JP7464171B2 - tire - Google Patents
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Description
本発明は、雪上性能に優れたトレッド部を有するタイヤに関する。 The present invention relates to a tire with a tread portion that has excellent performance on snow.
従来、雪上路面を走行するのに適したトレッド部を有するタイヤが知られている。例えば、下記特許文献1には、タイヤ周方向に連続してジグザグ状に延びる複数の主溝と主溝間を連通する複数の横溝とによってブロックに区分されたトレッド部を有する空気入りタイヤが提案されている。特許文献1のタイヤは、雪上路面を走行するときに大きいトラクションを発揮し、優れた雪上性能を有している。
Conventionally, tires with tread portions suitable for running on snowy road surfaces are known. For example, the following
本発明は、雪上性能とウェット性能とを両立し得るタイヤを提供することを主たる目的としている。 The main objective of the present invention is to provide a tire that can achieve both good performance on snow and good performance on wet surfaces.
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部には、タイヤ周方向に延びる一対の周方向溝によって区分されたクラウン陸部と、前記周方向溝とトレッド端とによって区分されたショルダー陸部とが形成されており、前記クラウン陸部には、一対の前記周方向溝から前記クラウン陸部の内側に延びる複数のクラウン溝が設けられ、前記クラウン溝は、前記周方向溝に開口する外端部と、タイヤ周方向に隣接する前記クラウン溝に連通する内端部とを含み、前記ショルダー陸部には、前記周方向溝から前記トレッド端に延びるショルダー横溝が設けられ、前記ショルダー横溝は、タイヤ周方向において、少なくとも一部が前記外端部に重なる位置で前記周方向溝に連通するショルダー端部を含むことを特徴とする。 The present invention is a tire having a tread portion, in which a crown land portion divided by a pair of circumferential grooves extending in the tire circumferential direction and a shoulder land portion divided by the circumferential grooves and a tread edge are formed, the crown land portion is provided with a plurality of crown grooves extending from the pair of circumferential grooves to the inside of the crown land portion, the crown grooves include an outer end portion opening into the circumferential groove and an inner end portion communicating with the adjacent crown groove in the tire circumferential direction, the shoulder land portion is provided with a shoulder lateral groove extending from the circumferential groove to the tread edge, and the shoulder lateral groove includes a shoulder end portion communicating with the circumferential groove at a position at least partially overlapping the outer end portion in the tire circumferential direction.
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン溝は、前記外端部からタイヤ軸方向に延びる第1軸方向部を含むのが望ましい。 In the tire of the present invention, it is preferable that the crown groove includes a first axial portion extending from the outer end portion in the tire axial direction.
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン溝の前記外端部でのタイヤ軸方向に対する角度は、5~10°であるのが望ましい。 In the tire of the present invention, it is desirable that the angle of the outer end of the crown groove with respect to the tire axial direction is 5 to 10 degrees.
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー横溝の前記ショルダー端部でのタイヤ軸方向に対する角度は、5~10°であるのが望ましい。 In the tire of the present invention, it is desirable that the angle of the shoulder lateral groove at the shoulder end with respect to the tire axial direction is 5 to 10 degrees.
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー横溝は、ジグザグ状に形成されるのが望ましい。 In the tire of the present invention, it is preferable that the shoulder lateral grooves are formed in a zigzag shape.
本発明のタイヤにおいて、前記周方向溝は、ジグザグ状に形成されるのが望ましい。 In the tire of the present invention, it is preferable that the circumferential grooves are formed in a zigzag pattern.
