JP7158054B2 - 浄水製造機 - Google Patents

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Description

本発明は、原料水を逆浸透膜により濾過して浄水を生成する逆浸透膜ユニットを用いた浄水製造機に関するものである。
一般に、原料水質に気を遣ったり薬剤を使用したりすることなく安全な浄水を得る方法として、逆浸透膜ろ過浄水法が知られている。この処理法を適用した浄水製造機は、電動式の加圧ポンプで原料水を加圧し逆浸透膜ユニットで濾過して浄水を得るようにしている。このような浄水製造機としては、下記の特許文献1に記載されたものが知られている。
かかる文献記載の浄水製造機と類似したものを、例えば図5に示す。図示の浄水製造機61は、水道栓Kからの原料水Gを送り込む原水配管2と、原水配管2に接続されて原料水Gを加圧する加圧ポンプPと、加圧ポンプPから吐出された原料水Gを送り出す送出配管3と、送出配管3からの原料水Gを逆浸透膜により濾過して浄水を生成する1つの逆浸透膜ユニット5と、逆浸透膜ユニット5からの浄水を送り出す浄水配管10と、逆浸透膜ユニット5の逆浸透膜により濾別された被濾別物を含む濃縮水を送り出す濃縮水配管11と、を備えている。
前記した原水配管2には、水道栓Kと縁切りするための開閉弁15、夾雑物を濾し取るストレーナ9が配備されている。送出配管3には、不要物除去処理を行なう前処理フィルタ12,13が配備されている。浄水配管10には一方弁23や最終の吸着除去処理を行なう後処理フィルタ14が配備されている。濃縮水配管11には定流量弁24が配備され、フラッシング弁27を有するバイパス配管26が濃縮水配管11に並列接続されている。また、原水配管2には、原水配管2内の水圧を検出する圧力検出スイッチ17が配備されている。この圧力検出スイッチ17は、加圧ポンプPを駆動させる電源回路18の電気配線19A,19Bのうち、電気配線19Aに直列に電気的接続されていて、検出した水圧が予め設定されている所定圧力以上のときは加圧ポンプPへの通電を入にし、検出水圧が所定圧力を下回ったとき、例えば原料水Gである水道水の水圧が低下したときなどに切電するようになっている。
この浄水製造機61では、水道栓Kからの原料水Gが原水配管2から加圧ポンプPに吸入されて加圧され、加圧された原料水Gが逆浸透膜ユニット5に注入され逆浸透膜で濾過されて浄水が生成され、濃縮水が排出されるようになっている。
登録実用新案第3122170号公報
ところで、上記した従来の浄水製造機61では、逆浸透膜ユニット5が1つであるために浄水化能力はそれほど高くならない。そのため、浄水1Lを得るのに7分間程度もかかっていた。そこで、浄水化速度および浄水量を大きくするために、逆浸透膜ユニット5として大型大径のユニットカートリッジを採用することが考えられるが、1ユニットあたりの部品価格が高くなり製品コストも嵩んでしまう。また、機器全体が大型化しコンパクト化を阻害してしまうという問題もある。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、浄水の生成量が多いにも拘わらずコンパクトで汎用性の高い浄水製造機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る浄水製造機は、原料水を送り込む原水配管と、原水配管に接続されて原料水を加圧する加圧ポンプと、加圧ポンプから吐出された原料水を送り出す送出配管と、送出配管からの原料水を逆浸透膜により濾過して浄水を生成する1次逆浸透膜ユニットと、1次逆浸透膜ユニットからの浄水を送り出す浄水配管と、1次逆浸透膜ユニットの逆浸透膜により濾別された被濾別物を含む濃縮水を送り出す濃縮水配管と、を備えて成る浄水製造機であって、1次逆浸透膜ユニットが2以上配備され、加圧ポンプからの送出配管が分岐して