JPH0430941A - 工作機械の熱変形補正方法 - Google Patents

工作機械の熱変形補正方法

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JPH0430941A
JPH0430941A JP13203990A JP13203990A JPH0430941A JP H0430941 A JPH0430941 A JP H0430941A JP 13203990 A JP13203990 A JP 13203990A JP 13203990 A JP13203990 A JP 13203990A JP H0430941 A JPH0430941 A JP H0430941A
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Toshio Muraoka
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FUKUHARA GAKUEN KYUSHU KYORITSU UNIV
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は工作機械の熱変形補正方法に係り、特に立体的
な移動範囲を有する横型マシニングセンタ等の動作制御
に利用できる。
〔背景技術〕
従来より、NC等による高精度加工を行う工作機械にお
いては、動作発熱に伴う熱変形か精度低下を招くことが
問題にされており、熱変形誤差に対して各種の対策が試
みられている。
例えば、構造的な対策として、可動部分の位置制御フィ
ードバック用スケールをなるべく主軸先端に接近させた
り、熱変形が対称に現れるようにして相殺させることか
なされている。
また、制御の際に補正する手法として、主軸先端の位置
を計測する手段を用いて誤差分をフィードバックさせた
り、あるいは計測またはシミュレーションにより熱変形
誤差に対応した補正値を準備しておき制御の際に参照す
ることかなされている。
〔発明か解決しようとする課題〕
ところで、工作機械の熱変形挙動は極めて複雑なもので
あり、前述した誤差対策では充分なものとはいえない。
例えば、前述した構造的な熱変形対策を採用する場合、
工作機械の機構上の制約から限界がある。
また、主軸先端の位置フィードバック補正を行う場合、
計測ないし制御系の構造的な複雑化が避けられない。
一方、予め設定された補正値を用いる手法では構造的な
複雑化が避けられるものの、熱変形に関与するパラメー
タが極めて多岐に渡ることから、制御系の補正処理が複
雑化するという問題かある。
特に、主軸部分がコラムに昇降自在に支持された横型マ
シニングセンタ等においては、コラムの熱変位が主軸部
分の位置精度に影響を与える。ここで、コラムの熱変形
は伸縮、捩じれや傾きといった多様な形態を示すととも
に、各々の熱的挙動は内部構造等に応じて各部で複雑な
ものとなる。
従って、コラムの熱変形の影響は温度状態とともに主軸
部分の現在位置によっても異なるものとなり、これらを
補正にあたって個々に考慮することは実質的に困難であ
った。
本発明の目的は、簡単な設定で有効な補正か行える工作
機械の熱変形補正方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、主軸部分かコラムに昇降自在に支持された工
作機械の熱変形補正方法であって、前記主軸部分の高さ
および温度に応じた補正値を用いて動作補正を行う、と
いう手順を採用したものである。
より具体的には、例えば、実際の工作機械を用いた計測
等により主軸部分の各高さにおいて各温度でのx、 y
、 z等の各軸方向の熱変形量を調べ、その結果に基づ
いて高さおよび温度をパラメータとする補正値として制
御装置等に設定しておき、工作機械の実際の運転の際に
現在高さおよび現在温度に応じた各軸補正値を用いて動
作補正を行うということである。
〔作 用〕
このような本発明においては、主軸部分の高さおよび温
度に応じた補正値を採用することで設定の簡略化が実現
されるとともに、この補正値により環境温度を含めた温
度状態への対応かなされるとともに、コラムの複雑な熱
変形および当該コラムにおける主軸部分の高さに応じた
誤差影響の変化にも総合的な対応かなされ、これらによ
り有効な対応が実現され、前記目的が達成される。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
・象となる工 機械 第1図および第2図には、本発明の方法により熱変形補
正される横型マシニングセンタ1か示されている。
図において、マシニングセンタ1は、ベット2上にワー
クを載置固定するテーブル3を備え、テーブル3は図示
しないX軸駆動機構により水平方向に移動可能である。
ベツド2は側方に延びるコラムベツド2Aを有し、その
上にはコラム4が立設されている。コラム4は図示しな
いZ軸駆動機構によりテーブル3の移動方向と直交する
水平方向に移動可能である。コラム4には主軸へ・ソド
5が支持され、主軸ヘッド5は図示しないY軸駆動機構
によりコラム4に対して垂直方向に移動可能である。主