本発明のタイヤにおいて、クラウン陸部には、一対の周方向溝からクラウン陸部の内側に延びる複数のクラウン溝が設けられ、前記クラウン溝は、前記周方向溝に開口する外端部と、タイヤ周方向に隣接する前記クラウン溝に連通する内端部とを含んでいる。このようなクラウン溝は、クラウン溝の溝壁とクラウン溝内の水との粘性を低減させることができ、タイヤのウェット性能を向上させることができる。 In the tire of the present invention, the crown land portion is provided with a plurality of crown grooves extending from a pair of circumferential grooves to the inside of the crown land portion, and the crown grooves include an outer end portion opening into the circumferential grooves and an inner end portion communicating with the crown groove adjacent in the tire circumferential direction. Such crown grooves can reduce the viscosity between the groove wall of the crown groove and the water in the crown groove, thereby improving the wet performance of the tire.
本発明のタイヤにおいて、ショルダー陸部には、前記周方向溝からトレッド端に延びるショルダー横溝が設けられ、前記ショルダー横溝は、タイヤ周方向において、少なくとも一部が前記外端部に重なる位置で前記周方向溝に連通するショルダー端部を含んでいる。このようなショルダー横溝は、ショルダー主溝を介してクラウン溝に滑らかに連続しており、周方向溝との交差部に強い雪柱を形成することができるので、タイヤの雪上性能を向上させることができる。このため、本発明のタイヤは、雪上性能とウェット性能とを両立することができる。 In the tire of the present invention, the shoulder land portion is provided with a shoulder lateral groove extending from the circumferential groove to the tread end, and the shoulder lateral groove includes a shoulder end portion that communicates with the circumferential groove at a position where at least a portion of the shoulder lateral groove overlaps with the outer end portion in the tire circumferential direction. Such a shoulder lateral groove smoothly continues to the crown groove via the shoulder main groove, and strong snow columns can be formed at the intersection with the circumferential groove, improving the tire's performance on snow. Therefore, the tire of the present invention can achieve both on-snow performance and wet performance.
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1は、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2を示す展開図である。図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、雪上路面を走行するのに適したトレッド部2を有する空気入りタイヤとして好適に用いられる。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
Fig. 1 is a development view showing a
タイヤ1は、雪上路面の他にも、例えば、泥濘地等の不整地路面を走行する空気入りタイヤとして用いられてもよい。また、タイヤ1は、空気入りタイヤに限定されるものではなく、例えば、タイヤ1の内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤであってもよい。
