JPH0356367Y2 - - Google Patents

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JPH0356367Y2
JPH0356367Y2 JP15928585U JP15928585U JPH0356367Y2 JP H0356367 Y2 JPH0356367 Y2 JP H0356367Y2 JP 15928585 U JP15928585 U JP 15928585U JP 15928585 U JP15928585 U JP 15928585U JP H0356367 Y2 JPH0356367 Y2 JP H0356367Y2
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thermal head
heat generating
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generating part
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、熱転写式または感熱式等の印字装置
(サーマルプリンター)に使用されるサーマルヘ
ツドを改良したもので、サーマルヘツドの印字む
らを防止して、常に、適正な印字濃度の印字がな
され、その上ヘツドの着脱操作も簡単になし得る
サーマルヘツドの改良技術に関するものである。
[従来技術] 近時、上記サーマルプリンターは、サーマルヘ
ツドの印字むらを防止する為の回路、すなわち使
用する場所(環境)の温度を考慮に入れ、発熱体
に所定の印加電圧や電流を供給して、しかも、印
字濃度を調節する回路を備えたものが開発されて
きている(第8図参照)。この種の従来のサーマ
ルプリンターPtは、サーマルヘツドの印字濃淡
を何段階かに可変できるように予め設定され、必
要に応じて濃度調整ができるような回路が装置本
体28内に設けられており、外装パネル部のダイ
ヤル29を操作することによつて、印加電圧や電
流のパルス幅を変えて印字濃度を調整している。
従つて、サーマルヘツドもこれに対応できるよう
に構成されており、第6図イ,ロは、従来のサー
マルヘツドA2を示している。この場合、セラミ
ツク等で形成された基板20の表面20aには、
発熱部21と、この発熱部21に接続され、各発
熱体21aのドツト数に応じたリード線22a及
び共通リード線22bを有するリード部22が一
般に設けられている。そして、サーマルヘツド
A2はリード部22を印字装置本体と、リード引
出部24とを接続するためのフレキシブルケーブ
ル23の端子がボンド等の接着剤25によつて接
続されている。
このような従来方式のものは、上述のように、
所定の印字濃度に一旦設定されると、サーマルヘ
ツドA2の発熱体21aには常時同じパルス幅の
印加電圧または電流が供給されるようになつてい
るため、印字中にサーマルヘツドA2の周囲温度
が変化した場合や、或いは、印字始めと、印字途
中とでは発熱体21a自体の温度差によつて微妙
に印字濃度が変化し、これによつて、印字むらが
生じるので始終ダイヤル29を操作して調整しな
ければならず、操作が面倒であるといつた機能上
の問題があつた。
一方、昨今では第7図及び第9図に示す如く、
前記基板20の表面20a側のリード引出部24
に集積回路26を取り付けることによつて、リー
ド線22aや端子ピンの数を減少させ、ヘツド交
換を容易にして、上記印字濃度の自動調節に対し
ても対応できるものが開発されてきている。
しかし乍ら、このような従来方式の場合には、
サーマルヘツドA2の表面20aに集積回路26
が取り付けられた構造になつており、印字中にプ
ラテン30に当接させないためのスペース的な制
約を受けるので形状的に長寸となり大型化した
り、または、サーマルヘツドA2がプラテン当接
時に邪魔になりやすいといつた構造上の問題が生
ずる。従つて、機能上は印字むら、構造上は大型
化及びスペースの取過ぎといつた欠点があり、一
方を解決するためには他方を犠牲にせざるを得
ず、小型化及び印字性能を同時に促進する上での
ネツクとなつていた。なお、27は引出しリード
である。
[本考案が解決しようとする問題点] 本考案は、従来の如き使用する環境の違いや温
度変化によつて生ずる印字障害やヘツド本体の小
型化が難しいといつた点に着目し、構造上はヘツ
ド本体及び印字装置のコンパクト化が図れ、機能
上は印字むらを自動的に解消することが同時にで
きると共に、ヘツド着脱操作も簡単に行なえるサ
