JPH04227832A - 半透過性合成膜およびその製造方法 - Google Patents

半透過性合成膜およびその製造方法

Info

Publication number
JPH04227832A
JPH04227832A JP3134753A JP13475391A JPH04227832A JP H04227832 A JPH04227832 A JP H04227832A JP 3134753 A JP3134753 A JP 3134753A JP 13475391 A JP13475391 A JP 13475391A JP H04227832 A JPH04227832 A JP H04227832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
reactive
synthetic membrane
network
membrane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3134753A
Other languages
English (en)
Inventor
Dirk M Koenhen
ケーネン, ディルク マリヌス
Aloysius H A Tinnemans
ティネマンス, アロイジウス ヘンリクス アントニウス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
X Flow BV
Original Assignee
X Flow BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by X Flow BV filed Critical X Flow BV
Publication of JPH04227832A publication Critical patent/JPH04227832A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/12Composite membranes; Ultra-thin membranes
    • B01D69/125In situ manufacturing by polymerisation, polycondensation, cross-linking or chemical reaction
    • B01D69/1251In situ manufacturing by polymerisation, polycondensation, cross-linking or chemical reaction by interfacial polymerisation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半透過性合成膜に関し、
この合成膜はポーラス状のキャリヤ基体を有し、この基
体上には、界面重合によって得られるポリマーネットワ
ークが付与される。このネットワークは、付加的なポリ
マーからなる。また本発明は、このような半透過性膜を
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】この
ような半透過性合成膜は、ヨーロッパ特許出願第0 3
11 912 号から公知である。そこでは、ポーラス
状のキャリヤとして、好ましくはポリスルホンが用いら
れている。 ポーラス状のキャリヤには、界面重合によって、ポリ−
メタ−フェニレン  テトラハイドロフラン  2,3
,4,5−テトラカルボキシアミドが付与される。この
ような膜は、水系に使用するのに適している。特に、水
溶液から塩を除去するのに適している。
【0003】ヨーロッパ特許出願第0 275 027
 号から、逆浸透によって、溶液または分散媒質に溶解
または分散された各種の物質を除去することが公知であ
る。ここでは、これら物質は、それぞれ溶液や分散媒質
から分離される。そこで使用されている膜は、混合液中
から分離すべきある特定の成分に適した選択的な透過性
を有する。 この公知の方法とそこに述べられた膜とは、特に水の分
離処理のために開発されたものである。そこでは、水性
の供給溶液は、加圧条件下で逆浸透膜の表面に接触され
る。膜の水透過性は、付与される圧力によって促進され
る。
【0004】膜は、アメリカ特許第4,277,344
 号に述べられているように、例えばポリアミドのよう
なポリマーによって一般に形成される。より最近の開発
状況によれば、特に薄いフィルム状の合成膜が、逆浸透
のために適していることが明らかである。このような良
好な保塩性を有した膜は、アメリカ特許第4,520,
044 号と同第4,606,943 号とに述べられ
ている。
【0005】アメリカ特許第4,767,148 号に
は、逆浸透に用いられる薄いフィルム状の合成膜が述べ
られている。この膜は、多官能かつ主として水溶性の第
一または第二アミンの水溶液を、有機溶媒中の比較的水
に溶けにくい多官能のハロゲン化アシルと界面重合させ
ることによって、製造される。
【0006】薄肉フィルム状の合成膜は、一般には、界
面重合によって製造される。たいていの場合は、官能性
のアミンと、官能性のハロゲン化物または官能性のイソ
シアン酸塩との反応が用いられる。
【0007】公知のプロセスにおいて、ポーラス状のキ
ャリヤの基体、一般にはポリスルフォンの超瀘過膜は、
ある成分の溶液により被覆される。その後、このように
被覆された膜は、他の反応性成分の溶液であって、個々
の溶媒が混合不能であるものに接触される。
【0008】分離特性を有した薄いポリマーのフィルム
が得られる境界部において、反応が生じる。一般に超瀘
過膜は、相反転方法によって製造される。この膜は、薄
いフィルム状の合成膜を製造するためのキャリヤ基体と
しても、用いることができる。
【0009】このような膜の例は、アメリカ特許第3,
926,748 号と、同第4,039,440 号と
に述べられている。しばしば、微小孔あきのポリプロピ
レン(商品名「セルガード(Celgard )」)の
ような大きな開孔が形成されたキャリヤ基体や、アメリ
カ特許第4,798,847 号のプロセスによって製
造される膜が用いられる。
【0010】ガスを分離するプロセスにおいては、分離
層をできるだけ薄くする必要がある。一般には、ホモポ
リマーの膜を製造するための公知のプロセスによって良
好な結果を得ることは、きわめて困難である。