軸ヘット5にはZ軸方向に沿って図示しないモータ等に
より回転駆動される主軸6か設置され、主軸6の先端に
はテーブル3上のワークを加工するための工具等が着脱
可能である。従って、図示しない外部のNC制御装置に
より動作指令を与えることで、主軸6を回転させなから
X、Y。
Z各軸方向に移動させることで三次元的な立体切削加工
を行うことかできる。
なお、本実施例のマシニングセンタlは、X軸方向スト
ローク710mm、 Y軸方向ストローク600mm、
 Z軸方向ストローク600mm、回転速度25〜50
00rpm 、テーブル3の寸法500 X 500m
mとされている。また、室温同調型潤滑油供給装置か付
設されるとともに、既存のZ動態変位補正機能を備えて
いる。
このようなマシニングセンタ1においては、環境温度の
変化や動作に伴う各駆動機構の発熱により装置各部の温
度状態が変化して熱変形か生し、特にコラム4や主軸ヘ
ッド5等における熱変形によって主軸6の先端位置精度
に熱変形誤差が生じる。このような熱変形誤差を解消す
るために、本実施例では熱変形を計測し、高さおよび温
度に応じた補正値を設定して実運転の補正を行う。
計測の手順 熱変形の計測にあたっては、各部の熱変形が集積される
主軸6における変位を計測する。このために、主軸6の
先端に外径40mmのテストパー10を取付け、テスト
パーlOの各部および主軸6の先端面にダイヤルゲージ
等の変位検出器11〜15を図示の状態で設置する。こ
のうち、検出器11.12によりテストパー10の基端
部および先端部の水平方向変位XI、 X2が検出され
、検出器13.14によりテストパー10の基端部およ
び先端部の垂直方向変位Yl。
Y2が検出され、検出器15により主軸6の軸心方向変
位Zが検出される。
また、主軸6の温度状態を計測するために主軸6の軸受
外輪部にサーミスタ式の温度検出器16を設置するとと
もに、温度比較用にコラムベツド2Aにも同様な温度検
出器17を設置する。
なお、計測は主軸6の高さHおよび回転速度が異なる複
数の状態について行うものとし、このために前述したN
C制御装置から主軸6の高さHおよび回転速度を読み取
るものとする。
準備が完了したら、各状態毎に多値の計測を行う。すな
わち、マシニングセンタ1を順次所定の回転速度で動作
させ、一定時間の経過毎に、温度検出器16で主軸6の
温度Tsおよび温度検出器17でコラムベツド2Aの温
度Tbを計測するとともに、各回転速度において順次主
軸6を所定の高さHへ昇降させて各変位Xi、 X2.
 Yl、 Y2. Zを計測する。
この際、回転速度は例えば0.500.1000.20
00゜4000rpmの5速度とし、高さHは例えばテ
ーブル3の上面の上方50mmの位置を基準として主軸
6の軸心が150.350.550mmとなる3位置と
する。
計測の結果は、例えば第3図ないし第6図に示すような
ものとなる。
まず、主軸6の温度Tsは第3図のような変化を示す。
図において、温度TsはOrpmでも室温同調型潤滑油
供給装置からの潤滑油により室温の影響を受けて徐々に
上昇する。また、回転させた場合、一般に回転速度に応
じて温度の上昇傾向か見られる。なお、500rpmの
ときOrpmより低温となるか、これは潤滑油による冷
却等の影響と考えられる。
一方、高さH毎のテストパー10の変位Xi、 X2は
第4図、変位Y1. Y2は第5図、変位Zは第6図の
ような変化を示す(各図は回転速度2000rpmでの
結果)。図において、各変位X1−Zは、それぞれ主軸
6の温度上昇に対応した変化を示しているか、各々は高
さHの違いにより異なる熱的挙動を示している。なお、
本実施例のマシニングセンタ1にはZ動態変位補正機能
か備えられているが、変位Zには明らかな熱変形が見ら
れ、これは熱によるコラム4の傾きの影響と考えられる
補正値設定の手順 計測が完了したら、計測結果に基づいて補正値を設定す
る。
ここで、補正値としては、主軸6の高さおよび温度で各
軸方向の変位を表す一般式 %式%) を用いる。なお、H,、A、 B、 Cは係数である。
X軸方向については、第4図および第3図から、高さH
かY軸ストローク中間の300mm以下では温度Tsの
上昇と変位Xi、 X2が比例せず、むしろ温度上昇か
高いほど変位量か小さい。また、高さHか350mm以
上では変位かマイナスになっている。従って、X軸方向
の補正値ΔDχとしては、Ho= 300B=−b、C
=−1/cとして を用いるものとする。
Y軸方向については、第5図および第3図から、変位X
I、 X2は温度Tsと比例しているか、高さHかY軸
ストローク中間の300mm付近でマイナス傾向となり
 その上下ではプラス傾向となっている高いはと変位量
か小さい。従って、X軸方向の補正値△Dyとしては、
H,−300としてΔDy= A(Ts−Tb)0+ 
B l (H−300)を用いるものとする。
Z軸方向については、第6図および第3図から、変位Z
はZ動態変位補正機能により温度Tsと比例するとはい
えないが、高さHか大きくなるにつれてプラス側にずれ
る傾向が見られる。従って、X軸方向の補正値ΔDzと
しては、H,=0. C= 1/cとして △Dz=A(Ts−Tb)”’−t−BHを用いるもの
