JPH04256367A - 半導体素子 - Google Patents

半導体素子

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Publication number
JPH04256367A
JPH04256367A JP1812091A JP1812091A JPH04256367A JP H04256367 A JPH04256367 A JP H04256367A JP 1812091 A JP1812091 A JP 1812091A JP 1812091 A JP1812091 A JP 1812091A JP H04256367 A JPH04256367 A JP H04256367A
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JP
Japan
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oxide film
gate electrode
gate
insulating film
gate oxide
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Pending
Application number
JP1812091A
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English (en)
Inventor
Takashi Fukuda
隆 福田
Shigeo Otaka
成雄 大高
Tetsuo Iijima
哲郎 飯島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子、特に縦型
パワーMOSFET(メタル・オキサイド・セミコンダ
クタ型電界効果トランジスタ)単体または縦型パワーM
OSFETを組み込んだMOSIC等の半導体素子に関
する。
【0002】
【従来の技術】縦型パワーMOSFETは、周波数特性
が優れ、スイッチングスピードが速く、かつ低電力で駆
動できる等多くの特長を有することから、近年多くの産
業分野で使用されている。たとえば、日経マグロウヒル
社発行「日経エレクトロニクス」1986年5月19日
号、P165〜P188には、耐圧の低いもの(低耐圧
品)を始めとして耐圧の高いもの(高耐圧品)が広く各
分野で使用されている旨記載されている。また、この文
献には、LSI(大規模集積回路)製造の微細加工を利
用したり、セルの形状を工夫して、面積当たりのチャネ
ル幅を大きくし、これによってオン抵抗の低減が図られ
ている旨記載されている。また、同文献には、微細加工
によってセルの中心間隔(セルサイズ)が20μmと微
細化されていることも記載されている。
【0003】一方、米国アイ・ビー・エム(IBM)社
発行、「The  Journalof  Elect
ro  Chemical  Society」Vol
.133,No.2における「モスとバイポーラデバイ
スのためのサイドウオール・スペーサー技術(Side
wall  Spacer  Technology 
 forMOS  and  Bipolar  De
vices)by  E.C.S.」には、LSIの製
造技術におけるサイドウオール膜の形成について記載さ
れている。この文献には、CVD(Chemical 
 Vapor  Deposition)膜の膜厚とサ
イドウオール幅の関係が定量的に示されており、サイド
ウオール膜の形成においてCVD膜厚,ポリシリコン膜
厚,エッジの角度,RIE(反応性イオンエッチング)
のオーバーエッチ量が重要なパラメータとなる旨記載さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年パワーMOSFE
Tは、微細化技術による単位セルサイズの縮小化により
、低オン抵抗化が進められている。本発明者は、セルサ
イズ縮小化を検討中に、従来のプレーナ構造の縦型MO
SFETにあっては、下記の理由により、セルサイズの
縮小化を図ることができることを見出した。
