JPH0539022A - 液圧振動吸収装置 - Google Patents

液圧振動吸収装置

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JPH0539022A
JPH0539022A JP19212191A JP19212191A JPH0539022A JP H0539022 A JPH0539022 A JP H0539022A JP 19212191 A JP19212191 A JP 19212191A JP 19212191 A JP19212191 A JP 19212191A JP H0539022 A JPH0539022 A JP H0539022A
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JP
Japan
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wheel
hydraulic
vibration
master cylinder
cylinder
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Application number
JP19212191A
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English (en)
Inventor
Kiyonobu Nagamori
守 清 延 永
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液圧振動未発生時において、作動流体の消費
液量の増大を防止することを目的とする。 【構成】 ブレーキペダルの踏み込み量に応じてブレー
キ液圧を発生するマスタシリンダと、車輪に配設され、
マスタシリンダから供給されるブレーキ液圧により車輪
に制動作動を施すホイールシリンダと、マスタシリンダ
とホイールシリンダとを接続する管路と、管路に液圧振
動が発生したときにはこれを吸収する液圧振動吸収手段
を備えるものにおいて、液圧振動を検知したときにの
み、前記管路と液圧吸収装置とを連通するソレノイドバ
ルブを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレーキシステムやク
ラツチシステムの液圧回路に配設され、その液圧回路に
生じる液圧振動を吸収する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の技術としては種々なものが
考えられており、例えば、実開昭56−104631号
公報に開示された技術は、内部にシリンダ孔が形成され
たシリンダ本体と、そのシリンダ本体に摺動可能に嵌合
されたピストンと、そのピストンに反力を付与する弾性
部材とを備える液圧振動吸収装置を、クラツチマスタシ
リンダとクラツチレリーズシリンダとの間に介装したも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の従来技
術においては、液圧振動が発生していないときにも、マ
スタシリンダから吐出される作動流体が液圧振動吸収装
置に供給され、従つて、液圧回路内の作動流体の消費液
量が増大し、その結果ブレーキシステムに用いた場合に
はペダルストロークが増大し、ペダルフイーリングが悪
化するという問題点があつた。
【0004】そこで、本発明は液圧振動未発生時におい
て、作動流体の消費液量の増大を防止することを課題と
する。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題を解決す
るために本発明にて講じた技術的手段は、ブレーキペダ
ルの踏み込み量に応じてブレーキ液圧を発生するマスタ
シリンダと、車輪に配設され、マスタシリンダから供給
されるブレーキ液圧により車輪に制動作動を施すホイー
ルシリンダと、マスタシリンダとホイールシリンダとを
接続する管路と、管路に接続され、管路に液圧振動が発
生したときにはこれを吸収する液圧振動吸収手段を備え
るものにおいて、液圧振動を検知したときにのみ、前記
管路と液圧吸収装置とを連通するようにしたことであ
る。
【0007】
【作用】前記技術的手段は次のように作用する。ホイー
ルシリンダと液圧振動吸収手段とが、通常時においては
遮断されており、液圧振動の発生時のみに連通すること
ができる。
【0008】また、その作用により、従来と同様に液圧
振動の発生時には液圧振動を吸収することができると共
に、液圧振動の未発生時には、作動流体の増大を防止可