The
本実施形態のトレッド部2には、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝3と、周方向溝3によって区分された複数の陸部4とが形成されている。周方向溝3は、例えば、タイヤ赤道Cとトレッド端Teとの間に各1本ずつ形成されている。
In this embodiment, the
ここで、トレッド端Teは、空気入りタイヤの場合、正規状態のタイヤ1に正規荷重が負荷されキャンバー角0°で平面に接地したときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。このトレッド端Te間のタイヤ軸方向の中央位置が、タイヤ赤道Cである。
Here, in the case of a pneumatic tire, the tread end Te is the axially outermost contact point when the
「正規状態」とは、タイヤ1が正規リムにリム組みされかつ正規内圧に調整された無負荷の状態である。以下、特に言及されない場合、タイヤ1の各部の寸法等は、この正規状態で測定された値である。
"Normal condition" refers to a condition in which
「正規リム」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば"Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
A "genuine rim" is a rim that is determined for each tire by the standard system that includes the standard on which
「正規内圧」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
"Normal internal pressure" is the air pressure set for each tire by each standard in the standard system, including the standard on which
「正規荷重」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
"Normal load" is the load that is determined for each tire by each standard in the standard system, including the standard on which
本実施形態のトレッド部2には、一対の周方向溝3によって区分されたクラウン陸部4Aと、周方向溝3とトレッド端Teとによって区分されたショルダー陸部4Bとが形成されている。このように、本実施形態の陸部4は、クラウン陸部4Aとショルダー陸部4Bとを含んでいる。
In the
周方向溝3は、タイヤ周方向にジグザグ状に形成されているのが望ましい。このような周方向溝3は、雪上路面を走行するときのトラクションを維持しつつ、ウェット路面を走行するときの排水性を向上させることができ、タイヤ1の雪上性能とウェット性能とを両立させることができる。
The
本実施形態のクラウン陸部4Aには、一対の周方向溝3からクラウン陸部4Aの内側に延びる複数のクラウン溝9が設けられている。複数のクラウン溝9のそれぞれは、例えば、周方向溝3に開口する外端部9aと、タイヤ周方向に隣接するクラウン溝9に連通する内端部9bとを含んでいる。本実施形態のクラウン溝9は、タイヤ赤道Cを横断することなく、複数のクラウン溝9により全体としてタイヤ周方向に連続して延びている。
In this embodiment, the
クラウン陸部4Aは、タイヤ軸方向に隣接するクラウン溝9の間に区分されるセンター部4aと、クラウン溝9と周方向溝3との間に区分される複数のサイドブロック4bとを含むのが望ましい。本実施形態では、1つのクラウン溝9に対応して1つのサイドブロック4bが形成されている。
The
クラウン溝9には、溝幅が大きい複数の幅広領域9Aと、溝幅が小さい複数の幅狭領域9Bとが交互に設けられるのが望ましい。本実施形態のクラウン溝9は、外端部9aが幅狭領域9Bとして形成され、内端部9bが幅広領域9Aとして形成されている。クラウン溝9は、外端部9aと内端部9bとの間に、少なくとも1組の幅広領域9Aと幅狭領域9Bとを有するのが望ましい。
The
このようなクラウン溝9は、クラウン溝9の溝壁とクラウン溝9内の水との粘性を低減させることができ、タイヤ1のウェット性能を向上させることができる。また、このクラウン溝9は、幅広領域9Aと幅狭領域9Bとが繰り返されているので、クラウン陸部4Aの剛性を均一化することができ、タイヤ1の耐偏摩耗性能を向上させることができる。
