JPH06151132A - 異方性磁石材料粉末の製造方法およびその製造方法により得られた異方性磁石材料粉末を用いた磁石の製造方法 - Google Patents

異方性磁石材料粉末の製造方法およびその製造方法により得られた異方性磁石材料粉末を用いた磁石の製造方法

Info

Publication number
JPH06151132A
JPH06151132A JP4314202A JP31420292A JPH06151132A JP H06151132 A JPH06151132 A JP H06151132A JP 4314202 A JP4314202 A JP 4314202A JP 31420292 A JP31420292 A JP 31420292A JP H06151132 A JPH06151132 A JP H06151132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
intermetallic compound
anisotropic magnet
alloy
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4314202A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Nakayama
亮治 中山
Takuo Takeshita
拓夫 武下
Yoshinari Ishii
義成 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP4314202A priority Critical patent/JPH06151132A/ja
Priority to EP93307753A priority patent/EP0595477A1/en
Priority to US08/145,956 priority patent/US5486239A/en
Publication of JPH06151132A publication Critical patent/JPH06151132A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/032Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
    • H01F1/04Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys
    • H01F1/047Alloys characterised by their composition
    • H01F1/053Alloys characterised by their composition containing rare earth metals
    • H01F1/055Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5
    • H01F1/057Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B
    • H01F1/0571Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B in the form of particles, e.g. rapid quenched powders or ribbon flakes
    • H01F1/0573Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B in the form of particles, e.g. rapid quenched powders or ribbon flakes obtained by reduction or by hydrogen decrepitation or embrittlement
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F9/00Making metallic powder or suspensions thereof
    • B22F9/02Making metallic powder or suspensions thereof using physical processes
    • B22F9/023Hydrogen absorption

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 R2 14B型金属間化合物相を主相とする異
方性に優れたR−T−B−M系異方性磁石材料粉末およ
びその磁石材料粉末を用いた磁石の製造法を提供する。 【構成】 R−T−B−M系原料合金を均質化処理しま
たは均質化処理せずに水素吸蔵処理し、引き続いて、1