【0005】従来の典型的な縦型パワーMOSFETは
、図9の断面図に示されるような構造となっている。 この縦型パワーMOSFETは、たとえば、n+形のシ
リコンからなる半導体基体(半導体基板)1の主面に設
けられたn−形層からなるエピタキシャル層2の表層部
に、二重拡散によってベース領域ともなるp形のチャネ
ル形成領域3およびこのチャネル形成領域3の表層部に
設けられるn+形のソース領域4が設けられている。そ
して、前記二重拡散時の拡散長の差によって形成された
チャネル形成領域3の表層部がチャネル5となる。また
、前記半導体基体1およびエピタキシャル層2はドレイ
ン領域6となるとともに、隣合うチャネル形成領域3間
に挟まれた領域がJFET部7となっている。また、こ
のJFET部7およびチャネル5上に亘ってゲート酸化
膜8が設けられている。このゲート酸化膜8上にはゲー
ト電極9が設けられている。また、前記ゲート電極9は
絶縁膜10で被われている。この絶縁膜10はゲート電
極9の側面を被うとともに、ソース領域4の内側部分を
も被っている。また、半導体基体1の主面側にはソース
電極11が設けられている。このソース電極11は、露
出するソース領域4およびチャネル形成領域3をも被い
電気的に接触している。さらに、前記半導体基体1の裏
面にはドレイン電極12が設けられている。電流は、ゲ
ート(G)に所定の電圧が印加された状態下で下部ドレ
イン(D)から上方に向かい、チャネル5を通りソース
(S)に抜ける。
【0006】このようなMOSFETのセルにおいて、
セルサイズの寸法を制約する部分は大きく分けてa〜d
となる。aはゲート・ソース間の絶縁距離、bはチャネ
ル長、cはベース接合間のドレイン領域長、dはソース
コンタクト長である。これらのうち、aとdは微細化に
伴い徐々に短縮方向にあるが、b,cは素子特性(耐圧
,オン抵抗等)から最適長があり制約をうける。
【0007】ところで、前記絶縁膜10を部分的にエッ
チングしてソース電極11のコンタクト窓を設ける作業
は、セルフアライメント技術ではなく常用のホトエッチ
ング技術で行われている。したがって、マスクアライメ
ントの余裕度を考慮するため、前記ゲート・ソース間の
絶縁距離aは、3〜4μm以下にはでき難い。
【0008】一方、前記文献にも記載されているように
、LSIの製造においては、ゲート電極の両側面にサイ
ドウオール(側壁)を形成した後、このサイドウオール
を利用してセルフアライメントにより不純物を注入する
技術が採用されている。このサイドウオールはイオン注
入のマスクとして使用されている。そこで、本発明者は
このサイドウオール技術を利用することによってゲート
・ソース間の絶縁距離の縮小化を図ることを検討し、本
発明を見た。
【0009】他方、従来のこの種縦型パワーMOSFE
Tにおいては、ゲート電極はポリシリコン層等の単層で
形成されているだけで、ゲート抵抗低減について対策さ
れていない。このため、従来のこの種縦形パワーMOS
FETは、スイッチングスピードを重視する分野におい
て必ずしも使い易いとは言えない。そこで、本発明者は
、前記ゲート電極に電気抵抗が小さい層(低抵抗層)を
重ね合わせることによってゲート抵抗の低減を図ること
を試み、本発明を成した。
【0010】本発明の目的は、オン抵抗の低減が達成で
きる縦型パワーMOSFETを提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、ゲート抵抗の低減が
達成できる縦型パワーMOSFETを提供することにあ
る。
【0012】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面からあきら
かになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。すなわち、本発明の縦型パワーMO
SFETは、ゲート酸化膜上に設けられたゲート電極上
に、ゲート電極と一致した同一幅のゲート電極よりも電
気抵抗が小さい低抵抗層が設けられているとともに、こ
の低抵抗層上に前記同様に一致して同一幅となる絶縁膜
(層間絶縁膜)が設けられている。また、前記ゲート電
