【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]
〔産業上の利用分野〕
本発明はセキュリティ用記録材料に関し、更に詳しくは
、有価証券等の真贋(しんかん)判別や、改寵(かいざ
ん)等の不正使用や悪用を防止するためのセキュリティ
用記録材料に関する。
今日、商品券や、ビール券、ワイシャツ券等の各種ギフ
ト券、株券、社債券や国債券等の資本証券(投資証券)
、手形や小切手等の金銭証券、貨物引換証や倉庫証券等
の物品証券や各種入場券、更にはIDカードやプリペイ
ドカード等のカード類が大量に出廻り、日常生活におい
て必須不可欠のものとなっている。
かかるシステムは、例えば商品券、カード類等にあって
は現金を持ち運びすることなく品物やサービスを入手す
ることができ、加盟店は販売促進と代金回収の労力及び
経費を節約でき、またカード類にあっては、カード会社
は手数料収入、更に銀行は預金とローン拡大及び信用調
査の省略と関係者がそれぞれ利益を享受し得る優れたシ
ステムである。しかし乍ら、このようなシステムは当然
社会的信用を前提として成立するものであるため、これ
の真贋や改憲等の不正使用に対しては甚々無力であり、
該システムの普及度と比例して不正使用による犯罪が大
きな社会的問題となってきている。とりわけ、前記した
資本証券や金銭証券の場合はその金額が膨大となるため
、これらの不正使用や悪用の社会に及ぼす影響は極めて
大きく一層深刻な問題となる。このような不正使用を予
防するには所謂透かしを利用する方法があるが、高度の
技術を必要とする上、法的規制もあって自由に実施でき
る方法ではない、また、一方において、かかる不正使用
に対しては保険制度が広く活用されているが、これは飽
く迄事後処理にすぎず、不正使用、悪用等の犯罪を予防
することは全く不可能である。
本発明はかかる実情に鑑み、上記不正使用、悪用等の犯
罪を完全に予防し得るセキュリティ用記録材料を提供す
るものである。
即ち、本発明の第1は、記録性を有する合成樹脂フィル
ムの表面に地模様を設けてなるセキュリティ用記録材料
を、
本発明の第2は、上記の記録材料が基材上に積層されて
なるセキュリティ用記録材料をそれぞれ内容とするもの
である。
本発明における地模様とは、凹凸を利用した種々の段階
の光沢度及びこれに色調を組み合わせた図柄、キャラク
タ−1文字、記号、サービスマーク、商標や、つき板、
和紙、皮革、織物様模様等の全てを包含する。
本発明によるセキュリティ用記録材料は直接に筆記した
り、印刷した上で所望の証券類、カード類を作製するも
ので、従って、印刷性向上、帯電防止、ぬれ性向上など
の性能を付加した合成樹脂フィルムが使用される。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に於ける記録性を有する合成樹脂フィルムとして
は、各種の熱可塑性合成樹脂に充填材を配合した樹脂組
成物からなるフィルムである。熱可塑性合成樹脂として
特に好適なものは、ポリオレフィン系樹脂やポリエステ
ル系樹脂である。また、これら樹脂の記録性を更に向上
させるため官能基を共重合させたもの、又はこれらの混
合物を使用することは無論好ましいことである。ポリオ
レフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ4−メチルペンテン−1やこれらの共重合体、
これらと無水マレイン酸、アクリル酸など官能基をもつ
他のモノマーとの共重合体、これらの混合物等が例示さ
れる。ポリエステル系樹脂としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレートやこれらのモ
ノマーの酸成分及び/又はグリコール成分の種類を変え
たもの、またはこれらの共重合体、混合物等が例示され
る。
本発明に於ける充填材とは無機物はもちろん、有機物も
含むが、形状は粒子状、繊維状等のいずれも良好に適用
される。
無機充填材を配合する目的の第1は、フィルム成形時又
はラミネート加工時の熱を利用して、無機充填材の付着
水、結晶水をガス化させることや、無機充填材自体の熱
分解ガスを利用し、ボイドを形成させる。このボイドは
連続気泡及び独立気泡で微細なものが好適であり、筆記
性や印刷インキの定着性を向上させる。
目的の第2は、親水性を付与し、フィルム層表面のぬれ
性を向上させ、印刷性やコーテイング性をさらに向上さ
せる。
目的の第3は、親水性付与によって帯電性を低下させ、
取り扱い作業性を向上させる。
目的の第4は、フィルム層を白(不透明にし、天然紙的
風合いを付与させたり、記録画像と地色とのコントラス
トを大きくする、等が挙げられる。
特に有機充填材を配合する目的は、前述のボイド形成を
行うためであるが、ここでは熱可塑性合成樹脂との相分
離や有機充填材の分解ガスを利用して行う、また、無機
充填材よりも有機充填材を配合する方が樹脂混合物とし
ての比重が小さくなるという軽量化の利点がある。
本発明に用いられる無機充填材としては、炭酸カルシウ
ム、シリカ、マイカ、タルク、クレーゼオライト、アル
ミナ、マグネシア、酸化チタン、酸化スズ、ガラス粉、
硫酸バリウム、ベントナイト、珪藻土、石こう、炭酸水
素ナトリウム等が例示され、一方、有機充填材としては
、尿素樹脂、フェノール樹脂、熱硬化ポリエステル樹脂
、シリコン樹脂、ポリスチレン系樹脂、メチルメタクレ
ート樹脂等が例示される。これらは使用目的により単独
又は2種以上混合して用いられる。
充填材の配合量は0.5〜60重量%の範囲が望ましく
、0.5重量%未満であればボイド形成助長効果は小さ
く、60重量%を越えると、ラミネート加工性が悪くな
る。配合量はラミネート加工温度や発生ガス量等により
適宜決定される。
本発明において、相溶化剤の使用は好ましい態様である
0本発明で使用される相溶化剤とは、樹脂組成物を構成
する熱可塑性合成樹脂、充填材及びボイドを形成するガ
ス相互間に作用し、形成されるボイドの均一化、微細化
を図るものである。
相溶化剤として望ましいものは通常の表面活性剤は熱論
のこと、シリコン系やフッ素系表面活性剤の他、例えば
高分子系のプロピレンオキサイド、ポリスチレンスルフ
オン酸ソーダや官能基含有オレフィン系樹脂、エチレン
ビニルアルコール共重合体、ポリメチルハイドロジエン
シロキサンのα−オレフィン付加物などの高分子化合物
が使用出来る。相溶化剤の選定及び配合量は、樹脂組成
物を構成する各成分の配合割合及びHLB値等によって
決定される。相溶化剤の種類によっては、帯電防止効果
や熱分解によるボイド形性能を有する。
配合割合は通常0.1〜15重量%の範囲が好適である
。0.1重量%未満では効果が十分ではなく、15重量
%を越えると押出加工性に悪影響を与える。
次に、本発明においては、樹脂組成物中に吸水性樹脂を
配合すればフィルム層の親水性がさらに向上し、また熱
分解によってボイドの形成が増加し、フィルム層表面の
ぬれ性の向上及び帯電性の低下による作業性の向上に効
果がある。
本発明に用いられる吸水性樹脂としては、通常市販され
ているデンプン系、アクリル酸系等があり、樹脂組成物
中の構成成分との相溶性等によって決定される。
また、本発明においては樹脂混合物中に帯電防止剤、酸
化防止剤等の一般に使用される添加剤類を配合しても差
し支えない。
本発明において、上記フィルムを基材上に積層する場合
、そのような基材としては、パルプ紙、コート紙、サイ
ズプレス加工紙、スーパーカレンダ加工紙、合成紙、不
織布、ラミネート紙等の他、合成樹脂フィルム、金属箔
、金属蒸着フィルムやこれらの積層体等が含まれる。基
材の選定は使用される目的や用途により決定される。更
に、本発明による記録性を有する合成樹脂フィルムは、
目的や用途に応じて基材の両面に積層される。また両面
に地模様を設ける場合もある。
本発明における地模様は好ましくは40μm以下、より
好ましくは0.1〜40μmの凹凸を利用した光沢差に
より設けられる。0.IIIm未溝では真贋、改憲の判
定が可視光では困難であり、また製造法も高精度を必要
とするため高価となる。−方、40μmを越えると凹凸
差が大きくなり、印刷や筆記が困難となる。真贋、改憲
の判定、印刷性及び製造法から総合的に判断すれば、2
〜8μmの範囲が特に好適である。地模様はフィルムの
全面に亘って規則的又は不規則的に設けてもよいし、ま
た適当間隔を置いて点在させてもよい。
本発明の地模様を有する記録材料は押出法により得られ
、これにより記録材料の製造並びに地模様の形成が一工
程で行われ、非常に有利である。
先ず第1の方法は、基材と模様を有するシートの模様面
との間に熱可塑性合成樹脂に充填材を混合した樹脂組成
物をフィルム状に押出して圧着、冷却した後、前記シー
トを剥離分離して前記シートの模様を樹脂組成物フィル
ム層の表面に転写させる方法である。いわゆる押出ラミ
ネート法のサンドイッチラミネート方式である。この場
合、樹脂組成物と模様を有するシートとはお互いに離型
する組み合わせでなければならない、この組み合わせは
、樹脂組成物の主成分となる熱可塑性合成樹脂として、
例えば、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂を使用
した場合は、上記シートとしてはポリエステル系樹脂や
ポリ−4−メチルペンテン−1樹脂等が好適である。ま
た、上記シートは特に制限はなく、樹脂(発泡体も含む
)シート(フィルム)、金属箔、金属蒸着フィルム、ラ
ミネート紙等が例示され、押出した樹脂組成物との剥離
性を上げるためのシリコン処理などを行っても差し支え
ない、また、シートの模様は従来のエンボス加工による
模様はもちろん、印刷による模様も含まれる。印刷によ
る模様はインク(M料等の他、金属粉、セラミック粉、
金属酸化物等印刷に使用できる粉状物、粒状物)の量及
び色を適宜組み合わせ(即ち、これらの粒子径、形状、
分散度等を変化させ)、印刷法によりいろいろな段階の
光沢度、色!1(tono)に組み合わせることにより
為される。
この製造方法による特徴は、エンボス加工の凹凸による
マクロ且つダイナミックな立体感、遠近感、及び/又は
印刷法によるミクロ且つデリケートな立体感、遠近感を
表現出来る。加工上では、模様を有するシートを取り替
えるだけで所望の地模様に手早く変更出来るという多品
種少量生産に好適な製造方法である。
第2の製造方法は、基材上に充填材を熱可塑性合成樹脂
に混合した樹脂組成物をフィルム状に押出し、前記樹脂
組成物側に模様を有する冷却ロールを用いて圧着に冷却
し、前記冷却ロールの模様を前記樹脂組成物フィルム層
の表面に転写させる方法である。この場合には、使用す