【0011】この点について、公知のアメリカ特許第4
,230,463 号では、膜の欠陥は、ポリフェニル
  メチル  シロキセンによる被覆を行うことで、阻
止されている。 このプロセスは、本来的なポリマーの分離特性をできる
だけ良好なものとするために、使用される。
【0012】シロキセンポリマーから界面重合合成膜を
製造するプロセスは、アメリカ特許第4,493,71
4 号で述べられている。これら膜は、アメリカ特許第
4,581,043 号に述べられている溶液浸漬によ
り製造されるシリコン膜と同様の特性を有するが、その
合成膜の厚さが薄くなることになって、その生産性を高
くすることができる。
【0013】ガスを分離するときの分離率を向上させる
ために、より密なポリマー構造が使用される。このポリ
マー構造は、アメリカ特許第2,191,502 号に
述べられているプラズマコーティングを上述の膜に施す
ことによって、得ることができる。
【0014】均質なコーティングが施された合成膜は、
溶媒を分離するための逆浸透や超瀘過プロセスにおいて
も使用される。フッ素含有珪素によるコーティングが、
アメリカ特許第4,748,288 号に述べられてい
る。
【0015】通過蒸発に使用される膜を製造するための
この種のプロセスの例は、ヨーロッパ特許出願第0 3
12 378 号において見受けられる。膜にホモポリ
マーを利用すると、種種の不利益が生じる。
【0016】まず第一に、特に膜が逆浸透や超瀘過や通
過蒸発の際の液に接触する場合には、ポリマーの選択の
幅が狭められてしまう。その場合には、分散している媒
質に溶けないか、あるいは大きく膨張することのないポ
リマーに選択が制限されるか、または、架橋を生じるこ
とができる機能を有するポリマーに選択が制限されてし
まう。
【0017】したがって、たとえば、ポリビニルアルコ
ールのみが、架橋を行ったあとで水性の物質を通過蒸発
させるかあるいは逆浸透させるために唯一使用すること
ができるものである。なぜなら、他のものでは、ポリマ
ーが溶解してしまうためである。
【0018】もう一つの例として、メチルエチルケトン
とトルエンとの混合物から潤滑油を除去(脱ろう)する
ための膜として、ポリジメチル  シロキセンを使用す
ることができる。ポリジメチル  シロキセンを被覆し
た合成膜では、このような媒質中で極端に膨張するため
、使用することができない。このような問題を回避する
ためには、たとえばフッ化シロキセンポリマーを使用し
なければならない。
【0019】界面重合を使用することも、また、制限を
受ける。なぜなら、使われるモノマーやプレポリマーが
常に多官能の反応物質を含有して、これが境界部と反応
するためである。
【0020】本発明の目的は、膜材料として多種のポリ
マーを使えるようにすること、および、これらポリマー
が反応グループと用いることができない場合や、これら
ポリマーがそれぞれの溶媒により過剰に膨張したり分散
媒体に溶解したりする場合にも、きわめて薄い膜の層の
形成の可能性を維持できるようにすることにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、界面
重合により得られるポリマーネットワークが付与される
多孔性のキャリヤ基層を有する半透過性の合成膜であり
、前記ネットワークが付加的なポリマーを有するものに
おいて、前記ポリマーは水相あるいは有機相に溶解し、
これら相において前記界面重合が発生し、この付加的な
ポリマーが前記ネットワークに分子単位でからまって、
合成膜の特に選択性と透過性とを調整することを特徴と
する。
【0022】ネットワーク中の付加ポリマーによって、
各半透過性合成膜がたとえば十分なフラックスを持つよ
うにすることができる。なぜなら、この付加ポリマーに
は、高い溶解性と膨張性とがあるからである。これによ
り、通常ポリマーは膜の製造には不適当であるとされて
きた。本発明による膜の製造においては、界面重合によ
り膜を製造するための二つの溶液のうちの一方に付加ポ
リマーを溶解させる。
【0023】さらに、上述の付加ポリマーが、フラック
スに影響を与える媒体として働くだけでなく、分離の過
程において非常に重要となる被膜特性である保持力を有
する、ということが判明した。
【0024】ポリマーネットワーク中に存在する付加ポ
リマーは、好適には非反応性ポリマーである。ただし、
本発明による半透過性合成膜のある種の応用例において
は、付加ポリマーが反応的であることが判っている。
【0025】非反応性ポリマーとして好適に使われるの
は、次の化学式で示されるポリアルキル  シロキサン
であり、分岐を有することもあれば、有しないこともあ
る。
【0026】
【0027】ここでR と、R1とは、互いに独立して
、C1−C20のアルキルまたはアルキル群を表してお
り、置き換えがあることもあれば、ないこともある。n
 は20−50,000 の整数で、コポリマを示す。
【0028】本発明のポリアルキル  シロキサンは、
好適にはターミナル  トリメチル  シリル  群と
結びついたポリジメチルシロキサンである。本発明の半
透過性合成膜の別の実施例においては、非反応性ポリマ
ーは、下記の化学式で表されるポリアクリル酸あるいは
ポリメタクリル酸である。
【0029】
【0030】ここでR2はH またはCH3 であり、
R3は1−20の炭素原子から構成されて分岐を有する
あるいは有しないアルキル基であり、また nは10以
上の整数である。別の好適な非反応性ポリマーとしては
、たとえばポリイソブチレン、ポリイソプレンまたはポ
リブタジエンのような、分岐を有するあるいは有しない
−ポリレフィンがある。
【0031】さらに別の好適な非反応性ポリマーとして
、たとえば、スチレン−ブタジエン−スチレン、スチレ
ン−イソプレン−スチレン、スチレン−エチレン−ブチ
レンなどのブロック  コポリマーがある。
【0032】さらに、本発明によれば、セルロース  
アセテートも、本発明の範囲内における非反応性ポリマ
ーとして好適である。最後に、ポリアルキル酸化物、特
に nを20以上の整数として、化学式(CH2−CH
2−O)nで表されるポリエチレン酸化物は、半透過性
合成膜中の非反応ポリマーとしてすぐれた働きをする。
【0033】一般に、膜の特性を調整するポリマーは、
ポリマーネットワークの全重量に対して5−90重量%
、好ましくは10−60 重量%にあたる量が、ポリマ
ーネットワーク中に含まれる。
【0034】また本発明にもとづく、界面重合によって
