JPH05153344A - スキヤナ装置 - Google Patents

スキヤナ装置

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JPH05153344A
JPH05153344A JP3312399A JP31239991A JPH05153344A JP H05153344 A JPH05153344 A JP H05153344A JP 3312399 A JP3312399 A JP 3312399A JP 31239991 A JP31239991 A JP 31239991A JP H05153344 A JPH05153344 A JP H05153344A
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image sensor
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book
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JP3312399A
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Takao Muraoka
隆雄 村岡
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ブック状の原稿に対しては密着形イ
メージセンサが有する焦点深度を最大限度に発揮でき、
またシート状原稿に対しては密着形イメージセンサが有
する最大の解像度で読取りを可能とするスキャナ装置を
提供することを目的とする。 【構成】第一の発明は、原稿台と、イメージセンサと、
イメージセンサ移動機構と、原稿移動機構とを備え、原
稿台はブック状原稿載置用の第一の原稿載置面とシート
状原稿載置用の第二の原稿載置面を有することを特徴と
する。第二の発明は、原稿台と、イメージセンサと、イ
メージセンサ移動機構と、原稿移動機構と、イメージセ
ンサ変位機構とを備え、この変位機構はイメージセンサ
を原稿台に対してブック状原稿用の第一の位置とシート
状原稿用の第二の位置とに選択的に位置させることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は密着形イメージセンサを
用いたスキャナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スキャナ装置には、原稿を載せる原稿載
置面を有する透明な原稿台と、この原稿台の原稿載置面
の反対側から原稿の内容を読取るセンサとを備えたもの
がある。この種類のスキャナ装置には、イメージセンサ
が静止して原稿載置面上を原稿が移動する原稿移動形
と、原稿台上に原稿を静止して載せイメージセンサが原
稿載置面に沿って移動するイメージセンサ移動形とがあ
る。前者の形式は特にシート状原稿の読取りに適してい
て、ファクシミリ装置などに広く採用されており、後者
の形式はシート状原稿の他にブック状原稿の読取りに適
しており、複写機ブック状原稿に適している。
【0003】原稿移動形のスキャナ装置は、原稿搬送装
置の追加が容易で、原稿搬送装置に多数の原稿をセット
して順次原稿台上を移動させることができる。このよう
に原稿搬送装置はスキャナ装置の操作性を向上させるこ
とができることから、センサ移動形のスキャナ装置にも
設置されるようになっている。センサ移動形のスキャナ
装置に原稿搬送装置を装備した場合は、原稿がブック状
の時には通常のセンサ移動形で原稿を読取り、原稿がシ
ート状の時には原稿移動形として原稿搬送装置により原
稿を移動させ、イメージセンサを静止して原稿の内容を
読取る。
【0004】スキャナ装置に設けられるイメージセンサ
は従来縮小光学系を有するものであったが、最近では装
置の小形性、高解像度性、取扱いの容易性などの点から
密着形イメージセンサが多く用いられるようになってい
る。このイメージセンサは、ロッドレオンズアレイを用
いたもので、このレンズは高い解像度を有している反
面、焦点深度が小さいのが欠点である。
【0005】ロッドレンズアレイの焦点深度は、ロッド
レンズアレイが有する開口角度で決定され、現状では4
lp/mmの白黒パターンを解像度40%以上で読取れる