幅広領域9Aの少なくとも1つは、幅広領域9A内で溝幅が変化する変化領域として形成されるのが望ましい。また、幅狭領域9Bの少なくとも1つは、幅狭領域9B内で溝幅が変化する変化領域として形成されるのが望ましい。幅広領域9A及び幅狭領域9Bは、例えば、それぞれの範囲内で溝幅が変化しない一定領域を含んでいてもよい。本実施形態の外端部9aは、一定領域として形成されている。一方、内端部9bは、変化領域として形成されるのが望ましい。
At least one of the
ここで、幅広領域9Aと幅狭領域9Bとの境界は、クラウン溝9の溝壁の少なくとも一方が急激に変化している部分である。また、幅広領域9Aと幅狭領域9Bとが共に変化領域として形成されている場合は、その境界がなだらかに変化する幅広領域9Aと幅狭領域9Bとの中間部分であってもよい。このような幅広領域9A及び幅狭領域9Bは、溝壁と水との粘性をより低減させることができ、タイヤ1のウェット性能をより向上させることができる。
Here, the boundary between the
図2は、クラウン陸部4Aのセンター部4aの拡大図である。図2に示されるように、クラウン溝9は、複数の屈曲部9cによりジグザグ状に形成されるのが望ましい。クラウン溝9は、例えば、屈曲部9c間を円弧状に延びる円弧部9dを含んでいる。ここで、クラウン溝9の形状は、クラウン溝9の溝幅方向の中心線に基づき決定されるものであり、幅広領域9Aと幅狭領域9Bとの境界のように溝壁の一方が変化している部分の中心線は変化しないものとしている。
Figure 2 is an enlarged view of the
このようなクラウン溝9は、舗装路面を走行するときのパターンノイズを抑制しつつ、雪上路面を走行するときに大きいトラクションを発揮することができ、タイヤ1の雪上性能とノイズ性能とを両立させることができる。
本実施形態のセンター部4aには、タイヤ軸方向に隣接するクラウン溝9の間を延びるセンター横溝5と、タイヤ軸方向に隣接するクラウン溝9の間を延びるセンターサイプ6と、クラウン溝9からタイヤ軸方向の内側に凹むセンター切欠部7とが設けられている。このようなセンター部4aは、舗装路面を走行するときのヒールアンドトゥ摩耗やチッピングを抑制しつつ、雪上路面を走行するときのエッジ成分を増やすことができ、タイヤ1の雪上性能と耐偏摩耗性能とを両立させることができる。
In the
本実施形態のセンター部4aは、複数のセンター横溝5によって複数のセンターブロック4cに区分されている。センターブロック4cのそれぞれには、複数のセンターサイプ6と複数のセンター切欠部7とが設けられるのが望ましい。このようなセンターブロック4cは、雪上路面を走行するときのエッジ成分をより増やすことができ、タイヤ1の雪上性能をより向上させることができる。
The
センター横溝5は、例えば、タイヤ軸方向に隣接するクラウン溝9に連通する一対のセンター端部5aを含んでいる。センター横溝5の一対のセンター端部5aの少なくとも一方側には、センタータイバー8が設けられるのが望ましい。本実施形態のセンター横溝5は、両側のセンター端部5aにセンタータイバー8が設けられている。このようなセンター横溝5は、センタータイバー8によりセンターブロック4cの剛性を向上させ、センターブロック4cのヒールアンドトゥ摩耗やチッピングを抑制させることができ、タイヤ1の耐偏摩耗性能を向上させることができる。
The center
センター横溝5のセンター端部5aでの深さは、好ましくは、クラウン溝9の最大深さの30%~60%である。センター端部5aでの深さがクラウン溝9の最大深さの30%よりも小さいと、センター横溝5によって形成される雪柱が小さくなり、タイヤ1の雪上性能の向上効果が低減するおそれがある。センター端部5aでの深さがクラウン溝9の最大深さの60%よりも大きいと、センターブロック4cの剛性が向上せず、タイヤ1の耐偏摩耗性能の向上効果が低減するおそれがある。
The depth of the
センターサイプ6は、例えば、タイヤ軸方向両側の端部6aを有している。センターサイプ6の端部6aの少なくとも一方は、センター切欠部7に連通するのが望ましい。このようなセンターサイプ6は、センターブロック4cが接地したときにセンターブロック4cを変形させ易く、クラウン溝9の排雪性を向上させ、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
The center sipe 6 has, for example,
本実施形態のセンターサイプ6は、両側の端部6aがセンター切欠部7に連通する第1センターサイプ6Aと、端部6aの一方がセンター切欠部7に連通しかつ端部6aの他方が屈曲部9cに連通する第2センターサイプ6Bとを含んでいる。このようなセンターサイプ6は、両側の端部6aがセンター切欠部7又は屈曲部9cに連通しているので、センターブロック4cをより変形させ易く、タイヤ1の雪上性能をより向上させることができる。
