JPH02222641A - 魚介エキスの製造方法 - Google Patents

魚介エキスの製造方法

Info

Publication number
JPH02222641A
JPH02222641A JP1043446A JP4344689A JPH02222641A JP H02222641 A JPH02222641 A JP H02222641A JP 1043446 A JP1043446 A JP 1043446A JP 4344689 A JP4344689 A JP 4344689A JP H02222641 A JPH02222641 A JP H02222641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
shellfishes
fishes
seafood
fish
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1043446A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Masuda
増田 昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MAIKU KK
Original Assignee
MAIKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MAIKU KK filed Critical MAIKU KK
Priority to JP1043446A priority Critical patent/JPH02222641A/ja
Publication of JPH02222641A publication Critical patent/JPH02222641A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は魚介エキスの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、魚介エキスを製造する場合、原料を物理的な方法
で細断したり、加熱するなどの前処理を行なった後、酵
素で加水分解して製造していた。
さらには、酵素による分解の際においては、原料を約5
0″C〜60°C位に加温していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述の従来の技術では、内臓、頭部、骨等に分け・なけ
ればならず面倒であり、作業コスト高となっていた。さ
らに、内臓、頭部、骨等は不可食部であるので、無駄が
生じる。しかして、一般に、蛋白質を加水分解して得ら
れるエキスには、苦味が生ずる。これは、加水分解で生
ずるペブタイドに起因する。また、魚介類を加熱すると
蛋白質が熱変性し、酵素に対する抵抗性が増大し、この
ような条件では、分解率の低下と苦味の発生を起こす。
また、内臓を残したままエキスを製造する場合、加熱さ
れると、内臓に、含まれる自己消化酵素が熱失活して酵
素作用時の助長効果がなくなる。
そこで、本発明では、前処理をする必要がなく、苦味の
ない魚介エキスを製造することができる魚介エキスの製
造方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するために、魚介を、水と食塩と蛋白
分解酵素、及び該魚介の内臓内の自己消化酵素でもって
、常温下で加水分解して、魚介エキスを製造するもので
ある。
〔作用〕
魚介の細断・加熱を行なうことなしに魚介エキスを製造
することができる。また、加熱しないので、内臓内の酵
素は、熱失活しない。さらに、加水分解で生ずるベプタ
イドは低級ベプタイドとすることができると共に、食塩
により魚介の鮮度が低下しにくい。
(実施例〕 以下、本発明を詳説する。
本発明は、第1図に示す様に原料(魚介)を前処理(細
断・加熱)することなく酵素で加水分解し、該魚介をエ
キス化するものであり、酵素で加水分解中には加温しな
いものである。
すなわち、常温下で、魚介を、桶又はタンク等の容器内
で全身が浸る程度の水にて浸し、次に、食塩と蛋白分解
酵素を加え、その状態で所定時間保持し、分解液を形成
する。ここで、食塩は魚介の鮮度の低下を防止するため
のものであって、その添加量は、仕入量(魚介、水等)
に対して15〜20%とする。
しかして、蛋白分解酵素は、微生物起源のバチルスズブ
チリス(B、5ubtiLis)の酵素系とアスペルギ
ルスSP(Aspergillus SP)の酵素系の
2種類である。けだし、一般に蛋白質を酵素的に加水分
解して呈味性天然調味料を製造する場合、使用する酵素
の基質特異性、酵素バラ\ンスによって分解生成物の性
質、呈味が変化するので、上述の2種類が好ましい、具
体的には、バチルスズブチリスのアルカリプロテアーゼ
とアスペルギルスSPの中性プロテアーゼの組合わせが
使用される。また、添加酵素の選択基準として、至1P
l−1、全適温について作用範囲の広いものを選んだ、
つまり、PHについては調節操作をなくし、温度条件に
ついては、冬期でも加温することな(消化できるものと
した。
ここで、アルカリプロテアーゼとは、可溶化力の強いエ
ンド型のプロテアーゼであり、これにより、蛋白質を完