能であり、ひいてはペダルフイーリングの悪化を防止す
ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明が適用された第1実施例を添付
した図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1において、本実施例は本発明をブレー
キシステムに適用したものであり、マスタシリンダ1
は、使用者がブレーキペダル2を踏み込むことにより、
その踏み込みに応じた液圧を発生するものであり、その
発生した液圧を管路11を介してホイールシリンダ3に
付与し、車輪4に制動作動を施すものである。
【0011】管路11は、中途部に管路11内を流れる
作動流体の液圧を検出し、Electronic Co
ntrol Unit(以下、単にECUとする)30
に出力する液圧検出手段7が介装されており、また管路
12が分岐している。管路12の端部には液圧振動吸収
装置20が配設されており、また、中途部にECU30
により駆動された時に開の状態となり、それ以外は閉の
状態であるソレノイドバルブ5が介装されている。
【0012】車輪4には、車輪速センサ6が配設されて
おり、車輪4の車輪速をパルス信号によりECU30に
出力する。
【0013】ECU30は、カウンタ31,32、レジ
スタ33,34、比較部35を備える。カウンタ31
は、液圧検出手段7から出力される信号に基づいて管路
11内に発生した液圧振動をカウントするものである。
カウンタ32は、車輪速センサ6から出力されるパルス
信号に基づいて、そのパルス信号をカウントするもので
あり、そのカウントされた値が予め設定された車輪4が
一回転するのに相当する回数に達すると、レジスタ33
および34に信号を出力するものである。レジスタ33
は、車輪4が一回転してカウンタ32から信号が出力さ
れると、カウンタ32の値を記憶する。また、レジスタ
34は、車輪4が一回転してカウンタ32から信号が出
力されると、レジスタ33がカウンタ31の値を記憶す
る前に記憶していた値を記憶するものであり、従つて、
レジスタ34は前回の液圧振動の回数を記憶するもので
ある。比較部35は、レジスタ33およびレジスタ34
が記憶している液圧振動の回数を比較し、その液圧振動
の回数が等しい場合には、液圧振動が発生しているの
で、ソレノイドバルブ5に駆動信号を出力し、ソレノイ
ドバルブ5が駆動され管路11と液圧振動吸収装置20
とが連通する。
【0014】液圧振動吸収装置20は、内部に小径部2
1と大径部22とが形成されたボデー27とを備え、大
径部22には、プラグ23がネジにより固定されてい
る。プラグ23は、内部に有底孔23aが形成されてお
り、その有底孔23aにピストン24が摺動可能に嵌合
されており、その有底孔23aの開口部を閉塞するよう
にダイアフラム25が装着されている。ピストン24
は、プラグ23との間に配設されたスプリング26によ
り図示上方に付勢されており、ダイアフラム25により
抜け止めがなされている。また、液圧振動吸収装置20
は、ソレノイドバルブ5がECU30により駆動され開
の状態になつたときに、管路11に発生した液圧振動を
管路12を介して導入し、スプリング26により付勢さ
れるピストン24がスプリング26の付勢力に抗して摺
動することにより液圧振動を吸収して、マスタシリンダ
1側に液圧振動が伝わるのを防ぎ、ひいてはブレーキペ
ダル2に液圧振動が伝わらないようにするものである。
【0015】以下、第1実施例の作動を説明する。
【0016】使用者がブレーキペダル2を踏み込み、そ
の踏み込みに応じたブレーキ液圧をマスタシリンダ1が
ホイールシリンダ3に供給し、車輪4を制動する。この
とき、管路11に液圧振動が発生していないときは、ソ
レノイドバルブ5は閉の状態であり、管路11と管路1
2は遮断されている。また、ロータ(図示省略)の偏摩
耗や成型時の歪みなどにより、制動中に管路11に液圧
振動が発生したときには、液圧検出手段7が液圧振動を
検出し、カウンタ31がその液圧振動をカウントしてい
る。また、それと同時に、カウンタ32では車輪速セン
サ6から出力されるパルス信号をカウントしており、予
め設定された車輪4が一回転するのに相当する数に達し
た場合には、カウンタ31、レジスタ33,34に信号
を出力する。
【0017】レジスタ34は、カウンタ32から信号が
出力されると、その時レジスタ33に記憶されている液
圧振動の発生回数を記憶する。また、それと同時にレジ
スタ33は、カウンタ31によりカウントされている管
路11の液圧振動の発生回数を記憶する。カウンタ31