得られるポリマーネットワークで多孔性の基層をコーテ
ィングすることで半透過性の膜を製造する方法は、少な
くとも反応性多機能性のモノマー、オリゴマーあるいは
プレポリマーと、反応性グループとして−NHR4(R
4=HまたはC1−C20のアルキル基) 、−OH 
または−SH と、表面活性剤とを含む溶液で多孔性の
基層を処理し、その後、少なくとも一つの反応性多機能
性のモノマーあるいはオリゴマーあるいはプレポリマー
あるいはポリマーと、反応性グループとしての−COX
、−SO2X 、−POXR5、−NR6COX また
は−NCOであって、X=Cl、BrまたはIであり、
R5、R6は炭素原子1−16、好ましくは炭素原子1
−5 のアルコキシ群またはアルキル群であり、これら
が適切な有機溶剤中に含まれたものでさらに処理し、前
記反応性成分を含んだ水溶液による基層の処理に先立ち
、膜の特性を調整するためのポリマーを、このポリマー
が水溶性の場合には前記水溶液に、有機溶剤にのみ溶解
する場合は前記反応性成分を含んだ有機性溶液に溶解さ
せて、その後、溶液処理を済ませた基層を乾燥させ、続
いて熱処理を行うかまたは行わない。
【0035】本発明の半透過性膜を製造するにあたり、
各多孔性基層を界面重合によって得られるポリマーで覆
うが、この界面重合は二つの相で生じる。すなわち、前
述の反応性成分を含む有機相と、水溶性の反応成分を含
む水相であって、これらは、相互が接触した後にネット
ワークを形成する。界面重合に先立ち、通常は非反応性
ポリマーであるところの、付加ポリマーを、2相のうち
の一方に加える。加えられたポリマーは、界面重合と交
差結合とによって生じたネットワークにとらえられる。
【0036】付加されるポリマーは通常非反応性ポリマ
ーであって、ネットワークには溶解しない。ネットワー
クの膨張は、界面重合作用によって形成されるネットワ
ークの条件により決定される値にて制限される。
【0037】さらなる利点として、非常に薄い分離層が
形成されることがあげられ、このように薄い分離層は、
浸漬コーティングやロール接触コーティングのような他
の技術では形成することができない。余分に余ったポリ
マーは、適当な溶剤で洗い去ることができる。これに対
し、所期のポリマーによる薄膜は、ネットワークに組み
込まれる。
【0038】たとえばヘキサンからノルマルデコサンを
分離するための逆透過膜の試験において、ポリメグ( 
ポリ( テトラメチレン  エチル  グリコール))
のプレポリマーを使用するとともに、最終のイソシアネ
ート群を有機相に、またシリコンの形態の非反応性ポリ
マーを有機相に加えた状態でアミンを水相に使用する場
合に、上記ポリメグの分子重量が重要であることが判明
した。
【0039】分子重量650 のポリメグを使った場合
は、フラックスは生じなかった。ところが、分子重量1
000のポリメグを使った場合は、フラックスに関し良
い結果が生じた。分子重量2000のポリメグを使用し
たところ、非常に高いフラックスが得られたが、保持性
が低下した。
【0040】上記のことから、シリコンが組み込まれネ
ットワークの密度が重要であることが明らかである。初
期の保持値を備えた密度の高いネットワークにシロキサ
ンを加えることで、フラックスを大きく増大させること
ができる。
【0041】しかし、たとえばポリメグ2,000 の
ように、ネットワークの密度があまりにも低い場合は、
シリコンが膨張し過ぎて、その性能が失われる。ネット
ワークが、イソシアネート  ターミネイティド  ポ
リジメチル  シロキサンと、低分子アミンとから構成
される場合は、そのネットワーク自体のガス分離特性は
通常用いられるPDMS層に近似しているが、このネッ
トワークにポリ(1−(トリメチル  シリル)−1−
プロピンが添加された場合には、ガス透過性はきわくだ
って増大するが分離要因はいくぶん減少する。この場合
に、透過性は主に付加されるポリマーによって決定され
、文献から知られるポリマーに比べ10倍高い透過性を
示す。
【0042】本発明の交差結合によって、膜は、液状媒
体に全体的あるいは部分的に入れられる場合にも、適合
したものとなる。界面重合によって得られる膜のネット
ワークに組み合わせても、膜を製造するうえで不適切で
ある種種のポリマーが、本発明の方法によれば使用可能
であることが判明した。本発明の方法で形成された効果
的な層は、0.05−0.5ミクロンの範囲のきわめて
薄いものであり、このような膜は、ガス分離膜を製造す
るうえで特に適している。
【0043】本発明の膜は、逆浸透、ガス分離、有機液
体の分離、水溶液の分離のような、種種の分離を目的と
した使用に特に適している。下記の非反応性ポリマーは
、水溶液の逆浸透への使用に特に適している。
【0044】−スルホネイティッド  ポリスルホン、
スルホネイティッド  ポリエチル  スルホン、スル
ホネイティッド  ポリフェニレン  オキサイド、ス
ルホネイティッド  ポリエチル  エチル  ケトン
などのスルホン化ポリマー、−セルロース  アセテー
ト  ブチレン基(CAB) 、特に加水分解したCA
B のような混合セルロースエステル、−エチル  セ
ルロースポリマーは、有機相あるいは水相に溶解される
。ポリマーは、この溶解性の要件を満たす限り、原則的
に使用可能である。
【0045】アロマティック  ポリアミド、ポリピペ
リジン  アミド、ポリヒドラジド、ポリベンゾイミダ
ゾールなどのような界面重合に使用される溶剤に溶解し
ない非反応性ポリマーには、このポリマーが有機相、水
相のいずれかに溶解する可能性を生かして、適宜処理を
行う。
【0046】たとえば、アルコール/ 水との混合液の
中のナフロンコポリマーのようなポリマーを、例えば水
相において使用すれば、界面重合によって生じるネット
ワークにこうしたポリマーを組み込むことも可能となる
【0047】非水性組織における逆浸透に使用する非反
応性ポリマーは、非水性組織での逆浸透に使われる媒体
に対する高い親和性をすでに備えたポリマーである。す
なわち、 −トルエンなどに対し高い親和性を持つエラストマーで
、たとえば、ポリエチル  ウレタン、ポリイソブチレ
ン、ポリブタジエン、クロロポリテン、サルホネイティ
ッド  ポリテン、アクリル  エラストマ、ポリエピ
クロロヒドリン、スチレン  ブタジエン  ゴム、ブ
チル  ゴム、イソピレン  ゴム、エチレン  プロ
ピレン  ゴム、ネオプレン  ゴム、クロロプレン 
