JPH05230050A - ビスベンゾフラン−2−オン - Google Patents

ビスベンゾフラン−2−オン

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JPH05230050A
JPH05230050A JP4197574A JP19757492A JPH05230050A JP H05230050 A JPH05230050 A JP H05230050A JP 4197574 A JP4197574 A JP 4197574A JP 19757492 A JP19757492 A JP 19757492A JP H05230050 A JPH05230050 A JP H05230050A
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carbon atoms
tert
butyl
bis
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Peter Nesvadba
ネスファドバ ペーター
Carla Attinger-Sorato
アティンジャー−ソラト カルラ
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Ciba Geigy AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07D307/77Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D307/78Benzo [b] furans; Hydrogenated benzo [b] furans
    • C07D307/82Benzo [b] furans; Hydrogenated benzo [b] furans with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to carbon atoms of the hetero ring
    • C07D307/83Oxygen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/15Heterocyclic compounds having oxygen in the ring
    • C08K5/151Heterocyclic compounds having oxygen in the ring having one oxygen atom in the ring
    • C08K5/1535Five-membered rings

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  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 次式(1): 〔式中、例えばR1 はH原子、C1-4 のアルキル基またはシク
ロヘキシル 基を表し、A1 およびA4 はフェニル基、基: (R4 およびR6 はおのおの互いに独立してH原子また
はメチル 基を表し、R5 はOH基、C1-18のアルコキシ 基、メチ
ル 基、C1-8 のアルカノイルオキシ 基またはベンゾキシ基を表
す。)を表し、A2 およびA3 は結合しているC原子と
一緒になって、C5-7 のシクロアルキリデン環を形成す
る。〕で表される化合物、ならびに安定化剤として式
(1)の化合物を含有している有機材料、特に合成ポリ
マー、からなる組成物。 【効果】 上記化合物は酸化的、熱的または光誘起的崩
壊に対する有機材料を安定化するのに優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なビスベンゾフラン
−2−オン、それらの製造方法、有機材料を安定化する
ためのそれらの化合物の使用方法ならびにそれらによっ
て得られた安定化された有機材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ビスベンゾフラン−2−オンは特に米国
特許US−A−4338244号に開示されている。こ
の特許明細書もまた有機材料を安定化するためのこれら
化合物の使用方法について記載されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は次式(1):
【化8】 〔式中、R1 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアル
キル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基また
は炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、
1 およびA4 はフェニル基、基:
【化9】 または1ないし3個の基R3 (R3 はおのおの独立して
炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ない
し18のアルコキシ基、炭素原子数3ないし4のアルケ
ニルオキシ基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルコ
キシ基、炭素原子数5ないし8のシクロアルコキシ基、
炭素原子数1ないし18のアルカノイルオキシ基、炭素
原子数3ないし18のアルケノイルオキシ基、ベンゾイ
ルオキシ基、フェノキシ基およびヒドロキシ基からなる
群から選択されたものである。)により置換されたフェ
ニル基を表し、mは1または2を表し、A2 およびA3
は結合している炭素原子と一緒になって、未置換のまた
は1ないし3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基で
置換された炭素原子数5ないし7のシクロアルキリデン
環を形成する。〕で表される化合物を提供する。
【0004】炭素原子数1ないし8のアルキル基は枝分
かれしたまたは枝分かれしていない基であり、代表的に
はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、第二ブチル基、イソブチル基、第三ブチ
ル基、2−エチルブチル基、n−ペンチル基、イソペン
チル基、1−メチルペンチル基、1,3−ジメチルブチ
ル基、n−ヘキシル基、1−メチルヘキシル基、n−ヘ
プチル基、イソヘプチル基、1,1,3,3−テトラメ
チルブチル基、1−メチルヘプチル基、3−メチルヘプ
チル基、n−オクチル基または2−エチルヘキシル基で
あってよい。R1 の好ましい意味は第三ブチル基であ
る。
【0005】炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基
は代表的には、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、
シクロヘプチル基またはシクロオクチル基であってよ
い。R1 の好ましい意味はシクロヘキシル基である。
【0006】炭素原子数7ないし8のフェニルアルキル
基は代表的にはベンジル基、α−メチルベンジル基、
α,α−ジメチルベンジル基または2−フェニルエチル
基であってよい。ベンジル基が好ましい。
【0007】炭素原子数1ないし18のアルコキシ基は
代表的にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、ペ
ントキシ基、イソペントキシ基、ヘキソキシ基、ヘプト
キシ基、オクトキシ基、テトラデシルオキシ基、ヘキサ
デシルオキシ基またはオクタデシルオキシ基であってよ
い。
【0008】炭素原子数3ないし4のアルケニルオキシ
基は代表的には−O−CH2 −CH=CH2 または−O
−CH2 −CH=CH−CH3 であってよい。
【0009】炭素原子数7ないし9のフェニルアルコキ
シ基は代表的にはベンゾキシ基、α−メチルベンゾキシ
基、α,α−ジメチルベンゾキシまたは2−フェニルエ
トキシ基であってよい。ベンゾキシ基が好ましい。
【0010】炭素原子数5ないし8のシクロアルコキシ
基は代表的にはシクロペントキシ基、シクロヘキソキシ
基、シクロヘプトキシ基またはシクロオクトキシ基であ
ってよい。シクロペントキシ基およびシクロヘキソキシ
基が特に好ましい。
【0011】炭素原子数1ないし18のアルカノイルオ
キシ基は代表的にはホルミルオキシ基、アセトキシ基、
プロピオニルオキシ基、ブタノイルオキシ基、ペンタノ
イルオキシ基、ヘキサノイルオキシ基、ヘプタノイルオ
キシ基、オクタノイルオキシ基、ノナノイルオキシ基、
デカノイルオキシ基、ウンデカノイルオキシ基、ドデカ
ノイルオキシ基、トリデカノイルオキシ基、テトラデカ
ノイルオキシ基、ペンタデカノイルオキシ基、ヘキサデ
カノイルオキシ基、ヘプタデカノイルオキシ基またはオ
クタデカノイルオキシ基であってよい。
【0012】炭素原子数3ないし18のアルケノイルオ
キシ基は代表的にはプロペノイルオキシ基、2−ブテノ
イルオキシ基、3−ブテノイルオキシ基、イソブテノイ
ルオキシ基、n−2,4−ペンタジエノイルオキシ基、
3−メチル−2−ブテノイルオキシ基、n−2−オクテ
ノイルオキシ基、イソ−ドデセノイルオキシ基、オレオ
イルオキシ基、n−2−オクタデセノイルオキシ基また
はn−4−オクタデセノイルオキシ基であってよい。
【0013】本発明の好ましい目的は、R1 が水素原
子、炭素原子数1ないし8のアルキル基または炭素原子
数5ないし8のシクロアルキル基を表し、A1 およびA
4 がフェニル基を表し、A2 およびA3 が一緒になって
基:
【化10】 (基中、nが1の場合、R2 は水素原子または炭素原子
数1ないし4のアルキル基を表し、およびnが0または
