JPH06183214A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH06183214A JPH06183214A JP4342671A JP34267192A JPH06183214A JP H06183214 A JPH06183214 A JP H06183214A JP 4342671 A JP4342671 A JP 4342671A JP 34267192 A JP34267192 A JP 34267192A JP H06183214 A JPH06183214 A JP H06183214A
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- JP
- Japan
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- width
- tire
- ratio
- main groove
- tread
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- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドライ路面及びウェット路面における操縦安
定性を低下させることなく、騒音性能を向上させること
を可能にした空気入りラジアルタイヤを提供する。 【構成】 トレッド1にタイヤ周方向に延びる溝幅5m
m以上の4本の主溝2,3,4,5を設け、センター側
に位置する1番主溝3,4のタイヤ赤道からの距離aの
トレッド接地幅wに対する比a/wを0.05〜0.1
0の範囲にし、ショルダー側に位置する2番主溝2,5
のタイヤ赤道からの距離dのトレッド接地幅wに対する
比d/wを0.30〜0.40の範囲にすると共に、1
番主溝3,4の幅bと2番主溝2,5の幅cとの比b/
cを0.60〜0.90の範囲にする。
定性を低下させることなく、騒音性能を向上させること
を可能にした空気入りラジアルタイヤを提供する。 【構成】 トレッド1にタイヤ周方向に延びる溝幅5m
m以上の4本の主溝2,3,4,5を設け、センター側
に位置する1番主溝3,4のタイヤ赤道からの距離aの
トレッド接地幅wに対する比a/wを0.05〜0.1
0の範囲にし、ショルダー側に位置する2番主溝2,5
のタイヤ赤道からの距離dのトレッド接地幅wに対する
比d/wを0.30〜0.40の範囲にすると共に、1
番主溝3,4の幅bと2番主溝2,5の幅cとの比b/
cを0.60〜0.90の範囲にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トレッドに4本の主溝
を設けたパターンを有する空気入りラジアルタイヤに関
し、更に詳しくは、ドライ路面及びウェット路面におけ
る操縦安定性を低下させることなく、騒音性能を向上さ
せることを可能にした空気入りラジアルタイヤに関す
る。
を設けたパターンを有する空気入りラジアルタイヤに関
し、更に詳しくは、ドライ路面及びウェット路面におけ
る操縦安定性を低下させることなく、騒音性能を向上さ
せることを可能にした空気入りラジアルタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の高性能化に伴い、ラジアル
タイヤの偏平化、即ちタイヤの幅広化が進められてい
る。一方、環境問題から車両の車外騒音規制が厳しくな
ってきている。このような車両の車外騒音は、タイヤに
よる騒音に大きく影響され、特にタイヤの幅広化によっ
て悪化することが知られている。
タイヤの偏平化、即ちタイヤの幅広化が進められてい
る。一方、環境問題から車両の車外騒音規制が厳しくな
ってきている。このような車両の車外騒音は、タイヤに
よる騒音に大きく影響され、特にタイヤの幅広化によっ
て悪化することが知られている。
【0003】空気入りラジアルタイヤのトレッドパター
ンがタイヤ周方向に複数本の主溝を設けたパターンの場
合は、車外騒音の主要因は気柱共鳴であるといわれてい
る。従来、この気柱共鳴に起因する車外騒音について
は、主溝の溝幅を狭くすること(即ち、タイヤ接地部分
における主溝容積を小さくすること)により、その騒音
性能を向上させる方法が種々提案されているが、このよ
うな方法ではウェット路面での操縦安定性を低下させて
しまうという問題があった。