 ゴム、シリコン  ゴム、ウレタン  ゴムなど; −トルエンなどに対し高い親和性をもつサーモプラスチ
ックで、たとえば、ポリスチレン、塩素化塩化ビニルな
ど; −アルコール類( メタノール、エタノール、ブタノー
ル) に対し高い親和性を持つポリマーであって、水相
あるいは有機相における溶解性あるいは分散性を有する
もの、たとえば、 −水相に溶解するポリ−N−メチル−N−ビニル  ア
セテート;  −40℃でメタノールと水との水相に溶解するポリ(N
,N,−ジメチルアクリラミド;  −メタノールと、ベンゼンあるいはクロロホルムの有機
相に溶解するポリ( メチル tert.  ブチル 
 フマラート); −ブタノールとトルエンとの有機相に溶解するポリ(N
−(1,1−ジメチル−3− オクソブチル) アクリ
ラミド);−エタノール( 高温) と23.7℃以上
のイソプロパノールとテトラクロロメタンあるいはノル
マルヘキサンとの有機相に溶解するポリ( イソブチル
メタクリレート) ; である。
【0048】膜を通過蒸発の目的のために使用する場合
は、ポリウレタン  ユリアのようなポリマーを非反応
性ポリマーとして適宜使うことができる。膜をガス分離
のために使用する場合、付加ポリマーのガス分離特性を
考慮する必要がある。たとえば、ポリマーが薄い分離層
として存在すると仮定して、ネットワークのポリマーの
ガス透過性が非常に悪いか透過性無の場合に、ネットワ
ークを分離層の中かあるいはポリマーによる分離層の下
側に配置させると、ネットワークはガスに対する透過性
を有する(ガスに対する選択性なし) 。また別の可能
性として、ポリマーはそれ自身の鎖だけでは固体集合体
をほとんど形成できないが、ネットワークのポリマー片
から集合体を形成することはある。
【0049】一定のエラストマーから、浸漬コーティン
グ処理によって、微小孔性の下地の上に薄い被覆層を形
成させるのは困難である。Baker らは、Memb
rane Sci. 誌の31(1987)259 で
、このことを次のエラストマーについて述べている。す
なわち、クロロプレン、トルエンに溶解可能なクロロ 
 スルホネーティッド  ポリテン(Hypalon)
 、フルオレル、フルオロ  エラストマー、ポリアク
リロニトリル  ブタジエン、シリコン  ポリカーボ
ネート(General Electric Co.)
。たとえば、同誌270 ページの「ヒパロン(Hyp
alon) のような粘着性のあるゴム場の素材で欠陥
のない薄膜を製造するのは困難である。」がそれである
【0050】トリクロロエタン/N2 あるいはアセト
ン/N2 の蒸気の混合体は、Hypalon によっ
て分離させることができる。Hypalon をポリウ
レタンのネットワークに加えると、ガス分離膜が形成さ
れる可能性がある。
【0051】「保持性」については、次の式から得られ
る値を判断する必要がある。保持性X(%)= (1 
−( 透過濃度成分)/ (供給濃度成分))  × 
100「フラックス」については、一定の作業期間にお
いて膜を通過する、単位時間当たりの平方メートルあた
りのリットル量を理解する必要がある。
【0052】
【実施例】(実験例I) 蒸留マウントとゴム製の隔膜を備えたニードルガイドと
を有した1リットルの丸底フラスコに、9.1 グラム
(7.8ミリモル )のポリ(テトラメチレン  エタ
グリコール)(Polymeg 1000R 、Qua
ker Oats Co.; 1.73 ミリモル/グ
ラムのOHを含む)と、915 ミリリットルのトルエ
ン(pro analyse, Merck)とを入れ
た。窒素雰囲気中で、この溶液から、トルエンと水との
混合液約240 ミリリットルが、共沸蒸留によって除
去された。続いて、蒸留された分は還流凝縮器によって
処理され、この一方で、溶液は窒素雰囲気中に残された
。この溶液に、注射器で連続的に2.75グラム(15
.8 ミリモル) のトルエン  ジイソシアナート(
T−80R ,Bayer) を加えた。すなわち、モ
ル比 Polymeg 1000/T−80 = 1/
2  とし、0.09グラムの[CH3(CH2)10
CO2]2Sn[(CH2)3CH3]2を触媒として
添加した。続いて、この混合液を65−70℃で3.5
 時間攪拌した。生じた黄褐色の溶液は、プレポリマー
2.0 重量%を含むとともに、フリー  トルエン 
 ジイソシアネート成分約15%( ジノルマルアミン
で修正した後の GPC分析を基準として) を含んで
いた。
【0053】16重量%のDMF のポリイミドタイプ
の溶液(Lenzing P84) から製造された、
ポリイミド製の湿って平坦な支持膜(0.35 x 0
.12 m) が、フッ化エチレン樹脂で形成された浸
漬ボディーに装着された。この支持膜は、1.0 重量
%のNH2−CH2CH2CH2−NH−CH2CH2
−NH−CH2CH2CH2−NH2と、0.05重量
%のポリ( ビニル  アルコール)(Mowiol 
 4−88R , Hoechst)と、表面活性剤と
しての0.04%の硫酸ドデシルナトリウムとを含んだ
水相に15分間浸漬された。続いて、メンブレンは水相
から離され、下側の過剰水溶液が濾紙によって取り除か
れた。約7分の後に、膜は有機相に移された。この有機
相は、トルエンに0.5 重量%の上記プレポリマーが
含まれ、かつ付加的な非反応性ポリマーとして、1グラ
ムのプレポリマーに0.75グラムのポリ( ジメチル
  シロキセン) がターミナル  トリメチル  シ
リル群(Ak−Oel 100.000,  Wack
er Chemie)とともに含まれたものであった。 続いて、膜は室温で5分間乾燥され、その後、空気流動
式のオーブンにおいて90℃で15分間乾燥された。得
られた膜は、非反応性のAk−Oelが内部にからまっ
たポリマーネットワークを含んでいた。
【0054】この膜の逆浸透特性は、室温かつ40バー
ルの圧力下で、1.0 重量%のノルマルドコサン(モ
ル質量 310.6ドルトン) を含んだノルマルヘキ
サンの溶液の中で測定された。その結果、ノルマルヘキ
サンのフラックスは52リットル/ 平方メートル/ 
時間であり、ノルマルドコサンの保持率は73%であっ
た。
【0055】(比較例IA)  有機相がAk−Oelを含まないという条件のもとで、
実験例I の手順が繰り返された。この膜は、実験例I
 で述べられた逆浸透実験において、ノルマルヘキサン
のフラックスを示さなかった。
【0056】以上より、ヘキサンフラックスおよびノル
