JP7415707B2 - 撮像装置、補正方法、及び、プログラム - Google Patents

撮像装置、補正方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、補正方法、及び、プログラムに関する。
360°のあらゆる方向を撮像可能な撮像装置として、全天球撮像カメラが知られている。全天球撮像カメラは、複数の広角レンズ又は魚眼レンズを用い、複数の撮像素子で撮像し、得られた複数の画像に対して歪み補正や射影変換等を行い、それらを結合して1枚の全天球画像を生成する。隣接する撮像素子で撮像して得られた画像には、画像の一部が重複した画像重複領域が存在し、全天球撮像カメラでは、その画像重複領域で各画像を結合している。
2つの画像の輝度の際を補正する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、複数のイメージセンサーの重複領域の輝度値を用い、明るい方は暗く、暗い方は明るくする補正を行うことでイメージセンサー間の輝度値を近づけ、繋ぎ目の違和感をなくす技術が開示されている。
しかしながら、従来の技術は、光量の違いにより繋ぎ目の輝度又は色に差が生じやすいという問題があった。
全天球撮像カメラでは、広角レンズや魚眼レンズを用いて広い範囲を撮像することから、その撮像範囲内に太陽や照明等の光源が入りやすい。このため、画像の一部が白くぼやけ、光が滲んだように見えるフレアが発生する可能性が高いことが知られている。フレアは、各画素に均一に発生するものではないため、フレアが発生した画像は暗く補正されてしまう。この結果、フレが発生した画像は実際の輝度、色味よりも暗くなり、違和感のある画像となってしまう。
本発明は、上記課題に鑑み、繋ぎ目の輝度又は色の差を低減することができる撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、複数の撮像素子が撮像した画像を合成して1つの画像を作成する撮像装置であって、合成の際に重複する重複領域と前記重複領域の内側の補正量を算出する補正量算出部と、第一の画像の前記重複領域の内側の画素の画素値に基づいて、前記画素と同じ被写体が写っている、第二の画像の前記重複領域の外側の画素の補正値を算出する領域外補正値算出部と、前記補正量及び前記補正値を用いて前記第一の画像と前記第二の画像を補正する補正部と、前記補正部が補正した前記第一の画像と前記第二の画像の前記重複領域を重複させて合成する合成画像生成部と、を有することを特徴とする。
繋ぎ目の輝度又は色の差を低減することができる撮像装置を提供することができる。
撮像装置を示す断面図の一例である。 撮像装置の構成例を示す図である。 撮像装置が有する機能を説明する図である。 魚眼レンズについて説明する図である。 全天球画像について説明する図である。 魚眼画像を射影変換する際に使用される変換テーブルを説明する図である。 撮像素子により撮像された2つの魚眼画像の重複領域について説明する図の一例である。 2つの矩形の画像データが合成された場合の重複領域を示す図の一例である。 撮像装置が行う処理の全体の流れを説明するフローチャート図の一例である。 フレア画像の判断に使用される画像データの一例である。 フレア画像の判断に必要な情報が算出された評価領域の一例である。 フレア画像判断部がフレア画像か否かを判断する処理を説明するフローチャート図の一例である。 フレア画像があると判断された場合の、初期状態の補正除外マップを示す図の一例である。 補正除外マップを模式的に示す図の一例である。 補正除外マップ作成部が補正除外マップを作成する手順を示すフローチャート図の一例である。 補正量の算出方法を説明する図の一例である。 重複領域の内側について補正マップを作成する方法を示す図の一例である。 従来技術として、重複領域の外側の補正マップを説明する図の一例である。 重複領域を示す図の一例である。 重複領域、及び、重複領域の外側のケラレ領域の合成について説明する図の一例である。 重複領域の外側の補正値の算出方法を示す図の一例である。 h'の別の求め方を説明する図の一例である。 仮作成した補正マップ、補正除外対象マップ、及び、補正マップの一例を示す図である。 補正マップを解像度の変換方法を説明する図の一例である。 合成画像生成部が合成画像を生成する処理の流れを説明するフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、撮像装置と撮像装置が行う補正方法について説明する。
<用語について>
合成とは2つ以上のものを合わせてして1つのものにすることをいう。
重複領域は2つの画像で同じ被写体が写っている領域である。このうち、更に、歪み等が少ない領域としてもよい。重複領域は画像ごとに一定でも可変でもよい。
重複領域の内側とは、魚眼レンズで撮像され等距離射影方式等で射影された場合に像高hが小さくなる方向である。重複領域の外側とは像高hが大きくなる方向である。