2以上の1次逆浸透膜ユニットに並列接続され、2以上の1次逆浸透膜ユニットからの浄水配管が合流接続され、2以上の1次逆浸透膜ユニットからの濃縮水配管が合流接続され、合流した濃縮水配管からの濃縮水を逆浸透膜により濾過して浄水を生成する2次逆浸透膜ユニットが配備され、2次逆浸透膜ユニットからの浄水配管が2以上の1次逆浸透膜ユニットから合流した浄水配管と合流接続されて2次逆浸透膜ユニットおよび2以上の1次逆浸透膜ユニットからのすべての浄水が送り出され、2次逆浸透膜ユニットの濃縮水配管から濃縮水が排出されるように成っていて、加圧ポンプを駆動させる電源回路と、電源回路に電気的接続されて加圧ポンプへの通電を入または切にするとともに原水配管内の水圧を検出する圧力検出スイッチと、を備えて成り、圧力検出スイッチは、検出した水圧が予め設定されている所定圧力を下回ったときに加圧ポンプへの通電を切にするように構成されていて、外部からの操作により圧力検出スイッチとは独立に加圧ポンプへの通電を入または切にする通電スイッチが、電源回路の電気配線に電気的接続されていて、原料水を貯留する原水水槽と、原水水槽内の原料水を汲み上げる人力式ポンプと、人力式ポンプの吐出口から原水配管に合流接続される接続配管と、を備えて成り、原水配管と送出配管とに加圧ポンプを迂回して接続されたバイパス配管と、バイパス配管の途中に配備された開閉弁と、を備えて成ることを特徴とする構成にしてある
本発明に係る浄水製造機によれば、2以上の1次逆浸透膜ユニットに並列に原料水が圧入されるので、従来技術のように1つの逆浸透膜ユニットを用いた場合と比べて流路断面積が2倍以上になるから、多量の浄水を生成することができる。加えて、2以上の1次逆浸透膜ユニットで生じた濃縮水も、次なる原料水として2次逆浸透膜ユニットに圧入されて浄水を生成する。これらの総量によって、いっそう多量の浄水を得ることができる。加えて、2以上の1次逆浸透膜ユニットは並列に配置されるので、大型大径の1次逆浸透膜ユニット1つで同等能力相当の構成を成す場合と比べて、ユニット設置スペースが小さくて済み、部品コストも安価になる。すなわち、コンパクトで安価な浄水製造機を実現できる。
また、外部からの操作により圧力検出スイッチとは独立に加圧ポンプへの通電を入または切にする通電スイッチが、電源回路の電気配線に電気的接続されているので、原料水として水道水を用いていて水圧低下が発生した場合、圧力検出スイッチが水圧の低下を検出して加圧ポンプを停止させるが、外部からの操作により通電スイッチを入にすることにより、加圧ポンプに通電がされて駆動を再開し、加圧した原料水を第1逆浸透膜ユニットに導水して多量の浄水を生成することができる。
そして、原料水を貯留する原水水槽と、原水水槽内の原水を汲み上げる人力式ポンプと、人力式ポンプの吐出口から原水配管に合流接続される接続配管と、を備えて成るので、原料水として水道水を用いていて断水が発生した場合、原水水槽に貯留されていた別の原料水が人力式ポンプにより手動で汲み上げられ加圧ポンプで加圧されて、第1逆浸透膜ユニットに導水することができる。これにより、断水時でも多量の浄水の生成が可能になる。
更に、前記の人力式ポンプに加えて、加圧ポンプを迂回して原水配管と送出配管に接続されたバイパス配管と、バイパス配管に配備された開閉弁とを備えて成るので、停電により加圧ポンプが駆動しなくなった場合でも、開閉弁を開くと、原料水がバイパス配管を流通して第1逆浸透膜ユニットに注水され得るので、停電時でも人力式ポンプのみの手動操作により浄水を生成することができる。