2の場合、R2 が水素原子を表す。)を形成する式
(1)の化合物の提供である。
【0014】本発明の更に好ましい目的は、R1 が水素
原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基またはシクロ
ヘキシル基を表す、式(1)の化合物の提供である。
【0015】特に好ましい本発明の目的はR1 が第三ブ
チル基を表し、およびA2 およびA3 が一緒になって
基:
【化11】 を表す、式(1)の化合物の提供である。
【0016】更に特に好ましい本発明の目的はA1 およ
びA4 がフェニル基または1ないし3個の基R3 (基R
3 はおのおの互いに独立して炭素原子数1ないし4のア
ルキル基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、ベ
ンゾキシ基、炭素原子数1ないし18のアルカノイルオ
キシ基、ベンゾイルオキシ基およびヒドロキシ基からな
る群から選択されたものである)により置換されたフェ
ニル基を表す、式(1)の化合物を提供することであ
る。
【0017】A1 およびA4 が基:
【化12】 (基中、R4 およびR6 はおのおの互いに独立して水素
原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
ならびにR5 はヒドロキシ基、炭素原子数1ないし18
のアルコキシ基、炭素原子数1ないし18のアルカノイ
ルオキシ基またはベンゾキシ基を表す。)を表す、式
(1)の化合物もまた好ましい。
【0018】更に特別に好ましい式(1)の化合物は、
1 が水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基ま
たはシクロヘキシル基を表し、A1 およびA4 はフェニ
ル基、基:
【化13】 (基中、R4 およびR6 はおのおの互いに独立して水素
原子またはメチル基を表し、ならびにR5 はヒドロキシ
基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、メチル
基、炭素原子数1ないし8のアルカノイルオキシ基また
はベンゾキシ基を表す。)を表し、A2 およびA3 は結
合している炭素原子と一緒になって、炭素原子数5ない
し7のシクロアルキリデン環を形成し、またはA2 およ
びA3 は一緒になって基:
【化14】 (基中、R2 はメチル基または第三ブチル基を表す。)
を表す、化合物である。
【0019】新規な化合物はそれ自体公知の方法、都合
良くおよび好ましくは、高温下、好ましくは160ない
し200℃の範囲において、式(2):
【化15】 (式中、R1 、A2 およびA3 は前述した意味を表
す。)で表されるビスフェノールをマンデル酸またはフ
ェニル環において置換されたマンデル酸で反応させるこ
とにより製造されてよい。この工程は米国特許US−A
−338244号で開示されている。
【0020】フェニル環において置換されたマンデル酸
は文献から公知であり、J.Chem.Soc.195
,1622、Organic Synthesis
Coll.Vol.III 、326頁、または更にヨーロ
ッパ特許EP−A−182507号、EP−A−146
269号、独国特許DE2944295号または独国特
許DE2754490号に従って都合良く製造すること
ができる。
【0021】フェニル環においてヒドロキシ基で置換さ
れたマンデル酸の場合、反応は酢酸のような溶媒中で5
0ないし130℃、好ましくは60℃ないし80℃の温
度範囲で行われる。
【0022】フェノール基のエステル化はOrgani
kum 1986,402−408頁に記述されている
ような公知である慣用のエステル化の方法、代表的には
酸クロライドのアシル化によって行われる。
【0023】式(2)で表されるビスフェノールはフー
ベン─ヴァイル(Houben-Weyl), Methoden d
er organishen Chemie,Vol.
6/1c,1030に従って製造できる。
【0024】新規な化合物は酸化的、熱的または光誘起
的崩壊に対して有機材料を安定化するのに適当である。
【0025】この様な材料の詳細な例は以下の通りであ
る: 1.モノオレフィンおよびジオレフィンのポリマー、例
えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブト−1
−エン、ポリメチルペント−1−エン、ポリイソプレン
またはポリブタジエン、ならびにシクロオレフィン例え
ばシクロペンテンまたはノルボルネンのポリマー、(所
望により架橋結合できる)ポリエチレン、例えば高密度
ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LD
PE)および線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、
枝分れ低密度ポリエチレン(BLDPE)。
【0026】2. 1.に記載したポリマーの混合物、
例えばポリプロピレンとポリイソブチレンとの混合物、
ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(例えばPP
/HDPE、PP/LDPE)およびポリエチレンの異
なるタイプの混合物(例えば、LDPE/HDPE)。
【0027】3.モノオレフィンとジオレフィン相互ま
たは他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレ
ン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン
(LLDPE)およびその低密度ポリエチレン(LDP
E)との混合物、プロピレン/ブテン−1、エチレン/
ヘキセン、エチレン/エチルペンテン、エチレン/ヘプ
テン、エチレン/オクテン、プロピレン/イソブチレ
ン、エチレン/ブト−1−エン、プロピレン/ブタジエ
ン、イソブチレン/イソプレン、エチレン/アルキルア
クリレート、エチレン/アルキルメタクリレート、エチ
レン/ビニルアセテートコポリマーおよびそれらコポリ
マーと一酸化炭素のコポリマーまたはエチレン/アクリ
ル酸コポリマーおよびそれらの塩類(アイオノマー)お
よびエチレンとプロピレンとジエン例えばヘキサジエ
ン、ジシクロペンタジエンまたはエチリデン−ノルボル
ネンのようなものとのターポリマー;ならびに前記コポ
リマーおよびそれらの混合物と1.に記載したポリマー
との混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピ
レン−コポリマー、LDPE/エチレン−ビニルアセテ
ート(EVA)コポリマー、LDPE/エチレンアクリ
ル酸(EAA)コポリマー、LLDPE/EVA、LL
DPE/EAAおよびランダムまたは交互ポリアルキレ
ン/一酸化炭素−コポリマー;ならびに他のポリマーと
これらの混合物、例えばポリアミド。
【0028】3a. 炭化水素樹脂(例えば炭素原子数5な
いし9)およびそれらの水素化変性物(例えば粘着付与
剤)およびポリアルキレンとデンプンの混合物。
【0029】4.ポリスチレン、ポリ−(p−メチルス
チレン)、ポリ−(α−メチルスチレン)。
【0030】5.スチレンまたは、α−メチルスチレン
とジエンもしくはアクリル誘導体とのコポリマー、例え
ばスチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリ
ル、スチレン/アルキルメタクリレート、スチレン/無
水マレイン酸、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリ
レート、スチレン/ブタジエン/アルキルメタクリレー
ト、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレー
ト;スチレンコポリマーと他のポリマー、例えばポリア
クリレート、ジエンポリマーまたはエチレン/プロピレ
ン/ジエンターポリマーからの高衝撃強度の混合物;お
よびスチレンのブロックコポリマー、例えばスチレン/
ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレ
ン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン、又はス
チレン/エチレン/プロピレン/スチレン。
【0031】6.スチレンまたはα−メチルスチレンの
グラフトコポリマー、例えばポリブタジエンにスチレ
ン、ポリブタジエン−スチレンまたはポリブタジエン−
アクリロニトリルにスチレンのようなもの;ポリブタジ
エンにスチレンおよびアクリロニトリル(またはメタク
リロニトリル);ポリブタジエンにスチレンおよび無水
マレイン酸またはマレインイミド;ポリブタジエンにス
チレン、アクリロニトリルおよび無水マレイン酸または
マレインイミド;ポリブタジエンにスチレン、アクリロ
ニトリルおよびメチルメタクリレート、ポリブタジエン
にスチレンおよびアルキルアクリレートまたはメタクリ
レート、エチレン/プロピレン/ジエンターポリマーに
スチレンおよびアクリロニトリル、ポリアクリレートま
たはポリメタクリレートにスチレンおよびアクリロニト
リル、アクリレート/ブタジエンコポリマーにスチレン
およびアクリロニトリル、ならびにこれらと5.に列挙
したコポリマーとの混合物、例えばABS、MBS、A
SAおよびAESポリマーとして知られているコポリマ
ー混合物。
【0032】7.ハロゲン含有ポリマー、例えばポリク
ロロプレン、塩素化ゴム、塩素化もしくはクロロスルホ
ン化ポリエチレン、エチレンおよび塩素化エチレンのコ
ポリマー、エピクロロヒドリンホモ−およびコポリマ
ー、ハロゲン含有ビニル化合物からのポリマー、例えば
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニ
ル、およびポリフッ化ビニリデンならびにこれらのコポ
リマー、例えば塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニ
ル/酢酸ビニルまたは塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポ
リマー。
【0033】8.α,β−不飽和酸、およびその誘導体
から誘導されたポリマー、例えばポリアクリレートおよ
びポリメタクリレート、ブチルアクリレートとの耐衝撃
性改良ポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド
およびポリアクリロニトリル。
【0034】9.上記8に挙げたモノマーの相互または
他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニ
トリル/ブタジエン、アクリロニトリル/アルキルアク
リレート、アクリロニトリル/アルコキシアルキルアク
リレートまたはアクリロニトリル/ハロゲン化ビニルコ
ポリマー、又はアクリロニトリル/アルキルメタクリレ
ート/ブタジエンターポリマー。
【0035】10.不飽和アルコールおよびアミンまたは
それらのアシル誘導体またはそれらのアセタールから誘
導されたポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビニルベン
ゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラー
ル、ポリアリルフタレートまたはポリアリルメラミン;
ならびにそれらと上記1.に記載したオレフィンとのコ
ポリマー。
【0036】11.環状エーテルのホモポリマーおよびコ
ポリマー、例えばポリアルキレングリコール、ポリエチ
レンオキシド、ポリプロピレンオキシドまたはそれらと
ビスグリシジルエーテルとのコポリマー。
【0037】12. ポリアセタール、例えばポリオキシメ
チレンおよびエチレンオキシドをコモノマーとして含む
ポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アクリレ
ートまたはMBSで変性させたポリアセタール。
【0038】13.ポリフェニレンオキシドおよびスルフ
ィド、ならびにポリフェニレンオキシドとポリスチレン
またはポリアミドとの混合物。
【0039】14. 一方の成分としてヒドロキシ末端基を
含むポリエーテル、ポリエステルまたはポリブタジエン
と他方の成分として脂肪族または芳香族ポリイソシアネ
ートとから誘導されたポリウレタンならびにその前駆物
質(ポリイソシアネート、ポリオールまたはプレポリマ
ー)。
【0040】15. ジアミンおよびジカルボン酸および/
またはアミノカルボン酸または相当するラクタムから誘
導されたポリアミドおよびコポリアミド。例えばポリア
ミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、
6/9、6/12、4/6および12/12、ポリアミ
ド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミン、およ
びアジピン酸の縮合によって得られる芳香族ポリアミ
ド;ヘキサメチレンジアミンおよびイソフタル酸および
/またはテレフタル酸および所望により変性剤としての
エラストマーから製造されるポリアミド、例えはポリ−
2,4,4(トリメチルヘキサメチレン)テレフタルア
ミドまたはポリ−m−フェニレンイソフタルアミド。さ
らに、前記ポリアミドとポリオレフィン、オレフィンコ
ポリマー、アイオノマーまたは化学的に結合またはグラ
フトしたエラストマーとのコポリマー;またはこれらと
ポリエーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールまたはポリテトラメチレングリコー
ルとのコポリマー。EPDMまたはABSで変性させた
ポリアミドまたはコポリアミド。加工の間に縮合させた
ポリアミド(RIM−ポリアミド系)。
【0041】16. ポリ尿素、ポリイミドおよびポリアミ
ド−イミド。
【0042】17. ジカルボン酸およびジオールから、お
よび/ またはヒドロキシカルボン酸または相当するラク
トンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−
1, 4−ジメチロール−シクロヘキサンテレフタレー
ト、ポリ−[2,2−(4−ヒドロキシフェニル)−プ
ロパン]テレフタレートおよびポリヒドロキシベンゾエ
ートならびにヒドロキシ末端基を含有するポリエーテル
から誘導されたブロック−コポリエーテル−エステル。
【0043】18. ポリカーボネートおよびポリエステル
−カーボネート。
【0044】19. ポリスルホン、ポリエーテルスルホン
およびポリエーテルケトン。
【0045】20.一方でアルデヒドから、および他方で
フェノール、尿素またはメラミンから誘導された架橋ポ
リマー、例えばフェノール/ホルムアルデヒド樹脂、尿
素/ホルムアルデヒド樹脂およびメラミン/ホルムアル
デヒド樹脂。
【0046】21.乾性もしくは非乾性アルキッド樹脂。
【0047】22.飽和および不飽和ジカルボン酸と多価
アルコールおよび架橋剤としてビニル化合物とのコポリ
エステルから誘導された不飽和ポリエステル樹脂および
燃焼性の低いそれらのハロゲン含有変成物。
【0048】23.置換アクリル酸エステル、例えばエポ
キシアクリレート、ウレタンアクリレートまたはポリエ
ステル−アクリレートから誘導された熱硬化性アクリル
樹脂。
【0049】24.メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシ
アネートまたはエポキシ樹脂で架橋したアルキッド樹
脂、ポリエステル樹脂およびアクリレート樹脂。
【0050】25.ポリエポキシド、例えばビスグリシジ
ルエーテルから、または環状脂肪族ジエポキシドから誘
導された架橋エポキシ樹脂。
【0051】26.天然ポリマー、例えば、セルロース、
ゴム、ゼラチンおよびそれらを化学変成した同族誘導
体、例えば酢酸セルロース、プロピオン酸セルロースお
よび酪酸セルロース、およびセルロースエーテル、例え
ばメチルセルロース;ロジンおよびそれらの誘導体。
【0052】27.前述のポリマーの混合物、例えばPP
/EPDM、ポリアミド6/EPDMまたはABS、P
VC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC
/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/P
BT、PVC/CPE、PVC/アクリレート、POM
/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/ア
クリレート、POM/MBS、PPE/HIPS、PP
E/PA6.6およびコポリマー、PA/HDPE、P
A/PP、PA/PPE。
【0053】本発明の他の目的はまた酸化的、熱的、光
誘起的崩壊を受ける有機材料および式(1)の化合物の
少なくとも1種からなるこのような組成物でもある。
【0054】好ましい有機材料はポリマーであり、代表
的には合成ポリマーであり、好ましくは熱可塑性ポリマ
ーである。特に好ましいものはポリアセタールまたはポ
リプロピレンもしくはポリエチレンのようなポリオレフ
ィンである。
【0055】特別な言及のために選抜されるのは、特に
熱可塑性樹脂の加工中に生じる加熱の作用の下での、熱
的、酸化的崩壊に対する新規な化合物の効能である。新
規な化合物はそれゆえ顕著な熱安定剤としての効用を持
つ。
【0056】式(1)の化合物は好ましくは安定化され
る有機材料に、該材料の重量に基づき5ないし50,0
00ppm、もっとも好ましいのは10ないし20,0
00ppmの濃度で添加されるであろう。
【0057】式(1)の化合物からなるものに加えて、
本発明の組成物は代表的には以下に示す他の補助安定剤
を含んでいてよい。
【0058】1.抗酸化剤 1.1 アルキル化モノフェノール 、例えば2,6−ジ
−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチル
−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチ
ル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−イソブチルフェノール、2,6−ジ−シクロペンチ
ル−4−メチルフェノ−ル、2−(α−メチルシクロヘ
キシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオ
クタデシル−4−メチルフェノ−ル、2,4,6−トリ
シクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−メトキシメチルフェノール、2,6−ジノニル−4
−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−
メチル−ウンデカ−1′−イル)−フェノール、2,4
−ジメチル−6−(1′−メチル−ヘプタデカ−1′−
イル)−フェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−
メチル−トリデカ−1′−イル)−フェノールおよびそ
れらの混合物。
【0059】1.2.アルキルチオメチルフェノール、
例えば2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−第三ブチ
ルフェノール、2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−
