JPH0121946Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は収納飾り体付帽子に係り、帽子の飾
り体に帽子を折り畳んで収納することができるよ
うにした収納飾り体付帽子に関するものである。

〔考案の技術的背景とその問題点〕

帽子は通常、常時頭に被つているものではな
く、使用者の気分、場所等に応じて脱いだり被つ
たりするものであるが、帽子を被らずに携帯する
際には、従来は帽子自体をそのまま携帯する為
に、量が嵩張り不便であつた。また、携帯時の体
裁が悪く、外観上も好ましいものとはいえない等
の欠点を有していた。

〔考案の目的〕

そこで、この考案は、叙上の欠点を解消すべく
案出されたもので、帽子に取付けられた飾り体に
帽子自体を折り畳み収納できるように構成し、携
帯に便ならしめると共に、飾り体の装飾としての
効果をも楽しめる収納飾り体付帽子を提供するこ
とを目的とする。

〔考案の概要〕 このためこの考案の要旨とするところは、折り
畳み自在な薄手の布から成る帽子に、該帽子が折
り畳み収納される収納部を設けた飾り体を取付け
たことに存するものである。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の一実施例を説明する。図にお
いて示される符号Ａは帽子であり、符号Ｂは該帽
子に取付けられる飾り体である。

帽子Ａは飾り体Ｂに収納されるよう折り畳み自
在な薄手の布から成るものであり、飾り体Ｂは帽
子Ａを収納できるよう袋状の収納部１を有する形
状となつている。飾り体Ｂの裏面には第２図に示
す如く収納部１の開口部が設けられており、該開
口部には、帽子Ａを折り畳み収納した際に閉じる
ことができるようにスライドフアスナー２が取付
られているものであるが、このスライドフアスナ
ー２の代りにスナツプ、ホツク、ボタン等で開閉
ができるようにしてもよく、その開閉手段である
止め具は任意に選択できるものである。また、飾
り体Ｂの裏面内側には、帽子Ａに取付られるため
の固定片３が縫着されており、該固定片３が帽子
Ａ適位置に固定されて、帽子Ａを被つて使用する
際には飾り体Ｂの表面が常に外側方向になり、帽
子Ａの装飾となるものである。

この際、固定片３をゴム紐等の弾力性に富むも
ので形成すれば、飾り体Ｂに帽子Ａを折り畳んで
収納するのが極めて容易になると共に、固定片３
の帽子Ａと飾り体Ｂの固定部分に加わる力が減殺
されるので、取付け部分が容易に壊れにくくなる
効果を有するものである。

また、飾り体Ｂは、布、ビニール等の合成樹脂
等その材質は特に限定されることなく任意に選択
できるものであり、その形状も帽子Ａが収納され
る収納部１を有するものであれば足り、第４図に
示す如く象を模した形状にしたり、第５図に示す
如く、テニスボール収納缶４の蓋体５となるよう
な形状にすることができる等、様々な形態をとる
ことが可能である。

ところで、飾り体Ｂは固定片３を介して帽子Ａ
に固定されているが、第４図に示すように固定片
３と飾り体Ｂの対応する部分に面フアスナー６を
接着し、飾り体Ｂが帽子Ａに着脱自在となるよう
に形成すれば、様々な形態の飾り体Ｂを用意して
おくことにより、好みに応じて飾り体Ｂを取り替
えることができ、また、飾り体Ｂ自体をも帽子Ａ
と切り離して楽しむことができる等極めて興趣に
富んだものとなる。このとき、飾り体Ｂと帽子Ａ
に直接面フアスナー６を取付けて着脱自在となる
ようにすることは勿論、面フアスナー６の他、ス
ナツプ、ホツク等を使用してもよい。

そして、これが使用を説明すると、通常、第２
図、第３図に示すように帽子Ａを折り畳んで飾り
体Ｂの収納部１内に収納し、ポケツトや鞄等に入
れて携帯するものであり、必要に応じて飾り体Ｂ
から帽子Ａを取り出して頭に被るものである。

〔考案の効果〕

したがつて、この考案は、折り畳み自在な薄手
の布から成る帽子Ａに、該帽子Ａが折り畳み収納
される収納部１を設けた飾り体Ｂを取付けたもの
であるから、帽子Ａを折り畳んで飾り体Ｂに収納
することができるものであり、帽子Ａを頭に被ら
ずに携帯する際に、帽子Ａを収納した飾り体Ｂを
携帯すればよく、量的に嵩張らずに小さくまとま
るので携帯に至つて便利である。また、外観上も
好ましく、帽子Ａが収納された飾り体Ｂをアクセ
サリーとして楽しめると共に、飾り体Ｂから帽子
Ａが出てくる意外性とも相俟つて極めて興趣に富
むものであり、また、構成が簡単であるので、安
価にて大量生産できる等の効果を有するものであ
る。

以上説明したように、この考案によれば、帽子
に取付けられた飾り体に帽子自体を収納すること
ができるので、携帯に極めて便利であると共に、
該帽子が収納された飾り体をアクセサリーとして
も楽しめる等実用上極めて有益な種々の効果を奏
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図はこの考案の一実施例を示す
もので、第１図は斜視図、第２図は帽子を折り畳
んで飾り体に収納する際の斜視図、第３図は帽子
を飾り体に収納した状態の斜視図であり、第４図
及び第５図は他の実施例における斜視図である。 Ａ……帽子、Ｂ……飾り体、１……収納部、２
……スライドフアスナー、３……固定片、４……
収納缶、５……蓋体、６……面フアスナー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 折り畳み自在な薄手の布から成る帽子に、該
   帽子が折り畳み収納される収納部を設けた飾り
   体を取付けたことを特徴とする収納飾り体付帽
   子。 ２ 前記飾り体を帽子に着脱自在に取付けたこと
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の収納飾り体付帽子。