ンがタイヤ周方向に複数本の主溝を設けたパターンの場
合は、車外騒音の主要因は気柱共鳴であるといわれてい
る。従来、この気柱共鳴に起因する車外騒音について
は、主溝の溝幅を狭くすること(即ち、タイヤ接地部分
における主溝容積を小さくすること)により、その騒音
性能を向上させる方法が種々提案されているが、このよ
うな方法ではウェット路面での操縦安定性を低下させて
しまうという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溝幅
5mm以上の主溝を4本設けたパターンを有するラジア
ルタイヤの場合において、そのドライ路面及びウェット
路面における操縦安定性を低下させることなく、気柱共
鳴に起因する騒音性能を向上させることを可能にした空
気入りラジアルタイヤを提供することにある。
5mm以上の主溝を4本設けたパターンを有するラジア
ルタイヤの場合において、そのドライ路面及びウェット
路面における操縦安定性を低下させることなく、気柱共
鳴に起因する騒音性能を向上させることを可能にした空
気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の空気入りラジアルタイヤは、トレッドにタイ
ヤ周方向に延びる溝幅5mm以上の4本の主溝を設けた
パターンを有する空気入りラジアルタイヤにおいて、前
記4本の主溝のうち、センター側に位置する1番主溝の
タイヤ赤道からの距離aのトレッド接地幅wに対する比
a/wを0.05〜0.10の範囲にし、ショルダー側
に位置する2番主溝のタイヤ赤道からの距離dのトレッ
ド接地幅wに対する比d/wを0.30〜0.40の範
囲にすると共に、前記1番主溝の幅bと前記2番主溝の
幅cとの比b/cを0.60〜0.90の範囲にしたこ
とを特徴とするものである。
の本発明の空気入りラジアルタイヤは、トレッドにタイ
ヤ周方向に延びる溝幅5mm以上の4本の主溝を設けた
パターンを有する空気入りラジアルタイヤにおいて、前
記4本の主溝のうち、センター側に位置する1番主溝の
タイヤ赤道からの距離aのトレッド接地幅wに対する比
a/wを0.05〜0.10の範囲にし、ショルダー側
に位置する2番主溝のタイヤ赤道からの距離dのトレッ
ド接地幅wに対する比d/wを0.30〜0.40の範
囲にすると共に、前記1番主溝の幅bと前記2番主溝の
幅cとの比b/cを0.60〜0.90の範囲にしたこ
とを特徴とするものである。
【0006】本発明者等は、気柱共鳴に基づく車外騒音
を低減する場合、従来のように全主溝の溝幅を一律に狭
めるのではなく、タイヤ接地部においてタイヤ周方向長
さが最も長くなるトレッド中央部分における主溝面積比
率を減少させることにより、騒音性能と操縦安定性との
両立を可能にしたのである。即ち、上記のようにセンタ
ー側に位置する1番主溝のタイヤ赤道からの距離aのト
レッド接地幅wに対する比a/wを0.05〜0.10
の範囲にし、ショルダー側に位置する2番主溝のタイヤ
赤道からの距離dのトレッド接地幅wに対する比d/w
を0.30〜0.40の範囲にすると共に、1番主溝の
幅bと2番主溝の幅cとの比b/cを0.60〜0.9
0の範囲にすることにより、ドライ路面及びウェット路
面における操縦安定性を低下させることなく、騒音性能
を向上させることが可能になる。
を低減する場合、従来のように全主溝の溝幅を一律に狭
めるのではなく、タイヤ接地部においてタイヤ周方向長
さが最も長くなるトレッド中央部分における主溝面積比
率を減少させることにより、騒音性能と操縦安定性との
両立を可能にしたのである。即ち、上記のようにセンタ
ー側に位置する1番主溝のタイヤ赤道からの距離aのト
レッド接地幅wに対する比a/wを0.05〜0.10
の範囲にし、ショルダー側に位置する2番主溝のタイヤ
赤道からの距離dのトレッド接地幅wに対する比d/w
を0.30〜0.40の範囲にすると共に、1番主溝の
幅bと2番主溝の幅cとの比b/cを0.60〜0.9
0の範囲にすることにより、ドライ路面及びウェット路
面における操縦安定性を低下させることなく、騒音性能
を向上させることが可能になる。
【0007】本発明において、タイヤ周方向に延びる4
本の主溝は、気柱共鳴及び操縦安定性に関与する溝幅5
mm以上のものと定義する。そのため、上記4本の主溝
のほか、トレッドにタイヤ周方向に延びる溝幅5mm未
