JPH0263708A - シール構成部品製造用の金型組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、−船釣には成形品製造用の装置および方法に
関し、さらに詳細には、オイルシールまたは同等物の構
成部品の製造を主とし意図する方法と装置に関するもの
である。

ある実施例では、本発明により製作された金型組立体は
、完成したまたは完成することのできるオイルシール部
品を製作するために、円筒状の金属製の軸方向に延びた
フランジ状に所望の環状のエラストマー製のカラーを、
金型組立体から漏出または鋳バリを生せしめることなく
、かつ完成品の一部を形成するケーシングに問題となる
寸法上の変化をもたらすことなく、成形することができ
る。

本発明によれば、多数個取りの金型組立体が使用され、
かつこれは使用に際してケーシングを予備調製し、次に
実際での最初の所望の位置に移すことのできる、配置さ
れたシーケンス動作を行なう。その後、金型組立体が閉
じる動作を続ける際に”プレツブ（ｐｒｅｐ）　　”つ
まり未硬化のエラストマーの予備成形された部分が、ポ
ケットまたは”棚（ｓｈｅｌｆ　）　　”領域からケー
シングの部分と金型コアの部分と上部インサートにより
形成される成形キャビティに圧入される。金型組立体の
閉じる動作が続く限り、ケーシングは引続き下部インサ
ートにより支持され、かつ下部インサートは金型コアと
相対的に僅かに摺動する。これにより、金型コアの部分
と下部インサートとの間のケーシングの下側の薄肉の縁
部が位置決めされ、かつこれらの金型部品が鋳バリの阻
止体を完成しかつ維持するのに充分な挟着動作が可能と
なる。

金型部品のその後の相対運動により、成形キャビティは
完全に閉じられ、かつ金型コアは下方に”浮動動作（ｆ
ｌｏａｔｉｎｇ）　　”を始める。最後に金型組立体が
完全に閉じられた位置では、上部プレートと下部プレー
トが互いに最も接近しかつ金型部品のあるものは金型プ
レスのプラテンがそのストロークを完結する時には、”
密着高さ（ｓｏｌｉｄ　ｈｅｉｇｈｔ）　　”または完
全に閉じた関係位置を完成する。

この点で金型コアおよび下部インサートは、それらの移
動に関して意図された限界内において動くことにより、
バリ阻止体を作りかつ維持し、しかも、ケーシングの相
対運動を許すことにより、バリ阻止体をスカート部に沿
った方向のみならず、ケーシングのコーナにも完成する
。この上部のまたは第２のバリ阻止体は、金型組立体の
閉じる動作が始まりかつエラストマーが成形キャビティ
の中に流入を始める時に、ケーシングのコーナ上の上部
インサートへのランドの圧着により作り出される。

バリ阻止体が形成された後に成形キャビティが最終寸法
を得た時に、エラストマーは短時間で、例えば３２５°
Ｆのごとき高い温度下では、１ないし３分またはそれ以
上の時間内で、硬化することが可能である。その後、金
型組立体が開きかつ完成部品を取り出すことができる。

金型組立体の開く動作中には、限定された運動のために
下部インサートおよび金型コアをそれぞれ支持するスプ
リングにより生じる力が徐々に開放され、かつストリッ
パープレート上の肩部は、ストリフパーリング上の相手
の肩部を持ち上げ、ケーシングのラジアルフランジに対
して、上に向かって力を働かせることにより、それを下
部インサートの突出部分の上部の位置から移動させる。

金型組立体が完全に開くと、上部プレート、上部インサ
ートおよびいくつかの補助部品を含む、カバープレート
に付随する部分は、金型組立体の下側部分から充分に距
離を隔て、かつケーシングはストリッパーリングに支持
させる。次に、完成した部品は金型組立体から取り出す
ことができ、新しいケーシングが挿入され、新たな”フ
レツブ”が示された領域の中に入れられ、金型組立体の
閉じる動作を始めることができ、その後成形サイクルを
再び反復することができる。

本発明の重要な特徴は、ある精密に成形された、互いに
接合する表面および／または所望のシーケンス制御を行
なうためのケーシングを設けることにある。互いに対し
かつ下部カバープレートに対する相対的な運動に対して
、それぞれ下部インサートおよび金型コアを支持するス
プリングを設けることも、本発明の重要な特徴である。

本発明によれば、テーパを施された表面が、ケーシング
のスカート部を支持するために設けられ、かつバリ阻止
体の表面は、成形キャビティの部分を形成する金型コア
の表面に隣接して設けられる。上部インサートは、上側
のバリ阻止体を設けるために、ケーシングのコーナ部分
に作用するごとく設計されたランドを含むのが望ましい
。

以下の説明においては、プレスはいわゆる下降動作プレ
スであること、およびケーシングのスカート部がラジア
ルフランジから下方に延びることが仮定される。これら
の部品のあるものは、ある場合には反転されても同じ効
果を発揮し、したがって以下の説明は、本発明装置の両
形態を包括するものと理解される。

確実に同じ軸方向の表面に沿って、ハリ阻止体を必要と
する、ウェアスリーブまたは同等のもののごときシール
構成部品を完全に満足し得るごとく作ることは、公知の
技術では果たし得なかったことに鑑み、本発明は、ケー
シングのインサート成形およびエラストマー成形材料の
ための多数個取りの改善された金型組立体を提供するこ
とをその目的としている。

本発明の他の目的は、金型コアおよび下部インサートが
、金型組立体を閉じるストロークの一部として、互いに
相対的に動くことのできる、改善された金型組立体を提
供することにある。

本発明の他の目的は、ストリッパーリングが、下部イン
サートによる支持のためにかつ下部インサートに相対的
な運動のために位置を定められ、かつ、これにより成形
中にケーシングを所望の位置に保持すること、および成
形サイクルが完了した後に、完成品の一部としてケーシ
ングを取り出すことのできる利点を利用することのでき
る、金型組立体を提供することにある。

本発明のさらに他の目的は、金型組立体の閉じた位置に
おいて成形キャビティの部品を構成し、または、ケーシ
ングを支持する金型部品が、通常は部品を開放位置に拘
束しようとするスプリングにより動作位置に保持される
のに対し、他の部品は、閉じた位置では互いに接触する
ことにより、金型部品の運動を限定するための確実なス
トッパまたは”密着高さ”が完成するごとく一連の金型
部品を構成かつ配置することにある。

本発明のさらに他の目的は、成形キャビティ形成表面、
ブレツブ受け取り表面、および金型組立体の使用に際し
シールケーシングと協働するごとく設計されたバリ阻止
体表面を持つ金型コアを含み、かつ、このコア表面は、
その運転サイクル中あらかじめ定められた抵抗に抗して
、限定された運動を行なうごとく取イ１られている、金
型組立体を提供することにある。