メチルフェノール、2,4−ジ−オクチルチオメチル−
6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチ
ル−4−ノニルフェノール。
【0060】1.3 ハイドロキノンとアルキル化ハイ
ドロキノン、例えば2,6−ジ−第三ブチル−4−メト
キシフェノール、2,5−ジ−第三ブチル−ハイドロキ
ノン、2,5−ジ−第三−アミル−ハイドロキノン、
2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノー
ル、2,6−ジ−第三ブチル−ハイドキロノン、2,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレー
ト、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)アジペート。
【0061】1.4 ヒドロキシル化チオジフェニルエ
ーテル、例えば2,2′−チオビス(6−第三ブチル−
4−メチルフェノール)、2,2′−チオビス(4−オ
クチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−第三ブ
チル−3−メチルフェノール)、4,4′−チオビス
(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、4,4′
−チオ−ビス(3,6−ジ−第二−アミルフェノー
ル)、4,4′−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−ジスルフィド。
【0062】1.5 アルキリデンビスフェノール、例
えば2,2′−メチレン−ビス(6−第三ブチル−4−
メチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス(6−
第三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2′−メチ
レン−ビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキ
シル)フェノール]、2,2′−メチレン−ビス(4−
メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2′−
メチレン−ビス(6−ノニル−4−メチルフェノー
ル)、2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−第三ブ
チルフェノール)、2,2′−エチリデン−ビス(4,
6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,2′−エチリデ
ン−ビス(6−第三ブチル−4−イソブチルフェノー
ル)、2,2′−メチレン−ビス [6−(α−メチルベ
ンジル)−4−ノニルフェノール] 、2,2′−メチレ
ン−ビス [6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノ
ニルフェノール] 、4,4′−メチレン−ビス(2,6
−ジ−第三ブチルフェノール)、4,4′−メチレン−
ビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、1,
1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチ
ルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−第三ブチル−
5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフ
ェノール、1,1,3−トリス(5−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビ
ス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェ
ニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレン
グリコールビス[3,3−ビス(3′−第三ブチル−
4′−ヒドロキシフェニル)ブチレート] 、ビス(3−
第三ブチル−4ーヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジ
シクロペンタジエン、ビス[2−(3′−第三ブチル−
2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6−第三
ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1
−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)
ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−第
三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4
−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テ
トラ−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチル
フェニル)ペンタン。
【0063】1.6. O−、N−およびS−ベンジル
化合物、例えば3,5,3′,5′−テトラ−第三ブチ
ル−4,4′−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オク
タデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジル
−メルカプトアセテート、トリス−(3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−アミン、ビス(4
−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベン
ジル)−ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−スルフィド、イ
ソオクチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル−メルカプトアセテート。
【0064】1.7.ヒドロキシベンジル化マロネー
ト、例えばジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ
−第三ブチル−2−ヒドロキシベンジル)−マロネー
ト、ジ−オクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルベンジル)−マロネート、ジ−ド
デシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−マロネート、
ジ−[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−
フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)−マロネート。
【0065】1.8. ヒドロキシベンジル芳香族化合
物、例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメ
チルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラ
メチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−フェノール。
【0066】1.9. 別のトリアジン化合物、例え
ば、2,4−ビス−オクチルメルカプト−6−(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,
3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6
−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニ
リノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカ
プト−4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,
4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,
5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−イソシアヌレート、1,3,5−トリス
(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル
ベンジル)−イソシアヌレート、2,4,6−トリス
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエ
チル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプ
ロピオニル)−ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジ
ン、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−
4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレート。
【0067】1.10. べンジルホスホネート、例え
ばジメチル−2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタ
デシル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルホスホネート、ジオクタデシル−5−第三ブチル−
4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホス
ホン酸モノエチルエステルのCa塩。
【0068】1.11. アシルアミノフェノール、例
えば4−ヒドロキシラウリルアニリド、4−ヒドロキシ
ステアリルアニリド、オクチルN−(3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
【0069】1.12. β−(3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の下記の一
価または多価アルコールとのエステル、例えば、メタノ
ール、エタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコ
ール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、
トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,
N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジアミド、3
−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、ト
リメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、
4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−ト
リオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0070】1.13. β−(5−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸の下記
の一価または多価アルコールとのエステル、例えば、メ
タノール、エタノール、オクタデカノール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレング
リコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグ
リコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトー
ル、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジアミ
ド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノー
ル、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロ
パン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,
7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0071】1.14. β−(3,5−ジ−シクロヘ
キシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の下記
の一価または多価アルコールとのエステル、例えばメタ
ノール、エタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリ
コール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリ
コール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトー
ル、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジアミ
ド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノー
ル、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロ
パン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,
7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0072】1.15. 3,5−ジ−第三ブチル−4
−ヒドロキシフェニル酢酸の下記の一価または多価アル
コールとのエステル、例えば、メタノール、エタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N′−ビス(ヒ
ドロキシエチル)シュウ酸ジアミド、3−チアウンデカ
ノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサ
ンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシ
メチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシク
ロ[2.2.2]オクタン。
【0073】1.16. β−(3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド
例えば、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4
−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジ
アミン N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミン N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニルプロピオニル)ヒドラジン
【0074】2. 紫外線吸収剤および光安定剤 2.1. 2−( 2′−ヒドロキシフェニル) ベンゾト
リアゾール 、例えば、2′−ヒドロキシフェニル−2H
−ベンズトリアゾール−2−イルの5′−メチル−、
3′,5′−ジ−第三ブチル−、5′−第三ブチル−、
5′−(1,1,3,3−テトラメチルブチル) −、5
−クロロ−3′,5′−ジ−第三ブチル−、5−クロロ
−3′−第三ブチル−5′−メチル−、3′−第二ブチ
ル−5′−第三ブチル、4′−オクトキシ−、5−クロ
ロ−3′−第三ブチル−5′−(2−オクチルオキシカ
ルボニルエチル)−および5−クロロ−3′−第三ブチ
ル−5′−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)−カル
ボニルエチル]−誘導体の3′,5′−ジ−第三アミル
−または3′,5′−ビス(α,α−ジメチルベンジ
ル)−誘導体混合物、5−クロロ−3′−第三ブチル−
5′−(2−メトキシカルボニルエチル)−、3′−第
三ブチル−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)
−、3′−第三ブチル−5′−(2−オクチルオキシカ
ルボニルエチル)−、3′−第三ブチル−5′−[2−
(2−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル]
−、3′−ドデシル−5′−メチル−および3′−第三
ブチル−5′−(2′−イソオクチルオキシカルボニル
エチル)−誘導体;2,2′−メチレン−ビス[4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンズ
トリアゾール−2−イル−フェノール];2−[3′−
第三ブチル−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)
−2′−ヒドロキシ−フェニル]−2H−ベンズトリア
ゾールとポリエチレングリコール300とのエステル交
換生成物;[R−CH2 CH2 −COO(CH2
3 −]2 −(式中,R=3′−第三ブチル−4′−ヒド
ロキシ−5′−2H−べンゾトリアゾール−2−イル−
フェニルである。)。
【0075】2.2. 2−ヒドロキシ−ベンゾフェノ
、例えば4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オ
クトキシ−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ
−、4−ベンジルオキシ−、4,2′,4′−トリヒド
ロキシ−または2′−ヒドロキシ−4,4′−ジメトキ
シ誘導体。
【0076】2.3. 置換されたおよび非置換安息香
酸のエステル、例えば4−第三ブチルフェニル=サリチ
レート、フェニル=サリチレート、オクチルフェニル=
サリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4
−第三ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイル
レゾルシノール、2,4−ジ−第三ブチルフェニル=
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエー
ト、ヘキサデシル=3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンゾエート、オクタデシル=3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸の2−メチル−4,
6−ジ−第三ブチルフェニルエステル。
【0077】2.4. アクリレート、例えばエチルα
