JP7193392B2 - 情報通信装置および情報通信方法 - Google Patents
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Description
使用者の呼気に基づいて変化する二酸化炭素濃度を検出する第1の検出部と、
前記二酸化炭素濃度が第1の条件を満たす場合に起動し、前記使用者の前記呼気に含まれる呼気情報を検出する第2の検出部と、
外部装置の動作の制御に用いられる、前記呼気情報に応じた制御信号を生成する信号生成部と、
生成された前記制御信号を出力する通信部と、を備え、
前記第1の条件は、第1の閾値未満であった前記二酸化炭素濃度が前記第1の閾値以上になることを含む。
使用者の呼気に基づいて変化する二酸化炭素濃度を第1の検出部によって検出するステップと、
前記二酸化炭素濃度が第1の条件を満たす場合に動作する第2の検出部によって、前記使用者の前記呼気に含まれる呼気情報を検出するステップと、
外部装置の動作の制御に用いられる、前記呼気情報に応じた制御信号を生成するステップと、
生成された前記制御信号を出力するステップと、を含み、
前記第1の条件は、第1の閾値未満であった前記二酸化炭素濃度が前記第1の閾値以上になることを含む。
情報通信装置10は、第2の検出部20と、第1の検出部30と、制御部50と、記憶部70と、通信部100と、を備える。第2の検出部20は、圧力を測定する圧力センサ21と、温度を測定する温度センサ22と、湿度を測定する湿度センサ23と、を備える。制御部50は、判定部40と、信号生成部90と、を備える。
第1の検出部30は、使用者の呼気に基づいて変化する二酸化炭素濃度を検出するCO2センサを含む。なお、二酸化炭素濃度が「呼気に基づいて変化する」とは、使用者が呼気を吹き込むことによって二酸化炭素濃度が変化することを意味する。CO2センサは、情報通信装置10の外気を取り込む開口部の近くに設けられて、開口部に取り込まれた外気の二酸化炭素濃度を検出する。使用者が開口部に息を吹き込むと、開口部に取り込まれる外気の二酸化炭素濃度が増加する。このことは、CO2センサの検出値(二酸化炭素濃度)に基づいて、例えば息が吹き込まれたか否かを判定可能であることを意味する。使用者が開口部に息を吹き込むことによって生じる二酸化炭素濃度の変化を逃さないように、CO2センサは常時、または、適切な間隔(例えば1秒間隔)で動作する。CO2センサは、例えば非分散型赤外線分析法を用いたガスセンサを用いてもよい。CO2センサは、例えば電気化学式ガスセンサを用いてもよい。ただし、CO2センサは、これらのセンサに限定されない。第1の検出部30は、二酸化炭素濃度の検出値を、制御部50に出力する。
第2の検出部20は、呼気に含まれる呼気情報を検出する。第2の検出部20は、第1の検出部30によって検出された二酸化炭素濃度に基づいて息が吹き込まれたと判定された場合に起動する。すなわち、第2の検出部20は、息が吹き込まれるまで動作しないため、消費電力を抑えることが可能である。第2の検出部20は、例えば圧力センサ21を含んでよい。第2の検出部20は、例えば温度センサ22を含んでよい。第2の検出部20は、例えば湿度センサ23を含んでよい。本実施形態において、第2の検出部20は複数のセンサを含んでおり、それぞれが互いに異なる呼気情報を検出する。具体的には、第2の検出部20は、圧力センサ21、温度センサ22および湿度センサ23を含む。第2の検出部20は、これらのセンサの検出値を制御部50に出力する。息が吹き込まれているときにこれらのセンサが検出した検出値は、呼気に含まれる呼気情報に対応する。すなわち、「呼気情報」は、息が吹き込まれているときの各センサの検出値(例えば圧力、温度および湿度)である。ここで、第2の検出部20は、これらのセンサの一部を備えなくてよい。例えば、第2の検出部20は、圧力センサ21だけを備えてもよい。また、第2の検出部20は、これらのセンサに限定されない。例えば、第2の検出部20は、圧力センサ21に代えて、気体用流量センサを含んでもよい。
圧力センサ21は、呼気の出し方に応じて変化する圧力を検出するセンサである。使用者が呼気を強く出した場合(例えば使用者が息を強く吹き込んだ場合)には、呼気を弱く出した場合(例えば息を弱く吹き込んだ場合)と比べて、圧力が高くなる。このことは、圧力センサ21の検出値(圧力)に基づいて、呼気の強弱を判定可能であることを意味する。圧力センサ21は例えばピエゾ抵抗効果による電気抵抗の変化を原理とするセンサを用いてもよい。圧力センサ21は、圧力による金属ゲージの歪みによって生じる電気信号の変化を原理とする薄膜式圧力センサを用いてもよい。ただし、圧力センサ21は、これらのセンサに限定されない。
温度センサ22は呼気の出し方に応じて変化する温度を検出するセンサである。後述するように、使用者が口を大きく開けて呼気を出した場合には、口をすぼめて呼気を出した場合と比べて、温度が高くなる。このことは、温度センサ22の検出値(温度)に基づいて、使用者の口の開け方(例えば口を大きく開いているかすぼめているか)を判定可能であることを意味する。温度センサ22は、例えば温度により抵抗が変化する白金抵抗を用いてもよい。温度センサ22は、例えば温度に応じた出力電圧を出すIC(Integrated Circuit)温度センサを用いてもよい。ただし、温度センサ22は、これらのセンサに限定されない。
