JPH06204950A - 光伝送方式 - Google Patents
光伝送方式Info
- Publication number
- JPH06204950A JPH06204950A JP5000913A JP91393A JPH06204950A JP H06204950 A JPH06204950 A JP H06204950A JP 5000913 A JP5000913 A JP 5000913A JP 91393 A JP91393 A JP 91393A JP H06204950 A JPH06204950 A JP H06204950A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- signal
- optical fiber
- carrier
- modulators
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 信号光間のビート雑音による劣化が生じない
N対1形あるいはN対N形の光伝送システムを実現する
ことにある。 【構成】 光送信器20と光受信器40が両端に接続さ
れた光ファイバ伝送路10に複数の光変調器110,1
11,112を縦続接続し、この複数の光変調器11
0,111,112に互いに異なる周波数の搬送波12
0,121,122を印加する。これによって光受信器
40では、搬送波120,121,122が周波数多重
された高周波信号50を得ることができる。この場合、
光受信器40では信号光30のみが受信されるのでビー
ト雑音が発生しない。
N対1形あるいはN対N形の光伝送システムを実現する
ことにある。 【構成】 光送信器20と光受信器40が両端に接続さ
れた光ファイバ伝送路10に複数の光変調器110,1
11,112を縦続接続し、この複数の光変調器11
0,111,112に互いに異なる周波数の搬送波12
0,121,122を印加する。これによって光受信器
40では、搬送波120,121,122が周波数多重
された高周波信号50を得ることができる。この場合、
光受信器40では信号光30のみが受信されるのでビー
ト雑音が発生しない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はN対1形あるいはN対N
形の光通信網を実現する光伝送方式に関する。
形の光通信網を実現する光伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の送信端末と1つあるいは複
数の受信端末が光ファイバ網で接続されたN対1形ある
いはN対N形の光通信網を実現する方式の1つとして、
サブキャリア多重伝送方式を用いた光マルチアクセス方
式が検討されている。
数の受信端末が光ファイバ網で接続されたN対1形ある
いはN対N形の光通信網を実現する方式の1つとして、
サブキャリア多重伝送方式を用いた光マルチアクセス方
式が検討されている。
【0003】この方式によると、N個の送信端末から各
端末毎に周波数の異なる搬送波によって変調された信号
光が出力される。この信号光は光ファイバ網で合波され
受信端末に入力され、受光素子によって高周波信号に変
換される。この高周波信号には周波数の異なるN個の搬
送波が周波数多重されている。従ってチューナによって
このN個の搬送波のうち任意の搬送波をとりだして復調
することにより、受信端末は任意の送信端末からの伝送
信号を受信することができる。
端末毎に周波数の異なる搬送波によって変調された信号
光が出力される。この信号光は光ファイバ網で合波され
受信端末に入力され、受光素子によって高周波信号に変
換される。この高周波信号には周波数の異なるN個の搬
送波が周波数多重されている。従ってチューナによって
このN個の搬送波のうち任意の搬送波をとりだして復調
することにより、受信端末は任意の送信端末からの伝送
信号を受信することができる。
【0004】このようなサブキャリア多重伝送方式を用
いた光マルチアクセス方式に関しては、例えば、渋谷ら
による「広域監視情報伝送システム −都市内任意地点
の情報伝送を目指して」電子情報通信学会技術研究報告
OCS92−25(1992)等の文献に詳細に記され
ている。
いた光マルチアクセス方式に関しては、例えば、渋谷ら
による「広域監視情報伝送システム −都市内任意地点
の情報伝送を目指して」電子情報通信学会技術研究報告
OCS92−25(1992)等の文献に詳細に記され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のサブキャリア多
重伝送方式を用いた光マルチアクセス方式では複数の信
号光を光ファイバ網上で多重する。これらの信号光の波
長が一致、あるいは非常に近接した場合、受信端末では
これら信号光間のビートによる雑音が発生し、場合によ
っては伝送信号の受信が不可能になるケースも生じる。
重伝送方式を用いた光マルチアクセス方式では複数の信
号光を光ファイバ網上で多重する。これらの信号光の波
長が一致、あるいは非常に近接した場合、受信端末では
これら信号光間のビートによる雑音が発生し、場合によ
っては伝送信号の受信が不可能になるケースも生じる。
【0006】従ってこのビート雑音の発生を防ぐため光
送信器の波長制御が必要になり、ネットワークの複雑
化、コストの増大、接続可能な送信端末数の制限等の問
題が生じる。このようなサブキャリア多重伝送方式を用
いた光マルチアクセス方式におけるビート雑音の問題
は、例えば、渋谷らによる「広域監視情報伝送システム
−都市内任意地点の情報伝送を目指して」電子情報通信
学会技術研究報告OCS92−25(1992)等の文
献に詳細に記されている。
送信器の波長制御が必要になり、ネットワークの複雑
化、コストの増大、接続可能な送信端末数の制限等の問
題が生じる。このようなサブキャリア多重伝送方式を用
いた光マルチアクセス方式におけるビート雑音の問題
は、例えば、渋谷らによる「広域監視情報伝送システム
−都市内任意地点の情報伝送を目指して」電子情報通信
学会技術研究報告OCS92−25(1992)等の文
献に詳細に記されている。
【0007】そこで本発明の目的は、ビート雑音が発生
しないサブキャリア多重方式を用いた光マルチアクセス
ネットワークを実現することにある。
しないサブキャリア多重方式を用いた光マルチアクセス
ネットワークを実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明の光伝送方式
は、1つの光送信器と1つあるいは複数の光受信器が光
ファイバ伝送路で接続され、該光ファイバ伝送路には互
いに異なる周波数の搬送波が印加された複数の光変調器
が縦続接続されており、前記光送信器から出力された信
号光が前記複数の光変調器を通過する際に前記搬送波で
変調されることを特徴とする。
は、1つの光送信器と1つあるいは複数の光受信器が光
ファイバ伝送路で接続され、該光ファイバ伝送路には互