る冷却ロールの模様は所望する多用なものが得られ、視
覚的な模様表現のみならず、記録紙としての表面性の調
整に重点をおく場合もある。また、前記第1の製造方法
よりも、繰り返しの製造使用による模様の劣化(変化)
は非常に僅かであるため、大量生産に好適な製造方法で
ある。
第3の製造方法は、充填材を混合した樹脂組成物をあら
かじめ本発明による製造方法等によりフィルム化した後
、必要に応じ所望の基材とラミネート法(押出サンドイ
ンチ法、ドライラミネート法、ウェットラミネート法等
)や粘着剤、接着剤等で接着することも可能である。こ
の場合の一例として剥離紙(離型紙)を工程紙に使用す
れば容易に製造することが出来る。この製造方法によれ
ば、上記樹脂組成物を所望の地模様を存するフィルム化
にしておき、目的や用途の違いによって、単独又は種々
の基材との組み合わせによる貼合わせが出来る。
また、この製造方法は、第1、第2の製造方法が適用出
来ない時、例えば、充填材を混合した樹脂組成物の加工
温度が低い場合、基材との接着が不十分であったり、ま
た製造方法筒1において模様を有するシートとの離型と
基材との接着が両立しない場合等に適用出来る。
本発明による地模様は、前記の通り視覚的な効果と記録
材料としての表面性能のl1節が目的であるが、特に表
面性能のうち、表面ぬれ性、印刷インキ定着性などを向
上させるには、地模様面へのコロナ放電処理が通用でき
る。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが
、本発明はこれらにより何ら制限されるものではない。
実施例1
熱可塑性合成樹脂としてポリプロピレン樹脂rLA−2
21J (三井石油化学工業製)65重量%と、印刷
性向上と分散剤としてPP−無水マレイン酸グラフトポ
リマー「アトマーQEO50」 (三井石油化学工業製
)10重量%と、充填材として炭酸カルシウム「ホヮイ
トンSB(赤)」(白石カルシウム製)25重量%をト
ライブレンドし、2軸混練機rPCM−3oJ (池
貝鉄工製)にて溶融混線(ダイス出口温度220℃)し
、ペレット化した。
ペレット化された樹脂組成物を乾燥し、第1図に示す如
くTダイ押出機(径40W、Tダイ温度290”C)(
1)へ供給し、基材として上質紙(秤量66.3g/イ
)(4)上へ押出ラミネート(厚さ30μm、冷却ミラ
ーロール(3)使用)を行った。この時、冷却ミラーロ
ール(3)に沿って、地模様として所望の商標柄を印刷
した面が上記樹脂組成物(5)と接する様に配置させた
25μmポリエステル印刷シート(印刷インクの厚さ5
μm)(6)を上記樹脂組成物(5)を中央にはさむよ
うに(一般にポリサンドと呼ばれる)してプレスロール
(2)により圧着させ(圧力12kg/c4)、冷却ミ
ラーロール(3)によって冷却後、得られたラミネート
品(印刷シート/樹脂組成物/上質紙)(7)を一体と
して巻取り機(8)により巻き取った。
巻き取られたラミネート品(7)の樹脂組成物面から印
刷シート(6)を剥がして、目的とする商標柄が正確に
樹脂組成物(5)の表面に転写された地模様を有するセ
キュリティ用記録材料を得た。この時の地模様の深さは
、2〜4μmであった。
上記の如くして、得られた地模様を有する記録材料の地
模様面へコロナ放電処理(30W/イ/win )を施
し、表面ぬれ指数を50ダイン/cm(ぬれ指薬による
)とした後、オフセット印刷により印刷テストを行った
。結果は、印刷インキ定着性は良好であり、地模様を有
する印刷物が得られた。
得られた地模様を有する印刷物を静電記録方式(カラー
コピー)で複写したところ、地模様は全く複写されず、
コピーによる贋物の作製は不可能であることが確認され
た。
上記の如くして得られた印刷物は、特に証券類、チケッ
ト類などに好適である。
実施例2
実施例1で得られた地模様を有する印刷物において、該
印刷物の一部をカミソリで削り取り改憲したが、地模様
が変形、損傷を受け、改憲跡が明瞭に認められた。
実施例3
実施例1と同様の操作により樹脂組成物のベレットを作
製し、乾燥後、第2図に示す如く、Tダイ押出機(9)
へ投入し基材としての上質紙(秤量127.9g/イ)
(12)上へ実施例1と同様の条件でラミネートを行っ
た。この時、実施例1に於ける模様を有するシート(6
)は使用せず、冷却ロール(3)として所望のサービス
マーク模様(深さ8μmのエンボス加工による)を有す
る冷却ロール(11)を使用し、プレスロール(10)
により圧着させ、冷却ロール(11)によって冷却後、
得られたラミネート品(樹脂組成物/上質紙)(14)
を巻取機(15)によって巻き取った。この時の地模様
の深さは5〜7μmであった。
巻き取られた地模様を有する記録材料の地模様面へコロ
ナ放電処理(30W/ rrf/sin )を施し、表
面ぬれ指数を52ダイン/CI(ぬれ指薬による)とし
た後、オフセット印刷により印刷テストを行ったところ
、印刷インキ定着性は良好であった。また、静電記録方
式によるカラーコピーテストも実施例1の結果と同様で
あり、コピーによる贋物の作製は不可能である事が確認
された。
更に、実施例3で得られた地模様を有する記録材料は、
鉛筆や水性ペンによる筆記性が良好であった。上記の如
くして得られた印刷物は各種カード類として好適である
。
実施例4
熱可塑性合成樹脂としてポリエステル樹脂「G−511
6J (イーストマンコダック製)95重量%と充填
材としてシリカrP−526J (水沢化学製)5重
量%を実施例1と同様の操作により樹脂組成物のベレッ
トを作製し、乾燥後、第2図に示す如く、Tダイ押出機
(9)へ投入し、工程紙としてシリコン加工紙(構成・
シリコン/PE(20μm)/クラフト紙(坪量75g
/イ)(12)上へ押出ラミネート(200μm厚さ)
を行った。この時、シリコン加工紙(12)はシリコン
加工面が樹脂組成物の溶融フィルム(13)と接する様
に配置し、また実施例1に於ける模様を有するシート(
6)は使用せず、冷却ロールとしてキャラクタ−模様(
8μm深さエンボス加工による)を有する冷却ロール(
11)を使用し、プレスロール(10)により圧着させ
、冷却ロール(11)によって冷却後、得られたラミネ
ート品(樹脂組成物/シリコン加工紙)(14)を巻取
機(15)によって巻き取った。
上記の如くして得られたラミネート品(14)からシリ
コン加工紙(12)を剥がし、地模様を有するセキュリ
ティ用フィルムを得た。得られたフィルムの地模様面へ
コロナ放電処理(30W/rrr/win)を施し、表
面ぬれ指数を54ダイン/1以上(ぬれ指薬による)と
した後、オフセット印刷し、静電記録(カラーコピー)
方式によるコピーテストを行った。結果は印刷性良好で
コピーによる贋物の作成は不可能であった。
上記の如きセキュリティ用記録材料は、特に強度、耐水
性を必要とする用途に好適である。
〔作用・効果〕
畝上の通り、本発明によれば、安価かつ容易に地模様に
よっているいろな段階の表面性の付与や視覚的効果を付
与し、しかも、この地模様は静電記録方式で複写しても
全く複写されないため、複写による贋物の作製は不可能
で、また該地模様はミクロな凹凸の組合せからなるため
、部分的に削り取って改憲しても地模様が変形、損傷し
ているか否かをチエツクすることにより容易に見破るこ
とができるので、有価証券等の真贋判別や、改寵等の不
正使用、悪用を事前に防止することが可能である。また
本発明の記録材料は防水性も兼ね備え、強度にも優れて
いるので、譲渡性、移転性に富んだ有価証券等に頗る好
適である。[Industrial Application Field] The present invention relates to security recording materials, and more specifically, security records for determining the authenticity of securities, etc., and for preventing unauthorized use or abuse such as alteration. Regarding materials. Today, gift certificates, various gift certificates such as beer tickets and shirt certificates, capital securities (investment securities) such as stock certificates, corporate bonds and government bonds, etc.
, monetary securities such as bills and checks, goods securities such as freight bills and warehouse bills, various types of admission tickets, and even cards such as ID cards and prepaid cards are in circulation in large quantities and have become indispensable in daily life. ing. Such a system allows, for example, gift certificates, cards, etc., to obtain goods and services without carrying cash, and allows member stores to save labor and expenses for sales promotion and payment collection. This is an excellent system in which all parties involved can enjoy benefits such as card companies receiving fee income, banks increasing deposits and loans, and the omission of credit checks. However, since such a system is naturally established on the premise of social trust, it is extremely powerless against unauthorized use such as the authenticity or constitutional amendment.
