JPH06147224A - ミニチュアリニアガイド装置およびその製造方法 - Google Patents
ミニチュアリニアガイド装置およびその製造方法Info
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- JPH06147224A JPH06147224A JP4319485A JP31948592A JPH06147224A JP H06147224 A JPH06147224 A JP H06147224A JP 4319485 A JP4319485 A JP 4319485A JP 31948592 A JP31948592 A JP 31948592A JP H06147224 A JPH06147224 A JP H06147224A
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- slider
- ball
- side wall
- rail
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/04—Ball or roller bearings
- F16C29/06—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
- F16C29/063—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body, e.g. a carriage or part thereof, provided between the legs of a U-shaped guide rail or track
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】レール部材端部のベアリング構体抜止用ストッ
パの形成が容易で、確実な抜け止めを行い得るミニチュ
アリニアガイド装置およびその製造方法を提供する。 【構成】対向した両側壁内面にボール転動溝を有するコ
字形レール部材と、外側部にボール転動溝を有しこのコ
字形レール部材の内側に配置されるスライダと、このス
ライダ内に収容されかつ両ボール転動溝に連通するボー
ル循環路をもつボール循環部材と、このボール循環路か
ら両ボール転動溝の間に充填された多数のボールと有
し、レール部材の長手方向両端部近傍の側壁に長手方向
に直交するスリットを形成し、該スリットで分断された
レール部材の側壁末端部がレール巾方向内側へ折曲され
てこのスライダのストッパとなるようにした。このミニ
チュアリニアガイド装置の製造方法は、ベアリング構体
を予め組み立てておき、これをレール部材の端部から挿
入し、ボールを組み込んだ後、レール部材のスリットか
ら外側の側壁末端部をレール部材の巾方向内側へ折り曲
げる。
パの形成が容易で、確実な抜け止めを行い得るミニチュ
アリニアガイド装置およびその製造方法を提供する。 【構成】対向した両側壁内面にボール転動溝を有するコ
字形レール部材と、外側部にボール転動溝を有しこのコ
字形レール部材の内側に配置されるスライダと、このス
ライダ内に収容されかつ両ボール転動溝に連通するボー
ル循環路をもつボール循環部材と、このボール循環路か
ら両ボール転動溝の間に充填された多数のボールと有
し、レール部材の長手方向両端部近傍の側壁に長手方向
に直交するスリットを形成し、該スリットで分断された
レール部材の側壁末端部がレール巾方向内側へ折曲され
てこのスライダのストッパとなるようにした。このミニ
チュアリニアガイド装置の製造方法は、ベアリング構体
を予め組み立てておき、これをレール部材の端部から挿
入し、ボールを組み込んだ後、レール部材のスリットか
ら外側の側壁末端部をレール部材の巾方向内側へ折り曲
げる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は循環転動するボールを介
してベアリング構体がレール部材上を直線移動するミニ
チュアリニアガイド装置およびその製造方法に関し、特
に前記レール部材の両端側部を前記ベアリング構体の抜
止用ストッパとした薄板製ミニチュアリニアガイド装置
およびその製造方法に関する。
してベアリング構体がレール部材上を直線移動するミニ