いに異なる周波数の搬送波が印加された複数の光変調器
が縦続接続されており、前記光送信器から出力された信
号光が前記複数の光変調器を通過する際に前記搬送波で
変調されることを特徴とする。
【0009】第2の発明の光伝送方式は、複数の光送信
器と1つあるいは複数の光受信器が光ファイバ網で接続
され、該光ファイバ網には互いに異なる周波数の搬送波
が印加された複数の光変調器が縦続接続されており、前
記複数の光送信器から出力された複数の信号光が前記複
数の光変調器を通過する際に前記搬送波で変調される光
伝送方式であり、前記複数の信号光間の光周波数間隔の
最小値が前記搬送波の最高周波数より大きいことを特徴
とする。
器と1つあるいは複数の光受信器が光ファイバ網で接続
され、該光ファイバ網には互いに異なる周波数の搬送波
が印加された複数の光変調器が縦続接続されており、前
記複数の光送信器から出力された複数の信号光が前記複
数の光変調器を通過する際に前記搬送波で変調される光
伝送方式であり、前記複数の信号光間の光周波数間隔の
最小値が前記搬送波の最高周波数より大きいことを特徴
とする。
【0010】第3の発明の光伝送方式は、複数の光送信
器と1つあるいは複数の光受信器が光ファイバ網で接続
され、該光ファイバ網には互いに異なる周波数の搬送波
が印加された複数の光変調器が縦続接続されており、前
記複数の光送信器から出力された複数の信号光が前記複
数の光変調器を通過する際に前記搬送波で変調される光
伝送方式であり、前記複数の信号光間の光周波数間隔の
最大値が前記搬送波の最低周波数より小さいことを特徴
とする。
器と1つあるいは複数の光受信器が光ファイバ網で接続
され、該光ファイバ網には互いに異なる周波数の搬送波
が印加された複数の光変調器が縦続接続されており、前
記複数の光送信器から出力された複数の信号光が前記複
数の光変調器を通過する際に前記搬送波で変調される光
伝送方式であり、前記複数の信号光間の光周波数間隔の
最大値が前記搬送波の最低周波数より小さいことを特徴
とする。
【0011】第4の発明の光伝送方式は、複数の光送信
器と1つあるいは複数の光受信器が光ファイバ網で接続
され、該光ファイバ網には互いに異なる周波数の搬送波
が印加された複数の光変調器が縦続接続されており、前
記複数の光送信器から出力された複数の信号光が前記複
数の光変調器を通過する際に前記搬送波で変調される光
伝送方式であり、前記複数の信号光の線幅の最小値が前
記搬送波の最高周波数より大きいことを特徴とする。
器と1つあるいは複数の光受信器が光ファイバ網で接続
され、該光ファイバ網には互いに異なる周波数の搬送波
が印加された複数の光変調器が縦続接続されており、前
記複数の光送信器から出力された複数の信号光が前記複
数の光変調器を通過する際に前記搬送波で変調される光
伝送方式であり、前記複数の信号光の線幅の最小値が前
記搬送波の最高周波数より大きいことを特徴とする。
【0012】第5の発明の光伝送方式は、1つの光送信
器から出力される信号光が複数に分割されて複数の光フ
ァイバ伝送路に入力され、該複数の光ファイバ伝送路に
は互いに異なる周波数の搬送波が印加された複数の光変
調器が縦続接続されており、前記複数の信号光は前記複
数の変調器を通過する際に前記搬送波で変調された後再
び合波され光受信器で受信されることを特徴とする。
器から出力される信号光が複数に分割されて複数の光フ
ァイバ伝送路に入力され、該複数の光ファイバ伝送路に
は互いに異なる周波数の搬送波が印加された複数の光変
調器が縦続接続されており、前記複数の信号光は前記複
数の変調器を通過する際に前記搬送波で変調された後再
び合波され光受信器で受信されることを特徴とする。
【0013】第6の発明の光伝送方式は、1本の光ファ
イバ伝送路の両端に光送信器および光受信器が接続さ
れ、前記光送信器から出力された信号光は該光送信器に
印加された伝送信号によって変調され、また前記光ファ
イバ伝送路には各端末毎に異なる周波数の搬送波が印加
された光変調器と光受信器を有する複数の端末が縦続接
続されており、前記信号光は前記複数の端末を通過する
際に前記搬送波で変調され、同時に前記信号光は前記端
末内で一部が分岐され端末内の前記光受信器で受信され
ることを特徴とする。
イバ伝送路の両端に光送信器および光受信器が接続さ
れ、前記光送信器から出力された信号光は該光送信器に
印加された伝送信号によって変調され、また前記光ファ
イバ伝送路には各端末毎に異なる周波数の搬送波が印加
された光変調器と光受信器を有する複数の端末が縦続接
続されており、前記信号光は前記複数の端末を通過する
際に前記搬送波で変調され、同時に前記信号光は前記端
末内で一部が分岐され端末内の前記光受信器で受信され
ることを特徴とする。
【0014】第7の発明の光伝送方式は、1本の光ファ
イバ伝送路の両端に第1および第2の光送信器が接続さ
れ、該第1および第2の光送信器から出力された第1お
よび第2の信号光が前記光ファイバ伝送路に互いに逆方
向から入力され、また前記光ファイバ伝送路には各端末
毎に異なる周波数の搬送波が印加された光変調器と光受
信器を有する複数の端末が縦続接続されており、各端末
において前記第1および第2の信号光が前記搬送波によ
って同時に変調され、同時に各端末において前記第1お
よび第2の信号光の一部が分岐され端末内の前記光受信
器で受信されることを特徴とする。
イバ伝送路の両端に第1および第2の光送信器が接続さ
れ、該第1および第2の光送信器から出力された第1お
よび第2の信号光が前記光ファイバ伝送路に互いに逆方
向から入力され、また前記光ファイバ伝送路には各端末
毎に異なる周波数の搬送波が印加された光変調器と光受
信器を有する複数の端末が縦続接続されており、各端末
において前記第1および第2の信号光が前記搬送波によ
って同時に変調され、同時に各端末において前記第1お
よび第2の信号光の一部が分岐され端末内の前記光受信
器で受信されることを特徴とする。
【0015】
【作用】第1の発明では、光ファイバ伝送路に複数の光
変調器が縦続接続されており、これらの光変調器には各
光変調器ごとに異なる周波数の搬送波が印加されてい
る。光送信器から送られてきた信号光は、各光変調器を
通過するごとに前記搬送波に応じた強度変調を受けた
後、光受信器に入力され高周波信号に変換される。この
高周波信号には各光変調器に印加された搬送波が周波数
多重されており、チューナによってこのうち任意の搬送
波をとりだし復調する。これによって従来のサブキャリ
ア多重伝送方式を用いた光マルチアクセス方式と同様、
各光変調器から伝送されてくる情報のうち任意のものを
受信することができる。しかも本発明では単一の信号光
のみが伝送されるので、従来の技術のようにビート雑音
が発生するおそれがない。
変調器が縦続接続されており、これらの光変調器には各
光変調器ごとに異なる周波数の搬送波が印加されてい
る。光送信器から送られてきた信号光は、各光変調器を
通過するごとに前記搬送波に応じた強度変調を受けた