Crimes caused by unauthorized use are becoming a major social problem in proportion to the popularity of such systems. In particular, in the case of the above-mentioned capital securities and monetary securities, the amounts involved are enormous, and the impact on society of their unauthorized use or abuse is extremely large and becomes an even more serious problem. There is a way to prevent such unauthorized use by using so-called watermarks, but this method requires advanced technology and is subject to legal regulations, so it is not possible to implement it freely. Insurance systems are widely used to prevent the use of devices, but this is only a post-event measure and is completely unable to prevent crimes such as unauthorized use and abuse. In view of these circumstances, the present invention provides a security recording material that can completely prevent crimes such as the above-mentioned unauthorized use and abuse. That is, the first aspect of the present invention is a security recording material comprising a synthetic resin film having recording properties with a ground pattern provided on the surface, and the second aspect of the present invention is a security recording material in which the above-mentioned recording material is laminated on a base material. Each document contains security recording materials. In the present invention, the background pattern refers to a pattern, a character, a symbol, a service mark, a trademark, an attached plate, a pattern, a character, a symbol, a service mark, a trademark, a board, etc. that combines various levels of glossiness using unevenness and color tone.
It includes all Japanese paper, leather, textile-like patterns, etc. The security recording material according to the present invention can be directly written on or printed to produce desired securities and cards. A resin film is used. The present invention will be explained in detail below. The synthetic resin film having recording properties in the present invention is a film made of a resin composition in which a filler is blended with various thermoplastic synthetic resins. Particularly suitable thermoplastic synthetic resins are polyolefin resins and polyester resins. Furthermore, in order to further improve the recording properties of these resins, it is of course preferable to use resins copolymerized with functional groups or mixtures thereof. Examples of polyolefin resins include polyethylene, polypropylene, poly4-methylpentene-1 and copolymers thereof,
Examples include copolymers of these with other monomers having functional groups such as maleic anhydride and acrylic acid, and mixtures thereof. Examples of the polyester resin include polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate, monomers of these with different acid components and/or glycol components, copolymers and mixtures thereof. The filler used in the present invention includes not only inorganic substances but also organic substances, but any shape such as particulate or fibrous is suitable. The first purpose of blending inorganic fillers is to gasify adhering water and crystallization water of the inorganic filler using heat during film forming or laminating, and to gasify the pyrolysis gas of the inorganic filler itself. is used to form voids. The voids are preferably fine open-celled or closed-celled, and improve writing performance and printing ink fixability. The second purpose is to impart hydrophilicity, improve the wettability of the surface of the film layer, and further improve printability and coating properties. The third purpose is to reduce chargeability by imparting hydrophilicity,
Improve handling workability. The fourth purpose is to make the film layer white (opaque), give it a texture similar to natural paper, increase the contrast between the recorded image and the ground color, etc. In particular, the purpose of adding an organic filler is: This is to form the voids mentioned above, but in this case it is done by phase separation with the thermoplastic synthetic resin or by using the decomposed gas of the organic filler, and it is better to mix the organic filler with the resin than with the inorganic filler. It has the advantage of being lightweight because the specific gravity of the mixture is small.Inorganic fillers used in the present invention include calcium carbonate, silica, mica, talc, crezeolite, alumina, magnesia, titanium oxide, tin oxide, and glass powder. ,
Barium sulfate, bentonite, diatomaceous earth, gypsum, sodium hydrogen carbonate, etc. are exemplified, while organic fillers include urea resin, phenol resin, thermosetting polyester resin, silicone resin, polystyrene resin, methyl methacrylate resin, etc. be done. These may be used alone or in combination of two or more depending on the purpose of use. The blending amount of the filler is preferably in the range of 0.5 to 60% by weight; if it is less than 0.5% by weight, the effect of promoting void formation will be small, and if it exceeds 60% by weight, lamination processability will deteriorate. The amount to be blended is appropriately determined depending on the lamination processing temperature, amount of gas generated, etc. In the present invention, the use of a compatibilizer is a preferred embodiment. The compatibilizer used in the present invention is a compound that acts between the thermoplastic synthetic resin constituting the resin composition, the filler, and the gas forming the voids. This aims to make the voids formed uniform and finer. Desirable compatibilizers include common surfactants such as silicone-based and fluorine-based surfactants, as well as polymeric propylene oxide, sodium polystyrene sulfonate, functional group-containing olefin resins, and ethylene. High molecular compounds such as vinyl alcohol copolymers and α-olefin adducts of polymethylhydrogensiloxane can be used. The selection and blending amount of the compatibilizer are determined by the blending ratio and HLB value of each component constituting the resin composition. Depending on the type of compatibilizer, it may have an antistatic effect or void-forming performance due to thermal decomposition. The blending ratio is usually preferably in the range of 0.1 to 15% by weight. If it is less than 0.1% by weight, the effect will not be sufficient, and if it exceeds 15% by weight, it will adversely affect extrusion processability. Next, in the present invention, if a water-absorbing resin is blended into the resin composition, the hydrophilicity of the film layer will further improve, and the formation of voids will increase due to thermal decomposition, improving the wettability of the film layer surface and It is effective in improving workability by reducing chargeability. The water-absorbing resin used in the present invention includes commonly commercially available starch-based and acrylic acid-based resins, and is determined depending on the compatibility with the constituent components in the resin composition. Further, in the present invention, commonly used additives such as antistatic agents and antioxidants may be added to the resin mixture. In the present invention, when the above film is laminated on a base material, such base materials include pulp paper, coated paper, size press paper, super calendered paper, synthetic paper, nonwoven fabric, laminated paper, etc. Includes synthetic resin films, metal foils, metallized films, and laminates thereof. The selection of the base material is determined by the purpose and use of the base material. Furthermore, the synthetic resin film having recording properties according to the present invention has
Laminated on both sides of the base material depending on the purpose and use. In some cases, a ground pattern is provided on both sides. The background pattern in the present invention is preferably provided by a gloss difference using unevenness of 40 μm or less, more preferably 0.1 to 40 μm. 0. It is difficult to judge the authenticity and constitutional amendment of IIIm Mimizo using visible light, and the manufacturing method requires high precision, making it expensive. On the other hand, if it exceeds 40 μm, the difference in unevenness becomes large, making printing and writing difficult. Judging comprehensively from the authenticity, constitutional amendment judgment, printability, and manufacturing method, it is 2.
A range of 8 μm is particularly suitable. The background pattern may be provided regularly or irregularly over the entire surface of the film, or may be scattered at appropriate intervals. The recording material with a ground pattern according to the invention is obtained by an extrusion method, whereby the production of the recording material and the formation of the background pattern are carried out in one step, which is very advantageous. First, the first method is to extrude a resin composition containing a thermoplastic synthetic resin and a filler into a film between the base material and the patterned surface of a patterned sheet, press it together, cool it, and then peel off the sheet. This is a method of separating the sheet and transferring the pattern of the sheet onto the surface of the resin composition film layer. This is a so-called sandwich lamination method of extrusion lamination method. In this case, the resin composition and the patterned sheet must be in a combination that allows them to be released from each other.
For example, when polyethylene resin or polypropylene resin is used, polyester resin or poly-4-methylpentene-1 resin is suitable for the sheet. In addition, the above-mentioned sheet is not particularly limited, and examples thereof include resin (including foam) sheets (films), metal foils, metal-deposited films, laminated paper, etc., and silicone to improve releasability from the extruded resin composition. There is no problem with processing, and the patterns on the sheet include not only traditional embossing patterns but also printing patterns. Printed patterns are made using ink (M material, etc., as well as metal powder, ceramic powder, etc.)
The amount and color of metal oxides (powdered materials, granular materials, etc. that can be used for printing) can be appropriately combined (i.e., the particle size, shape,
By changing the degree of dispersion, etc.), various levels of gloss and color can be achieved depending on the printing method! 1 (tono). The feature of this manufacturing method is that it is possible to express a macro and dynamic three-dimensional effect and perspective by the unevenness of embossing, and/or a micro and delicate three-dimensional effect and perspective by the printing method. In terms of processing, this manufacturing method is suitable for high-mix, low-volume production, as it allows the user to quickly change the desired background pattern by simply replacing the patterned sheet. The second manufacturing method is to extrude a resin composition in which a filler is mixed with a thermoplastic synthetic resin onto a base material into a film, and cool the resin composition to compression bonding using a cooling roll having a pattern on the side of the resin composition. This method involves transferring the pattern of the cooling roll onto the surface of the resin composition film layer. In this case, the pattern of the cooling roll used can be as versatile as desired, and emphasis may be placed not only on visual pattern expression but also on adjusting the surface properties of the recording paper. Furthermore, compared to the first manufacturing method, the pattern deteriorates (changes) due to repeated manufacturing use.