本発明の一実施形態に係る浄水製造機の配管構成を示す概略構成図である。 前記浄水製造機のカバー本体を外した状態を示す概略正面図である。 前記浄水製造機のカバー本体を外した状態を示す概略側面図である。 前記浄水製造機のカバー本体を装着した状態を示す概略斜視図である。 本発明の背景の一例となる従来の浄水製造機の配管構成を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。ここに、図1は本発明の一実施形態に係る浄水製造機の配管構成を示す概略構成図、図2は前記浄水製造機のカバー本体を外した状態を示す概略正面図、図3は前記浄水製造機のカバー本体を外した状態を示す概略側面図、図4は前記浄水製造機のカバー本体を装着した状態を示す概略斜視図である。但し、図5に示した従来の浄水製造機61と同一の構成要素には、同一の符号を付すとともにその詳細な説明を省略することがある。
各図において、この実施形態に係る浄水製造機1は、水道栓Kからの原料水Gを送り込む原水配管2と、原水配管2に接続されて原料水Gを加圧する加圧ポンプPと、加圧ポンプPから吐出された原料水Gを送り出す送出配管3と、送出配管3からの原料水Gを逆浸透膜により濾過して浄水を生成する浄水ユニット群4と、浄水ユニット群4からの浄水を送り出す浄水配管10と、浄水ユニット群4の逆浸透膜により濾別された被濾別物を含む濃縮水を送り出す濃縮水配管11と、を備えている。前記した加圧ポンプPの送水能力は、例えば5L/分程度である。
更に、前記した原水配管2には、水道栓Kと縁切りするための開閉弁15、夾雑物を濾し取るストレーナ9が配備されている。送出配管3には、中空糸が充填されていて微細物の濾過処理を行なう前処理フィルタ12と、活性炭が充填されていて吸着除去を行なう前処理フィルタ13とが配備されている。浄水配管10には、浄水ユニット群4からの送出方向にのみ流通を許容する一方弁23と、活性炭が充填されていて最終の吸着除去処理を行なう後処理フィルタ14とが配備されている。そして、濃縮水配管11には、定流量弁24が配備されており、これらを迂回するバイパス配管26が濃縮水配管11に並列接続されている。そのバイパス配管26には、浄水ユニット群4の全ユニットを強制洗浄するためのフラッシング弁27が配備されている。
そして、前記の原水配管2には、原水配管2内の水圧を検出する圧力検出スイッチ17が配備されている。この圧力検出スイッチ17は、加圧ポンプPを駆動させる電源回路18の電気配線19A,19Bのうち、電気配線19Aに直列に電気的接続されていて、検出した水圧が予め設定されている所定圧力(例えば、0.15 MPa・G(ゲージ圧))以上のときは加圧ポンプPへの通電を入にし、検出水圧が前記所定圧力を下回ったとき、例えば原料水Gである水道水が断水したときのような場合に切電するようになっている。
前記の浄水ユニット群4は、逆浸透膜を内蔵した2つの1次逆浸透膜ユニット5A,5Bと、逆浸透膜を内蔵した1つの2次逆浸透膜ユニット6と、送出配管3から分岐していてそれぞれ1次逆浸透膜ユニット5A,5Bに並列接続される送出配管3A,3Bと、1次逆浸透膜ユニット5A,5Bおよび2次逆浸透膜ユニット6から出て合流接続され浄水配管10につながる浄水配管7A,7B,7Cと、1次逆浸透膜ユニット5A,5Bから出て合流接続され合流送出配管3Cとなって2次逆浸透膜ユニット6の水入口に接続される濃縮水配管8A,8Bと、から構成されている。前記の2次逆浸透膜ユニット6は、合流送出配管3Cからの濃縮水を逆浸透膜により濾過して浄水を生成し、新たに生じた濃縮水は濃縮水出口から濃縮水配管11に送り出されるようになっている。すなわち、2次逆浸透膜ユニット6からの浄水配管7Cは、1次逆浸透膜ユニット5A,5Bからの浄水配管7A,7Bと合流接続されて1本の浄水配管10につながっている。
尚、各逆浸透膜ユニット5A,5B,6に注入される水の水圧は、例えば0.4~0.6MPa・Gが適切であるとされている。因みに、各逆浸透膜ユニット5A,5B,6に注入される原料水Gの水圧が1MPa・G以上の場合は、各逆浸透膜ユニット5A,5B,6の逆浸透膜が破壊されるおそれがある。一方で、注入水の水圧が0.4MPa・Gを下回るほど、得られる浄水の生成量は少なくなることが知られている。