本発明の他の目的は、金型コアおよび下部インサートが
、金型組立体の下部カバープレートに相対的にのみなら
ず、互いに相対的に金型組立体の開閉中に作動し、かつ
下部インサートと金型コアが弾性運動のためのに設けら
れている、金型組立体を提供することにある。

本発明の他の目的は互いに相対的に運動し、しかも以下
の如き部品の一つがバリ阻止体表面を含み、かつ他の部
品が、バリ阻止体のＢ９を置中にケーシングのスカート
部を確実に位置決めするために、ケーシングのスカート
部を両者間にセントするごとく設計された、ケーシング
支持面を持つ下部インサートと金型コアを提供すること
にある。

本発明のさらに他の目的は、動作サイクルの初期の部分
において、ケーシングの正しい位置決めを保証するため
に、モールド動作サイクルの部分においてケーシングを
位置決めするごとく作動する、スプリングの作用する相
対的に可能なプランジャの位置決めのための多数のポケ
ットを持つ上部インサートを含む金型組立体を提供する
ことにある。

本発明のさらに他の目的は、上部インサートが初期の金
型組立体を閉じる動作の間に、所望の使用位置にケーシ
ングを位置せしめかつ保持する手段を含むのみならず、
金型組立体のストロークの初期またはそれに近い部分に
おいて、ケーシングの一部と接触することのできるバリ
阻止体を含む、多数個取りの金型組立体を提供すること
にある。

本発明の他の目的は、スカートケーシングの一部を形成
する縁部を含むシール部品を成形する方法を提供するこ
とにあり、この方法は縁部をテーパ付きの金型部品を支
持する表面にそって支持すること、ケーシングに接触し
て下部インサートのごとき金型部品と相対的な位置にそ
れを置くこと、およびその後、ケーシングの縁部の一つ
の表面が位置に移動しかつバリ阻止体表面間じる動作サ
イクルの一部として液密的な状態で隣接成形部品に接触
させるごとくケーシングを動かすごとを含むものである
。

本発明のさらに他の目的は、ある形では、互いに相対的
な運動のために、かつ弾性スプリングエレメントの接触
により他の金型部品に相対的な運動のために、別個に支
持される金型コアおよび下部インサートを持ち、かつ他
の形では、金型組立体の閉じる間にスプリングにより接
触する金型組立体の上下インサート部品を持ち、かつそ
の両者の形態において、ケーシングの軸方向のフランジ
は金型コアの一部と下部インサートとの間で動くことに
より、バリ阻止体の一つを形成するがごとき金型組立体
を提供することにある。

本発明のさらに他の目的は、軸方向に延びるケーシング
または同等の部材の両端にバリ阻止体を設けるごとく構
成かつ配置された、成形部品を提供することにあり、か
つこの場合、かかる阻止体表面は金型組立体を閉じるス
トロークの間の測定し得る部分において、形成されかつ
維持されるものとする。

本発明の他の目的は、多数個取りの金型組立体の中でシ
ール部分を形成することを含む方法を提供することにあ
り、かつこの場合、バリ阻止体を形成する表面および成
形キャビティを形成する表面を含む一つの金型部品が、
バリ阻止体を形成する動作の部分を提供するために閉じ
る動作中にケーシングを、それの反対側から支持するも
う一つの成形部品に相対的に動くものとする。

本発明の前記のおよび他の目的および利点は、固定モー
ルド部分に相対的に動くことのできる金型コアおよび下
部インサートを含み、かつその中でかかる一つの部分の
ケーシングを金型組立体の閉じる間に支持しかつ位置決
めする多数個取りの金型組立体を提供することにより、
実際に実施され、かつこの場合他の金型部品はバリ阻止
体を形成する表面並びに成形キャビティを形成する表面
の一部を含み、しかもかかる金型部分はその上にバリ阻
止体ランドを持つ上部インサートを含む他の部分と協働
し、かつこれにより、鋳バリのない部品が金型組立体の
使用中に形成されることができる。本発明の目的および
利点はまた、バリ阻止体表面が、ケーシングの縁部の上
に縁部を相対的に動かすことにより、形成されることの
できるごとくケーシングを位置決めすることを含む方法
により実施され、しかもこれらのモールド部分または、
他の連動部分の両者が金型組立体を閉じる動作中に、弾
性作用手段に抗して限定された動作を行なうごとく支持
されている。

本発明の上記の目的および他の目的および利点が実現さ
れる方法は、例として述べられかつ添付の図面に示され
た、本発明の好ましい実施例についての以下の詳細な説
明を参照する時、より明らかになるであろう。なお、上
記図面において、同一の参照符号は対応する部品を示す
。

（以下余白） （実施例） 本発明は種々な形態で具体化されるとともに、その一部
が逆の方向に設置されたり、細部が変更されるが、ここ
では、モールドの一形態と方法が示されており、製作さ
れる製品は、オイルシール組立体のいわゆるウェアスリ
ーブ（ｗｅａｒ　５ｌｅｅｖｅ）である。また、プレス
は、下降動作プレス（ｄ。

智ｎ−ａｃｔｉｎｇ　ｐｒｅｓｓ　）のような竪型プレ
スである。

図示例においては、シールケーシングは、一般に断面り
字形状の環状ケーシングであって、仕上られたウェアス
リーブ（シール部）の内径には、リブ付きのゴムシリン
ダ（カラー）が形成されかつ固着されている。

上記ケーシングは薄肉の縁部を有し、該縁部がバリ阻止
体（ｆｌａｓｈ　ｂａｒｒｉｅｒ　）を形成するととも
に他の目的のための、ケーシングのシリンダ（スカート
部分）の端部を形成する。

より詳細に図面を参照して、第１図ないし第５図は、１
０で示されるとともに、以下に詳述される多数の部品を
有する金型組立体（ｍｏｌｄ　ａｓｓｅｍｂｌｙ）の形
態で具体化された本発明を示している。

第１図が、運転サイクル（ｏｐｅｒａｔｉｎｇ　ｃｙｃ
ｌｅ　）の初期における金型組立体を示しており、成形
動作順序（ｍｏｌｄ　ｏｐｅｒａｔｉｏｎｇ　５ｅｑｕ
ｅｎｃｅ）を理解する上で最も役立つものである。これ
に対して、金型組立体１０の個々の構成部品は、例えば
第５図のような他の図に最も良く示され、該図は、完全
に開くとともに離隔した、または装虜（ｌｏａｄｉｎｇ
　）および取り出しくｕｎｌｏａｄｉｎｇ　）位置にあ
る金型組立体の構成部品を示している。