チュアリニアガイド装置およびその製造方法に関し、特
に前記レール部材の両端側部を前記ベアリング構体の抜
止用ストッパとした薄板製ミニチュアリニアガイド装置
およびその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の軽量ミニチュアリニアガイド装
置は、直線運動案内面として機能する薄肉鋼板製のコ字
形レール部材と、該レール部材のコ字形内に収容されて
その長手方向に往復直線運動するベアリング構体から成
っている。前記ベアリング構体は、同様に薄肉鋼板製で
外側面にボール転動溝をもつコ字形のスライダを有し、
該スライダ内にサーキュレータと称するボール循環部材
が固着され、該ボール循環部材に形成した半ドーナツ状
のボール循環路と前記スライダのボール転動溝とが整合
するようになっている。前記コ字形レール部材の側壁内
面にはスライダ側ボール転動溝と対向したレール側ボー
ル転動溝が形成され、これらのボール転動溝から前記サ
ーキュレータ内のボール循環路にわたって多数のボール
が充填され、このボールの循環転動を介して前記ベアリ
ング構体が直線運動する（例えば実開昭６３−１２１８
１７号公報）。
置は、直線運動案内面として機能する薄肉鋼板製のコ字
形レール部材と、該レール部材のコ字形内に収容されて
その長手方向に往復直線運動するベアリング構体から成
っている。前記ベアリング構体は、同様に薄肉鋼板製で
外側面にボール転動溝をもつコ字形のスライダを有し、
該スライダ内にサーキュレータと称するボール循環部材
が固着され、該ボール循環部材に形成した半ドーナツ状
のボール循環路と前記スライダのボール転動溝とが整合
するようになっている。前記コ字形レール部材の側壁内
面にはスライダ側ボール転動溝と対向したレール側ボー
ル転動溝が形成され、これらのボール転動溝から前記サ
ーキュレータ内のボール循環路にわたって多数のボール
が充填され、このボールの循環転動を介して前記ベアリ
ング構体が直線運動する（例えば実開昭６３−１２１８
１７号公報）。
【０００３】前記ベアリング構体自体は前記レール部材
に対して無限直線運動をする構造であるため、前記レー
ル部材の端部から長手方向に外れた場合、ボールが抜け
落ち、分解してしまう。これを防止するため従来から図
５〜図７に示すようにレール部材１の両端部にプラスチ
ック製のストッパ部材２を脱着可能に装着し、運搬中や
対象機器への組み付けまでのベアリング構体３の抜け止
めとしている。ストッパ部材をレール部材に一体に形成
した例としては、コ字形レール部材の長手方向の底面両
端部を側壁の端部位置より長くのばし、この底面両端部
を内側（上側）へ略Ｌ形に折り曲げてスライダ分離防止
用のストッパとしている（実公昭６３−３０８２０号公
報）。
に対して無限直線運動をする構造であるため、前記レー
ル部材の端部から長手方向に外れた場合、ボールが抜け
落ち、分解してしまう。これを防止するため従来から図
５〜図７に示すようにレール部材１の両端部にプラスチ
ック製のストッパ部材２を脱着可能に装着し、運搬中や
対象機器への組み付けまでのベアリング構体３の抜け止
めとしている。ストッパ部材をレール部材に一体に形成
した例としては、コ字形レール部材の長手方向の底面両
端部を側壁の端部位置より長くのばし、この底面両端部
を内側（上側）へ略Ｌ形に折り曲げてスライダ分離防止
用のストッパとしている（実公昭６３−３０８２０号公
報）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】一般にミニチュアリニ
アガイド装置においては、レール底面とベアリング構体
の下面との間は比較的大きなすきまがあるものの、レー
ルの案内面とベアリング構体の側部の案内面の間にはボ
ールが組み込まれ、そのすきまはμｍ単位の高精度嵌合
となっており、かつ組み込まれた多数の極小ボールが一
旦分解されると、その再組立は容易でないためベアリン
グ構体の抜け止めはきわめて重要である。しかし従来の
図５〜図７に示すストッパ構造は、プラスチック製の別
部品をストッパ部材としてレール部材に脱着可能に設
け、リニアガイド装置を対象機器に組み付ける際にはス
トッパ部材を取り外す構成としているので、その間スト
ッパ無しの状態が生じ、作業中誤って分離してしまうこ
