JP7475876B2 - 排出装置、固体燃料粉砕装置及びボイラシステム並びに排出装置の運転方法 - Google Patents
排出装置、固体燃料粉砕装置及びボイラシステム並びに排出装置の運転方法 Download PDFInfo
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Description
本開示の一態様に係る排出装置は、固体燃料を粉砕する粉砕機の外殻を為す筐体に設けられた開口から粉砕された前記固体燃料を排出する排出装置であって、前記開口の下方に設けられ、前記開口と連通し、前記開口から排出される粉砕された前記固体燃料が流通するダクトと、前記ダクトの内部に設けられ、前記ダクトの内部に流体を噴射する噴射部と、を備え、前記噴射部は、前記開口の下方であって、前記開口を平面視した際に前記開口の外側に設けられている。
本実施形態に係るボイラシステム1は、固体燃料粉砕装置100とボイラ200とを備えている。
なお、本実施形態では、上方とは鉛直上側の方向を、上部や上面などの“上”とは鉛直上側の部分を示している。また同様に“下”とは鉛直下側の部分を示すものであり、鉛直方向は厳密ではなく誤差を含むものである。
ここで、バイオマス燃料とは、再生可能な生物由来の有機性資源であり、例えば、間伐材、廃材木、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ及びこれらを原料としたリサイクル燃料(ペレットやチップ)などであり、ここに提示したものに限定されることはない。バイオマス燃料は、バイオマスの成育過程において二酸化炭素を取り込むことから、地球温暖化ガスとなる二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルとされるため、その利用が種々検討されている。
ハウジング11は、鉛直方向に延びる筒状に形成されるとともに、回転テーブル12とローラ13と回転式分級機16と、燃料供給部17とを収容する筐体である。ハウジング11の内周面11aは、略円筒状であり、ハウジング11の上下方向に延びる中心軸線C1(図2参照)は、後述する回転テーブル12及び回転式分級機16の中心軸線C1と略一致している。
ハウジング11の天井部42の中央部には、燃料供給部17が取り付けられている。この燃料供給部17は、バンカ21から導かれた固体燃料をハウジング11内に供給するものであり、ハウジング11の中心位置に上下方向に沿って配置され、下端部がハウジング11内部まで延設されている。
回転テーブル12は、平面視円形の部材であり、燃料供給部17の下端部が対向するように配置されている。回転テーブル12の上面は、例えば、中心部が低く、外側に向けて高くなるような傾斜形状をなし、外周部が上方に曲折した形状をなしていてもよい。燃料供給部17は、固体燃料(本実施形態では例えば石炭やバイオマス燃料)を上方から下方の回転テーブル12に向けて供給し、回転テーブル12は供給された固体燃料をローラ13との間で粉砕するもので、粉砕テーブルとも呼ばれる。
回転テーブル12の外周には、一次空気流路100aから一次空気ダクト27を介して流入する一次空気をハウジング11内の回転テーブル12の上方の空間に流出させる吹出口25(図2参照)が設けられている。吹出口25の近傍にはベーン26(図2参照)が設置されており、吹出口25から吹き出した一次空気に旋回力を与える。ベーン26により旋回力が与えられた一次空気は、旋回する速度成分を有する気流となって、回転テーブル12上で粉砕された固体燃料をハウジング11内の上方の回転式分級機16へと導く。なお、一次空気に混合した固体燃料の粉砕物のうち、所定粒径より大きいものは回転式分級機16により分級されて、または、回転式分級機16まで到達することなく、落下して回転テーブル12に戻されて、再びローラ13との間で粉砕される。
図1では、ローラ13が代表して1つのみ示されているが、回転テーブル12の上面を押圧するように、周方向に一定の間隔を空けて、複数のローラ13が対向して配置される。例えば、外周部上に120°の角度間隔を空けて、3つのローラ13が周方向に均等な間隔で配置される。この場合、3つのローラ13が回転テーブル12の上面と接する部分(押圧する部分)は、回転テーブル12の回転中心軸(中心軸線C1)からの距離が等距離となる。
回転式分級機16によって分級された微粉燃料は、出口19から供給流路100bへ排出され、一次空気とともに後工程へと搬送される。供給流路100bへ流出した微粉燃料は、ボイラ200のバーナ部220へ供給される。