マルドコサン保持に関する非反応性のポリマーAk−O
elの有利な効果が明らかとなった。 (実験例II)  実験例I で述べたのと同様の方法で、トルエン  ジ
イソシアネーテ(T−80)と、最終水酸群のポリブタ
ジエン(PBD 2000, Poly Scienc
es; 1.25ミリモル/ グラムのOHを含む) 
とで作られたプレポリマーにて溶液が準備された。 続いて、実験例I で述べられた方法で、合成膜が作ら
れた。水相は、0.5 重量%のアミンを含んでいた。 有機相は、PBD 2000を基準として上記プレポリ
マーを2.0 重量%溶解したトルエンと、プレポリマ
ー1グラム当たり0.75グラムの非反応性ポリマーと
してのAk−Oelとを含んでいた。
【0057】この膜の逆浸透特性は、室温かつ40バー
ルの圧力下で、1.0 重量%のノルマルドコサンを含
んだトルエンの溶液の中で測定された。その結果、トル
エンのフラックスは97リットル/ 平方メートル/ 
時間であり、ノルマルドコサンの保持率は53%であっ
た。
【0058】(比較例IIA) 有機相がAk−Oelを含まないという条件のもとで、
実験例IIの手順が繰り返された。この膜は、実験例I
Iで述べられた逆浸透実験において、トルエンのフラッ
クスを示さなかった。
【0059】例IIおよびIIA より、トルエンフラ
ックスおよびノルマルドコサン保持に関する非反応性の
ポリマーAk−Oelの有利な効果が明らかである。 (実験例III) 一連の合成膜(IIIa−IIId) を用意して、実
験例I で述べられた方法を用いて行った。有機相は、
実験例I で述べられたプレポリマーが1重量%溶解さ
れたトルエンと、ポリマー1グラムあたり0.75グラ
ム含まれた、表A に示される非反応性ポリオレフィン
の一つと、を有していた。その結果としての、室温かつ
40バールの圧力下での、1.0 重量%のノルマルド
コサンのトルエン溶液のフラックスと保持率とは、表A
 に示されている。
【0060】(比較例IIIA)  有機相が実験例I に示された1.0 重量%のプレポ
リマーのみによって形成されているという条件のもとで
、実験例III の手順が繰り返された。その結果とし
ての、室温かつ40バールの圧力下での、1.0 重量
%のノルマルドコサンのトルエン溶液のフラックスと保
持率とは、表A に示されている。
【0061】例III およびIIIAの結果を比較す
ると、主としてポリオレフィンからなる非反応性ポリマ
ーが、ノルマルドコサンの保持率とトルエンのフラック
スとに大きな影響を及ぼしていることが明らかである。
【0062】(実験例IV)  実験例I で述べたのと同様の方法で、トルエン  ジ
イソシアネート(T−80)と、ポリプロピレン  グ
リコール(PPG 1000, Janssen Ch
imica, ベルギー; 1.89ミリモル/ グラ
ムのOHを含む) とで3重量%のプレポリマーの溶液
がつくられた。続いて、実験例I で述べられた方法で
、合成膜がつくられた。有機相は、PBD 1000を
基準として上記プレポリマーを1.0 重量%溶解した
トルエンと、プレポリマー1グラム当たり0.75グラ
ムの非反応性ポリマーとしてのAk−Oelとを含んで
いた。
【0063】この膜の逆浸透特性は、室温かつ40バー
ルの圧力下で、1.0 重量%のノルマルドコサンを含
んだノルマルヘキサンの溶液の中で測定された。その結
果、ノルマルヘキサンのフラックスは 123リットル
/平方メートル/ 時間であり、ノルマルドコサンの保
持率は73%であった。
【0064】(比較例IVA) 有機相がAk−Oelを含まないという条件のもとで、
実験例IVの手順が繰り返された。この膜は、実験例I
Vで述べられた逆浸透実験において、ノルマルヘキサン
のフラックスを示さなかった。
【0065】例IVおよびIVA は、ノルマルヘキサ
ンフラックスおよびノルマルドコサン保持に関する非反
応性のポリマーの影響を、明らかに示している。 (実験例V) イソシアネート  ターミネイティッド  プレポリマ
ーが、実験例I−IVに述べられた方法で、ハイドロオ
キシル  ターミネイティッド  ポリマー−α、ω−
ビス(ハイドロオキシー  プロピル)ポリジメチル 
 シロキサンからつくられた。
【0066】通常の方法で、適当な担体上に、合成膜が
つくられた。トルエン中の有機相に、非反応性ポリマー
として、プレポリマー1グラムあたり1グラムのフッ化
珪素(Shin−Etsu X31−699)が加えら
れた。
【0067】水相は、1重量%のN4(=N,N’−ビ
ス−(3−アミノ  プロピル  エチレン  ジアミ
ン)を普通に加えることでつくられた。コントロールと
して、フッ化珪素を付加しない膜がつくられた(比較例
VA) 。スピンドル油33%と、メチルエチルケトン
33%と、トルエン33%との混合液について、室温か
つ40バールの圧力下で行ったテストの結果は、次の通
りであった。
【0068】                   フラックス(l
/m2/h)            スピンドル油保
持率実験例V                  6
2.5                      
   99.5%実験例VA            
     70                  
         80  %  この実験例から、非
反応性ポリマーとして膜にフッ化珪素を添加すると、ス
ピンドル油の保持率は、これを添加しない場合の80%
に対し、99.5%となることが明らかである。フラッ
クスは、しかしながら、膜への添加を行わない場合の7
0に比べ、いくらか低下して62.5となっている。し
かし、適正な作用をならすうえで、まだまだ十分な値で
ある。
【0069】(実験例VI)  有機相が、実験例I に示されたプレポリマーが1.0
 重量%溶解されたトルエンと、80重量%のイソブチ
ル  メタクリレートによりつくられた、プレポリマー
1グラムあたり0.75グラムのコポリマーと、20重
量%のメチルメタクリレートとでつくられているという
条件のもとで、実験例I の処理が繰り返された。
【0070】室温かつ40バールの圧力下での、1.0
 重量%のノルマルドコサンのトルエン溶液のフラック
スと保持率との測定結果が、表A に示されている。                          
         表A              
                         