ーマルヘツドを提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するために、本考案はセラミ
ツク等からなる基板の表面側に発熱部を備えてい
るサーマルヘツドにおいて、前記発熱部の温度を
検知する検知手段を内蔵し、かつ、その検知手段
からの検知信号によつて発熱部に供給される電流
または印加電圧を制御するための集積回路を、少
なくとも一個以上のスルーホールを介して基板の
裏面側に設けた構成のサーマルヘツドである。
[作用] 上記の如く構成することによつて、検知手段が
周囲温度等の微妙な変化をとらえると、この検知
手段からの電圧または電流の検知信号は集積回路
内のCPUに入力され、これによつて予めCPUに
入力されている基準値(最適印字)と比較・演算
され、その得られた制御信号によつて、ドライバ
ー回路を動作させ、発熱部に必要な電力を供給し
て発熱体には常に最適な発熱量が得られるように
自動的に制御できる。同時に、印字中に基板がプ
ラテンに当接しない位置、すなわち基板の裏面側
に温度センサ等の検知手段を内蔵した集積回路を
設けたものであるから、集積回路がプラテンに邪
魔にならず小型化が可能になるものである。
[考案の実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
第1図乃至第4図は第1の実施例を示すもの
で、第1図は、本実施例のサーマルヘツドの全体
を示す斜視図であつて、このサーマルヘツドA1
には、方形状のセラミツク基板1の表面1aに、
例えば24ドツトからなる発熱体2と、この発熱体
2のドツト数に対応するリード線3及び共通リー
ド線3aと、この各リード線3及び共通リード線
3aとを、複数のスルーホール4を介して設置さ
れる集積回路5が備えられている。前記集積回路
5は、第2図の縦断面図及び第4図の拡大横断面
図に示すように、セラミツク基板1の下部裏面1
b側に樹脂外装されて一体化されて取り付けられ
ており、第3図のブロツク図に示すような温度セ
ンサ6を内蔵した制御回路で構成されている。こ
の集積回路5は、前述のようにセラミツク基板1
の周囲温度を検出する温度センサ6と、この温度
センサ6にパルス幅コントローラ10を介して接
続されるCPU7と、このCPUの出力信号に応じ
て前記発熱体2へ電力を供給するためのドライバ
ー回路8及び手動操作もできるように発熱体2へ
の印加電圧または電流を可変して印字濃度を調整
する外部マニユアルコントローラ9等から構成さ
れている。
前記温度センサ6は、サーミスタやバリスタ等
の抵抗温度センサによつて構成され、検知部分が
セラミツク基板1に当接または近接され、集積回
路5と一体に形成されており、常に発熱部2の温
度変化を捉えることができるようになつている。
前記CPU7は比較演算回路及びメモリー等か
ら構成され、温度センサ6からの検知信号と、デ
ータ信号入力部14から予め入力されてメモリー
内に記憶されている最適発熱レベルとを対比し、
その差が生じた場合に逐次ドライバー回路8に制
御信号を出力できるようになつている。これらの
信号は、クロツクパルス発生部15からのクロツ
ク信号によつて常に最適状態にタイミングがとら
れている。
前記ドライバー回路8はCPU7からの制御信
号を受けて、発熱体2に必要な電力供給が出来る
ように回路構成されている。
前記外部マニユアルコントローラ9は、発熱体
2への供給電流または印加電圧のパルス幅を手動
操作によつて調節し、発熱体2の発熱量を調整し
ている。すなわち、オートマチツク動作の他に、
手動操作を加えて印字濃度を常に適正に維持でき
るように構成されている。なお、図中11は樹脂
外装、12は引出リード線である。
このように構成することによつて、集積回路5
とプラテン16との制約がなくなり、コンパクト
になる。そして、印字操作中にサーマルヘツド
A1の発熱体2に温度変化が生じた場合、まず、
温度センサ6がその温度変化の大小を捉え、これ
に応じた電流または電圧のアナログ信号が図示し
ないAD変換回路及びパルス幅コントローラ10
を介して前記CPU7に入力される。すると、
CPU7では、メモリー内に記憶されている基準
値と、前記温度センサ6からの温度信号(検知信
号)とを比較演算し、その差があれば、その差に
応じた制御信号をドライバー回路8に出力する。
これを受けたドライバー回路8では、その制御
信号の大小に応じて発熱体2に電力を供給し、常
に最適な発熱量が取り出せるようになつている。
第5図は、第2の実施例であつて、この場合、