とがある。また輸送中にも振動その他の原因で外れる危
険性がある。本来この種のミニチュアリニアガイド装置
においては、対象機器に組み付けた後、ベアリング構体
の動作は機器側で制御されるので、ストッパは不要とな
るものであり、ストッパ部材を脱着式の別部品として構
成することは部品数や取付作業の点でコスト高となる。
アガイド装置においては、レール底面とベアリング構体
の下面との間は比較的大きなすきまがあるものの、レー
ルの案内面とベアリング構体の側部の案内面の間にはボ
ールが組み込まれ、そのすきまはμｍ単位の高精度嵌合
となっており、かつ組み込まれた多数の極小ボールが一
旦分解されると、その再組立は容易でないためベアリン
グ構体の抜け止めはきわめて重要である。しかし従来の
図５〜図７に示すストッパ構造は、プラスチック製の別
部品をストッパ部材としてレール部材に脱着可能に設
け、リニアガイド装置を対象機器に組み付ける際にはス
トッパ部材を取り外す構成としているので、その間スト
ッパ無しの状態が生じ、作業中誤って分離してしまうこ
とがある。また輸送中にも振動その他の原因で外れる危
険性がある。本来この種のミニチュアリニアガイド装置
においては、対象機器に組み付けた後、ベアリング構体
の動作は機器側で制御されるので、ストッパは不要とな
るものであり、ストッパ部材を脱着式の別部品として構
成することは部品数や取付作業の点でコスト高となる。
【０００５】一方、上述した実公昭６３−３０８２０号
公報記載の直動転がり軸受の分離防止装置は、レール部
材の底面端部を折り曲げる構造であるため、確実なスト
ッパとするにはかなりの高さに折り曲げる必要があり、
また折曲時にレール側壁の軌道面にゆがみ等の影響を与
えないように底面端部を長手方向に長くのばさなければ
ならず、それだけ大形長尺の装置となる。折り曲げに際
しても底面の平面部全体をＬ形に曲げるのでプレス機械
あるいは特定の工具が必要である。中途半ぱに折り曲げ
ると、ベアリング構体が強く当った場合、抜けてしまっ
たり、くい込みとなったりする。さらにこの構造は、底
面端部をＬ形に折り曲げた後で、別個に組み立てたベア
リング構体をレール部材の長手方向端部から挿入すると
いう組立方法をとることができず、ベアリング構体のサ
ーキュレータを上下２体に分割し、レール部材の上面か
ら順に組み付けていかなければならず、工程数が増える
難点がある。
公報記載の直動転がり軸受の分離防止装置は、レール部
材の底面端部を折り曲げる構造であるため、確実なスト
ッパとするにはかなりの高さに折り曲げる必要があり、
また折曲時にレール側壁の軌道面にゆがみ等の影響を与
えないように底面端部を長手方向に長くのばさなければ
ならず、それだけ大形長尺の装置となる。折り曲げに際
しても底面の平面部全体をＬ形に曲げるのでプレス機械
あるいは特定の工具が必要である。中途半ぱに折り曲げ
ると、ベアリング構体が強く当った場合、抜けてしまっ
たり、くい込みとなったりする。さらにこの構造は、底
面端部をＬ形に折り曲げた後で、別個に組み立てたベア
リング構体をレール部材の長手方向端部から挿入すると
いう組立方法をとることができず、ベアリング構体のサ
ーキュレータを上下２体に分割し、レール部材の上面か
ら順に組み付けていかなければならず、工程数が増える
難点がある。
【０００６】本発明は、レール部材端部のストッパの形
成がきわめて容易で、また小形の形状でありながら確実
なストッパ機能を発揮でき、装置全体の組付，製造も簡
単に行い得、さらに組付後の修理等に際してのストッパ
解除も容易であるミニチュアリニアガイド装置およびそ
の製造方法を提供することにある。
成がきわめて容易で、また小形の形状でありながら確実
なストッパ機能を発揮でき、装置全体の組付，製造も簡
単に行い得、さらに組付後の修理等に際してのストッパ
解除も容易であるミニチュアリニアガイド装置およびそ
の製造方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明に係るミニチュア
リニアガイド装置は、対向した両側壁内面にボール転動
溝を有するコ字形レール部材と、外側部にボール転動溝
を有し前記コ字形レール部材の内側に配置されるスライ
ダと、前記スライダ内に収容されかつ前記両ボール転動
