JP7337559B2 - seat back - Google Patents
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Description
本発明は、シートバックに関する。詳しくは、着座者の背部を支持するシートバックに関する。 The present invention relates to seatbacks. Specifically, it relates to a seat back that supports the back of a seated person.
特許文献1には、シートバックの車幅方向の外側の側部にサイドエアバッグが設けられた構成が開示されている。上記サイドエアバッグは、その膨張展開時には、シートバックの前面と周囲側面とを覆うシートカバーの縫い目を膨張圧により破断させて、その開口部からシートバックの前方へと膨出する。
上記従来技術では、サイドエアバッグの膨張圧をシートカバーの縫い目(バーストライン)に集中させられるよう、シートカバーの裏面に沿って補強用の力布を設ける必要がある。そこで、本発明は、シート性能を維持しつつサイドエアバッグの展開経路を簡便な構成により確保可能なシートバックを提供する。 In the above-described prior art, it is necessary to provide reinforcing webbing along the back surface of the seat cover so that the inflation pressure of the side airbag can be concentrated on the seam (burst line) of the seat cover. SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, the present invention provides a seatback that can secure a deployment path for a side airbag with a simple configuration while maintaining seat performance.
上記課題を解決するために、本発明のシートバックは次の手段をとる。 In order to solve the above problems, the seatback of the present invention employs the following means.
すなわち、本発明のシートバックは、着座者の背部を支持するシートバックであって、内部骨格を成すバックフレームと、バックフレームに前方から覆い被さる形に組み付けられて着座者の背部を面状に弾性支持する弾性マットと、バックフレームの外側のサイドフレームの外側部に取り付けられたサイドエアバッグを収容するエアバッグケースと、バックフレームに後方から覆い被さる形に組み付けられるバックボードと、を有する。バックボードが、エアバッグケースを後方から覆う後方覆い部と、エアバッグケースを側方から覆う側方覆い部と、を有する。バックボードの側方覆い部と側方覆い部により覆われるエアバッグケースの外壁部とにサイドエアバッグの膨張圧により破断して膨張展開のための開口部を形成するバースト部が設けられる。 That is, the seat back of the present invention is a seat back that supports the back of the occupant, and is assembled to cover the back frame forming the internal skeleton and the back frame from the front so that the back of the occupant is planar. It has an elastic mat for elastic support, an airbag case for housing a side airbag attached to the outer part of the side frame outside the back frame, and a backboard assembled to cover the back frame from behind. The backboard has a rear covering portion that covers the airbag case from behind and a side covering portion that covers the airbag case from the sides. A burst portion is provided on the side cover portion of the backboard and the outer wall portion of the airbag case covered by the side cover portion, the burst portion being broken by the inflation pressure of the side airbag to form an opening for inflation and deployment.
上記構成によれば、弾性マットにより、シートバックをクッション性の良い弾性支持が行える構成とすることができる。なおかつ、シートバックの外側部に設けられたエアバッグケースの外壁部及びバックボードの側方覆い部のバースト部により、弾性マットを破断させることなく、サイドエアバッグを前方に膨張展開させることができる。したがって、係る破断構造を簡素に構成することができる。 According to the above configuration, the elastic mat can elastically support the seat back with good cushioning properties. In addition, the side airbag can be inflated and deployed forward without breaking the elastic mat by the outer wall of the airbag case provided on the outer side of the seatback and the bursting portion of the side covering portion of the backboard. . Therefore, the breaking structure which concerns can be comprised simply.
また、本発明のシートバックは、更に次のように構成されていてもよい。バックボードが、更に、弾性マットの後側の領域でエアバッグケースを前方から覆う前方覆い部を有する。 Moreover, the seat back of the present invention may be further configured as follows. The backboard further has a front covering portion covering the airbag case from the front in the area behind the elastic mat.
上記構成によれば、バックボードの前方覆い部により、弾性マットとバックボードの側方覆い部との隙間から内部構造が見えることを適切に防止することができる。 According to the above configuration, the front covering portion of the backboard can appropriately prevent the internal structure from being seen through the gap between the elastic mat and the side covering portion of the backboard.
また、本発明のシートバックは、更に次のように構成されていてもよい。エアバッグケースの前方覆い部により覆われる前壁部が、外側に向かって前方に傾斜する形に延びる内周面を有する。 Moreover, the seat back of the present invention may be further configured as follows. A front wall portion covered by the front covering portion of the airbag case has an inner peripheral surface extending outwardly and forwardly.
上記構成によれば、エアバッグケースの前壁部の傾斜した内周面により、サイドエアバッグの前外側に向けた膨張展開を適切にガイドすることができる。 According to the above configuration, the slanted inner peripheral surface of the front wall portion of the airbag case can appropriately guide the inflation and deployment of the side airbag toward the front outside.
また、本発明のシートバックは、更に次のように構成されていてもよい。シートバックが、更に、弾性マットをバックフレームに対してシート幅方向に移動可能なように支持する支持構造を有する。 Moreover, the seat back of the present invention may be further configured as follows. The seatback further has a support structure that supports the elastic mat movably in the seat width direction with respect to the back frame.
上記構成によれば、弾性マットを、サイドエアバッグの膨張展開を阻害することなく、シート幅方向に移動させることができる。 According to the above configuration, the elastic mat can be moved in the seat width direction without impeding inflation and deployment of the side airbag.
