JP7470604B2 - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、パンツ型の形状をなす吸収性物品に関する。
パンツ型吸収性物品は、典型的には、パンツ形状をなし、該吸収性物品の外面を形成する外装体と、該外装体における着用者の股間部に対応する位置に配され、体液を吸収保持する吸収体を含む吸収性本体とを含んで構成されている。また、パンツ型吸収性物品においては、着用者の肌に対するフィット性を向上させるために、着用者の胴周りに配される胴周り部や着用者の脚周りに配される脚周り部などに、糸ゴム等の弾性部材を配置するなどして伸縮性を付与することが一般的となっている。特許文献1~3には、パンツ型使い捨ておむつとして、前記外装体における胴周り部を構成する部分が横方向に伸縮し、該外装体における脚周り部を構成する部分が縦方向に伸縮するものが記載されている。なお、前記縦方向は、吸収性物品の着用者の前後方向に対応する方向であり、前記横方向は、該縦方向に直交する方向である。
特開2019-118554号公報 特開2016-67511号公報 国際公開第2013/077360号
従来のパンツ型吸収性物品は、着用者の肌に対するフィット性、特に吸収体のフィット性の点で改善の余地がある。また近年、特に生理用ショーツや大人用のパンツ型使い捨ておむつのような、大人の着用者を想定したパンツ型吸収性物品には、フィット性のような吸収性物品の基本性能に加えて更に、下着のような外観を有することが要望されており、具体的には例えば、布生地のような風合いを有すること、平置きしたときにコンパクトに見えることなどが要望されている。フィット性に優れ、下着のような外観を有するパンツ型吸収性物品は未だ提供されていない。
したがって本発明の課題は、フィット性及び外観に優れたパンツ型吸収性物品を提供することに関する。
本発明は、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、該股間部に配される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とに区分され、体液を吸収保持する吸収体を含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体とを具備し、該腹側部及び該背側部それぞれにおける該外装体の該縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されてウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されている、パンツ型吸収性物品である。
本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態では、前記外装体は、前記腹側部を構成する腹側外装体と、前記背側部を構成する背側外装体と、前記股下部を構成する股下外装体とを有している。
本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態では、前記腹側外装体及び前記背側外装体は、それぞれ、前記横方向に伸縮性を有する横方向伸縮シート部材を含み、且つ該横方向に伸縮する横方向伸縮部を有している。
本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態では、前記股下外装体は、前記縦方向に伸縮性を有する縦方向伸縮シート部材を含み、且つ該縦方向に伸縮する縦方向伸縮部を有している。
本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態では、前記吸収体は前記股下外装体と重なり、且つ前記パンツ型吸収性物品の展開且つ伸長状態において、該股下外装体を構成する前記縦方向伸縮シート部材の縦方向長さは、該吸収体の縦方向長さと同じか、又は該吸収体の縦方向長さに比べて長い。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
本発明によれば、フィット性及び外観に優れたパンツ型吸収性物品が提供される。
図1は、本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの模式的な斜視図である。 図2は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態における肌対向面(吸収性本体の配置側)を模式的に示す展開平面図である。 図3は、図1に示すおむつの図2のI-I線での厚み方向に沿う断面図であり、図1に示すおむつの股下部の模式的な横断面図である。 図4は、図1に示すおむつの模式的な分解斜視図である。 図5は、本発明に係る横方向伸縮シート部材及び/又は横方向伸縮部として使用可能なシート素材の一実施形態を一部破断して模式的に示す斜視図である。 図6は、本発明のパンツ型吸収性物品の他の一実施形態である生理用ショーツの模式的な斜視図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
図1~図4には、本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1が示されている。おむつ1は、着用者の前後方向、すなわち腹側から股間部を介して背側に延びる方向に対応する縦方向Xと、縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。おむつ1は、着用者の股間部に配される股下部Bと、股下部Bよりも着用者の腹側(前側)に配される腹側部Aと、股下部Bよりも着用者の背側(後側)に配される背側部Cとの3つに区分される。おむつ1は、体液を吸収保持する吸収体23を含む吸収性本体2と、吸収性本体2の非肌対向面側に配された外装体4とを具備し、腹側部A及び背側部Cそれぞれにおける外装体4の縦方向Xに沿う両側縁部どうしが接合されて、ウエスト開口部WH及び一対のレッグ開口部LH,LHが形成されている。
おむつ1は、図2に示すように、横中心線CLyを挟んで一方側と他方側とで対称に形成されている。腹側部Aは、おむつ1の前身頃Fの一部であり、背側部Cは、おむつ1の後身頃Rの一部である。股下部Bは、縦中心線CLxを縦方向Xに跨いでおり、前身頃Fから後身頃Rに存在している。横中心線CLyは、図2に示す如き展開且つ伸長状態のおむつ1を横方向Yに二等分して縦方向Xに延びる仮想直線である。縦中心線CLxは、展開且つ伸長状態のおむつ1を縦方向Xに二等分して横方向Yに延びる仮想直線である。
前記「展開且つ伸長状態」とは、おむつ1をサイド接合部Sで切り離して展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法)となるまで拡げた状態をいう。