                         
                   0.75g/
g プレポリマー      トルエンフラックス  
   n−ドコサン例        の非反応性ポリ
マーの        l/m2/h        
        保持率          添加                          
                         
                      III
A          なし            
             204         
       60IIIa      Oppano
l B50        a)          
   73                85II
Ib      Cariflex TR 1101 
  b)             67      
          89IIIc      Kra
ton G 1605      c)       
      31                9
1IIId      Cariflex TR 11
07   d)             68   
             84VI        
実験例VI参照                  
    24                88 
                         
                         
                     a.  
ポリ( イソブチレン) M.W.=400,000 
(BASF)              b.  ス
チレン−ブタジエン−スチレン−ブロックコポリマー 
  (Shell)c.  スチレン−エチレン/ブチ
レン−スチレン−ブロックコポリマー  (Shell
) d.  スチレン−イソプレン−スチレン−ブロッ
クコポリマー  (Shell) この実験例は、経済
的に満足できる値までフラックスを減少させたうえで、
ノルマルドコサンを保持するという非反応性ポリマーの
良好な効果を示している。
【0071】(実験例VII) 水相が0.5 重量%のアミンを含むという条件のもと
で、実験例Iの処理が繰り返された。有機相は、実験例
I で示された1.0 重量%のプレポリマーが溶解し
たトルエンと、プレポリマー1グラム当たり0.75グ
ラムの非反応性ポリマーとしてのポリ( エチレン酸化
物) 、(M.W. 100,000, Aldric
h) とを含んでいた。
【0072】この膜の逆浸透特性は、室温かつ40バー
ルの圧力下で、1.0 重量%のショ糖水溶液の中で測
定された。その結果、フラックスは24キログラム/ 
平方メートル/ 時間であり、ショ糖の保持率は60%
であった。
【0073】(実験例VIII)  実験例I の処理が繰り返された。水相は、0.5 重
量%のNH2−CH2CH2CH2−NH−CH2CH
2−NH−CH2CH2CH2−NH2と、0.05%
重量%のポリ( ビニル  アルコール)(Mowio
l4−88R , Hoechst)と、表面活性剤と
しての0.04%の硫酸ドデシルナトリウムとで構成さ
れた。使用されたプレポリマー1グラムあたり0.75
グラムのセルロースアセテートが、非反応性ポリマーと
して、有機相に添加された。有機相は、実験例1で示さ
れたように、トルエンと、このトルエンに溶解された0
.5 重量%のプレポリマーとで構成された。
【0074】この膜の逆浸透特性は、室温かつ40バー
ルの圧力下で、0.1 重量%の塩化ナトリウム水溶液
の中で測定された。その結果、水のフラックスは15キ
ログラム/ 平方メートル/ 時間であり、塩化ナトリ
ウムの保持率は80%であった。
【0075】(比較例VIIIA) セルロースアセテートを用いない条件下で、実験例VI
IIの処理が行われた。この膜は、逆浸透の実験におい
ては、実験例VIIIで述べられたような水のフラック
スは呈しなかった。
【0076】(実験例IX)  一連の合成膜(IXa−IXc) を用意して、実験例
I で述べられた処理が実施された。有機相は、実験例
I で述べられたプレポリマーが1重量%溶解されたト
ルエンと、プレポリマー1グラムあたりそれぞれ0 、
0.75、0.98グラム含まれた、非反応性ポリマー
としてのAk−Oelとを含んでいた。
【0077】これらの膜の逆浸透特性は、室温かつ40
バールの圧力下で、1.0 重量%のノルマルドコサン
を溶解したノルマルヘキサンを含んだ溶液の中で測定さ
れた。 その結果を表B に示す。                          
         表B              
                         
                         
                   非反応性ポリ
マー       n−ヘキサンフラックス     
n−ドコサン例        Ak−Oel    
                  l/m2/h 
               保持率       
   g/g プレポリマー            
                         
                         
          IXa           な
し                        
0 IXb           0.75     
                  27     
              72  IXc    
       0.98              
         52              
     71                  
                         
                         
        表B より、フラックスに関して、非
反応性ポリマーを使用することによる好ましい効果が明
らかである。
【0078】(実験例X) 一連の合成膜(Xa−Xd) を用意して、実験例I 
で述べられた処理が実施された。有機相は、プレポリマ
ーが1重量%溶解されたトルエンと、プレポリマー1グ
ラムあたりそれぞれ0 、0.25、0.50、0.7
5グラム含まれた、非反応性ポリマーとしてのAk−O
elとを含んでいた。
【0079】これらの膜の逆浸透特性は、室温かつ40
バールの圧力下で、1.0 重量%のノルマルドコサン
を溶解したトルエンを含んだ溶液の中で測定された。そ
の結果を表C に示す。                          
         表C              
                         
                         
                   非反応性ポリ
マー          トルエンフラックス    
 n−ドコサン例        Ak−Oel   
                   l/m2/h
                保持率      
    g/g プレポリマー           
                         
                         
           Xa            
  なし                     
 17                   84 
Xb              0.25     
                 45      
             85 Xc       
       0.50              
        49               
    80 Xd              0.
75                      6
8                   77   
                         