Torr以下の真空雰囲気中に保持することによりR−
T−B−M系原料合金から強制的に水素を放出させて相
変態を促したのち、冷却し、ついで粉砕する、微細なR
2 14B型金属間化合物相の再結晶集合組織を有するR
−T−B−M系異方性磁石材料粉末の製造方法におい
て、前記R−T−B−M系原料合金として、R2 14
型金属間化合物相のc軸結晶方位が配向している原料合
金を用いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、Yを含む希土類元素
(以下、Rで示す)とFeあるいはFeの一部をCoで
置換した成分(以下、Tで示す)とBを主成分とし、さ
らに、Si、Ga、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、
W、Al、Ti、Vのうち1種または2種以上(以下、
Mで示す):0.001〜5.0原子%を含有するR2
14B型金属間化合物相を主相とする異方性に優れた磁
石材料粉末の製造方法およびその製造方法により得られ
た異方性磁石材料粉末を用いた磁石の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】RとTとBを主成分とし、さらに、M:
0.001〜5.0原子%を含有するR2 14B型金属
間化合物相を主相とするR−T−B−M系原料合金を、
Arガス雰囲気中、温度:600〜1200℃に保持し
て均質化処理し、または均質化処理せずに、R−T−B
−M系原料合金をH2 ガスまたはH2 ガスと不活性ガス
の混合雰囲気中で室温から昇温し、温度:500〜10
00℃に保持してH2 を吸蔵させたのち、真空雰囲気中
または不活性ガス雰囲気中、温度:500〜1000℃
に保持して脱H2 処理し、ついで冷却し、粉砕して異方
性R−Fe−B−M系磁石粉末を製造する方法、並びに
そのR−Fe−B−M系磁石粉末を有機バインダーまた
は金属バインダーにより結合して異方性ボンド磁石を製
造する方法およびR−Fe−B−M系磁石粉末を温度:
600〜900℃でホットプレスまたはHIPして異方
性磁石(以下、この磁石をフルデンス磁石という)を製
造する方法は、特開平3−129702号公報、特開平
3−129703号公報、特開平4−253304号公
報、特開平4−245403号公報などに記載されてお
り、すでに知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の製造方
法で得られた異方性R−Fe−B−M系磁石粉末は、材
料の本来の磁気特性に比べて、まだ磁気異方性が十分で
なく、この粉末を使用して製造されたボンド磁石または
フルデンス磁石の磁気異方性が十分でなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
従来よりも磁気異方性の優れたR−Fe−B−M系磁石
粉末を製造し、このR−Fe−B−M系磁石粉末を用い
て従来よりも磁気異方性の優れた磁石を製造すべく研究
を行った結果、従来のR−Fe−B−M系磁石粉末の製
造方法において、R−T−B−M系原料合金としてR2
14B型金属間化合物相のc軸結晶方位が配向している
原料合金を用いると、従来よりも磁気異方性の優れたR
−Fe−B−M系磁石粉末を製造することができるとい
う知見を得たのである。
【0005】この発明は、かかる知見に基づいて成され
たものであって、RとTとBを主成分とし、さらに、
M:0.001〜5.0原子%を含有するR2 14B型
金属間化合物相を主相とするR−T−B−M系原料合金
を、Arガス雰囲気中、温度:600〜1200℃に保
持して均質化処理し、または均質化処理せずにR−T−
B−M系原料合金を室温から500℃までを水素雰囲気
中、水素と不活性ガスの混合ガス雰囲気中、真空雰囲気
中、あるいは不活性ガス雰囲気中の内のいずれかの雰囲
気中に保持し、さらに500〜1000℃の範囲内の所
定の温度までを水素雰囲気中あるいは水素と不活性ガス
の混合ガス雰囲気中に昇温後保持して前記R−T−B−
M系原料合金に水素を吸蔵させて相変態を促進し、引き
続いて、500〜1000℃の範囲内の所定の温度で1
Torr以下の真空雰囲気中に保持することにより、R
−T−B−M系原料合金から強制的に水素を放出させて
相変態を促したのち、冷却し、粉砕する、微細なR2
14B型金属間化合物相の再結晶集合組織を有するR−T
−B−M系異方性磁石材料粉末の製造方法において、前
記R−T−B−M系原料合金として、R2 14B型金属
間化合物相のc軸結晶方位が配向している原料合金を用
いる異方性磁石材料粉末の製造方法、に特徴を有するも
のである。
【0006】前記R2 14B型金属間化合物相のc軸結
晶方位が配向している原料合金として、単結晶合金、磁
場中成形してc軸結晶方位を配向せしめて得られた磁気
異方性焼結体、熱間加工してc軸結晶方位を配向せしめ