ここに説明される図面は、いわゆる１個取りキャビティ
　（ｓｉｎｇｌｅ　５ｏ−ｃａｌｌｅｄ　ｃａｖｉｔｙ
　）を形成する構成部品、つまり、各運転サイクルで一
部品を作るための金型部品を示すことにより、本発明の
動作を示している。しかしながら、実際には、各成形プ
レス（ｍｏｌｄｉｎｇ　ｐｒｅｓｓ　）は通常、大型の
高トン数プレス（ｈｉｇｈ−ｔｏｎｎａｇｅ　ｐｒｅｓ
ｓ）であって、第１図の各圧縮サイクルにつき６ないし
２４個あるいはそれ以上の部品を成形するのに必要なツ
ーリング（ｔｏｏｌｉｎｇ　）または°キャビティ”を
使用する上下プラテンを備えるものと理解される。した
がって、ここに図示される構成部品は、使用に際しては
複数個配列される。各プレス”ヒート（ｈｅａｔ）　　
″は、どれだけの数の”キャビティ”が設けられている
かによって、６，８，９．１２または２４個の部品を成
形することができ、これは、部品のサイズによっても決
まるのが普通である。

本発明の重要な特徴は、部品が複数個成形されることが
可能であるとともに、金型部品が−っのプレスのプラテ
ン間にグループで配列され、しかもそのいずれもが成形
品の品質を犠牲にするものではないことにある。

再び図面全体を参照し、第１図ないし第５図は、金型組
立体１０が、１２で示される上部カバープレートと、１
４で示される下部カバープレートと、１６で示される中
央スプリングガイドを備えることを示している。また、
金型組立体１０には、１８で示される内側スプリングパ
ッケージ（ｓｐｒｉｎｇｐａｃｋａｇｅ）の位置決め手
段（ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ　）が設けられている。２
０で示される外側スプリングパッケージは、２２で示さ
れている角付きの下部プレートダボ（ｐｌａｔｅ　ｄｏ
ｗｅｌ　）に関して位置決めされている。金型組立体１
０はまた、２４で示される金型コア（中子）を含み、該
金型コア２４は、上記内側スプリングパッケージ１８の
頂部に支持されている。２６により示されているコア位
置決めファスナは、上記金型コア２４を中心位置に保持
するのに役立ち、また金型コア２４が軸方向に所定距離
だけ作動することを可能にする。金型組立体１０はさら
に、２８により示される下部インサートと、３０により
示されるストリッパプレートと、３２で示されるストリ
ンバリングとを含む。

−Ｆ記の部品に加えて、金型組立体１ｏはさらに、３４
により示されている上部プレートと、３６により示され
る上部インサートとを含み、また４゜に示される多数の
ポケット（第１図には一個のみ示されている）を有する
。また、該ボケッ１−４０は、４２により示されるプラ
ンジャを内蔵し、該プランジャ４２は、このプランジャ
の一部とワッシャ４６との間に位置するスプリングパッ
ケージ４４により作動する。上記上部インサート３６は
、平面が一般に円形であって、上部インサート３６の外
周には、図示されているように、４，６またはｌＮ［ｌ
ｉｌのポケット４０が周方向へ離隔されて設けられてい
る。

第１図およびその他に示されているように、下部インサ
ート２８は、”突出”部４８として断面が描かれている
環状保持リング部を備え、これが５０で示されるケーシ
ングの一部を支持する。ゴム製の環状カラー４９は成形
されて、金型組立体内で上記ケーシング５０に固着され
る。第１図において、５１で示される”プレツブ（ｐｒ
ｅｐ）つまり予備成形された加硫されていないゴムのリ
ングが設けられている。ゴム製の”プレツブ”は、成形
動作中に成形硬化されて、上記ケーシング５０に固着さ
れる。

第２図および第３図、特に第２ａ図および第３ａ図を参
照して、上記ケーシング５ｏの一部が拡大して示されて
いる。該ケーシング５ｏは、好ましくは、全屈、または
他のしん性、剛性を有しがつ弾性を有する物質から形成
され、また、一般に打ち抜きまたは引き抜きにより成形
される。

上記ケーシング５０は、ラジフルフランジ５２と、環状
ノツチ５６を有するコーナ５４を備える。

該環状ノツチ５６は、上記上部インサート３６の一部を
形成するコイニングランド（ｃｏｉｎｉｎｇ　１ａｎｄ
）５８が接触した際に、コイニング（ｃｏｉｎｉｎｇ　
）により成形される。ケーシング５０はまた、スカート
部６０を含み、該スカート部は、仮想線で示すケーシン
グ５０の中心線に対して軸方向に延びる。スカート部６
０は、半径方向内方に向いた接着面６２と、半径方向外
側の支持面６４を有し、該支持面６４は、完成部品上の
摩耗面を形成する。

また、スカー・上部６０の軸方向自由端に、薄肉の縁部
６６が設けられ、該縁部６６は、軸方向に延びる半径方
向内側面６８と半径方向外側面７０を有する。金型組立
体１０が完全に閉じた位置にある時に見られるように、
上記半径方向内側面６８は、金型コア２４の一部を形成
する障壁面７２と密着する。下部インサート２８の縁部
受止めテーパ面７４の一部は、上記縁部の半径方向外側
面７０に係合して、上記薄肉の縁部６６全体が、上記障
壁面７２に対し、液密的に（ｉｎ　ｆｌｕｉｄ−ｔｉｇ
ｈｔ　ｒｅｌａｔｉｏｎ　）挟着された状態に保たれる
。

上記ケーシング５０のスカート部６０上における、エラ
ストマー材料からなる環状カラー４９の形成は、硬化性
のエラストマー材料からなる”プレツブ“５１を適正位
置に挿入し、次に、これを７８により示される精密に形
成された成形キャビティ内に流動させることにより行わ
れる。上記成形キャビティ７８は、上部インサート表面
８０、コア表面８２およびスカート部６０の接着面６２
の組合せにより形成される。

本発明によれば、エラストマーが、初期エラストマー硬
化中、上記成形キャビティ７８内に高い油圧下で保持さ
れるように、ハリ阻止体（ｆｌａｓｈｂａｒｒｉｅｒｓ
）が形成されかつ維持されねばならない。

上記成形キャビティ７８からのエラストマーのケーシン
グ５０の表面に沿った漏れ（ｅｓｃａｐｅ）は、”バリ
　（ｆｌａｓｈ　）　　”として知られるものを生成し
、これは望ましくない。したがって、上記コイニングラ
ンド５８とスカート部６０の縁部６６の挟着により形成
されるもののようなバリ阻止体が、成形中に生成され維
持されなければならない。

しかしながら、本発明によれば、これらのバリ阻止体は
、金型部品が閉じる時間中、プレス部品、モールド部品
またはケーシングの動作と干渉したり、ケーシングを変
形させることなく、完成品を金型から確実に取り出すた
めに重大な障害をもたらしてはならない。したがって、
本発明は、それ等自身の間での寸法上の偏差を僅かな範
囲内に限定することができると同時に、部品が多くの成
形キャビティを持つ金型組立体の中で大量に成形される
べき部品を成形するための装置と方法を提供するもので
あることに留意が必要である。