溝に連通するボール循環路をもつボール循環部材と、前
記ボール循環路から前記両ボール転動溝の間に充填され
た多数のボールと有し、前記レール部材の長手方向両端
部近傍の側壁に長手方向に直交するスリットを形成し、
該スリットで分断された前記レール部材の側壁末端部が
レール巾方向内側へ折曲されて前記スライダのストッパ
となるようにしたものである。
リニアガイド装置は、対向した両側壁内面にボール転動
溝を有するコ字形レール部材と、外側部にボール転動溝
を有し前記コ字形レール部材の内側に配置されるスライ
ダと、前記スライダ内に収容されかつ前記両ボール転動
溝に連通するボール循環路をもつボール循環部材と、前
記ボール循環路から前記両ボール転動溝の間に充填され
た多数のボールと有し、前記レール部材の長手方向両端
部近傍の側壁に長手方向に直交するスリットを形成し、
該スリットで分断された前記レール部材の側壁末端部が
レール巾方向内側へ折曲されて前記スライダのストッパ
となるようにしたものである。
【０００８】本発明によるミニチュアリニアガイド装置
を製造するには、前記スライダに前記ボール循環部材を
組み付けた状態で該スライダを前記コ字形レール部材の
端部から該レール部材に挿入しつつ前記両ボール転動溝
間にボールを充填し、その後に前記コ字形レール部材の
前記スリットで分断された前記側壁末端部を、前記スラ
イダのストッパとなるように、該レール部材の巾方向内
側へ折り曲げることで容易に製造できる。
を製造するには、前記スライダに前記ボール循環部材を
組み付けた状態で該スライダを前記コ字形レール部材の
端部から該レール部材に挿入しつつ前記両ボール転動溝
間にボールを充填し、その後に前記コ字形レール部材の
前記スリットで分断された前記側壁末端部を、前記スラ
イダのストッパとなるように、該レール部材の巾方向内
側へ折り曲げることで容易に製造できる。
【０００９】
【作用】レール部材の側壁の長手方向両端近傍に形成し
たスリットにより、該スリットより外端側の側壁末端部
は折曲可能な状態となるので、全体の組立完了後にこの
部分を前記レール部材の巾方向内側へプライヤ等の簡単
な工具で若干折り曲げることにより、スライダおよびサ
ーキュレータから成るベアリング構体の確実なストッパ
となる。前記ベアリング構体とレール部材とのすきまは
１ｍｍ以下であるため、極くわずかの折り曲げでも充分
にスライダを係止できる。製造に際しては、レール部材
と別体でベアリング構体を組み付けておき、この状態で
前記ストッパの折曲前にレール部材の端部から軌道面に
沿って挿入しつつボールを組み込んでいき、最後に前記
ストッパを折り曲げる。
たスリットにより、該スリットより外端側の側壁末端部
は折曲可能な状態となるので、全体の組立完了後にこの
部分を前記レール部材の巾方向内側へプライヤ等の簡単
な工具で若干折り曲げることにより、スライダおよびサ
ーキュレータから成るベアリング構体の確実なストッパ
となる。前記ベアリング構体とレール部材とのすきまは
１ｍｍ以下であるため、極くわずかの折り曲げでも充分
にスライダを係止できる。製造に際しては、レール部材
と別体でベアリング構体を組み付けておき、この状態で
前記ストッパの折曲前にレール部材の端部から軌道面に
沿って挿入しつつボールを組み込んでいき、最後に前記
ストッパを折り曲げる。
【００１０】
【実施例】次に本発明を実施例について図１〜図４を参
照して説明する。案内レール部材４は、本装置が組み込
まれる対象機器（図示省略）の固定側にボルト締めされ
る底板５とその両側部に形成された側壁６から成るコ字
形の部材で、両側壁６の内面に長手方向にのびるレール
側ボール転動溝７が形成されている。前記対象機器の可
動部に固着されるスライダ８は該対象機器への取付孔を
もつ天板９とコ字形案内レール部材４の両側壁６の内面
に対峙する側板１０とを有した略コ字形の部材であっ
て、両側板１０の内面にはスライダ側ボール転動溝１１
が形成されている。ボール循環部材となるサーキュレー
タ１２はプラスチック製で図４の分解斜視図に示すよう
に両側部に上面視半ドーナツ状のボール循環路１３が形
成され、その上面に取り付けられる平板状のプラスチッ
ク製キャップ１４によってボール循環路１３の上側が蓋
閉される。サーキュレータ１２はキャップ１４をはさん
