JPH0547522B2 - - Google Patents

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JPH0547522B2
JPH0547522B2 JP8349784A JP8349784A JPH0547522B2 JP H0547522 B2 JPH0547522 B2 JP H0547522B2 JP 8349784 A JP8349784 A JP 8349784A JP 8349784 A JP8349784 A JP 8349784A JP H0547522 B2 JPH0547522 B2 JP H0547522B2
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JP
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shaking
water
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JP8349784A
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Mitsuo Kondo
Tooru Matsuo
Mikio Mori
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
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    • AHUMAN NECESSITIES
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は二層型の振盪ローシヨンに関する。更
に詳しくは、静置時には透明な水層(上層)とイ
オウ粉末層(下層)の二層に明瞭に分離した美し
い外観を呈しており、振盪使用する時には前記二
層が一体的に混和して均一に分散して、均一な懸
濁液を形成、保持し、肌にフイーリングの良い感
触(さつぱり感、しつとり感、清涼感等)、収れ
ん感および、にきびの予防、治療等の効果を与
え、円滑迅速に塗布し得ると共に、使用後、静置
すると、粉体が沈降して水層と粉体層の二層に明
瞭に分離し得る、二層型の振盪ローシヨンに関す
る。 従来の二層型の振盪ローシヨンは、沈降イオウ
が静置時に固く凝集(ケーキング)したり、使用
時均一に再分散できなくなるのを防ぐために、軟
凝集剤として塩化ナトリウム、塩化カルシウム、
塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、みようば
ん等の水溶性塩類を配合していた。 しかしながら、この方法においても長期の保存
による沈降イオウのケーキングが避けられず、更
に静置時の粉体層の外観が美しくなく、また沈降
イオウのかさ高性は望めない。 特に、にきびの予防、治療の目的で配合される
沈降イオウを使用する場合は、そのケーキングが
著しい。このような場合は、ケーキングした沈降
イオウ粒子のために、塗布時ざらざらとした感触
を与えるという致命的な欠点があつた。 本発明者等は、従来技術の欠点を解消するため
に鋭意研究した結果、後記本発明の構成によつて
各成分を配合する場合は、パラフエノールスルホ
ン酸亜鉛とアルカリ金属の炭酸塩が反応して、系
中に水に不溶性のコロイド状の塩基性炭酸亜鉛と
パラフエノールスルホン酸アルカリ金属塩を生成
すると共に、コロイド状の塩基性炭酸亜鉛が沈降
イオウの粒子表面に吸着(析出)して、粒子間の
距離を広げ、沈降イオウ粒子の凝集を未然に防止
すると同時に、コロイド状の塩基性炭酸亜鉛が有
する束縛沈降性(鎖状凝集によつて粒子が相互に
束縛し合つて共に沈降する性質)によつて、静置
時には水層と粉体層(沈降イオウ)が二層に分離
した美しい外観を呈し、振盪使用時には前記二層
が一体的に混和して粉体粒子を均一に分散した懸
濁液を形成し得る優れた二層型の振盪ローシヨン
が、工業的容易に製造し得ることを見出し本発明
を完成した。 本発明は、上述の如き従来技術の欠点を悉く改
良したものであつて、その目的とするところは、
静置時には水層と粉体層の二層に分離した美しい
外観を呈しており、振盪使用時には一体的に混和
して何時も粉体粒子が均一に分散した均質な懸濁
液状を形成保持し、肌にフイーリングの良い感触
(さつぱり感、しつとり感、清涼感)や収れん感
およびにきびの予防、治療等の効果を与え、円滑
迅速に塗布し得る二層型の振盪ローシヨンを提供
することにある。 すなわち、本発明は主要成分として沈降イオウ
0.1〜5重量%、パラフエノールスルホン酸亜鉛
0.1〜3重量%、アルカリ金属の炭酸塩0.02〜0.6
重量%および水を配合してなる二層型の振盪ロー
シヨンである。 本発明の二層型の振盪ローシヨンに使用する沈
降イオウは、日本薬局方に収載される抗菌作用、
角質軟化作用を有し、外用剤としてにきび、脂
漏、慢性湿疹、座瘡などに使用されているもので
ある。 沈降イオウの使用量(配合量)は、組成物(二
層型の振盪ローシヨン)の重量に対して0.1〜5
重量%、好ましくは1〜3重量%である。0.1重
量%よりも少ないとその効果が期待し難く、ま