Since the amount is very small, this manufacturing method is suitable for mass production. In the third production method, a resin composition mixed with a filler is made into a film by the production method of the present invention, etc., and then laminated with a desired base material (extrusion sandwich method, dry lamination method, wet lamination method, etc.) as necessary. It is also possible to bond using a laminating method, etc.), an adhesive, an adhesive, etc. As an example of this case, it can be easily manufactured by using release paper (release paper) as the process paper. According to this manufacturing method, the resin composition is made into a film having a desired background pattern, and can be laminated alone or in combination with various base materials depending on the purpose and use. In addition, this manufacturing method can be used when the first and second manufacturing methods cannot be applied, for example, when the processing temperature of the resin composition mixed with the filler is low, the adhesion to the base material is insufficient, Moreover, it can be applied to cases where mold release from a sheet having a pattern and adhesion to a base material are not compatible with each other in the manufacturing method tube 1. As mentioned above, the purpose of the background pattern according to the present invention is to achieve visual effects and surface performance as a recording material, but it is particularly important to improve surface wettability, printing ink fixation, etc. of surface performance. , corona discharge treatment can be applied to the background pattern surface. [Examples] Hereinafter, the present invention will be explained in more detail based on Examples, but the present invention is not limited by these in any way. Example 1 Polypropylene resin rLA-2 as thermoplastic synthetic resin
21J (manufactured by Mitsui Petrochemical Industries) 65% by weight, PP-maleic anhydride graft polymer "Atomer QEO50" (manufactured by Mitsui Petrochemical Industries) 10% by weight as a printability improvement and dispersing agent, and calcium carbonate "Whitton" as a filler. 25% by weight of "SB (Red)" (manufactured by Shiroishi Calcium) was triblended, melted and mixed in a twin-screw kneader rPCM-3oJ (manufactured by Ikegai Iron Works) (dice exit temperature 220°C), and pelletized. The pelletized resin composition was dried, and as shown in Fig. 1, a T-die extruder (diameter 40W, T-die temperature 290"C) (
1), and extrusion lamination (thickness: 30 μm, using a cooling mirror roll (3)) was performed on high quality paper (basis weight: 66.3 g/I) (4) as a base material. At this time, a 25 μm polyester printing sheet (with a printing ink thickness of 5
μm) (6) with the resin composition (5) sandwiched in the center (generally called polysand), pressed with a press roll (2) (pressure 12 kg/c4), and cooled with a cooling mirror roll (3). Thereafter, the obtained laminate product (printed sheet/resin composition/high-quality paper) (7) was wound up as a unit using a winding machine (8). The printing sheet (6) is peeled off from the resin composition surface of the rolled-up laminate product (7), and the security product has a background pattern in which the desired trademark pattern is accurately transferred to the surface of the resin composition (5). Obtained recording materials. The depth of the background pattern at this time was 2 to 4 μm. After applying corona discharge treatment (30W/I/win) to the background pattern surface of the recording material having the background pattern obtained as described above, and setting the surface wettability index to 50 dynes/cm (by wet finger). A printing test was conducted using offset printing. The results showed that the printing ink had good fixability and a printed matter with a background pattern was obtained. When the printed material with the obtained background pattern was copied using an electrostatic recording method (color copy), the background pattern was not copied at all.
It has been confirmed that it is impossible to create counterfeits by copying. The printed matter obtained as described above is particularly suitable for securities, tickets, and the like. Example 2 A part of the printed matter having the background pattern obtained in Example 1 was revised by scraping it off with a razor, but the background pattern was deformed and damaged, and traces of the constitutional revision were clearly recognized. Example 3 A pellet of a resin composition was prepared by the same operation as in Example 1, and after drying, it was put into a T-die extruder (9) as shown in FIG.
High-quality paper (weighing 127.9g/I) as a base material
(12) Lamination was performed on the top under the same conditions as in Example 1. At this time, a sheet (6
) is not used, instead a cooling roll (11) having the desired service mark pattern (by embossing with a depth of 8 μm) is used as the cooling roll (3), and a press roll (10) is used as the cooling roll (3).
After being crimped and cooled by a cooling roll (11),
Obtained laminate product (resin composition/high quality paper) (14)
was wound up by a winding machine (15). The depth of the background pattern at this time was 5 to 7 μm. After corona discharge treatment (30W/rrf/sin) was applied to the background pattern surface of the rolled up recording material having a background pattern, and the surface wettability index was set to 52 dynes/CI (by wet finger), printing was performed by offset printing. When tested, the printing ink fixability was good. Furthermore, the results of a color copy test using an electrostatic recording method were similar to those of Example 1, and it was confirmed that it was impossible to create a counterfeit product by copying. Furthermore, the recording material having the background pattern obtained in Example 3 was
Writability with a pencil or water-based pen was good. The printed matter obtained as described above is suitable as various cards. Example 4 Polyester resin “G-511” was used as thermoplastic synthetic resin.
A resin composition pellet was prepared using 95% by weight of 6J (manufactured by Eastman Kodak) and 5% by weight of silica rP-526J (manufactured by Mizusawa Chemical Co., Ltd.) as a filler in the same manner as in Example 1, and after drying, the pellet shown in FIG. As shown in the figure, silicone processed paper (composition/
Silicon/PE (20μm)/Kraft paper (basis weight 75g
/B) (12) Top extrusion laminate (200μm thickness)
I did it. At this time, the silicone-processed paper (12) was placed so that the silicone-processed surface was in contact with the molten film (13) of the resin composition, and the sheet with the pattern in Example 1 (