補正量又は補正値とは、2つの画像の輝度や色など画像の見え方を近づけるに使用される値である。
<構成例>
図1は、本実施例による撮像装置10を示す断面図である。図1に示す撮像装置10は、撮像体12と、撮像体12及びコントローラやバッテリなどの部品を保持する筐体14と、上記筐体14に設けられたシャッターボタン18とを備えている。
図1に示す撮像体12は、2つのレンズ光学系20A,20B(レンズ光学系20ともいう)と、CCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの2つの撮像素子22A,22B(撮像素子22ともいう)とを含む。本実施例において、レンズ光学系20と撮像素子22とを1個ずつ組み合わせたものを撮像光学系と称する。レンズ光学系20は、それぞれ、例えば6群7枚で魚眼レンズとして構成することができる。上記魚眼レンズは、図1に示す例では、180度(=360度/n;n=2)より大きい全画角を有し、好適には、185度以上の画角を有し、より好適には、190度以上の画角を有する。
2つのレンズ光学系20A,20Bの光学素子(レンズ、プリズム、フィルタ及び開口絞り)は、その光軸が、対応する撮像素子22の受光領域の中心部に直交して位置するように、かつ、受光領域が、対応する魚眼レンズの結像面となるように、撮像素子22A,22Bに対して位置関係が定められている。撮像素子22は、それぞれ、受光領域が面積エリアを成す2次元の撮像素子であり、組み合わせられるレンズ光学系20により集光された光を画像信号に変換する。
図1に示す実施例では、レンズ光学系20A,20Bは、同一仕様のものであり、それぞれの光軸が合致するように、互いに逆向きに組み合わせられる。撮像素子22A,22Bは、受光した光分布を画像信号に変換して、コントローラ上の画像処理手段に出力する。画像処理手段では、撮像素子22A,22Bからそれぞれ入力される撮像画像を繋ぎ合わせて合成し、立体角4πラジアンの画像(以下「全天球画像」と称する)を生成する。全天球画像は、撮像地点から見渡すことのできる全ての方向を撮像したものとなる。
上記したように、魚眼レンズが180度を超える全画角を有するため、全天球画像を構成する際には、各撮像光学系で撮像した撮像画像において、重複する画像部分が、同一像を表す基準データとして画像の繋ぎ合わせの参考とされる。生成された全天球画像は、例えば、撮像体12に備えられているか、又は撮像体12に接続されているディスプレイ装置、印刷装置、SD(登録商標)カードやコンパクトフラッシュ(登録商標)などの外部記憶媒体などに出力される。
<以下の画像処理を行う構成>
図2は、以下で説明する処理を実行する撮像装置10の構成例を示す。撮像装置10は、撮像素子1,2(符号は22A,22B)、受信部1,2(符号は23A,23B)、ISP(Image Signal Processing)1,2(符号は24A,24B)、SRAM25、輝度測定部26、画像処理部1、2(符号は27A,27B)、MEMC28、DRAM29、輝度補正回路30、任意変形回路31、画像処理部2(符号は32)、及び、送信部33を有している。
撮像素子1,2は図1の撮像素子22A,22Bが対応する。受信部1,2は撮像素子1,2から画像データを受け付けるチャンネルである。ISP1,2はRAWデータ(生データ)に対してホワイトバランス、ガンマ補正、ベイヤー補完、等を行う。画像処理部1は、レンズなど光学系の補正処理や、黒レベル補正、撮像素子のばらつき補正、傷補正などを行う。
輝度測定部26はフレア画像の判断、補正除外マップの作成、及び、補正値の算出等を行う。MEMC28はメモリコントローラであり、DRAM29を使用して画像データの流れを制御する。輝度補正回路30は輝度測定部26の測定結果に応じて、全天球画像の輝度を補正する。任意変形回路31は画像データの変形を行う。画像処理部2は2つの魚眼画像を合成して正距円筒画像を作成する。送信部33は外部に画像データを送信したり、外部メモリに記憶したりする。
<撮像装置が有する機能について>
図3は、撮像装置10が有する機能を説明する図である。図3に示すように、輝度測定部26はフレア画像判断部41、補正除外マップ作成部42、補正量算出部43、及び、領域外補正値算出部44を有する。輝度補正回路30は補正除外マップ適用部45、及び、補正部46を有する。画像処理部2は合成画像生成部47を有する。図3に示す各機能は、ハードウェア的に実現されるが、一部または全部の機能を、撮像装置10が有するSSD(Solid State Drive)などの記憶部に記憶されたプログラムをCPUが実行することで実現されてもよい。