後、光受信器に入力され高周波信号に変換される。この
高周波信号には各光変調器に印加された搬送波が周波数
多重されており、チューナによってこのうち任意の搬送
波をとりだし復調する。これによって従来のサブキャリ
ア多重伝送方式を用いた光マルチアクセス方式と同様、
各光変調器から伝送されてくる情報のうち任意のものを
受信することができる。しかも本発明では単一の信号光
のみが伝送されるので、従来の技術のようにビート雑音
が発生するおそれがない。
【0016】第2の発明では、複数の信号光が光変調器
が縦続接続された複数の光ファイバ伝送路を伝送された
後、合波されて光受信器で受信される。ただしこの複数
の信号光の光周波数間隔の最小値は、搬送波の最高周波
数より大きい。この場合、ビート雑音は搬送波よりも高
周波側で生じる。従って搬送波はビート雑音の影響を受
けない。
が縦続接続された複数の光ファイバ伝送路を伝送された
後、合波されて光受信器で受信される。ただしこの複数
の信号光の光周波数間隔の最小値は、搬送波の最高周波
数より大きい。この場合、ビート雑音は搬送波よりも高
周波側で生じる。従って搬送波はビート雑音の影響を受
けない。
【0017】第3の発明では、複数の信号光が光変調器
が縦続接続された複数の光ファイバ伝送路を伝送された
後、合波されて光受信器で受信される。ただしこの複数
の信号光の光周波数間隔の最大値は、搬送波の最低周波
数より小さい。この場合、ビート雑音は搬送波よりも低
周波側で生じる。従って搬送波はビート雑音の影響を受
けない。
が縦続接続された複数の光ファイバ伝送路を伝送された
後、合波されて光受信器で受信される。ただしこの複数
の信号光の光周波数間隔の最大値は、搬送波の最低周波
数より小さい。この場合、ビート雑音は搬送波よりも低
周波側で生じる。従って搬送波はビート雑音の影響を受
けない。
【0018】第4の発明では、複数の信号光が光変調器
が縦続接続された複数の光ファイバ伝送路を伝送された
後、合波されて光受信器で受信される。ただし搬送波の
最高周波数よりも広い線幅の信号光を用いている。この
場合ビート雑音は広帯域に分布し、搬送波周波数帯に生
じるビート雑音のスペクトル密度は低くなる。従ってビ
ート雑音が搬送波の伝送に与える影響は小さい。
が縦続接続された複数の光ファイバ伝送路を伝送された
後、合波されて光受信器で受信される。ただし搬送波の
最高周波数よりも広い線幅の信号光を用いている。この
場合ビート雑音は広帯域に分布し、搬送波周波数帯に生
じるビート雑音のスペクトル密度は低くなる。従ってビ
ート雑音が搬送波の伝送に与える影響は小さい。
【0019】第5の発明では、1つの信号光が複数に分
波され、各信号光は、光変調器が縦続接続された複数の
光ファイバ伝送路を伝送された後、合波されて光受信器
で受信される。この場合、同一の信号光が異なる経路を
経た後に合波されることになり、ビート雑音は直流付近
に分布する。従って搬送波はビート雑音の影響を受けな
い。
波され、各信号光は、光変調器が縦続接続された複数の
光ファイバ伝送路を伝送された後、合波されて光受信器
で受信される。この場合、同一の信号光が異なる経路を
経た後に合波されることになり、ビート雑音は直流付近
に分布する。従って搬送波はビート雑音の影響を受けな
い。
【0020】第6の発明では、光ファイバ伝送路に光変
調器と光受信器を有する複数の端末が縦続接続されてお
り、光ファイバ伝送路を伝送される信号光は光送信器に
加えられた伝送信号によって変調されている。また各端
末は信号光を光変調器で搬送波に応じて変調すると同時
に、この信号光の一部を分岐し端末内の光受信器で受信
する。これによって各端末は、搬送波を光受信器に送信
すると同時に、光送信器から送られてくる伝送信号を受
信することができる。
調器と光受信器を有する複数の端末が縦続接続されてお
り、光ファイバ伝送路を伝送される信号光は光送信器に
加えられた伝送信号によって変調されている。また各端
末は信号光を光変調器で搬送波に応じて変調すると同時
に、この信号光の一部を分岐し端末内の光受信器で受信
する。これによって各端末は、搬送波を光受信器に送信
すると同時に、光送信器から送られてくる伝送信号を受
信することができる。
【0021】第7の発明では、光ファイバ伝送路の両端
に2つ光送信器が接続され、この2つの光送信器から出
力された第1および第2の信号光は互いに逆方向に光フ
ァイバ伝送路に入力される。またこの光ファイバ伝送路
には光変調器と光受信器を有する複数の端末が縦続接続
されており、各端末は前記第1および第2の信号光を同
時に光変調器によって変調する。さらに各端末は第1お
よび第2の信号光の一部を分岐しこれを端末内の光受信
器で受信する。これによって各端末は、搬送波を他の端
末に送信すると同時に、他の端末からの搬送波を受信す
ることができる。すなわち第7の発明により各端末間相
互の情報伝送を行うことができる。
に2つ光送信器が接続され、この2つの光送信器から出
力された第1および第2の信号光は互いに逆方向に光フ
ァイバ伝送路に入力される。またこの光ファイバ伝送路
には光変調器と光受信器を有する複数の端末が縦続接続
されており、各端末は前記第1および第2の信号光を同
時に光変調器によって変調する。さらに各端末は第1お
よび第2の信号光の一部を分岐しこれを端末内の光受信
器で受信する。これによって各端末は、搬送波を他の端
末に送信すると同時に、他の端末からの搬送波を受信す
ることができる。すなわち第7の発明により各端末間相
互の情報伝送を行うことができる。
【0022】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【0023】図1は本発明による光伝送システムの基本
的な構成を示した図である。図1で光ファイバ伝送路1
0に3個の光変調器110,111,112が直列に挿
入されており、光変調器110,111,112にはそ
れぞれ周波数が異なる搬送波120,121,122が
印加されている。光送信器20から光ファイバ伝送路1
0に出力された信号光30は、光変調器110,11
1,112を通過する際にそれぞれ搬送波120,12
1,122に応じた強度変調を受ける。信号光30は光
ファイバ伝送路10を通過した後、光受信器40によっ
て受信され、高周波信号50に変換される。このように
して光受信器40では、搬送波120,121,122
が周波数多重された高周波信号50を得ることができ
る。またこのとき光受信器40は信号光30のみを受信
するので、複数の信号光を受信した場合に問題となるビ
ート雑音が発生する恐れがない。
的な構成を示した図である。図1で光ファイバ伝送路1
0に3個の光変調器110,111,112が直列に挿
入されており、光変調器110,111,112にはそ
れぞれ周波数が異なる搬送波120,121,122が
印加されている。光送信器20から光ファイバ伝送路1
0に出力された信号光30は、光変調器110,11
1,112を通過する際にそれぞれ搬送波120,12