6) is not used, and the character pattern (
cooling roll (with 8 μm depth embossing)
11), is pressed with a press roll (10), and after cooling with a cooling roll (11), the obtained laminate product (resin composition/silicon processed paper) (14) is wound with a winder (15). I took it. The silicone-treated paper (12) was peeled off from the laminate product (14) obtained as described above to obtain a security film having a ground pattern. The background pattern surface of the obtained film was subjected to corona discharge treatment (30W/rrr/win) to give a surface wettability index of 54 dynes/1 or more (by wet finger), and then offset printing was performed and electrostatic recording (color copy)
A copy test was conducted using the method. As a result, the printability was good and it was impossible to create counterfeits by copying. The security recording material as described above is particularly suitable for applications requiring strength and water resistance. [Operations/Effects] As mentioned above, according to the present invention, it is possible to inexpensively and easily impart various levels of surface properties and visual effects based on the background pattern, and furthermore, this background pattern can be created using the electrostatic recording method. It is impossible to create a counterfeit item by copying, as even if a copy is made, it will not be copied at all, and since the background pattern is made up of a combination of microscopic irregularities, the background pattern will be deformed and damaged even if the Constitution is amended by scraping off parts of it. Since it is possible to easily tell by checking whether or not the securities are authenticated, it is possible to determine the authenticity of securities, etc., and to prevent unauthorized use or abuse such as alteration in advance. Furthermore, the recording material of the present invention is also waterproof and has excellent strength, so it is suitable for securities and the like that are highly transferable and transferable.
【図面の簡単な説明】[Brief explanation of drawings]
第1図は実施例1で用いた装置を示す概要図、第2図は
実施例2及び実施例3で用いた装置を示す概要図である
。
・・・押出ラミネート機
0・・・プレスロール
・冷却ロール、 4、I2・・・基材3・・・樹脂組
成物(溶融フィルム)
・模様を有するシート
・ラミネート品(模様を有するシート/樹脂組成物/基
材)
8.15・・・巻取機
11・・・模様を有する冷却ロール
・・ラミネート品(樹脂組成物/基材)14 ・
特許出願人 五洋祇工業株式会社
手続主甫正書(自発)
平成1年特許願第91267号
2、発明の名称
セキュリティ用記録材料
3、補正をする者
事件との関係:特許出願人
住所 大阪市住之江区安立4丁目13番18号名称 五
洋祇工株式会社
代表者 代表取締役 廣 瀬 幸次部
4、代理人
住所 大阪市北区西天満3丁目2番4号5、補正により
増加する請求項の数 06、補正の対象
明細書
全文訂正明細書
1、発明の名称
セキュリティ用記録材料
2、特許請求の範囲
1、記録性を有する合成樹脂フィルムの表面に地模様を
設けてなるセキュリティ用記録材料。
2、請求項1記載の記録材料が基材上に積層されてなる
セキュリティ用記録材料。
3、地模様が40μm以下の凹凸を利用した光沢差によ
り設けられる請求項1又は2記載のセキュリティ用記録
材料。
3、発明の詳細な説明
〔産業上の利用分野〕
本発明はセキュリティ用記録材料に関し、更に詳しくは
、有価証券等の真贋(しんかん)判別や、数置(かいざ
ん)等の不正使用や悪用を防止するためのセキュリティ
用記録材料に関する。
〔従来技術と問題点〕
今日、商品券や、ビール券、ワイシャツ券等の各種ギフ
ト券、株券、社債券や国債券等の資本証券(投資証券)
、手形や小切手等の金銭証券、貨物引換証や倉庫証券等
の物品証券や各種入場券、更にはIDカードやプリペイ
ドカード等のカード類が大量に出廻り、日常生活におい
て必須不可欠のものとなっている。
かかるシステムは、例えば商品券、カード類等にあって
は現金を持ち運びすることなく品物やサービスを人手す
ることができ、加盟店は販売促進と代金回収の労力及び
経費を節約でき、またカード類にあっては、カード会社
は手数料収入、更に銀行は預金とローン拡大及び信用調
査の省略と関係者がそれぞれ利益を享受し得る優れたシ
ステムである。しかし乍ら、このようなシステムは当然
社会的信用を前提として成立するものであるため、これ
の真贋や政所等の不正使用に対しては甚だ無力であり、
該システムの普及度と比例して不正使用による犯罪が大
きな社会的問題となってきている。とりわけ、前記した
資本証券や金銭証券の場合はその金額が膨大となるため
、これらの不正使用や悪用の社会に及ぼす影響は極めて
大きく一層深刻な問題となる。このような不正使用を予
防するには所謂透かしを利用する方法があるが、高度の
技術を必要とする上、法的規制もあって自由に実施でき
る方法ではない。また、一方において、かかる不正使用
に対しては保険制度が広く活用されているが、これは飽
く迄事後処理にすぎず、不正使用、悪用等の犯罪を予防
することは全く不可能である。
C問題点を解決するための手段〕
本発明はかかる実情に鑑み、上記不正使用、悪用等の犯
罪を完全に予防し得るセキュリティ用記録材料を提供す
るものである。
即ち、本発明の第71は、記録性を有する合成樹脂フィ
ルムの表面に地模様を設けてなるセキュリティ用記録材
料を、
本発明の第2は、上記の記録材料が基材上に積層されて
なるセキュリティ用記録材料をそれぞれ内容とするもの
である。
本発明における地模様とは、凹凸を利用した種々の段階
の光沢度及びこれに色調を組み合わせた図柄、キャラク
タ−1文字、記号、サービスマーク、商標や、つき板、
和紙、皮革、織物様模様等の全てを包含する。
本発明によるセキュリティ用記録材料は直接に筆記した
り、印刷した上で所望の証券類、カード類を作製するも
ので、従って、印刷性向上、帯電防止、ぬれ性向上など
の性能を付加した合成樹脂フィルムが使用される。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に於ける記録性を有する合成樹脂フィルムとは、
各種の熱可塑性合成樹脂に記録性を向上させうる物質、
例えば官能基含有樹脂、充填材等を配合した樹脂組成物
からなるフィルムである。
熱可塑性合成樹脂として特に好適なものは、ポリオレフ
ィン系樹脂やポリエステル系樹脂である。
官能基含有樹脂としては、無水マレイン酸、アクリル酸
、イタコン酸、スルフォン酸、アミン、アミド等の官能
基を有する熱可塑性樹脂が例示される。
また充填材としては無機物はもちろん、有機物も含むが
、形状は粒子状、繊維状等のいずれも良好に適用される
。
無機充填材を配合する目的の第1は、フィルム成形時又
はラミネート加工時の熱を利用して、無機充填材の付着
水、結晶水をガス化させることや、無機充填材自体の熱
分解ガスを利用し、ボイドを形成させる。このボイドは
連続気泡及び独立気泡で微細なものが好適であり、筆記
性や印刷インキの定着性を向上させる。
目的の第2は、親水性を付与し、フィルム層表面のぬれ
性を向上させ、印刷性やコーテイング性をさらに向上さ
せる。
目的の第3は、親水性付与によって帯電性を低下させ、
取り扱い作業性を向上させる。
目的の第4は、フィルム層を白く不透明にし、天然紙的
風合いを付与させたり、記録画像と地色とのコントラス
トを大きくする、等が挙げられる。
特に有機充填材を配合する目的は、前述のボイド形成を
行うためであるが、ここでは熱可塑性合成樹脂との相分
離や有機充填材の分解ガスを利用して行う。また、無機
充填材よりも有機充填材を配合する方が樹脂混合物とし
ての比重が小さくなるという軽量化の利点がある。
本発明に用いられる無機充填材としては、炭酸カルシウ
ム、シリカ、マイカ、タルク、クレーゼオライト、アル
ミナ、マグネシア、酸化チタン、酸化スズ、ガラス粉、
硫酸バリウム、ベントナイト、珪藻土、石こう、炭酸水
素ナトリウム等が例示され、一方、有機充填材としては
、尿素樹脂、フェノール樹脂、熱硬化ポリエステル樹脂
、シリコン樹脂、ポリスチレン系樹脂、メチルメタクレ
ート樹脂等が例示される。これらは使用目的により単独
又は2種以上混合して用いられる。
充填材の配合量は0.5〜60重量%の範囲が望ましく
、0.5重量%未満であればボイド形成助長効果は小さ
く、60重量%を越えると、ラミネート加工性が悪くな
る。配合量はラミネート加工温度や発生ガス量等により
適宜決定される。
本発明において、相溶化剤の使用は好ましい態様である
。本発明で使用される相溶化剤とは、樹脂組成物を構成
する熱可塑性合成樹脂、充填材及びボイドを形成するガ
ス相互間に作用し、形成されるボイドの均一化、微細化
を図るものである。
相溶化剤として望ましいものは通常の表面活性剤は熱論
のこと、シリコン系やフッ素系表面活性剤の他、例えば
高分子系のプロピレンオキサイド、ポリスチレンスルフ
オン酸ソーダや官能基含有オレフィン系樹脂(無水マレ
イン酸共重合体、アクリル酸系共重合体、イタコン酸共
重合体等)、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリ
メチルハイドロジエンシロキサンのα−オレフィン付加
物などの高分子化合物が使用出来る。相溶化剤の選定及
び配合量は・、樹脂組成物を構成する各成分の配合割合
及びHLB値等によって決定される。相溶化剤の種類に
よっては、帯電防止効果や熱分解によるボイド形成能を
有する。配合割合は通常001〜15重量%の範囲が好
適である。0.1!N%未満では効果が十分ではなく、
15重景%を越えると押出加工性に悪影響を与える。
次に、本発明においては、樹脂組成物中に吸水性樹脂を
配合すればフィルム層の親水性がさらに向上し、また熱
分解によってボイドの形成が増加し、フィルム層表面の
ぬれ性の向上及び帯電性の低下による作業性の向上に効
果がある。
本発明に用いられる吸水性樹脂としては、通常市販され
ているデンプン系、アクリル酸系等があり、樹脂組成物
中の構成成分との相溶性等によって決定される。
また、本発明においては樹脂混合物中に帯電防止剤、酸
化防止剤等の一般に使用される添加剤類を配合しても差
し支えない。
本発明において、上記フィルムを基材上に積層する場合
、そのような基材としては、バルブ紙、コート紙、サイ
ズプレス加工紙、スーパーカレンダ加工紙、合成紙、不
織布、ラミネート紙等の他、合成樹脂フィルム、金属箔
、金属蒸着フィルムやこれらの積層体等が含まれる。使
用される目的や用途により基材使用の有無、基材の種類
が決定される。更に、本発明による記録性を有する合成
樹脂フィルムは、目的や用途に応じて基材の両面に積層
される場合もある。また両面に地模様を設ける場合もあ
る。
本発明における地模様は好ましくは40μm以下、より
好ましくは0.1〜40μmの凹凸を利用した光沢差に
より設けられる。0.1μm未満では真贋、改憲の判定
が可視光では困難であり、また製造法も高精度を必要と
するため高価となる。
方、40μmを越えると凹凸差が大きくなり、印刷や筆
記が困難となる。真贋、改憲の判定、印刷性及び製造法
から総合的に判断すれば、2〜10μmの範囲が特に好
適である。地模様はフィルムの全面に亘って規則的又は
不規則的に設けてもよいし、また適当間隔を置いて点在
させてもよい。
本発明の地模様を有する記録材料は押出法により得られ
、これにより記録材料の製造並びに地模様の形成が一工
程で行われ、非常に有利である。
先ず第1の方法は、基材と模様を有するシート(以下、
母型シートという)の模様面との間に記録性を有する熱
可塑性合成樹脂組成物をフィルム状に押出して圧着、冷
却した後、母型シートを剥離分離して母型シートの模様
を樹脂組成物フィルム層の表面に転写させる方法である
。いわゆる押出ラミネート法のサンドイッチラミネート
方式である。この場合、樹脂組成物と母型シートとはお
互いに離型する組み合わせでなければならない。
この組み合わせは、樹脂組成物の主成分となる熱可塑性
合成樹脂として、例えば、ポリエチレン樹脂やポリプロ
ピレン樹脂を使用した場合は、母型シートとしてはポリ
エステル系樹脂、ポリ−4メチルペンテン−1樹脂、塩
化ビニル樹脂等が好適である。また、母型シートは特に
制限はなく、各種樹脂(発泡体も含む)シート、フィル
ム、和紙、つき板、皮革、織物、不織布、金属箔、金属