腹側部A及び背側部Cは、それぞれ、着用者の胴周りに配される胴周り部を有し、該胴周り部は、おむつ1の縦方向端1E及びその近傍を含む第1領域D1と、第1領域D1以外の部分(該胴周り部における股下部B寄りの部分)からなる第2領域D2とを有する。おむつ1の縦方向端1Eは、外装体4の縦方向端であるとともに、ウエスト開口部WHの開口周縁でもある。前記胴周り部は、典型的には、サイド接合部Sと縦方向Xにおいて同位置にある領域、すなわちおむつ1の縦方向端1Eからサイド接合部Sの下端Sbにわたる領域であり、本実施形態では、図2に示すように、平面視長方形形状を有している。第1領域D1は、ウエスト開口部WHの開口周縁部を含む、いわゆるウエスト端部であり、典型的には、図2に示す如きおむつ1の展開且つ伸長状態において、おむつ1の縦方向端1Eから縦方向Xの内方側(縦中心線CLx側)におむつ1の縦方向Xの全長の3~7%にわたって延在する領域である。
股下部Bは、着用者の陰茎等の排泄部に対向する排泄部対向部(図示せず)を含み、典型的には、おむつ1において横方向Yの長さ(幅)が最も短い部分(最幅狭部)を含む。
本発明において、腹側部A、股下部B及び背側部Cは、展開且つ伸長状態のおむつ1を縦方向Xに三等分した場合の各領域であり得る。
本実施形態では、吸収性本体2は図2に示すように、おむつ1(外装体4)の横方向Yの中央部において、少なくとも股下部Bに配されている。吸収性本体2は平面視長方形形状を有し、吸収性本体2の長手方向はおむつ1の縦方向Xに一致している。
吸収性本体2は、図3に示すように、着用者の肌から相対的に近い位置に配置された液透過性の表面シート21、着用者の肌から相対的に遠い位置に配置された防漏性(液不透過性、液難透過性又は撥水性)の裏面シート22、及び両シート21,22間に介在配置された吸収体23を含んで構成されている。吸収性本体2の平面視における輪郭は、吸収体23の輪郭と略一致する。
吸収体23は、体液を吸収保持可能な吸収性コア24と、該吸収性コア24の肌対向面及び非肌対向面を含む外面を被覆するコアラップシート25とを含んで構成されている。吸収性本体2を構成するこれらの部材どうしは、接着剤等の公知の接合手段により一体とされている。吸収体23は、コアラップシート25を含まず、吸収性コア24から構成されていてもよい。
吸収性本体2を構成する前記の各部材としては、この種の吸収性物品において通常使用されているものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート22としては樹脂製フィルムや、樹脂製フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。吸収性コア24は、典型的には、吸水性材料を主体とし、該吸水性材料として、木材パルプ等の繊維材料及び吸水性ポリマーから選択される1種以上を含有する。コアラップシート25は液透過性を有し、典型的には、紙、不織布等からなる。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、すなわち着用者の肌から相対的に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側に向けられる面、すなわち着用者の肌から相対的に遠い側である。なお、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、すなわち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
吸収性本体2の縦方向Xに沿う両側部には、おむつ1の着用時に着用者の肌側に起立する一対の防漏カフ3,3が設けられている。各防漏カフ3は、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性の防漏シート30を含み、該防漏シート30は、横方向Yの一端側が他の部材(図示の形態では吸収性本体2及び外装体4)に固定されて固定端部、横方向Yの他端側が他の部材に非固定の自由端部とされている。防漏シート30の前記自由端部には、防漏カフ形成用弾性部材31が、縦方向Xに伸長状態で固定されることで同方向に伸縮可能に配置されている。おむつ1の着用時には、弾性部材31の収縮力により、少なくとも股下部Bにおいて、防漏シート30の前記自由端部側が、前記固定端部を起立基端として着用者側に起立することで一対の防漏カフ3,3が起立し、これにより尿等の排泄物の横方向Yの外方への流出が阻止される。
外装体4は、腹側部Aを構成する腹側外装体4Aと、背側部Cを構成する背側外装体4Cと、股下部Bを構成する股下外装体4Bとを有している。
本実施形態では、これら複数の外装体4A~4Cどうしが縦方向Xに連接されて1枚の連続した形状を有する外装体4を形成している。外装体4は、吸収性本体2よりも面積が大きく、吸収性本体2の周縁から外方に延出している。外装体4は、図2に示す如き展開且つ伸長状態のおむつ1の平面視において、股下外装体4Bを含む縦方向Xの中央部が括れており、外装体4全体として砂時計形状を有している。腹側外装体4A及び背側外装体4Cを含む、外装体4の縦方向Xの両端部は、展開且つ伸長状態のおむつ1の平面視において長方形形状を有している。
本実施形態では、腹側外装体4A及び背側外装体4Cそれぞれの縦方向Xに沿う両側縁部4Sどうしの接合部であるサイド接合部Sが、おむつ1の横方向Yの両側に一対形成されている。サイド接合部Sにおける外装体4どうしの接合手段は特に限定されず、例えば、融着、接着剤、縫着等が挙げられ、パンツ型吸収性物品の用途、外装体4の素材等に応じて任意に選択し得る。典型的には、パンツ型使い捨ておむつのサイド接合部Sにおける外装体4どうしの接合手段は融着及び/又は接着剤であり、パンツ型生理用ショーツのサイド接合部Sにおける外装体4どうしの接合手段は縫着である。本実施形態のサイド接合部Sは、腹側外装体4A及び背側外装体4Cそれぞれの両側縁部4Sどうしが融着により接合したいわゆるサイドシール部であり、図1に示すように、周辺部よりも外方に突出している。
腹側外装体4A及び背側外装体4Cは、それぞれ、横方向Yに伸縮性を有する横方向伸縮シート部材5を含み、且つ横方向Yに伸縮する横方向伸縮部6を有している。
本実施形態では、腹側外装体4Aと背側外装体4Cとは構成が同じである。本明細書において、腹側外装体4A及び背側外装体4Cのうちの一方についての説明は、特に断らない限り、他方にも適用される。
股下外装体4Bは、縦方向Xに伸縮性を有する縦方向伸縮シート部材7を含み、且つ縦方向Xに伸縮する縦方向伸縮部8を有している。
本明細書において「伸縮性」とは、所定方向に伸長可能であり且つ伸長を解除すると収縮する性質を意味する。
横方向伸縮シート部材5は、横方向Yに伸長可能であり且つ伸長を解除すると収縮する。横方向伸縮シート部材5は、縦方向Xには伸縮性を有していないか、又は縦方向Xに伸縮性を有していても、その縦方向Xの伸縮性は横方向Yの伸縮性に比べて低い。