1,122に応じた強度変調を受ける。信号光30は光
ファイバ伝送路10を通過した後、光受信器40によっ
て受信され、高周波信号50に変換される。このように
して光受信器40では、搬送波120,121,122
が周波数多重された高周波信号50を得ることができ
る。またこのとき光受信器40は信号光30のみを受信
するので、複数の信号光を受信した場合に問題となるビ
ート雑音が発生する恐れがない。
【0024】図2は本発明の第1の実施例の構成図であ
る。光ファイバ伝送路10には、光変調器110,11
1,112、高周波変調器130,131,132、お
よび信号源140,141,142を有する送信端末1
00,101,102が縦続接続されている。光送信器
20には1. 5μm帯DFB−LDが用いられた。また
信号光30は送信端末102通過後に光分波器60によ
って2つに分けられ、光受信器40,41とチューナ9
0,91を有する受信端末200,201によってそれ
ぞれ受信される。さらに本実施例では送信端末101,
102の間に光増幅器80が挿入されている。本実施例
ではこの光増幅器80として、エルビウムドープ光ファ
イバ増幅器が用いられた。この光増幅器に関しては例え
ば泉対らによる「光CATVにErドープ光増幅器を用
いたときの特性」、電子情報通信学会技術研究報告OC
S90−24、等の文献に詳しく述べられている。
る。光ファイバ伝送路10には、光変調器110,11
1,112、高周波変調器130,131,132、お
よび信号源140,141,142を有する送信端末1
00,101,102が縦続接続されている。光送信器
20には1. 5μm帯DFB−LDが用いられた。また
信号光30は送信端末102通過後に光分波器60によ
って2つに分けられ、光受信器40,41とチューナ9
0,91を有する受信端末200,201によってそれ
ぞれ受信される。さらに本実施例では送信端末101,
102の間に光増幅器80が挿入されている。本実施例
ではこの光増幅器80として、エルビウムドープ光ファ
イバ増幅器が用いられた。この光増幅器に関しては例え
ば泉対らによる「光CATVにErドープ光増幅器を用
いたときの特性」、電子情報通信学会技術研究報告OC
S90−24、等の文献に詳しく述べられている。
【0025】送信端末100,101,102におい
て、本実施例では信号源140,141,142として
テレビカメラを用い、高周波変調器130,131,1
32として衛星放送用のFM変調器を用いた。高周波変
調器130,131,132からはそれぞれ周波数が1
049. 48MHz,1087. 84MHz,111
2. 62MHzである搬送波120,121,122が
出力される。各搬送波は信号源140,141,142
から出力されたベースバンド信号150,151,15
2によって周波数変調されている。光変調器110,1
11,112としてマッハツェンダー型のTi:LiN
bO3 光強度変調器(LN光変調器)が用いられた。こ
のLN光変調器については例えば土居らによる「光安定
化LiNbO3 導波路型アナログ変調器の作製」、19
92年電子情報通信学会秋季大会、C−169、等の文
献に詳しく説明されている。この光変調器110,11
1,112には出力レベルが入力レベルより3dB低下
するように直流バイアス電圧が印加され、さらに前記の
搬送波120,121,122が印加されている。これ
によって信号光30は各光変調器を通過するごとに光変
調度が5%の強度変調を受る。
て、本実施例では信号源140,141,142として
テレビカメラを用い、高周波変調器130,131,1
32として衛星放送用のFM変調器を用いた。高周波変
調器130,131,132からはそれぞれ周波数が1
049. 48MHz,1087. 84MHz,111
2. 62MHzである搬送波120,121,122が
出力される。各搬送波は信号源140,141,142
から出力されたベースバンド信号150,151,15
2によって周波数変調されている。光変調器110,1
11,112としてマッハツェンダー型のTi:LiN
bO3 光強度変調器(LN光変調器)が用いられた。こ
のLN光変調器については例えば土居らによる「光安定
化LiNbO3 導波路型アナログ変調器の作製」、19
92年電子情報通信学会秋季大会、C−169、等の文
献に詳しく説明されている。この光変調器110,11
1,112には出力レベルが入力レベルより3dB低下
するように直流バイアス電圧が印加され、さらに前記の
搬送波120,121,122が印加されている。これ
によって信号光30は各光変調器を通過するごとに光変
調度が5%の強度変調を受る。
【0026】さらに受信端末200,201の光受信器
40,41にはPIN型のフォトダイオードが用いられ
ており、これから出力された高周波信号50,51は高
周波増幅器210,211によって増幅された後、衛星
放送用のチューナ90,91に入力される。チューナ9
0,91では、高周波信号50,51に多重された搬送
波120,121,122のうちの1波を選局して復調
し、ベースバンド信号150,151,152のうちの
任意の1波を出力する。
40,41にはPIN型のフォトダイオードが用いられ
ており、これから出力された高周波信号50,51は高
周波増幅器210,211によって増幅された後、衛星
放送用のチューナ90,91に入力される。チューナ9
0,91では、高周波信号50,51に多重された搬送
波120,121,122のうちの1波を選局して復調
し、ベースバンド信号150,151,152のうちの
任意の1波を出力する。
【0027】本実施例では光送信器20、送信端末10
0,101,102、および受信端末200,201間
を接続する光ファイバの長さはいずれも5kmであり、
この光ファイバにおける光損失は2dBであった。また
光送信器10の光出力は6dBm、光変調器110,1
11,112の損失は6dB、光増幅器80の増幅度は
15dB、光分波器60の光損失は4dBであった。従
って受信端末には−9dBmの信号光が入力された。こ
の時、映像SN比が48dB以上という非常に高品質な
映像信号がチューナ90,91から出力された。
0,101,102、および受信端末200,201間
を接続する光ファイバの長さはいずれも5kmであり、
この光ファイバにおける光損失は2dBであった。また
光送信器10の光出力は6dBm、光変調器110,1
11,112の損失は6dB、光増幅器80の増幅度は
15dB、光分波器60の光損失は4dBであった。従
って受信端末には−9dBmの信号光が入力された。こ
の時、映像SN比が48dB以上という非常に高品質な
映像信号がチューナ90,91から出力された。
【0028】以上の第1の実施例では、光変調器11
0,111,112としてLN光変調器が用いられた
が、他の光変調器、例えば半導体型光変調器等を用いる
ことも可能であり、また光スイッチを光変調器として用