The center sipe 6 of this embodiment includes a first center sipe 6A with both
センターサイプ6は、例えば、両側の端部6aの深さがセンターサイプ6の中央部分の最大深さよりも小さい。センターサイプ6の端部6aの深さは、好ましくは、クラウン溝9の最大深さの20%~40%である。端部6aの深さがクラウン溝9の最大深さの20%よりも小さいと、センターブロック4cが接地したときにも変形し難く、クラウン溝9の排雪性が低下するおそれがある。端部6aの深さがクラウン溝9の最大深さの40%よりも大きいと、センターブロック4cの剛性が低下し、ヒールアンドトゥ摩耗やチッピングが発生するおそれがある。
For example, the depth of the
センター切欠部7の最大深さは、センターサイプ6の端部6aの深さと同等以上であるのが望ましい。センター切欠部7の最大深さがセンターサイプ6の端部6aの深さよりも小さいと、継続して使用したときの摩耗により、センター切欠部7がセンターサイプ6よりも早く消失し、クラウン溝9の排雪性が低下するおそれがある。
The maximum depth of the
図3は、クラウン陸部4Aのサイドブロック4bの拡大図である。図3に示されるように、本実施形態のサイドブロック4bを区分するクラウン溝9は、タイヤ軸方向の内側でタイヤ軸方向に対して傾斜して延びる第1傾斜部9Cと、タイヤ軸方向の外側でタイヤ軸方向に沿って延びる第1軸方向部9Dとを含んでいる。
Figure 3 is an enlarged view of a
第1傾斜部9Cは、内端部9bからタイヤ周方向に沿ってジグザグ状に延びるのが望ましい。第1軸方向部9Dは、外端部9aからタイヤ軸方向に沿って直線状に延びるのが望ましい。このようなクラウン溝9は、第1傾斜部9Cと第1軸方向部9Dとが屈曲していることから、強い雪柱を形成することができ、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
The first
本実施形態の第1傾斜部9Cの内端部9b側には、クラウンタイバー17が設けられている。クラウンタイバー17は、例えば、内端部9bから後述する第1サイド切欠部16Aまで形成されている。このようなクラウンタイバー17は、サイドブロック4bの剛性を高め、タイヤ1の耐偏摩耗性能を向上させることができる。
In this embodiment, a
クラウンタイバー17の長さは、好ましくは、タイヤ周方向に隣接するクラウンタイバー17間のピッチ長さの20%~40%である。クラウンタイバー17のクラウン溝9の溝底からの高さは、好ましくは、クラウン溝9の最大深さの50%~80%である。このため、クラウン溝9の内端部9bでの深さは、クラウン溝9の最大深さの20%~50%である。このようなクラウンタイバー17は、優れた排水性を維持しつつサイドブロック4bの剛性を向上させ、タイヤ1のウェット性能と耐偏摩耗性能とを両立させることができる。
The length of the
第1軸方向部9Dに隣接する第1傾斜部9Cは、幅広領域9Aとして形成されるのが望ましい。また、第1軸方向部9Dは、幅狭領域9Bとして形成されるのが望ましい。このような第1傾斜部9C及び第1軸方向部9Dは、舗装路面を走行したときのパターンノイズを抑制することができ、タイヤ1のノイズ性能を向上させることができる。
The first
第1軸方向部9Dの溝幅は、好ましくは、第1軸方向部9Dに隣接する第1傾斜部9Cの溝幅の25%~75%である。このような第1軸方向部9Dは、サイドブロック4bの剛性を維持しつつパターンノイズを抑制することができ、タイヤ1のノイズ性能と耐偏摩耗性能とを両立させることができる。
The groove width of the first
本実施形態の第1軸方向部9Dの外端部9a側には、サイドタイバー11が設けられている。このようなサイドタイバー11は、パターンノイズを抑制しつつサイドブロック4bの剛性をより向上させ、タイヤ1のノイズ性能と耐偏摩耗性能とを両立させることができる。
In this embodiment, a
サイドタイバー11のクラウン溝9の溝底からの高さは、好ましくは、クラウン溝9の最大深さの50%~80%である。このため、クラウン溝9の外端部9aでの深さは、クラウン溝9の最大深さの20%~50%である。このようなサイドタイバー11は、パターンノイズを抑制しつつサイドブロック4bの剛性を向上させ、タイヤ1のノイズ性能と耐偏摩耗性能とを両立させることができる。
The height of the