再び図面を参照して、本発明の金型構成上の他の重要な
面がさらに示されている。例えば、第２図を参照すれば
、金型部品の運動のある段階において、互いに協働する
金型コア２４および下部インサート２８上には、二つの
対立する運動を制約する表面が存在する。これらは、テ
ーパ付きのコア肩面８４と、これと協働する下部インサ
ート２８のテーパ付き肩面８６である。第１図、第２図
および第３図を比較することにより、これらの肩面８４
．８６は、最初は面同士が対立した関係（ｉｎ　ｆａｃ
ｅ−ｔｏ−ｆａｃｅ　ｒｅｌａｔｉｏｎ）にあることを
知ることができる。この位置では、コア位置決めファス
ナ２６の大径の頭部８８が肩部９０と係合して、金型コ
ア２４がこれ以上に上方へ移動するのを防止している。

この位置において、テーパを持つ肩面８４，８６が相互
に係合して、下部インサート２８が、外側スプリングパ
ッケージ２０内の個々のスプリング９２により強く上方
に押し上げられるにも拘わらず、さらに上方に移動する
のを防止する。第２図において、案内面８５．８７が、
上記金型コア２４と下部インサート２８にそれぞれ設け
られている。

第３図および第４図は、完全にまたはほぼ完全に閉じら
れた金型組立体を示し、この位置では、上記肩面８４，
８６は最も大きく離隔している。

金型コア２４の上方への動きは、コア位置決めファスナ
２６の頭部８８が上記肩９０に係合することにより制限
され、下方への動きは、内側スプリングパッケージ１８
内の（固々のスプリング９４により制限される。金型コ
ア２４内の型穴９８の下面９６は、金型コア２４の下部
ストッパを形成する。

もう一つの対をなす面取りを施された表面は、例えば第
５図に示されているように、金型部品の相対運動に制限
手段を与える。この場合、下部インサート２８上のテー
パ面１００は、ストリッバリング３２のテーパ面１０２
に対向する。ストリッパブレート３０が下部プレートダ
ボ２２上に乗る時、上記ストリンバリング３２は、自重
により下方へ向かい、次に下部インサート２８の上に乗
って支持される。しかして、第１図は、上述のごとく互
いに当接関係にある上記両テーパ面１００゜１０２を示
している。例えば、金型組立体１０が第４図の位置にあ
る時には、ストリッパプレート３０の肩部１０４とスト
リッバリング３２の肩部１０６が互いに係合し、ストリ
ンバリング３２はそれ以上下方へ動くことができないが
、下部インサート２８は、外側スプリングパッケージ２
０の力に抗して、下方へ移動することができる。下部イ
ンサート２８が外側スプリングパッケージ２０（第４図
）を完全に圧縮する時、ストリッバリング３２のテーパ
面１０２は、下部インサート２８のテーパ面１００から
僅かに離隔することができる。

ストリンパプレート３０に対するストリッパーリング３
２の芯出しおよび案内は、ストリッバリング３２とスト
リッパブレート３０のそれぞれ案内面９７．９９により
実施される。

各種の金型部品における他の協働する表面には、上部イ
ンサート３６および金型コア２４上のそれぞれの案内面
１０１，１０３が含まれる。さらに、案内面（バリ阻止
体表面）１０５，１０７も、上記金型コア２４および上
部インサート３６の対応部分に設けられている。これら
の案内面は、実質的に液密性を有するが、上記成形キャ
ビティ５３がエラストマーで充満されて、内圧が高まっ
た時にのみ、過剰のエラストマーの僅かな量が”放出（
ｄｕｍｐ）　　”領域１１１　（第４図）へ流入するこ
とを許容する。プレツブ（ｐｒｅｐ）　　５１は、金型
コア２４上の”棚（ｓｈｅｌｆ　）　　”面１０８上に
保持される。対向するプレツブ係合面１１０が、上部イ
ンサート３６の半径方向内側部分に設けられている。

酸プレツブ係合面１１０が上記表面１０８に近づくと、
上記プレツブ５１は成形キャビティ５３内に移動される
。上記両面１０８，１１０が互いに当接すると、上部イ
ンサート３６と金型コア２４は相対的な動きを停止して
、上記成形キャビティ５３が完全に形成される。密着高
さ（ｓｏｌｉｄ　ｈｅｉｇｈｔ）が他の部品の間に形成
されない場合は、型穴９８の下面９６が中央スプリング
ガイド１６上に着座しくｂｏｔｔｏｍｅｄ　ｏｕｔ）　
Ｌ／て、上記両面１０８１１０が完全に当接する時に、
密着高さ（障壁高さ）が得られる。

上記金型組立体１０における他の相対的に可動な部品に
は、スプリング作動のプランジャ４２が含まれ、これは
スプリングパッケージ４４とワッシャ４６により位置決
めされる。例えば第１図および第５図に示されるように
、プランジャ４２の先端部１１２は下向きに押圧され、
この先端部が、上記ケーシング５０のラジアルフランジ
５２に最初に接触する上記上側の可動金型部品に協働す
る部分である。金型組立体１０が閉じ始めるとぐ第１図
）、プランジャ４２は、下部インサート２８の環状突出
部４８上にケーシング５０を保持する。

この閉じる動作がさらに続くと（第２図）、スプリング
パッケージ４４の比較的小さい力が負けて、プランジャ
４２は、ポケット４０の方向に動いて、この中へ入る。

その後の金型部品の動作により、プランジャ４２は、後
退した位置に保持されて、これによりコイニングランド
５８は、ケーシング５０のコーナ５４に環状ノツチ（バ
リ阻止体溝）５６を形成し始める。プランジャ４２とそ
の対向部品の主要な機能は、ケーシン５０が下部インサ
ート２８の突出部４８上にととまる一方、下部インサー
ト２８が下降して、ケーシン５０のスカート部６０の縁
部６６が、金型コア２４と下部インサート２８との間の
空間に向かって動き始め、したがって、上記障壁面（バ
リ阻止体表面）７２に沿って動くことを保証することあ
る。上記縁部６６の半径方向内側面６８が上記障壁面７
２に沿って僅かな距離だけ進んだ後、上部インサート３
６がケーシング５０に確実に係合し、ケーシング５０の
縁部６６が上記障壁面７２に対して最下位置に到達する
。