いることも可能である。半導体型光変調器に関しては、
例えば鏡らによる「MQW外部変調器による50チャネ
ルFM−FDM長距離伝送実験」、1992年電子情報
通信学会秋季大会、B−713等の文献に詳しく述べら
れている。また光スイッチを光変調器として用いること
に関しては、例えば下村らによる「交差型光スイッチ/
変調器の反射,透過特性」、1989年電子情報通信学
会春季大会、C−470、等の文献に詳しく述べられて
いる。また光増幅器80としてがエルビウムドープ光フ
ァイバ増幅器が用いられたが、他の光増幅器、例えば半
導体光増幅器等を適用することも可能である。半導体光
増幅器に関しては例えば車らによる「両端面窓構造を有
する1. 5μm帯進行波形半導体光増幅器」、1989
年電子情報通信学会春季大会、C−409、等の文献に
詳しく述べられている。
0,111,112としてLN光変調器が用いられた
が、他の光変調器、例えば半導体型光変調器等を用いる
ことも可能であり、また光スイッチを光変調器として用
いることも可能である。半導体型光変調器に関しては、
例えば鏡らによる「MQW外部変調器による50チャネ
ルFM−FDM長距離伝送実験」、1992年電子情報
通信学会秋季大会、B−713等の文献に詳しく述べら
れている。また光スイッチを光変調器として用いること
に関しては、例えば下村らによる「交差型光スイッチ/
変調器の反射,透過特性」、1989年電子情報通信学
会春季大会、C−470、等の文献に詳しく述べられて
いる。また光増幅器80としてがエルビウムドープ光フ
ァイバ増幅器が用いられたが、他の光増幅器、例えば半
導体光増幅器等を適用することも可能である。半導体光
増幅器に関しては例えば車らによる「両端面窓構造を有
する1. 5μm帯進行波形半導体光増幅器」、1989
年電子情報通信学会春季大会、C−409、等の文献に
詳しく述べられている。
【0029】図3は本発明の第2の実施例の構成図であ
る。本実施例では波長の異なる複数の光送信器が用いら
れている。図3で2つの光送信器20,21から出力さ
れた信号光30,31は、光ファイバ伝送路10,11
を通過し、光合波器70によって合波された後、光ファ
イバ伝送路12を通過して受信端末200に入力され
る。光ファイバ伝送路10には送信端末100,101
が、光ファイバ伝送路11には送信端末102が、光フ
ァイバ伝送路12には送信端末103が挿入されてい
る。これらの送信端末は、第1の実施例と同様のものが
用いられており、送信端末100,101,102,1
03における搬送波周波数はそれぞれ1049. 48M
Hz,1087. 84MHz,1112. 62MHz,
1164. 56MHzであった。図4に本実施例の受信
端末200における高周波信号50の周波数スペクトル
を示す。本実施例では光送信器20,21として、発振
波長がそれぞれ1.510μm,1.514μmである
DFB−LDが用いられた。この場合、信号光30,3
1間の発振波長間隔が4nmであるため、図4に示され
るようにビート雑音はおよそ500GHz付近に生じ
る。従ってこのビート雑音は周波数1GHz付近にある
搬送波に影響を与えることはない。
る。本実施例では波長の異なる複数の光送信器が用いら
れている。図3で2つの光送信器20,21から出力さ
れた信号光30,31は、光ファイバ伝送路10,11
を通過し、光合波器70によって合波された後、光ファ
イバ伝送路12を通過して受信端末200に入力され
る。光ファイバ伝送路10には送信端末100,101
が、光ファイバ伝送路11には送信端末102が、光フ
ァイバ伝送路12には送信端末103が挿入されてい
る。これらの送信端末は、第1の実施例と同様のものが
用いられており、送信端末100,101,102,1
03における搬送波周波数はそれぞれ1049. 48M
Hz,1087. 84MHz,1112. 62MHz,
1164. 56MHzであった。図4に本実施例の受信
端末200における高周波信号50の周波数スペクトル
を示す。本実施例では光送信器20,21として、発振
波長がそれぞれ1.510μm,1.514μmである
DFB−LDが用いられた。この場合、信号光30,3
1間の発振波長間隔が4nmであるため、図4に示され
るようにビート雑音はおよそ500GHz付近に生じ
る。従ってこのビート雑音は周波数1GHz付近にある
搬送波に影響を与えることはない。
【0030】第3の実施例は、図3に示される第2の実
施例と同様の構成で、光送信器20,21の波長を同じ
にしたものである。図5に本実施例の受信端末200に
おける高周波信号50の周波数スペクトルを示す。本実
施例では光送信器20,21の波長を制御し、信号光3
0,31の光周波数差を100MHz以下に抑えてい
る。この場合、図5に示されるようにビート雑音はおよ
そ100MHz以下の周波数に生じるため、このビート
雑音が周波数1GHz付近にある搬送波に影響を与える
ことはない。具体的な光送信器の波長制御に関しては、
例えば界らによる「アセチレン分子吸収線(1. 531
59μm)を用いた絶対波長安定化DFBレーザ小型モ
ジュール」、1989年電子情報通信学会秋季大会、B
−464、等の文献に詳しく述べられている。
施例と同様の構成で、光送信器20,21の波長を同じ
にしたものである。図5に本実施例の受信端末200に
おける高周波信号50の周波数スペクトルを示す。本実
施例では光送信器20,21の波長を制御し、信号光3
0,31の光周波数差を100MHz以下に抑えてい
る。この場合、図5に示されるようにビート雑音はおよ
そ100MHz以下の周波数に生じるため、このビート
雑音が周波数1GHz付近にある搬送波に影響を与える
ことはない。具体的な光送信器の波長制御に関しては、
例えば界らによる「アセチレン分子吸収線(1. 531
59μm)を用いた絶対波長安定化DFBレーザ小型モ
ジュール」、1989年電子情報通信学会秋季大会、B
−464、等の文献に詳しく述べられている。
【0031】第4の実施例は、図3に示される第2の実
施例と同様の構成で、非常に線幅の広い光送信器を用い
たものである。図6に本実施例の受信端末200におけ
る高周波信号50の周波数スペクトルを示す。本実施例
では光送信器20,21として線幅が20nmのスーパ
ールミネッセントダイオードを用いた。この場合、図6
に示されるように、ビート雑音は5THz以上の帯域に
わたってほぼ均等に分布するため、搬送波の受信帯域内
のビート雑音密度が非常に低くなり、信号伝送にほとん
ど影響を与えることがない。光送信器20,21として
用いたスーパールミネッセントダイオードについては、
例えば鹿島らによる「高結合効率スーパールミネッセン
トダイオード」、1989年電子情報通信学会春季大
会、C−429、等の文献に詳しく述べられている。
施例と同様の構成で、非常に線幅の広い光送信器を用い
たものである。図6に本実施例の受信端末200におけ
る高周波信号50の周波数スペクトルを示す。本実施例