                         
                      実験例
X の結果を比較すると、有機相における非反応性ポリ
マーAk−Oelの濃度が増加すると、それにつれて、
保持率はほぼ一定であるものの、膜のトルエンフラック
スが増大することがわかる。
【0080】(実験例XI)  α, ω−ビス(ハイドロキシル  プロピル)ポリジ
メチル  シロキサン(OF 1025; Golds
chmidt; M.W.2185)と、1/2 質量
比のトルエン  ジイソシアネート(T−80)とが、
有機相すなわち1,2,2−トリクロロ  トリフルオ
ロ  エタン(s.w.1,575) に、1.24重
量%の量で使用されることで、イソシアネート  デタ
ーミンド  プレポリマーがつくられた。
【0081】水相に、1重量%のN4(=N,N’−ビ
ス(3−アミノ  プロピル  エチレン  ジアミン
)が使用された。 キャリヤ膜として、DMF の16重量%(Lenzi
ng P84)tからつくられたポリイミドタイプが使
用された。有機相のプレポリマー1グラムあたり、非反
応ポリマーとして、ポリ−1−(トリメチル  シリル
)−1−プロピン(PMSP)を1グラム加えると、圧
力を正規化したN2およびO2のフラックス値の測定値
を修正できた。その結果を表D に示す。
【0082】
【0083】(実験例XII) 実験例I で述べたのと同様の方法で、水相に、1.2
 重量%のH2N−CH2CH2CH2−NH−CH2
CH2−NH−CH2CH2CH2−NH2と、0.0
5%重量%のポリ( ビニル  アルコール) (Mo
wiol 4−88 R , Hoechst) と、
表面活性剤としての0.04%の硫酸ドデシルナトリウ
ムとを使用して、合成膜がつくられた。 有機相は、トルエン  ジイソシアネート(T−80)
が0.5 重量%溶解されたトルエンと、T−80の1
 グラムあたり0.75グラムの非反応性ポリマーとし
てのAk−Oelとを含んでいた。
【0084】これらの膜の逆浸透特性は、室温かつ40
バールの圧力下で、1.0 重量%のノルマルドコサン
を溶解したトルエンを含んだ溶液の中で測定された。そ
の結果、トルエンのフラックスは37リットル/ 平方
メートル/ 時間であり、ノルマルドコサンの保持率は
63%であった。
【0085】(比較例XIIA) 実験例XII の処理が繰り返された。有機相は、Ak
−Oelを含んでいなかった。この膜は、トルエンのフ
ラックスが16リットル/ 平方メートル/ 時間であ
り、ノルマルドコサンの保持率が33%であった。
【0086】例XII とXIIAとから、フラックス
および保持率についての非反応性のポリマーの影響が明
らかである。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  界面重合により得られるポリマーネッ
    トワークが付与される多孔性のキャリヤ基層を有する半
    透過性の合成膜であり、前記ネットワークが付加的なポ
    リマーを有するものにおいて、前記ポリマーは水相ある
    いは有機相に溶解し、これら相において前記界面重合が
    発生し、この付加的なポリマーが前記ネットワークに分
    子単位でからまって、合成膜の特に選択性と透過性とを
    調整することを特徴とする半透過性合成膜。
  2. 【請求項2】  ポリマーが非反応性のポリマーである
    ことを特徴とする請求項1記載の半透過性合成膜。
  3. 【請求項3】  非反応性のポリマーが、次の化学式で
    表されて、分岐を有するか、または有しないポリアルキ
    ルシロキサンであり、 ここでR と、R1とは、互いに独立して、C1−C2
    0のアルキルまたはアルキル群を表しており、置き換え
    があることもあれば、ないこともあり、またn は20
    −50,000 の整数で、コポリマを示すことを特徴
    とする請求項2記載の半透過性合成膜。
  4. 【請求項4】  ポリアルキルシロキサンが、ターミナ
    ル  トリメチル  シリル群と結びついたポリジメチ
    ル  シロキサンであることを特徴とする請求項3記載
    の半透過性合成膜。
  5. 【請求項5】  非反応性ポリマーが次の化学式で表さ
    れるポリアクリル酸あるいはポリメタクリル酸であり、
    ここでR2はH またはCH3 であり、R3は1−2
    0の炭素原子から構成されて分岐を有するあるいは有し
    ないアルキル基であり、また nは10以上の整数であ
    ることを特徴とする請求項2記載の半透過性合成膜。
  6. 【請求項6】  非反応性ポリマーが、ポリイソブチレ
    ン、ポリイソプレンまたはポリブタジエンから選択され
    て、分岐を有するあるいは有しないポリオレフィンであ
    ることを特徴とする請求項2記載の半透過性合成膜。
  7. 【請求項7】  非反応性ポリマーが、スチレン−ブタ
    ジエン−スチレン、スチレン−イソプレン−スチレン、
    スチレン−エチレン−ブチレンなどのブロックコポリマ
    ーであることを特徴とする請求項2記載の半透過性合成
    膜。
  8. 【請求項8】  非反応性ポリマーがセルロースアセテ
    ートであることを特徴とする請求項2記載の半透過性合
    成膜。
  9. 【請求項9】  非反応性ポリマーが、ポリアルキル酸
    化物、特に nを20以上の整数として、化学式(CH
    2−CH2−O)nで表されるポリエチレン酸化物であ
    ることを特徴とする請求項2記載の半透過性合成膜。
  10. 【請求項10】  被膜の特性を調整するポリマーが、
    ポリマーネットワークの全重量に対して5−90重量%
    であり、好ましくは10−60 重量%にあたる量がポ
    リマーネットワーク中に含まれていることを特徴とする
    請求項1から9までのいずれか1項記載の半透過性合成
    膜。
  11. 【請求項11】  界面重合によって得られるポリマー
    ネットワークで多孔性の基層をコーティングすることで
    半透過性の膜を製造する方法であって、少なくとも反応
    性多機能性のモノマー、オリゴマーあるいはプレポリマ
    ーと、反応性グループとして−NHR4(R4=Hまた
    はC1−C20のアルキル基) 、−OH または−S
    H と、表面活性剤とを含む溶液で多孔性の基層を処理
    し、その後、少なくとも一つの反応性多機能性のモノマ
    ーあるいはオリゴマーあるいはプレポリマーあるいはポ
    リマーと、反応性グループとしての−COX、−SO2
    X 、−POXR5、−NR6COX または−NCO
    であって、X=Cl、BrまたはIであり、R5、R6
    は炭素原子1−16、好ましくは炭素原子1−5 のア
    ルコキシ群またはアルキル群であり、これらが適切な有
    機溶剤中に含まれたものでさらに処理し、前記反応性成
    分を含んだ水溶液による基層の処理に先立ち、膜の特性
    を調整するためのポリマーを、このポリマーが水溶性の
    場合には前記水溶液に、有機溶剤にのみ溶解する場合は
    前記反応性成分を含んだ有機性溶液に溶解させて、その
    後、溶液処理を済ませた基層を乾燥させ、続いて熱処理
    を行うかまたは行わないことを特徴とする半透過性合成
    膜の製造方法。
  12. 【請求項12】  請求項11の方法によって得られる
    ことを特徴とする半透過性合成膜。
JP3134753A 1990-06-06 1991-06-06 半透過性合成膜およびその製造方法 Pending JPH04227832A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL9001274 1990-06-06
NL9001274A NL9001274A (nl) 1990-06-06 1990-06-06 Semi-permeabel composietmembraan, alsmede werkwijze voor het vervaardigen ervan.