また、本発明のシートバックは、更に次のように構成されていてもよい。シートバックが、更に、弾性マットをバックフレームに対して裏側から弾性支持する弾性体を有する。 Moreover, the seat back of the present invention may be further configured as follows. The seatback further has an elastic body that elastically supports the elastic mat with respect to the back frame from the back side.
上記構成によれば、弾性マットを、弾性体による裏側からの弾性支持により、サイドエアバッグの膨張展開を阻害することなく、よりクッション性の良い構成とすることができる。 According to the above configuration, the elastic mat is elastically supported from the back side by the elastic body, so that the inflation and deployment of the side airbag are not hindered, and the cushioning property can be improved.
また、本発明のシートバックは、更に次のように構成されていてもよい。バックボードの側方覆い部に形成されるバースト部が、側方覆い部のボードを部分的に開口させる刳り貫き部と、刳り貫き部を外側から被覆しサイドエアバッグの膨張圧を受けて破断するボードカバーの縫製ラインと、により構成される。 Moreover, the seat back of the present invention may be further configured as follows. The burst part formed in the side cover part of the backboard consists of a hollow part that partially opens the board of the side cover part, and covers the hollow part from the outside and breaks under the inflation pressure of the side airbag. and a board cover sewing line.
上記構成によれば、バックボードを少ない破断領域で大きな膨張展開用の開口部を形成することのできる構成とすることができる。 According to the above configuration, it is possible to form a large opening for inflation and deployment with a small fracture area of the backboard.
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。 EMBODIMENT OF THE INVENTION Below, the form for implementing this invention is demonstrated using drawing.
《第1の実施形態》
(シートバック1の概略構成について)
始めに、本発明の第1の実施形態に係るシートバック1の構成について、図1~図6を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」と示す場合には、シートバック1の左右方向を指すものとする。
<<1st Embodiment>>
(Regarding the schematic structure of the seat back 1)
First, the configuration of a
図1~図2に示すように、本実施形態に係るシートバック1は、自動車用のシートの背凭れ部として構成されている。上記シートバック1は、その左右両サイドの下端部が、不図示のリクライナを介して、着座部となるシートクッションの左右両サイドの後端部に連結されている。それにより、シートバック1は、上記不図示のリクライナを介して、シートクッションに対する背凭れ角度を調節可能とされている。上記シートバック1の上部には、頭凭れ部となる不図示のヘッドレストが装着されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, a
上記シートバック1は、金属製のバックフレーム10と、ポリエステル系熱可塑性エラストマー製の弾性マット20と、樹脂製のバックボード30と、から構成される。バックフレーム10は、シートバック1の内部骨格を成す強度部材として機能するものである。弾性マット20は、バックフレーム10に前方から覆い被さる形に組み付けられて、着座者の背部を面状に弾性支持するクッション部材として機能するものである。バックボード30は、バックフレーム10に後方から覆い被さる形に組み付けられて、シートバック1の背裏面の意匠性を向上させる化粧板として機能するものである。
The
(バックフレーム10の構成について)
具体的には、バックフレーム10は、図2に示すように、シートバック1の左右両サイドの側部骨格を成す縦長板状のサイドフレーム11と、これらサイドフレーム11の上部間に架橋されてシートバック1の上部骨格を成す側面視略逆U字状に折り曲げられた断面形状を持つ横長板状のアッパフレーム12と、を有する。更に、バックフレーム10は、上記各サイドフレーム11の下端側の後縁部間に架橋された横長板状のロアパネル13を有する。
(Regarding the configuration of the back frame 10)
Specifically, as shown in FIG. 2, the
更に、バックフレーム10は、上記各サイドフレーム11とアッパフレーム12とで構成されるフレーム本体10Aから前方に張り出す左右一対の支持ワイヤ14を有する。これら支持ワイヤ14は、それぞれ、高さ方向に延びる1本の鋼線材から成る。これら支持ワイヤ14は、それらの上側の端部14Aと下側の端部14Bとが、それぞれ、後方側に折り曲げられて、各サイドフレーム11の上端部と下端部とに当てられて溶接されている。
Further, the
また、上記バックフレーム10のロアパネル13の前面部には、横長板状の下部取付プレート15が前方から当てられて溶接されている。上記下部取付プレート15は、ロアパネル13の前面部から前斜め上向きに角度を付けて平坦状の面を張り出させる左右一対の座面部15Aを有する。これら座面部15Aの中央部には、それぞれ、正面視略逆U字状の切り込みが入れられて前方側に略L字板状に折り曲げられる形に切り起こされた掛止部15Bが形成されている。
A horizontally elongated