そして、この実施形態の浄水製造機1は、加圧ポンプPへの通電を強制的に入または切にする手動操作システム51を備えている。この手動操作システム51は、電源回路18の電気配線19A,19Bのうち圧力検出スイッチ17につながる電気配線19Bに対し、圧力検出スイッチ17を迂回するように並列に電気的接続された電気配線21,22と、電気配線21,22と電気的接続された通電スイッチ20と、から構成されている。この手動操作システム51によれば、圧力検出スイッチ17とは独立に通電スイッチ20を配備しているので、圧力検出スイッチ17のスイッチ状態が切になっている場合、例えば天災、事故または工事などで原料水Gの水圧低下を生じた場合でも、外部から通電スイッチ20を手動操作することにより加圧ポンプPへの通電を強制的に入にして浄化ユニット群4を作動させることができる。
また、この実施形態の浄水製造機1は手動注水システム28を備えている。この手動注水システム28は、原料水Gを貯留する例えば内容量150L程度の原水水槽29と、原水水槽29内の原料水Gを汲み上げる人力式ポンプ31と、原水水槽29と人力式ポンプ31の入側をつなぐ接続配管30と、人力式ポンプ31の吐出口31Aから原水配管2に合流接続される接続配管32と、を備えている。そして、接続配管32には、一方弁37、減圧弁35、開閉弁36が配備されている。一方弁37と減圧弁35の間の接続配管32には、接続配管32から原水水槽29へ原料水Gの水圧を逃すための圧力逃し弁39を有する戻し配管38と、過剰に昇圧した水圧を吸収する蓄圧タンク33とつながる導圧配管34と、が分岐接続されている。また、ストレーナ53および開閉弁25を有する接続配管16が、原水水槽29と原水配管2との間を接続している。尚、原水水槽29に貯留される原料水Gとしては、予め溜めておいた水道水でもよいし雨水などでもよいが、砂利や細菌などを多く含まない水が望ましい。
前記した戻し配管38は原料水Gを原水水槽29へ戻すためのものであり、この戻し配管38に配備された圧力逃し弁39は例えば0.7MPa・Gで開弁する。すなわち、この圧力逃し弁39は、接続配管32内の原料水Gの水圧が0.7MPa・G以上になると、自動的に開弁して水圧を逃がし、原料水Gの一部を戻し配管38から原水水槽29へ戻すようになっている。これにより、接続配管32内の水圧を下げるとともに過圧分の原料水Gを原水水槽29に戻して無駄なく使うようにしている。前記の蓄圧タンク33は人力式ポンプ31から吐出された原料水Gの水圧を蓄えるものであり、縦長筒状の密閉容器と、密閉容器内を空気室と水室とに隔離するゴム製の弾性隔膜(いずれも図示省略)と、を備えて構成されている。
また、この実施形態の浄水製造機1は停電時対応システム52を備えている。この停電時対応システム52は、加圧ポンプPを迂回するように原水配管2と送出配管3とに接続されたバイパス配管40と、バイパス配管40の途中に配備された開閉弁41と、から構成されている。
そして、浄水製造機1の構成要素のうち、手動注水システム28を除くものは、図2~図4に示すように、基台部43上に設置されていてカバー部材42で蓋止されている。基台部43上には、それぞれ既述した、前処理フィルタ13,前処理フィルタ12,後処理フィルタ14および1次逆浸透膜ユニット5Aが前列に立てて設置され、後列に2次逆浸透膜ユニット6、加圧ポンプPおよび1次逆浸透膜ユニット5Bが立てて設置されている。左右に隣合う部品間は固定部材49で補強固定され、前後に隣合う部品間は固定部材50で補強固定されている。基台部43の前面には、加圧ポンプPとつながる電気配線19A,19Bが引き出され、既述した通電スイッチ20が配備されていて、これらの上方は前覆い板44で被われて保護されている。前記したカバー部材42は、基台部43の背辺に立設された脊板46と、脊板46の周縁に突設された留代板部45と、留代板部45に着脱可能に留められて基台部43上方の収容空間48を覆うカバー本体47と、から構成されている。これらカバー部材42および基台部43を含む外郭の横幅W、奥行Dおよび高さHは、例えば400mm×250mm×500mm程度であり、非常にコンパクトである。