て得られた熱間加工体などがある。前記磁気異方性焼結
体としてR2 14B系磁気異方性焼結磁石のスクラップ
を使用することができ、また、熱間加工体としてはR2
14B系磁気異方性熱間加工磁石のスクラップなどを使
用することができる。また、上記原料合金の形状は、イ
ンゴット、バルク、フレーク、または粒などいかなる形
状を有していてもよい。また、前記Feの一部をNi、
Cu、Cr、Mn、Znで置換しても良く、Bの一部を
N、C、Oで置換しても良い。
【0007】R−T−B−M系原料合金としてR2 14
B型金属間化合物相のc軸結晶方位が配向している原料
合金を用いると従来よりも磁気異方性の優れたR−Fe
−B−M系磁石粉末を製造することができるのは、原料
合金のR2 14B型金属間化合物相のc軸結晶方位が水
素処理して得られたR−Fe−B−M系磁石粉末の再結
晶集合組織にも影響を与えているためと考えられる。
【0008】また、原料合金のR2 14B型金属間化合
物相のc軸結晶方位が配向していても、結晶粒径が極め
て小さい原料合金を用いると、磁気異方性の優れたR−
Fe−B−M系磁石粉末が得られない。この場合には原
料合金に均質化処理を施してR2 14B型金属間化合物
相のc軸結晶方位が配向している結晶粒を成長せしめ、
結晶粒が成長した原料合金を用いて製造すると、R−F
e−B−M系磁石粉末の磁気特性をさらに向上させるこ
とができる。前記均質化処理を行うことにより成長せし
めた結晶粒の平均結晶粒径は、50μm以上あることが
好ましい。
【0009】この発明の製造方法により得られたR−T
−B−M系異方性磁石材料粉末に、必要に応じて300
〜1000℃で熱処理を施すと磁気特性をさらに向上さ
せることができる。
【0010】
【実施例】Arガス雰囲気中、高周波溶解炉を用いて、
表1に示される成分組成の合金を溶解し、鋳造して鋳塊
A〜Lを製造した。
【0011】
【表1】
【0012】実施例1 表1の鋳塊A〜Dを浮遊帯溶融することにより単結晶合
金からなる原料合金を作製し、この原料合金を1気圧の
水素雰囲気中で室温から750℃まで昇温することによ
り水素を吸蔵させ、1気圧の水素雰囲気を保持したまま
750℃に1時間保持して水素を吸蔵させることにより
相変態を促進させ、さらに850℃まで昇温したのち、
850℃に1時間保持し、ついで温度を850℃に保持
しながら1×10-1の真空雰囲気とし、強制的に水素を
放出させて相変態を促したのち、Arガス中で冷却し、
400μm以下に粉砕することにより本発明法1〜4を
実施し、異方性磁石材料粉末を製造した。
【0013】この異方性磁石材料粉末を3重量%のエポ
キシ樹脂と混合し、25KOeの磁場中で圧縮成形して
圧粉体を作製し、この圧粉体を120℃、1時間熱硬化
して、異方性ボンド磁石を作製した。得られた異方性ボ
ンド磁石の磁気特性を表2に示した。
【0014】さらにこの異方性磁石材料粉末を25KO
eの磁場中で圧縮成形して圧粉体を作製し、この圧粉体
をホットプレス装置にセットし、磁場の印加方向が圧縮
方向になるように真空中で780℃、10分間、1To
n/cm2 の圧力でホットプレスを行い、Arガス中で
急冷し、異方性フルデンス磁石を作製し、得られた異方
性フルデンス磁石の磁気特性を表2に示した。
【0015】
【表2】
【0016】実施例2 表1の鋳塊E〜Hをジョークラッシャーとブラウンミル
により粉砕し、平均粒度:3.5μmの微粉末とし、得
られた微粉末を磁場中成形して圧粉体とし、この圧粉体
を真空雰囲気中、1090℃、2時間保持の条件で焼結
し、異方性焼結体からなる原料合金を作製し、この異方
性焼結体からなる原料合金をAr雰囲気中、温度:11
40℃に10時間保持の条件で均質化処理し、この均質
化処理した異方性焼結体の平均結晶粒径を表3に示し
た。
【0017】この異方性焼結体からなる原料合金を1気
圧の水素雰囲気中で室温から700℃まで昇温すること
により水素を吸蔵させ、1気圧の水素雰囲気を保持した
まま700℃に1時間保持して水素を吸蔵させることに
より相変態を促進させ、さらに800℃まで昇温したの
ち、800℃に1時間保持し、ついで温度を800℃に
保持しながら1×10-1の真空雰囲気とし、強制的に水
素を放出させて相変態を促したのち、Arガス中で冷却
し、400μm以下に粉砕することにより本発明法5〜
8を実施し、異方性磁石材料粉末を製造した。
【0018】この異方性磁石材料粉末を3重量%のエポ
キシ樹脂と混合し、25KOeの磁場中で圧縮成形して
圧粉体を作製し、この圧粉体を120℃、1時間熱硬化
して、異方性ボンド磁石を作製した。得られた異方性ボ
ンド磁石の磁気特性を表3に示した。
【0019】さらにこの異方性磁石材料粉末を25KO
eの磁場中で圧縮成形して圧粉体を作製し、この圧粉体
をホットプレス装置にセットし、磁場の印加方向が圧縮
方向になるように真空中で780℃、10分間、1To