満の溝を任意に設けることが可能である。また、トレッ
ド接地幅wとは、JATMA標準空気圧でJATMA最
大荷重の80%にて接地したときの接地幅である。
本の主溝は、気柱共鳴及び操縦安定性に関与する溝幅5
mm以上のものと定義する。そのため、上記4本の主溝
のほか、トレッドにタイヤ周方向に延びる溝幅5mm未
満の溝を任意に設けることが可能である。また、トレッ
ド接地幅wとは、JATMA標準空気圧でJATMA最
大荷重の80%にて接地したときの接地幅である。
【0008】なお、本発明は偏平率55%以下の偏平タ
イヤに適用することが好ましい。以下、本発明の構成に
ついて添付の図面を参照して詳細に説明する。図1は本
発明の実施例からなる偏平率55%以下の空気入りラジ
アルタイヤのトレッド部を示すものである。図におい
て、トレッド1には、タイヤ周方向に延びる溝幅5mm
以上の4本の主溝2,3,4,5が設けられており、こ
れら主溝2,3,4,5によって5列のリブ6が分割形
成されている。
イヤに適用することが好ましい。以下、本発明の構成に
ついて添付の図面を参照して詳細に説明する。図1は本
発明の実施例からなる偏平率55%以下の空気入りラジ
アルタイヤのトレッド部を示すものである。図におい
て、トレッド1には、タイヤ周方向に延びる溝幅5mm
以上の4本の主溝2,3,4,5が設けられており、こ
れら主溝2,3,4,5によって5列のリブ6が分割形
成されている。
【0009】本発明では、トレッド接地幅wに対して、
センター側に位置する1番主溝3,4のタイヤ赤道から
の距離aは、0.05≦a/w≦0.10を満足するよ
うに設定され、かつショルダー側に位置する2番主溝
2,5のタイヤ赤道からの距離dは、0.30≦d/w
≦0.40を満足するように設定されている。また、1
番主溝3,4の幅bと、2番主溝2,5の幅cとは、
0.60≦b/c≦0.90を満足するように設定され
ている。
センター側に位置する1番主溝3,4のタイヤ赤道から
の距離aは、0.05≦a/w≦0.10を満足するよ
うに設定され、かつショルダー側に位置する2番主溝
2,5のタイヤ赤道からの距離dは、0.30≦d/w
≦0.40を満足するように設定されている。また、1
番主溝3,4の幅bと、2番主溝2,5の幅cとは、
0.60≦b/c≦0.90を満足するように設定され
ている。
【0010】上記のように主溝2,3,4,5の位置及
び溝幅を規定することにより、タイヤ接地部のうちタイ
ヤ周方向長さが最も大きいトレッド中央部分における主
溝面積比率を減少させて気柱共鳴の発生を抑制し、しか
もドライ路面及びウェット路面における操縦安定性を低
下させることはない。本発明において、1番主溝3,4
のタイヤ赤道からの距離aのトレッド接地幅wに対する
比a/wが0.05未満であると、トレッド中央部分に
おける主溝面積比率が大きすぎるため騒音性能及びドラ
イ路面での操縦安定性が低下し、0.10を超えると、
トレッド中央部分における主溝面積比率が小さすぎるた
めウェット路面での操縦安定性が低下してしまう。同様
に、2番主溝2,5のタイヤ赤道からの距離dのトレッ
ド接地幅wに対する比d/wが0.30未満であると、
騒音性能及びドライ路面での操縦安定性が低下し、0.
40を超えると、ウェット路面での操縦安定性が低下し
てしまう。また、1番主溝3,4の幅bと2番主溝2,
5の幅cとの比b/cが0.60未満であると、ウェッ
ト路面での操縦安定性が低下し、0.90を超えると、
騒音性能及びドライ路面での操縦安定性が低下してしま
う。
び溝幅を規定することにより、タイヤ接地部のうちタイ
ヤ周方向長さが最も大きいトレッド中央部分における主
溝面積比率を減少させて気柱共鳴の発生を抑制し、しか
もドライ路面及びウェット路面における操縦安定性を低
下させることはない。本発明において、1番主溝3,4
のタイヤ赤道からの距離aのトレッド接地幅wに対する
比a/wが0.05未満であると、トレッド中央部分に
おける主溝面積比率が大きすぎるため騒音性能及びドラ
イ路面での操縦安定性が低下し、0.10を超えると、
トレッド中央部分における主溝面積比率が小さすぎるた
めウェット路面での操縦安定性が低下してしまう。同様
に、2番主溝2,5のタイヤ赤道からの距離dのトレッ
ド接地幅wに対する比d/wが0.30未満であると、
騒音性能及びドライ路面での操縦安定性が低下し、0.