た、5重量%よりも多くなると沈降イオウが凝集
しやすく、塗布する場合はのびが悪く、粉つぽく
仕上り、かつ肌がかさかさした感じになると共に
ざらつく等好ましくない。 本発明に使用するパラフエノールスルホン酸亜
鉛の使用量は、組成物の重量に対して0.1〜3重
量%、好ましくは1〜2重量%である。0.1重量
%よりも少なくなると、振盪、静置した時、透明
な水層及び粉体層の二層に明瞭に分離せず、更に
沈降イオウがケーキングし易い。3重量%よりも
多くなると分離沈降した粉体層の外観が著しく悪
くなる。 本発明に使用するアルカリ金属の炭酸塩とは、
水に易溶でかつ組成物中に配合した場合、パラフ
エノールスルホン酸亜鉛と反応し塩基性炭酸亜鉛
を生ぜせしめる化粧料用のアルカリ金属の炭酸塩
であつて、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムが好
ましい。これらは一種または二種以上組合わせて
使用される。アルカリ金属の炭酸塩の使用量は、
組成物重量に対して0.02〜0.6重量%、好ましく
は0.2〜0.4重量%である。0.02重量%よりも少な
くなると振盪、静置した時に、透明な水層及び粉
体層の二層に明瞭に分離せず、更に沈降イオウが
ケーキングし易い。0.6重量%よりも多くなると
分離沈降した粉体層の外観が著しくわるくなる。 本発明に使用する水の使用量は、組成物重量に
対して50〜99重量%、好ましくは70〜98重量%で
ある。 本発明の二層型の振盪ローシヨンに配合使用さ
れる必須成分は上述の沈降イオウ、パラフエノー
ルスルホン酸亜鉛、アルカリ金属の炭酸塩および
水であるが、必要に応じて香料、防腐剤、保湿
剤、色素等の周知慣用成分を配合することができ
る。さらに、イソプロピルメチルフエノール、レ
ゾルシン、サリチル酸等の殺菌剤、エストラジオ
ール、エチニルエストラジオール等のホルモンも
配合することができる。また慣用成分として、清
涼感を付与し得る脂肪族低級一価アルコール(エ
チルアルコール、イソプロピルアルコール等)や
保湿剤としての液状の多価アルコール(例えばプ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、グリセリン、ポリグリセリン、ポリエチレン
グリコール等)等も配合することができる。 本発明の二層型の振盪ローシヨンは、粉体粒子
が沈積した下層の上に、透明な水層(上層)が明
瞭な界面を画した二層構造の美しい外観を呈して
おり、これを振盪、使用する時には、容易に二層
が混和して粉体粒子が均一に分散し、この状態を
適当な時間保持し、肌にフイーリングの良い感触
(さつぱり感、しつとり感、清涼感、収れん感等)
を付与し得る。 さらに、使用後(静置後)は何時も適度な時間
内に清澄な水層と粉体層の二層構造に復元して、
美麗な外観を保持、観賞することができる。また
長時間保存しても安定でケーキングせず、前記使
用時の分散性、感触、効果に何時異状を来たすこ
とがない。 本発明の二層型の振盪ローシヨンは、前述の如
き特異かつ顕著な作用効果を発現し得る二層型の
振盪ローシヨンであつて、例えば、二層型アクネ
ローシヨン、二層型にきび肌用収れんローシヨン
二層型角質軟化ローシヨン等として有用である。 以下、実施例について説明する。 実施例に示す部とは重量部を意味する。 実施例に示した二層型の振盪ローシヨン(組成
物)の特性(振盪時の均一混和性、静置後の外
観、反覆再現性、使用時の感触)は専門検査員3
人によつてしらべた。その試験方法は下記の通り
である。 (1) 振盪時の均一混和性 試料組成物を透明ガラス瓶(直径4cm、高さ
13cm)の10cmの高さまで容れて常温にて静置
後、手動で上下に強く振盪して二層の成分が均
一に混和するまでに要した振盪回数をしらべ
た。 その所要振盪回数が1〜5回の場合は極めて
良好(極めて使用し易い。符号は◎)、6〜10
回の場合は良好(使用し易い。符号は○)、11
〜20回の場合はやや不良(やや使用し難い。符
号は△)、21回以上の場合は不良(使用し難い。
符号は×)とした。 尚、所要振盪回数が多い程振盪の手間がかか
り使用し難い。 (2) 静置時の外観 試料組成物を、前記の(1)と同様の透明ガラス
瓶に容れ、手動で上下に強く振盪して各層の成
分を均一に混和、分散せしめた後、1時間静置
して、分離した各層(例えば二層)およびそれ
らの界面の透明性、汚れの有無等を肉眼観察に
よりしらべた。評価は、水層が実質的に透明で
かつ界面に汚れが無い場合は良好、水層が不透
明または界面に汚れがある場合は不良とした。 (3) 反覆再現性 5〜45℃の範囲内で逐時往復変化する恆温室
の中で、前記(1)における試料組成物を6ケ月間
保存し、前記特性の振盪時の均一混和性、静置
時の外観をしらべ、その結果と、製造直後の結
果から経日による再現性の有無を判断した。 尚、前記の特性のランクが実質的に低下して
いない場合は、再現性良好(有)とし、前記特
性のランクが低下している場合には再現性不良
(無)とした。 (4) 使用時の感触 感触効果は、肌に塗布時の感触(さつぱり
感、しつとり感、べたつき感、清涼感)、伸展
性(伸び)、塗布後の仕上り等を前記(3)の6ケ
月間室温で保存した試料組成物についてしらべ