極および低抵抗層ならびに層間絶縁膜の同一幅部の側面
には、薄い酸化膜とこの薄い酸化膜に重なる側壁が設け
られている。前記ゲート電極および低抵抗層とソース電
極は、前記層間絶縁膜および薄い酸化膜ならびに側壁に
よって電気的に絶縁されている。絶縁体として作用する
前記薄い酸化膜と側壁の重なり部分の厚さは全体でも1
μm程度以下と薄くなり、MOSFETのセルサイズは
15μm程度となっている。
【0014】
【作用】上記した手段によれば、本発明の縦型パワーM
OSFETは、ソース電極とゲート電極が、ゲート電極
上の低抵抗層上に設けられた層間絶縁膜と、薄い酸化膜
および側壁とによって電気的に絶縁される構造となって
いるが、半導体基体の表面に沿う方向の電気的絶縁距離
は、全体としてその厚さが1μm程度となる前記薄い酸
化膜と側壁とによることから、従来の3μm〜4μmに
対して1μm前後と短くできることになり、セルサイズ
を従来の3/4程度と縮小できる。したがって、セルサ
イズの縮小によってセル密度を向上させることができる
ため、オン抵抗が低減できる。
【0015】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例による縦形パワー
MOSFETの要部を示す断面図、図2は同じく斜視図
、図3〜図8は同じく縦形パワーMOSFETの製造各
工程における断面図であって、図3は主面にゲート酸化
膜が形成されかつ一部にベース領域が形成された半導体
基体の断面図、図4は主面のゲート酸化膜上にゲート電
極,低抵抗層,絶縁膜が選択的に形成された半導体基体
の断面図、図5は主面に選択的にチャネル形成領域が形
成された半導体基体の断面図、図6は主面にソース領域
が形成された半導体基体の断面図、図7は前記ゲート電
極,低抵抗層および絶縁膜の側面に薄い酸化膜が形成さ
れた半導体基体の断面図、図8は側壁が形成された半導
体基体の断面図である。
【0016】この実施例では、耐圧が100V以下、た
とえば耐圧が60Vクラスの低耐圧縦型パワーMOSF
ETに本発明を適用した例について説明する。この実施
例の縦型パワーMOSFETにおけるその要部、すなわ
ち、セル部分は、図2に示されるような構造となってい
る。同図において、一点鎖線間Wが断面的な単一のセル
13部分(セル長さ)であり、一点鎖線枠で囲まれる領
域が平面的に見た単一のセル13部分である。このよう
なセル13は、単一の縦型パワーMOSFETにあって
、縦横に規則正しく多数配設されている。
【0017】セル13は、図1にも示されるように、不
純物濃度が1021cm−3程度となる厚さ400μm
前後のn+形(第1導電形)のシリコンからなる半導体
基体(半導体基板)1の主面(上面)に設けられる。す
なわち、半導体基体1の主面には不純物濃度が1015
cm−3程度となる厚さ10μm前後のn−形(第2導
電型)のエピタキシャル層2が設けられているとともに
、このエピタキシャル層2の表層部には不純物濃度が1
017cm−3程度となる厚さ2μmのp形のチャネル
形成領域3が設けられている。このチャネル形成領域3
は平面的に見て略矩形状となり、前記半導体基体1の主
面に縦横に規則正しく設けられている。そして、前記チ
ャネル形成領域3の中央部には、不純物濃度1×101
8cm−3程度のp+形のベース領域14が設けられて
いる。このベース領域14は半導体基体表面から3〜5
μmの深さに亘って設けられている。また、前記チャネ
ル形成領域3の表層部の内側には、リング状にn+形の
ソース領域4が設けられている。このソース領域4は不
純物濃度が1020cm−3程度となるとともに、1μ
m程度の厚さとなっている。前記チャネル形成領域3お
よびソース領域4は二重拡散によって形成され、チャネ
ル形成領域3の表層部のチャネル5は、この二重拡散の
差によってセルフアライン的に形成される。また、前記
エピタキシャル層2および半導体基体1はドレイン領域
6を構成している。また、このドレイン領域6の表層部
分、すなわち、隣合うチャネル形成領域3間はJFET
部7を構成している。
【0018】一方、前記JFET部7およびチャネル5
ならびにソース領域4の内周部分に亘る半導体基体1の