40を超えると、ウェット路面での操縦安定性が低下し
てしまう。また、1番主溝3,4の幅bと2番主溝2,
5の幅cとの比b/cが0.60未満であると、ウェッ
ト路面での操縦安定性が低下し、0.90を超えると、
騒音性能及びドライ路面での操縦安定性が低下してしま
う。
【0011】なお、主溝2,3,4,5は、タイヤ周方
向に延びるストレート溝に限定されることはなく、ジグ
ザグ形状等にすることができる。主溝2,3,4,5を
ジグザグ形状等にした場合、タイヤ赤道からの距離a,
dはタイヤ全周の平均値を示すものと定義する。また、
主溝2,3,4,5によって分割されたリブ6には、タ
イヤ周方向に延びるラグ溝やサイプ等を設けることがで
きる。
向に延びるストレート溝に限定されることはなく、ジグ
ザグ形状等にすることができる。主溝2,3,4,5を
ジグザグ形状等にした場合、タイヤ赤道からの距離a,
dはタイヤ全周の平均値を示すものと定義する。また、
主溝2,3,4,5によって分割されたリブ6には、タ
イヤ周方向に延びるラグ溝やサイプ等を設けることがで
きる。
【0012】
(実験1)タイヤサイズ225/50R16とし、図1
において、2番主溝のタイヤ赤道からの距離dのトレッ
ド接地幅wに対する比d/wを0.35にすると共に、
1番主溝の幅bと2番主溝の幅cとの比b/cを0.7
5にし、1番主溝のタイヤ赤道からの距離aのトレッド
接地幅wに対する比a/wだけを種々異ならせた試験タ
イヤを製作した。
において、2番主溝のタイヤ赤道からの距離dのトレッ
ド接地幅wに対する比d/wを0.35にすると共に、
1番主溝の幅bと2番主溝の幅cとの比b/cを0.7
5にし、1番主溝のタイヤ赤道からの距離aのトレッド
接地幅wに対する比a/wだけを種々異ならせた試験タ
イヤを製作した。
【0013】これら試験タイヤについて、下記の方法に
より騒音性能とドライ路面及びウェット路面での操縦安
定性を評価し、その結果を図2及び図3に示した。 騒音性能:試験タイヤを空気圧2.3kg/cm2 とし
てリムサイズ8JJ×16のホイールに装着し、排気量
3000ccのFR車を使用してJASO方式に準拠し
て車外騒音を測定した。評価結果は、4本の主溝の溝幅
を一定にした従来タイヤを基準(100)とする指数で
示した。この指数値が大きいほど騒音性能が優れてい
る。
より騒音性能とドライ路面及びウェット路面での操縦安
定性を評価し、その結果を図2及び図3に示した。 騒音性能:試験タイヤを空気圧2.3kg/cm2 とし
てリムサイズ8JJ×16のホイールに装着し、排気量
3000ccのFR車を使用してJASO方式に準拠し
て車外騒音を測定した。評価結果は、4本の主溝の溝幅
を一定にした従来タイヤを基準(100)とする指数で
示した。この指数値が大きいほど騒音性能が優れてい
る。
【0014】操縦安定性:試験タイヤを空気圧2.3k
g/cm2 としてリムサイズ8JJ×16のホイールに
装着し、排気量3000ccのFR車を使用して一定間
隔でパイロンが立てられたスラローム試験路(ドライ路
面、ウェット路面)を走行し、その平均速度を測定し
た。評価結果は、上記従来タイヤを基準(100)とす
る指数で示した。この指数値が大きいほど操縦安定性が
優れている。
g/cm2 としてリムサイズ8JJ×16のホイールに
装着し、排気量3000ccのFR車を使用して一定間
隔でパイロンが立てられたスラローム試験路(ドライ路
面、ウェット路面)を走行し、その平均速度を測定し
た。評価結果は、上記従来タイヤを基準(100)とす
る指数で示した。この指数値が大きいほど操縦安定性が
優れている。
【0015】図2及び図3から明らかなように、1番主
溝のタイヤ赤道からの距離aのトレッド接地幅wに対す
る比a/wが0.05〜0.10の範囲にあるときに、
従来タイヤに比べてドライ路面及びウェット路面におけ
る操縦安定性を損なうことなく、騒音性能を向上させる
ことができた。 (実験2)タイヤサイズ225/50R16とし、図1
において、1番主溝のタイヤ赤道からの距離aのトレッ
ド接地幅wに対する比a/wを0.075にすると共