でコ字形スライダ８の内側に収容，固定されるが、この
固定手段として本実施例ではサーキュレータ上面に熱溶
着可能な突起１５が形成され、キャップ１４およびスラ
イダ８に形成した孔１６，１７にサーキュレータ１２の
突起１５を挿入して加熱することで固定される。サーキ
ュレータ１２，キャップ１４およびスライダ８によりベ
アリング構体３が構成される。
照して説明する。案内レール部材４は、本装置が組み込
まれる対象機器（図示省略）の固定側にボルト締めされ
る底板５とその両側部に形成された側壁６から成るコ字
形の部材で、両側壁６の内面に長手方向にのびるレール
側ボール転動溝７が形成されている。前記対象機器の可
動部に固着されるスライダ８は該対象機器への取付孔を
もつ天板９とコ字形案内レール部材４の両側壁６の内面
に対峙する側板１０とを有した略コ字形の部材であっ
て、両側板１０の内面にはスライダ側ボール転動溝１１
が形成されている。ボール循環部材となるサーキュレー
タ１２はプラスチック製で図４の分解斜視図に示すよう
に両側部に上面視半ドーナツ状のボール循環路１３が形
成され、その上面に取り付けられる平板状のプラスチッ
ク製キャップ１４によってボール循環路１３の上側が蓋
閉される。サーキュレータ１２はキャップ１４をはさん
でコ字形スライダ８の内側に収容，固定されるが、この
固定手段として本実施例ではサーキュレータ上面に熱溶
着可能な突起１５が形成され、キャップ１４およびスラ
イダ８に形成した孔１６，１７にサーキュレータ１２の
突起１５を挿入して加熱することで固定される。サーキ
ュレータ１２，キャップ１４およびスライダ８によりベ
アリング構体３が構成される。
【００１１】コ字形案内レール部材４の片側の側壁６に
は、図１および図４に明示するように、長手方向両端の
近傍位置で長手方向に対して直交するスリット１８が形
成され、これによってこの位置からレール長手方向外側
の側壁末端部１９がレール巾方向（横方向）内側へ折り
曲げ可能となっている。スライダ８，サーキュレータ１
２およびキャップ１４が上述のようにして組み立てられ
てコ字形案内レール部材４内に収容され、かつサーキュ
レータ１２のボール循環路１３およびレール側ボール転
動溝７とスライダ側ボール転動溝１１間にボール２０が
詰め込まれた状態でベアリング構体３はボール２０の転
動を伴ないつつ案内レール部材４に沿って往復移動可能
となる。ここでレール部材４の長手方向両側の側壁末端
部１９を上述のように若干レール巾方向内側へ折り曲げ
ることにより、ベアリング構体３の端部が側壁末端部１
９に当接してレール部材４の長手方向への抜け出しが防
止される。既述した如くベアリング構体３とレール部材
４の側壁内面とのすきまは小さいすきまに保たれている
ので、側壁末端部１９は極く僅かの折り曲げでもストッ
パ機能を発揮する。なおこのミニチュアリニアガイド装
置の修理等でベアリング構体側をレール部材４から分離
するときは、折曲した側壁末端部１９を元の位置に起す
ことでベアリング構体３の抜き取り，分解が可能とな
る。
は、図１および図４に明示するように、長手方向両端の
近傍位置で長手方向に対して直交するスリット１８が形
成され、これによってこの位置からレール長手方向外側
の側壁末端部１９がレール巾方向（横方向）内側へ折り
曲げ可能となっている。スライダ８，サーキュレータ１
２およびキャップ１４が上述のようにして組み立てられ
てコ字形案内レール部材４内に収容され、かつサーキュ
レータ１２のボール循環路１３およびレール側ボール転
動溝７とスライダ側ボール転動溝１１間にボール２０が
詰め込まれた状態でベアリング構体３はボール２０の転
動を伴ないつつ案内レール部材４に沿って往復移動可能
となる。ここでレール部材４の長手方向両側の側壁末端
部１９を上述のように若干レール巾方向内側へ折り曲げ
ることにより、ベアリング構体３の端部が側壁末端部１
９に当接してレール部材４の長手方向への抜け出しが防
止される。既述した如くベアリング構体３とレール部材
４の側壁内面とのすきまは小さいすきまに保たれている
ので、側壁末端部１９は極く僅かの折り曲げでもストッ
パ機能を発揮する。なおこのミニチュアリニアガイド装
置の修理等でベアリング構体側をレール部材４から分離
するときは、折曲した側壁末端部１９を元の位置に起す