縦方向伸縮シート部材7は、縦方向Xに伸長可能であり且つ伸長を解除すると収縮する。縦方向伸縮シート部材7は、横方向Yには伸縮性を有していないか、又は横方向Yに伸縮性を有していても、その横方向Yの伸縮性は縦方向Xの伸縮性に比べて低い。
シートの伸縮性の有無については、以下の引張試験により測定されるシートの破断伸度を指標とすることができる。破断伸度は、シートを一方向にそれ以上伸ばせない長さ(材破する直前の長さ)まで伸長したときの伸長率であり、最大伸度とも言う。破断伸度が10%を超える場合、当該シートはその引張方向(例えば縦方向X又は横方向Y)に伸縮性を有すると評価できる。破断伸度が10%以下の場合、当該シートはその引張方向に伸縮性を有さず非伸縮性であると評価できる。
横方向伸縮シート部材5は、横方向Yの破断伸度が10%超であり、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上である。横方向伸縮シート部材5の横方向Yの破断伸度の上限は特に制限されないが、好ましくは250%以下、より好ましくは200%以下である。
縦方向伸縮シート部材7は、縦方向Xの破断伸度が10%超であり、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上である。縦方向伸縮シート部材7の縦方向Xの破断伸度の上限は特に制限されないが、好ましくは150%以下、より好ましくは100%以下である。
<破断伸度の測定方法>
評価対象のシートから、長手方向長さ15cm、短手方向長さ5cmの平面視長方形形状を切り出して測定サンプルとする。測定サンプルの長手方向は、伸縮性の有無を評価する方向とする。例えば、横方向Yに伸縮性を有しているか否かを評価する場合は、横方向Yを測定サンプルの長手方向とする。測定サンプルを、テンシロン引張試験機(株)島津製作所製、製品名「島津精密万能試験機 オートグラフ AG-X」)の一対のチャック間に、測定サンプルの長手方向が引張方向に一致するようにセットする。そして、チャック間距離を一定の速度(5mm/秒)で増大させることで測定サンプルを伸長させ、測定サンプルが破断したときのチャック間距離を測定し、下記式(1)により測定サンプルの破断伸度を算出する。
破断伸度(%)={(C1-C0)/C0}×100 …(1)
前記式(1)中、「C1」は測定サンプルの破断時のチャック間距離、「C0」は測定サンプルの伸長開始前のチャック間距離(初期チャック間距離)を指す。
本実施形態では、腹側外装体4A及び背側外装体4Cにおいて伸縮性を有するシート部材は横方向伸縮シート部材5のみであり、腹側外装体4A及び背側外装体4Cは、それぞれ、横方向伸縮シート部材5を主体として構成されている。また、股下外装体4Bにおいて伸縮性を有するシート部材は縦方向伸縮シート部材7のみであり、股下外装体4Bは、縦方向伸縮シート部材7を主体として構成されている。
なお本実施形態では、腹側外装体4A及び背側外装体4Cは、横方向伸縮シート部材5以外のシート部材として、後述する弾性部材11を覆う不織布製のレッグカバーシート部材12(図2参照)を含んでいるが、レッグカバーシート部材12は非伸縮性である。
図2に示すように、腹側外装体4A及び背側外装体4Cそれぞれの横方向伸縮シート部材5と股下外装体4Bの縦方向伸縮シート部材7とは、それらの縦方向Xの端部にて部分的に重なり、その重なり部9において、接着剤、融着等の公知の接合手段によって互いに接合されている。
本実施形態では、重なり部9は、サイド接合部Sの下端Sbから縦方向Xの内方側(縦中心線CLx)に向かって縦方向Xに延在し、サイド接合部Sとは縦方向Xにおいて重なっていない。
また本実施形態では、重なり部9において、縦方向伸縮シート部材7の非肌対向面側に横方向伸縮シート部材5が配されている。すなわち重なり部9では、股下外装体4Bを構成する縦方向伸縮シート部材7の方が、腹側外装体4A及び背側外装体4Cを構成する横方向伸縮シート部材5に比べて、吸収性本体2あるいはおむつ1の着用者の肌から近い。なお本発明では、重なり部9の形態は特に限定されず、本実施形態とは逆に、横方向伸縮シート部材5の非肌対向面側に縦方向伸縮シート部材7が配されていてもよい。
本実施形態では、図2に示すように、腹側外装体4A及び背側外装体4Cは、それぞれ、伸縮性を有するシート部材として横方向伸縮シート部材5のみを含む部分(本実施形態では第1領域D1及び第2領域D2)と、伸縮性を有するシート部材として横方向伸縮シート部材5及び縦方向伸縮シート部材7の双方を含む部分(重なり部9)とを有している。前者は当然に横方向伸縮部6であるが、後者すなわち重なり部9も横方向伸縮部6であり、したがって、腹側外装体4A及び背側外装体4Cは、少なくとも吸収体23と平面視で重なる部位を除き、その全域にわたって横方向Yに伸縮する。
重なり部9は、該重なり部9を構成するすべてのシート部材5,7の伸縮性を発現し得るので、縦方向X及び横方向Yの双方に伸縮可能であり、横方向伸縮部6であるとともに縦方向伸縮部8でもある。
また本実施形態では、股下外装体4Bは、伸縮性を有するシート部材として縦方向伸縮シート部材7のみを含んでいるので、該外装体4Bの全域が縦方向伸縮部8であり、その全域にわたって縦方向Xに伸縮する。
なお、前記の「吸収体23と平面視で重なる部位」は通常、伸縮性を有するシート部材(外装体4)が比較的剛性の高い吸収体23(吸収性本体2)に接合されているため、該シート部材の伸縮性が吸収体23に阻害されて十分に発現しない場合があり得る。ただし後述するように、両者の接合形態を工夫することで、シート部材の伸縮性を損なわずに吸収体23(吸収性本体2)を該シート部材に接合することが可能であり、その場合は、吸収体23と平面視で重なる部位は、該部位に配されたシート部材、具体的には横方向伸縮シート部材5及び/又は縦方向伸縮シート部材7が有する伸縮性を発現し得る。
本発明では、重なり部9の位置は特に限定されず、重なり部9は腹側部A、股下部B及び背側部Cのうちの1つ以上に位置し得る。本発明では、腹側外装体4Aは、腹側部Aに加えて股下部Bの一部を構成する場合があり、股下外装体4Bは、股下部Bに加えて腹側部A及び/又は背側部Cそれぞれの一部を構成する場合があり、背側外装体4Cは、背側部Cに加えて股下部Bを構成する場合があるので、これら3つの外装体4A,4B,4Cのうちの縦方向Xに隣り合う2つが重なった部分である、重なり部9は、おむつ1の縦方向Xの端部(縦方向端1E及びその近傍)を除く、おむつ1の縦方向Xの任意の位置に設定し得る。
図2に示す形態では、重なり部9は腹側部A及び背側部Cに位置し股下部Bには位置していない。本発明では、図2に示す形態以外に例えば、1)重なり部9が腹側部Aのみに位置する形態、2)重なり部9が股下部Bのみに位置する形態、3)重なり部9が背側部Cのみに位置する形態があり得る。