とする。
補正の手順 先に設定した各補正値ΔDx、  ΔDY、  ΔDz
を用いて補正を行うにあたっては、各々を前述のNC装
置に入力しておき、各軸方向の指令の際に移動指令値に
対して予め各補正値器の増減を行う。
補正の結果は、例えば第7図および第8図に示すような
ものとなる。
第7図にはマシニングセンタ1を2000rpmで運転
した際のテストパーlOの変位かその配置に応じて模式
的に示されている。ここで、変位XIO,X20゜Yl
o、 Y2O,20は補正なしの状態におけるものであ
り、これらに比べて補正後の変位XI、 X2. Yl
、 Y2. Zは各々低減され、主軸6の熱変位補正が
行われていることがわかる。
第8図には同じ(4000rpmで運転した際の状態が
示され、補正なしの変位XIO,X20. YIO,Y
2O,ZOニ比べて補正後の変位X1. X2. Yl
、 Y2. Zは各々低減され、主軸6の熱変位補正が
行われていることがわかる。
以上に述べた本実施例によれば、補正値ΔDx。
ΔDy、△Dzにより、熱変形に伴うX軸、Y軸、Z軸
の各方向の変位X1〜Zを低減することができる。
特に、主軸6の高さHおよび温度Tsに応じた補正値Δ
Dx、  ΔDY、 ΔDzを用いることで、環境温度
を含めた温度状態への対応がなされるとともに、コラム
4の複雑な熱変形やその主軸6の高さに応じた影響の変
化にも総合的な対応することができ、従来は処理の複雑
化か避けられなかった熱変形要因についても簡単に対応
することができるまた、各補正値ΔDx、 ΔDY、 
 ΔDzは主軸6の高さHおよび温度Ts、 Tbに基
づいて簡・単に演算することができ、制御の際の補正演
算等を簡略化することかでき、マシニングセンタlを制
御するNC制御装置の負担を軽減することができる。
さらに、各補正値ΔDx、ΔDY、 ΔDzは主軸6の
高さHや温度Tsおよび各変位X1〜Z等の実計測に基
づいて設定するため、効果的な補正が行えるとともに、
その設定作業も簡単に行うことができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
以下に示すような変形をも含むものである。
例えば、対象となる工作機械は前述のマシニングセンタ
lに限らず、本発明は他の形式の工作機械であっても主
軸部分が昇降するコラムにおいて複雑な熱変形挙動を示
すものに適用して優れた効果か得られる。
また、補正値の設定にあたって変位や温度を計測する部
位や手段は適宜選択すればよく、計測する動作状態や主
軸部分の高さ等の設定も実施にあたって適宜選択すれば
よい。
さらに、補正値の設定は実際の工作機械を用いた計測に
限らす、シミュレータを用いたもの等であってもよい。
また、補正値としては前述のΔDx、  △DY、 Δ
02に限らず、計測等の結果に基づいて各係数A、 B
C,H,等の設定を最適化することか望ましい。そして
、基本的となる式も前記実施例のΔDに限らず、対象と
なる工作機械の形態や熱変形挙動等に応じて適宜設定す
ることが望ましい。
さらに、設定された補正値を実際の制御に適用する際の
具体的な形態は既存の補正方式のなかから適当なものを
選択して利用すればよい。
〔発明の効果〕
以上に述へたように、本発明によれば、補正値の設定を
簡単に行うことかできるとともに、この補正値により有
効な補正を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例で対象とした工
作機械およびその計測形態を示す概略側面図および概略
正面図、第3図は同実施例で計測した回転速度別の経時
温度変化を示すグラフ、第4図ないし第6図はそれぞれ
同実施例で計測した高さ毎のX、Y、Z各軸方向変位を
示すグラフ、第7図および第8図はそれぞれ同実施例に
よる補正結果を示す模式グラフである。 1・・・工作機械であるマシニングセンタ、6・・・主
軸、10・・・計測用のテストバー、11〜15・・・
計測用の変位検出器、16.17・・・計測用の温度検
出器、H・・・高さ、Ts・・・温度、ΔDx、ΔDy
、ΔDz・・・補正値。 出願人 学校法人 福原学園 九州共立大学代理人 弁
理士 木下實三(外二名) 第 図 第 図 ら 第3図 第 図 よバ田 第5図 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主軸部分がコラムに昇降自在に支持された工作機
    械の熱変形補正方法であって、前記主軸部分の高さおよ
    び温度に応じた補正値を用いて動作補正を行うことを特
    徴とする工作機械の熱変形補正方法。
JP2132039A 1990-05-22 1990-05-22 工作機械の熱変形補正方法 Expired - Lifetime JPH0661674B2 (ja)

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JPS61201755U (ja) * 1985-06-10 1986-12-18

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