では光送信器20,21として線幅が20nmのスーパ
ールミネッセントダイオードを用いた。この場合、図6
に示されるように、ビート雑音は5THz以上の帯域に
わたってほぼ均等に分布するため、搬送波の受信帯域内
のビート雑音密度が非常に低くなり、信号伝送にほとん
ど影響を与えることがない。光送信器20,21として
用いたスーパールミネッセントダイオードについては、
例えば鹿島らによる「高結合効率スーパールミネッセン
トダイオード」、1989年電子情報通信学会春季大
会、C−429、等の文献に詳しく述べられている。
【0032】図7は本発明の第5の実施例の構成図であ
る。本実施例では1つの光送信器の出力を分岐すること
によって、波長が同一の複数の信号光を得ている。図7
で光送信器20から出力された信号光30は、光分波器
60で2分岐され光増幅器80,81で増幅された後、
光ファイバ伝送路10,11に入力される。光ファイバ
伝送路10,11を通過した信号光30は、光合波器7
0によって再び合波され、光ファイバ伝送路12を通過
して受信端末200に入力される。信号光30の合波時
の干渉を避けるため、光ファイバ伝送路10と11とで
100m以上の光路長差をつけてある。図8に本実施例
の本実施例の受信端末200における高周波信号50の
周波数スペクトルを示す。
る。本実施例では1つの光送信器の出力を分岐すること
によって、波長が同一の複数の信号光を得ている。図7
で光送信器20から出力された信号光30は、光分波器
60で2分岐され光増幅器80,81で増幅された後、
光ファイバ伝送路10,11に入力される。光ファイバ
伝送路10,11を通過した信号光30は、光合波器7
0によって再び合波され、光ファイバ伝送路12を通過
して受信端末200に入力される。信号光30の合波時
の干渉を避けるため、光ファイバ伝送路10と11とで
100m以上の光路長差をつけてある。図8に本実施例
の本実施例の受信端末200における高周波信号50の
周波数スペクトルを示す。
【0033】図8に示されるように、本実施例ではビー
ト雑音はおよそDCを中心に生じるため、このビート雑
音が周波数1GHz付近にある搬送波に影響を与えるこ
とはない図9は本発明の第6の実施例の構成図である。
本実施例ではネットワークセンタと送信端末との間で相
互に情報を伝送することが可能となっている。図9で、
ネットワークセンタ300には光送信器20が設置され
ており、この光送信器20は伝送信号310で変調され
ている。本実施例では伝送信号310としてビットレー
ト2Mbpsのベースバンドデジタル信号を用いた。こ
の伝送信号310によって信号光30は4:5の消光比
の強度変調を受ける。この信号光30は光ファイバ伝送
路10に従属接続された送信端末100,101,10
2を通過して再びネットワークセンタ300に入力され
る。
ト雑音はおよそDCを中心に生じるため、このビート雑
音が周波数1GHz付近にある搬送波に影響を与えるこ
とはない図9は本発明の第6の実施例の構成図である。
本実施例ではネットワークセンタと送信端末との間で相
互に情報を伝送することが可能となっている。図9で、
ネットワークセンタ300には光送信器20が設置され
ており、この光送信器20は伝送信号310で変調され
ている。本実施例では伝送信号310としてビットレー
ト2Mbpsのベースバンドデジタル信号を用いた。こ
の伝送信号310によって信号光30は4:5の消光比
の強度変調を受ける。この信号光30は光ファイバ伝送
路10に従属接続された送信端末100,101,10
2を通過して再びネットワークセンタ300に入力され
る。
【0034】送信端末100,101,102はそれぞ
れ搬送波120,121,122で信号光30を変調す
る。なお搬送120,121,122の周波数はそれぞ
れ1049. 48MHz,1087. 84MHz,11
12. 62MHzであった。
れ搬送波120,121,122で信号光30を変調す
る。なお搬送120,121,122の周波数はそれぞ
れ1049. 48MHz,1087. 84MHz,11
12. 62MHzであった。
【0035】これと同時に送信端末100,101,1
02は、信号光30の一部を光分波器160,161,
162で分波し、光受信器170,171,172で受
信する。さらにこの光受信器170,171,172の
出力の低域成分を、遮断周波数が2MHzの低域通過フ
ィルタ180,181,182を用いて取り出す。これ
によって各送信端末はネットワークセンタから送られて
きた伝送信号310を受信することができる。一方、ネ
ットワークセンタ300では、光受信器40で信号光3
0を受信し、さらに光受信器40の出力の高域成分を遮
断周波数が2MHzの高域通過フィルタ320を用いて
取り出す。これによって送信端末100,101,10
2から送られてきた搬送波120,121,122を受
信することができる。
02は、信号光30の一部を光分波器160,161,
162で分波し、光受信器170,171,172で受
信する。さらにこの光受信器170,171,172の
出力の低域成分を、遮断周波数が2MHzの低域通過フ
ィルタ180,181,182を用いて取り出す。これ
によって各送信端末はネットワークセンタから送られて
きた伝送信号310を受信することができる。一方、ネ
ットワークセンタ300では、光受信器40で信号光3
0を受信し、さらに光受信器40の出力の高域成分を遮
断周波数が2MHzの高域通過フィルタ320を用いて
取り出す。これによって送信端末100,101,10
2から送られてきた搬送波120,121,122を受
信することができる。
【0036】本実施例では、ネットワークセンタ300
からの伝送信号310としてビットレート2Mbpsの
ベースバンドデジタル信号を用いたが、搬送波120,
121,122の伝送に影響を与えない限り他の種類の
信号を用いることも可能である。例えばビットレート6
4kbpsのデジタル信号で変調された周波数1.5M
Hzの搬送波等を伝送信号310として用いることも可
能である。
からの伝送信号310としてビットレート2Mbpsの
ベースバンドデジタル信号を用いたが、搬送波120,
121,122の伝送に影響を与えない限り他の種類の
信号を用いることも可能である。例えばビットレート6
4kbpsのデジタル信号で変調された周波数1.5M
Hzの搬送波等を伝送信号310として用いることも可
能である。
【0037】このように本実施例ではネットワークセン
タと送信端末との間で相互に情報を伝送することが可能
であり、これを用いて、例えば各送信端末の搬送波周波
数をネットワークセンタ側で制御する、いわゆるデマン
ドアサイン方式等を実現することができる。このデマン
ドアサイン方式は衛星通信等に広く用いられている技術
であり、これについては例えば、宮憲一編集、ラテイス
社出版の「新版 衛星通信工学」、等の文献に詳しく述
べられている。
タと送信端末との間で相互に情報を伝送することが可能