n/cm2 の圧力でホットプレスを行い、Arガス中で
急冷し、異方性フルデンス磁石を作製し、得られた異方
性フルデンス磁石の磁気特性を表3に示した。
【0020】
【表3】
【0021】実施例3 表1の鋳塊I〜Lを再溶解して得られた溶湯を単ロール
式の液体急冷装置にて超急冷を行い、アモルファスリボ
ンを作製し、このアモルファスリボンを真空雰囲気中、
710℃、15分間保持の条件でホットプレスし、さら
に750℃で2軸圧縮で高さ1/4まで塑性加工を行っ
て熱間加工体からなる原料合金を作製し、この熱間加工
体からなる原料合金をAr雰囲気中、温度:1120℃
に30時間保持の条件で均質化処理した。
【0022】この熱間加工体からなる原料合金を1気圧
の水素雰囲気中で室温から720℃まで昇温することに
より水素を吸蔵させ、1気圧の水素雰囲気を保持したま
ま720℃に1時間保持して水素を吸蔵させることによ
り相変態を促進させ、さらに880℃まで昇温したの
ち、880℃に1時間保持し、ついで温度を860℃に
保持しながら1×10-1の真空雰囲気とし、強制的に水
素を放出させて相変態を促したのち、Arガス中で冷却
し、400μm以下に粉砕することにより本発明法9〜
12を実施し、異方性磁石材料粉末を製造した。
【0023】この異方性磁石材料粉末を3重量%のエポ
キシ樹脂と混合し、25KOeの磁場中で圧縮成形して
圧粉体を作製し、この圧粉体を120℃、1時間熱硬化
して、異方性ボンド磁石を作製した。得られた異方性ボ
ンド磁石の磁気特性を表4に示した。
【0024】さらにこの異方性磁石材料粉末を25KO
eの磁場中で圧縮成形して圧粉体を作製し、この圧粉体
をホットプレス装置にセットし、磁場の印加方向が圧縮
方向になるように真空中で780℃、10分間、1To
n/cm2 の圧力でホットプレスを行い、Arガス中で
急冷し、異方性フルデンス磁石を作製し、得られた異方
性フルデンス磁石の磁気特性を表4に示した。
【0025】
【表4】
【0026】実施例4 実施例2で表1の鋳塊GおよびHから作製した異方性焼
結体からなる原料合金を、均質化処理を行うこと無く、
そのまま実施例2と全く同じ条件で水素を吸蔵させ、強
制的に水素を放出させて相変態を促したのち、Arガス
中で冷却し、400μm以下に粉砕することにより本発
明法13〜14を実施し、異方性磁石材料粉末を製造し
た。この異方性磁石材料粉末を用い、実施例2と全く同
じ条件で異方性ボンド磁石および異方性フルデンス磁石
を作製し、得られた異方性ボンド磁石および異方性フル
デンス磁石の磁気特性を表5に示した。
【0027】実施例5 さらに、実施例3で表1の鋳塊KおよびLから作製した
熱間加工体からなる原料合金を、均質化処理を行うこと
無く、そのまま実施例3と全く同じ条件で水素を吸蔵さ
せ、強制的に水素を放出させて相変態を促したのち、A
rガス中で冷却し、400μm以下に粉砕することによ
り本発明法15〜16を実施し、異方性磁石材料粉末を
製造した。この異方性磁石材料粉末を用い、実施例3と
全く同じ条件で異方性ボンド磁石および異方性フルデン
ス磁石を作製し、得られた異方性ボンド磁石および異方
性フルデンス磁石の磁気特性を表5に示した。
【0028】
【表5】
【0029】従来例1 表1の鋳塊HをAr雰囲気中、温度:1140℃に10
時間保持の条件で均質化処理し、この均質化処理した鋳
塊Hを実施例2と全く同じ条件で水素を吸蔵させ、強制
的に水素を放出させて相変態を促したのち、Arガス中
で冷却し、400μm以下に粉砕することにより従来法
1を実施し、異方性磁石材料粉末を製造した。この異方
性磁石材料粉末を用い、実施例2と全く同じ条件で異方
性ボンド磁石および異方性フルデンス磁石を作製し、得
られた異方性ボンド磁石および異方性フルデンス磁石の
磁気特性を表6に示した。
【0030】従来例2 さらに、表1の鋳塊LをAr雰囲気中、温度:1120
℃に30時間保持の条件で均質化処理し、均質化処理し
た鋳塊Lをさらに実施例3と全く同じ条件で異方性ボン
ド磁石および異方性フルデンス磁石を作製し、得られた
異方性ボンド磁石および異方性フルデンス磁石の磁気特
性を表6に示した。
【0031】
【表6】
【0032】
【発明の効果】表2〜表6に示される結果から、原料合
金としてR2 14B型金属間化合物相のc軸結晶方位が
配向している原料合金を用いる本発明法1〜16により
異方性磁石材料粉末を製造し、この異方性磁石材料粉末
を用いて製造された異方性ボンド磁石および異方性フル
デンス磁石は、鋳塊をそのまま原料合金とする従来法1
〜2により異方性磁石材料粉末を製造し、この異方性磁
石材料粉末を用いて製造した異方性ボンド磁石および異
方性フルデンス磁石に比べて、いずれも優れた磁気特性
を示すことが分かる。
【0033】したがって、この発明の方法によると、従
来よりも優れた磁気特性を有する異方性磁石材料粉末お