フレア画像判断部41は、2つの魚眼画像のうちフレアが含まれる画像があるか否かと、ある場合にはどちらがフレア画像かを判断する。補正除外マップ作成部42は、魚眼画像のうち補正すべきでない画素が特定された補正除外マップを作成する。補正量算出部43は、重複領域と重複領域の内側の補正量を算出する。領域外補正値算出部44は、重複領域の外側の補正値を算出する。補正除外マップ適用部45は補正除外マップを魚眼画像に適用する。補正部46は、補正が除外されていない画素に対し、補正量と補正値に基づく輝度の補正を行う(2つの魚眼画像の輝度が同程度になるように補正する)。合成画像生成部47は、2つの魚眼画像を1つの正距円筒画像に合成する。
<魚眼レンズを使って撮像される魚眼画像について>
図4を参照して、魚眼レンズについて説明する。なお、魚眼レンズ11は同様のものであるため、図4では1つの魚眼レンズ11のみ説明する。180°を超える画角をもつ魚眼レンズを有する撮像素子22A,22Bで撮像された魚眼画像は、撮像位置を中心として、略半球分の被写体の画像となる。
ここで、図4(a)に示すように、魚眼レンズ11への光の入射角度をφ、画像の中心と像点との距離を像高h、射影関数をfとすると、これらの関係は、下記式(A)のように表すことができる。
h=f(φ)・・・式(A)
射影関数fは、魚眼レンズ11の性質により異なり、例えば、等距離射影方式の魚眼レンズを採用した場合、図4(b)に示すように、入射角度φが矢線に示すように大きくなる程、像高hが大きくなるという比例関係で表される。なお、図4(b)において円の外側の黒く塗り潰された領域は、光が入射されない領域である。
魚眼レンズ11は、180°を超える画角をもっているため、撮像素子22A,22Bで撮像された魚眼画像には、重複領域が含まれる。
次に、図5を参照して、全天球画像について説明する。魚眼画像は、図5(a)に示す略半分の球面を円形で表したフォーマットを有し、地球儀でいう経度が水平角度θに相当し、緯度が垂直角度φに相当している。水平角度θは0~360°の範囲とされ、垂直角度φは、0~180°の範囲とされている。
全天球画像は、図5(b)に示す矩形で表したフォーマットとされ、水平方向が水平角度、垂直方向が垂直角度とされる2つの半天球画像を撮像装置が合成することにより生成される画像である。実際には、重複領域がある分、半天球画像より大きい画像であるが、ここでは半天球画像と呼ぶものとする。
2つの半天球画像は、魚眼画像の水平角度と垂直角度に対応する画素が有する画素値と同じ画素値を、図5(b)に示す矩形で表したフォーマットの同じ水平角度と垂直角度に対応する画素が有する画像として生成される。この半天球画像は、撮像装置10が魚眼画像を射影変換することにより生成することができ、生成した2つの半天球画像を結合することで、水平方向及び垂直方向に360°の全方位を表す全天球画像を生成することができる。
魚眼画像を射影変換する際に使用される変換テーブルを、図6に例示する。変換テーブルは、図6(a)に示すように、変更前画像である魚眼画像の水平角度と垂直角度の値である座標値と、変更後画像である半天球画像の座標値とを画素ごとに対応付けたテーブルである。変更前画像の座標値は、(x,y)で表され、変更後画像の座標値は、(θ,φ)で表される。図6(b)に示すように、いずれの画像も左上隅の座標(0,0)を基準とし、変更前画像における画素と、変更後画像における対応する画素とを決定し、それらの画素の座標値の組み合わせを、変換テーブルにデータとして保持する。対応関係は、変換前画像と変換後画像との射影関係から求めることができる。
変換テーブルは、2つの魚眼レンズ11、及び撮像素子22A,22Bの各々に対してレンズ設計データ等を基に設計者等が事前に作成することができ、図2に示したSRAM25に格納しておき、撮像装置10が必要に応じて読み出して使用することができる。この変換テーブルを用いることで、魚眼画像を射影変換して、魚眼画像の歪みを補正することができる。この補正をした画像を結合することで、全天球画像を生成することができる。
全天球画像を生成する処理の流れについて説明する。2つの撮像素子22A,22Bにより2つの魚眼画像を撮像し、2つの魚眼画像が入力されることにより、処理が開始される。まず、合成画像生成部47は、SRAM25に格納された図6(a)に示したような変換テーブルを用いて各魚眼画像を射影変換して歪み補正を行う。この歪み補正により、図6(b)に示す半天球画像が2つ得られる。
次に、合成画像生成部47は、得られた2つの半天球画像の重複領域で繋ぎ合わせるために、繋ぎ位置の検出を行う。繋ぎ位置の検出結果に基づき、上記の変換テーブルを補正する。次に、合成画像生成部47は、補正した変換テーブルに対して回転変換を行い、画像生成用の変換テーブルを作成する。なお、回転変換を行う目的は、画像生成用の変換テーブルにおいて、画像の上下方向と、撮像装置10の天頂方向とを一致させるためである。
次に、合成画像生成部47は、2つの魚眼画像に対して、画像生成用の変換テーブルを用いて射影変換を行い、画像の歪みを補正する。そして、歪みが補正された2つの画像を合成するためのブレンド処理を実行する。2つの画像は、その重複領域において結合されるが、一方の画像の重複領域にしかデータが存在しない場合、そのデータをそのまま使用して結合を行う。以上の流れにより全天球画像が生成する。