例えば、前記3)の形態では、腹側部Aを構成する腹側外装体4Aと股下部Bを構成する股下外装体4Bとが、図2に示す形態のようにそれぞれ独立した部材ではなく、一体となっており、その腹側外装体4A及び股下外装体4Bの一体化物における該股下外装体4Bと、該一体化物とは別部材の背側部Cを構成する背側外装体4Cとが、背側部Cに位置する重なり部9を介して連接されて構成されていてもよい。
本実施形態では、横方向伸縮シート部材5は、図2及び図4に示すように、該シート部材5の縦方向Xの外方端側(縦中心線CLxから相対的に遠い側)が、肌対向面(吸収性本体2の配置面)を内側にして横方向Yに伸びる折曲線(図示せず)にて縦方向Xに折り返されており、折り返し部50を有している。前記折曲線はおむつ1の縦方向端1Eと同位置にあり、折り返し部50は、腹側外装体4A及び背側外装体4Cそれぞれの横方向伸縮部6において、おむつ1の縦方向端1Eから縦方向Xの内方側に向かって所定距離延在している。折り返し部50は、これに対向する横方向伸縮シート部材5に対して接着剤、融着等の接合手段により接合されている。なお、折り返し部50は無くてもよい。
本実施形態では、腹側部A及び背側部Cそれぞれの第1領域D1に、横方向Yに伸びる複数の弾性部材10が、縦方向Xに間欠配置されている。複数の弾性部材10は、折り返し部50とこれに対向する横方向伸縮シート部材5との間に伸長状態で固定されている。おむつ1の自然状態又は着用状態では、弾性部材10の収縮により、第1領域D1を構成する横方向伸縮シート部材5に弾性部材10の収縮方向と交差する方向に延びる複数の襞(ギャザー)が形成され、これにより第1領域D1におむつ1の全周にわたって該襞が実質的に連続したウエストギャザーが形成される。
なお、腹側部A及び背側部Cそれぞれの第2領域D2にも、第1領域D1と同様に、横方向Yに伸びる複数の弾性部材を縦方向Xに間欠配置してもよい。
本実施形態では、一対のレッグ開口部LH,LHそれぞれの開口縁部に、複数の弾性部材11が配置されている。複数の弾性部材11は、重なり部9を構成する横方向伸縮シート部材5と縦方向伸縮シート部材7との間、及び横方向伸縮シート部材5とその肌対向面側に配された非伸縮性のレッグカバーシート部材12との間に伸長状態で固定されている。レッグカバーシート部材12は、図2に示すように平面視長方形形状を有し、折り返し部50に沿って腹側部A又は背側部C(横方向伸縮部6)の横方向Yの全長にわたって延在している。おむつ1の自然状態又は着用状態では、弾性部材11の収縮により、レッグ開口部LHの開口縁部を構成するシート部材5,7,12に弾性部材11の収縮方向と交差する方向に延びる複数の襞(ギャザー)が形成され、これによりレッグ開口部LHの開口縁部の全周にわたって該襞が実質的に連続したレッグギャザーが形成される。
おむつ1は、吸収体23が股下外装体4Bと重なり、且つ図2に示す如きおむつ1の展開且つ伸長状態において、股下外装体4Bを構成する縦方向伸縮シート部材7の縦方向長さ7Lが、吸収体23の縦方向長さ23Lと同じか、又は縦方向長さ23Lに比べて長い点で特徴付けられる。すなわちおむつ1の主たる特徴の1つとして、「縦方向伸縮シート部材7の縦方向長さ7L≧吸収体23の縦方向長さ23L」の大小関係が成立する点が挙げられる。本実施形態では、図2に示すように、「縦方向伸縮シート部材7の縦方向長さ7L>吸収体23の縦方向長さ23L」の大小関係が成立している。なお、縦方向長さ7Lは、重なり部9も含めた縦方向伸縮シート部材7の縦方向長さである。
従来のパンツ型吸収性物品では、その着用時において吸収体は常時着用者の両大腿部に挟まれているため、両大腿部による横方向への圧縮を受けやすく、横方向に収縮し得るが、吸収体を縦方向に収縮させる工夫が施されていないため、吸収体は実質的に横方向Yにのみ収縮する。これに対し、前記特徴を有するおむつ1では、縦方向Xに伸縮可能な縦方向伸縮シート部材7が、吸収体23と重なり且つ吸収体23の縦方向Xの全長にわたって存在するため、おむつ1の着用時において吸収体23(吸収性本体2)は、横方向Yのみならず縦方向Xにも収縮することが可能であり、両方向X,Yに均一に収縮し得る。そのためおむつ1によれば、従来のパンツ型吸収性物品では吸収体がフィットすることが困難であった着用者の身体の部位、例えば、皮膚の伸び縮みが比較的大きい臀部や鼠径部に吸収体23(吸収性本体2)がフィットし得るため、良好なフィット感が得られ、排泄物の漏れが効果的に防止され得る。また、おむつ1の自然状態(非着用状態)では、縦方向伸縮シート部材7の作用により、吸収体23(吸収性本体2)が比較的コンパクトに収縮し得るため、例えばおむつ1を平置きしたときに、おむつ1がコンパクトに見えやすい。このようなコンパクトな外観を呈するおむつ1は、これを見る者におむつ1がまるで下着のような印象を与え得る。
前述した作用効果を一層確実に奏させるようにする観点から、おむつ1の各部の寸法等は以下のように設定することが好ましい。
おむつ1の展開且つ伸長状態において、縦方向伸縮シート部材7の縦方向長さ7L(図2参照)と吸収体23の縦方向長さ23L(図2参照)との比率は、7L≧23Lを前提として、7L/23Lとして、好ましくは1以上、より好ましくは1.2以上、そして、好ましくは3.5以下、より好ましくは3以下である。
おむつ1の展開且つ伸長状態における縦方向伸縮シート部材7の縦方向長さ7Lは、同状態における吸収体23の縦方向長さ23L以上であることを前提として、好ましくは250mm以上、より好ましくは300mm以上、そして、好ましくは650mm以下、より好ましくは600mm以下である。
なお、縦方向伸縮シート部材7の縦方向長さ7Lは、縦方向伸縮部8の縦方向Xの長さと同じである。
おむつ1の展開且つ伸長状態における吸収体23の縦方向長さ23Lは、同状態における縦方向伸縮シート部材7の縦方向長さ7L以下であることを前提として、好ましくは200mm以上、より好ましくは250mm以上、そして、好ましくは600mm以下、より好ましくは550mm以下である。
おむつ1の展開且つ伸長状態において、おむつ1の縦方向Xの全長に占める、縦方向伸縮シート部材7の縦方向長さ7Lの割合は、好ましくは30%以上、より好ましくは40%以上、そして、好ましくは90%以下、より好ましくは80%以下である。
おむつ1の展開且つ伸長状態において、おむつ1の縦方向Xの全長に占める、吸収体23の縦方向長さ23Lの割合は、好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上、そして、好ましくは90%以下、より好ましくは80%以下である。
おむつ1の展開且つ伸長状態における腹側外装体4A又は背側外装体4Cの横方向伸縮シート部材5の縦方向長さ5L(図2参照)は、好ましくは200mm以上、より好ましくは250mm以上、そして、好ましくは400mm以下、より好ましくは350mm以下である。なお、縦方向長さ5Lは、重なり部9も含めた横方向伸縮シート部材5の縦方向長さである。