引き続き、上記のように構成された浄水製造機1を用いて浄水を製造する態様を図1に主に従って説明する。この場合、先ず手動注水システム28を使用しない形態から説明する。
通常時は、水道栓Kからの原料水G(上水道水:一般的な水圧値=0.3MPa・G程度)が原水配管2を通って駆動中の加圧ポンプPに吸入される。加圧ポンプPで例えば0.7MPa・G程度まで加圧された原料水Gは送出配管3に吐出されたのち、2つの送出配管3A,3Bに分かれてそれぞれ1次逆浸透膜ユニット5A,5Bに流入する。1次逆浸透膜ユニット5A,5Bでは、ケーシング内の逆浸透膜により原料水Gが濾過処理を受け被濾別物が濾別されて浄水が得られ、それぞれ浄水配管7A,7Bから送出される。一方、濾別された被濾別物を多く含んだ濃縮水は1次逆浸透膜ユニット5A,5Bの濃縮水配管8A,8Bから送出されたのち合流送出配管3Cで合流する。このように合流した濃縮水は、新たな2次原料水として合流送出配管3Cから2次逆浸透膜ユニット6に注入され、濾過処理を受けて浄水を絞り出される。この2次逆浸透膜ユニット6で得られた浄水は浄水配管7Cから送出され、前述した浄水配管7A,7Bからの浄水と合流したのちに浄水配管10から送出される。すなわち、2次逆浸透膜ユニット6および1次逆浸透膜ユニット5A,5Bで生成された全ての浄水が浄水配管10に送り出されるのである。浄水配管10の浄水は一方弁23を通過し、後処理フィルタ14で最終処理されて飲用などに供される。一方で、2次逆浸透膜ユニット6から濃縮水配管11に出た濃縮水は定流量弁24を通過して外部に排出される。
次に、手動操作システム51を利用した態様を説明する。天災や事故による水道管の破損や水道管工事があった場合、水道栓Kからの通水はあるにも拘わらず水圧が低下する場合がある。このような場合、圧力検出スイッチ17が水圧低下を検出し、電源回路18を遮断して加圧ポンプPを停止させ、浄化ユニット群4による浄化処理を中止させる。しかしながら、水道栓Kからの通水はあるので、加圧ポンプPが駆動すれば、浄化処理の再開が可能になる。そこで、利用者が手動で通電スイッチ20を入にすると、加圧ポンプPが起動し、低圧になっている原料水Gを浄化ユニット群4へ注入すべき適正な水圧まで加圧する。このように加圧された原料水Gが浄化ユニット群4に注入されて浄化処理が再開される。
そして、手動注水システム28を利用した態様を説明する。上水道においては前記した事故や工事により断水を生じる場合がある、このように断水した場合は、原水水槽29に予め貯留しておいた原料水Gを利用しなければならない。まず、利用者は、開閉弁15を閉止して水道栓Kとの流路を縁切りし、開閉弁36を開いて接続配管32を開放する。次に、人力式ポンプ31を手動操作して原水水槽29の原料水Gを接続配管30から接続配管32に吐出させる。吐出された原料水Gの水圧は1MPa・G以上と高くなる場合もあるが、そこまで高くない場合は蓄圧タンク33で蓄圧されたのちに減圧弁35で降圧されて所定注水圧(予め設定された例えば0.4MPa・G)に調整される。そして、接続配管32内の水圧が0.7MPa・G以上になった場合は、圧力逃がし弁39が自動的に開弁し接続配管32内から一部の原料水Gを原水水槽29へ戻し、原料水Gの水圧を前記の所定注水圧に調整する。そうして、接続配管32から原水配管2に導入された原料水Gは、加圧ポンプPで加圧されたのちに浄化ユニット群4に送られて浄化処理される。従って、災害時などで断水があった場合でも、多量の浄水を確保することができる。