<重複領域について>
図7(a)(b)を参照して、撮像素子22A,22Bにより撮像された2つの魚眼画像13A及び14aの重複領域について説明する。
図7(a)は、撮像素子22A,22Bで撮像された魚眼画像13A及び14aで、黒く塗り潰された領域は、光が入射されない領域、白い領域が入射角度90°までの領域、斜線で示される領域が入射角度90°を超える領域を示している。
図7(a)の斜線で示される領域は、2つの魚眼画像の重複する画像領域を示すことから、重複領域として定義することができる。しかしながら、魚眼レンズ11は、像高hが大きくなり、像点が画像の中心から離れるほど歪みや収差が発生しやすくなる。また、魚眼レンズ11の周囲の外枠等が写り込む場合もある。歪みや収差が発生した領域や外枠等の画像は、画像を繋ぎ合わせるために使用することはできない。
そこで、図7(b)に示すように、重複領域50としては、その内側の所定幅を有する縦縞で示されるリング状の領域に限定することができる。これは、像点が画像の中心から離れるほど歪みや収差が発生しやすいこと、及び、魚眼レンズの外枠などが移りこむ可能性があるためである。したがって図7(b)に示すように重複領域50は、その内側の所定幅を有する斜線でしめされた領域に限定される。
ちなみに、図7(b)の2つの魚眼画像13A及び14aは、撮像素子22A,22Bを同時に露光し、撮像しているため、重複領域50は基本的に同じ被写体の画像となる。重複領域50は画素単位で設定されることが好ましい。画素単位で設定することにより、光学設計における誤差によるずれを吸収することができる。
図8は、2つの矩形の画像データが合成された場合の重複領域50を示す。前述したように魚眼画像を合成画像生成部47が歪み補正することで矩形の画像データを得ることができる。合成画像生成部47が2つの魚眼画像を矩形画像データへと歪み補正し、重複領域50を重ねたものが図8である。
重複領域50では、2つの矩形の画像データの同じ被写体が重なるように、テンプレートマッチングなどの処理で類似箇所が検出される。テンプレートマッチングを行う単位は任意の分割画像サイズ単位でよい。テンプレートマッチングで相対位置が決まると、合成画像生成部47が2枚の画像をブレンド処理で合成する。以上で、全天球画像を得る。
なお、図6~図8の処理は実際には魚眼画像の輝度補正の後に行われるが、重複領域50を説明するためにここで説明した。
<処理の全体>
図9は撮像装置10が行う処理の全体の流れを説明するフローチャート図の一例である。撮像装置10は画像処理部1が処理した2つの魚眼画像に対し、フレア画像の判断(ステップS1)、補正除外マップの作成(ステップS2)、補正量の算出(ステップS3)、重複領域外の補正値の算出(ステップS4)、補正除外マップの適用(ステップS5)、補正(ステップS6)、及び、合成画像の生成(ステップS7)を行う。以下では、各処理を詳細に説明する。
<S1 フレア画像の判断>
図10~図12を参照して、フレア画像の判断方法を説明する。図10はフレア画像の判断に使用される画像データである。前述したように魚眼画像において、画像外枠付近は重複領域50となっている。フレア画像判断部41はこの重複領域50の画素値に基づいて、2枚の魚眼画像のどちらがフレア画像かを判断する。入力画像データフォーマットはRGBでもよいし、YCbCrでもよい。
まず、フレア画像判断部41は入力された魚眼画像に対し、図10のようなエリア単位で処理を行う。エリア201の大きさはレジスタ等で任意の値に設定されている。上下左右に等間隔で区分された1つのマスがエリア201である。フレア画像判断部41はエリア単位で画素値の平均値や分散値などのフレア画像の判断に必要な情報の算出を行う。
図11は、フレア画像の判断に必要な情報が算出された評価領域202である。平均値は算出したエリアが画像データのどこに位置するかで異なる。上記のように、フレア画像判断部41は2枚の魚眼画像のうち、どちらが補正対象であるかを判断するために重複領域付近の評価領域202の算出値を用いる。
具体的には2枚の魚眼画像において、フレア画像判断部41は、同じ被写体が写っているエリア同士の平均値や分散値の差分の絶対値を求め、その値が閾値を超える場合、フレア画像があると判断する。また、平均や分散が大きい方の魚眼画像を補正対象画像(フレア画像)であると判断することができる。一方が補正対象画像(第二の画像の一例)であれば、他方の画像を補正基準画像(第一の画像の一例)として決定する。
基本的に同時露光により撮像した場合、重複領域50は同じ被写体の画像が同じ明るさで撮像されるはずであるが、一方の画像にフレアが発生している際は重複領域50の平均値が大きくなるため、前述した閾値を設け、その閾値より大きい魚眼画像をフレア画像であると判断する。
