JPH0631722U - 生理用ナプキン - Google Patents

生理用ナプキン

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JPH0631722U
JPH0631722U JP6896192U JP6896192U JPH0631722U JP H0631722 U JPH0631722 U JP H0631722U JP 6896192 U JP6896192 U JP 6896192U JP 6896192 U JP6896192 U JP 6896192U JP H0631722 U JPH0631722 U JP H0631722U
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JP
Japan
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absorbent body
ridge
sanitary napkin
menstrual blood
contact surface
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聡 水谷
秀樹 近藤
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Uni Charm Corp
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Uni Charm Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸収体に環状隆起部を設けて経血漏れを防止
する。 【構成】 生理用ナプキンの吸収体2が20〜90重量
%の熱可塑性合成繊維を含み、その肌当接面12側には
環状隆起部13を有し、この隆起部13の非肌当接面1
1側が隆起部方向に窪み、また、隆起部13に囲まれた
内側は経血を保持可能な凹部14である。生理用ナプキ
ンは、環状隆起部13を膣口周囲に圧接するようにして
使用する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、生理用ナプキンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、生理用ナプキンの吸収体にクッション性をもたせて膣口周囲への密着性 をよくすることにより、経血の漏れを防ごうとする技術がある。例えば、実開昭 58−160032号公報のナプキンでは、吸収体を積層した吸収紙で構成し、 その吸収紙の幅方向中央域にのみクレープを付与することにより、この中央域を 他域よりも厚層に形成してナプキンにクッション性をもたせるとともに、膣口周 囲への密着性がよくなるようにしてある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記公知技術においては、経血によって湿潤状態となった吸収紙がクッション 性を失うから、着用したナプキンは時間の経過とともに密着性が悪くなり、経血 が漏れやすくなるという問題がある。また、この技術によれば、クレープを付与 した吸収紙はクレープを付与していない吸収紙に比べて表面積と体積とが大きく 、速やかに多量の経血を吸収、保持することが可能である。しかし、一度に排泄 される経血量が多く、一方吸収速度がそれに見合うほど速くないときには、やは り経血が漏れやすいという問題が生じる。
【0004】 そこで、この考案は、吸収体に熱可塑性合成繊維を含ませるとともにその肌当 接面側を環状に隆起させ、湿潤状態においてもこの吸収体が隆起部において特に 優れたクッション性を発揮することができるようにすることで前記従来技術の問 題を解決することを課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案が前記課題を解決するために手段とするところは、以下のとおりであ る。
【0006】 この考案が前提とするのは、内部に吸収体を有する生理用ナプキンであり、か かるナプキンにおいて、その吸収体が20〜90重量%の熱可塑性合成繊維を含 み、吸収体の肌当接面側の両側縁間中央域には前後方向に長い環状隆起部を有し 、かつ、該隆起部の非肌当接面側がその隆起方向に窪んでいることがこの考案の 特徴である。
【0007】
【作用】
このように構成した生理用ナプキンは、吸収体の環状隆起部を膣口周囲に圧接 して使用すると、この隆起部の内側に経血を一時的にとどめておくことができる から、一度に排泄される経血量が多くても環状隆起部を越えて経血の漏れること がない。吸収体は熱可塑性合成繊維を含み、湿潤状態でも弾性率の低下が少なく 、そのような吸収体の一部である隆起部は、非肌当接面側が窪んでいるから、そ の窪みを変形代(しろ)として弾性変形することが特に容易であり、膣口周囲に よく密着する。
【0008】
【実施例】