通常、ミル10の内部には、粉砕した固体燃料である粉砕後燃料を搬送するための一次空気が供給されて、圧力が高くなっている。バンカ21の直下にある上下方向に延在する管であるダウンスパウト部24には内部に燃料が積層状態で保持されていて、ダウンスパウト部24内に積層された固体燃料層により、ミル10側の一次空気と微粉燃料が逆流入しないようなシール性を確保している。
ミル10へ供給する固体燃料の供給量(給炭量)は、搬送部22のベルトコンベアのベルト速度で調整されてもよい。
送風部30は、ハウジング11へ送風される一次空気を適切な温度に調整するために、本実施形態では、一次空気通風機(PAF:Primary Air Fan)31と、熱ガス流路30aと、冷ガス流路30bと、熱ガスダンパ30cと、冷ガスダンパ30dとを備えている。
また、熱ガス流路30aから供給する熱ガスに、図示しないガス再循環通風機を介してボイラ200から排出された燃焼ガスの一部を導き、混合気とすることで、一次空気流路100aから流入する一次空気の酸素濃度を調整してもよい。
また、本実施形態の状態検出部40は、例えば、温度計測手段であり、ローラ13により粉砕された固体燃料を回転式分級機16へ吹き上げるためにハウジング11の内部に供給する一次空気の温度と、ハウジング11の内部において出口19までの一次空気の温度を検出して、上限温度を超えないように送風部30を制御する。なお、一次空気は、ハウジング11内において、粉砕物を乾燥しながら搬送することによって冷却されるので、ハウジング11の上部空間から出口19での温度は、例えば約60~80度程度となる。
ボイラ200は、図1に示すように、火炉210とバーナ部220とを備えている。
ボイラ200の各熱交換器への給水は、節炭器(図示省略)において加熱された後に、蒸発器(図示省略)および過熱器(図示省略)によって更に加熱されて高温高圧の蒸気が生成され、発電部である蒸気タービン(図示省略)へと送られて蒸気タービンを回転駆動し、蒸気タービンに接続した発電機(図示省略)を回転駆動して発電が行われ、ボイラシステム1を構成する。
また、ハウジング11の底面部11dであって、移動部72の回転軌道上には、開口11eが形成されている。開口11eは、図3及び図4に示すように、上下方向に貫通する孔であり、本実施形態では平面視で例えば四角形状をしている。開口11eは、中心軸線C1の径方向の外側に設けられている。スクレーパ70は、底面部11dに堆積した粉砕後燃料を開口11eに案内する。
フランジ部73cは、板状の部材である。フランジ部73cは、スピレージシュート73の周方向の全域に亘って設けられる四角形の枠状の部材である。フランジ部73cは、上面がハウジング11の底面部11dの下面と面接触して接続していてもよく、または、接続フランジ部90の上面と底面部11dの下面との間は、一部領域または全領域にシール部材を介して接続していてもよい。フランジ部73cには上下方向に貫通する複数の貫通孔が形成されている。複数の貫通孔は、周方向に所定の間隔で並んで形成されており、各貫通孔を挿通するボルト73eによってハウジング11の底面部11dに固定されている。
スクレーパ70は、開口11eの上方を通過するため、スクレーパ70によって開口11eに案内された残炭は、開口11eのうち回転方向Rの後方側(上流側。換言すれば図4Aの紙面下方側)から残炭の開口11eへの落下が始まる。したがって、開口11eからスピレージシュート73へ流入する残炭の量は、スクレーパ70の回転方向Rにおける後方側(上流側)の方が、前方側(下流側)よりも残炭排出量が大きくなることから、残炭排出量が多くなる側へアシストガスの噴出圧力が大きくすることができるので好適である。
スピレージホッパ75の天井部75aには、内部の空間の圧力を減圧するベント配管80が連通している。ベント配管80には、ベント弁81が設けられている。ベント弁81を開状態とすることで、スピレージホッパ75の内部空間と、スピレージホッパ75の外部空間とが連通する。これにより、スピレージホッパ75の内部の圧力を低減させることができる。
まず、通常運転時におけるミル10の作用について図2を用いて説明する。なお、通常運転時とは、燃料供給部17から回転テーブル12に固定燃料が供給され、回転テーブル12上で固体燃料を粉砕している状態をいう。
次に、本実施形態に係るミル10を緊急停止させる際に行う運転について説明する。ミル10が異常等を検知すると、ミル10は緊急停止する。緊急停止すると、燃料供給部17からの固体燃料の供給、回転テーブル12の回転及び一次空気ダクト27からの一次空気の導入等を停止する場合がある。このような場合には、回転テーブル12上の粉砕後燃料は、回転テーブル12上に残留する。また、一次空気によって搬送中だった粉砕後燃料の一部が落下し、回転テーブル12上またはハウジング11の底面部11dに堆積する。このとき、回転テーブル12の回転が停止しているので、スクレーパ70の回転も停止している。よって、スクレーパ70による底面部11d上の残炭の排出も行われない。