図12は、フレア画像判断部41がフレア画像か否かを判断する処理を説明するフローチャート図の一例である。
フレア画像判断部41は重複領域50の付近の評価領域202の輝度値に対し例えば平均値を算出する(S1-1)。フレア画像判断部41は2つの魚眼画像の輝度値の平均値を比較する(S1-2)。
次に、フレア画像判断部41は平均値の差分が閾値より大きいか否かを判断する(S1-3)。
平均値の差分が閾値より大きい場合、フレア画像判断部41は平均値が大きい方をフレア画像と判断する(S1-4)。平均値が小さい方を補正基準画像と判断する。
平均値の差分が閾値以下の場合、フレア画像判断部41はフレア画像ではないと判断する(S1-5)。
<S2 補正除外マップの作成>
図13~図15は、補正除外マップの作成方法を説明する図である。図13はフレア画像があると判断された場合の、初期状態の補正除外マップを示す図である。フレア画像に対して補正部46が補正を行う際、フレア画像全体を補正するため、画像が全体的に暗くなる。すると、2枚の魚眼画像を結合した場合に目で見て不自然な画像になることがある。そこでフレア補正をする必要がない箇所(光源など)を区別するために、補正除外マップ作成部42が補正除外マップを作成する。
補正除外マップは前述した重複領域外の魚眼画像内のエリアにおける輝度値最大値で求めることができる。補正除外領域の条件は、
(i) 「閾値より高輝度かつ無彩色」又は
(ii) 「閾値より高輝度かつ輝度の最大値が閾値以上」
とする。補正除外マップ作成部42はこの判断をマス状のエリア201ごとに行う。高輝度であるか否かの閾値はレジスタ等で設定できるとしてもよい。
補正除外条件としては(i)(ii)の両方で判断することが望ましい。1つの評価領域全体が均一な輝度や色を有している場合は(i)のみで判断することができる。しかし、1つの評価領域内に光源などの高輝度の被写体と木などの低輝度の被写体が存在する場合、(i)に適合しなくなるため、光源の画像が補正され、光源が暗く不自然な画像になってしまうからである。(ii)を含めることで光源と木などを含む画像も補正除外領域として適切に抽出できる。
図14は、補正除外マップを模式的に示す。補正除外マップは補正の対象から除外するかしないかをフラグ(1,0)の値で示す。補正除外マップは補正対象画像が複数のエリア201に分割された際と同様に分割されている。補正除外マップ作成部42は補正除外するエリアに1を配置し、そうでないブロックには0を配置する。また補正除外マップには、除外するか否かを示すフラグ1、0だけでなく、ブロックごとの画素値の平均値又は分散値も格納される。
補正除外マップは図2に示されたように外部記憶装置(SRAM25)に格納されてもよいし、レジスタとして回路内に保持してもかまわない。
図15は、補正除外マップ作成部42が補正除外マップを作成する手順を示すフローチャート図の一例である。
補正除外マップ作成部42は、補正対象画像について、エリア201に分割された初期状態の補正除外マップを作成する(S2-1)。
補正除外マップ作成部42は、エリアごとに上記(i)(ii)の判断条件に基づいて、補正の除外対象かどうかを判断する(S2-2)。
補正除外対象の場合、補正除外マップ作成部42は、着目しているエリアにフラグ1を設定する(S2-3)。
補正除外対象でない場合、補正除外マップ作成部42は、着目しているエリアにフラグ0を設定する(S2-4)。
また、補正除外マップ作成部42は、着目しているエリアに評価値(平均値又は分散値)も設定する(S2-5)。
補正除外マップ作成部42は、全てのエリアを終了したか否かを判断し(S2-6)、終了していない場合はステップS2-2に戻る。
<S3 補正量の算出>
図16は補正量の算出方法を説明する図である。補正量の算出はフレア画像と基準画像の重複領域50を比較して行われる。図16(a)(b)では、魚眼画像13Aと13Bの重複領域50で繋ぎ合わせられる領域210,211を破線枠で示している。図16(c)(d)は各領域210,211の拡大図を示している。
全天球撮像カメラでは2つの撮像素子が背中合わせになっているので、魚眼画像13Aと13Bを背中合わせにした場合に同じ位置の領域210,211に同じ被写体が写る。図16(c)(d)のA~Lは2つの魚眼画像13A,13Bで対応する画素を示す。
2つの魚眼画像を繋ぎ合わせる際、図11で示された評価領域202の値は、一方はフレアが発生しているため高い値、もう一方がそれより低い値を示す。補正量算出部43はこれを同じ値にするような補正を行う。補正に用いる値は以下の式(1)(2)のいずれかにより算出される。
補正量 = 基準画像の評価値/フレア画像の評価値 …(1)
補正量 = 基準画像の評価値 - フレア画像の評価値 …(2)