サイドタイバー11には、両端がサイドタイバー11内で終端する第1タイバーサイプ12が設けられるのが望ましい。このような第1タイバーサイプ12は、舗装路面を走行するときのパターンノイズを増加させることなく、雪上路面を走行するときのエッジ成分を増やすことができ、タイヤ1の雪上性能とノイズ性能とを両立させることができる。
The
第1タイバーサイプ12の深さは、好ましくは、サイドタイバー11のクラウン溝9の溝底からの高さの75%~100%である。このような第1タイバーサイプ12は、タイヤ1の雪上性能とノイズ性能とをバランスよく向上させるのに好適である。
The depth of the first
図4は、周方向溝3の拡大図である。図4に示されるように、クラウン溝9の外端部9aでのタイヤ軸方向に対する角度θ1は、好ましくは、5~10°である。角度θ1が5°よりも小さいと、パターンノイズが大きくなり、タイヤ1のノイズ性能の向上効果が低減するおそれがある。角度θ1が10°よりも大きいと、クラウン溝9の排雪性が低下し、タイヤ1の雪上性能の向上効果が低減するおそれがある。
Figure 4 is an enlarged view of the
図3に示されるように、サイドブロック4bには、周方向溝3からタイヤ軸方向内側に延びかつサイドブロック4b内で終端するサイド横溝10が設けられるのが望ましい。本実施形態のサイド横溝10は、タイヤ軸方向の内側でタイヤ軸方向に対して傾斜して延びる第2傾斜部10Aと、タイヤ軸方向の外側でタイヤ軸方向に沿って延びる第2軸方向部10Bとを含んでいる。このようなサイド横溝10は、第2傾斜部10Aと第2軸方向部10Bとが屈曲していることから、強い雪柱を形成することができ、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
As shown in FIG. 3, it is preferable that the
本実施形態のサイドブロック4bは、トレッド平面視において、タイヤ周方向に隣接する2つのクラウン溝9により、クラウン溝9の内端部9bに隣接して、鋭角で先細状となる第1角部4dが区分されるのが望ましい。このような第1角部4dは、雪上路面を走行するときに雪に食い込み、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
In the
本実施形態の第1角部4dには、タイヤ半径方向内側に向かって階段状に延びる段差部13が設けられている。段差部13は、2段以上、本実施形態では3段の段部を有している。このような段差部13は、舗装路面を走行するときに第1角部4dの先端が接地することを抑制しつつ、雪上路面を走行するときのエッジ成分を増やすことができ、タイヤ1の雪上性能と耐偏摩耗性能とを両立させることができる。
In this embodiment, the
サイドブロック4bには、周方向溝3に沿って延びる第1側壁4eが形成されている。第1側壁4eには、タイヤ半径方向内側に向かって階段状に延びる段差部14が設けられている。段差部14は、例えば、3段の段部を有している。段差部14は、クラウン溝9の外端部9aに隣接して設けられるのが望ましい。このような段差部14は、雪上路面を走行するときのタイヤ軸方向のエッジ成分を増やすことができ、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。また、この段差部14は、クラウン溝9内の水との粘性を低減させ、タイヤ1のウェット性能をより向上させることができる。
The
サイドブロック4bには、周方向溝3からクラウン溝9に延びる複数のサイドサイプ15と、クラウン溝9からタイヤ軸方向の外側に凹むサイド切欠部16とが設けられるのが望ましい。サイドサイプ15は、例えば、クラウン溝9の側の端部15aがサイド切欠部16に連通している。このようなサイドサイプ15は、サイドブロック4bが接地したときにサイドブロック4bを変形させ易く、クラウン溝9の排雪性を向上させ、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
The side blocks 4b are preferably provided with a plurality of
サイドサイプ15は、第1側壁4eから延びる第1サイドサイプ15Aを含むのが望ましい。サイド切欠部16は、第1サイドサイプ15Aが連通する第1サイド切欠部16Aを含むのが望ましい。このような第1サイドサイプ15Aは、両側が第1側壁4eとサイド切欠部16とに連通しているので、サイドブロック4bをより変形させ易く、タイヤ1の雪上性能をより向上させることができる。
The side sipes 15 preferably include a
図1に示されるように、ショルダー陸部4Bには、例えば、周方向溝3からトレッド端Teに延びるショルダー横溝18と、周方向溝3からタイヤ軸方向外側に延びかつショルダー陸部4B内で終端するショルダーサイプ19とが設けられている。