範囲は1mm(焦点を中心としてその前側0.5mmと後側
0.5mmで全体1mm)程度である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように密着形の
イメージセンサは焦点深度が小さいことから、センサ移
動形のスキャナ装置では、イメージセンサの設置位置、
原稿台上の厚さ方向のどの位置に焦点位置を一致させる
かが重要になってくる。シート状原稿のみを扱う場合に
は、原稿台の原稿載置面を焦点位置に一致させれば、ほ
ぼベストの状態で読取りが可能である。しかし、ブック
状原稿については、原稿の頁と頁との継ぎ目が原稿台の
原稿載置面から離れてイメージセンサが有する焦点深度
の範囲外となる場合もあるので解像度が不足気味とな
る。
【0007】そこで、原稿台の原稿載置面を、イメージ
センサが有する焦点深度の半分の距離分だけ原稿台をイ
メージセンサ側に位置させることにより、イメージセン
サがブック状原稿における頁と頁との継ぎ目がイメージ
センサの焦点深度の中に入り、この継ぎ目を高い解像度
で読取ることができる。
【0008】ところが、このようにブック状原稿が高い
解像度で読取れるように原稿台の原稿載置面の位置を設
定すると、その原稿載置面の位置はシート状原稿を高い
解像度で読取ることが困難な位置となる。しかし、一般
に原稿の種類の内訳は、70〜80%がシート状原稿で
あり、残りの30〜20%がブック状原稿である。この
ため、前記のようにブック状原稿を考慮して原稿台の原
稿載置面の位置を設定すると、原稿のなかの多くの割合
を占めるシート状原稿に対してはイメージセンサの性能
を100%発揮できない状態で読取ることになる。
【0009】このような問題点があるにもかかわらず、
従来のセンサ移動形のスキャナ装置での原稿台の原稿載
置面の位置は、イメージセンサが有する焦点深度の半分
程度イメージセンサ側によって設置されている。すなわ
ち、イメージセンサ側から見ればブック状原稿およびシ
ート状原稿に対して中途半端位置に設定されて使用され
ていた。
【0010】このように従来のイメージセンサを使用し
たセンサ移動形のスキャナ装置では、ブック状原稿およ
びシート状原稿に対して原稿載置面の位置、すなわちイ
メージセンサの設置位置が不適切なためイメージセンサ
の性能が充分発揮されていなかった。
【0011】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、ブック状の原稿に対しては密着形イメージセンサが
有する焦点深度を最大限度に発揮して高い解像度で読取
ることができ、またシート状原稿に対しては密着形イメ
ージセンサが有する焦点位置で最大の解像度で読取るこ
とができるスキャナ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本願の第一の発明のスキャナ装置は、シート状原稿お
よびブック状原稿を載置する原稿台と、この原稿台の原
稿載置面とは反対側に設けられ前記原稿台に載置された
前記各原稿を読取るイメージセンサと、このイメージセ
ンサを前記原稿台に沿って移動させるイメージセンサ移
動機構と、前記シート状原稿を前記原稿台に沿って移動
させる原稿搬送機構とを具備し、前記原稿台は、前記イ
メージセンサの焦点位置より焦点深度の半分だけ前記イ
メージセンサ側によった位置にあるブック状原稿載置用
の第一の原稿載置面と、前記イメージセンサの焦点位置
と同じ位置にあるシート状原稿載置用の第二の原稿載置
面を有し、且つ前記イメージセンサ移動機構は、前記イ
メージセンサを前記原稿台の第一の原稿載置面に対向し
た箇所でこの第一の原稿載置面に沿って移動させるとと
もに、前記イメージセンサを前記原稿台の第二の原稿載
置面に対向した箇所で静止させるものであることを特徴
とする。
【0013】また、第二の発明のスキャナ装置は、シー
ト状原稿およびブック状原稿を載置する原稿台と、この
原稿台の原稿載置面とは反対側に設けられ前記原稿台に
載置された前記各原稿を読取るイメージセンサと、この
イメージセンサを前記原稿台に沿って移動させるイメー
ジセンサ移動機構と、前記シート状原稿を前記原稿台に
沿って移動させる原稿搬送機構と、前記イメージセンサ
を前記原稿台に対して前記イメージセンサの光軸方向に
沿って変位させるイメージセンサ変位機構とを具備し、