よび磁石を製造することができ、産業上優れた効果を奏
するものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 38/00 303 D H01F 1/053 1/08 A // H01F 7/02 C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Yを含む希土類元素(以下、Rで示す)
    とFeあるいはFeの一部をCoで置換した成分(以
    下、Tで示す)とBを主成分とし、 さらに、Si、Ga、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、
    W、Al、Ti、Vのうち1種または2種以上(以下、
    Mで示す):0.001〜5.0原子%を含有するR2
    14B型金属間化合物相を主相とするR−T−B−M系
    原料合金を、室温から500℃までを水素雰囲気中、水
    素と不活性ガスの混合ガス雰囲気中、真空雰囲気中、あ
    るいは不活性ガス雰囲気中の内のいずれかの雰囲気中に
    昇温保持し、さらに500〜1000℃の範囲内の所定
    の温度までを水素雰囲気中あるいは水素と不活性ガスの
    混合ガス雰囲気中に昇温後保持して前記R−T−B−M
    系原料合金に水素を吸蔵させて相変態を促進し、 引き続いて、500〜1000℃の範囲内の所定の温度
    で1Torr以下の真空雰囲気中に保持することによ
    り、R−T−B−M系原料合金から強制的に水素を放出
    させて相変態を促したのち、冷却し、ついで粉砕する、
    微細なR2 14B型金属間化合物相の再結晶集合組織を
    有するR−T−B−M系異方性磁石材料粉末の製造方法
    において、 前記R−T−B−M系原料合金として、R2 14B型金
    属間化合物相のc軸結晶方位が配向している原料合金を
    用いることを特徴とする異方性磁石材料粉末の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記R2 14B型金属間化合物相のc軸
    結晶方位が配向している原料合金は、R2 14B型金属
    間化合物相の単結晶合金であることを特徴とする請求項
    1記載の異方性磁石材料粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記R2 14B型金属間化合物相のc軸
    結晶方位が配向している原料合金は、R2 14B型金属
    間化合物粉末を磁場中成形して得られた異方性焼結体で
    あることを特徴とする請求項1記載の異方性磁石材料粉
    末の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記R2 14B型相のc軸結晶方位が配
    向している原料合金は、R2 14B型金属間化合物粉末
    を熱間加工して得られた熱間加工体であることを特徴と
    する請求項1記載の異方性磁石材料粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】 RとTとBを主成分とし、さらに、M:
    0.001〜5.0原子%を含有するR2 14B型金属
    間化合物相を主相とするR−T−B−M系原料合金を、 Arガス雰囲気中、温度:600〜1200℃に保持し
    て均質化処理し、 この均質化処理したR−T−B−M系原料合金を室温か
    ら500℃までを水素雰囲気中、水素と不活性ガスの混
    合ガス雰囲気中、真空雰囲気中、あるいは不活性ガス雰
    囲気中の内のいずれかの雰囲気中に保持し、さらに50
    0〜1000℃の範囲内の所定の温度までを水素雰囲気
    中あるいは水素と不活性ガスの混合ガス雰囲気中に昇温
    後保持して前記R−T−B−M系原料合金に水素を吸蔵
    させて相変態を促進し、 引き続いて、500〜1000℃の範囲内の所定の温度
    で1Torr以下の真空雰囲気中に保持することによ
    り、R−T−B−M系原料合金から強制的に水素を放出
    させて相変態を促したのち、冷却し、粉砕する、微細な
    2 14B型金属間化合物相の再結晶集合組織を有する
    R−T−B−M系異方性磁石材料粉末の製造方法におい
    て、 前記R−T−B−M系原料合金として、R2 14B型金
    属間化合物相のc軸結晶方位が配向している原料合金を
    用いることを特徴とする異方性磁石材料粉末の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記R2 14B型金属間化合物相のc軸
    結晶方位が配向している原料合金は、R2 14B型金属
    間化合物粉末を磁場中成形して得られた異方性焼結体で