ことでベアリング構体３の抜き取り，分解が可能とな
る。
【００１２】上述の構造になるミニチュアリニアガイド
装置を組み立てる場合、予め前記側壁末端部の折曲でス
トッパを形成した案内レール部材に上方から順にサーキ
ュレータ，キャップおよびスライダを組み込み、ボール
を挿入した後、サーキュレータの前記突起とキャップお
よびスライダとの熱溶着を行うことはボールの熱歪など
精度上の難点が生じ、また工程上からも不利である。し
たがって本発明においては、案内レール部材４のストッ
パ折曲前に該レール部材の外部で治具等を用いてベアリ
ング構体３の組み立てを行い、これを案内レール部材４
の片端部から該レール部材に沿って挿入しつつボールを
レール側およびスライダ側転動溝間からサーキュレータ
１２内のボール循環路１３へ充填し、最後に案内レール
部材４の側壁末端部１９を少し折り曲げてストッパを形
成する。なおサーキュレータが上下２体に分割されたタ
イプのもので熱溶着でベアリング構体を組み立てる必要
のない場合は案内レール部材１のストッパ形成後でも上
方からベアリング構体を順に組み込むことができるが、
この場合でもストッパの形成を最後にしてレール部材の
端部から完成したベアリング構体を挿入すれば能率よく
製造でき、自動化組付も可能となる。
装置を組み立てる場合、予め前記側壁末端部の折曲でス
トッパを形成した案内レール部材に上方から順にサーキ
ュレータ，キャップおよびスライダを組み込み、ボール
を挿入した後、サーキュレータの前記突起とキャップお
よびスライダとの熱溶着を行うことはボールの熱歪など
精度上の難点が生じ、また工程上からも不利である。し
たがって本発明においては、案内レール部材４のストッ
パ折曲前に該レール部材の外部で治具等を用いてベアリ
ング構体３の組み立てを行い、これを案内レール部材４
の片端部から該レール部材に沿って挿入しつつボールを
レール側およびスライダ側転動溝間からサーキュレータ
１２内のボール循環路１３へ充填し、最後に案内レール
部材４の側壁末端部１９を少し折り曲げてストッパを形
成する。なおサーキュレータが上下２体に分割されたタ
イプのもので熱溶着でベアリング構体を組み立てる必要
のない場合は案内レール部材１のストッパ形成後でも上
方からベアリング構体を順に組み込むことができるが、
この場合でもストッパの形成を最後にしてレール部材の
端部から完成したベアリング構体を挿入すれば能率よく
製造でき、自動化組付も可能となる。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、案
内レール部材の両端側部にスリットを入れ、該スリット
から外方の末端部の内側への折り曲げでベアリング構体
抜止用のストッパとしたので、従来のように別体のプラ
スチック製ストッパ部品が不要となり、コスト低減が図
られる。折曲量も極く僅かですむため作業が簡単で、場
合によっては手動でも行い得、また分解，修理等の際の
ストッパ解除も容易である。ベアリング構体側を別体で
組み立てておき、レール部材の端部から挿入した後スト
ッパを形成することによりミニチュアリニアガイド装置
の製造能率が格段に向上し、自動化組付が可能となる等
大きな効果が得られる。
内レール部材の両端側部にスリットを入れ、該スリット
から外方の末端部の内側への折り曲げでベアリング構体
抜止用のストッパとしたので、従来のように別体のプラ
スチック製ストッパ部品が不要となり、コスト低減が図
られる。折曲量も極く僅かですむため作業が簡単で、場
合によっては手動でも行い得、また分解，修理等の際の
ストッパ解除も容易である。ベアリング構体側を別体で
組み立てておき、レール部材の端部から挿入した後スト
ッパを形成することによりミニチュアリニアガイド装置
の製造能率が格段に向上し、自動化組付が可能となる等
大きな効果が得られる。
【図１】本発明の実施例に係るミニチュアリニアガイド
装置の全体斜視図である。
装置の全体斜視図である。
【図２】図１に示す実施例の上面図である。
【図３】図１に示す実施例のレール長手方向からみた一
部裁断正面図である。
部裁断正面図である。
【図４】本発明の実施例によるミニチュアリニアガイド
装置の分解斜視図である。
装置の分解斜視図である。
【図５】従来の脱着式ストッパ部材を用いたミニチュア