た。 実施例 1 (二層型アクネローシヨン) (1) 処方 沈降イオウ 2.0部 パラフエノールスルホン酸亜鉛 1.0部 炭酸ナトリウム 0.2部 メチルパラペン(防腐剤) 0.1部 精製水 96.7部 (2) 製造法 上記成分の一部に成分のおよびを撹拌
下に加え、溶解、分散し、次いで成分のの残
部に成分のおよびを溶解したものを撹拌下
に徐徐に加え、本発明の二層型アクネローシヨ
ンを調製した。この二層型アクネローシヨンに
ついて前記のごとくその特性を調べた。 まず、振盪時の均一混和性を調べた結果、分
離していた前記二層は所要振盪回数3回にして
一体的に混和し、水中の粉体(沈降イオウ)が
均一に分散した懸濁液を生成した。この結果か
ら、この二層型アクネローシヨンは、振盪によ
つて容易に均一懸濁状の二層型アクネローシヨ
ンが生成し、かつ適当時間安定に保持し得て、
極めて使用し易い(◎)ことを認めた。さらに
静置1時間後、無色透明の水層部と淡黄色の粉
体層部の二層に明瞭に分離した美しい外観を呈
した。 また、この二層型アクネローシヨンを前記の
如く6ケ月間保存した後、反覆再現性を調べた
結果、6ケ月後における振盪時の均一混和性
(所要振盪回数は5回)は、製造直後と実質的
に同じであり、また静置後、復元した二層構造
の水層/粉体層界面は明瞭で、水層は清澄、透
明で製造直後と同様の美麗な外観を呈した。こ
の二層型アクネローシヨンは、使用時にべたつ
き感がなく、良好な感触を有していると共に、
塗布後の仕上りも良好であつた。 比較例 1 パラフエノールスルホン酸亜鉛を使用せず、か
つ水を97.7部使用する他は、実施例1と同様に行
なつて、比較の二層型アクネローシヨンを調製し
た。その結果、得られた二層型アクネローシヨン
は、明瞭に二層分離しておらず、さらに振盪時の
均一混和性は所要振盪回数23回以上でも一体的に
混和せず、しかも沈降イオウの一部はケーキング
を起し、さらに一部は水面に浮遊していた。実用
テストを行なつた結果、塗布時にざらつき、感触
が不良で実用性に乏しかつた。 比較例 2 炭酸ナトリウムを使用せず、かつ水を96.9部使
用する他は、実施例1と同様に行なつた。その結
果、得られた二層型アクネローシヨンは明瞭に二
層分離しているが、振盪時の混和性は所要振盪回
数17回(やゝ不良)で、そして沈降イオウの一部
はケーキングを起こし、さらに一部は水面に浮遊
していた。実用テストを行なつた結果、塗布時に
若干ぎらつき、感触が不良であつた。 実施例 2 更にエチルアルコール5部とグリセリン3部を
添加しかつ水を88.7部使用する他は、実施例1と
同様に調製して二層型アクネローシヨンを得た。
このローシヨンは、静置すると無色透明な水層部
と淡黄色の粉体層部の二層に明瞭に分離した美し
い外観を呈した。二層に分離した後、振盪すると
振盪回数3回にして二層は一体的に混和して均一
に分散した。また、6ケ月保存液の反復再現性を
調べた結果、振盪時の均一混和性(所要振盪回数
4回)は極めて良好で、製造直後と同じであり、
水層及び水層/粉体層界面は清澄及び明瞭で美麗
な外観を呈している。このアクネローシヨンは、
清涼感及びしつとり感を併有して、フイーリング
の良い感触を与えた。 これらの結果から、このアクネローシヨンは実
施例1の良好なそれと比較して、同様に極めて使
い良く、より良好な感触を与えることを認めた。 実施例 3 (二層型にきび肌用収れんローシヨン) 第1表にもとずく処方で、二層型にきび肌用収
れんローシヨンを調製した。得られた二層型にき
び肌用収れんローシヨンの特性を第2表に示す。
この結果からも明らかなように、パラフエノール
スルホン酸亜鉛の配合量は0.1〜3重量%(好ま
しくは1〜2重量%)であり、アルカリ金属炭酸
塩の配合量は0.02〜0.6重量%(好ましくは0.2〜
0.4重量%)である。
【表】
【表】
【表】 実施例 4 (二層型角質軟化ローシヨン) 第3表にもとづく処方で二層型角質軟化ローシ
ヨンを調製した。得られた二層型角質軟化ローシ
ヨンの特性を第4表に示す。この結果から明らか
なように、沈降イオウの配合量は0.1〜5重量%
(好ましくは1〜3重量%)である。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主要成分として沈降イオウ0.1〜5重量%、
    パラフエノールスルホン酸亜鉛0.1〜3重量%、
    アルカリ金属の炭酸塩0.02〜0.6重量%および水
    を配合してなる二層型の振盪ローシヨン。 2 アルカリ金属の炭酸塩が、炭酸ナトリウム、
    炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
    リウム、あるいはそれらの組合せである、特許請
    求の範囲第1項記載の二層型の振盪ローシヨン。 3 水が、50〜99重量%配合される特許請求の範
    囲第1項記載の二層型の振盪ローシヨン。
JP8349784A 1984-04-24 1984-04-24 二層型の振盪ロ−シヨン Granted JPS60226807A (ja)

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