おむつ1の展開且つ伸長状態において、おむつ1の縦方向Xの全長に占める、腹側外装体4A又は背側外装体4Cの横方向伸縮シート部材5の縦方向長さ5Lの割合は、好ましくは30%以上、より好ましくは40%以上、そして、好ましくは80%以下、より好ましくは70%以下である。
なお、横方向伸縮シート部材5の縦方向長さ5Lは、横方向伸縮部6の縦方向Xの長さと同じである。
おむつ1の展開且つ伸長状態における重なり部9の縦方向長さ9L(図2参照)は、好ましくは20mm以上、より好ましくは30mm以上、そして、好ましくは110mm以下、より好ましくは100mm以下である。
おむつ1の展開且つ伸長状態において、おむつ1の縦方向Xの全長に占める、1つの重なり部9の縦方向長さ9Lの割合は、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上、そして、好ましくは30%以下、より好ましくは20%以下である。
腹側外装体4A及び背側外装体4Cを構成する横方向伸縮シート部材5と、股下外装体4Bを構成する縦方向伸縮シート部材7とは、種類が同じであることが好ましい。両シート部材5,7が互いに同種のシート部材であることで、おむつ1の外観の統一感が向上し、より下着に近い良好な外観となり得る。
ここでいう「種類が同じ」とは、a)シート部材の製造プロセス、b)シート部材の構成繊維の種類・繊維径・繊維長、c)シート部材の厚み及び坪量がすべて同じであることを意味する。前記a)~c)のうちの少なくとも1つが異なる場合には、当該シート部材どうしは「種類が異なる」。例えば、横方向伸縮シート部材5と縦方向伸縮シート部材7とで、伸縮特性(伸縮方向、伸長率、伸長応力等)、色、模様の有無、弾性部材の配置の有無、弾性部材の配置パターン等が異なっていても、前記a)~c)が全て同じであれば、両シート部材5,7は種類が同じである。
同様におむつ1の外観の統一感を向上させる観点から、本実施形態のように、横方向伸縮シート部材5と縦方向伸縮シート部材7との重なり部9が複数存在する場合、その複数の重なり部9どうしは、両シート部材5,7の接合パターンが同じであることが好ましい。ここでいう「接合パターンが同じ」とは、両シート部材5,7の接合部の平面視形状及び配置がすべて同じであることを意味する。前記「接合部」は、例えば両シート部材5,7の接合手段が接着剤の場合は、接着剤の塗布部であり、該接合手段が加熱融着処理や超音波融着処理等による融着の場合は、融着部である。
前記の「接合部の平面視形状が同じ」には、対比する接合部どうしが平面視で同寸法の関係にある場合のみならず、相似の関係にある場合が包含される。したがって例えば、一方の重なり部9の接合部が、平面視スパイラル状の接着剤の塗布部であり、他方の重なり部9の接合部が、これとは径の異なる平面視スパイラル状の接着剤の塗布部である場合、該一方の重なり部9と該他方の重なり部9とは「接合部の平面視形状は同じ」である。
また、前記の「接合部の配置が同じ」とは、例えば、複数の接合部が千鳥状に配置されている場合のように、複数の接合部が一定の規則性を持って散点状に配置されている場合に、その規則性が同じ場合を意味する。したがって例えば、一方の重なり部9と他方の重なり部9とで、両シート部材5,7の複数の接合部の規則性が同じであれば、該複数の接合部どうしの間隔(ピッチ)が異なっていても、該一方の重なり部9と該他方の重なり部9とは「接合部の配置は同じ」である。
おむつ1においては、「第1領域D1の横方向Yの伸長応力>第2領域D2の横方向Yの伸長応力>股下部B(縦方向伸縮部8)の縦方向Xの伸長応力」の大小関係が成立することが好ましい。
腹側部A及び背側部Cそれぞれにおいて、「第1領域D1の横方向Yの伸長応力>第2領域D2の横方向Yの伸長応力」の大小関係が成立し、且つ「腹側部A及び背側部Cそれぞれの第2領域D2の横方向Yの伸長応力>股下部B(縦方向伸縮部8)の縦方向Xの伸長応力」の大小関係が成立することが特に好ましい。
横方向Yの伸長応力は、おむつ1の着用者に対する締め付け程度(フィット性)と相関があり、横方向Yの伸長応力が大きいほど締め付けが強くなる。前記大小関係が成立し、いわゆるウエスト端部である第1領域D1の横方向Yの伸長応力が比較的大きく設定されていることで、おむつ1が着用中にずれ落ちる不都合が効果的に防止され得る。また股下部B(縦方向伸縮部8)は、排泄物を吸収保持する吸収体23の配置部位であり、吸収体23の吸収性能を担保して所定の防漏性能を得るためには、吸収体23を過度に締め付けずに着用者の股間部にフィットさせることが重要であり、また、そのような股下部B(縦方向伸縮部8)の機能の指標としては、横方向Yの伸長応力よりも、縦方向Xの伸長応力の方がより適切であることから、前記大小関係のように、股下部B(縦方向伸縮部8)の縦方向Xの伸長応力は、第1領域D1及び第2領域D2(横方向伸縮部6)の横方向Yの伸長応力に比べて小さいことが好ましい。また第2領域D2は、着用者の下腹部に配される部位を含むところ、下腹部は、第1領域D1が配される着用者の腰周りに比べてデリケートな部位であることから、第2領域D2の横方向Yの伸長応力は、第2領域D2が下腹部に柔軟にフィットし得るものであることが好ましく、具体的には前記大小関係のように、第1領域D1の横方向Yの伸長応力と股下部B(縦方向伸縮部8)の縦方向Xの伸長応力との中間程度の強度であることが好ましい。伸長応力は下記方法により測定される。
伸長応力は、当該部位(第1領域D1、第2領域D2、股下部B)を構成するシート部材の種類、当該部位に配置される弾性部材の種類、太さ、数、ピッチなどを適宜調整することで調整可能である。
<伸長応力の測定方法>
測定対象のパンツ型吸収性物品が前述のおむつ1である場合を例にとって説明する。まず、サイド接合部Sで接合されている外装体4どうしを剥がし、おむつ1を展開して平面状に拡げ、伸長応力の測定対象部位(第1領域D1、第2領域D2、股下部B)を、当該部位の全域にわたって切り出して測定サンプルとする。このおむつ1からの切り出しの際には、その切り出す部位に存在するおむつ1の構成部材がすべて含まれるようにする。したがって例えば、切り出す部位に外装体4の他に吸収性本体2が存在する場合は、外装体4及び吸収性本体2が含まれるように切り出す。測定サンプルの伸縮方向(測定サンプルが第1領域D1又は第2領域D2の場合は横方向Y、測定サンプルが股下部Bの場合は縦方向X)の両端を、テンシロン引張試験機(株)島津製作所製、製品名「島津精密万能試験機 オートグラフ AG-X」)の一対のチャック間に挟む。このときのチャック間距離は10mmとする。次いで、チャック間距離を一定の速度(5mm/秒)で増大させることで測定サンプルを伸長させ、所定長さに伸長させたときの引張り荷重を測定する。具体的には、測定サンプルを設計寸法まで伸長させたときの該測定サンプルの伸縮方向の長さを100(例えば350mm)とした場合に、該測定サンプルを自然状態(非伸長状態)から80相当(例えば280mm)の長さまで伸長させた後に、71相当(例えば250mm)の長さまで収縮させたときの引張り荷重(cN/10mm)を測定する。なお、この引張り荷重の測定の際に行う測定サンプルの伸長及び収縮は、この種のパンツ型吸収性物品の着用時における典型的な使用態様を考慮して決定されたものである。斯かる測定を3回繰り返し、これらの平均を、当該測定サンプルに対応する測定対象部位の伸長応力(cN/10mm)とする。