上記により本発明の金型組立体１０の機能を充分に説明
し得たと考えられるが、次に金型組立体１０の全体とし
ての機能を以下に簡単に述べる。

金型組立体１０が第５図の位置にあるとすると、ＦＰで
示され、ケーシング５０およびエラストマー製の環状カ
ラー４９を有してなるシールのウェアスリーブまたは類
似の完成品が、取り出されるとともに、新しいケーシン
グ５０が、そのラジアルフランジ５２をストリッバリン
グ３２の上面に乗せた状態で挿入される。新しいプレツ
ブ５１は、金型コア２４の棚（ｓｈｅｌｆ　）　５５上
の適所に載置される。上部カバープレート１２が、上部
プレート３４、上部インサート３６およびプランジャ４
２と共に下降する。ストリッパプレート３０が第１図に
示されるように引き下げられて、その下面が下部プレー
トダボ２２の上面に着座する。ストリッバリング３２、
ケーシング５０および下部インサート２８は、第１図に
示されるように位置され、下部インサート２８の下面１
１３がスプリング９２の上に着座する。第２図に示され
るように、さらに金型組立体１０が動くと、障壁面７２
および縁部６６のの半径方向内側面６８は、プレツブ５
１が成形キャビティ７８内へ流動する際に、液密的な初
期接触状態となる。スプリング９２は引続き圧縮され続
ける。

第３図において、同じ動作が続き、成形キャビティ７８
が充満される。下面１１４が内側スプリングパッケージ
１８に係合された金型コア２４は、下降動作を続ける下
部インサート２８に対し、動作を抵抗する。これらの部
品の構成と寸法形状は、上記動作が必然的に前記肩面８
４，８６間に隙間を形成するように設定されている。前
記面１０８゜１１０が相互に係合する時、上部インサー
ト３６と金型コア２４は一体として動作して、内側スプ
リングパッケージ１８を圧縮するとともに、コア位置決
めファスナ２６の頭部８８と肩部９０との間に僅かな分
離を生じさせる。次に、金型組立体１０が完全に閉じて
、上部プレート３４、ストリンパプレート３０および下
部プレートダボ２２の間も、密着高さ（ｓｏｌｉｄ　ｈ
ｅｉｇｈｔ）となる。

コイニングランド５８と、前記面６８．７２の係合によ
り生じるバリ阻止体（ｆｌａｓｈ　ｂａｒｒｉｅｒｓ）
は、液状のエラストマー（ｆｌｕｅｎｔ　ｅｌａｓｔｏ
ｍｅｒ）を成形キャビティ７８内に封じ込める。例えば
、１ないし３分のオーダの適切に短い硬化時間（ｃｕｒ
ｅｔｉｍｅ　）の後、金型組立体１０は、上記とは逆の
′順序で開いて、第５図に示す状態になる。

この点に関して、ストリンパプレート３０とストリッバ
リング３２と下部プレートダボ２２と下部インサート２
８が、相互に大きく分離することのできるのは、ストリ
ッパプレート３０全体を、下部カバープレート１２およ
びそれと協働する金型組立体の部分に対して、持ち上げ
るための手段が設けられている（図示されず）からであ
る。上部カバープレート１２、上部プレート３４ならび
に上部インサート３６およびこれと協働する部品は、相
互に締め付けられて、全体として持ち上げられる。

本発明の範囲に属するとともに、本発明の方法を実施す
るために使用される成形装置の別の形態に関して、第６
図は、２１０で示される金型組立体を示し、該金型組立
体２１０は、上部プレート２３４および上部スプリング
プレート２１３を含めた、上部カバープレート２１２の
下側にある多数の独立した金型部品を備える。

第１図〜第５図に示される金型組立体と類似の金型組立
体２１０は、ポケット２４０を有する上部インサート２
３６を備え、該ポケット２４０がプランジャ２４２を受
け入れる。該プランジャ２４２は、プランジャ２４２と
組合せワッシャ・スプリングスタックガイド２４６との
間に位置するスプリングパッケージ２４４により作動さ
れる。

第６図に示される形態の金型組立体は、２１８により示
される第１スプリングパツケージを備え、該第１スプリ
ングパツケージ２１８は環状凹部２２１内に配置されて
いる。独立した皿ワンシャタイプ（Ｂｅｌｌｅｖｉｌｌ
ｅ　ｗａｓｈｅｒ　ｔｙｐｅ）タイプのスプリング２９
４が、上記スプリングパッケージ２１８を構成している
。円筒状の案内面３０３が上部インサート２３６の下部
の一部を形成する一方、この下方に追加案内面３０７が
位置している。

これらの案内面３０３，３０７はそれぞれ、金型コア２
２４の一部を形成する円筒状の表面３０１．３０５と協
働する。上部インサート２３６はまた、金型組立体２１
０が閉じる時にケーシング２５０のコーナと係合するコ
イニングランド２５８を備えている。第１スプリングパ
ツケージ２１８の装備を除いて、上部インサート２３６
の構成は、第１図〜第５図に示される各部の構成と類似
している。

この点に関して、金型組立体２１０の金型コア２２４も
また、金型コア２２４の下面３１４が金型組立体２１０
の下部プレート３１６に当接している点を除いて、前述
の対応部品に類似している。

これにより、コア位置決めファスナ２２６は、金型コア
２２４を、プレスの動作サイクル中のあらゆる動作に抗
して固定する。

もう一つの重要な金型部品である下部インサート２２８
は、形状の僅かな相違を除けば、第１図〜第５図の下部
インサートと同様である。独立したスプリング２９２か
らなるスプリングパッケージ２２０は、上記下部インサ
ート２２８が所定範囲内で”浮動する（ｆｌｏａｔ　）
　　”ことを許容する。

下部インサート２２８は円筒状の延長部２２９を含み、
該延長部２２９が、スプリング２９２用のポケット２３
１を部分的に形成している。下部インサート２２８はま
た、前記実施例に示されたものと同様の案内面を含むが
、対向面２８４，２８６は、テーパ面ではなく半径方向
面とされている。

下部インサート２２８の表面３００は、ストリンバリン
グ２３２の表面３０２に当接するように構成されている
。ストリッバリング２３２およびストリッパプレート２
３０の肩部３０４，３０６は、第１図〜第５図の対応す
る肩部に類似している。

ストリンパプレート２３０および上部プレート２３４と
組合せられる下部プレートダボ２２２は、上記金型部品
のための”密着高さく５ｏｌｉｄ　ｈｅｉｇｈｔ）”、
つまり確実な作動ストッパを提供する。第６図の実施例
と、第１図〜第５図の実施例との間の最も重要な差異点
は、金型部品の相対的な運動の一部が、下部インサート
２８と金型コア２４を弾性的に取り付けるのではなく、
上部インサート２３６および下部インサート２２８を弾
性的に位置決めすることによりなされる点にある。いず
れの場合も、成形キャビティは、一方の上部インサート
と金型コアの部分と、他方の下部インサートにより保持
されるケーシングとにより形成される。