上記下部取付プレート15の各座面部15A上には、後述する弾性マット20の天板部21の下部領域を後方から弾性支持する左右一対の圧縮バネ41の後端部がそれぞれ掛止されている。具体的には、各圧縮バネ41は、それらのコイル状に巻かれた巻き部の後端部が、前出の各座面部15Aから前方側に張り出すL字板状の各掛止部15Bに上方から通されて引掛けられることで、各座面部15Aにより後側から一体的に支持された状態としてセットされている。
Rear ends of a pair of left and
また、図2及び図4に示すように、上記バックフレーム10のアッパフレーム12の左右両サイドの上面部には、前方側に張り出す略L字板状の上部取付ブラケット16が溶接されている。これら上部取付ブラケット16には、それらの前方側に張り出した先の各面部に、前方側に突出する引掛ピン16Aがそれぞれ取り付けられている。これら引掛ピン16Aには、後述する弾性マット20の天板部21の上部中央箇所の裏面部から突出する中央ピン25Bとの間に、ループ状に繋がれた各ループワイヤ50がそれぞれ引掛けられた状態にセットされる。各ループワイヤ50の構成については、後に詳しく説明することとする。
As shown in FIGS. 2 and 4, substantially L-shaped plate-shaped
(弾性マット20の構成について)
弾性マット20は、ポリエステル系熱可塑性エラストマーの射出成形材から成る。本実施形態では、ポリエステル系熱可塑性エラストマーとして、東レ・デュポン株式会社製の「ハイトレル」(登録商標)が用いられている。上記弾性マット20は、バックフレーム10に前方から覆い被さる形にセットされる凹湾曲面形状の天板部21と、天板部21の左右両側の縁部から後外側に向かって斜めに張り出す張出部22と、を有する。
(Regarding the configuration of the elastic mat 20)
The
上記弾性マット20は、ポリエステル系熱可塑性エラストマー(東レ・デュポン株式会社製「ハイトレル」(登録商標))から成る構成とされることで、天板部21の一部に不図示のスリットや孔を開けて硬さを調整したり通気性を高めたりすることが簡便に行える構成とされる。また、弾性マット20は、その表面にシボや幾何学模様を施したり2色成形したりして、重厚感のある意匠に仕上げることも簡便に行える構成とされる。
The
上記弾性マット20の表面上には、ファブリック製のバックカバー20Aが被せられている。上記バックカバー20Aは、弾性マット20の表面全体に積層状に被せられて、シートバック1の表面の見栄えや触感を向上させる表皮材として機能する。上記バックカバー20Aは、その上下左右の各周縁部が、弾性マット20の裏側に回し込まれて弾性マット20の裏側の各周縁部に止着されている(図5参照)。
The surface of the
上記弾性マット20の天板部21は、着座者の背部を後側から包み込むように面状に支持することが可能な凹湾曲面形状とされる。詳しくは、上記天板部21は、バックフレーム10の各サイドフレーム11とアッパフレーム12とロアパネル13(図2参照)とに跨って前方側から面状に覆い被さる形にセットされる大きさを備える。また、各張出部22は、上記天板部21の左右両側の縁部から後外側に斜めに張り出す形状とされて、天板部21の曲げや捩りに対する剛性を適度に高めている。
The
上記弾性マット20は、図3に示すように、その天板部21の裏面部に、枠状に組まれた鋼線材から成るインサートワイヤ23が一体成形されて組み付けられている。上記インサートワイヤ23は、2本の鋼線材が、天板部21の周縁に沿った正面視略枠状を成す形に組み合わされた構成とされる。上記弾性マット20の天板部21の裏面部には、そのインサートワイヤ23がセットされる領域に沿って、インサートワイヤ23を内部に埋設するように裏側に肉盛り状に張り出す肉盛り部21Aが形成されている。上記構成により、インサートワイヤ23は、その大部分が肉盛り部21A内に一体的に埋設された状態として設けられている。
As shown in FIG. 3, the
しかし、上記インサートワイヤ23は、その左右の各縦辺部の上部領域を成す各引掛部23Aが、天板部21の裏面部から部分的に後方側に折れ曲がる形に張り出して露出する構成とされる。これら引掛部23Aは、図2に示すように、弾性マット20の左右2箇所をバックフレーム10の左右2箇所に設けられた各支持ワイヤ14に対して引張バネ42により後側から弾性支持した状態に組み付けるための引掛部とされる。
However, the
上記各引張バネ42は、それらの前端部が、前出の各支持ワイヤ14の高さ方向に延びる中間部分に引掛けられ、後端部が、上記インサートワイヤ23の各引掛部23Aに引掛けられてセットされる。上記引掛けにより、弾性マット20は、その上部領域が各引張バネ42を介してバックフレーム10に左右対称状に弾性支持された状態に組み付けられる。それにより、弾性マット20は、着座者から比較的高い体圧作用を受ける肩甲骨周辺の領域を後側からクッション性良く弾性支持することができる構成とされる。ここで、各引張バネ42が、それぞれ、本発明の「弾性体」及び「支持構造」に相当する。
Each of the tension springs 42 has its front end hooked on the intermediate portion extending in the height direction of each
また、上記弾性マット20には、更に、そのインサートワイヤ23の下辺部の通る天板部21の下部領域の左右2箇所に、平板状の下部取付プレート24が前出の肉盛り部21A内に一体的に埋設された状態として設けられている。これら下部取付プレート24は、インサートワイヤ23の下辺部の左右2箇所に形成された高さ方向に波打ち状に折り曲げられた曲返し部23Bに後方から当てられて溶接されている。
Further, in the
そして、各下部取付プレート24は、上記溶接されたインサートワイヤ23の下辺部の各曲返し部23Bと共に、弾性マット20の肉盛り部21A内に一体成形されて埋設されている。詳しくは、各下部取付プレート24は、図2に示すように、それらの平坦状の面を成す座面部24Aの裏面が肉盛り部21Aの裏面から露出する形に一体成形されている。上記各下部取付プレート24の座面部24Aの中央部には、正面視略逆U字状の切り込みが入れられて後方側に略L字板状に折り曲げられる形に切り起こされた掛止部24Bが形成されている。
Each lower mounting
上記各下部取付プレート24の座面部24A上には、前出の左右一対の圧縮バネ41の前端部がそれぞれ掛止されている。具体的には、各圧縮バネ41は、それらのコイル状に巻かれた巻き部の前端部が、上記各座面部24Aから後方側に張り出すL字板状の各掛止部24Bに上方から通されて引掛けられることで、各座面部24Aが前側から一体的に当てられた状態としてセットされている。
Front end portions of the pair of left and right compression springs 41 described above are hooked on the