湿度センサ23は呼気の出し方に応じて変化する湿度を検出するセンサである。後述するように、使用者が口を大きく開けて呼気を出した場合には、口をすぼめて呼気を出した場合と比べて、湿度が高くなる。このことは、上述した温度センサ22と同様に、湿度センサ23の検出値(湿度)に基づいて、使用者の口の開け方(例えば口を大きく開けているかすぼめているか)を判定可能であることを意味する。湿度センサ23は、湿度変化によって生じる電極間の抵抗の変化を原理とする高分子抵抗式湿度センサを用いてもよい。湿度センサ23は、湿度変化によって生じる電極間の静電容量の変化を原理とする高分子静電容量式湿度センサを用いてもよい。ただし、湿度センサ23は、これらのセンサに限定されない。
制御部50は、情報通信装置10を全体的に制御する。本実施形態において、制御部50は、判定部40および信号生成部90として機能する。制御部50は、例えばマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、または、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置により実現される。
判定部40は、第1の検出部30によって検出された二酸化炭素濃度に基づいて息が吹き込まれたか否かを判定する。この判定は、二酸化炭素濃度が第1の条件を満たすか否かで行われる。具体的には、判定部40は、二酸化炭素濃度が第1の条件を満たす場合、息が吹き込まれたと判定し、二酸化炭素濃度が第1の条件を満たさない場合、息が吹き込まれていないと判定する。本実施形態において、第1の条件は、第1の閾値th1未満であった二酸化炭素濃度が当該第1の閾値th1以上になることを含むが、これに限られない。例えば、第1の条件は、第1の閾値th1未満であった二酸化炭素濃度が当該第1の閾値th1以上になった後、第1の閾値th1以上である状態が所定時間継続したことをさらに含んでもよい。
信号生成部90は、外部装置の動作の制御に用いられる、呼気情報に応じた制御信号を生成する。本実施形態において、第2の検出部20は互いに異なる複数の呼気情報(圧力、温度および湿度)を検出する。信号生成部90は、複数の呼気情報の組み合わせに応じた制御信号を生成する。したがって、信号生成部90は、複数の呼気情報の組み合わせに応じて、複数パターンの制御信号を生成可能である。ここで、複数パターンの制御信号の候補(以下、複数パターンの候補制御信号)は、記憶部70に記憶されている。また、複数の呼気情報の組み合わせと生成される制御信号との対応関係も、記憶部70に記憶されている。図2に示す例では、それぞれ呼気情報である「圧力」および「温度または湿度」の組み合わせに応じた4パターンの候補制御信号(制御信号A~D)が示されている。詳細には、呼気情報の1つである「圧力」が、例えば所定の基準値以上であるか否かに基づいて「低」または「高」の2パターンに分類されている。また、それぞれ呼気情報の1つである「温度」または「湿度」が、例えば所定の基準値以上であるか否かに基づいて「低」または「高」の2パターンに分類されている。「圧力」が「低」且つ「温度または湿度」が「低」である場合に対応する候補制御信号は「制御信号A」である。「圧力」が「低」且つ「温度または湿度」が「高」である場合に対応する候補制御信号は「制御信号B」である。「圧力」が「高」且つ「温度または湿度」が「低」である場合に対応する候補制御信号は「制御信号C」である。そして、「圧力」が「高」且つ「温度または湿度」が「高」である場合に対応する候補制御信号は「制御信号D」である。ただし、候補制御信号の種類数、および複数の呼気情報の組み合わせと生成される制御信号との対応関係は、図2に示す例に限られない。信号生成部90による制御信号の生成の詳細については後述する。
記憶部70は、制御部50が用いるデータおよびプログラムを記憶する。記憶部70は、例えば測定前の初期状態の圧力、温度および湿度のデータ(すなわち、息が吹き込まれるより前に第2の検出部20が検出した圧力、温度および湿度の検出値)を記憶してもよい。また、記憶部70は、例えば各測定データを記憶してもよい。記憶部70は、例えば、メモリ等の記憶装置により実現される。記憶部70は1つのメモリで構成されても、複数のメモリで構成されてもよい。ただし、測定データが記憶されれば特に制限されない。
通信部100は、外部装置との通信を実行する。本実施形態において、通信部100は、信号生成部90において生成された制御信号を外部装置に出力する。通信部100は、例えば外部メモリインタフェース、汎用非同期送受信器(UART:Universal Asynchronous Receiver Transmitter)インタフェース、拡張シリアル・ペリフェラル・インタフェース(eSPI:)、汎用入出力(GPIO:General-purpose input/output)インタフェース、パルス符号変調(PCM:Pulse Code Modulation)および/もしくはIC間サウンド(I2S:Inter-IC Sound)インタフェース、集積回路間(I2C:Inter-Integrated Circuit)バスインタフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB:Universal Serial Bus)インタフェース、ブルートゥース(登録商標)インタフェース、ジグビー(登録商標)インタフェース、IrDA(Infrared Data Association)インタフェース、または、無線USB(W-USB:Wireless―Universal Serial Bus)インタフェースのうち、1つまたは複数を介して実現される。通信部100は、制御対象の機器(すなわち、外部装置)と有線無線どちらで接続されてもよい。ただし、通信部100は、これらの実現手段に限定されるものではなく、信号生成部90において生成された信号が外部に出力されれば特に制限されない。