全に可溶化して製品(エキス)の収率向上を計ると共に
、魚介中の油脂を分離させる。また、中性プロテアーゼ
は呈味性の強化である。なお、呈味強化を目的とする場
合、エキソ型ペプチダーゼの活性の強い酵素系が必要で
あり、この酵素によって可溶化した高分子ベプタイドが
遊離アミノ酸や低級ベブタイドに分解される。つまり、
これらの分解生成物がエキスに特有の呈味を与える。従
って、本発明では、上述の様に、可溶化力の強いバチル
スズブチリスのプロテアーゼと呈味性を与えるアスペル
ギルスSPのプロテアーゼを一定の割合で配合したもの
を添加酵素(商品名:マイクザイム、株式会社マイク製
)としたものである、そして、添加酵素の添加量は原#
J(魚介)に対して0.1%である。
また、上述の所定時間とは、夏期は20日前後であり、
冬期(寒冷地)は2力月位である。
なお、食塩により魚介の腐敗は防止できるが、高温下で
酵素分解を行なうため塩阻害による分解率の低下が問題
となる。これに対しては、上述の添加酵素は耐塩性であ
ることと分解時間(保持時間)を延長することにより解
決した。
そして、仕込中は、魚介、水、塩、酵素をよく攪拌する
。具体的には毎日1回程度攪拌作業を行なう、なお、分
解速度は温度が高いほど早いが、エキ不分や香味の点か
ら常温で熟成期間を十分とり長期で仕上げることが好ま
しい。
しかして、加水分解は、上述の添加酵素である蛋白分解
酵素と魚介の内臓内の自己消化酵素により行なわれる。
そして、酵素分解が進むにしたがって、魚介の原形は消
失し肉質と骨とは分離する。また、肉質の蛋白質は溶解
し、全体が熔解状態となり、油脂分も遊離状態となる。
そして、形成された分解液を、粗目の篩を用いて   
粗ろ過して   骨・残金と粘ちょうエキスとに分離す
る。残金とは未分解物である。従って、骨・残金は水洗
いした後、乾燥させれば、容易に食べることができる。
さらに、粉砕して骨粉とすることも好ましい。
また、粘ちょうエキスは、遠心分離機にかけて、魚油と
エキスとに分離するが、このとき、ペースト状分解物が
得られる。このようにして夾雑物を除いたエキスは、若
干濁って不透明な液であるので、これを、更に、ろ過機
にて精密ろ過すれば、透明エキスが得られる。なお、エ
キス製造時に副生ずる魚油は不飽和度が高いが硬化油脂
肪酸石鹸等に使用することができ、また、ペースト状分
解物は魚醤として利用することができる。そして、エキ
スの食塩が問題となる場合は限外ろ過で容易にその食塩
を除去することができる。
以下、実験例を示すが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。なお、実験例は、エキスの品質を規定するた
めに、可溶性固形分とアミノ態窒素を測定した。また、
加水分解の程度を検出するために、アミノ態窒素と総窒
素の比を計算した。
実験例1 鰯(生)10kgを水洗いし、全身が浸る程度の水41
を加え、次に食塩2.46kg (15%)と蛋白分解
酵素10g(魚に対しO,1wt%)を加え、平均温度
21″C(室m)で25日間放置した。そして、得られ
た分解液を第1図に示す方法にて精製し、第1表及び第
2表の結果を得た。
第 1 表(魚肉エキス等の収量) なお、従来品とは、鰯を細断して、60”0〜70℃で
10分間分熱した後、蛋白分解酵素(商品名:マイクザ
イム、株式会社マイク製)で酵素分解させたものであっ
て、酵素分解は、50’Cで5時間行なった。また、エ
キスは褐色を示し、・ペースト状分解物は水分71%を
含むものであり、骨は乾燥させたものである。
第 2 表(エキスの成分) なお、可溶性固形物においては、食塩を除外し、アミノ
態窒素はホルモール滴定法(F、N)により、総窒素は
セミクルゾール法(T、N)により行なった。
しかして、第1表に示す如く、エキス量は、実験例1の
ものは、5.90(1)であり、従来品は5.01 (
f)であるので、実験例1は従来品に比べて約18%の
増収である。また、第2表より、エキスの成分は、従来
品より高値を示した。さらに、加水分解率の指標である
F、N/T、Nの値は実験例1では27.78%であり
、従来品では18.59%であった。これは、実験例1
のものがよく低分化されて旨味成分が多いことを意味す
る。なお、エキスの苦味について、10名にて苦味の判
定を行なったところ、実験例1のものに苦味を感じた者
は無かったが、従来品については9名が苦味を感じた。
実施例2 大正エビ(生)1kgを水洗いし、全身が浸る程度の水
0.9(j! )を加え、次に、食塩335g (15
%)と蛋白分解酵素1g(エビに対してO,1wt%)
を加え、平均温度20,5°C(常温)で22日間放置
した。
そして、得られた分解液を第1図に示す方法にて精製し
、第3表及び第4表の結果を得た。
第 3 表(エキス等の収量) なお、従来品とは、エビを細断して、60°C〜70°
Cで10分間加熱した後、蛋白分解酵素(商品名:マイ
クザイム)で酵素分解させたものであって、酵素分解は
50°Cで5時間行なった。エキスは黄褐色を示し、ペ
ースト状分解物は水分63%を含むものであり、エビ殻
は乾物である。
第 4 表(エキスの成分) なお、可溶性固形物においては、食塩を除外し、アミノ
態窒素はホルモール滴定法により、総窒素はセミケルプ
ール法により行なった。
しかして、第3表に示す如く、エキス量は、実験例2の