上記のように、弾性マット20は、その下部領域が上記各圧縮バネ41を介してバックフレーム10に後側から弾性支持された状態に組み付けられている。それにより、弾性マット20は、着座者から比較的高い体圧作用を受ける腰部周辺の領域を、後側から底付き感を感じさせることなくクッション性良く弾性支持することができる構成とされる。ここで、各圧縮バネ41が、それぞれ、本発明の「弾性体」及び「支持構造」に相当する。
As described above, the
また、図2~図3に示すように、上記弾性マット20には、更に、そのインサートワイヤ23の上辺部の通る天板部21の裏側の上部中央箇所に、プレス成形材から成る上部中央ブラケット25がビス25Aにより一体的に取り付けられている。上記上部中央ブラケット25は、上記インサートワイヤ23の上辺部の通る高さ方向の中間部が後方側に凹状に退く形に折り曲げられた曲げ板状の部材から成る。上記上部中央ブラケット25には、その後方側に退いた中間板部分に、後方側に突出する中央ピン25Bが取り付けられている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
上記中央ピン25Bには、前出のバックフレーム10の左右両サイドの上部箇所に設けられた各引掛ピン16Aとの間に、それぞれ、細長なループ形状に繋がれた各ループワイヤ50が引掛けられている。上記各ループワイヤ50は、それぞれ、1本の鋼線材が細長なループ形状を成す形に繋げられた構成とされる。そして、各ループワイヤ50は、それらの内側の端部がそれぞれ中央ピン25Bに通され、外側の端部が各側の引掛ピン16Aに分かれて通された状態とされる。
Each
上記各ループワイヤ50は、図4に示すように、上記中央ピン25Bと各側の引掛ピン16Aとの間を互いに左右対称状に延びる細長なループ形状とされる。各ループワイヤ50は、弾性マット20に着座者の背凭れ荷重が掛けられる前の常時は、弾性マット20が前出の各引張バネ42により前方へ押し出された状態に保持される付勢作用によって、各引掛ピン16Aから中央ピン25Bに向かって前下がり状に斜めに延びる形となって保持される。
As shown in FIG. 4, each
上記各ループワイヤ50は、弾性マット20に着座者の背凭れ荷重が掛けられることで、弾性マット20が各引張バネ42の付勢力に抗して後側へ押し込まれるのに伴い、それらのループ内で中央ピン25Bを長手方向に滑らせながら弾性マット20の後方移動を逃がすようになっている。したがって、弾性マット20の後方移動が各ループワイヤ50によって阻害されないことから、弾性マット20により着座者の背部を底付き感を感じさせることなくクッション性良く弾性支持することができる。
The
上記各ループワイヤ50は、車両の旋回時や路面凹凸への乗り上がり時等、車両から着座者に横方向の慣性力が入力される時には、それに伴う弾性マット20のシート幅方向の移動を次のように突っ張って規制する。すなわち、上記弾性マット20が、車両からの横方向の慣性力の入力に伴い、例えば着座者の背部に押されて右方向に動かされた場合には、左側の引掛ピン16Aと中央ピン25Bとの間に掛けられたループワイヤ50がこれらの間で突っ張って弾性マット20の同方向への移動を規制する。
The
同様に、弾性マット20が着座者の背部に押されて左方向に動かされた場合には、右側の引掛ピン16Aと中央ピン25Bとの間に掛けられたループワイヤ50がこれらの間で突っ張って弾性マット20の同方向への移動を規制する。このように、着座者の背部を支える弾性マット20の横移動が各ループワイヤ50の突っ張りにより規制されるようになっていることで、着座者の頭部が揺さ振られにくくなる。その結果、上記のような横移動が起きても、着座者の視線を安定させることができる。
Similarly, when the
また、上記のような弾性マット20の横移動を抑制する作用は、弾性マット20をバックフレーム10に対して弾性支持する左右一対の引張バネ42及び圧縮バネ41によっても発揮される。具体的には、弾性マット20が着座者の背部に押されて右方向或いは左方向に動かされた場合、そのどちらの時にも各引張バネ42と各圧縮バネ41とが弾性マット20のバックフレーム10に対する横移動を弾発力により抑制するように作用する。
The action of suppressing lateral movement of the
すなわち、各圧縮バネ41は、図2で前述したように、それらの前側の端部と後側の端部とがそれぞれ弾性マット20の下部取付プレート24とバックフレーム10の下部取付プレート15とに一体的に固定された構成とされる。そのようなことから、各圧縮バネ41は、弾性マット20が後方に押し込まれた際にも、左右に揺さぶられた際にも、それらの動きをバックフレーム10に対して弾性的に抑制するような弾発力を発揮できる構成とされる。
2, each
したがって、弾性マット20が横方向に動かされた際には、どちらかのループワイヤ50が突っ張る位置で弾性マット20の横移動が急激的に止められるのではなく、各引張バネ42及び各圧縮バネ41により発揮される弾発力による抑止力によって、弾性マット20の横移動を徐々に強く押さえ込むように緩やかに抑制することができる。
Therefore, when the
(サイドエアバッグ70及びエアバッグケース60の構成について)
ところで、図5に示すように、上記バックフレーム10の車幅方向の外側(右側)のサイドフレーム11の外側部(右側部)には、サイドエアバッグ70を内部に収容する縦長状のエアバッグケース60が取り付けられている。上記サイドエアバッグ70は、車両の側面衝突が検知された際、不図示のインフレータから発生するガスにより瞬時に膨張して、着座者の身体の側方に縦長状に展開される構成とされる。
(Structures of
By the way, as shown in FIG. 5, a vertically long airbag accommodating a
その際、サイドエアバッグ70は、その周囲を取り囲むエアバッグケース60及び同エアバッグケース60を外側から覆う後述するバックボード30の右側の張出部32をその膨張圧により瞬時に破断させながらシートバック1の前方へと展開されるようになっている。ここで、上記バックボード30の右側の張出部32が、本発明の「側方覆い部」に相当する。具体的には、上記エアバッグケース60は、右側のサイドフレーム11の右側部に面当接した状態に結合される平面視略L字状に折り曲げられた金属製の板状部材から成る取付ブラケット61を有する。
At this time, the
具体的には、上記取付ブラケット61は、上記サイドフレーム11の右側部に面当接した状態に結合される側板部61Aと、側板部61Aの後縁部から右側に張り出す後板部61Bと、を有する平面視略L字状に折り曲げられた板状部材から成る。上記取付ブラケット61の側板部61Aの右側面上にサイドエアバッグ70を含むエアバッグモジュールが取り付けられている。
Specifically, the mounting