であり、これを用いて、例えば各送信端末の搬送波周波
数をネットワークセンタ側で制御する、いわゆるデマン
ドアサイン方式等を実現することができる。このデマン
ドアサイン方式は衛星通信等に広く用いられている技術
であり、これについては例えば、宮憲一編集、ラテイス
社出版の「新版 衛星通信工学」、等の文献に詳しく述
べられている。
【0038】図10は本発明の第7の実施例の構成図で
ある。本実施例では端末間相互の情報伝送が可能となっ
ている。図10で、光ファイバ伝送路10の両端に光送
信器20,21が接続されており、それぞれ波長が1.
510μm,1.514μmである信号光30,31を
出力する。光ファイバ伝送路10の途中に送受信端末4
00,401,402が直列に挿入されている。
ある。本実施例では端末間相互の情報伝送が可能となっ
ている。図10で、光ファイバ伝送路10の両端に光送
信器20,21が接続されており、それぞれ波長が1.
510μm,1.514μmである信号光30,31を
出力する。光ファイバ伝送路10の途中に送受信端末4
00,401,402が直列に挿入されている。
【0039】送受信端末401では、光変調器111に
よって、信号光30および信号光31が同時に搬送波1
21に応じた変調を受ける。さらに送受信端末401で
は、光分波器161によって信号光30、31の一部が
分波される。本実施例では光分波器161として4つの
入出力ポートをもつ光ファイバカプラが用いらた。光受
信器162は信号光31の一部を受信し、その出力には
送受信端末402からの搬送波122が含まれる。また
光受信器163は信号光30の一部を受信し、その出力
には送受信端末400からの搬送波120が含まれる。
光受信器162,163の出力は高周波合波器191に
よって合波されチューナ91に入力される。チューナ9
1に入力された高周波信号から任意の搬送波を選局しこ
れを復調することにより、送受信端末401は送受信端
末400または送受信端末402からの情報を受信する
ことができる。
よって、信号光30および信号光31が同時に搬送波1
21に応じた変調を受ける。さらに送受信端末401で
は、光分波器161によって信号光30、31の一部が
分波される。本実施例では光分波器161として4つの
入出力ポートをもつ光ファイバカプラが用いらた。光受
信器162は信号光31の一部を受信し、その出力には
送受信端末402からの搬送波122が含まれる。また
光受信器163は信号光30の一部を受信し、その出力
には送受信端末400からの搬送波120が含まれる。
光受信器162,163の出力は高周波合波器191に
よって合波されチューナ91に入力される。チューナ9
1に入力された高周波信号から任意の搬送波を選局しこ
れを復調することにより、送受信端末401は送受信端
末400または送受信端末402からの情報を受信する
ことができる。
【0040】同様にして、送受信端末400,402は
それぞれ搬送波120,122によって信号光30,3
1を同時に変調し、他の送受信端末へ情報を送出する。
同時に送受信端末400,402は信号光30,31を
受信し、他の送受信端末からの情報を受信する。このよ
うにして送受信端末400,401,402は相互に情
報を伝送することができる。
それぞれ搬送波120,122によって信号光30,3
1を同時に変調し、他の送受信端末へ情報を送出する。
同時に送受信端末400,402は信号光30,31を
受信し、他の送受信端末からの情報を受信する。このよ
うにして送受信端末400,401,402は相互に情
報を伝送することができる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ビー
ト雑音が生じることのないサブキャリア多重方式を用い
た光マルチアクセスネットワークを実現することができ
る。
ト雑音が生じることのないサブキャリア多重方式を用い
た光マルチアクセスネットワークを実現することができ
る。
【図1】本発明による光伝送システムの基本構成図であ
る。
る。
【図2】本発明の第1の実施例の構成図である。
【図3】本発明の第2、第3、第4の実施例の構成図で
ある。
ある。
【図4】本発明の第2の実施例での受信信号の同波数ス
ペクトル図である。
ペクトル図である。
【図5】本発明の第3の実施例での受信信号の同波数ス
ペクトル図である。
ペクトル図である。
【図6】本発明の第4の実施例での受信信号の同波数ス
ペクトル図である。
ペクトル図である。
【図7】本発明の第5の実施例の構成図である。
【図8】本発明の第5の実施例での受信信号の同波数ス
ペクトル図である。
ペクトル図である。
【図9】本発明の第6の実施例の構成図である。
【図10】本発明の第7の実施例の構成図である。
10,11,12 光ファイバ伝送路 20,21 光送信器 30,31 信号光 40,41,170,171,172,173,17
4,175 光受信器 50,51 高周波信号 60,160,161,162 光分波器 70 光分波器 80,81 光増幅器 90,91,92 チューナ 100,101,102,103 送信端末 110,111,112 光変調器 120,121,122 搬送波 130,131,132 高周波変調器 140,141,142 信号源 150,151,152 ベースバンド信号 180,181,182 低域通過フィルタ 190,191,192 高周波合波器 200,201 受信端末 210,211 高周波増幅器 300 ネットワークセンタ 310 伝送信号 320 高域通過フィルタ 400,401,402 送受信端末
4,175 光受信器 50,51 高周波信号 60,160,161,162 光分波器 70 光分波器 80,81 光増幅器 90,91,92 チューナ 100,101,102,103 送信端末 110,111,112 光変調器 120,121,122 搬送波 130,131,132 高周波変調器 140,141,142 信号源 150,151,152 ベースバンド信号 180,181,182 低域通過フィルタ 190,191,192 高周波合波器 200,201 受信端末 210,211 高周波増幅器 300 ネットワークセンタ 310 伝送信号 320 高域通過フィルタ 400,401,402 送受信端末
Claims (7)
- 【請求項1】 1つの光送信器と1つあるいは複数の光
受信器が光ファイバ伝送路で接続され、該光ファイバ伝
送路には互いに異なる周波数の搬送波が印加された複数
の光変調器が縦続接続されており、前記光送信器から出
力された信号光が前記複数の光変調器を通過する際に前
記搬送波で変調されることを特徴とする光伝送方式。 - 【請求項2】 複数の光送信器と1つあるいは複数の光
受信器が光ファイバ網で接続され、該光ファイバ網には
互いに異なる周波数の搬送波が印加された複数の光変調
器が縦続接続されており、前記複数の光送信器から出力