第1領域D1の横方向Yの伸長応力と第2領域D2の横方向Yの伸長応力との比率は、第1領域D1>第2領域D2を前提として、第1領域D1/第2領域D2として、好ましくは2.0以上、より好ましくは2.5以上、そして、好ましくは4.5以下、より好ましくは4.0以下である。
第2領域D2の横方向Yの伸長応力と股下部B(縦方向伸縮部8)の縦方向Xの伸長応力との比率は、第2領域D2>股下部B(縦方向伸縮部8)を前提として、第2領域D2/股下部B(縦方向伸縮部8)として、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.5以上、そして、好ましくは3.0以下、より好ましくは2.5以下である。
第1領域D1の横方向Yの伸長応力は、前記大小関係が成立することを前提として、好ましくは10cN/10mm以上、より好ましくは15cN/10mm以上、そして、好ましくは30cN/10mm以下、より好ましくは25cN/10mm以下である。
第2領域D2の横方向Yの伸長応力は、前記大小関係が成立することを前提として、好ましくは5cN/10mm以上、より好ましくは5.5cN/10mm以上、そして、好ましく10cN/10mm以下、より好ましくは9cN/10mm以下である。
股下部B(縦方向伸縮部8)の縦方向Xの伸長応力は、前記大小関係が成立することを前提として、好ましくは2cN/10mm以上、より好ましくは2.5cN/10mm以上、そして、好ましくは5cN/10mm以下、より好ましくは4.5cN/10mm以下である。
本実施形態では、吸収性本体2と外装体4(より具体的には縦方向伸縮シート部材7)とは、接着剤、融着等の公知の接合手段によって接合されているところ、両部材2,4は縦方向Xに間欠に接合されていることが好ましい。斯かる構成により、外装体4における吸収性本体2と平面視で重なる部位の伸縮性が、吸収性本体2に含まれる吸収体23によって阻害される不都合を防止することができる。吸収性本体2と外装体4との接合形態の一例として、両部材2,4の接合部が縦方向Xに間欠配置された形態が挙げられる。具体的には例えば、吸収性本体2がその縦方向Xの両端部において外装体4(縦方向伸縮シート部材7)に接合され、該両端部に挟まれた部分では外装体4に接合されていない形態が挙げられる。
おむつ1は、着用者の臀部に配される臀部対応部を有しているところ、該臀部対応部において横方向伸縮シート部材5と縦方向伸縮シート部材7とが重なっている、すなわち少なくとも該臀部対応部に重なり部9が存在することが好ましい。斯かる構成により、おむつ1の着用者の身体における臀部から背側にかけての部位のフィット感が一層向上するとともに、おむつ1の着用時に該おむつ1の上からズボン等のアウター衣料を重ねて着用した場合に、該アウター衣料越しに該おむつ1の存在が確認し難くなるため、着用時の外観が一層向上し得る。
前記「臀部対応部」は、典型的には、腹側部A側のサイド接合部Sの下端Sbと背側部C側のサイド接合部Sの下端Sbとに挟まれた領域であり、本実施形態では図2に示すように、該領域(臀部対応部)に重なり部9が存在している。前記臀部対応部と背側部Cとは、図2に示す如き平面視で一部重複している。
横方向伸縮シート部材5及び縦方向伸縮シート部材7について説明すると、伸縮シート部材5,7は、伸縮性のシート素材からなるものでもよく、あるいは非伸縮性のシート素材に弾性部材等の伸縮性素材が接合されることで全体として伸縮性を発現し得るものでもよい。伸縮シート部材5,7を構成するシート素材は特に限定されず、例えば、不織布、織布、編み地などの繊維シート;樹脂製フィルム等が挙げられ、おむつ1の要求品質等に応じて適宜選択することができる。不織布としては、例えば、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等が挙げられる。伸縮シート部材5,7は、単層構造でもよく、二層以上の積層構造でもよい。前記積層構造は、同種のシート素材の積層構造でもよく、異種のシート素材の積層構造でもよく、後者の積層構造の一例として、不織布と樹脂製フィルムとの積層構造が挙げられる。
本実施形態では前述したとおり、腹側外装体4A及び背側外装体4Cそれぞれの横方向伸縮シート部材5と股下外装体4Bの縦方向伸縮シート部材7とが部分的に重なり、その重なり部9において互いに接合されているところ、横方向伸縮シート部材5及び縦方向伸縮シート部材7が、それぞれ、複数の層が厚み方向に積層され且つ互いに接合された積層構造を有している場合、おむつ1の外観の統一感を向上させる観点から、1)重なり部9における両シート部材5,7どうしの接合パターン、2)横方向伸縮シート部材5の該積層構造における複数の層どうしの接合パターン、及び3)縦方向伸縮シート部材7の該積層構造における複数の層どうしの接合パターンが、互いに同じであることが好ましい。つまり、前記1)~3)それぞれの接合パターンが同じであることが好ましい。
ここでいう「接合パターンが同じ」とは、前述の説明と基本的に同じであり、すなわち「接合部の平面視形状及び配置がすべて同じ」であることを意味する。前記2)及び3)に関し、前記「接合部」は、両シート部材5,7が有する積層構造における複数の層どうしの接合手段が接着剤の場合は、接着剤の塗布部であり、該接合手段が加熱融着処理や超音波融着処理等による融着の場合は、融着部である。前記の「接合部の平面視形状が同じ」及び「接合部の配置が同じ」については、前述の説明が適宜適用される。
伸縮シート部材5,7を構成する伸縮性のシート素材としては、例えば(1)弾性繊維層の両面又は片面に伸長可能な繊維層が一体化されている伸縮性不織布、(2)ネット状の弾性シートの両面又は片面に伸長可能な繊維層が一体化されている伸縮性不織布、(3)弾性フィルムからなる弾性シートの両面又は片面に伸長可能な繊維層が一体化されている伸縮性不織布、(4)互いに交差せずに一方向に延びるように配列した多数の弾性フィラメントが、伸長可能な繊維層に一体化されてなる伸縮性不織布、(5)凹凸賦形された不織布等からなる2枚のシート材の間に一方向に延びる弾性部材が非伸長状態又は伸長状態で固定された複合伸縮部材を例示できる。