上記エアバッグケース60は、更に、上記取付ブラケット61の後板部61Bに結合されて右側へ板状に張り出す後壁部62と、後壁部62の張り出した先の縁部から前側へ板状に張り出す外壁部63と、を有する。更に、エアバッグケース60は、上記取付ブラケット61の側板部61Aの前端部に結合されて右斜め前側へと張り出して外壁部63の前端部と繋がる前壁部64を有する。
The
上記後壁部62、外壁部63、及び前壁部64は、ポリプロピレン(PP)等の樹脂をインジェクション成形して形成した一体成形部品から成る。上記外壁部63には、その前縁部分と後縁部分とに、インテグラルヒンジ63B,63Cがそれぞれ形成されている。また、上記外壁部63のインテグラルヒンジ63B,63C間の前寄りの部分には、上下方向に延びるスリット63Aが形成されている。上記スリット63Aは、サイドエアバッグ70の膨張展開時に、サイドエアバッグ70の膨張圧により破断して、膨張展開のための開口部を形成するバースト部となるものである(図6参照)。
The
前壁部64は、図5に示すように、取付ブラケット61の側板部61Aの前端部から右斜め前側へ傾斜する形に延びる内周面を有する。同内周面により、前壁部64は、サイドエアバッグ70の膨張展開時には、取付ブラケット61の側板部61Aと後板部61Bとの当接面を支えとするサイドエアバッグ70の右前方へ向けた膨張展開を適切にガイドするようになっている。上記エアバッグケース60は、図6に示すように、上記サイドエアバッグ70の膨張展開により、エアバッグケース60の外壁部63が膨張圧によってスリット63A(図5参照)を開裂させる形に破断する。
As shown in FIG. 5, the
そして、同破断と共に、エアバッグケース60は、外壁部63の破断した前側部分と後側部分とがそれぞれインテグラルヒンジ63B,63Cを中心に外側へ観音開き状に押し開かれる。それにより、サイドエアバッグ70が前外側へ膨張展開するための開口部が形成される。
At the same time, the broken front and rear portions of the
(バックボード30の構成について)
図5に示すように、バックボード30は、バックフレーム10に後方から覆い被さる形にセットされる平板状の後方覆い部31と、後方覆い部31の全周縁から前方へフランジ状に延びる張出部32と、左右の各張出部32の張り出した先の縁部からシート幅方向の内側に折れ曲がり状に張り出す前方覆い部33と、を有する。
(Regarding the configuration of the backboard 30)
As shown in FIG. 5, the
上記バックボード30は、樹脂製の本体部の外周面に、ファブリック製のボードカバー30Aが積層状に接着された2層構造から成る。上記バックボード30は、上記バックフレーム10に後方から覆い被さる形にセットされて、その所々の箇所がバックフレーム10に後方から引掛けられたりスナップフィット嵌合されたりすることで一体的に固定される。
The backboard 30 has a two-layer structure in which a
上記後方覆い部31は、上記バックフレーム10の各サイドフレーム11とアッパフレーム12とに後方から覆い被さる形にセットされる大きさを備える。また、左右の各張出部32は、左右のサイドフレーム11をシート幅方向の外側から被覆する。詳しくは、エアバッグケース60の設けられた右側のサイドフレーム11を右側から被覆する張出部32は、エアバッグケース60の外壁部63の右側に対面状に設けられている。
The
そして、左右の各張出部32の張り出した先の縁部からシート幅方向の内側に折れ曲がり状に張り出す各前方覆い部33は、弾性マット20の各張出部22の後側の領域をシート幅方向の内側に向けて後斜め方向に延びるように設けられている。このうち、エアバッグケース60の設置側となる右側の前方覆い部33は、エアバッグケース60の前壁部64を前方から覆うように設けられている。
The
上記バックボード30の右側の張出部32には、そのエアバッグケース60の外壁部63に形成されたスリット63Aとシート幅方向に並ぶ位置に、縦長な開口形状に刳り貫かれた刳り貫き部32Aが形成されている。上記刳り貫き部32Aは、サイドエアバッグ70の展開前は、その開口がボードカバー30Aによって被覆されていることで、外部に露出しないようになっている。
In the overhanging
しかし、上記ボードカバー30Aの刳り貫き部32Aを被覆する部分は、サイドエアバッグ70の膨張展開時には、スリット63Aと対向する位置に設けられた縫製ライン30Bが膨張圧により破断して、サイドエアバッグ70を刳り貫き部32Aから外部へと膨張展開させられる開口部を形成するようになっている(図6参照)。すなわち、上記刳り貫き部32Aとボードカバー30Aの縫製ライン30Bとが、サイドエアバッグ70の膨張展開時に、膨張展開のための開口部を形成するバースト部を形成するものとなっている(図5参照)。ここで、刳り貫き部32Aとボードカバー30Aの縫製ライン30Bとが、それぞれ、本発明の「バースト部」に相当する。
However, in the portion covering the
(まとめ)
以上をまとめると、本実施形態に係るシートバック1は、次のような構成となっている。すなわち、着座者の背部を支持するシートバック(1)であって、内部骨格を成すバックフレーム(10)と、バックフレーム(10)に前方から覆い被さる形に組み付けられて着座者の背部を面状に弾性支持する弾性マット(20)と、バックフレーム(10)の外側のサイドフレーム(11)の外側部に取り付けられたサイドエアバッグ(70)を収容するエアバッグケース(60)と、バックフレーム(10)に後方から覆い被さる形に組み付けられるバックボード(30)と、を有する。
(summary)
In summary, the seat back 1 according to this embodiment has the following configuration. That is, a seat back (1) that supports the back of a seated person includes a back frame (10) that forms an internal skeleton, and a back frame (10) that is assembled to cover the back of the seated person from the front. an elastic mat (20) for elastically supporting the back frame (10); an airbag case (60) for accommodating a side airbag (70) attached to the outside of the side frame (11) outside the back frame (10); a backboard (30) which is assembled to the frame (10) from the rear so as to cover the frame (10).