に、1番主溝の幅bと2番主溝の幅cとの比b/cを
0.75にし、2番主溝のタイヤ赤道からの距離dのト
レッド接地幅wに対する比d/wだけを種々異ならせた
試験タイヤを製作した。
溝のタイヤ赤道からの距離aのトレッド接地幅wに対す
る比a/wが0.05〜0.10の範囲にあるときに、
従来タイヤに比べてドライ路面及びウェット路面におけ
る操縦安定性を損なうことなく、騒音性能を向上させる
ことができた。 (実験2)タイヤサイズ225/50R16とし、図1
において、1番主溝のタイヤ赤道からの距離aのトレッ
ド接地幅wに対する比a/wを0.075にすると共
に、1番主溝の幅bと2番主溝の幅cとの比b/cを
0.75にし、2番主溝のタイヤ赤道からの距離dのト
レッド接地幅wに対する比d/wだけを種々異ならせた
試験タイヤを製作した。
【0016】これら試験タイヤについて、実験1と同じ
方法により騒音性能とドライ路面及びウェット路面での
操縦安定性を評価し、その結果を図4及び図5に示し
た。図4及び図5から明らかなように、2番主溝のタイ
ヤ赤道からの距離dのトレッド接地幅wに対する比d/
wが0.30〜0.40の範囲にあるときに、従来タイ
ヤに比べてドライ路面及びウェット路面における操縦安
定性を損なうことなく、騒音性能を向上させることがで
きた。 (実験3)タイヤサイズ225/50R16とし、図1
において、1番主溝のタイヤ赤道からの距離aのトレッ
ド接地幅wに対する比a/wを0.075にすると共
に、2番主溝のタイヤ赤道からの距離dのトレッド接地
幅wに対する比d/wを0.35にし、1番主溝の幅b
と2番主溝の幅cとの比b/cだけを種々異ならせた試
験タイヤを製作した。
方法により騒音性能とドライ路面及びウェット路面での
操縦安定性を評価し、その結果を図4及び図5に示し
た。図4及び図5から明らかなように、2番主溝のタイ
ヤ赤道からの距離dのトレッド接地幅wに対する比d/
wが0.30〜0.40の範囲にあるときに、従来タイ
ヤに比べてドライ路面及びウェット路面における操縦安
定性を損なうことなく、騒音性能を向上させることがで
きた。 (実験3)タイヤサイズ225/50R16とし、図1
において、1番主溝のタイヤ赤道からの距離aのトレッ
ド接地幅wに対する比a/wを0.075にすると共
に、2番主溝のタイヤ赤道からの距離dのトレッド接地
幅wに対する比d/wを0.35にし、1番主溝の幅b
と2番主溝の幅cとの比b/cだけを種々異ならせた試
験タイヤを製作した。
【0017】これら試験タイヤについて、実験1と同じ
方法により騒音性能とドライ路面及びウェット路面での
操縦安定性を評価し、その結果を図6及び図7に示し
た。図6及び図7から明らかなように、1番主溝の幅b
と2番主溝の幅cとの比b/cが0.60〜0.90の
範囲にあるときに、従来タイヤに比べてドライ路面及び
ウェット路面における操縦安定性を損なうことなく、騒
音性能を向上させることができた。
方法により騒音性能とドライ路面及びウェット路面での
操縦安定性を評価し、その結果を図6及び図7に示し
た。図6及び図7から明らかなように、1番主溝の幅b
と2番主溝の幅cとの比b/cが0.60〜0.90の
範囲にあるときに、従来タイヤに比べてドライ路面及び
ウェット路面における操縦安定性を損なうことなく、騒
音性能を向上させることができた。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッドにタイヤ周方向に延びる溝幅5mm以上の4本の
主溝を設けたパターンを有する空気入りラジアルタイヤ
において、前記4本の主溝のうち、センター側に位置す
る1番主溝のタイヤ赤道からの距離aのトレッド接地幅
wに対する比a/wを0.05〜0.10の範囲にし、
ショルダー側に位置する2番主溝のタイヤ赤道からの距
離dのトレッド接地幅wに対する比d/wを0.30〜
0.40の範囲にすると共に、前記1番主溝の幅bと前
記2番主溝の幅cとの比b/cを0.60〜0.90の
範囲にしたので、トレッド中央部分における主溝面積比
率を減少させて気柱共鳴の発生を抑制し、騒音性能を向