尚、前記のような場合に接続配管16を用いることもできる。すなわち、開閉弁25を開くと、原水水槽29と加圧ポンプPの吸込側が連通する。これにより、人力式ポンプ31を用いなくても、原水水槽29の原料水Gは接続配管16を通り駆動中の加圧ポンプPに到達して加圧され、浄化ユニット群4で浄化処理され得るのである。
続いて、停電時対応システム52を利用した態様を説明する。地震、津波、台風などの際には停電が発生することがあり、そのときは加圧ポンプPが停止する。この場合、利用者は、開閉弁15を閉止して水道栓Kとの管路を縁切りにし、停電時対応システム52の開閉弁41を開にする。すると、バイパス配管40が開通して原水配管2と送出配管3とを連通して加圧ポンプPを迂回させる。次に、利用者が手動注水システム28の人力式ポンプ31を手動操作すると、原水水槽29の原料水Gは接続配管32から原水配管2に送り出され、更にはバイパス配管40および送出配管3を通り浄化ユニット群4に注入されて浄化処理される。すなわち、災害時などで停電があった場合でも、多量の浄水を確保することができる。
上記したように、この実施形態の浄水製造機1によれば、2つの1次逆浸透膜ユニット5A,5Bに並列に原料水Gが圧入されるので、従来技術のように1つの逆浸透膜ユニット5を用いた場合と比べて、流路断面積が少なくとも2倍になるから、多量の浄水を生成することができる。加えて、2つの1次逆浸透膜ユニット5A,5Bで生じた濃縮水も、次なる原料水として2次逆浸透膜ユニット6に圧入されて浄水が生成される。これらによって、いっそう多量の浄水を得ることができた。因みに、この浄水製造機1で得られた浄水の生成量は、1分間につき約1Lであり、従来技術と比べて製造能力が格段に向上した。加えて、2つの1次逆浸透膜ユニット5A,5Bは並列に配置されるので、大型大径の1次逆浸透膜ユニット1つにより同等能力相当の構成を採る場合と比べて、ユニット設置スペースが小さくて済み、部品コストも安価になる。すなわち、コンパクトで安価な浄水製造機1を実現できたのである。
また、手動操作システム51の通電スイッチ20を備えているので、水圧低下により圧力検出スイッチ17が加圧ポンプPを停止させたときでも、外部からの操作により通電スイッチ20が入にされるから、圧力検出スイッチ17とは独立に、加圧ポンプPに再び通電がされて加圧送水が再開され、加圧された原料水Gが第1逆浸透膜ユニット5A,5Bと第2逆浸透膜ユニット6に順次注水されて、多量の浄水を生成することができる。これにより、原料水Gの水圧低下時でも多量の浄水の生成が可能になる。
そして、この浄水製造機1は手動注水システム28を備えているので、水道の断水が発生した場合に、原水水槽29に貯留されていた別の原料水Gが人力式ポンプ31により手動で汲み上げられて加圧ポンプPに送られ、加圧ポンプPで加圧されて第1逆浸透膜ユニット5A,5Bと第2逆浸透膜ユニット6に注水される。これにより、水道の断水時でも多量の浄水の生成が可能になる。
尚、断水に加えて停電が発生し加圧ポンプPが停止しても、人力式ポンプ31の手動操作により送られた水圧の高い原料水Gは、停止中の加圧ポンプPのケーシング内を少量ずつではあるが通過し、浄化ユニット群4に注水されて浄水にされ得る。
更に、この浄水製造機1は、前記の人力式ポンプ31に加えて、停電時対応システム52を備えているので、断水および停電が発生して加圧ポンプPが停止した場合に、開閉弁41を開くことにより、バイパス配管40に多量の原料水Gを流通させて浄化ユニット群4の第1逆浸透膜ユニット5A,5Bに注水できる。従って、停電時でも人力式ポンプ31の手動操作により多量の浄水の生成が可能になる。