式(1)は比率を補正量とし、式(2)は差分を補正量とする。補正量の求め方に応じて補正部46が行う補正方法も変わる。補正量算出部43は算出された補正量の値をフレア画像の図11の評価領域202に格納する。補正量算出部43はこの処理を全ての重複領域50に対して実施する。
<S4 重複領域外の補正値の算出>
図17~図22は補正マップと重複領域外の補正値の算出を説明する図である。図17は重複領域50の内側について補正マップを作成する方法を示す。補正マップの算出方法は、図17に示すように重複領域50に関して算出された補正量の値をもとに画像中心方向に向かって距離による重み付け演算を行う方法である。中心に近いほど、補正量が小さくなる。補正量算出部43このようにして、重複領域内側の補正マップを仮作成する。仮作成なので、最終的な補正マップは後に作成される。
図18は、従来技術(特許文献2)として、重複領域50の外側の補正マップを説明する図である。重複領域50の外側について、従来、重複領域50の値をそのままコピーする方法がある。図18におけるxの画素は1つ上の画素の補正量と同値を用い、yの画素は1つ左の画素の補正量と同値を用いる。しかしながらこの補正方法では、光量の違いによる繋ぎ目の輝度色差を補正しきれない。
図19、図20を参照して、従来の重複領域50の外側の補正マップの作成方法が好ましくない理由を説明する。図19は重複領域50を示す図である。図19(a)(b)に示すように重複領域50は入力された2枚の魚眼画像における有効画像領域51とケラレ領域52A,52Bの境目より内側に取られている。ケラレ領域とは画面の隅にレンズフードやフィルターが黒く写り込んでしまう領域をいう。
上記のように、重複領域50を元に2つの魚眼画像13A,13Bは射影変換により1つの正距円筒画像に変換される。合成の際、重複領域50をアルファブレンドにおけるα=50%で合成画像生成部47は合成する。合成時、図19(c)(d)に示すように、重複領域50の外側のケラレ領域52A,52Bは破棄されるわけではない。実際はα<50%以下の値で、もう一方の魚眼画像との合成に使用される領域となっている。
図20は重複領域50、及び、重複領域50の外側のケラレ領域52A,52Bの合成について説明する図である。図20(a)は図19の魚眼画像13Aの正距円筒画像であり、図20(b)は図19の魚眼画像13Bの正距円筒画像である。帯状のハッチングは重複領域50と、重複領域50の外側のケラレ領域52A,52Bを表している。上記のように、魚眼画像13A、13Bの重複領域50はα=50%で合成され、ケラレ領域52Aは魚眼画像13Bとα<50%で合成され、ケラレ領域52Bは魚眼画像13Aとα<50%で合成される。図20(c)は2つの画像の合成で得られた1つの正距円筒画像を示す。
重複領域50の画素値は補正マップの値をh、補正対象を魚眼画像13A側とした場合、以下で示される。ただし、h=pixB/pixA α=50%の重複領域50とする。
pixo = α x pixA x h + (1-α) x pixB
このように重複領域50の外側も合成に使用されるため、重複領域50の外側の補正値を、重複領域50の補正値をコピーするだけだと合成画像のつなぎ目部分に輝度段差が発生する可能性がある。
そこで本実施形態では、領域外補正値算出部44が重複領域50の外側も演算によって補正マップを作成する。具体的には補正対象ではない画像の重複領域50の内側の補正値を求めることで、補正対象の画像の外側の補正値を求める。
図21は、重複領域50の外側の補正値の算出方法を示す。図21のように一方の魚眼画像13Aにおける重複領域50の内側は他方の魚眼画像13Bの重複領域50の外側に対応する(図20参照)。このことを用いて、領域外補正値算出部44は重複領域50の外側の補正値を求める。なお、図21では魚眼画像13Bをフレア画像とする。補正値hは比較画像(フレア画像)の重複領域50の外側の画素の補正値である。
・補正値h = 比較画像(フレア画像)の重複領域の外側の画素値 / 基準画像の重複領域の内側の画素値 …(3)
魚眼画像13Bの重複領域50の外側の画素a'~o'の補正値は、このhである。
基準画像用の補正値h'は以下により変換される。
・補正値h' = 1/h …(4)
すなわち、補正値hの逆数を、魚眼画像13Aの重複領域50の外側の補正値とする。魚眼画像13Aの重複領域50の外側の画素a~oの補正値は補正値h'である。
なお、一方の補正マップはあくまで本来の補正マップを作成するためのマップであるため、基準補間線などは、本来の補正マップ側のものを使用する。図21において、片側の補正マップの画素a~oと、もう片側への補正マップの画素a'~o'の対応は一例であり、どの領域の補正量を使用するかは予め設定などにより変更可能である。
魚眼画像13Aの重複領域50の内側の画素a~oは、重複領域50に接している画素を含み、画素a~oと同じ被写体が写っている魚眼画像13Bの画素a'~o'は重複領域50に接している画素を含む。なお、画素a~o及び画素a'~o'よりも外側の画素の補正値は重複領域から離れるほど小さい値にしても良いし、式(3)(4)と同様に算出しても良い。