いずれの場合にも、上部インサートと金型コアとの間に
は確実な接触があるが、第１の実施例においては、金型
コア２４は″浮動（ｆｌｏａｔｉｎｇ）　″部品である
のに対し、第２の実施例においては、上部インサート２
３６が”浮動”部品である。両者の場合、上部インサー
トと金型コアとの間に充分な相対運動がある間は、金型
コアと下部インサートとの間の相対運動により、”ピン
チオフ（ｐｉｎｃｈ−ｏｆｆ）’タイプのバリ阻止体が
形成される。スプリングパッケージにより調整される（
　ａｃｃｏｍｍｏｄａｔｅｃりこの形成動作は、上部の
バリ阻止体（ｆｌａｓｈ　ｂａｒｒｉｅｒ　）を保持す
るとともに、下部のバリ阻止体を形成しかつ保持する。

またこれと同時に、ゴムが上記成形キャビティ内へ強制
的に供給される。

第１の実施例におけるように、プランジャ２４２は、金
型組立体２１０の閉じる動作の初期において、下部イン
サート２２８上にケーシング２５０を保持する。ケーシ
ング２５０のスカート部が、金型コア２２４および下部
インサート２２８のそれぞれの隣接部間に強制的に挿入
される際に、上部インサート２３６の肩部とコイニング
ランド２５８が、確実にケーシング２５０に係合して、
その下部の縁部をバリ阻止体領域内に入れる。

上述した金型部品の動作シーケンスは、本質的に一つの
バリ阻止体を形成する一方、モールドランド（ｍｏｌｄ
　１ａｎｄ　）がもう一つのバリ阻止体を形成すへ＜、
阻止体表面（ｂａｒｒｉｅｒ　５ｕｒｆａｃｅｓ）間に
形成された空間の範囲内に小径（ｒｅｄｕｃｅｄ　ｄｉ
ａｍｅｔｅｒ）のスカート部の縁部を形成する方法を実
施する。このようにして、フランジ径を変形させること
なく、鋳バリ　（ｆｌａｓｈ　）がアキシアルフランジ
に対して両軸方向に発生するのが防止される。

本発明の方法と装置は、円筒状部品の軸方向面に沿って
円筒状のゴムカラーを形成する際に付随して起こる問題
を、変形させることなく、かつ金型部品の半径方向の移
動を許すことなく、解決することができる。

したがって、本発明は、ここで指摘されたものと本発明
に本質的に備わっている他のものとを含む多数の利点と
特徴を備えた、シール構成部品（ｓｅａｌ　ｃｏｍｐｏ
ｎｅｎｔｓ　）を製造するための新規な成形法および成
形装置を提供するものであることが判る。