は、カウンタ32から信号が出力されると、カウントし
ていた値を0にするものである。
【0018】比較部35は、レジスタ33とレジスタ3
4に各々記憶している液圧振動の発生回数を比較し、液
圧振動が等しい場合には、ソレノイドバルブ5に駆動信
号を出力する。その結果、管路11と管路12とが連通
し、管路11に発生した液圧振動が液圧振動吸収装置2
0に導入される。
【0019】液圧振動吸収装置20は、導入された液圧
振動によりスプリング26の付勢力に抗してピストン2
4が摺動されて、液圧振動を吸収するものである。
【0020】また、比較部35において、レジスタ33
とレジスタ34に各々記憶している液圧振動の発生回数
が異なる場合には、ソレノイドバルブ5に停止信号を出
力し、管路11と管路12を遮断するものである。
【0021】次に、ECU30をコンピユータ50にて
行う第2実施例を図2および図3を参照して同じ部材に
は同じ符号を用いて説明する。また、基本的な作動は前
記第1実施例と同様なので省略する。
【0022】コンピユータ50は、少なくともレジスタ
(A)とレジスタ(B)を内蔵するものである。
【0023】ステツプS1では、以下の作動を正確に行
うために必要な初期化を行う。
【0024】ステツプS2では、車輪速センサ6から出
力されるパルス信号をカウントする。
【0025】ステツプS3では、液圧検出手段7から出
力される信号に基づいて、管路11の液圧振動の発生回
数をカウントする。
【0026】ステツプS4では、ステツプS2にてカウ
ントされた車輪速センサ6から出力されたパルス信号が
予め設定された車輪4が一回転するのに相当する数に達
しているか判断しており、達していればステツプS5に
進む。
【0027】ステツプS5では、レジスタ(A)が記憶
していた管路11の液圧振動の発生回数をレジスタ
(B)が記憶する。
【0028】ステツプS6では、液圧検出手段7から出
力される信号に基づいて管路11の液圧振動の発生回数
をレジスタ(A)が記憶する。
【0029】ステツプS7では、ステツプS5およびス
テツプS6にてレジスタ(A)およびレジスタ(B)に
記憶された液圧振動の発生回数が等しいかを判断してお
り、等しい場合(YES)は、ステツプS7にてソレノ
イドバルブ5に駆動信号を出力し、ソレノイドバルブ5
を開の状態にして管路11と管路12を連通する。レジ
スタ(A)およびレジスタ(B)に記憶された液圧振動
の発生回数が等しくない場合(NO)は、ステツプS8
にてソレノイドバルブ5に停止信号を出力し、ソレノイ
ドバルブ5を閉の状態にして管路11と管路12とを遮
断する。
【0030】次に、図4を参照して管路11に第2のソ
レノイドバルブを介装したものである第3の実施例を同
じ部材には同じ符号を用いて説明する。
【0031】管路11の管路12との分岐点と、マスタ
シリンダ1との間に、駆動時のみに管路12を絞るソレ
ノイドバルブ40を介装したこと以外は、前記第1実施
例と同様のものであり、その作動は、ECU30が前記
第1実施例と同様にソレノイドバルブ5に作動信号を出
力すると同時に、ソレノイドバルブ40の作動信号をも
出力するようにしたものである。また、ソレノイドバル
ブ5に停止信号を出力する場合においても、同様にソレ
ノイドバルブ40にも停止信号を出力するものである。
その結果、液圧振動が発生した場合には、その液圧振動
を液圧振動吸収装置20で吸収すると共に、マスタシリ
ンダ1に液圧振動吸収装置20が吸収できなかつた液圧
振動を絞りを介してマスタシリンダ1側に導入するの
で、前記第1実施例に比べてペダルフイリーングを更に
向上することができるという効果を奏することができ
る。
【0032】また、前記第3実施例は、前記第1実施例
に適用したが第2実施例に適用しても同様の効果が得ら
れるものである。
【0033】
【発明の効果】本発明は、ホイールシリンダと液圧振動
吸収手段とが、通常時においては遮断されており、液圧
振動の発生時のみに連通することができるので、従来と
同様に液圧振動の発生時には液圧振動を吸収することが
できると共に、液圧振動の未発生時には、作動流体の増
大を防止可能であり、ひいてはペダルフイーリングの悪
化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を示すシステム構成図であ
る。
【図2】第2実施例の構成を示すシステム構成図であ
る。
【図3】コンピユータの作動を示すフローチヤートであ
る。
【図4】第3実施例の構成を示すシステム構成図であ
る。
【符号の説明】