図22はh'の別の求め方を説明する図である。図22(a)はブレンド値を有する変換テーブルを示し、図22(b)は合成された正距円筒画像と2つの魚眼画像13A、13Bの画素の対応を説明する図である。
h'の求め方として、図22のような変換テーブルのブレンド値を参考に求めてもよい。変換テーブルは、上記した合成画像を作る際に参照されるものであり、元の魚眼画像に対してブレンド値αをもっている。ブレンド値αは0~1.0ものとして、定義されており、
ブレンド値を参考にし、
h'=(1-α)x1/h (h >1.0)
h'=(1+α)x1/h (h <1.0)
として基準画像の重複領域50の外側の補正値とする。
こうすることにより、補正する側のブレンド係数を加味することができ、ブレンド後の繋ぎ目位置の画素値において、繋ぎ目の輝度や色の差分がより少なくなる。
なお、補正マップは図2に示されたように外部記憶装置(SRAM25)に格納されてもよいし、レジスタとして回路内に保持してもかまわない。
<S5 補正除外マップの適用>
図23は仮作成した補正マップ(図23(a))、補正除外対象マップ(図23(b))、及び、補正マップ(図23(c))の一例を示す。補正除外マップ適用部45は、重複領域50、重複領域50の内側、及び、重複領域50の外側について以上のように作成した仮の補正マップと補正除外マップを用いて最終的な補正マップを作成する。
すなわち、補正除外マップ適用部45は、仮作成した補正マップの各エリアにおいて、補正除外マップが1であれば仮作成した補正マップの値を1.0に置き換える。0であれば仮作成した補正マップで得られた値をそのまま用いる。補正除外マップ適用部45は、これをエリア全体に対して実施し、補正マップを作成する。
なお、図23は補正量の算出に式(1)が使用された場合の補正マップを示し、式(2)が使用された場合の補正マップでは、差分が格納される。また、補正除外マップが1であれば、補正除外マップ適用部45は仮作成した補正マップの値を0.0に置き換える。補正除外マップが0であれば仮作成した補正マップで得られた値をそのまま用いる。
補正除外マップ適用後の補正マップは分割エリア間で値が大きく変動している場合がある。そのため、算出された補正マップに対してガウシアンフィルタなどの平滑化フィルターをかけてもよい。
図24は、補正マップを解像度の変換方法を説明する図である。作成された補正マップは任意のブロックサイズの解像度(エリア201の解像度)になっている。これを補正対象画像全域に適用するために、補正除外マップ適用部45は、補正マップを変倍し、補正対象画像の解像度へと変換する。変倍方法としてはニアレストネイバー、バイリニア、バイキュービックなどの変倍方法を用いる。
<S6 補正>
補正部46は、作成した補正マップを補正対象画像全体に適用し、補正後の画像を得る。補正量を算出する際に式(1)を使用したのであれば、補正画像に対して補正量の乗算を行う。式(2)を使用したのであれば、補正画像に対して補正量の加算を行う。
なお、算出値が極端に小さい又は大きくなりすぎないように上限、下限を設けて算出される算出値の量を制限してもよい。
<S7 合成画像の生成>
合成画像生成部47は、以上のように補正された2つの魚眼画像を、図6~図8で説明したように合成する。
図25は、合成画像生成部47が合成画像を生成する処理の流れを説明するフローチャート図の一例である。
合成画像生成部47は、図6(a)のテーブルを参照して魚眼画像を正距円筒画像に変換する歪み補正を行う(S7-1)。次に、合成画像生成部47は重複領域50をパターンマッチングして繋ぎ部分を決定する(S7-2)。次に、ブレンド処理部はα値を使って重複領域50をブレンド処理する(S7-3)。
<主な効果>
全天球カメラでは広角レンズや魚眼レンズを用いて広い範囲を撮像することから、その撮像範囲内に太陽や照明等の光源が入りやすい。このため、画像の一部が白くぼやけ、光が滲んだように見えるフレアが発生する可能性が高いことが知られている。 フレアは、各画像に均一に発生するものではないため、フレアが発生した画像とフレアが発生していない画像とは、輝度の差だけではなく、色差も生じる。
従来技術は複数の撮像素子22A,22B間の個体差を補正することについては有効であると考えられる。しかし、複数の撮像素子22A,22Bのうち、いずれかに強い光源が入った場合、光源の入った明るい画像は暗く補正されてしまうため、実際の輝度、色味よりも暗くなり、違和感のある画像となってしまう可能性がある。
本実施形態は従来技術と異なり、撮像範囲内に太陽や照明等の高原が入った際、色味を自然に保ちつつ、より繋ぎ目を目立たなくすることができる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態ではフレアが発生した画像に対し、補正を行っているが、フレアが発生していない画像を補正してもよい。