集積回路5を外装保護する樹脂は、集積回路5部
分のみならずセラミツク基板1の裏面全体にわた
つて被覆し、裏面全体がフラツトな状態になるよ
うに構成されている。これにより、サーマルヘツ
ドA1はヘツド取付部分への取付性も良好になる。
なお、図中、13は放熱孔であつて、この放熱孔
13は、樹脂外装11に多数設けることによつ
て、発熱体2付近のセラミツク基板1の温度上昇
もおさえられる。
[考案の効果] 以上のように、本考案は、セラミツク等からな
る基板の表面側に発熱部を備えているサーマルヘ
ツドにおいて、発熱部の周囲温度を検知する検知
手段を内蔵し、その検知手段からの検知信号によ
つて発熱部に供給される電流または印加電圧を制
御するための集積回路を、少なくとも一個以上の
スルーホールを介して基板の裏面側に設けたもの
であるから、前記検知手段の発熱部の検出機能
と、集積回路の基準温度との比較演算機能によつ
て発熱部にはヘツド周辺温度が変化した場合であ
つても発熱部は常に最適印字濃度が得られ、集積
回路をセラミツク基板の裏面に装着させたため、
プラテンとの配置的な制約がなくなり、ヘツド本
体がコンパクトになると共に、プラテンへの当接
時に対しても邪魔にならなくなるといつた実益を
有する。なお、本考案は上記実施例の他、スルー
ホールは一個で共有してもよく、実用新案登録請
求の範囲に記載の技術的思想の範囲内において
種々設計的変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るサーマルヘツドの第1実
施例を示す斜視図、第2図は同縦断面図、第3図
は同回路構成を示すブロツク図、第4図は同一部
拡大横断面図、第5図は第2の実施例の縦断面
図、第6図イは従来のサーマルヘツドを示す正面
図、第6図ロは同側面図、第7図は従来の他の例
を示す正面図、第8図は同サーマルプリンターを
示す斜視図、第9図は同サーマルヘツドとプラテ
ンとの取付け状態を示す側面図である。 1はセラミツク基板、1aはセラミツク基板1
の表面1a、2は発熱体、3はリード線、3aは
共通リード線、4はスルーホール、5は集積回
路、6は温度センサ、7はCPU、8はドライバ
ー回路、9は外部マニユアルコントローラ、10
はパルス幅コントローラ、11は樹脂外装、12
は引出リード線、13は放熱孔、14はデータ信
号入力部、15はクロツク信号入力部、16はプ
ラテン、20は基板、21は発熱部、21aは発
熱体、22はリード部、22aはリード線、22
bは共通リード線、23はフレキシブルケーブ
ル、24はリード引出部、25は接着剤、26は
集積回路、28は装置本体、29はダイヤル、3
0はプラテン、A1,A2はサーマルヘツドである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. セラミツク等からなる基板の表面側に発熱部を
    備えているサーマルヘツドにおいて、前記発熱部
    の温度を検知する検知手段を内蔵し、かつ、その
    検知手段からの検知信号によつて発熱部に供給さ
    れる電流または印加電圧を制御するための集積回
    路を、少なくとも一個以上のスルーホールを介し
    て基板の裏面側に設けたことを特徴とするサーマ
    ルヘツド。
JP15928585U 1985-10-19 1985-10-19 Expired JPH0356367Y2 (ja)

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JP15928585U JPH0356367Y2 (ja) 1985-10-19 1985-10-19

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JPS6267746U JPS6267746U (ja) 1987-04-27
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JP2518559Y2 (ja) * 1988-02-17 1996-11-27 ローム株式会社 プリントヘッド
JP5468211B2 (ja) * 2008-04-10 2014-04-09 ローム株式会社 サーマルヘッド
JP5647822B2 (ja) * 2009-07-24 2015-01-07 ローム株式会社 サーマルプリントヘッド、サーマルプリンタおよびプリンタシステム

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