ここでいう「伸長可能な繊維層」には、弾性を有する材料と一体化する前から伸長可能である繊維層の他に、弾性を有する材料との一体化後に機械加工等により伸長可能とされた繊維層が含まれる。
弾性繊維層と伸長可能な繊維層との一体化の方法としては、例えば、これらを積層して水流交絡又はエアスルー等により繊維を交絡させる方法、ヒートエンボス、接着剤、超音波等によって接合させる方法が挙げられる。
前記(5)の複合伸縮部材としては、例えば、国際公開第2018/189781号に記載のものを用いることができる。
図5には、伸縮シート部材5,7として使用可能なシート素材の一実施形態である伸縮シート素材15が示されている。伸縮シート素材15は、前記(4)の伸縮性不織布に相当するものである。伸縮シート素材15は、相対向する2層の繊維層16,17と、該2層の繊維層16,17の間に配置され、互いに交差せずに一方向(図5中符号Pで示す方向)に延びる複数の弾性フィラメント18とを有している。複数の弾性フィラメント18は、実質的に非伸長状態で、それらの全長にわたり、伸長可能な繊維層16,17に接合されている。複数の弾性フィラメント18は、それらの延びる方向Pに直交する方向Qに間欠配置されている。
伸縮シート素材15を構成する繊維層16,17は、弾性フィラメント18の延びる方向Pと同方向に伸長可能である。ここでいう「伸長可能」には、(1)繊維層16,17の構成繊維自体が伸長する場合と、(2)構成繊維自体は伸長しなくても、交点において結合していた繊維どうしが離れたり、繊維どうしの結合等により複数本の繊維で形成された立体構造が構造的に変化したり、構成繊維がちぎれたりして、繊維層16,17全体として伸長する場合とが包含される。
弾性フィラメント18は、弾性樹脂が溶融又は軟化した状態で延伸されて形成されたものである。複数の弾性フィラメント18は、それぞれ、伸縮シート素材15の方向Pの全長に連続して配されている。複数の弾性フィラメント18は、互いに交差せずに一方向(方向P)に延びるように配列している。弾性フィラメント18は、実質的に非伸長状態で繊維層16,17の間に接合されている。弾性フィラメント18と繊維層16,17との接合は、両繊維層16,17の構成繊維(非弾性繊維)が弾性フィラメント18中に埋没した状態で該弾性フィラメント18に融着することによりなされたものであり、ホットメルト型接着剤等の接着剤を用いてなされたものではない。したがって、繊維層16,17(非弾性繊維を主体とする伸長可能な繊維層)とこれに接合されている弾性フィラメント18との間には接着剤が存在しない。
伸縮シート素材15は、弾性フィラメント18の延びる方向Pと同方向に伸縮可能である。伸縮シート素材15の伸縮性は、弾性フィラメント18の弾性に起因して発現する。伸縮シート素材15を弾性フィラメント18の延びる方向Pと同方向に引き伸ばすと、弾性フィラメント18及び繊維層16,17が伸長する。そして伸縮シート素材15の引き伸ばしを解除すると、弾性フィラメント18が収縮し、その収縮に連れて繊維層16,17が引き伸ばし前の状態に復帰する。また、伸縮シート素材15においては、その製造時に繊維層16,17が弾性フィラメント18の延びる方向に沿って延伸されることで、繊維層16,17どうしの繊維の結合が一部破壊されており、それによって繊維層16,17に伸びしろが設けられているため、伸縮シート素材15を弾性フィラメント18の延びる方向(方向P)に引き伸ばした場合には、伸縮シート素材15が方向Qに縮む、いわゆる幅縮みをほとんど起こさずに伸長し得る。
伸縮シート素材15を構成する繊維層16,17は、それぞれ、短繊維の不織布であり得る。不織布としては、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等が挙げられる。繊維層16,17は、互いに同種でもよく、異種でもよい。
伸縮シート素材15を構成する弾性フィラメント18は、例えば熱可塑性エラストマーやゴム等を原料とするものである。特に熱可塑性エラストマーを原料として用いると、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出機を用いた溶融紡糸が可能であり、またそのようにして得られた弾性フィラメントは熱融着させやすいので、伸縮シート素材15に好適である。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、SBS(スチレン-ブタジエン-スチレン)、SIS(スチレン-イソプレン-スチレン)、SEBS(スチレン-エチレン-ブタジエン-スチレン)、SEPS(スチレン-エチレン-プロピレン-スチレン)等のスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー(エチレン系のα-オレフィンエラストマー、エチレン・ブテン・オクテン等を共重合したプロピレン系エラストマー)、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらの樹脂からなる芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維を用いることもできる。
伸縮シート素材15は、例えば、特開2009-61743号公報に記載の方法に従って製造することができる。具体的には例えば、紡糸ノズルから紡出された溶融状態の複数の弾性フィラメント18を所定速度で引き取って延伸しつつ、弾性フィラメント18の固化前に、弾性フィラメント18が互いに交差せず一方向に配列するように弾性フィラメント18を繊維層16,17に融着させて、伸縮シート素材前駆体を得る。具体的には例えば、2層の繊維層16,17の間に溶融状態の弾性フィラメント18を供給し、両繊維層16,17に圧をかけてラミネートすることで、前記伸縮シート素材前駆体を得る。そして、前記伸縮シート素材前駆体を弾性フィラメント18の延びる方向に沿って延伸することによって、伸縮シート素材15を製造することができる。この伸縮シート素材前駆体の延伸処理は、例えば、歯と歯底とが周方向に交互に形成された一対の歯溝ロールの間に伸縮シート素材前駆体を導入することによって実施される。斯かる延伸処理では、両歯溝ロールの一方の歯と他方の歯底との噛み合いによって、繊維層16,17どうしの繊維の結合が部分的に破壊されて、繊維層16,17に伸びしろが設けられる。こうして、前記伸縮シート素材前駆体は、弾性フィラメント18の延びる方向に沿って延伸されて、伸縮シート素材15となる。
伸縮シート部材5,7は、それぞれ、伸縮シート素材15のみから構成されていてもよく、伸縮シート素材15と他のシート素材との積層構造から構成されていてもよい。
伸縮シート素材15と併用される他のシート素材は特に限定されず、不織布、樹脂製フィルム等の各種のシート素材を用いることができる。また、伸縮シート素材15と他のシート素材との接合手段も特に限定されず、例えば、ホットメルト型接着剤等の接着剤による接合、加熱融着処理や超音波融着処理等による融着による接合が挙げられる。