    あることを特徴とする請求項5記載の異方性磁石材料粉
    末の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記R2 14B型金属間化合物相のc軸
    結晶方位が配向している原料合金は、R2 14B型金属
    間化合物粉末を熱間加工して得られた熱間加工体である
    ことを特徴とする請求項5記載の異方性磁石材料粉末の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記R2 14B型金属間化合物相のc軸
    結晶方位が配向しているR−T−B−M系原料合金を均
    質化処理することによりその平均結晶粒径を50μm以
    上とすることを特徴とする請求項5、6または7記載の
    異方性磁石材料粉末の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記均質化処理温度は、1050〜12
    00℃の範囲内の所定の温度であることを特徴とする請
    求項5、6、7、または8記載の異方性磁石材料粉末の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    または9記載の方法で製造された異方性磁石材料粉末を
    有機バインダーまたは金属バインダーにより結合するこ
    とを特徴とする異方性磁石の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    または9記載の方法で製造された異方性磁石材料粉末を
    磁場中成形して圧粉体とした後、この圧粉体を温度:6
    00〜900℃でホットプレスまたはHIPすることを
    特徴と異方性磁石の製造方法。
JP4314202A 1992-10-29 1992-10-29 異方性磁石材料粉末の製造方法およびその製造方法により得られた異方性磁石材料粉末を用いた磁石の製造方法 Pending JPH06151132A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4314202A JPH06151132A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 異方性磁石材料粉末の製造方法およびその製造方法により得られた異方性磁石材料粉末を用いた磁石の製造方法
EP93307753A EP0595477A1 (en) 1992-10-29 1993-09-30 Method of manufacturing powder material for anisotropic magnets and method of manufacturing magnets using the powder material
US08/145,956 US5486239A (en) 1992-10-29 1993-10-29 Method of manufacturing magnetically anisotropic R-T-B-M powder material and method of manufacturing anisotropic magnets using said powder material

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4314202A JPH06151132A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 異方性磁石材料粉末の製造方法およびその製造方法により得られた異方性磁石材料粉末を用いた磁石の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06151132A true JPH06151132A (ja) 1994-05-31

Family

ID=18050504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4314202A Pending JPH06151132A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 異方性磁石材料粉末の製造方法およびその製造方法により得られた異方性磁石材料粉末を用いた磁石の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5486239A (ja)
EP (1) EP0595477A1 (ja)