このように、ハウジング11内の残炭を排出し、ハウジング11内で残炭の自然酸化昇温や着火を抑制する。
次に、アシストガス噴射部74がアシストガスを噴射するタイミングについて、図6A及び図6Bを用いて説明する。
本実施形態の固体燃料粉砕装置100は、制御部50によって、ミル10の負荷に基づいて、アシストガス噴射部74から噴射されるアシストガスの噴射量を設定している。具体的には、本実施形態の制御部50は、負荷がゼロとなるクリアリング運転時や、ミル10の低負荷(低給炭量)運転時にアシストガスを噴射する。これは、クリアリング運転時には、一次空気の供給が停止されているので、底面部11d上の残炭の堆積量が最大となるとの知見に基づくものである。また、ミル10の低負荷運転時には、給炭量の低下に応じて一次空気の流量も少なく制御されるため、スピレージの排出量が増大するとの知見に基づくものである。
また、クリアリング運転が開始されると、供給配管弁78aを開状態とし所定量のアシストガスを噴射する。
また、クリアリング運転が開始されると、分岐配管弁83を閉状態とするとともに、供給配管弁78aを開状態とし所定量のアシストガスを噴射する。これにより、アシストガスの噴射による残炭の堆積を抑制しながら、アシストガスの使用量を抑制することができる。
また、クリアリング運転が開始されると、流量調整弁85を略全開状態(調整弁の定格流量開度)とし所定量のアシストガスを噴射する。これにより、アシストガスの噴射による残炭の堆積を抑制しながら、アシストガスの使用量を抑制することができる。
開口11eを介してスピレージシュート73に流入した粉砕後燃料である残炭の大部分は、開口11eの鉛直下方の領域に落下する。本実施形態では、アシストガス噴射部74(特に噴射配管77)が開口11eを上面視した際に開口11eの外側に設けられている。すなわち、アシストガス噴射部74は、開口11eの鉛直下方の領域には設けられていない。これにより、開口11eを介してスピレージシュート73に流入した残炭がアシストガス噴射部74の上部に接触や堆積し難い。したがって、残炭をアシストガス噴射部74上に堆積し難くすることができる。これにより、スピレージシュート73の閉塞を抑制することができる。
次に、本実施形態の変形例(変形例1)について、図9を用いて説明する。
本変形例では、接続フランジ部90を設けている点で上記第1実施形態と異なっている。その他の点は、第1実施形態と同様であるので、同様の構成については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
上述のように、接続フランジ部90は、スピレージシュート73のフランジ部73cとハウジング11の底面部11dとの間に設けられている。接続フランジ部90は、中央領域に開口90aが形成された四角形枠状の部材である。接続フランジ部90に形成された開口90aは、ハウジング11の底面部11dに形成された開口11eと略同一の形状とサイズとされている。接続フランジ部90は、接続フランジ部90に形成された開口90aの枠の内側の縁と底面部11dに形成された開口11eの内側の縁とが略連続するように配置されている。接続フランジ部90の上面は、底面部11dの下面に面接触して接続していてもよく、または、接続フランジ部90の上面と底面部11dの下面との間は、一部領域または全領域にシール部材を介して接続していてもよい。接続フランジ部90には上下方向に貫通する貫通孔が複数形成され、接続フランジ部90の下面側の貫通孔のサイズは大きく形成された段付き孔とされている。接続フランジ部90とハウジング11とは、接続フランジ部90に形成された貫通孔を挿通し、ハウジング11の底面部11dに形成されたボルト孔(雌ねじ部)と螺合する第1ボルト91によって、固定されている。この際に、第1ボルト91のボルト頭部分は、接続フランジ部90の下面側の貫通孔の大きく形成された段付き孔部分に収納されることで、スピレージシュート73のフランジ部73cとの接続に干渉しないようにしてもよい。
また、接続フランジ部90の下面は、フランジ部73cの上面と面接触して接続、またはシール部材を介して接続している。接続フランジ部90には、貫通孔よりも外側にボルト孔(雌ねじ部)が複数形成されている。各ボルト孔は、フランジ部73cに形成された貫通孔と連通している。接続フランジ部90とフランジ部73cとは、フランジ部73cに形成された貫通孔を挿通し、ボルト孔と螺合する第2ボルト92によって固定されている。