As shown in FIG. 1, the
本実施形態のショルダー陸部4Bは、複数のショルダー横溝18によってショルダーブロック4fに区分されている。ショルダーブロック4fのそれぞれには、複数のショルダーサイプ19が設けられるのが望ましい。このようなショルダーブロック4fは、雪上路面を走行するときのエッジ成分を増やすことができ、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
The
ショルダー横溝18は、ジグザグ状に形成されるのが望ましい。このようなショルダー横溝18は、舗装路面を走行するときのパターンノイズを低減させ、タイヤ1のノイズ性能を向上させることができる。
It is desirable for the
図4に示されるように、ショルダー横溝18は、タイヤ周方向において、少なくとも一部が外端部9aに重なる位置で周方向溝3に連通するショルダー端部18aを含んでいる。このようなショルダー横溝18は、周方向溝3を介してクラウン溝9に滑らかに連続しており、周方向溝3との交差部に強い雪柱を形成することができるので、タイヤ1の雪上性能を向上させることができる。
As shown in FIG. 4, the
ショルダー端部18aと外端部9aとの重なり部分のタイヤ周方向の長さは、好ましくは、外端部9aのタイヤ周方向の長さの25%以下である。このようなショルダー横溝18とクラウン溝9とは、走行時に同時に接地する部分が少なく、タイヤ1のノイズ性能を向上させることができる。
The circumferential length of the overlapping portion between the
ショルダー横溝18のショルダー端部18a側には、ショルダータイバー20が設けられるのが望ましい。このようなショルダータイバー20は、優れた排水性を維持しつつショルダー陸部4Bの剛性を向上させ、タイヤ1のウェット性能と耐偏摩耗性能とを両立させることができる。
It is desirable to provide a
ショルダータイバー20のショルダー横溝18の溝底からの高さは、好ましくは、ショルダー横溝18の最大深さの50%~80%である。このようなショルダータイバー20は、パターンノイズを抑制しつつショルダー陸部4Bの剛性を向上させ、タイヤ1のノイズ性能と耐偏摩耗性能とを両立させることができる。
The height of the
ショルダー横溝18のショルダー端部18aでのタイヤ軸方向に対する角度θ2は、好ましくは、5~10°である。角度θ2が5°よりも小さいと、パターンノイズが大きくなり、タイヤ1のノイズ性能の向上効果が低減するおそれがある。角度θ2が10°よりも大きいと、排雪性が低下し、タイヤ1の雪上性能の向上効果が低減するおそれがある。
The angle θ2 of the
図5は、他の実施形態の周方向溝3の拡大図である。上述の実施形態と同様の機能を有する構成要素は、同一の符号が付され、その説明が省略される。図5に示されるように、この実施形態のショルダー横溝18は、タイヤ周方向において、クラウン溝9の外端部9aのタイヤ周方向の長さの50%以上と重なる位置で周方向溝3に連通するショルダー端部18aを含んでいる。このようなショルダー横溝18は、クラウン溝9と協働して、周方向溝3との交差部により強い雪柱を形成することができるので、タイヤ1の雪上性能をより向上させることができる。
Figure 5 is an enlarged view of the
この実施形態のショルダー横溝18のショルダー端部18a側には、ショルダータイバー21が設けられている。ショルダータイバー21には、両端がショルダータイバー21内で終端する第2タイバーサイプ22が設けられるのが望ましい。このような第2タイバーサイプ22は、パターンノイズを増加させることなく雪上路面を走行するときのエッジ成分を増やすことができ、タイヤ1の雪上性能とノイズ性能とを両立させることができる。
In this embodiment, a
第2タイバーサイプ22の深さは、好ましくは、ショルダータイバー21のショルダー横溝18の溝底からの高さの75%~100%である。このような第2タイバーサイプ22はタイヤ1の雪上性能とノイズ性能とをバランスよく向上させるのに好適である。
The depth of the second
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。 The above describes in detail a particularly preferred embodiment of the present invention, but the present invention is not limited to the above-described embodiment and can be modified in various ways.