ものは、1.09(!、)であり、従来品は0.96 
(jりであるので、実験例2は従来品に比べて約13%
の増収である。また、第4表より、エキスの成分は、従
来品より高値を示した。さらに、加水分解率の指標であ
るF、 N/T、 Nの値は実験例2では、47.32
%であり、従来品では27.16%であった。これは、
実験例1と同様、よく低分子化され、旨味も従来品に比
べて優れていることが判る。なお、エキスの苦味につい
て、10名にて苦味の判定を行なったところ、実験例2
のものに苦味を感じた者は無かったが、従来品について
は6名が苦味を感じた。また、副生されるペースト状分
解物は主として内臓であるが、これは美味でホワグラ(
フランス料理)に酷似する。
なお、本発明は上述の実験例に限定されず、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で変更自由であり、例えば、水と食
塩と蛋白分解酵素とを混合した後、この混合液に魚介を
浸漬するも可能であり、また、魚介としては、海水魚は
もとより淡水魚も含む。
〔発明の効果〕
本発明は、次に記載する効果を奏する。
苦味のない低級ペブタイドを作ることができるので、旨
味のあるエキスを製造することができる。
そして、魚介を内臓、頭部、骨等に分離することなく、
そのままの状態で処理することができるので、作業性に
優れたものとなり、さらに、内臓、頭部、骨等もすべて
利用することができ、材料に無駄が生じることがなく、
しかも、加熱しないので、加熱用の装置及びそのための
燃料を必要とせず、経済的であり、内臓の自己消化酵素
を有効に利用することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すフローチャート図であ
る。 第1図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、魚介を、水と食塩と蛋白分解酵素、及び該魚介の内
    臓内の自己消化酵素でもって、常温下で加水分解して、
    魚介エキスを製造することを特徴とする魚介エキスの製
    造方法。
JP1043446A 1989-02-22 1989-02-22 魚介エキスの製造方法 Pending JPH02222641A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1043446A JPH02222641A (ja) 1989-02-22 1989-02-22 魚介エキスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1043446A JPH02222641A (ja) 1989-02-22 1989-02-22 魚介エキスの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02222641A true JPH02222641A (ja) 1990-09-05

Family

ID=12663929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1043446A Pending JPH02222641A (ja) 1989-02-22 1989-02-22 魚介エキスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02222641A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1071105C (zh) * 1995-12-22 2001-09-19 味之素株式会社 用于食品的高浓缩提取物及其生产方法
KR20020076363A (ko) * 2001-03-28 2002-10-11 강동수 단백질 분해효소를 이용한 재첩 정미성분들의 추출 촉진과이를 이용한 음료의 가공방법
US8173014B2 (en) 2002-12-02 2012-05-08 Marine Bioproducts As Apparatus for hydrolysis of a protein containing raw material and application of the resulting hydrolysis products
JP2012532629A (ja) * 2010-09-28 2012-12-20 中国科学院南海海洋研究所 海洋由来のBacillusbarbaricusSCSIO02429及びこれを用いたイカオリゴペプチドの調製方法
CN102934784A (zh) * 2012-11-26 2013-02-20 中国计量学院 一种油脂相中利用虾加工副产物制备热反应虾味香精的方法
JP2018520699A (ja) * 2015-06-16 2018-08-02 アシペンサー バイオテック リミテッド チョウザメ卵嚢膜に由来する油
WO2022210963A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 ナガセケムテックス株式会社 食品用酵素組成物

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1071105C (zh) * 1995-12-22 2001-09-19 味之素株式会社 用于食品的高浓缩提取物及其生产方法