蒸着フィルム、ラミネート紙等が例示され、押出した樹
脂組成物との剥離性を上げるためのシリコン処理などを
行っても差し支えない。また、母型シートの模様は従来
のエンボス加工による模様はもちろん、印刷による模様
も含まれる。印刷による模様はインク(顔料等の他、金
属粉、セラミック粉、金属酸化物等印刷に使用できる粉
状物、粒状物)の量及び色を適宜組み合わせ(即ち、こ
れらの粒子径、形状、分散度等を変化させ)、公知の印
刷法によりいろいろな段階の光沢度、色調(tone
)に組み合わせることにより為される。
この製造方法による特徴は、マクロ且つダイナミックな
立体感、遠近感からミクロ且つデリケートな立体感、遠
近感まで、広範囲な表現が出来る。
加工上では、母型シートを取り替えるだけで所望の地模
様に手早く変更出来るという多品種少量生産に好適な製
造方法である。
第2の製造方法は、基材上に記録性を有する熱可塑性合
成樹脂組成物をフィルム状に押出し、前記樹脂組成物側
に楊様を有する冷却ロールを用いて圧着して冷却し、前
記冷却ロールの模様を前記樹脂組成物フィルム層の表面
に転写させる方法である。この場合には、使用する冷却
ロールの模様は所望する多様なものが得られ、視覚的な
模様表現のみならず、記録材料としての表面性の調整に
重点をおく場合もある。また、前記第1の製造方法より
も、繰り返しの製造使用による模様の劣化(変化)は非
常に僅かであるため、大量生産に好適な製造方法である
。
第3の製造方法は、記録性を有する熱可塑性合成樹脂組
成物をあらかじめ本発明による製造方法等によりフィル
ム化した後、必要に応じ所望の基材とラミネート法(押
出サンドインチ法、ドライラミネート法、ウェットラミ
ネート法等)や粘着剤、接着剤等で接着することも可能
である。この場合の一例として剥離紙を工程紙に使用す
れば容易に製造することが出来る。この製造方法によれ
ば、上記樹脂組成物を所望の地模様を有するフィルムに
しておき、目的や用途の違いによって、単独又は種々の
基材との組み合わせによる貼合わせが出来る。
また、この製造方法は、第1、第2の製造方法が適用出
来ない時、例えば、記録性を有する熱可塑性合成樹脂組
成物の加工温度が低い場合、基材との接着が不十分であ
ったり、また製造方法第1において母型シートとの離型
と基材との接着が両立しない場合等に適用出来る。
本発明による地模様は、前記の通り視覚的な効果と記録
材料としての表面性能の調節が目的であるが、特に表面
性能のうち、表面ぬれ性、印刷インキ定着性などを向上
させるには、地模様面へのコロナ放電処理が適用できる
。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが
、本発明はこれらにより何ら制限されるものではない。
実施例1
熱可塑性合成樹脂としてポリプロピレン樹脂rLA−2
21」 (三井石油化学工業製)65重量%と、印刷性
向上と分散剤としてPP−無水マレイン酸グラフトポリ
マー「アトマーQE−050」 (三井石油化学工業製
)10重量%と、充填材として炭酸カルシウム「ホワイ
トンSB(赤)」(白石カルシウム製)25重量%をト
ライブレンドし、2軸混練機rPCM−30J (池
貝鉄工製)にて溶融混練(ダイス出口温度220’C)
し、ペレット化した。
ペレット化された樹脂組成物を乾燥し、第1図に示す如
くTダイ押出機(径40IIIIll、Tダイ温度29
0″C)(1)へ供給し、基材としての上質紙(坪量6
6.3g/rrf) (4)上へ押出ラミネート(厚
さ30μm1冷却ミラーロール(3)使用)を行った。
この時、冷却ミラーロール(3)に沿って、地模様とし
て所望の商標柄を印刷した面が上記樹脂組成物(5)と
接する様に配置させた25μmポリエステル印刷シート
(母型シート)(印刷インクの厚さ5μm)(6)を上
記樹脂組成物(5)を中央にはさむように(一般にポリ
サンドと呼ばれる)してプレスロール(2)により圧着
させ(圧力12 kg/cj) 、冷却ミラーロール(
3)によって冷却後、得られたラミネート品(母型シー
ト/樹脂組成物/上質紙)(7)を−体として巻取り機
(8)により巻き取った。
巻き取られたラミネート品(7)の樹脂組成物面から母
型シート(6)を剥がして、目的とする商標柄が正確に
樹脂組成物(5)の表面に転写された地模様を有するセ
キュリティ用記録材料を得た。この時の地模様の深さは
、2〜4μmであった。
上記の如くして、得られた地模様を有する記録材料の地
模様面へコロナ放電処理(30W/イ/min )を施
し、表面ぬれ指数を50ダイン/cI11(ぬれ指薬に
よる)とした後、オフセット印刷により印刷テストを行
った。結果は、印刷インキ定着性は良好であり、地模様
を存する印刷物が得られた。
得られた地模様を有する印刷物を静電記録方式(カラー
コピー)で複写したところ、地模様は全く複写されず、
コピーによる贋物の作製は不可能であることが確認され
た。
上記の如くして得られた印刷物は、特に証券類、チケッ
ト類などに好適である。
実施例2
実施例1で得られた地模様を有する印刷物において、該
印刷物の一部をカミソリで削り取り故意したが、地模様
が変形、損傷を受け、改憲跡が明瞭に認められた。
実施例3
実施例1と同様の操作により樹脂組成物のベレットを作
製し、乾燥後、第2図に示す如く、Tダイ押出機(9)
へ投入し基材としての上質紙(坪量127.9g/rr
r)(12)上へ実施例1と同様の条件でラミネートを
行った。この時、実施例1に於ける母型シート(6)は
使用せず、冷却ロール(3)として所望の水玉模様(深
さ8μmのエンボス加工による)を有する冷却ロール(
11)を使用し、プレスロール(10)により圧着させ
、冷却ロール(11)によって冷却後、得られたラミネ
ート品(樹脂組成物/上質紙)(14)を巻取1(15
)によって巻き取った。この時の地模様の深さは5〜7
μmであった。
更に上記の如くして得られた地模様を有する記録材料を
、第2図に示す如く地模様の裏面(上質紙側)が上記樹
脂組成物(13)と接する様にTダイ押出機(径40I
IIl、Tダイ温度290°C)(9)へ供給し、押出
ラミネート〔厚さ30μm、冷却マツトロール(11)
使用〕を行ない、地模様を両面に存する記録材料(14
)を巻取機(15)により巻き取った。
巻き取られた地模様を有する記録材料の地模様面へコロ
ナ放電処理(30W/ rrr /min )を両面に
施し、表面ぬれ指数を52ダイン/c+a(ぬれ指薬に
よる)とした後、オフセット印刷により印刷テストを行
ったところ、印刷インキ定着性は両面とも良好であった
。また、静電記録(カラーコピー)方式によるコピーテ
ストも実施例1の結果と同様であり、コピーによる贋物
の作製は不可能である事が確認された。
更に、実施例3で得られた地模様を有する記録材料は、
鉛筆や水性ペンによる筆記性が良好であり、特にマット
模様面への感熱コート液のぬれ性、定着性及び発色性も
良好であった。また、水玉模様の深さは5〜7μmであ
り、両面に地模様を設けることによる水玉模様への影響
は認められなかった。
実施例4
熱可塑性合成樹脂として変性ポリエステル樹脂rG−5
116J(イーストマンコダック製)95重量%と充填
材としてシリカrP−526J(水沢化学製)5重量%
を実施例1と同様の操作により樹脂組成物のベレットを
作製し、乾燥後、第2図に示す如く、Tダイ押出機(9
)へ投入し、工程紙としてシリコン加工紙(構成・シリ
コン/ポリエチレン(20μm)/クラフト紙(坪17
5g/m)(12)上へ押出ラミネート(200μm厚
さ)を行った。この時、シリコン加工紙(12)はシリ
コン加工面が樹脂組成物の熔融フィルム(13)と接す
る様に配置し、また実施例1に於ける母型シート(6)
は使用せず、冷却ロールとしてキャラクタ−模様(8μ
m深さエンボス加工による)を有する冷却ロール(11
)を使用し、プレスロール(10)により圧着させ、冷
却ロール(11)によって冷却後、得られたラミネート
品(樹脂組成物/シリコン加工紙)(14)を巻取機(
15)によって巻き取った。
上記の如くして得られたラミネート品(14)からシリ
コン加工紙(12)を剥がし、地模様(深さ6〜7μm
)を有するセキス・ノティ用シートを得た。得られたシ
ートの地模様面へコロナ放電処理(3Q W/ rtr
/min )を施し、表面ぬれ指数を54ダイン/C
1m以上(ぬれ指薬による)とした後、オフセット印刷
し、静電記録(カラーコピー)方式によるコピーテスト
を行った。結果は印刷性良好でコピーによる贋物の作成
は不可能であった。
上記の如きセキュリティ用記録材料は、特に強度、耐水
性を必要とする用途に好適である。
実施例5
熱可塑性合成樹脂としてボリプaピレン樹脂「LA−2
21J 85重景%と、官能基含有樹脂としてアクリル
酸グラフトポリプロピレン樹脂「ポリボンドPB−10
01J、(ビーピーパフォーマンスポリマーズ社製)1
5重量%とをトライブレンドした後、第2図に示す如く
、Tダイ押出機(径40m、Tダイ温度280°C)(
9)へ供給し、実施例4と同様の操作でヘアライン模様
(15μm深さエンボス加工による)を有する冷却ロー
ル(11)を使用し、ラミネート品(樹脂組成物200
μm厚さ/シリコン加工紙)(14)を巻取機(15)
によって巻き取った。
上記の如くして得られたラミネート品(14)からシリ
コン加工紙(12)を剥がし、深さ12〜13μmのヘ
アライン模様を有するプリペイドカード用シート基材を
得た。得られたシートの地模様面へコロナ放電処理(3
0W/ボ/win )を施し、表面ぬれ指数を54ダイ
ン/am以上(ぬれ指薬による)とした後、感熱薬剤を
コーティング加工した。その結果、感熱薬剤の密着性、
発色性能は共に良好であった。また、静電記録(カラー
コピー)方式によるコピーテストでは、ヘアライン模様
は写らず、即ちコピーによる贋物の作成は不可能であり
、プリペイドカード用シート基材として好適であった。
〔作用・効果〕
畝上の通り、本発明によれば、安価かつ容易に地模様に
よっているいろな段階の表面性の付与や視覚的効果を付
与し、しかも、この地模様は静電記録方式で複写しても
全く複写されないため、複写による贋物の作製は不可能
で、また該地模様はミクロな凹凸の組合せからなるため
、部分的に削り取って故意しても地模様が変形、損傷し
ているか否かをチエツクすることにより容易に見破るこ
とができるので、有価証券等の真贋判別や、故意等の不
正使用、悪用を事前に防止することが可能である。また
本発明の記録材料は防水性も兼ね備え、強度にも優れて
いるので、譲渡性、移転性に富んだ有価証券等に頗る好
適である。FIG. 1 is a schematic diagram showing the apparatus used in Example 1, and FIG. 2 is a schematic diagram showing the apparatus used in Example 2 and Example 3. ...Extrusion laminating machine 0...Press roll/cooling roll, 4, I2...Base material 3...Resin composition (molten film) -Sheet/laminate product with pattern (sheet with pattern/resin) Composition/Substrate) 8.15 Winder 11 Cooling roll with pattern Laminated product (Resin composition/Substrate) 14 Patent applicant Goyogi Kogyo Co., Ltd. Procedural supervisor Official document (spontaneous) 1999 Patent Application No. 91267 2, Name of the invention Security recording material 3, Person making the amendment Relationship to the case: Patent applicant address 4-13-18 Anritsu, Suminoe-ku, Osaka City Name 5 Yogiko Co., Ltd. Representative Director: Kojibe Hirose 4, Agent address: 3-2-4-5 Nishitenma, Kita-ku, Osaka, Number of claims increased due to amendment: 06, Full text correction statement of the specification subject to amendment 1. Name of the invention Security recording material 2. Claim 1. A security recording material comprising a synthetic resin film having recordability and a ground pattern provided on the surface thereof. 2. A security recording material comprising the recording material according to claim 1 laminated on a base material. 3. The security recording material according to claim 1 or 2, wherein the background pattern is provided by a gloss difference using unevenness of 40 μm or less. 3. Detailed Description of the Invention [Field of Industrial Application] The present invention relates to security recording materials, and more specifically, it is used to determine the authenticity of securities, etc., and to prevent unauthorized use or abuse of numerical values. Regarding security recording materials for prevention. [Prior art and problems] Today, gift certificates, various gift certificates such as beer certificates and shirt certificates, capital securities (investment securities) such as stock certificates, corporate bonds, and government bonds.