1・・・マスタシリンダ 2・・・ブレーキペダル 3・・・ホイールシリンダ 4・・・車輪 5・・・ソレノイドバルブ 6・・・車輪速センサ 7・・・液圧検出手段 11・・・管路(第1の管路) 12・・・管路(第2の管路) 20・・・液圧振動吸収装置(液圧振動吸収手段) 30・・・ECU(制御手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルの踏み込み量に応じてブ
    レーキ液圧を発生するマスタシリンダと、 車輪に配設され、前記マスタシリンダから供給されるブ
    レーキ液圧により前記車輪に制動作動を施すホイールシ
    リンダと、 前記マスタシリンダと前記ホイールシリンダとを接続す
    る管路と、 該管路に接続され、該管路に液圧振動が発生したときに
    はこれを吸収する液圧振動吸収手段を備えるものにおい
    て、 液圧振動を検知したときにのみ、前記管路と液圧吸収装
    置とを連通することを特徴とする液圧振動吸収装置。
  2. 【請求項2】 ブレーキペダルの踏み込み量に応じてブ
    レーキ液圧を発生するマスタシリンダと、 車輪に配設され、前記マスタシリンダから供給されるブ
    レーキ液圧により前記車輪に制動作動を施すホイールシ
    リンダと、 前記マスタシリンダと前記ホイールシリンダとを接続す
    る管路と、 該管路に接続され、該管路に液圧振動が発生したときに
    はこれを吸収する液圧振動吸収手段を備えるものにおい
    て、 前記ホイールシリンダと前記液圧振動吸収手段とを、遮
    断および連通可能なソレノイドバルブと、 液圧振動を検知したときにのみ、前記ソレノイドバルブ
    を連通させることを特徴とする液圧振動吸収装置。
  3. 【請求項3】 ブレーキペダルの踏み込み量に応じてブ
    レーキ液圧を発生するマスタシリンダと、 車輪に配設され、前記マスタシリンダから供給されるブ
    レーキ液圧により前記車輪に制動作動を施すホイールシ
    リンダと、 前記車輪に配設され、車輪に回転数を検出する車輪速セ
    ンサと、 前記マスタシリンダと前記ホイールシリンダとを接続す
    る第1の管路と、 該第1の管路の中途部に分岐し形成された第2の管路
    と、 該第2の管路に配設された液圧振動吸収手段とを備える
    ものにおいて、 前記第2の管路に介装された、該管路を遮断および連通
    可能なソレノイドバルブと、 前記第1の管路に配設され、該管路内の液圧を検知する
    液圧検出手段と、 該液圧検出手段により検出された液圧に基づいて所定時
    間毎に液圧振動の発生回数を記憶する第1の記憶手段
    と、該第1の記憶手段に記憶された前回の液圧振動の発
    生回数を記憶する第2の記憶手段と、前記第1および第
    の記憶手段に記憶された液圧振動の回数に基づいて液圧
    振動を検知し、液圧振動を検知した場合には、ソレノイ
    ドバルブに前記第2の管路を連通する信号を出力するこ
    とを特徴とする液圧振動装置。
  4. 【請求項4】 ブレーキペダルの踏み込み量に応じてブ
    レーキ液圧を発生するマスタシリンダと、 車輪に配設され、前記マスタシリンダから供給されるブ
    レーキ液圧により前記車輪に制動作動を施すホイールシ
    リンダと、 前記車輪に配設され、車輪に回転数を検出する車輪速セ
    ンサと、 前記マスタシリンダと前記ホイールシリンダとを接続す
    る第1の管路と、 該第1の管路の中途部に分岐し形成された第2の管路
    と、 該第2の管路に配設された液圧振動吸収手段とを備える
    ものにおいて、 前記第2の管路に介装された、該管路を遮断および連通
    可能な第1のソレノイドバルブと、 前記第1の管路に配設され、該第1の管路を少なくとも
    絞り可能な第2のソレノイドバルブと、 液圧振動を検知したときにのみ、前記第1のソレノイド
    バルブを連通の状態にし、かつ第2のソレノイドバルブ
    を絞りの状態にすることを特徴とする液圧振動吸収装
    置。
JP19212191A 1991-07-31 1991-07-31 液圧振動吸収装置 Pending JPH0539022A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995005527A1 (en) * 1993-08-17 1995-02-23 Schops Richard K Pressure control device
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