−シアノ−β, β−ジフェニル−アクリレート、イソオ
クチルα−シアノ−β, β−ジフェニル−アクリレー
ト、メチルα−カルボメトキシ−シンナメート、メチル
α−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シンナメー
ト、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シ
ンナメート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシ
シンナメート、およびN−(β−カルボメトキシ−β−
シアノビニル) −2−メチルインドリン。
【0078】2.5. ニッケル化合物,例えば2,
2′−チオビス−[4−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル) −フェノール]のニッケル錯体,例えば1:
1または1:2錯体であって,所望によりn−ブチルア
ミン、トリエタノールアミンもしくはN−シクロヘキシ
ル−ジ−エタノールアミンのような他の配位子を伴うも
の、ニッケルジブチルジチオカルバメート、4−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジルホスホン酸モノ
アルキルエステル例えばメチルもしくはエチルエステル
のニッケル塩、ケトキシム例えば、2−ヒドロキシ−4
−メチル−フェニルウンデシルケトキシムのニッケル錯
体、1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピ
ラゾールのニッケル錯体であって,所望により他の配位
子を伴うもの。
【0079】2.6. 立体障害性アミン、例えばビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)
サクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ルピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6
−ペンタメチルピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、1−
(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生
成物、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三
オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリ
アジンとの縮合生成物、トリス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、
テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレ
ート、1,1′−(1,2−エタンジイル)−ビス
(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン),4−
ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−第三ブチル−ベンジル)マロネー
ト、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル
−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,
4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−
オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジル)サクシネート、N,N’−ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)−ヘキサメチレンジ
アミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,
5−トリアジンとの縮合生成物、2−クロロ−4,6−
ジ(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−
ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合生成
物、2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−
1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,
3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピ
ルアミノ)エタンとの縮合生成物、8−アセチル−3−
ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8
−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、
3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ド
デシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)−ピロリジン−2,5−ジオン。
【0080】2.7. シュウ酸ジアミド、例えば4,
4′−ジ−オクチルオキシオキサニリド、2,2′−ジ
−オクチルオキシ−5,5′−ジ−第三ブチルオキサニ
リド、2,2′−ジ−ドデシルオキシ−5,5′−ジ−
第三ブチルオキサニリド、2−エトキシ−2′−エチル
オキサニリド、N,N′−ビス(3−ジメチルアミノプ
ロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−
2′−エチルオキサニリドおよび該化合物と2−エトキ
シ−2′−エチル−5,4′−ジ−第三ブチル−オキサ
ニリドとの混合物,o−およびp−メトキシ−二置換オ
キサニリドの混合物およびo−およびp−エトキシ−二
置換オキサニリドの混合物。
【0081】2.8. 2−(2−ヒドロキシフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン、例えば2,4,6−ト
リス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)
−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4
−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−
ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−
(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキ
シフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−
オクチルオキシフェニル) −4,6−ビス(4−メチル
フェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒド
ロキシ−4−ドデシルオキシフェニル) −4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン。2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3
−ブチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル]−4,6
−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−ト
リアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキ
シ−3−オクチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル]
−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,
3,5−トリアジン。
【0082】3. 金属不活性化剤,例えばN,N′−
ジフェニルシュウ酸ジアミド、N−サリチラル−N′−
サリチロイルヒドラジン、N,N′−ビス(サリチロイ
ル)ヒドラジン、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジ
ン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾー
ル、ビス(ベンジリデン)シュウ酸ジヒドラジド、オキ
サニリド、イソフタル酸ジヒドラジド、セバシン酸−ビ
ス−フェニルヒドラジド、N,N’−ジアセタール−ア
ジピン酸ジヒドラジド、N,N’−ビス−サリチロイル
−シュウ酸ジヒドラジド、N,N’−ビス−サリチロイ
ル−チオプロピオン酸ジヒドラジド。
【0083】4. ホスフィットおよびホスホナイト
例えばトリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキル
ホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリ
ス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホス
フィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリ
ルペンタエリスリトールジホスフィット、トリス(2,
4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデ
シルペンタエリスリトールジホスフィット、ビス(2,
4−ジ−第三ブチルフェニル)−ペンタエリスリトール
ジホスフィット、ビス(2,6−ジ−第三ブチル−4−
メチルフェニル)−ペンタエリスリトールジホスフィッ
ト、ビス−イソデシルオキシ−ペンタエリスリトールジ
ホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メ
チルフェニル)−ペンタエリスリトールジホスフィット ビス(2,4,6−トリ−第三ブチル−ブチルフェニ
ル)−ペンタエリスリトールジホスフィット、トリステ
アリルソルビトールトリホスフィット、テトラキス
(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)4,4′−ビフェ
ニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,
4,8,10−テトラ−第三ブチル−12H−ジベンズ
[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、6−フ
ルオロ−2,4,8,10−テトラ−第三ブチル−12
−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサ
ホスホシン。
【0084】5. 過酸化物スカベンジャー、例えばβ
−チオジプロピオン酸のエステル、例えばラウリル、ス
テアリル、ミリスチルまたはトリデシルエステル、メル
カプトベンズイミダゾール、または2−メルカプトベン
ズイミダゾールの亜鉛塩、ジブチルジチオカルバミン酸
亜鉛、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリスリト
ールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネ
ート。
【0085】6. ポリアミド安定剤、例えばヨウ化物
および/またはリン化合物と組合せた銅塩、および二価
マンガンの塩。
【0086】7. 塩基性補助安定剤、例えばメラミ
ン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリア
リルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、ア
ミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカ
リ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えばステアリン
酸Ca塩、ステアリン酸Zn塩、ステアリン酸Mg塩、
リシノール酸Na塩およびパルミチン酸K塩、カテコー
ルアンチモン塩およびカテコール亜鉛塩。
【0087】8. 核剤、例えば4−第三ブチル安息香
酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸。
【0088】9. 充填剤および強化剤、例えば炭酸カ
ルシウム、ケイ酸塩、ガラス繊維、アスベスト、タル
ク、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物および
水酸化物、カーボンブラック、グラファイト。
【0089】10. その他の添加剤、例えば可塑剤、潤滑
剤、乳化剤、顔料、蛍光増白剤、難燃剤、静電防止剤お
よび発泡剤。
【0090】補助安定剤は代表的には安定化されるべき
材料の総重量に基づき、0.01ないし10%の濃度で
使用される。
【0091】式(1)の化合物がフェノール系抗酸化剤
のような補助安定剤と一緒に使用される場合、熱酸化崩
壊に対するポリアセタールの安定化の間、驚くべき相乗
効果を示す。
【0092】式(1)の化合物および他の随意の添加剤
は公知の方法により、成形品に造形する前または最中に
都合良く有機ポリマーに混合されるか、他の方法では化
合物の溶液または分散液で有機物ポリマーをコーティン
グし、続いて溶媒を蒸発させることにより混合される。
式(1)の化合物はまた、これらの化合物を含むマスタ
ーバッチの形態において安定化される材料に、代表的に
は2.5ないし25重量%の濃度で加えることも可能で
ある。
【0093】式(1)の化合物はまた重合の前もしくは
最中に、または架橋の前に添加することも可能である。
【0094】式(1)の化合物は純粋な形態またはワッ
クス状、油状もしくはポリマー封入の形態で有機ポリマ
ー中に混合もできる。
【0095】式(1)の化合物は安定化されるポリマー
上に噴霧することもできる。これらは他の添加剤(代表
的には上述した慣用の添加剤)またはそれらの融解物を
希釈できるので、これらはまたこれらの添加剤と一緒に
安定化されるポリマーに噴霧できる。重合触媒の失活の
間の噴霧による塗布は特に有利であり、この場合噴霧は
都合良く失活に対して使用された蒸気により都合良く行
われる。
【0096】他の添加剤と一緒にまたは一緒でなく、式
(1)の化合物を球形の重合されたポリオレフィンに噴
霧することは、好都合である。
【0097】本発明の好ましい具体例はそれゆえ式
(1)の化合物を、ポリマーを酸化的、熱的、光誘起的
崩壊に対して安定化するために、該化合物をポリマー上
に噴霧することにより使用することである。
【0098】安定化された材料は代表的にはシート、フ
ィラメント、リボン、成形品、形材または塗料、接着剤
またはパテのための結合剤のようないかなる提示の形態
にもなりうる。
【0099】既に強調したように新規な化合物はポリオ
レフィンの安定剤として、好ましくは加熱安定剤として
特に有利である。優れた安定化は化合物が有機ホスフィ
ットまたはホスホナイトとの混合物として使用される場
合成し遂げられる。新規な化合物はこの場合、それらが
ポリオレフィンに基づき代表的には0.0001ないし
0.015重量%、好ましくは0.0001ないし0.
008重量%の極めて低濃度で有効ことで有利である。
有機ホスフィットまたはホスホナイトはポリオレフィン
に基づき0.01ないし2重量%、好ましくは0.01
ないし1重量%の濃度で使用されるのが都合が良い。独
国特許出願P4204476.2号に開示されている有
機ホスフィットおよびホスホナイトを使用するのが好ま
しい。注目すべきものは特に前述の特許請求の範囲、後
述の実施例、および前述のポリマーの例の第5ないし第
11節に記述したものである。特に適当なホスフィット
及びホスホナイトも前述の補助安定剤の一覧の第4項の
もとに見出されるだろう。
【0100】
【実施例】本発明を以下の実施例により更に詳細に説明
する。実施例中の部およびパーセントは重量に基づく。
【0101】式(1)の化合物の製造 実施例1: 1,1−ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロ
キシ−フェニル)シクロヘキサン76.1g(0.2m
ol)をマンデル酸36.5g(0.24mol)と混
合し、混合物を次に、約50torr、200℃で4.
75時間攪拌する。続いて別のマンデル酸36.5g
(0.24mol)を加え、そして混合物を同様の条件
下でさらに16.75時間攪拌する。その後温度を低下
させる。次にトルエン20mlおよびメタノール300
mlを還流濃縮装置を使用して加え、攪拌をさらに4時
間続け、最後に室温にする。沈澱した結晶を吸引ろ過で
集め、メタノールで洗浄しそして乾燥して融点205な
いし208℃の表1に示された化合物(105)79g
(0.129mol、65%)を得る。
【0102】表1:
【表1】 表1:(続き)
【表2】 表1:(続き)
【表3】 表1:(続き)
【表4】 表1:(続き)
【表5】 表1:(続き)
【表6】 化合物(101)ないし(104)および(106)な
いし(110)は実施例1に記述された総手順に従って
製造できる。
【0103】実施例2:ビス(3−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン57.0gを3,5
−ジメチル−4−メトキシマンデル酸34.65gおよ
びトルエン100mlと混合し、混合物を攪拌しながら
還流して加熱する。トルエンを次に蒸留により除去し、
温度を180℃まで昇温させる。残渣をその後180
℃、約100mbarの減圧下で約1時間攪拌する。次
に別の3,5−ジメチル−4−メトキシマンデル酸3
4.65gを加え、そしてバッチを180℃、減圧下で
4.5時間攪拌する。加熱が終わった時点で温められた
混合物に慎重にキシレン25mlそして次にメタノール
250mlを加える。得られた溶液を攪拌しながら緩や
かに5℃にまで冷却すると、化合物(113)は結晶化
する。生成物をろ過によって単離し、メタノールで洗浄
しそして乾燥し、融点187ないし190℃を持つ表1
中の化合物(113)88.2gが得られる。実施例2
の総手順に従って、化合物(111)、(112)、
(116)、(117)、(118)、(119)、
(120)、(121)および(122)が適当なマン
デル酸から製造される。
【0104】実施例3:ビス(3−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン0.76gおよび
3,5−ジメチル−4−ヒドロキシマンデル酸0.80
gを75℃で酢酸10mlに溶解する。次いで濃硫酸
0.2mlを加えそしてバッチを75℃で2.75時間
攪拌する。次に水10mlを反応混合物に加え、そして
沈澱を吸引ろ過で集め、水で洗浄しそして乾燥して、融
点140ないし155℃の表1中の化合物(114)
1.4gが得られる。化合物(115)は塩化ピバリル
による公知のアシル化により化合物(114)から得ら
れる。
【0105】実施例4:多重押出ポリプロピレンのメル