本変形例でも、アシストガス噴射部74の噴射配管77は、開口11eの鉛直下方の領域には設けられることはなく、開口11eを介してスピレージシュート73に流入した残炭がアシストガス噴射部74の上部に接触や堆積し難くなっている。これにより、スピレージシュート73の閉塞を抑制することができる。
次に、本実施形態の変形例(変形例2)について、図10を用いて説明する。
本変形例では、スピレージシュート73Aが鉛直部93及び凹部95を有している点で、主に第1実施形態と異なっている。その他の点は、第1実施形態と同様であるので、同様の構成については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態の変形例(変形例3)について、図11を用いて説明する。
本変形例では、スピレージシュート73Aが鉛直部93及び凹部96を有している点で、第1実施形態と異なっている。また、アシストガス噴射部74の代わりに、アシストガスダクト97が設けられている点で、第1実施形態と異なっている。その他の点は、第1実施形態と同様であるので、同様の構成については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
鉛直部93の下端側と傾斜部94の上端側の底面との接続位置には、ハウジング11の中心軸線C1側に突出する空間の凹部96が形成されている。凹部96は、開口11eを平面視した際に、開口11eの外側に張り出した空間を形成するように設けられている。凹部96には、アシストガスダクト97が収容されている。アシストガスダクト97とスピレージシュート73Bの内部空間とは、隔壁部98によって隔てられている。隔壁部98には、連通孔98aが形成されている。連通孔98aは、アシストガスダクト97と、スピレージシュート73Bの内部空間とを連通している。アシストガスダクト97内には、アシストガスが導入されるとともに流通しており、連通孔98aを介して、アシストガスダクト97内のアシストガスが、スピレージシュート73Bの内部空間へ噴射される。すなわち、本変形例ではアシストガスダクト97が第1実施形態の噴射配管77と同様なアシストガス噴出し機能を有する。
例えば、上記実施形態では、スピレージシュート73の傾斜角度を安息角度以上とする例について説明したが、本開示はこれに限定されない。アシストガス噴射部74からのアシストガス噴出しをスピレージシュートの傾斜角度を安息角度以下としてもよい。スピレージシュートの傾斜角度を安息角度以下とすることで、安息角度以上とした場合と比較して、スピレージシュートの上下方向の長さ(高さ)を短くすることができる。また、上記実施形態ではスピレージシュート73にアシストガス噴射部74を設けたことにより、スピレージシュートの傾斜角度を安息角度以下としてもスピレージシュートの閉塞を抑制できる。これにより、固体燃料粉砕装置100の全体の高さをより低くすることができるので、固体燃料粉砕装置100及びボイラ200の建設コストをより低減させることができる。
また、制御部50は、閉塞が発生していると判断した場合に、アシストガス噴射部74から噴射されるアシストガスの量を、給炭量(ミル負荷)に応じて設定した噴射量よりも一時的に増加させて噴射し、閉塞を解消するようにしてもよい。また、閉塞解消後、差圧が元に戻ればまた給炭量(ミル負荷)に応じたアシストガスの噴射量に戻るよう設定してもよい。
また、ダクトの入口開口は、筐体に形成された開口よりも大きく形成されている。これにより、噴射部は、筐体に形成された開口の鉛直下方の領域に容易に設けないようにできるので、粉砕された固体燃料を噴射部に堆積し難くするとともに、噴射部はダクトの入口開口付近に設けて効果的に粉砕された固体燃料へ流体を噴出することができる。これにより、ダクト内に流入する粉砕された固体燃料の量に対して、ダクトの流路断面を十分に大きく形成しながら、効果的に粉砕された固体燃料へ流体を噴出することができるので、ダクトにおける粉砕された固体燃料の閉塞を抑制することができる。
前記筐体(11)の内部に収容され、上下方向に延びる中心軸線(C1)を中心として回転する回転テーブル(12)を有し、前記回転テーブル(12)上の前記固体燃料を粉砕する粉砕部(12、13)と、前記回転テーブル(12)の下方に設けられ、前記筐体(11)の底面部(11d)の上面を前記中心軸線(C1)を中心として回転移動し前記筐体(11)に形成された開口(11e)へ前記底面部に堆積した粉砕された前記固体燃料を案内する掃出部(70)と、を有し、前記開口(11e)は、前記中心軸線(C1)の径方向の外側であって、回転移動する前記掃出部(70)の軌道上に形成されている。