, monetary securities such as bills and checks, goods securities such as freight bills and warehouse bills, various types of admission tickets, and even cards such as ID cards and prepaid cards are in circulation in large quantities and have become indispensable in daily life. ing. Such a system allows, for example, gift certificates, cards, etc., to be handled manually without having to carry cash, and member stores can save labor and expenses for sales promotion and payment collection. This is an excellent system in which all parties involved can enjoy benefits such as card companies receiving fee income, banks increasing deposits and loans, and the omission of credit checks. However, since such a system is naturally established on the premise of social trust, it is extremely powerless against unauthorized use of the system, such as authenticity and government offices.
Crimes caused by unauthorized use are becoming a major social problem in proportion to the popularity of such systems. In particular, in the case of the above-mentioned capital securities and monetary securities, the amounts involved are enormous, and the impact on society of their unauthorized use or abuse is extremely large and becomes an even more serious problem. One way to prevent such unauthorized use is to use so-called watermarks, but this method requires advanced technology and is subject to legal restrictions, so it cannot be implemented freely. On the other hand, although insurance systems are widely used to prevent such unauthorized use, this is merely a post-mortem measure and is completely unable to prevent crimes such as unauthorized use and abuse. Means for Solving Problem C] In view of the above circumstances, the present invention provides a security recording material that can completely prevent crimes such as the above-mentioned unauthorized use and abuse. That is, the 71st aspect of the present invention provides a security recording material comprising a synthetic resin film having recording properties with a background pattern on the surface, and the 71st aspect of the present invention provides a security recording material in which the above-mentioned recording material is laminated on a base material. Each document contains security recording materials. In the present invention, the background pattern refers to a pattern, a character, a symbol, a service mark, a trademark, an attached plate, a pattern, a character, a symbol, a service mark, a trademark, a board, etc. that combines various levels of glossiness using unevenness and color tone.
It includes all Japanese paper, leather, textile-like patterns, etc. The security recording material according to the present invention can be directly written on or printed to produce desired securities and cards. A resin film is used. The present invention will be explained in detail below. The synthetic resin film with recording properties in the present invention is
Substances that can improve the recording properties of various thermoplastic synthetic resins,
For example, it is a film made of a resin composition containing a functional group-containing resin, a filler, and the like. Particularly suitable thermoplastic synthetic resins are polyolefin resins and polyester resins. Examples of the functional group-containing resin include thermoplastic resins having functional groups such as maleic anhydride, acrylic acid, itaconic acid, sulfonic acid, amine, and amide. Further, the filler includes not only inorganic substances but also organic substances, and any shape such as particulate or fibrous is suitable. The first purpose of blending inorganic fillers is to gasify adhering water and crystallization water of the inorganic filler using heat during film forming or laminating, and to gasify the pyrolysis gas of the inorganic filler itself. is used to form voids. The voids are preferably fine open-celled or closed-celled, and improve writing performance and printing ink fixability. The second purpose is to impart hydrophilicity, improve the wettability of the surface of the film layer, and further improve printability and coating properties. The third purpose is to reduce chargeability by imparting hydrophilicity,
Improve handling workability. The fourth purpose is to make the film layer white and opaque, give it a natural paper texture, and increase the contrast between the recorded image and the ground color. In particular, the purpose of blending the organic filler is to form the voids described above, but here this is done by utilizing phase separation with the thermoplastic synthetic resin or decomposition gas of the organic filler. Furthermore, blending an organic filler rather than an inorganic filler has the advantage of reducing weight in that the specific gravity of the resin mixture is lower. Inorganic fillers used in the present invention include calcium carbonate, silica, mica, talc, crezeolite, alumina, magnesia, titanium oxide, tin oxide, glass powder,
Barium sulfate, bentonite, diatomaceous earth, gypsum, sodium hydrogen carbonate, etc. are exemplified, while organic fillers include urea resin, phenol resin, thermosetting polyester resin, silicone resin, polystyrene resin, methyl methacrylate resin, etc. be done. These may be used alone or in combination of two or more depending on the purpose of use. The blending amount of the filler is preferably in the range of 0.5 to 60% by weight; if it is less than 0.5% by weight, the effect of promoting void formation will be small, and if it exceeds 60% by weight, lamination processability will deteriorate. The amount to be blended is appropriately determined depending on the lamination processing temperature, amount of gas generated, etc. In the present invention, the use of compatibilizers is a preferred embodiment. The compatibilizer used in the present invention is an agent that acts between the thermoplastic synthetic resin constituting the resin composition, the filler, and the gas that forms the voids, thereby making the voids uniform and finer. It is. Desirable compatibilizers include ordinary surfactants, silicone-based and fluorine-based surfactants, as well as polymer-based propylene oxide, sodium polystyrene sulfonate, and functional group-containing olefin resins (anhydrous). Polymer compounds such as maleic acid copolymers, acrylic acid copolymers, itaconic acid copolymers, etc.), ethylene vinyl alcohol copolymers, and α-olefin adducts of polymethylhydrogensiloxane can be used. The selection and blending amount of the compatibilizer are determined by the blending ratio and HLB value of each component constituting the resin composition. Depending on the type of compatibilizing agent, it may have an antistatic effect or the ability to form voids due to thermal decomposition. The blending ratio is usually preferably in the range of 0.001 to 15% by weight. 0.1! If it is less than N%, the effect is not sufficient,
If it exceeds 15%, extrusion processability will be adversely affected. Next, in the present invention, if a water-absorbing resin is blended into the resin composition, the hydrophilicity of the film layer will further improve, and the formation of voids will increase due to thermal decomposition, improving the wettability of the film layer surface and It is effective in improving workability by reducing chargeability. The water-absorbing resin used in the present invention includes commonly commercially available starch-based and acrylic acid-based resins, and is determined depending on the compatibility with the constituent components in the resin composition. Further, in the present invention, commonly used additives such as antistatic agents and antioxidants may be added to the resin mixture. In the present invention, when the above-mentioned film is laminated on a base material, such base materials include valve paper, coated paper, size press paper, super calendered paper, synthetic paper, nonwoven fabric, laminated paper, etc. Includes synthetic resin films, metal foils, metallized films, and laminates thereof. Whether or not to use a base material and the type of base material are determined depending on the purpose and application. Furthermore, the synthetic resin film having recording properties according to the present invention may be laminated on both sides of the base material depending on the purpose and use. In some cases, a ground pattern is provided on both sides. The background pattern in the present invention is preferably provided by a gloss difference using unevenness of 40 μm or less, more preferably 0.1 to 40 μm. If the diameter is less than 0.1 μm, it is difficult to determine authenticity or constitutional amendment using visible light, and the manufacturing method requires high precision, making it expensive. On the other hand, if it exceeds 40 μm, the difference in unevenness becomes large, making printing and writing difficult. A range of 2 to 10 μm is particularly suitable when comprehensively judged from the authenticity, constitutional amendment determination, printability, and manufacturing method. The background pattern may be provided regularly or irregularly over the entire surface of the film, or may be scattered at appropriate intervals. The recording material with a ground pattern according to the invention is obtained by an extrusion method, whereby the production of the recording material and the formation of the background pattern are carried out in one step, which is very advantageous. First, the first method is to use a base material and a sheet with a pattern (hereinafter referred to as
A thermoplastic synthetic resin composition having recording properties is extruded into a film between the pattern surface of the matrix sheet (referred to as a matrix sheet), and after being pressed and cooled, the matrix sheet is peeled and separated, and the pattern of the matrix sheet is printed on the resin composition. This is a method in which the material is transferred onto the surface of the film layer. This is a so-called sandwich lamination method of extrusion lamination method. In this case, the resin composition and the matrix sheet must be a combination that allows them to be released from each other. In this combination, for example, when polyethylene resin or polypropylene resin is used as the thermoplastic synthetic resin that is the main component of the resin composition, the matrix sheet may be polyester resin, poly-4 methylpentene-1 resin, chloride resin, etc. Vinyl resin etc. are suitable. In addition, there are no particular restrictions on the matrix sheet, and examples include various resin (including foam) sheets, films, Japanese paper, laminates, leather, textiles, nonwoven fabrics, metal foils, metallized films, laminated paper, etc. Silicone treatment or the like may be performed to improve releasability from the resin composition. Furthermore, the patterns on the matrix sheet include not only conventional embossing patterns but also printing patterns. The printed pattern is created by appropriately combining the amount and color of ink (powdered materials and granular materials that can be used for printing, such as pigments, metal powder, ceramic powder, metal oxide, etc.) (i.e., the particle size, shape, and dispersion of these particles). By changing the degree of gloss, etc.), various levels of gloss and tone (tone) can be created using known printing methods.