KR20020076363A (ko) * 2001-03-28 2002-10-11 강동수 단백질 분해효소를 이용한 재첩 정미성분들의 추출 촉진과이를 이용한 음료의 가공방법
US8173014B2 (en) 2002-12-02 2012-05-08 Marine Bioproducts As Apparatus for hydrolysis of a protein containing raw material and application of the resulting hydrolysis products
US9232812B2 (en) 2002-12-02 2016-01-12 Marine Bioproducts A.S. Apparatus and method for hydrolysis of a protein containing raw material and application of the resulting hydrolysis products
JP2012532629A (ja) * 2010-09-28 2012-12-20 中国科学院南海海洋研究所 海洋由来のBacillusbarbaricusSCSIO02429及びこれを用いたイカオリゴペプチドの調製方法
CN102934784A (zh) * 2012-11-26 2013-02-20 中国计量学院 一种油脂相中利用虾加工副产物制备热反应虾味香精的方法
JP2018520699A (ja) * 2015-06-16 2018-08-02 アシペンサー バイオテック リミテッド チョウザメ卵嚢膜に由来する油
US11197490B2 (en) 2015-06-16 2021-12-14 Shah Caviar Limited Sturgeon roe sack membrane-derived oil
WO2022210963A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 ナガセケムテックス株式会社 食品用酵素組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2421058C (en) Protein hydrolysates produced with the use of marine proteases
JP4226299B2 (ja) 魚由来ゼラチンペプチドの製造方法
Nanda et al. A review: Application of bromelain enzymes in animal food products
JP3325892B2 (ja) 肉加水分解産物の製造方法及び肉加水分解産物の使用
US4853231A (en) Method for preparation of tastable matters consisting primarily of low molecular weight peptides
JP2002000234A (ja) うなぎ骨の有効処理方法
JPWO2005027657A1 (ja) 蛋白質加水分解物の製造方法および蛋白質加水分解物
JPH02222641A (ja) 魚介エキスの製造方法
JP2716953B2 (ja) 醗酵調味料の製造方法
JP4030084B2 (ja) 調味料の製造方法
Kristinsson et al. Chemical processing methods for protein recovery from marine by-products and underutilized fish species
JP2004073186A (ja) 魚卵外皮の酵素分解によるアミノ酸成分の製法
JPS6324872A (ja) すり身の製造法
JP3171831B2 (ja) 酸性調味料
JPH0347051A (ja) 調味料原液の製造方法
JP2000060496A (ja) 魚骨粉の製造方法
JPH0581219B2 (ja)
JP2005176815A (ja) 魚醤油の製造法
JPH11346718A (ja) 酵素を利用した食肉加工品
AU605797B2 (en) Method for preparation of tastable matters consisting mainly of low molecular weight peptides
JP2936055B2 (ja) サンマの内臓由来のプロテアーゼおよび淡色調味料の製造方法
JP2001178398A (ja) 発酵調味料及びその製造方法
JP2020058291A (ja) 魚卵加工品の製造方法、たらこ加工品の製造方法及び魚卵用食感改良剤
Pradana et al. The Effect of Ethylenediaminetetraacetic Acid (EDTA) and Pepsin Enzyme Addition on The Characteristics of Yellowstripe Fish (Selaroides Leptolepis) Collagen and Gelatin
JPH0775527A (ja) 食用骨粉の製造法