この考案に係る生理用ナプキンの詳細を添付の図面に基づいて説明すると、以 下のとおりである。
【0009】 図1、2は、この生理用ナプキン1の部分破断斜視図と、そのA−A線断面図 である。ナプキン1は、内部にある縦長の吸収体2と、この吸収体2の非肌当接 面11側と、肌当接面12側の両側縁とを覆う不透液性シート3と、これら吸収 体2と不透液性シート3とを被包する透液性表面シート4とからなる。表面シー ト4は、吸収体2から延出する縦方向両端部分5がヒートシールしてあり、幅方 向両側縁部分6は、非肌当接面側において互いに重ね合わせ、接着剤7で接着し てある。
【0010】 図3は、吸収体2の肌当接面12を上側にした斜視図である。吸収体2は、肌 当接面12側においてその幅方向中央部に長手方向に長い環状隆起部13を有し 、隆起部13の内側は凹部14である。隆起部13の厚み方向断面を示すための 切断線B−Bは、図1の切断線A−Aと同じ位置にあり、その断面は図2で示す とおりである。図2から明らかなように、吸収体2は、一様な厚みを有しており 、隆起部13の非肌当接面11側が隆起方向に窪み、環状の溝部15を形成して いる。
【0011】 かかる形状の吸収体2は、熱可塑性合成繊維20〜90重量%、パルプやレー ヨン繊維等の親水性の天然繊維や再生繊維80〜10重量%、および必要に応じ てこれら両繊維の合計量に対し5〜50重量%の高吸水性ポリマーを素材として 構成する。これら繊維や高吸水性ポリマーは、一様に混合して使用することが好 ましいが、それぞれを層状にしたり、繊維混合物に対し、高吸水性ポリマーのみ を層状にして使用することもできる。例えば、繊維層の表面にこのポリマーを散 布したり、繊維層と繊維層の間にポリマーの散布層を設けることができる。熱可 塑性合成繊維には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル等 のポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリエステル系等の繊維の他に、これら繊 維からなる熱捲縮性の複合繊維を捲縮させて使用することができ、必要ならそれ らの繊維を親水化処理して使うこともできる。これら繊維は、長さ5〜50mm 、線径2〜20dであることが好ましい。
【0012】 吸収体2の形状を得るには、例えば隆起部13に対応する凹部形状を設けたメ ッシュスクリーン上に繊維混合物を一様に散布し、一方スクリーンの下からは真 空吸引力を作用させて、繊維混合物をその凹部形状によく倣うようにするととも に、所要密度となるようにする。また、この散布は、熱可塑性合成繊維の軟化温 度でおこなうことにより、繊維を屈曲させたり捲縮させたりして嵩高にし、クッ ション性のよい吸収体2にすることができる。高吸水性ポリマーは、この工程の 適宜の段階で散布すればよい。
【0013】 吸収体2をこのように構成した生理用ナプキン1は、環状隆起部13を適宜の 大きさにつくり、膣口の周囲に圧着するようにして使用すると、一度に多量の経 血が排泄されても、その経血を中央の凹部14で受け止め、保持することができ 、たとい吸収体2が多量の経血を速やかに吸収することができなくても、経血漏 れを起こすことがない。吸収体2は、熱可塑性合成繊維を含むために湿潤状態に おいても弾性率の低下が少なく、しかも隆起部13は、非肌当接面11側が窪ん で溝部15となっているから肌に圧接したときに特にしなやかに変形する。
【0014】 生理用ナプキン1において、表面シート4には不織布や開孔プラスチックフィ ルム、裏面シート3にはプラスチックフィルムを使用することができる。
【0015】
【考案の効果】
この生理用ナプキンでは、吸収体が熱可塑性合成繊維を含むことによって湿潤 下でも弾性率が低下せず、クッション性があり、環状隆起部は非肌当接面側が窪 んでいて特にしなやかに変形するから膣口周囲に対する密着性がよい。また、隆 起部内側の凹部では経血を保持しておくことができるから、一度に排泄される経 血が多くても経血漏れを起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る生理用ナプキンの斜視図。
【図2】図1におけるA−A線断面図。
【図3】吸収体の斜視図。
【符号の説明】
1 生理用ナプキン 2 吸収体 11 非肌当接面 12 肌当接面 13 環状隆起部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に吸収体を有する生理用ナプキンにお
    いて、前記吸収体が20〜90重量%の熱可塑性合成繊
    維を含み、その肌当接面側の両側縁間中央域には前後方
    向に長い環状隆起部を有し、かつ、該隆起部の非肌当接
    面側がその隆起方向に窪んでいることを特徴とする前記
    ナプキン。
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