前記原稿台は、シート状原稿を載置する原稿載置面とブ
ック状原稿を載置する原稿載置面とが同じ位置にあり、
前記イメージセンサ変位機構は、前記イメージセンサを
前記原稿台の原稿載置面に対して、前記イメージセンサ
の焦点距離から焦点深度の半分だけ差し引いた距離を存
したブック状原稿用の第一の位置と、前記原稿台に対し
て前記イメージセンサの焦点距離と同じ距離を存したシ
ート状原稿用の第二の位置とに選択的に位置させるもの
であり、前記イメージセンサ移動機構は、前記イメージ
センサが前記第一の位置にある時に前記イメージセンサ
を前記原稿台の原稿面に沿って移動させるとともに、前
記イメージセンサが前記第二の位置にある時に前記イメ
ージセンサを静止させるものであることを特徴とするも
のである。
【0014】
【作用】第一の発明のスキャナ装置において、ブック状
原稿を読取る場合には、原稿を原稿台の第一の原稿載置
面上に載せ、イメージセンサ移動機構によりイメージセ
ンサを原稿台の第一の原稿載置面に沿って移動させて原
稿を読取る。これによりイメージセンサが有する焦点深
度を有効に利用してブック状原稿の頁と頁との継ぎ目を
高い解像度で読取ることができる。シート状原稿を読取
る場合には、イメージセンサ移動機構によりイメージセ
ンサを原稿台の第一の原稿載置面に対向した箇所に静止
させ、原稿搬送機構により原稿を原稿台の第二の原稿載
置面上を搬送し、イメージセンサが第二の原稿載置面上
を移動する原稿を読取る。これによりイメージセンサは
最適焦点位置にあるシート状原稿を高い解像度で読取る
ことができる。
【0015】第二の発明のスキャナ装置において、ブッ
ク状原稿を読取る場合には、原稿を原稿台の原稿載置面
上に載せ、イメージセンサ変位機構によりイメージセン
サを第一の位置に位置させるとともに、イメージセンサ
移動機構によりイメージセンサを原稿台の原稿載置面に
沿って移動させる。また、シート状原稿を読取る場合に
は、原稿搬送機構により原稿を順次原稿台の原稿載置面
上を搬送し、イメージセンサ変位機構によりイメージセ
ンサを第二の位置に位置させるとともに、イメージセン
サ移動機構によりイメージセンサを原稿台の原稿載置面
に対向した箇所に静止させる。
【0016】
【実施例】第一の発明の一実施例について図1ないし図
3を参照して説明する。この実施例におけるスキャナ装
置はフアクシミリ装置に設けられる。図1および図2に
おいて1は原稿台、2はイメージセンサ、3はイメージ
センサ移動機構、4は原稿搬送機構である。
【0017】原稿台1は透明材料例えばガラスからなる
矩形板をなすもので、シート状原稿およびブック形原稿
の大きさを上回る大きさを有している。原稿台1は図示
しない部材に水平に支持されている。原稿台1の上面の
大部分は第一の原稿載置面5であり、長さ方向の一端部
は第一の原稿載置面5より高い位置の第二の原稿載置面
6として形成されている。
【0018】イメージセンサ2は上下方向に配置された
多数のロッドレンズアレイを直列に並べてケースの内部
に収容したもので、原稿台1の幅と同じ長さを有してい
る。なお、図3においてaはロッドレンズアレイの焦
点、bはこの焦点aを中心として前側(ロッドレンズア
レイ側)の焦点深度限界点、cは後側(反ロッドレンズ
アレイ側)の焦点深度限界点である。焦点深度Sは焦点
深度限界点bと焦点深度限界点cとの間であり、焦点a
と焦点深度限界点bとの間および焦点aと焦点深度限界
点cとの間は焦点深度Sの半分の長さである。イメージ
センサ2は原稿台1に幅方向に沿って配置されている。
すなわち、イメージセンサ2は原稿台1の長さ方向に沿
って移動することより、原稿台1に載せられた原稿を読
取る。
【0019】ここで、原稿台1の第一の原稿載置面5は
ブック状原稿載置用のもので、イメージセンサ2におけ
るロッドレンズの焦点位置aに対して焦点深度Sに半分
の距離だけイメージセンサ3側によった焦点深度限界点
bの位置にある。第二の原稿載置面6はシート状原稿載
置用のもので、イメージセンサ2におけるロッドレンズ
の焦点位置aと同じ位置にある。すなわち、第一の原稿
載置面5と第二の原稿載置面6との差は、焦点深度Sの
半分の距離に相当する。
【0020】イメージセンサ移動機構3は、イメージセ
ンサ2を原稿台1の長さ方向に沿って移動自在に支持す
るガイド7と、一対のプーリ9に支持されイメージセン