主面には、厚さ300〜600Å程度のゲート酸化膜8
が設けられている。また、このゲート酸化膜8上には、
厚さ3000〜5000Å程度のポリシリコン(電気抵
抗:20〜30Ω/□)からなるゲート電極9が設けら
れているとともに、このゲート電極9上には、タングス
テン−シリコン(W−Si:電気抵抗:10Ω/□)か
らなる金属膜、すなわち低抵抗層15が設けられている
。また、前記低抵抗層15上には、厚さ数千ÅのPSG
(リンシリケートガラス)膜からなる絶縁膜(層間絶縁
膜)10が設けられ、多層膜を構成している。前記絶縁
膜10および低抵抗層15ならびにゲート電極9は一致
して重なり合い、同一幅となっている。
【0019】また、この多層膜の同一幅部の両側面には
、厚さが数百Åの薄い酸化膜(SiO2 膜)16が形
成されているとともに、この薄い酸化膜16の外側には
SiO2 膜からなる側壁(サイドウオール)17が設
けられている。前記薄い酸化膜16の下部は前記同一幅
部の側方に延在し、かつ前記側壁17の下部と前記ゲー
ト酸化膜8との間に延在している。この薄い酸化膜16
の延在長さは全体で約1μmとなっている。したがって
、前記側壁17はL字断面あるいは逆L字断面の薄い酸
化膜16の窪んだ隅部を被うように配設されている。ま
た、前記側壁17,薄い酸化膜16,ゲート酸化膜8の
端は一致して重なっている。前記薄い酸化膜16は熱酸
化膜となっていて、その厚さは数百Åとなっている。ま
た、L字断面部分の隅部を被う前記側壁17は、高圧酸
化によって形成されるとともに、異方性エッチングによ
って形成されて最大厚み部分が約0.9〜1μm程度と
なっている。したがって、前記薄い酸化膜16と側壁1
7とによる厚さは、ゲート電極9,低抵抗層15,層間
絶縁膜10の積層方向およびこれと直交する半導体基体
の表面に沿う方向ともに約1μm程度となる。
【0020】他方、前記半導体基体1の主面には3.0
〜4.0μm程度の厚さのAlからなるソース電極11
が設けられている。このソース電極11は、前記層間絶
縁膜10,薄い酸化膜16の端面,側壁17,一部のソ
ース領域4,一部のチャネル形成領域3を被っている。 さらに、前記半導体基体1の裏面には数μmの厚さのド
レイン電極12が設けられている。
【0021】前記薄い酸化膜16と側壁17の半導体基
体表面に沿う長さLは、前述のように1μm前後となっ
ている。したがって、この薄い酸化膜16と側壁17は
、100V以下の低耐圧パワーMOSFETとしてのゲ
ート・ソース間の絶縁体として充分作用する。
【0022】つぎに、このような縦型パワーMOSFE
Tの製造方法について説明する。縦型パワーMOSFE
Tの製造にあっては、図3に示されるように、n+形の
シリコンからなる半導体基体1の主面に、n−形のエピ
タキシャル層2を有するウエハ(半導体薄板)21が用
意される。前記半導体基体1はその不純物濃度が102
1cm−3となっている。また、前記エピタキシャル層
2はその厚さが10μm程度となっているとともに、不
純物濃度は1015cm−3程度となっている。前記半
導体基体1およびエピタキシャル層2はドレイン領域6
を構成する。このようなウエハ21に対して、その主面
に300〜600Å程度の厚さにゲート酸化膜8が形成
される。 その後、常用のエッチングによってホトレジストによる
マスク22が選択的に形成される。ついで、同図の矢印
で示されるように、イオン注入によってボロン(B+)
が打ち込まれる。このボロンイオンはその後のアニール
処理によって3〜5μmの深さにまで達し、p+形のベ
ース領域14が形成されることになる。このベース領域
14は、その不純物濃度が1×1018cm−3程度と
なる。その後、前記マスク22は除去される。
【0023】つぎに、図4に示されるように、前記ウエ
ハ21の主面には部分的にゲート電極9および低抵抗層
15ならびに絶縁膜(層間絶縁膜)10が設けられる。 前記ゲート電極9および低抵抗層15ならびに層間絶縁
膜10は、ウエハ21の主面に順次積層形成されたポリ
シリコン膜およびタングステン−シリコン(W−Si)
からなる金属膜ならびにSiO2 膜を、同一のマスク