バックボード(30)が、エアバッグケース(60)を後方から覆う後方覆い部(31)と、エアバッグケース(60)を側方から覆う側方覆い部(32)と、を有する。バックボード(30)の側方覆い部(32)と側方覆い部(32)により覆われるエアバッグケース(60)の外壁部(63)とにサイドエアバッグ(70)の膨張圧により破断して膨張展開のための開口部を形成するバースト部(30B,32A,63A)が設けられる。 A backboard (30) has a rear covering portion (31) covering the airbag case (60) from the rear and a side covering portion (32) covering the airbag case (60) from the sides. The side cover portion (32) of the backboard (30) and the outer wall portion (63) of the airbag case (60) covered by the side cover portion (32) are broken by the inflation pressure of the side airbag (70). A burst portion (30B, 32A, 63A) is provided to form an opening for inflation and deployment.
上記構成によれば、弾性マット(20)により、シートバック(1)をクッション性の良い弾性支持が行える構成とすることができる。なおかつ、シートバック(1)の外側部に設けられたエアバッグケース(60)の外壁部(63)及びバックボード(30)の側方覆い部(32)に設けられたバースト部(30B,32A,63A)により、弾性マット(20)を破断させることなく、サイドエアバッグ(70)を前方に膨張展開させることができる。したがって、係る破断構造を簡素に構成することができる。 According to the above configuration, the elastic mat (20) can elastically support the seat back (1) with good cushioning properties. In addition, the outer wall portion (63) of the airbag case (60) provided on the outer side of the seat back (1) and the burst portions (30B, 32A) provided on the side covering portions (32) of the backboard (30) , 63A), the side airbag (70) can be inflated and deployed forward without breaking the elastic mat (20). Therefore, the breaking structure which concerns can be comprised simply.
また、バックボード(30)が、更に、弾性マット(20)の後側の領域でエアバッグケース(60)を前方から覆う前方覆い部(33)を有する。上記構成によれば、バックボード(30)の前方覆い部(33)により、弾性マット(20)とバックボード(30)の側方覆い部(32)との隙間から内部構造が見えることを適切に防止することができる。 In addition, the backboard (30) further has a front covering part (33) covering the airbag case (60) from the front in the area behind the elastic mat (20). According to the above configuration, the front covering portion (33) of the backboard (30) appropriately allows the internal structure to be seen through the gap between the elastic mat (20) and the side covering portions (32) of the backboard (30). can be prevented.
また、エアバッグケース(60)の前方覆い部(33)により覆われる前壁部(64)が、外側に向かって前方に傾斜する形に延びる内周面を有する。上記構成によれば、エアバッグケース(60)の前壁部(64)の傾斜した内周面により、サイドエアバッグ(70)の前外側に向けた膨張展開を適切にガイドすることができる。 Further, the front wall portion (64) covered by the front cover portion (33) of the airbag case (60) has an inner peripheral surface extending outwardly and forwardly. According to the above configuration, the inclined inner peripheral surface of the front wall portion (64) of the airbag case (60) can appropriately guide the inflation and deployment of the side airbag (70) toward the front outside.
また、シートバック(1)が、更に、弾性マット(20)をバックフレーム(10)に対してシート幅方向に移動可能なように支持する支持構造(41,42)を有する。上記構成によれば、弾性マット(20)を、サイドエアバッグ(70)の膨張展開を阻害することなく、シート幅方向に移動させることができる。 The seat back (1) further has support structures (41, 42) that support the elastic mat (20) so as to be movable in the seat width direction with respect to the back frame (10). According to the above configuration, the elastic mat (20) can be moved in the seat width direction without impeding inflation and deployment of the side airbag (70).