JP (1) JPH06151132A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003052778A1 (en) * 2001-12-18 2003-06-26 Showa Denko K.K. Alloy flake for rare earth magnet, production method thereof, alloy powder for rare earth sintered magnet, rare earth sintered magnet, alloy powder for bonded magnet and bonded magnet
JP2021130840A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 株式会社豊田中央研究所 希土類磁石粉末とその製造方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05335120A (ja) * 1992-06-01 1993-12-17 Mitsubishi Materials Corp 異方性ボンド磁石製造用固体樹脂バインダー被覆磁石粉末およびその製造法
US5814029A (en) * 1994-11-03 1998-09-29 Daig Corporation Guiding introducer system for use in ablation and mapping procedures in the left ventricle
JP2881409B2 (ja) * 1996-10-28 1999-04-12 愛知製鋼株式会社 異方性磁石粉末の製造方法
US6261515B1 (en) 1999-03-01 2001-07-17 Guangzhi Ren Method for producing rare earth magnet having high magnetic properties
US6444052B1 (en) * 1999-10-13 2002-09-03 Aichi Steel Corporation Production method of anisotropic rare earth magnet powder
JP4183959B2 (ja) 2002-03-22 2008-11-19 株式会社日本製鋼所 水素吸蔵合金の製造方法
US6955729B2 (en) * 2002-04-09 2005-10-18 Aichi Steel Corporation Alloy for bonded magnets, isotropic magnet powder and anisotropic magnet powder and their production method, and bonded magnet
KR101219515B1 (ko) * 2010-07-02 2013-01-11 한국기계연구원 본드자석용 R―Fe―B계 희토류 자성분말의 제조방법, 이에 의해 제조된 자성분말 및 상기 자성분말을 이용한 본드자석의 제조방법, 이에 의해 제조된 본드자석
CN105723480B (zh) 2013-06-17 2018-07-17 城市矿业科技有限责任公司 磁铁再生以产生磁性性能改善或恢复的Nd-Fe-B磁铁
CN103480836B (zh) * 2013-09-24 2015-09-23 宁波韵升股份有限公司 烧结钕铁硼粉料的造粒方法
US9336932B1 (en) 2014-08-15 2016-05-10 Urban Mining Company Grain boundary engineering
CN108085608A (zh) * 2016-11-23 2018-05-29 龙岩紫荆创新研究院 一种R-B-Ti-Fe合金粉末及其制备方法与该合金粉末制备的热压磁体

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63146414A (ja) * 1986-08-23 1988-06-18 Nippon Steel Corp ボンド磁石の製造方法
JPH024901A (ja) * 1987-09-22 1990-01-09 Mitsubishi Metal Corp 希土類−Fe−B系合金磁石粉末の製造法
JPH0417604A (ja) * 1990-05-11 1992-01-22 Mitsubishi Materials Corp 磁気特性に優れた希土類磁石合金粉末の製造法
JPH04245403A (ja) * 1991-01-30 1992-09-02 Mitsubishi Materials Corp 希土類−Fe−Co−B系異方性磁石

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3850001T2 (de) * 1987-08-19 1994-11-03 Mitsubishi Materials Corp Magnetisches Seltenerd-Eisen-Bor-Puder und sein Herstellungsverfahren.