を使用するホトリソグラフィによって連続的にパターニ
ングすることによって形成され、ウエハ21の主面に格
子状に設けられる。前記ポリシリコン膜はボロン(B+
)がドープされて電極として使用される。このゲート電
極9は3000〜5000Å程度の厚さとなっている。 また、前記ゲート電極9の上に設けられた低抵抗層15
は数千Åとなり、前記ゲート電極9と一体となって実質
的にゲート電極となる。また、前記層間絶縁膜10は数
千Åとなっている。また、これらゲート電極9および低
抵抗層15ならびに層間絶縁膜10は、当然にして同一
の幅となっている。
【0024】つぎに、図5に示されるように、相互に積
層状態にある前記層間絶縁膜10および低抵抗層15な
らびにゲート電極9をイオン注入用マスクとして、前記
ウエハ21の主面にB+が打ち込まれる。その後アニー
ル処理されることによって、ウエハ21の主面には不純
物濃度が1017cm−3となり、かつ深さが2μm程
度となるp形のチャネル形成領域3が形成される。
【0025】つぎに、図6に示されるように、前記ゲー
ト電極9間にホトレジストによって新たにマスク23が
形成される。そして、このマスク23をマスクとしてウ
エハ21の主面に砒素(As+)が高濃度に打ち込まれ
る。また、その後のアニール処理によってウエハ21の
主面には、深さ1μmのn+形のソース領域4が選択的
に形成される。このソース領域4の不純物濃度は、10
20cm−3程度となる。このソース領域4および前記
チャネル形成領域3は、イオン注入時に使用されるマス
クが、層間絶縁膜10,低抵抗層15,ゲート電極9等
によって構成される同一のマスクとなることから寸法精
度の高いセルフアライメントによる二重拡散構造となり
、半導体基体1の表層部には二重拡散の差によってチャ
ネル5が形成されることになる。このチャネル5の長さ
は、たとえば、3μmの長さに形成される。また、隣合
うチャネル形成領域3間にはJFET部7が形成される
【0026】つぎに、図7に示されるように、前記マス
ク23をそのまま残留させて置いた状態で熱処理が行わ
れ、SiO2 膜からなる薄い酸化膜16が形成される
。 この薄い酸化膜16は数百Åの厚さに形成される。前記
ソース領域4の形成後、連続して薄い酸化膜16が形成
されることから、ソース領域4の表面やゲート電極9お
よび低抵抗層15の端面およびそれぞれの境界部分の汚
染が防止でき、FET特性に悪影響を生じさせなくなる
。また、側壁上部の側壁厚の薄い部分とゲート電極9の
絶縁性を向上させる。
【0027】つぎに、前記マスク23が除去される。そ
の後、図8に示されるように、前記ゲート電極9および
低抵抗層15ならびに層間絶縁膜10による同一幅部の
側面に、確立された側壁形成技術によってSiO2 膜
からなる側壁17が形成される。この側壁17は、高圧
酸化(高圧低温酸化:HLD)によってウエハ21の主
面全域に2〜3μmの厚さのSiO2 膜を形成した後
、反応性イオンエッチング(RIE)による異方性エッ
チングを行うことによって形成される。前記薄い酸化膜
16および側壁17の半導体基体表面に沿う方向の長さ
、すなわち、ゲート電極9とソース電極11との絶縁長
さLは、約1μmとなる。また、薄い酸化膜16および
側壁17の半導体基体表面に垂直となる方向の寸法は、
前記絶縁長さLと略同一となる。
【0028】つぎに、図8に示されるように、ウエハ2
1の主面全域に3.0〜4.0μm程度の厚さにアルミ
ニウム(Al)膜を形成することによってソース電極1
1が形成される。その後、前記半導体基体1の裏面を所
望の厚さ除去し、かつウエハ21裏面に金系材料からな
るドレイン電極12を形成する。このウエハ21は所望
の寸法で縦横に分断され、たとえば、図2にその一部を
示す縦型パワーMOSFETとなる。
【0029】このような実施例によれば、つぎのような
効果が得られる。 (1)本発明の縦型パワーMOSFETは、ゲート・ソ
ース間の絶縁を薄い酸化膜とサイドウオールとによる絶
縁膜で行っているが、この絶縁膜の絶縁長さLは1μm
程度と短いことから、従来の絶縁長さ3μm〜4μmに
比較して大幅に短くなり、セルサイズの縮小が達成でき