された複数の信号光が前記複数の光変調器を通過する際
に前記搬送波で変調される光伝送方式であり、前記複数
の信号光間の光周波数間隔の最小値が前記搬送波の最高
周波数より大きいことを特徴とする光伝送方式。 - 【請求項3】 複数の光送信器と1つあるいは複数の光
受信器が光ファイバ網で接続され、該光ファイバ網には
互いに異なる周波数の搬送波が印加された複数の光変調
器が縦続接続されており、前記複数の光送信器から出力
された複数の信号光が前記複数の光変調器を通過する際
に前記搬送波で変調される光伝送方式であり、前記複数
の信号光間の光周波数間隔の最大値が前記搬送波の最低
周波数より小さいことを特徴とする光伝送方式。 - 【請求項4】 複数の光送信器と1つあるいは複数の光
受信器が光ファイバ網で接続され、該光ファイバ網には
互いに異なる周波数の搬送波が印加された複数の光変調
器が縦続接続されており、前記複数の光送信器から出力
された複数の信号光が前記複数の光変調器を通過する際
に前記搬送波で変調される光伝送方式であり、前記複数
の信号光の線幅の最小値が前記搬送波の最高周波数より
大きいことを特徴とする光伝送方式。 - 【請求項5】 1つの光送信器から出力される信号光が
複数に分割されて複数の光ファイバ伝送路に入力され、
該複数の光ファイバ伝送路には互いに異なる周波数の搬
送波が印加された複数の光変調器が縦続接続されてお
り、前記複数の信号光は前記複数の変調器を通過する際
に前記搬送波で変調された後再び合波され光受信器で受
信されることを特徴とする光伝送方式。 - 【請求項6】 1本の光ファイバ伝送路の両端に光送信
器および光受信器が接続され、前記光送信器から出力さ
れた信号光は該光送信器に印加された伝送信号によって
変調され、また前記光ファイバ伝送路には各端末毎に異
なる周波数の搬送波が印加された光変調器と光受信器を
有する複数の端末が縦続接続されており、前記信号光は
前記複数の端末を通過する際に前記搬送波で変調され、
同時に前記信号光は前記端末内で一部が分岐され端末内
の前記光受信器で受信されることを特徴とする光伝送方
式。 - 【請求項7】 1本の光ファイバ伝送路の両端に第1お
よび第2の光送信器が接続され、該第1および第2の光
送信器から出力された第1および第2の信号光が前記光
ファイバ伝送路に互いに逆方向から入力され、また前記
光ファイバ伝送路には各端末毎に異なる周波数の搬送波
が印加された光変調器と光受信器を有する複数の端末が
縦続接続されており、各端末において前記第1および第
2の信号光が前記搬送波によって同時に変調され、同時
に各端末において前記第1および第2の信号光の一部が
分岐され端末内の前記光受信器で受信されることを特徴
とする光伝送方式。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5000913A JPH06204950A (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | 光伝送方式 |
EP94300122A EP0606170A3 (en) | 1993-01-07 | 1994-01-07 | Optical transmission system and optical network terminals used therein. |
US08/742,685 US5751455A (en) | 1993-01-07 | 1996-10-31 | Optical transmission system and optical network terminals used therein |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5000913A JPH06204950A (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | 光伝送方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06204950A true JPH06204950A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=11486925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5000913A Pending JPH06204950A (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | 光伝送方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06204950A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008158133A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光変調回路及び光変調方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6477232A (en) * | 1986-08-29 | 1989-03-23 | Fujitsu Ltd | Optical bus type communication system |
JPH0227831A (ja) * | 1988-07-18 | 1990-01-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 複数情報伝送光ネットワーク |
-
1993
- 1993-01-07 JP JP5000913A patent/JPH06204950A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6477232A (en) * | 1986-08-29 | 1989-03-23 | Fujitsu Ltd | Optical bus type communication system |
JPH0227831A (ja) * | 1988-07-18 | 1990-01-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 複数情報伝送光ネットワーク |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008158133A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光変調回路及び光変調方法 |
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---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
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