上させることができ、しかもドライ路面及びウェット路
面における操縦安定性を低下させることはない。
レッドにタイヤ周方向に延びる溝幅5mm以上の4本の
主溝を設けたパターンを有する空気入りラジアルタイヤ
において、前記4本の主溝のうち、センター側に位置す
る1番主溝のタイヤ赤道からの距離aのトレッド接地幅
wに対する比a/wを0.05〜0.10の範囲にし、
ショルダー側に位置する2番主溝のタイヤ赤道からの距
離dのトレッド接地幅wに対する比d/wを0.30〜
0.40の範囲にすると共に、前記1番主溝の幅bと前
記2番主溝の幅cとの比b/cを0.60〜0.90の
範囲にしたので、トレッド中央部分における主溝面積比
率を減少させて気柱共鳴の発生を抑制し、騒音性能を向
上させることができ、しかもドライ路面及びウェット路
面における操縦安定性を低下させることはない。
【図1】本発明の実施例からなる空気入りラジアルタイ
ヤのトレッド部を示す子午線断面図である。
ヤのトレッド部を示す子午線断面図である。
【図2】1番主溝のタイヤ赤道からの距離aのトレッド
接地幅wに対する比a/wと、騒音性能との関係を示す
図である。
接地幅wに対する比a/wと、騒音性能との関係を示す
図である。
【図3】1番主溝のタイヤ赤道からの距離aのトレッド
接地幅wに対する比a/wと、ドライ・ウェット路面に
おける操縦安定性との関係を示す図である。
接地幅wに対する比a/wと、ドライ・ウェット路面に
おける操縦安定性との関係を示す図である。
【図4】2番主溝のタイヤ赤道からの距離dのトレッド
接地幅wに対する比d/wと、騒音性能との関係を示す
図である。
接地幅wに対する比d/wと、騒音性能との関係を示す
図である。
【図5】2番主溝のタイヤ赤道からの距離dのトレッド
接地幅wに対する比d/wと、ドライ・ウェット路面に
おける操縦安定性との関係を示す図である。
接地幅wに対する比d/wと、ドライ・ウェット路面に
おける操縦安定性との関係を示す図である。
【図6】1番主溝の幅bと2番主溝の幅cとの比b/c
と、騒音性能との関係を示す図である。
と、騒音性能との関係を示す図である。
【図7】1番主溝の幅bと2番主溝の幅cとの比b/c
と、ドライ・ウェット路面における操縦安定性との関係
を示す図である。
と、ドライ・ウェット路面における操縦安定性との関係
を示す図である。
1 トレッド 2,5 2番主溝 3,4 1番主溝 6 リブ
Claims (1)
- 【請求項1】 トレッドにタイヤ周方向に延びる溝幅5
mm以上の4本の主溝を設けたパターンを有する空気入
りラジアルタイヤにおいて、前記4本の主溝のうち、セ
ンター側に位置する1番主溝のタイヤ赤道からの距離a
のトレッド接地幅wに対する比a/wを0.05〜0.
10の範囲にし、ショルダー側に位置する2番主溝のタ
イヤ赤道からの距離dのトレッド接地幅wに対する比d
/wを0.30〜0.40の範囲にすると共に、前記1
番主溝の幅bと前記2番主溝の幅cとの比b/cを0.
60〜0.90の範囲にした空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4342671A JPH06183214A (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4342671A JPH06183214A (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06183214A true JPH06183214A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18355593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4342671A Pending JPH06183214A (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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