10 :ミル(粉砕機)
11 :ハウジング(筐体)
11a :内周面
11b :側面部
11d :底面部
11e :開口
12 :回転テーブル
13 :ローラ
14 :駆動部
16 :回転式分級機
16a :ブレード
17 :燃料供給部
18 :モータ
19 :出口
20 :給炭機
21 :バンカ
22 :搬送部
23 :モータ
24 :ダウンスパウト部
25 :吹出口
26 :ベーン
27 :一次空気ダクト
30 :送風部
30a :熱ガス流路
30b :冷ガス流路
30c :熱ガスダンパ
30d :冷ガスダンパ
31 :一次空気通風機
32 :押込気通風機
34 :熱交換器
40 :状態検出部
41 :底面部
42 :天井部
45 :ジャーナルヘッド
47 :支持アーム
48 :支持軸
49 :押圧装置
50 :制御部
60 :排出装置
70 :スクレーパ(掃出部)
71 :アーム部
72 :移動部
73 :スピレージシュート
73A :スピレージシュート
73B :スピレージシュート
73a :入口開口
73b :出口開口
73c :フランジ部
73d :底面
73e :ボルト
74 :アシストガス噴射部(噴射部)
75 :スピレージホッパ
75a :天井部
76 :仕切弁
77 :噴射配管
77a :噴射孔
78 :供給配管
78a :供給配管弁
79 :フランジ継手
79a :噴射配管側フランジ継手
79b :供給配管側フランジ継手
80 :ベント配管
81 :ベント弁
82 :分岐配管
83 :分岐配管弁
84 :オリフィス
85 :流量調整弁
90 :接続フランジ部
90a :開口
91 :第1ボルト
92 :第2ボルト
93 :鉛直部
94 :傾斜部
95 :凹部
95a :底面
96 :凹部
97 :アシストガスダクト
98 :隔壁部
98a :連通孔
100 :固体燃料粉砕装置
100a :一次空気流路
100b :供給流路
200 :ボイラ
210 :火炉
220 :バーナ部
Claims (7)
- 固体燃料を粉砕する粉砕機の外殻を為す筐体に設けられた開口から粉砕された前記固体燃料を排出する排出装置であって、
前記開口の下方に設けられ、前記開口と連通し、前記開口から排出される粉砕された前記固体燃料が流通するダクトと、
前記ダクトの内部に設けられ、前記ダクトの内部に流体を噴射する噴射部と、を備え、
前記噴射部は、前記開口の下方であって、前記開口を平面視した際に前記開口の外側に設けられている排出装置。 - 前記ダクトは、前記開口と連通する入口開口を有し、前記入口開口から水平面に対して傾斜するように延びていて、
前記入口開口は、前記開口よりも大きなサイズで形成されている請求項1に記載の排出装置。 - 請求項1または請求項2に記載の排出装置と、
前記固体燃料を粉砕する前記粉砕機と、を備え、
前記粉砕機は、
前記筐体の内部に収容され、上下方向に延びる中心軸線を中心として回転する回転テーブルを有し、前記回転テーブル上の前記固体燃料を粉砕する粉砕部と、
前記回転テーブルの下方に設けられ、前記筐体の底面部の上面を前記中心軸線を中心として回転移動し前記筐体に形成された開口へ前記底面部に堆積した粉砕された前記固体燃料を案内する掃出部と、を有し、
前記開口は、前記中心軸線の径方向の外側であって、回転移動する前記掃出部の軌道上に形成されている固体燃料粉砕装置。 - 前記噴射部は、前記開口の中心よりも前記径方向の外側に向かって流体を噴射する請求項3に記載の固体燃料粉砕装置。
- 前記噴射部は、流体を噴射する複数の噴射孔を有し、
複数の前記噴射孔は、前記掃出部が回転移動する回転方向に沿って並んで配置されていて、前記掃出部の前記回転方向の前方側よりも前記回転方向の後方側の方が、流体を噴射する噴射圧力が大きい請求項3または請求項4に記載の固体燃料粉砕装置。 - 請求項3から請求項5のいずれかに記載の固体燃料粉砕装置と、
前記固体燃料粉砕装置で粉砕された前記固体燃料を燃焼して蒸気を生成するボイラと、
を備えたボイラシステム。 - 固体燃料を粉砕する粉砕機の外殻を為す筐体に設けられた開口から粉砕された前記固体燃料を排出する排出装置の運転方法であって、
前記排出装置は、
前記開口の下方に設けられ、前記開口と連通し、前記開口から排出される粉砕された前記固体燃料が流通するダクトと、
前記ダクトの内部であって前記開口を平面視した際に前記開口の外側に設けられ、前記ダクトの内部に流体を噴射する噴射部と、を有し、
前記噴射部から流体を噴射する噴射ステップを備える排出装置の運転方法。
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