るという効果が得られる。
【0030】(2)上記(1)により、本発明によれば
、縦型パワーMOSFETのセルサイズの縮小によって
単位面積当たりのセル密度を向上できることから、オン
抵抗の低減が達成できるという効果が得られる。たとえ
ば、MOSFET部の面積を同一とした場合のゲート幅
は、約1.23倍に長くすることが可能である。したが
って、オン抵抗をゲート長/ゲート幅と考え、ゲート幅
を1.23倍した場合、オン抵抗は約18%低減するこ
とができる。
【0031】(3)上記(1)により、本発明によれば
、縦型パワーMOSFETのセルサイズの縮小によって
単位面積当たりのチャネル幅が増大することから、電流
容量を増大できるという効果が得られる。
【0032】(4)上記(1)により、本発明によれば
、縦型パワーMOSFETのセルサイズが縮小されるた
め、チップサイズの小型化が達成できるという効果が得
られる。
【0033】(5)上記(4)により、本発明の縦型パ
ワーMOSFETは、セルサイズ縮小によるチップの小
型化から、パッケージの小型化も達成できるという効果
が得られる。
【0034】(6)本発明の縦型パワーMOSFETの
製造方法によれば、ゲート・ソース間の絶縁体は、既に
確立された高圧酸化およびサイドウオール形成技術によ
って再現性良く形成できることから、製造歩留りの向上
,コストの低減が達成できるという効果が得られる。
【0035】(7)本発明の縦型パワーMOSFETは
、ゲート電極上に金属膜が電気的に接触する状態で重ね
られていることから電気抵抗の低減、すなわちゲート抵
抗の低減が達成できるという効果が得られる。
【0036】(8)本発明の縦型パワーMOSFETは
、上記(7)のように、ゲート電極上に金属膜が形成さ
れているが、この金属膜はゲート電極を構成するポリシ
リコンに比較して、電気抵抗が小さいW−Siによる低
抵抗層となっていることから、ゲート抵抗の低減はさら
に大きくなる。すなわち、ポリシリコンゲート抵抗は2
0〜30Ωであり、この上に実施例のようなW−Si膜
を形成した場合、ゲート抵抗は2〜3Ωとなり、ゲート
抵抗は90%低減が可能となる。
【0037】(9)上記(1)〜(8)により、本発明
によれば、セルサイズが小さくかつオン抵抗やゲート抵
抗の小さい縦型パワーMOSFETを安価に製造できる
という効果が得られる。
【0038】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない、たとえば、
ゲート電極上の低抵抗層はさらに多層にしてゲート抵抗
の低減化を図ってもよい。
【0039】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である縦型パ
ワーMOSFETの製造技術に適用した場合について説
明したが、それに限定されるものではなく、このような
縦型パワーMOSFETを組み込んだパワーMOSIC
あるいは横型MOSFET,IPIC,IGBT等にも
適用できる。
【0040】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。本発明の縦型パワーMOSFETは
、ゲート酸化膜上に形成されたゲート電極上に低抵抗層
が設けられることによって、ゲート抵抗の低減が図られ
ている。また、本発明の縦型パワーMOSFETにあっ
ては、ゲート電極および低抵抗層とソース電極との絶縁
は、前記低抵抗層上の層間絶縁膜およびゲート電極と低
抵抗層の側面に形成された薄い酸化膜および側壁によっ
て高信頼度の基に絶縁されているとともに、前記薄い酸
化膜と側壁による絶縁膜はその厚さが約1μmと薄く、
従来の3μm〜4μmに対して大幅に小さくなっている
ことから、セルサイズが縮小され、これによってオン抵
抗の低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による縦形パワーMOSFE
Tの要部断面図である。
【図2】本発明の縦形パワーMOSFETの要部を示す
斜視図である。
【図3】本発明の縦形パワーMOSFETの製造に用い
られる半導体基体の断面図である。
