動状態の正面図。
いてスイング可能に設け、その上にロボットを設置した
本発明ロボットの作動状態の正面図。
【図3】ロボット架台をプレスブレ−キの正面中央にお
いてスイング可能に設け、その上にロボットを設置した
本発明ロボットの作動状態の正面図。
いてスイング可能に設け、その上にロボットを設置した
本発明ロボットの作動状態の正面図。
【図4】ロボット架台をプレスブレ−キの正面中央にお
いてスイング可能に設け、その上にロボットを設置した
本発明ロボットの作動状態の正面図。
いてスイング可能に設け、その上にロボットを設置した
本発明ロボットの作動状態の正面図。
【図5】ロボット架台をプレスブレ−キの正面中央にお
いてスイング可能に設け、その上にロボットを設置した
本発明ロボットの作動状態の正面図。
いてスイング可能に設け、その上にロボットを設置した
本発明ロボットの作動状態の正面図。
【図6】ロボット架台をプレスブレ−キの正面側側端に
おいてスイング可能に設け、その上にロボットを設置し
た本発明ロボットの作動状態の平面図。
おいてスイング可能に設け、その上にロボットを設置し
た本発明ロボットの作動状態の平面図。
【図7】ロボット架台をプレスブレ−キの正面側側端に
おいてスイング可能に設け、その上にロボットを設置し
た本発明ロボットの作動状態の平面図。
おいてスイング可能に設け、その上にロボットを設置し
た本発明ロボットの作動状態の平面図。
【図8】ロボット架台をプレスブレ−キの正面側側端に
おいてスイング可能に設け、その上にロボットを設置し
た本発明ロボットの作動状態の平面図。
おいてスイング可能に設け、その上にロボットを設置し
た本発明ロボットの作動状態の平面図。
【図9】本発明におけるロボットの別例を示す平面図。
【図10】本発明におけるロボットの別例を示す平面図。
【図11】従来例の平面図。
【図12】図11の左側面図。
1 ベ−スア−ム部材 2 第1垂直軸 3 ロボット架台 4 第2垂直軸 5 台座 R ロボット R1〜R6 ロボットのア−ム S1〜S6 ロボットの回動軸 W ワ−ク
Claims (3)
- 【請求項1】 板材折曲げ加工機に対しその設置床面上
で垂直軸回りに回転可能に配置したベ−スア−ム上にロ
ボット架台を架装し、この架台に、6軸以上の軸数を有
する垂直多関節型ロボットを搭載したことを特徴とする
板材折曲げ加工機用のロボット。 - 【請求項2】 ロボット架台は、その位置変更のため2
軸又は3軸の位置変更軸を有する請求項1の板材折曲げ
加工機用のロボット。 - 【請求項3】 ロボット架台は、ベ−スア−ム部材を介
して折曲げ加工機に機械的に接続された請求項2の板材
折曲げ加工機用のロボット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14436593A JPH06328139A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 板材折曲げ加工機用のロボット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14436593A JPH06328139A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 板材折曲げ加工機用のロボット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06328139A true JPH06328139A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=15360420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14436593A Pending JPH06328139A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 板材折曲げ加工機用のロボット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06328139A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018176305A (ja) * | 2017-04-05 | 2018-11-15 | ファナック株式会社 | ロボット用架台 |
WO2020021615A1 (ja) * | 2018-07-24 | 2020-01-30 | 株式会社Fuji | ワーク自動搬送機 |
-
1993
- 1993-05-25 JP JP14436593A patent/JPH06328139A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018176305A (ja) * | 2017-04-05 | 2018-11-15 | ファナック株式会社 | ロボット用架台 |
WO2020021615A1 (ja) * | 2018-07-24 | 2020-01-30 | 株式会社Fuji | ワーク自動搬送機 |
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