). The feature of this manufacturing method is that a wide range of expressions can be achieved, from macro and dynamic three-dimensional effects and perspective to micro and delicate three-dimensional effects and perspective. In terms of processing, this manufacturing method is suitable for high-mix, low-volume production, as it allows the desired background pattern to be quickly changed by simply replacing the matrix sheet. The second manufacturing method is to extrude a thermoplastic synthetic resin composition having recordability onto a base material in the form of a film, and cool it by pressing it using a cooling roll having a yang shape on the side of the resin composition. This is a method of transferring the pattern of the roll onto the surface of the resin composition film layer. In this case, a variety of desired patterns can be obtained from the cooling roll used, and emphasis may be placed not only on visual pattern expression but also on adjusting the surface properties of the recording material. Furthermore, since the deterioration (change) of the pattern due to repeated manufacturing use is much smaller than in the first manufacturing method, this manufacturing method is suitable for mass production. In the third production method, a thermoplastic synthetic resin composition having recording properties is made into a film by the production method of the present invention, and then, if necessary, it is coated with a desired base material by a lamination method (extrusion sandwich method, dry lamination method, etc.). , wet lamination method, etc.), adhesive, adhesive, etc.). As an example of this case, it can be easily manufactured by using release paper as the process paper. According to this manufacturing method, the resin composition is made into a film having a desired background pattern, and can be laminated alone or in combination with various base materials depending on the purpose and use. In addition, this manufacturing method can be used when the first and second manufacturing methods cannot be applied, for example, when the processing temperature of the thermoplastic synthetic resin composition having recording properties is low, and the adhesion to the base material is insufficient. It can also be applied to cases where release from the matrix sheet and adhesion to the base material are not compatible in the first manufacturing method. As mentioned above, the purpose of the background pattern according to the present invention is to provide a visual effect and to adjust the surface performance as a recording material. In particular, in order to improve the surface wettability, printing ink fixation property, etc. of the surface performance, it is necessary to Corona discharge treatment can be applied to the background surface. [Examples] Hereinafter, the present invention will be explained in more detail based on Examples, but the present invention is not limited by these in any way. Example 1 Polypropylene resin rLA-2 as thermoplastic synthetic resin
21" (manufactured by Mitsui Petrochemical Industries) 65% by weight, PP-maleic anhydride graft polymer "Atomer QE-050" (manufactured by Mitsui Petrochemical Industries) 10% by weight as a printability improvement and dispersant, and carbonic acid as a filler. Tri-blend 25% by weight of calcium "Whiten SB (red)" (manufactured by Shiroishi Calcium) and melt-knead with a twin-screw kneader rPCM-30J (manufactured by Ikegai Iron Works) (dice exit temperature 220'C).
and pelletized. The pelletized resin composition was dried, and as shown in FIG.
0″C) (1) and high-quality paper (basis weight 6
6.3 g/rrf) (4) Extrusion lamination was performed on top (using a cooling mirror roll (3) with a thickness of 30 μm). At this time, along the cooling mirror roll (3), a 25 μm polyester printed sheet (matrix sheet) (printed The ink (thickness: 5 μm) (6) was sandwiched between the resin composition (5) (generally called polysand) and pressed by a press roll (2) (pressure: 12 kg/cj), followed by a cooling mirror roll. (
After cooling in step 3), the obtained laminate (matrix sheet/resin composition/high-quality paper) (7) was wound up as a body using a winder (8). The matrix sheet (6) is peeled off from the resin composition surface of the rolled-up laminate product (7), and the security product has a background pattern in which the desired trademark pattern is accurately transferred to the surface of the resin composition (5). Recording materials were obtained. The depth of the background pattern at this time was 2 to 4 μm. After applying a corona discharge treatment (30 W/I/min) to the background pattern surface of the recording material having the background pattern obtained as described above, the surface wettability index was set to 50 dynes/cI11 (by wet finger). A printing test was conducted using offset printing. The results showed that the printing ink had good fixability and a printed matter with a background pattern was obtained. When the printed material with the obtained background pattern was copied using an electrostatic recording method (color copy), the background pattern was not copied at all.
It has been confirmed that it is impossible to create counterfeits by copying. The printed matter obtained as described above is particularly suitable for securities, tickets, and the like. Example 2 A part of the printed matter having the background pattern obtained in Example 1 was intentionally scraped off with a razor, but the background pattern was deformed and damaged, and traces of constitutional amendment were clearly observed. Example 3 A pellet of a resin composition was prepared by the same operation as in Example 1, and after drying, it was put into a T-die extruder (9) as shown in FIG.
High-quality paper (basis weight 127.9 g/rr
r) Lamination was performed on (12) under the same conditions as in Example 1. At this time, the matrix sheet (6) in Example 1 was not used, and the cooling roll (3) having the desired polka dot pattern (by embossing with a depth of 8 μm) was used as the cooling roll (3).
11), pressure bonded with a press roll (10), and cooled with a cooling roll (11). The obtained laminate product (resin composition/woodfree paper) (14) is rolled up and rolled into a roll 1 (15).
). The depth of the ground pattern at this time is 5 to 7
It was μm. Furthermore, the recording material having the background pattern obtained as described above was placed in a T-die extruder (diameter 40I
IIl, T-die temperature 290°C) (9), extrusion laminate [thickness 30 μm, cooled pine roll (11)
Recording materials (14
) was wound up using a winding machine (15). Corona discharge treatment (30W/rrr/min) was applied to both sides of the background pattern surface of the rolled up recording material having a background pattern, and after the surface wettability index was set to 52 dynes/c+a (by wet finger), offset printing was performed. When a printing test was conducted, the printing ink fixability was good on both sides. Furthermore, the results of a copy test using an electrostatic recording (color copy) method were similar to those of Example 1, and it was confirmed that it was impossible to create a fake by copying. Furthermore, the recording material having the background pattern obtained in Example 3 was
Writability with a pencil or a water-based pen was good, and in particular, the wettability of the heat-sensitive coating liquid on the matte pattern surface, fixing property, and coloring property were also good. Further, the depth of the polka dot pattern was 5 to 7 μm, and no influence on the polka dot pattern was observed by providing the background pattern on both sides. Example 4 Modified polyester resin rG-5 as thermoplastic synthetic resin
95% by weight of 116J (manufactured by Eastman Kodak) and 5% by weight of silica rP-526J (manufactured by Mizusawa Chemical) as a filler.
A pellet of the resin composition was prepared by the same operation as in Example 1, and after drying, it was put into a T-die extruder (9) as shown in FIG.
) and silicone processed paper (composition: silicone/polyethylene (20 μm)/kraft paper (17 tsubo) as process paper.
5 g/m) (12) was extrusion laminated (200 μm thick). At this time, the silicone-treated paper (12) was placed so that the silicone-treated surface was in contact with the molten film of the resin composition (13), and the matrix sheet (6) in Example 1 was
Character pattern (8μ) is not used as a cooling roll.
cooling roll (11
), and the resulting laminate (resin composition/silicon-processed paper) (14) is compressed with a press roll (10) and cooled with a cooling roll (11).
15). The silicone-treated paper (12) was peeled off from the laminate (14) obtained as described above, and the base pattern (depth 6-7 μm) was removed.
) was obtained. Corona discharge treatment (3Q W/ rtr
/min) and the surface wettability index was 54 dynes/C.
After setting the length to 1 m or more (using a wet finger), offset printing was performed, and a copy test was performed using an electrostatic recording (color copy) method. As a result, the printability was good and it was impossible to create counterfeits by copying. The security recording material as described above is particularly suitable for applications requiring strength and water resistance. Example 5 Volip a pyrene resin “LA-2” was used as a thermoplastic synthetic resin.
21J 85%, and acrylic acid grafted polypropylene resin "Polybond PB-10" as a functional group-containing resin.
01J, (manufactured by BP Performance Polymers) 1
After tri-blending with 5% by weight, as shown in Figure 2, a T-die extruder (diameter 40 m, T-die temperature 280°C) (
9), and in the same manner as in Example 4, using a cooling roll (11) having a hairline pattern (by 15 μm depth embossing), laminated products (resin composition 200
μm thickness/silicon processed paper) (14) with winding machine (15)
It was wound up by. The silicone-treated paper (12) was peeled off from the laminate (14) obtained as described above to obtain a sheet base material for a prepaid card having a hairline pattern with a depth of 12 to 13 μm. Corona discharge treatment (3
0W/bo/win) to make the surface wettability index 54 dyne/am or more (by wet finger), and then coated with a heat-sensitive agent. As a result, the adhesion of heat-sensitive drugs,
The color development performance was good in both cases. In addition, in a copy test using an electrostatic recording (color copy) method, no hairline pattern appeared, that is, it was impossible to create a counterfeit product by copying, and it was suitable as a sheet base material for prepaid cards. [Operations/Effects] As mentioned above, according to the present invention, it is possible to inexpensively and easily impart various levels of surface properties and visual effects based on the background pattern, and furthermore, this background pattern can be created using the electrostatic recording method. It is impossible to create a counterfeit item by copying, as it will not be copied at all, and since the background pattern is made up of a combination of microscopic irregularities, the background pattern will be deformed and damaged even if it is partially scratched off intentionally. Since it is possible to easily tell by checking whether or not a security is being used, it is possible to determine the authenticity of securities, etc., and to prevent intentional unauthorized use or abuse. Furthermore, the recording material of the present invention is also waterproof and has excellent strength, so it is suitable for securities and the like that are highly transferable and transferable.
【図面の簡単な説明】[Brief explanation of drawings]
第1図は実施例1で用いた装置を示す概要図、第2図は
実施例3、実施例4及び実施例5で用いた装置を示す概
要図である。
1.9・・・押出ラミネート機
2.10・・・プレスロール
3・・・冷却ロール、 4.12・・・基材5.13・
・・樹脂組成物(溶融フィルム)6・・・母型シート
7・・・ラミネート品(母型シート/樹脂組成物/基材
)
8.15・・・巻取機
11・・・模様を有する冷却ロールFIG. 1 is a schematic diagram showing the apparatus used in Example 1, and FIG. 2 is a schematic diagram showing the apparatus used in Example 3, Example 4, and Example 5. 1.9... Extrusion laminating machine 2.10... Press roll 3... Cooling roll, 4.12... Base material 5.13.
...Resin composition (molten film) 6...Material sheet 7...Laminated product (matrix sheet/resin composition/base material) 8.15...Winder 11...Has a pattern cooling roll