【図4】本発明の縦形パワーMOSFETの製造におい
て主面にゲート電極,低抵抗層,絶縁膜が選択的に形成
された半導体基体の断面図である。
【図5】本発明の縦形パワーMOSFETの製造におい
て、主面にチャネル形成領域が選択的に形成された半導
体基体の断面図である。
【図6】本発明の縦形パワーMOSFETの製造におい
て、主面にソース領域が形成された半導体基体の断面図
である。
【図7】本発明の縦形パワーMOSFETの製造におい
て前記ゲート電極,低抵抗層および絶縁膜の側面側に薄
い酸化膜が形成された半導体基体の断面図である。
【図8】本発明の縦形パワーMOSFETの製造におい
て、前記薄い酸化膜の側面に側壁が形成された半導体基
体の断面図である。
【図9】従来の縦形パワーMOSFETの要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1…半導体基体、2…エピタキシャル層、3…チャネル
形成領域、4…ソース領域、5…チャネル、6…ドレイ
ン領域、7…JFET部、8…ゲート酸化膜、9…ゲー
ト電極、10…層間絶縁膜、11…ソース電極、12…
ドレイン電極、13…セル、14…ベース領域、15…
低抵抗層、16…薄い酸化膜、17…側壁、21…ウエ
ハ、22,23…マスク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  半導体基体の主面に設けられたゲート
    酸化膜と、このゲート酸化膜の下面中央部に設けられた
    ドレイン領域と、前記ドレイン領域の周囲にチャネル形
    成領域を介してそれぞれ設けられたソース領域と、前記
    ゲート酸化膜上に設けられたゲート電極と、このゲート
    電極を被う絶縁膜と、前記絶縁膜およびソース領域の一
    部を被うソース電極とを有する縦型MOSFETを有す
    る半導体素子であって、前記ゲート酸化膜およびゲート
    電極ならびに絶縁膜のうちの少なくともゲート電極と絶
    縁膜はそれぞれ一致して同一幅となっているとともに、
    前記同一幅部の側面には絶縁性の側壁が設けられ、かつ
    前記側壁と前記同一幅部との界面には薄い酸化膜が介在
    されていることを特徴とする半導体素子。
  2. 【請求項2】  半導体基体の主面に設けられたゲート
    酸化膜と、このゲート酸化膜の下面中央部に設けられた
    ドレイン領域と、前記ドレイン領域の周囲にチャネル形
    成領域を介してそれぞれ設けられたソース領域と、前記
    ゲート酸化膜上に設けられたゲート電極と、このゲート
    電極を被う絶縁膜と、前記絶縁膜およびソース領域の一
    部を被うソース電極とを有する縦型MOSFETを有す
    る半導体素子であって、前記ゲート電極上にはゲート電
    極を構成する物質よりも電気抵抗の低い物質からなる低
    抵抗層が設けられていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の半導体素子。
  3. 【請求項3】  半導体基体の主面に設けられたゲート
    酸化膜と、このゲート酸化膜の下面中央部に設けられた
    ドレイン領域と、前記ドレイン領域の周囲にチャネル形
    成領域を介してそれぞれ設けられたソース領域と、前記
    ゲート酸化膜上に設けられたゲート電極と、このゲート
    電極を被う絶縁膜と、前記絶縁膜およびソース領域の一
    部を被うソース電極とを有する縦型MOSFETを有す
    る半導体素子であって、前記ゲート酸化膜およびゲート
    電極ならびに絶縁膜のうちの少なくともゲート電極と絶
    縁膜はそれぞれ一致して同一幅となっているとともに、
    前記同一幅部の側面は薄い酸化膜およびこの絶縁膜を被
    う絶縁性の側壁で被われているとともに、前記ゲート電
    極上にはゲート電極を構成する物質よりも電気抵抗の低
    い物質からなる低抵抗層が設けられていることを特徴と
    する半導体素子。
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