サ2が連結されたベルト8とを備えている。一対のプー
リ9のうち一方のプーリ9は図示しない電動機により回
転される。そして、このイメージセンサ移動機構3で
は、電動機によりプーリ9が回転されるとプーリ9に支
持されたベルト8が回転され、イメージセンサ2がベル
ト8に引かれてガイド7に案内されて原稿台1の長さ方
向に沿って移動される。
【0021】原稿搬送機構4は、原稿台1の一端の外側
に配置され、複数のシ−ト状記録紙Pが積層してセット
される原稿セット台10、原稿セット台10上にセット
された原稿Pを最上層のものから一枚ずつ原稿台1の第
二の原稿載置面5に向けて繰出す繰出しローラ11、原
稿台1の第二の原稿載置面6の上側に設けられたプラテ
ンローラ12、給紙カバー13、原稿ガイド14、原稿
台1の原稿載置面5の上側に配置され上下方向に回動可
能に設けられた上部カバー15、この上部カバー15の
内側に設けられ一対のプーリ17に支持されたベルト1
6、原稿台1の他端の外側に配置された原稿受け18が
設けられている。繰出しローラ11、プラテンローラ1
2、プーリ17は図示しない電動機により夫々回転され
る。
【0022】そして、原稿搬送機構4では、繰出しロー
ラ11が回転されると、原稿セット台10上にセットさ
れたシ−ト状原稿Pが最上層のものから一枚ずつ原稿台
1の第二の原稿載置面6に向けて繰出され、繰り出され
た原稿Pは回転するプラテンローラ12によって原稿台
1の第二の原稿載置面6上を搬送される。プーリ17が
回転されるとベルト16が図示矢印方向に回転される。
第二の原稿載置面6上を通過した原稿はベルト16の回
転により原稿台1の第一の原稿載置面5を通過して原稿
受け18に搬送される。繰出しローラ11、プラテンロ
ーラ12およびプーリ17を駆動する電動機は図示しな
い制御回路により制御される。
【0023】また、原稿セット台10に形成された開口
には検出器19が設けられている。この検出器19は原
稿セット台10におけるシ−ト状原稿Pの存在の有無を
検出するもので、例えば光線を照射してその反射の有無
によって原稿の存在を検出するようになっている。この
検出器19の検出情報は前記の制御回路に出力される。
このように構成されたスキャナ装置において、シ−ト状
原稿を読取る場合について説明する。
【0024】シート状原稿を読取る場合には、図1およ
び図2に示すように複数枚のシ−ト状原稿Pを原稿セッ
ト台10の積層して載せる。検出器19がシ−ト状原稿
Pの存在を検出し、制御回路に検出情報を送ると、検出
回路はこれを受けてスキャナ装置をシ−ト状原稿読取り
モードに設定する。
【0025】イメージセンサ2は前述したイメージセン
サ移動機構3の動作により原稿台1の第二の原稿載置面
6、すなわちプラテンロ−ラ12の下側のX点に移動さ
れて静止される。また、操作者は上部カバー15が原稿
台1側にあることを確認して、スタートスイッチをオン
にする。前述した原稿搬送機構4の動作により原稿セッ
ト台10に載せられている原稿を一枚ずつ順次原稿台1
の第二の原稿載置面6に繰出し、第一の原稿載置面5を
経て原稿受け18まで搬送する。ここで、イメージセン
サ2はシ−ト状原稿Pが第二の原稿載置面6上を移動す
る時に原稿Pの内容を読取る。第二の原稿載置面6はイ
メージセンサ2のロッドレンズアレイにおける焦点位置
aにある。従って、イメージセンサ2はシート状原稿P
をロッドレンズアレイにおける焦点位置aにおいて最も
高い解像度で読取る。ブック状原稿を読取る場合につい
て説明する。
【0026】ブック状原稿を読取る場合には、図3に示
すようにブック状原稿Bの読取るべき頁の部分を開いて
原稿台1の第一の原稿載置面5に載せる。この場合、ブ
ック状原稿Bの頁と頁との継ぎ目は第一の原稿載置面5
から離れてロッドレンズアレイの焦点位置aの付近に位
置する。すなわち、ブック状原稿Bの読取るべき頁の部
分全体は、ロッドレンズアレイ焦点深度Sの中に位置す
る。
【0027】検出器19が原稿セット台10において原
稿が存在しないことを検出し、制御回路に検出情報を送
ると、検出回路はこれを受けてスキャナ装置をブック状
原稿読取りモードに設定する。
【0028】イメージセンサ移動機構3によりイメージ
センサ2を原稿台1の第一の原稿載置面5の下側の箇所
に移動して待機させる。操作者は上部カバー15が原稿