例を用いて二つの好ましい実施例が記載されており、当
該技術に熟練した者であれば、記載された本発明装置の
形態が容易に変更されおよび変形されること、ならびに
、かかる変更および変形が、本発明の精神および特許請
求の範囲から逸脱することなしに可能であることが理解
される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る金型組立体の縦断面図であり、成
形動作が開始される際の状態にある金型組立体の主要部
を示す。 第２図は第１図に類似の断面図であり、金型部品がさら
に僅かに進行した状態を示すとともに、成形キャビティ
内に流入し始めるゴムの”プレ。 プ”を示す。 第２ａ図は第２図の部分拡大図であり、成形キャビティ
およびシールケーシングの部分と、バリ阻止体が形成さ
れていく過程とを示す。 第３図は第１図および第２図に類似の断面図であり、成
形工程がさらに進行した段階を示す。 第３ａ図は第３図の部分拡大図であり、成形キャビティ
に完全に着座したケーシングを、ケーシング上に形成さ
れるバリ阻止体の位置とともに示す。 第４図は、第１図ないし第３図に類似の縦断面であり、
成形キャビティが充満されて部品が完全に成形された、
完全に閉じた位置にある金型組立体を示す。 第５図は、第１図ないし第４図の金型組立体の縦断面図
であり、完成品が取り出される直前と、新しいケーシン
グが、成形サイクルの反復のために金型組立体内に挿入
される前の、開かれた位置にある金型組立体を示す。 第６図は、本発明に係る他の実施例を示し、金型組立体
が閉じた位置にある時の縦断面図である。 １０．２１０・・・金型組立体、１２，２１２・・・上
部カバープレート、１４・・・下部カバープレート、１
６・・・中央スプリングガイド、１８・・・内側スプリ
ングパッケージ、２０・・・外側スプリングパッケージ
、２１・・・モールドアセンブリ、２２・・・下部プレ
ートダボ、２４，２２４・・・金型コア、２６．２２６
・・・コア位置決めファスナ、２８，２２８・・・下部
インサート、３０・・・ストリッパプレート、３２２３
２・・・ストリンバリング、３４，２３４・・・上部プ
レート、３６，２３６・・・上部インサート、４０゜２
４０・・・ポケット、４２，２４２・・・プランジャ、
４４．２４４・・・スプリングパッケージ、４６・・・
ワッシャ、４８・・・（”突出”部）環状保持リング部
、４９・・・環状カラー、５０，２５０・・・ケーシン
グ、５１・・・”プレツブ（ｐｒｅｐ）　　　　５２・
・・ラジアルフランジ、５３・・・成形キャビティ、５
４・・・コーナ、５５・・・コアー　５ｈｅｌｆ”　５
６・・・環状ノツチ（バリ■上体溝）、５８，２５８・
・・コイニングランド、６０・・・スカート部、６２・
・・接着面、６４・・・支持面、６６・・・縁部、６８
・・・縁部の半径方向内側面、７゜・・・縁部の半径方
向外側面、７２・・・障壁面、７４・・・テーパ面、７
８・・・成形キャビティ、８ｏ・・・上部インサート表
面、８２・・・コア表面、８４・・・コア肩面、８５・
・・案内面、８６・・・肩面、８７・・・案内面、８８
・・・頭部、９０・・・肩部、９２，２９２・・・スプ
リング、９４・・・スプリング、９６・・・下面（下部
ストッパ）、９７・・・案内面、９８・・・型穴、９９
・・・案内面、１００・・・テーパ面、１０１・・・案
内面、１０２・・・テーパ面、１０３・・・案内面、１
０４．３０４・・・肩部、１０５・・・案内面（バリ阻
止体表面）、１０６．３０６・・・肩部、１０７・・・
案内面（バリ阻止体表面）、１０８・・・”棚（ｓｈｅ
ｌｆ　）　　”面、１１０・・・プレツブ係合面、１１
０・　”放出（ｄｕｍｐ）　”領域、１１２・・・先端
部、１１３・・・下面、１１４・・・下面、ＦＰ・・・
ウェアスリーブ、２１３・・・上部スプリングプレート
、２１８・・・第１スプリングパツケージ、２２０・・
・スプリングパッケージ、２２１・・・環状凹部、２２
２・・・下部プレートダボ、２３０・・・ストリッパプ
レート、２３１・・・ポケット、２４６・・・組合せワ
ッシャ・スプリングスタックガイド、２５０・・・ケー
シング、２８４，２８６・・・対向面、２９４・・・ス
プリング、３００・・・表面、３０１・・・表面、３０
２・・・表面、３０３・・・案内面、３０５・・・表面
、３０７・・・追加案内面、３１４・・・下部表面、３
１６・・・下部プレート 出願人　シカゴ・ローハイド・マニュファクチュアリン
グ・カンパニ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）軸方向の環状スカートおよびラジアルフレームを
   持つシールケーシングを金型組立体が開いている間に受
   け取り、閉じている間にバリ阻止体を形成し、金型組立
   体の閉じる動作を完了しかつ完成品を取り出すために金
   型組立体を開く工程を含んでなる動作サイクルを反復し
   て行なうことができる金型組立体であって、 金型コアおよび下部インサート支持面を持つ下部カバー
   プレート、環状の成形キャビティーの一部を構成する少
   なくとも部分的に半径方向外向の表面、および前記ケー
   シング上の接着面が前記成形キャビティの一部を構成す
   るごとく金型組立体に入れることのできるシールケーシ
   ング上のスカート部の縁部表面に密着するためのコア障
   壁面、１回分の成形材料を受け入れかつ位置決めするた
   めに前記成形キャビティを形成する表面に隣接して前記
   金型コア上に位置する環状表面および金型組立体の部分
   が閉じられている時にバリ阻止体を形成するために上部
   インサートの一部に協働的に係合するための前記金型コ
   ア上の少なくとも一つの案内面を持つ環状金型コア、 前記シールケーシングの軸方向のスカート部に当接する
   とともに支持する半径方向内向きの環状円筒面、前記軸
   方向の環状ケーシングスカート部の縁部に係合可能な前
   記円筒面の一端におけるテーパ面および前記シールケー
   シングのラジアルフランジに係合するための前記円筒面
   の他端における半径方向に延びる環状支持面を持つ下部
   インサート部材、 前記金型コア上の前記案内面に摺接可能な円筒状の案内
   面を持ち、少なくとも一つの表面が前記成形キャビティ
   の他の部分を形成し、前記成形材料の一回分を受け入れ
   かつ位置決めするための前記金型コアの前記表面と対を
   なす位置を持つ表面および上部インサート環状バリ阻止
   体表面を持つ上部インサート部材、 前記下部カバープレートと前記下部インサート部材の一
   部との間に配置されかつ前記下部インサートを前記下部
   カバープレートから離れやすく力を作用させる第１弾性
   手段、 前記下部カバープレートと前記金型コアの一部との間に
   配置されかつ前記金型コアを前記下部カバープレートが
   離すごとく力を作用せしめ、しかも前記下部インサート
   部材および前記金型コアは前記動作サイクルの金型組立
   体を閉じる動作部分において互いに相対的に動くことが
   でき、しかもこれにより実際では下部の金型組立体が開
   いている時にラジアルフランジおよびアキシアルスカー
   ト部を持つシールケーシングが前記下部インサートの上
   に位置決めされかつそれにより支持されることができ、
   かつ金型組立体が閉じられると前記金型コアと前記下部
   インサートとの間の相対運動は前記上部インサートが前
   記金型コアに相対的にその閉じる動作を完了する前に前
   記テーパ面と前記コア障壁面との間に前記スカート部の
   縁部を挟着するのに用いられ、かつこれにより前記流動
   性材料が前記ケーシング、前記コア障壁、および前記上
   部インサート障壁面の該当部分の間の接触により前記成
   形キャビティ内に保持され、しかも該成形キャビティは
   また前記上部インサートおよび前記金型コアのそれぞれ
   の上の前記案内面の組合せ表面の間の接触によっても密
   封されているがごとき第２弾性手段、 の組合せからなる流体シール製造用の金型組立体。
2. （２）前記上部インサート部材がさらに多数の円周方向
   に互いに間隔を隔てたプランジャを受け入れるためのポ
   ケット、該ポケットの各々の範囲内に配置されたケーシ
   ングに接触するプランジャおよび前記プランジャの各々
   に対し前記上部インサート部材に相対的に延長された位
   置に向かって弾性的に力を作用させる手段を含むがごと
   き請求項第１項に記載の金型組立体。
3. （３）前記上部インサート部材上の前記環状バリ阻止体
   表面が前記ケーシングのコーナに係合するごとく設計さ
   れた円周方向のランドの形態を備えるごとき請求項第１
   項に記載の金型組立体。
4. （４）前記金型組立体の部分を支持するための下部カバ
   ープレート、成形キャビティの一部を形成する環状表面
   、前記成形キャビティを形成する表面に隣接しかつシー
   ルケーシングの対向するスカート部の縁部と接触可能な
   少なくとも一つのバリ阻止体表面および下部インサート
   部材にそれが限定された軸方向の運動を行なうことを可
   能にするために案内する形で接触するための表面を持つ