トインデックスの安定化 ポロプロピレン粉末(メルトインデックス3.2g/1
0分:230℃/2.16kgで測定)1.3kgを登
録商標イルガノックス(Irganox)1010〔ペ
ンタエリスリトール テトラキス [3−(3,5−ジ−
第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト] 〕0.05%、ステアリン酸カルシウム0.05
%、ジヒドロタルサイト(dihydrotalcite) 0.03%
および加工安定剤0.01%を混合する。この混合物を
径20mmおよび長さ400mmのシリンダーを持つ押
出機から、100rpmで、3つの加熱帯を次の温度:
260℃、270℃、280℃調節して押し出す。押出
物を水浴を通して圧伸して冷却し、そして粗砕する。粗
砕物を再度押し出す。3回目と5回目の押出後、メルト
インデックスを測定する(230℃/2.16kg)。
メルトインデックスの実質的な増加は著しい鎖分解、す
なわち乏しい安定性を示す。結果を表2に示す。 表2
【表7】
【0106】実施例5: 熱酸化崩壊に対するポリアセ
タールの安定化 ポリアセタール粉末100部をステアリン酸カルシウム
0.3部および安定剤0.3部と混合する。混合物を次
に109℃/30rpmで7分間ブラベンダープラスト
グラフ中で混練する。混練品を1mm板に圧縮し、そこ
から27mg試験試料片を打ち抜く。試料片をTGA
中、窒素気流下220℃まで加熱する。次に窒素を空気
で置換し、そして試験試料片の酸化的崩壊による重量の
減少の始まりを時間の関数として記録する。重量の10
%減少に到達するまでに要した時間を安定化作用の測定
値とする。より長いこの時間のものがより効果的な安定
剤を表す。結果を表3にまとめる。 表3
【表8】
【0107】実施例6:熱酸化的崩壊に対するポリアセ
タールの安定化における新規な化合物およびフェノール
系抗酸化剤〔登録商標イルガノックス(Irgano
x)245(トリエチレングリコールビス[3−(3,
5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート])および登録商標イルガノックス1010
(ペンタエリスリトール[3−(3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]〕間の
相乗作用 A)メラミンの添加なしの場合 ポリアセタール粉末100部をステアリン酸カルシウム
0.3部、表4に示したフェノール系抗酸化剤0.3部
および新規な安定剤0.05部を混合する。混合物をブ
ラベンダープラストグラフで190℃/30rpm、7
分間混練する。混練品を1mm板に圧縮し、そこから試
験試料片27mgを打ち抜く。試料片をTGA中で窒素
気流下220℃まで加熱する。窒素を空気で置換しそし
て試験試料片の酸化的崩壊による重量の減少の始まりを
時間の関数として記録する。重量の10%減少に到達す
るまでに要した時間を安定化作用の測定値とする。より
長いこの時間のものがより効果的な安定剤を表す。結果
を表4にまとめる。 表4
【表9】 B)メラミンの添加の場合 試験混合物がさらにメラミン0.1部を含む他はA)に
おけるものと同様に一連の試験を行う。結果を表5にま
とめる。 表5
【表10】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 13/228

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(1): 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアル
    キル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基また
    は炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、
    1 およびA4 はフェニル基、基: 【化2】 または1ないし3個の基R3 (R3 はおのおの互いに独
    立して炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数
    1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数3ないし4の
    アルケニルオキシ基、炭素原子数7ないし9のフェニル
    アルコキシ基、炭素原子数5ないし8のシクロアルコキ
    シ基、炭素原子数1ないし18のアルカノイルオキシ
    基、炭素原子数3ないし18のアルケノイルオキシ基、
    ベンゾイルオキシ基、フェノキシ基およびヒドロキシ基
    からなる群から選択されたものである。)により置換さ
    れたフェニル基を表し、mは1または2を表し、A2
    よびA3 は結合している炭素原子と一緒になって、未置
    換のまたは1ないし3個の炭素原子数1ないし4のアル
    キル基で置換された炭素原子数5ないし7のシクロアル
    キリデン環を形成する。〕で表される化合物。
  2. 【請求項2】 R1 が水素原子、炭素原子数1ないし8
    のアルキル基または炭素原子数5ないし8のシクロアル
    キル基を表し、A1 およびA4 がフェニル基を表し、A
    2 およびA3 が一緒になって基: 【化3】 (基中、nが1の場合、R2 は水素原子または炭素原子
    数1ないし4のアルキル基を表し、およびnが0または
    2の場合、R2 が水素原子を表す。)を形成する請求項
    1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1 が水素原子、炭素原子数1ないし4
    のアルキル基またはシクロヘキシル基を表す、請求項1
    に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1 が第三ブチル基を表し、およびA2
    およびA3 が一緒になって基: 【化4】 を表す、請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 A1 およびA4 がフェニル基または1な
    いし3個の基R3 (基R3 はおのおの互いに独立して炭
    素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし
    18のアルコキシ基、ベンゾキシ基、炭素原子数1ない
    し18のアルカノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基お
    よびヒドロキシ基からなる群から選択されたものであ
    る。)により置換されたフェニル基を表す、請求項1に
    記載の化合物。
  6. 【請求項6】 A1 およびA4 が基: 【化5】 (基中、R4 およびR6 はおのおの互いに独立して水素
    原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
    ならびにR5 はヒドロキシ基、炭素原子数1ないし18
    のアルコキシ基、炭素原子数1ないし18のアルカノイ
    ルオキシ基またはベンゾキシ基を表す。)を表す、請求
    項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R1 が水素原子、炭素原子数1ないし4
    のアルキル基またはシクロヘキシル基を表し、A1 およ
    びA4 はフェニル基、基: 【化6】 (基中、R4 およびR6 はおのおの互いに独立して水素
    原子またはメチル基を表し、ならびにR5 はヒドロキシ
    基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、メチル
    基、炭素原子数1ないし8のアルカノイルオキシ基また
    はベンゾキシ基を表す。)を表し、A2 およびA3 は結
    合している炭素原子と一緒になって、炭素原子数5ない
    し7のシクロアルキリデン環を形成し、またはA2 およ
    びA3 は一緒になって基: 【化7】 (基中、R2 はメチル基または第三ブチル基を表す。)
    を表す、請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 a)酸化的、熱的または光誘起的崩壊を
    受ける有機材料、およびb)請求項1記載の化合物の少
    なくとも1種からなる組成物。
  9. 【請求項9】 成分a)が合成ポリマーである請求項8
    に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 成分a)の重量に基づいて、成分b)
    5ないし50,000ppmを含有する請求項8に記載
    の組成物。
  11. 【請求項11】 更に有機ホスフィットを含有する請求
    項8に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 更にフェノール系抗酸化剤を含有する
    請求項8に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 酸化的、熱的または光誘起的崩壊に対
    して有機材料を安定化するために式(1)の化合物を使
    用する方法。
  14. 【請求項14】 酸化的、熱的または光誘起的崩壊に対
    する有機材料を安定化するため方法であって、該材料中
    に請求項1に記載の化合物の少なくとも1種を混合する
    ことからなる方法。
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