台1側にあることを確認して、スタートスイッチをオン
にする。イメージセンサ移動機構3によりイメージセン
サ2を原稿台1の第一の原稿載置面5の下側の箇所にお
けるY点とZ点との間を原稿台1の長さ方向に沿って移
動する。この移動時にイメージセンサ2は第一の原稿載
置面5に載せられているブック状原稿Bの内容を読取
る。これによりイメージセンサ3のロッドレンズアレイ
が有する焦点深度を有効に利用してブック状原稿Bを高
い解像度で読取ることができる。第二の発明の一実施例
について図4を参照して説明する。
【0029】この実施例におけるスキャナ装置はフアク
シミリ装置に設けられる。この実施例のスキャナ装置
は、前述した第一の発明の一実施例のスキャナ装置にお
いて、原稿台の構成を変更し、さらにイメージセンサ移
動機構を原稿台に対して変位させるイメージセンサ変位
機構を設けている。
【0030】図4において図1および図2と同じ部分は
同じ符号を付している。すなわち、2はイメージセン
サ、3はイメージセンサ移動機構、4は原稿搬送機構で
ある。さらに、図4において1Aは原稿台、20はイメ
ージセンサ変位機構である。原稿台1Aは厚さが全体に
わたり一定であり、上面が平坦な原稿載置面1aとなっ
ている。すなわち、原稿台1Aは、シート状原稿を載置
する原稿載置面とブック状原稿を載置する原稿載置面と
が同じ位置にある。イメージセンサ変位機構20は、イ
メージセンサ移動機構3の全体を担持する担持体21
と、この担持体21を支えて昇降させる昇降装置、例え
ば油圧シリンダ22とを有している。担持体21は油圧
シリンダ22により昇降、すなわち原稿台1に対してイ
メージセンサ2のロッドレンズアレイの光軸方向に沿っ
て変位される。これによりイメージセンサ2は原稿台1
に対してロッドレンズアレイの光軸方向に沿って変位さ
れる。具体的には、イメージセンサ2を、原稿台1の原
稿載置面1aに対してロッドレンズアレイの焦点距離か
ら焦点深度Sの半分だけ差し引いた距離を存した第一の
位置のT点と、原稿台1に対してロッドレンズアレイの
焦点距離と同じ距離を存した第二の位置のU点とに選択
的に位置させるこのように構成されたスキャナ装置にお
いてシート状原稿を読取る場合ついて述べる。
【0031】イメージセンサ移動機構3によりイメージ
セン2をプラテンロ−ラ12の下側のX点に移動して静
止する。また、イメージセンサ変位機構20の油圧シリ
ンダ22の動作により担持体21を昇降し、イメージセ
ンサ2を第二の位置のU点に位置する。そして、原稿搬
送機構4によりシ−ト状原稿Pを一枚づつ原稿台1の原
稿載置面1a上を搬送する。イメージセンサ2はX点を
通過するシ−ト状原稿Pを読取る。従って、イメージセ
ンサ2はシート状原稿Pをロッドレンズアレイにおける
焦点位置aおいて最も高い解像度で読取ることができ
る。ブック状原稿を読取る場合について説明する。
【0032】ブック状原稿Bを原稿台の原稿載置面1a
上に載せる。イメージセンサ変位機構20の油圧シリン
ダ22の動作によりイメージセンサ2を第一の位置S点
に位置させる。そして、イメージセンサ移動機構3の動
作によりイメージセンサ2を原稿台1の原稿載置面1a
に長さ方向に沿ってY点とZ点の間を移動させる。イメ
ージセンサ2はこの移動する過程でブック状原稿Bを読
取る。従って、イメージセンサ2はブック状原稿Bをロ
ッドレンズアレイの焦点深度Sのなかにおいて高い解像
度で読取ることができる。なお、第一の発明および第二
の発明は前述した実施例に限定されずに種々変形して実
施することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように第一の発明のスキャ
ナ装置は、イメージセンサの焦点位置より焦点深度の半
分だけイメージセンサ側によった位置にあるブック状原
稿載置用の第一の原稿載置面と、イメージセンサの焦点
位置と同じ位置にあるシート状原稿載置用の第二の原稿
載置面を有する原稿台を備えたものである。
【0034】第二の発明のスキャナ装置は、イメージセ
ンサを原稿台の原稿載置面に対してイメージセンサの焦
点距離から焦点深度の半分だけ差し引いた距離を存した
ブック状原稿用の第一の位置と、原稿台に対してイメー
ジセンサの焦点距離と同じ距離を存したシート状原稿用
の第二の位置とに選択的に位置させるイメージセンサ変