   金型コア、しかも前記金型コアはさらに一回分の成形材
   料を受け入れかつ位置決めするための前記成形キャビテ
   ィを形成する表面に隣接する領域を含み、しかも前記下
   部カバープレートは前記カバープレートに相対的な前記
   金型コアの制約された運動を可能にするための手段を含
   み、さらに前記金型コアに相対的な前記下部インサート
   の軸方向の運動を限定するために前記金型コアの一つの
   表面部分に接触するために表面部分を持つ下部インサー
   ト、しかも前記下部インサートはまた成形キャビティへ
   の充填中に半径方向の偏移を防止するために前記シール
   ケーシングの軸方向に延びたスカート部表面部分を支持
   するための表面をも含み、さらに前記シールケーシング
   の一部とそれが金型組立体の閉じる運動中に軸方向に動
   くことを防止するために接触することのできる手段を持
   つ上部インサート部材、しかも上部インサートは前記一
   回分の成形材料の部分に金型組立体の閉じる間に前記成
   形キャビティの中に材料を流動させるために接触するこ
   とを目的とする前記成形キャビティの一部を構成する表
   面を持ち、しかも前記上部インサートはまた前記金型コ
   アと前記上部インサートとの相対的な運動を前記成形材
   料か前記受け入れおよび位置決めのための領域、および
   前記成形キャビティから逃避することを防止しつつ可能
   にするための前記金型コアの部分とほぼ液密的に摺接す
   ることのできる案内面をも持ち、さらに前記下部カバー
   プレートと前記金型コアの一部との間に配置された第１
   弾性手段および前記下部カバープレートと前記下部イン
   サートの一部との間に前記金型組立体部分が閉じた位置
   に移りつつある時に移動することを防止するために配置
   された第２の弾性手段の組合せからなり、かつこれによ
   り前記シールケーシングの前記スカート部の縁部は前記
   金型コアに相対的な前記下部インサートの下降運動中に
   液密的に前記金型コアの前記バリ阻止体表面に移行しか
   つ接触しかつこれにより前記の縁部は前記上部インサー
   トが前記金型コアに接触しかつ前記成形キャビティが充
   満するまで前記成形キャビティと液密的な関係を保つが
   ごとき複合部品のためのインサート成形のための金型組
   立体。
5. （５）前記上部インサート部材がさらに金型組立体が完
   全に閉じる前に前記シールケーシングの一部と接触する
   ごとく設計されたコイニングランドを含むがごとき請求
   項第４項に記載の金型組立体。
6. （６）前記上部インサートがさらにその中に少なくとも
   一つのプランジャを容れるポケットを含み、かつこの場
   合一つのプランジャが引き出された位置と伝達した位置
   との間の運動のために前記ポケットの中に容れられ、し
   かも前記プランジャは該プランジャを前記引き出された
   位置に弾性的に移動することを強制するための手段を備
   えているがごとき請求項第４項に記載の金型組立体。
7. （７）環状スカート部およびラジアルフランジを持つシ
   ールケーシングを金型組立体が開いている時に受け入れ
   、閉じる間にバリ阻止体を形成し、閉じる運動を完了し
   かつ完成部品を取り出すために開く工程を含む動作サイ
   クルを反復することにより液体シールを作るための金型
   組立体であって、 下部インサート支持面を持つ下部カバープレート、環状
   成形キャビティの一部を構成する少なくとも部分的に半
   径方向外向きの表面、および前記ケーシング上の接着面
   が前記成形キャビティの一部を構成するがごとく金型組
   立体の範囲内に位置することのできるシールケーシング
   上のスカート部の縁部表面に密着するためのコア障壁面
   、一回分の成形材料の受け入れかつ位置決めするための
   前記成形キャビティを形成する表面に隣接する前記金型
   コアの環状表面、および金型組立体の複数の部分が閉じ
   つつある時にバリ阻止体を形成するために上部インサー
   トの一部と協働的に接触するための前記金型コアの少な
   くとも一つの案内面を持つ環状金型コア、前記シールケ
   ーシングのアキシアルスカート部に当接支持するための
   半径方向内向きの、環状の円筒表面、前記アキシアルシ
   ールケーシングのスカート部の縁部に接触するための前
   記円筒状表面の一端のテーパ面および前記シールケーシ
   ングのラジアルフランジに接触するための前記円筒表面
   の他端における半径方向に延びる環状支持面を持つ下部
   インサート部材、 上部カバープレート並びに前記金型コアの前記案内面と
   摺接するごとく設計された円筒案内面、前記環状成形キ
   ャビティの他の部分を形成する少なくとも一つの表面、
   前記一回分の成形材料を受け入れかつ位置決めするため
   の前記金型コアの前記表面に対向する表面および環状バ
   リ阻止体表面を持つ上部インサート部材、 前記上部カバープレートと前記上部インサート部材の一
   部との間に配置されかつ前記インサートを前記上部カバ
   ープレート部材から離すごとく力を作用せしめる第１弾
   性手段、 前記下部カバープレートと前記金型コアの一部との間に
   配置されかつ前記金型コアを前記下部カバープレートか
   ら離すごとく力を作用せしめ、しかも前記下部インサー
   ト部材および前記金型コアは前記動作サイクルの金型組
   立体を閉じる動作部分において互いに相対的に動くこと
   ができ、しかもこれにより実際には前記金型組立体が開
   いている時にラジアルフランジおよびアキシアルスカー
   ト部を持つシールケーシングが前記下部インサートの上
   に位置決めされかつそれにより支持されることができ、
   かつ金型組立体が閉じられると前記金型コアと前記下部
   インサートとの間の相対運動は前記上部インサートが前
   記金型コアに相対的にその閉じる動作を完了する前に前
   記テーパ面と前記コア障壁面との間にケーシングスカー
   ト部の縁部を挟着するのに用いられ、かつこれにより前
   記流動性材料が前記ケーシング、前記コア障壁、前記上
   部インサートの障壁面の該当部分の間の接触により前記
   成形キャビティ内に保持され、しかも前記成形キャビテ
   ィはまた前記上部インサートおよび前記金型コアのそれ
   ぞれの前記案内障壁の組合せ表面の間の接触によって密
   封されているがごとき第２弾性手段 の組合せからなる金型組立体。
8. （８）それの支持部分に対する上下のカバープレート、
   成形キャビティの一部を形成する環状面、前記成形キャ
   ビティを形成する表面に隣接しかつシールケーシングの
   対向するスカート部の縁部と接触することのできる少な
   くとも一つのバリ阻止体表面、下部インサート部材にそ
   れが限定された軸方向の運動を行なうことを可能にする
   ために案内する形で接触するための表面を持つ金型コア
   、しかも該金型コアはさらに一回分の成形材料を受け入
   れかつ位置決めするための前記成形キャビティを形成す
   る表面に隣接する表面を含み、 前記金型コアに相対的な下部インサートの軸方向の運動
   を限定するための前記金型コアの表面部分に接触するた
   めの表面部分を持つ下部インサート部材、しかも前記下
   部インサートはまた前記シールケーシングの軸方向に延
   びるスカート部表面部分を成形キャビティの充填中に半
   径方向に偏移することを防止する目的で支持するための
   表面を含み、前記シールケーシングの金型組立体の閉じ
   る際の軸方向の運動を防止するために前記シールケーシ
   ングの一部と接触することのできる部材を持つ上部イン
   サート部材、しかも前記上部インサートは前記一回分の
   成形材料の部分とそれを金型組立体の閉じる間に前記成
   形キャビティの中に流入させる目的で接触するために前
   記成形キャビティの一部を構成する表面を持ち、しかも
   前記上部インサートはまた前記金型コアと前記上部イン
   サートの相対運動を前記成形材料が前記受け入れおよび
   位置決め領域および前記成形キャビティから逃出せぬご
   とく封止しつつ可能にするために前記金型コアの複数の
   部分とほぼ液密的に摺接することのできる案内面を持ち
   、さらに前記下部カバープレートと前記金型コアの一部
   との間に配置された第１弾性手段および前記上部カバー
   プレートと前記上部インサートの一部との間に配置され
   た、前記金型組立体の部分が閉じつつある時にそれの移
   動に抗し、かつこれにより前記シールケーシングの前記
   スカート部の縁部が前記金型コアに相対的な前記下部イ
   ンサートの下降動作中に前記金型コアの前記バリ阻止体
   表面に向かいかつ液密的に接触しかつそれにより前記縁
   部は前記上部インサートが前記金型コアと接触しかつ前
   記成形キャビティが完全に充填されるまで前記成形キャ
   ビティとの間に液密的な状態を保つがごとき第２弾性手
   段の組合せからなる複合部品のインサート成形のための
   金型組立体。