また、本実施形態では全ての補正を撮像装置が行っているが、補正に関する全て又は一部の処理を、ネットワークを介して通信される情報処理装置(サーバ)が行ってもよい。
また、以上の実施例で示した図3などの構成例は、撮像装置10の処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。しかし、各処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。撮像装置10は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
10 撮像装置
41 フレア画像判断部
42 補正除外マップ作成部
43 補正量算出部
44 領域外補正値算出部
45 補正除外マップ適用部
46 補正部
47 合成画像生成部
50 重複領域
特表2013-540390号公報 特開2015-226144号公報

Claims (8)

  1. 複数の撮像素子が撮像した画像を合成して1つの画像を作成する撮像装置であって、
    合成の際に重複する重複領域と前記重複領域の内側の補正量を算出する補正量算出部と、
    第一の画像の前記重複領域の内側の画素の画素値に基づいて、前記画素と同じ被写体が写っている、第二の画像の前記重複領域の外側の画素の補正値を算出する領域外補正値算出部と、
    前記補正量及び前記補正値を用いて前記第一の画像と前記第二の画像を補正する補正部と、
    前記補正部が補正した前記第一の画像と前記第二の画像の前記重複領域を重複させて合成する合成画像生成部と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第一の画像の前記重複領域の内側の画素は、前記重複領域に接している画素を含み、前記画素と同じ被写体が写っている前記第二の画像の画素は前記重複領域に接している画素を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記領域外補正値算出部は、
    補正値 = 前記第二の画像の重複領域の外側の画素値 / 前記第一の画像の重複領域の内側の画素値
    により前記補正値を算出することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記領域外補正値算出部は、
    前記補正値の逆数を、前記第一の画像の重複領域の外側の補正値とすることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 魚眼レンズで撮像された前記第一の画像及び前記第二の画像を正距円筒画像に変換するテーブルを有し、前記テーブルに前記第一の画像及び前記第二の画像のブレンド値が画素ごとに登録されている場合、
    前記領域外補正値算出部は、
    h'=(1-α)x1 / 補正値 (補正値 > 1.0)
    h'=(1+α)x1 / 補正値 (補正値 < 1.0)
    を前記第一の画像の重複領域の外側の補正値とすることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記第二の画像はフレアが検出された画像であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 複数の撮像素子が撮像した画像を合成して1つの画像を作成する撮像装置が行う補正方法であって、
    補正量算出部が、合成の際に重複する重複領域と前記重複領域の内側の補正量を算出するステップと、
    第一の画像の前記重複領域の内側の画素の画素値に基づいて、領域外補正値算出部が、前記画素と同じ被写体が写っている、第二の画像の前記重複領域の外側の画素の補正値を算出するステップと、
    補正部が、前記補正量及び前記補正値を用いて前記第一の画像と前記第二の画像を補正するステップと、
    合成画像生成部が、前記補正部が補正した前記第一の画像と前記第二の画像の前記重複領域を重複させて合成するステップと、
    を有することを特徴とする補正方法。
  8. 複数の撮像素子が撮像した画像を合成して1つの画像を作成する撮像装置を、
    合成の際に重複する重複領域と前記重複領域の内側の補正量を算出する補正量算出部と、
    第一の画像の前記重複領域の内側の画素の画素値に基づいて、前記画素と同じ被写体が写っている、第二の画像の前記重複領域の外側の画素の補正値を算出する領域外補正値算出部と、
    前記補正量及び前記補正値を用いて前記第一の画像と前記第二の画像を補正する補正部と、
    前記補正部が補正した前記第一の画像と前記第二の画像の前記重複領域を重複させて合成する合成画像生成部、として機能させるためのプログラム。
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