図1の基本パターンを有するタイヤが、表1及び表2の仕様に基づき試作された。各試作タイヤの雪上性能とノイズ性能とがテストされた。各試作タイヤの共通仕様やテスト方法は、以下のとおりである。 Tires with the basic pattern shown in Figure 1 were prototyped based on the specifications in Tables 1 and 2. The snow performance and noise performance of each prototype tire were tested. The common specifications and test methods for each prototype tire are as follows:
<共通仕様>
タイヤサイズ:265/65R17 112S
リムサイズ:17×8.0J
空気圧:220kPa
<Common specifications>
Tire size: 265/65R17 112S
Rim size: 17 x 8.0J
Air pressure: 220kPa
<雪上性能>
試作タイヤが全輪に装着された中型SUVのテスト車両にテストドライバー1名が乗車し、圧雪コースにて5mphから20mphまで加速するときの距離が計測された。結果は、比較例1を100とする指数で表され、数値が大きいほど距離が短く、雪上性能に優れていることを示す。
<Snow performance>
A test driver rode in a medium-sized SUV test vehicle with prototype tires mounted on all wheels, and the distance traveled was measured as the vehicle accelerated from 5 mph to 20 mph on a packed snow course. The results were expressed as an index with Comparative Example 1 being set at 100, with a larger index indicating a shorter distance and better on-snow performance.
<ノイズ性能>
試作タイヤが全輪に装着された中型SUVのテスト車両にテストドライバー1名が乗車し、ドライの舗装路面を走行したときのパターンノイズが、テストドライバーの官能により評価された。結果は、比較例1を100とする指数で表され、数値が大きいほどパターンノイズが小さく、ノイズ性能に優れていることを示す。
<Noise performance>
A test driver got into a medium-sized SUV test vehicle with prototype tires fitted on all wheels, and the pattern noise generated when the vehicle was driven on a dry paved road was evaluated by the test driver's senses. The results are expressed as an index with Comparative Example 1 being set at 100, with a larger index indicating smaller pattern noise and better noise performance.
テストの結果が表1及び表2に示される。
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例に対して、雪上性能とノイズ性能とがバランスよく向上しており、雪上性能とノイズ性能とを両立していることが確認できた。 The test results confirmed that the tires of the embodiment had a well-balanced improvement in snow performance and noise performance compared to the comparative example, achieving both good snow performance and good noise performance.
2 トレッド部
3 周方向溝
4A クラウン陸部
4B ショルダー陸部
9 クラウン溝
9a 外端部
9b 内端部
9D 第1軸方向部
11 サイドタイバー
18 ショルダー横溝
18a ショルダー端部
2
Claims (6)
前記トレッド部には、タイヤ周方向に延びる一対の周方向溝によって区分されたクラウン陸部と、前記周方向溝とトレッド端とによって区分されたショルダー陸部とが形成されており、
前記クラウン陸部には、一対の前記周方向溝から前記クラウン陸部の内側に延びる複数のクラウン溝が設けられ、
前記クラウン溝は、前記周方向溝に開口する外端部と、タイヤ周方向に隣接する前記クラウン溝に連通する内端部とを含み、
前記ショルダー陸部には、前記周方向溝から前記トレッド端に延びるショルダー横溝が設けられ、
前記ショルダー横溝は、タイヤ周方向において、少なくとも一部が前記外端部に重なる位置で前記周方向溝に連通するショルダー端部を含む、
タイヤ。 A tire having a tread portion,
The tread portion is formed with a crown land portion divided by a pair of circumferential grooves extending in a tire circumferential direction, and a shoulder land portion divided by the circumferential grooves and a tread end,
The crown land portion is provided with a plurality of crown grooves extending from the pair of circumferential grooves to an inner side of the crown land portion,
The crown groove includes an outer end portion that opens into the circumferential groove and an inner end portion that communicates with the crown groove adjacent in the tire circumferential direction,
The shoulder land portion is provided with a shoulder lateral groove extending from the circumferential groove to the tread end,
The shoulder lateral groove includes a shoulder end portion that is in communication with the circumferential groove at a position where at least a portion of the shoulder lateral groove overlaps with the outer end portion in the tire circumferential direction.
tire.
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