位機構を備えたものである。
【0035】従って、第一発明および第二の発明によれ
ば、ブック状の原稿に対しては密着形イメージセンサが
有する焦点深度を最大限に発揮して高い解像度で読取る
ことができ、またシート状原稿に対しては密着形イメー
ジセンサが有する焦点位置で最大の解像度で読取ること
ができるスキャナ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同断面図。
【図3】原稿台の構成を説明する図。
【図4】第二の発明の一実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1…原稿台、2…イメージセンサ、3…イメージセンサ
移動機構、4…原稿搬送機構、20…イメージセンサ変
位機構。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状原稿およびブック状原稿を載置
    する原稿台と、この原稿台の原稿載置面とは反対側に設
    けられ前記原稿台に載置された前記各原稿を読取るイメ
    ージセンサと、このイメージセンサを前記原稿台に沿っ
    て移動させるイメージセンサ移動機構と、前記シート状
    原稿を前記原稿台に沿って移動させる原稿搬送機構とを
    具備し、前記原稿台は、前記イメージセンサの焦点位置
    より焦点深度の半分だけ前記イメージセンサ側によった
    位置にあるブック状原稿載置用の第一の原稿載置面と、
    前記イメージセンサの焦点位置と同じ位置にあるシート
    状原稿載置用の第二の原稿載置面を有し、且つ前記イメ
    ージセンサ移動機構は、前記イメージセンサを前記原稿
    台の第一の原稿載置面に対向した箇所でこの第一の原稿
    載置面に沿って移動させるとともに、前記イメージセン
    サを前記原稿台の第二の原稿載置面に対向した箇所で静
    止させるものであることを特徴とするスキャナ装置。
  2. 【請求項2】 シート状原稿およびブック状原稿を載置
    する原稿台と、この原稿台の原稿載置面とは反対側に設
    けられ前記原稿台に載置された前記各原稿を読取るイメ
    ージセンサと、このイメージセンサを前記原稿台に沿っ
    て移動させるイメージセンサ移動機構と、前記シート状
    原稿を前記原稿台に沿って移動させる原稿搬送機構と、
    前記イメージセンサを前記原稿台に対して前記イメージ
    センサの光軸方向に沿って変位させるイメージセンサ変
    位機構とを具備し、前記原稿台は、シート状原稿を載置
    する原稿載置面とブック状原稿を載置する原稿載置面が
    同じ位置にあり、前記イメージセンサ変位機構は、前記
    イメージセンサを前記原稿台の原稿載置面に対して、前
    記イメージセンサの焦点距離から焦点深度の半分だけ差
    し引いた距離を存したブック状原稿用の第一の位置と、
    前記原稿台側に対して前記イメージセンサの焦点距離と
    同じ距離を存したシート状原稿用の第二の位置とに選択
    的に位置させるものであり、前記イメージセンサ移動機
    構は、前記イメージセンサが前記第一の位置にある時に
    前記イメージセンサを前記原稿台の原稿面に沿って移動
    させるとともに、前記イメージセンサが前記第二の位置
    にある時に前記イメージセンサを静止させるものである
    ことを特徴とするスキャナ装置。
JP3312399A 1991-11-27 1991-11-27 スキヤナ装置 Pending JPH05153344A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008301313A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Canon Inc 画像読取装置
US8493638B2 (en) 2009-01-08 2013-07-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Scanner and image forming apparatus having the same

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