また、シートバック(1)が、更に、弾性マット(20)をバックフレーム(10)に対して裏側から弾性支持する弾性体(41,42)を有する。上記構成によれば、弾性マット(20)を、弾性体(41,42)による裏側からの弾性支持により、サイドエアバッグ(70)の膨張展開を阻害することなく、よりクッション性の良い構成とすることができる。 The seat back (1) further has elastic bodies (41, 42) that elastically support the elastic mat (20) with respect to the back frame (10) from the back side. According to the above configuration, the elastic mat (20) is elastically supported from the back side by the elastic bodies (41, 42), so that the inflation and deployment of the side airbag (70) are not hindered, and the cushioning property is improved. can do.
また、バックボード(30)の側方覆い部(32)に形成されるバースト部(30B,32A)が、側方覆い部(32)のボードを部分的に開口させる刳り貫き部(32A)と、刳り貫き部(32A)を外側から被覆しサイドエアバッグ(70)の膨張圧を受けて破断するボードカバー(30A)の縫製ライン(30B)と、により構成される。上記構成によれば、バックボード(30)を少ない破断領域で大きな膨張展開用の開口部を形成することのできる構成とすることができる。 In addition, the burst portions (30B, 32A) formed in the side cover portions (32) of the backboard (30) are hollow portions (32A) that partially open the board of the side cover portions (32). , and a sewing line (30B) of a board cover (30A) that covers the hollowed-out portion (32A) from the outside and breaks under the inflation pressure of the side airbag (70). According to the above configuration, the backboard (30) can be configured to form a large opening for inflation/deployment with a small fracture area.
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、各種の形態で実施することができるものである。
<<About other embodiments>>
As described above, the embodiment of the present invention has been described using one embodiment, but the present invention can be implemented in various forms other than the above embodiment.
1.本発明のシートバックは、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、シートバックは、乗物用シートの他、スポーツ施設や、劇場、コンサート会場、イベント会場等の各施設に設置される観覧席や、マッサージシート等の様々なシートにも広く適用することができるものである。 1. The seat back of the present invention can be widely applied to seats provided for vehicles other than automobiles, such as railways, and various vehicles such as aircraft and ships. In addition to vehicle seats, seat backs can be widely applied to spectator seats installed in various facilities such as sports facilities, theaters, concert venues, and event venues, as well as various seats such as massage seats. It is.
2.弾性マットは、東レ・デュポン株式会社製「ハイトレル」(登録商標)以外のポリエステル系熱可塑性エラストマーから成るものであっても良い。また、ゴムや他の樹脂材料から成るものであっても良い。 2. The elastic mat may be made of a polyester thermoplastic elastomer other than "Hytrel" (registered trademark) manufactured by DuPont-Toray. It may also be made of rubber or other resin material.
3.弾性体は、圧縮バネや引張バネの他、ゴム等のバネ以外の材料から成るものであっても良い。また、弾性体は、バネとゴムとの組み合わせから成る構成であっても良い。支持構造は、弾性マットをバックフレームに対してシート幅方向に移動可能なように支持する構成(摺動構造等)であれば良く、必ずしも弾性支持するものでなくても良い。 3. The elastic bodies may be compression springs, tension springs, or materials other than springs, such as rubber. Also, the elastic body may be configured by a combination of a spring and rubber. The support structure may be a structure (such as a sliding structure) that supports the elastic mat so as to be movable in the seat width direction with respect to the back frame, and does not necessarily have to be elastically supported.
4.バックボードの側方覆い部と側方覆い部により覆われるエアバッグケースの外壁部とに形成されるバースト部は、サイドエアバッグの膨張圧により破断して膨張展開のための開口部を形成する構造であれば良く、特定の構造に限定されるものではない。 4. A burst portion formed in the side cover portion of the backboard and the outer wall portion of the airbag case covered by the side cover portion is broken by the inflation pressure of the side airbag to form an opening for inflation and deployment. Any structure may be used, and the structure is not limited to a specific structure.