本実施形態において、複数の呼気情報である「圧力」および「温度または湿度」の組み合わせに応じた制御信号が生成される。使用者は、呼気の出し方によって、「圧力」および「温度または湿度」を調整し得る。例えば呼気の出し方は、「呼気の強さ」および「使用者の口の開け方」の2つの要素によって定まる。図3は、使用者が口を大きく開いている場合の呼気の出し方を例示する図である。一方、図4は、使用者が口をすぼめている場合の呼気の出し方を例示する図である。図3のように口を大きく開いている場合には、図4のように口をすぼめている場合と比べて、周囲の空気の巻き込み量が少なくなり、結果として呼気の温度および湿度が高くなる。また、図3のように口を大きく開いている場合、および図4のように口をすぼめている場合のどちらの場合であっても、使用者は呼気に強弱をつけることができる。つまり、使用者は、呼気の強弱を、口の形にかかわらず調整することが可能である。具体的には、呼気が強い場合(すなわち、息を強く吹き込んでいる場合)には、呼気が弱い場合(すなわち、息を弱く吹き込んでいる場合)と比べて、呼気の強さが強くなる。したがって、口の開け方と呼気の強弱の組み合わせによって、合計4パターンの「呼気の出し方」が存在する。情報通信装置10は、呼気を圧力センサ21、温度センサ22および湿度センサ23で検出し、検出された値の大小を判定することで、図2に示すように合計4パターンの制御信号A~Dを生成できる。
情報通信装置10の制御部50は、図5のフローチャートの処理を実行することによって、呼気に応じて複数の制御信号を生成できる情報通信方法を実現する。
20 第2の検出部
21 圧力センサ
22 温度センサ
23 湿度センサ
30 第1の検出部
40 判定部
50 制御部
70 記憶部
90 信号生成部
100 通信部
Claims (10)
- 使用者の呼気に基づいて変化する二酸化炭素濃度を検出する第1の検出部と、
前記二酸化炭素濃度が第1の条件を満たす場合に起動し、前記使用者の前記呼気に含まれる呼気情報を検出する第2の検出部と、
外部装置の動作の制御に用いられる、前記呼気情報に応じた制御信号を生成する信号生成部と、
生成された前記制御信号を出力する通信部と、を備え、
前記第1の条件は、第1の閾値未満であった前記二酸化炭素濃度が前記第1の閾値以上になることを含む、情報通信装置。 - 前記第1の閾値は、空気中の二酸化炭素濃度の参照値よりも大きく、且つ、呼気中の二酸化炭素濃度の参照値よりも小さい、請求項1に記載の情報通信装置。
- 前記第2の検出部は、互いに異なる複数の前記呼気情報を検出し、
前記信号生成部は、前記複数の呼気情報の組み合わせに応じて、前記制御信号を生成する、請求項1または2に記載の情報通信装置。 - 前記第2の検出部は、前記呼気の出し方に応じて変化する圧力を前記呼気情報として検出する圧力センサを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報通信装置。
- 前記第2の検出部は、前記呼気の出し方に応じて変化する温度を前記呼気情報として検出する温度センサを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報通信装置。
- 前記第2の検出部は、前記呼気の出し方に応じて変化する湿度を前記呼気情報として検出する湿度センサを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報通信装置。
- 前記第2の検出部は、前記二酸化炭素濃度が前記第1の条件を満たした後で、前記二酸化炭素濃度が第2の条件を満たす場合に、前記第2の検出部を停止する、請求項1から6のいずれか一項に記載の情報通信装置。
- 前記第2の条件は、第2の閾値以上であった前記二酸化炭素濃度が前記第2の閾値未満になることを含む、請求項7に記載の情報通信装置。
- 前記第2の閾値は、空気中の二酸化炭素濃度の参照値よりも大きく、且つ、前記第1の閾値以下である、請求項8に記載の情報通信装置。
- 使用者の呼気に基づいて変化する二酸化炭素濃度を第1の検出部によって検出するステップと、
前記二酸化炭素濃度が第1の条件を満たす場合に動作する第2の検出部によって、前記使用者の前記呼気に含まれる呼気情報を検出するステップと、
外部装置の動作の制御に用いられる、前記呼気情報に応じた制御信号を生成するステップと、
生成された前記制御信号を出力するステップと、を含み、
前記第1の条件は、第1の閾値未満であった前記二酸化炭素濃度が前記第1の閾値以上になることを含む、情報通信方法。
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