伸縮シート素材15を含む横方向伸縮シート部材5は、該伸縮シート素材15の伸縮方向P(弾性フィラメント18の延びる方向)がおむつ1の横方向Yに一致するように、おむつ1に配される。また、伸縮シート素材15を含む縦方向伸縮シート部材7は、該伸縮シート素材15の伸縮方向Pがおむつ1の縦方向Xに一致するように、おむつ1に配される。
伸縮シート部材5,7の坪量は、それぞれ、好ましくは20g/m以上、より好ましくは30g/m以上、そして、好ましくは60g/m以下、より好ましくは50g/m以下である。
本発明は、種々の形態のパンツ型吸収性物品に適用することができる。ここでいう「吸収性物品」には、人体から排出される体液(尿、軟便、経血、汗等)の吸収に用いられる物品が広く包含され、前述した使い捨ておむつの他に、例えば、生理用ナプキン、生理用ショーツ等が包含される。
図6には、本発明のパンツ型吸収性物品の他の一実施形態である生理用ショーツ1Aが示されている。後述する他の実施形態については、前述の実施形態(おむつ1)と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、前述の実施形態についての説明が適宜適用される。
前述のおむつ1のサイド接合部Sは、外装体4どうし(腹側外装体4A及び背側外装体4C)が融着により接合され、且つ図1に示すように周辺部よりも外方に突出していたのに対し、生理用ショーツ1Aのサイド接合部Sは、外装体4どうし(腹側外装体4A及び背側外装体4C)が縫着により接合され、且つ周辺部よりも外方に突出していない。斯かるサイド接合部Sの構成の違いに起因して、生理用ショーツ1Aは、おむつ1に比べてより下着らしい外観を有している。
以上、本発明をその実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に制限されることなく適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態のおむつ1では、外装体4が腹側部Aから背側部Cに連続的に延在する形態であったが、これに代えて、外装体4が、腹側部A(前身頃F)を構成する部材と背側部C(後身頃R)を構成する部材とをそれぞれ独立に有し、吸収性本体2が両部材に架け渡して固定されていてもよい。
前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
1 パンツ型使い捨ておむつ(パンツ型吸収性物品)
1A パンツ型生理用ショーツ(パンツ型吸収性物品)
X 縦方向
Y 横方向
F 前身頃
R 後身頃
A 腹側部
B 股下部
C 背側部
D1 第1領域(胴周り部)
D2 第2領域(胴周り部)
S サイド接合部
WH ウエスト開口部
LH レッグ開口部
2 吸収性本体
21 表面シート
22 裏面シート
23 吸収体
3 防漏カフ
4 外装体
4A 腹側外装体
4B 股下外装体
4C 背側外装体
5 横方向伸縮シート部材
6 横方向伸縮部
7 縦方向伸縮シート部材
8 縦方向伸縮部
9 重なり部
10,11 弾性部材
12 レッグカバーシート部材
15 伸縮シート素材
16,17 繊維層
18 弾性フィラメント

Claims (5)

  1. 着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、該股間部に配される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とに区分され、体液を吸収保持する吸収体を含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体とを具備し、該腹側部及び該背側部それぞれにおける該外装体の該縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されてウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されている、パンツ型吸収性物品であって、
    前記外装体は、前記腹側部を構成する腹側外装体と、前記背側部を構成する背側外装体と、前記股下部を構成する股下外装体とを有し、
    前記腹側外装体及び前記背側外装体は、それぞれ、前記横方向に伸縮性を有する横方向伸縮シート部材を含み、且つ該横方向に伸縮する横方向伸縮部を有し、
    前記股下外装体は、前記縦方向に伸縮性を有する縦方向伸縮シート部材を含み、且つ該縦方向に伸縮する縦方向伸縮部を有し、
    前記吸収体は前記股下外装体と重なり、且つ前記パンツ型吸収性物品の展開且つ伸長状態において、該股下外装体を構成する前記縦方向伸縮シート部材の縦方向長さは、該吸収体の縦方向長さと同じか、又は該吸収体の縦方向長さに比べて長
    前記腹側部及び前記背側部は、それぞれ、着用者の胴周りに配される胴周り部を有し、該胴周り部は、前記ウエスト開口部の開口周縁部を含む第1領域と、該第1領域以外の部分からなる第2領域とを有し、
    前記第1領域の前記横方向の伸長応力>前記第2領域の前記横方向の伸長応力>前記股下部の前記縦方向の伸長応力、という大小関係が成立する、パンツ型吸収性物品。
  2. 前記横方向伸縮シート部材と前記縦方向伸縮シート部材とは種類が同じである、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 前記吸収性本体と前記外装体とは前記縦方向に間欠に接合されている、請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 着用者の臀部に配される臀部対応部を有し、該臀部対応部において前記横方向伸縮シート部材と前記縦方向伸縮シート部材とが重なっている、請求項1~の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 前記腹側外装体及び前記背側外装体それぞれの前記横方向伸縮シート部材と前記股下外装体の前記縦方向伸縮シート部材とが部分的に重なり、その重なり部において互いに接合されており、
    前記横方向伸縮シート部材及び前記縦方向伸縮シート部材は、それぞれ、複数の層が厚み方向に積層され且つ互いに接合された積層構造を有し、
    1)前記重なり部における前記横方向伸縮シート部材と前記縦方向伸縮シート部材との接合パターン、2)前記横方向伸縮シート部材の前記積層構造における前記複数の層どうしの接合パターン、及び3)前記縦方向伸縮シート部材の前記積層構造における前記複数の層どうしの接合パターンが、互いに同じである、請求項1~の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
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