1 シートバック
10 バックフレーム
10A フレーム本体
11 サイドフレーム
12 アッパフレーム
13 ロアパネル
14 支持ワイヤ
14A 上側の端部
14B 下側の端部
15 下部取付プレート
15A 座面部
15B 掛止部
16 上部取付ブラケット
16A 引掛ピン
20 弾性マット
20A バックカバー
21 天板部
21A 肉盛り部
22 張出部
23 インサートワイヤ
23A 引掛部
23B 曲返し部
24 下部取付プレート
24A 座面部
24B 掛止部
25 上部中央ブラケット
25A ビス
25B 中央ピン
30 バックボード
30A ボードカバー
30B 縫製ライン(バースト部)
31 後方覆い部
32 張出部(側方覆い部)
32A 刳り貫き部(バースト部)
33 前方覆い部
41 圧縮バネ(弾性体、支持構造)
42 引張バネ(弾性体、支持構造)
50 ループワイヤ
60 エアバッグケース
61 取付ブラケット
61A 側板部
61B 後板部
62 後壁部
63 外壁部
63A スリット(バースト部)
63B インテグラルヒンジ
63C インテグラルヒンジ
64 前壁部
70 サイドエアバッグ
31
32A hollow part (burst part)
33
42 tension spring (elastic body, supporting structure)
50
63B
Claims (6)
内部骨格を成すバックフレームと、
該バックフレームに前方から覆い被さる形に組み付けられて着座者の背部を面状に弾性支持する弾性マットと、
前記バックフレームの外側のサイドフレームの外側部に取り付けられたサイドエアバッグを収容するエアバッグケースと、
前記バックフレームに後方から覆い被さる形に組み付けられるバックボードと、
前記弾性マットの表面上に被せられるバックカバーと、を有し、
前記バックボードが、前記エアバッグケースを後方から覆う後方覆い部と、前記エアバッグケースの前記サイドエアバッグを外側方から覆う外壁部を外側方から覆う側方覆い部と、を有し、
前記バックカバーが、前記エアバッグケースの前記外壁部及び前記バックボードの前記側方覆い部を外側方から覆うことなく、その前記弾性マットの表面に被せられた先の周縁部が前記弾性マットの裏面に止着され、
前記バックボードの前記側方覆い部と該側方覆い部により覆われる前記エアバッグケースの前記外壁部とに前記サイドエアバッグの膨張圧により破断して膨張展開のための開口部を形成するバースト部が設けられ、
前記バースト部が、前記側方覆い部のボードを部分的に開口させる刳り貫き部と、該刳り貫き部を外側から被覆し前記サイドエアバッグの膨張圧を受けて破断するボードカバーの縫製ラインと、前記エアバッグケースの前記外壁部に形成され該外壁部が前記サイドエアバッグの膨張圧を受けてインテグラルヒンジを中心に外側へ開かれる回転により押し開かれる上下方向に延びるスリットと、により構成されるシートバック。 A seat back that supports the back of a seated person,
a back frame forming an internal skeleton;
an elastic mat that is assembled to cover the back frame from the front and elastically supports the back of the seated person in a plane;
an airbag case that houses a side airbag attached to the outer portion of the side frame outside the back frame;
a backboard assembled so as to cover the back frame from behind;
a back cover that covers the surface of the elastic mat,
The backboard has a rear covering portion that covers the airbag case from the rear, and a side covering portion that covers the outer wall portion of the airbag case that covers the side airbag from the outside ,
The back cover does not cover the outer wall portion of the airbag case and the side cover portion of the backboard from the outside, and the peripheral edge portion covered on the surface of the elastic mat is the elastic mat. Attached to the back,
A burst that breaks the side cover portion of the backboard and the outer wall portion of the airbag case covered by the side cover portion by the inflation pressure of the side airbag to form an opening for inflation and deployment. Department is established ,
The burst portion includes a hollowed portion that partially opens the board of the side cover portion, and a sewn line of the board cover that covers the hollowed portion from the outside and breaks under the inflation pressure of the side airbag. and a vertically extending slit which is formed in the outer wall of the airbag case and which is pushed open by the rotation of the outer wall that receives the inflation pressure of the side airbag and opens outward about the integral hinge. seat back .
内部骨格を成すバックフレームと、
該バックフレームに前方から覆い被さる形に組み付けられて着座者の背部を面状に弾性支持するポリエステル系熱可塑性エラストマーの射出成形材から成る弾性マットと、
前記バックフレームの外側のサイドフレームの外側部に取り付けられたサイドエアバッグを収容するエアバッグケースと、
前記バックフレームに後方から覆い被さる形に組み付けられるバックボードと、を有し、
前記バックボードが、前記エアバッグケースを後方から覆う後方覆い部と、前記エアバッグケースを側方から覆う側方覆い部と、を有し、
前記バックボードの前記側方覆い部と該側方覆い部により覆われる前記エアバッグケースの外壁部とに前記サイドエアバッグの膨張圧により破断して膨張展開のための開口部を形成するバースト部が設けられるシートバック。 A seat back that supports the back of a seated person,
a back frame forming an internal skeleton;
an elastic mat made of an injection-molded polyester thermoplastic elastomer that is assembled to cover the back frame from the front and elastically supports the back of the seated person in a plane;
an airbag case that houses a side airbag attached to the outer portion of the side frame outside the back frame;
a backboard assembled to cover the back frame from behind;
The backboard has a rear covering portion that covers the airbag case from behind and a side covering portion that covers the airbag case from the side,
A burst portion that is ruptured by the inflation pressure of the side airbag to form an opening for inflation and deployment in the side cover portion of the backboard and the outer wall portion of the airbag case covered by the side cover portion. A seat back that is provided .
前記バックボードが、更に、前記弾性マットの後側の領域で前記エアバッグケースを前方から覆う前方覆い部を有するシートバック。 A seat back according to claim 1 or claim 2,
A seat back in which the backboard further includes a front covering portion covering the airbag case from the front in a region on the rear side of the elastic mat .
前記エアバッグケースの前記前方覆い部により覆われる前壁部が、外側に向かって前方に傾斜する形に延びる内周面を有するシートバック。 A seat back according to claim 3 ,
A seatback in which a front wall portion covered by the front covering portion of the airbag case has an inner peripheral surface extending outwardly and forwardly.
当該シートバックが、更に、前記弾性マットを前記バックフレームに対してシート幅方向に移動可能なように支持する支持構造を有するシートバック。 The seat back according to any one of claims 1 to 4,
A seat back further comprising a support structure that supports the elastic mat so as to be movable in the seat width direction with respect to the back frame.
当該シートバックが、更に、前記弾性マットを前記バックフレームに対して裏側から弾性支持する弾性体を有するシートバック。
A seat back according to claim 5 ,
The seat back further has an elastic body that elastically supports the elastic mat with respect to the back frame from the back side .
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