尚、上記の実施形態では、2つの1次逆浸透膜ユニット5A,5Bと1つの2次逆浸透膜ユニット6を備えるものを例示したが、本発明はそれに限定されるものでない。例えば、3つ以上並列の1次逆浸透膜ユニットと1つの2次逆浸透膜ユニットの組み合わせ、4つ以上並列の1次逆浸透膜ユニットと2つ以上並列の2次逆浸透膜ユニットの組み合わせなど、アレンジ可能な態様は様々である。因みに、上記実施形態のような2つ並列の1次逆浸透膜ユニットと1つの2次逆浸透膜ユニットの組み合わせが、多量の浄水生成量およびコンパクト化を実現するうえで極めて望ましい。従って、例えば4つ並列の1次逆浸透膜ユニットと2つ並列の2次逆浸透膜ユニットの組み合わせや、6つ並列の1次逆浸透膜ユニットと3つ並列の2次逆浸透膜ユニットの組み合わせなども有用である。
そして、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の分野における通常の知識を有する者であれば想到し得る、各種変形、修正を含む、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても、本発明に含まれることは言うまでもない。
1 浄水製造機
2 原水配管
3,3A,3B 送出配管
3C 合流送出配管
4 浄化ユニット群
5A,5B 1次逆浸透膜ユニット
6 2次逆浸透膜ユニット
7A,7B,7C 浄水配管
8A,8B 濃縮水配管
10 浄水配管
11 濃縮水配管
17 圧力検出スイッチ
18 電源回路
19A,19B 電気配線
20 通電スイッチ
21,22 電気配線
28 手動注水システム
29 原水水槽
30 接続配管
31 人力式ポンプ
31A 吐出口
32 接続配管
35 減圧弁
40 バイパス配管
41 開閉弁
51 手動操作システム
52 停電時対応システム
G 原料水
P 加圧ポンプ

Claims (1)

  1. 原料水を送り込む原水配管と、前記原水配管に接続されて前記原料水を加圧する加圧ポンプと、前記加圧ポンプから吐出された原料水を送り出す送出配管と、前記送出配管からの原料水を逆浸透膜により濾過して浄水を生成する1次逆浸透膜ユニットと、前記1次逆浸透膜ユニットからの浄水を送り出す浄水配管と、前記1次逆浸透膜ユニットの逆浸透膜により濾別された被濾別物を含む濃縮水を送り出す濃縮水配管と、を備えて成る浄水製造機であって、
    前記1次逆浸透膜ユニットが2以上配備され、前記加圧ポンプからの送出配管が分岐して前記2以上の1次逆浸透膜ユニットに並列接続され、前記2以上の1次逆浸透膜ユニットからの浄水配管が合流接続され、前記2以上の1次逆浸透膜ユニットからの濃縮水配管が合流接続され、前記合流した濃縮水配管からの濃縮水を逆浸透膜により濾過して浄水を生成する2次逆浸透膜ユニットが配備され、前記2次逆浸透膜ユニットからの浄水配管が前記2以上の1次逆浸透膜ユニットから合流した浄水配管と合流接続されて前記2次逆浸透膜ユニットおよび前記2以上の1次逆浸透膜ユニットからのすべての浄水が送り出され、前記2次逆浸透膜ユニットの濃縮水配管から濃縮水が排出されるように成っていて、
    前記加圧ポンプを駆動させる電源回路と、前記電源回路に電気的接続されて前記加圧ポンプへの通電を入または切にするとともに前記原水配管内の水圧を検出する圧力検出スイッチと、を備えて成り、前記圧力検出スイッチは、検出した水圧が予め設定されている所定圧力を下回ったときに前記加圧ポンプへの通電を切にするように構成されていて、外部からの操作により前記圧力検出スイッチとは独立に前記加圧ポンプへの通電を入または切にする通電スイッチが、前記電源回路の電気配線に電気的接続されていて、
    前記原料水を貯留する原水水槽と、前記原水水槽内の原料水を汲み上げる人力式ポンプと、前記人力式ポンプの吐出口から前記原水配管に合流接続される接続配管と、を備えて成り、
    前記原水配管と前記送出配管とに前記加圧ポンプを迂回して接続されたバイパス配管と、前記バイパス配管の途中に配備された開閉弁と、を備えて成ることを特徴とする浄水製造機。
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