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04227832A true JPH04227832A (ja) 1992-08-17

Family

ID=19857194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3134753A Pending JPH04227832A (ja) 1990-06-06 1991-06-06 半透過性合成膜およびその製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5207908A (ja)
EP (1) EP0460769B1 (ja)
JP (1) JPH04227832A (ja)
AT (1) ATE166001T1 (ja)
DE (1) DE69129382T2 (ja)
DK (1) DK0460769T3 (ja)
ES (1) ES2118735T3 (ja)
NL (1) NL9001274A (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL9100307A (nl) * 1991-02-21 1992-09-16 X Flow Bv Semi-permeabel composietmembraan, werkwijze voor de bereiding ervan, alsmede toepassing van dergelijke membranen voor het scheiden van componenten in een organische vloeistoffase of in de dampfase.
US5264166A (en) * 1993-04-23 1993-11-23 W. R. Grace & Co.-Conn. Polyimide membrane for separation of solvents from lube oil
IL109840A (en) * 1993-06-29 1998-02-22 Minnesota Mining & Mfg Interfacial polymerization in a porous medium and intermediates bearing photochemical functional groups
US5627217A (en) * 1993-06-29 1997-05-06 Minnesota Mining And Manufacturing Company Interfacial polymerization in a porous substrate and substrates functionalized with photochemical groups
US6579948B1 (en) * 1999-11-24 2003-06-17 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Self-assembled sulfonated block copolymer semipermeable membrane and uses therefor
AUPR340701A0 (en) * 2001-02-27 2001-03-22 Life Therapeutics Limited Polymeric membranes and uses thereof
US7011694B1 (en) * 2001-05-14 2006-03-14 University Of Kentucky Research Foundation CO2-selective membranes containing amino groups
WO2003059495A1 (en) * 2002-01-09 2003-07-24 Hydranautics Methods for improving filtration performance of hollow fiber membranes
JP4656511B2 (ja) * 2004-10-04 2011-03-23 日東電工株式会社 複合逆浸透膜の製造方法
JP2008093544A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Nitto Denko Corp 複合半透膜及びその製造方法
JP2008246419A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nitto Denko Corp 複合半透膜の製造方法
WO2011143371A1 (en) * 2010-05-11 2011-11-17 The Regents Of The University Of California Oil-tolerant polymer membranes for oil-water separations
PL3154667T3 (pl) 2014-06-16 2020-05-18 Core Energy Recovery Solutions Inc. Membrany mieszane do transportu pary wodnej i sposoby ich wytwarzania
US20180050933A1 (en) * 2016-08-16 2018-02-22 Naveed Aslam Methods for reclaiming produced water
CN113101815B (zh) * 2021-04-08 2023-03-21 郑州大学 一种基于BILP-101x的复合膜及其制备方法和应用
CN115025621A (zh) * 2022-07-11 2022-09-09 浙江工业大学 一种调控聚酰胺膜微纳孔隙的方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4423099A (en) * 1980-07-28 1983-12-27 Ciba-Geigy Corporation Membrane modified hydrogels
NL8402647A (nl) * 1984-08-30 1986-03-17 Wafilin Bv Semi-permeabel samengesteld membraan uit een poly-n-vinyl-n-methylpolymeer.
DK614086A (da) * 1985-12-19 1987-06-20 Sumitomo Chemical Co Sammensat semipermeabel membran og fremstilling deraf
US4769148A (en) * 1987-11-18 1988-09-06 The Dow Chemical Company Novel polyamide reverse osmosis membranes
US4802984A (en) * 1988-05-04 1989-02-07 Ionics, Incorporated Composite semipermeable membrane
US4913816A (en) * 1988-05-04 1990-04-03 Ionics Incorporated Chlorine tolerant composite semipermeable membrane

Also Published As

Publication number Publication date
EP0460769B1 (en) 1998-05-13
US5207908A (en) 1993-05-04
ES2118735T3 (es) 1998-10-01
NL9001274A (nl) 1992-01-02
ATE166001T1 (de) 1998-05-15
DE69129382D1 (de) 1998-06-18
DE69129382T2 (de) 1999-01-21
DK0460769T3 (da) 1999-03-08
EP0460769A1 (en) 1991-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04227832A (ja) 半透過性合成膜およびその製造方法
US4769148A (en) Novel polyamide reverse osmosis membranes
US4859384A (en) Novel polyamide reverse osmosis membranes
KR101410345B1 (ko) 플루오로알콜 관능성을 가지는 중합체 막, 이의 제조방법, 이를 이용하여 물을 정화하는 방법 및 이를 이용하여 물을 담수화시키는 방법
KR0169484B1 (ko) 복합반투막과 그 제조방법 및 고순도수의 제조방법
US6177011B1 (en) Composite reverse osmosis membrane having a separation layer with polyvinyl alcohol coating and method of reverse osmotic treatment of water using the same
US5783079A (en) Composite hollow fiber membrane and process for its production
US4927540A (en) Ionic complex for enhancing performance of water treatment membranes
WO2013006288A1 (en) Thin film composite membranes embedded with molecular cage compounds
EP1013337B1 (en) Highly permeable composite reverse osmosis membrane and method of producing the same
WO2015167759A1 (en) Composite polyamide membrane post-treated with nitrous acid
WO2015175258A1 (en) Composite polyamide membrane post-treated with nitrous acid
US5075011A (en) Composite semipermeable membrane created by precipitation of emulsion polymers onto base film microporous surfaces
JPS59179111A (ja) 耐久性複合膜の製造方法
JPH0790152B2 (ja) 複合逆浸透膜
JPS62140608A (ja) 複合半透膜、その製造方法及び水溶液の処理方法
KR102337164B1 (ko) 질산성 질소 제거율이 우수한 폴리아미드계 역삼투 분리막, 그의 제조방법 및 이를 포함하는 분리막 모듈
JPH1128466A (ja) 逆浸透複合膜による水の逆浸透処理方法
JP2002126479A (ja) 多孔質膜、ガス分離膜及びその製造方法
JPH022608B2 (ja)
JPH04227830A (ja) 有機溶体中の成分を分離する方法、およびその分離に用いる複合半透膜
JPH05329346A (ja) 複合半透膜
KR100460011B1 (ko) 폴리아미드계 역삼투 분리막의 후처리 공정
KR19990061662A (ko) 과불소화 알킬기 함유 분리막
JPH04200622A (ja) 複合半透膜の処理方法