JPH0314203A (ja) * 1989-06-13 1991-01-22 Tokin Corp 高分子複合型希土類磁石用粉末の製造方法
US5143560A (en) * 1990-04-20 1992-09-01 Hitachi Metals, Inc., Ltd. Method for forming Fe-B-R-T alloy powder by hydrogen decrepitation of die-upset billets
JPH04114408A (ja) * 1990-09-04 1992-04-15 Fuji Elelctrochem Co Ltd ボンド磁石の製造方法
JPH04141502A (ja) * 1990-10-02 1992-05-15 Tdk Corp 希土類ボンド磁石用合金粉末の製造方法
JPH04188805A (ja) * 1990-11-22 1992-07-07 Seiko Epson Corp 希土類ボンド磁石の製造方法
JP2838617B2 (ja) * 1991-12-20 1998-12-16 住友特殊金属株式会社 希土類系永久磁石用合金粉末の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63146414A (ja) * 1986-08-23 1988-06-18 Nippon Steel Corp ボンド磁石の製造方法
JPH024901A (ja) * 1987-09-22 1990-01-09 Mitsubishi Metal Corp 希土類−Fe−B系合金磁石粉末の製造法
JPH0417604A (ja) * 1990-05-11 1992-01-22 Mitsubishi Materials Corp 磁気特性に優れた希土類磁石合金粉末の製造法
JPH04245403A (ja) * 1991-01-30 1992-09-02 Mitsubishi Materials Corp 希土類−Fe−Co−B系異方性磁石

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003052778A1 (en) * 2001-12-18 2003-06-26 Showa Denko K.K. Alloy flake for rare earth magnet, production method thereof, alloy powder for rare earth sintered magnet, rare earth sintered magnet, alloy powder for bonded magnet and bonded magnet
US7442262B2 (en) 2001-12-18 2008-10-28 Showa Denko K.K. Alloy flake for rare earth magnet, production method thereof, alloy powder for rare earth sintered magnet, rare earth sintered magnet, alloy powder for bonded magnet and bonded magnet
US7571757B2 (en) 2001-12-18 2009-08-11 Showa Denko K.K. Alloy flake for rare earth magnet, production method thereof, alloy powder for rare earth sintered magnet, rare earth sintered magnet, alloy powder for bonded magnet and bonded magnet
JP2021130840A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 株式会社豊田中央研究所 希土類磁石粉末とその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0595477A1 (en) 1994-05-04
US5486239A (en) 1996-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06151132A (ja) 異方性磁石材料粉末の製造方法およびその製造方法により得られた異方性磁石材料粉末を用いた磁石の製造方法
JPH06340902A (ja) 希土類焼結永久磁石の製造方法
EP0632471B1 (en) Process of preparing a permanent magnet containing rare earth metal, boron and iron
US5690752A (en) Permanent magnet containing rare earth metal, boron and iron
JPH08167515A (ja) R−Fe−B系永久磁石材料の製造方法
JPH1131610A (ja) 磁気異方性に優れた希土類磁石粉末の製造方法
JPH0768561B2 (ja) 希土類−Fe−B系合金磁石粉末の製造法
JPH10256014A (ja) 磁気異方性に優れた希土類磁石粉末の製造方法
JPH10172850A (ja) 異方性永久磁石の製造方法
JPH0837122A (ja) R−t−m−n系異方性ボンド磁石の製造方法
JPS5911641B2 (ja) ボンディッド永久磁石粉末とその製造方法
JP2745042B2 (ja) 希土類−鉄−ボロン系合金薄板、合金粉末及び永久磁石の製造方法
JP2770248B2 (ja) 希土類コバルト磁石の製造方法
JPH08288113A (ja) 希土類磁石材料粉末および希土類磁石の製造方法
JPH07118408B2 (ja) 高分子複合型希土類磁石の製造方法
JP3097387B2 (ja) 希土類磁石材料粉末の製造方法
JPH06151137A (ja) 異方性に優れた希土類磁石材料粉末
JP3227613B2 (ja) 希土類焼結磁石用粉末の製造方法
JPS6373502A (ja) 希土類磁石の製造方法
JP2660917B2 (ja) 希土類磁石の製造方法
JP2827643B2 (ja) 希土類−Fe−B系磁石合金粉末の製造法
JPH0582319A (ja) 永久磁石
JPH07211570A (ja) 希土類永久磁石の製造方法
JP4133315B2 (ja) 希土類磁石の製造法、希土類磁石用原料合金及び粉末
JPH11106803A (ja) 優れた磁気特性を有する希土類磁石粉末の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990406