リニアガイド装置の部分的な平面図である。
リニアガイド装置の部分的な平面図である。
【図６】図５に示す従来例の正面図である。
【図７】従来の脱着式ストッパ部材の斜視図である。
３ ベアリング構体 ４ 案内レール部材 ６ 側壁 ７ レール側ボール転動溝 ８ スライダ １１ スライダ側ボール転動溝 １２ サーキュレータ １３ ボール循環路 １４ キャップ １５ 突起 １８ スリット １９ 側壁末端部
Claims (2)
- 【請求項１】対向した両側壁内面にボール転動溝を有す
るコ字形レール部材と、外側部にボール転動溝を有し前
記コ字形レール部材の内側に配置されるスライダと、前
記スライダ内に収容されかつ前記両ボール転動溝に連通
するボール循環路をもつボール循環部材と、前記ボール
循環路から前記両ボール転動溝の間に充填された多数の
ボールと有し、前記レール部材の長手方向両端部近傍の
側壁に長手方向に直交するスリットを形成し、該スリッ
トで分断された前記レール部材の側壁末端部がレール巾
方向内側へ折曲されて前記スライダのストッパとなるこ
とを特徴とするミニチュアリニアガイド装置。 - 【請求項２】前記スライダに前記ボール循環部材を組み
付けた状態で該スライダを前記コ字形レール部材の端部
から該レール部材に挿入しつつ前記両ボール転動溝間に
ボールを充填し、その後に前記コ字形レール部材の前記
スリットで分断された前記側壁末端部を、前記スライダ
のストッパとなるように、該レール部材の巾方向内側へ
折り曲げることを特徴とするミニチュアリニアガイド装
置の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4319485A JPH06147224A (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | ミニチュアリニアガイド装置およびその製造方法 |
| US08/139,824 US5395170A (en) | 1992-11-04 | 1993-10-22 | Miniature linear guide device and its manufacturing method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4319485A JPH06147224A (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | ミニチュアリニアガイド装置およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06147224A true JPH06147224A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=18110739
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4319485A Pending JPH06147224A (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | ミニチュアリニアガイド装置およびその製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5395170A (ja) |
| JP (1) | JPH06147224A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1992
- 1992-11-04 JP JP4319485A patent/JPH06147224A/ja active Pending
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1993
- 1993-10-22 US US08/139,824 patent/US5395170A/en not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5395170A (en) | 1995-03-07 |
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