JP7125699B2 - 非接触検査システム - Google Patents
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Description
接触式検査方法の一具体例として、特許文献1の検査方法を挙げる。当該検査方法は、紙や合成樹脂等の容器材料を使用して構成した容器の良否を検査するものである。当該検査方法は、容器に押圧部材を押しつけ、この押圧部材の上を振動発生装置で叩き、その時容器に発生する振動を押圧部に取りつけた振動検出器で検出し容器の密閉状態および内容物状態について良否を検査することができる。
特許文献2や特許文献3に記載されている検査方法は非接触式であるものの、フォトダイオード又はラインセンサによって構成されている受光センサでは微細な受光光量の変位を検出することができず、十分な精度で安定的に検査することができない。従って、実用化に足るものではなかった。
本発明は次の(i)~(vi)を含む。
(i)内容物が充填された軟性容器に対して送波音波を照射する音響発信源と、前記送波音波によって加振された前記軟性容器の表面の一部である測定点の振動速度を光学的に計測する計測器と、前記計測器によって計測された前記振動速度を所定の周波数帯域の範囲内において解析する解析装置と、を備え、前記解析装置は、良品である前記軟性容器に対する前記計測器の計測結果に基づいて定められる判定基準と、検査対象である前記軟性容器に対する前記計測器の計測結果から求められる前記振動速度に係る特性と、を比較して当該軟性容器又は当該軟性容器に充填された前記内容物に係る良否を判定することを特徴とする非接触検査システム。
(ii)前記解析装置は、前記計測器によって計測された前記振動速度を前記所定の周波数帯域の範囲において積分することによって振動エネルギー値を算出し、良品である前記軟性容器について算出された前記振動エネルギー値を前記判定基準として、検査対象である前記軟性容器について算出された前記振動エネルギー値と比較することによって当該軟性容器又は当該軟性容器に充填された前記内容物に係る良否を判定する(i)に記載の非接触検査システム。
(iii)前記解析装置は、前記計測器によって計測された前記振動速度が所定の周波数帯域の範囲内において極大値となる周波数であるピーク周波数を一又は複数特定し、良品である前記軟性容器について特定された前記ピーク周波数を前記判定基準として、検査対象である前記軟性容器について特定された前記ピーク周波数と比較することによって当該軟性容器又は当該軟性容器に充填された前記内容物に係る良否を判定する(i)に記載の非接触検査システム。
(iv)検査対象となる前記軟性容器は、前記測定点を有する部材の材質又は厚さのうち少なくとも一方が不均一である(ii)又は(iii)に記載の非接触検査システム。
(v)前記解析装置は、良品である前記軟性容器に対する前記計測器の計測結果から、前記所定の周波数帯域の範囲内において前記振動速度が極大値となる周波数であるピーク周波数を特定し、特定した前記ピーク周波数と当該ピーク周波数における前記振動速度と、を関連付けて前記判定基準として定め、検査対象である前記軟性容器に対する前記計測器の計測結果から前記判定基準として定められている前記ピーク周波数における前記振動速度を特定し、特定した前記振動速度と当該ピーク周波数に関連付けた前記振動速度とを比較して前記内容物の粘度について良否を判定する(i)に記載の非接触検査システム。
(vi)前記測定点は前記軟性容器の上面を除く面に含まれており、前記内容物は、比重の異なる複数の物体が分離して構成されており、前記解析装置は、前記内容物のうち比重の大きい物体の粘度について良否を判定する(v)に記載の非接触検査システム。
本発明は、上記の知見に基づいて軟性容器又は軟性容器に充填された内容物に係る良否を非接触に検査することができる。
本発明の構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態の非接触検査システム(以下、「検査システム」と略記する場合がある)10の構成を示す説明図である。はじめに、検査システム10の概要について説明する。
計測器(測定器)13は、送波音波によって加振された軟性容器の表面の一部である測定点の振動速度を光学的に計測する。
解析装置151は、計測器13によって計測された振動速度を所定の周波数帯域の範囲内において解析する。解析装置151は、良品である軟性容器20に対する計測器13の計測結果に基づいて定められる判定基準と、検査対象である軟性容器20に対する計測器13の計測結果から求められる振動速度に係る特性と、を比較して検査対象である軟性容器20又はこれに充填された内容物に係る良否を判定することを特徴とする。
計測器13は、軟性容器20の表面の印刷色により可視領域の波長吸収による影響が考慮されうる。よって、計測器13の光学測定領域は可視領域に留まらず、近赤外領域から遠赤外領域までを対象に含めてよい。
本発明に係る検査システム10は、ライン生産を行う工場等において実用されることを目的とするため、ベルコトンベア等により検査位置に移動してくる多量の軟性容器20を順次検査することを前提として以下の実施形態を説明する。
なお、本発明に係る検査システム10は、上記のように動的な軟性容器20のみを検査対象とするに限られず、静止した軟性容器20を検査対象とする場合にも適用可能である。また、本発明に係る検査システム10は、軟性容器20に該当する容器を検査対象とするのみならず、剛性容器を検査対象にできる場合がある。
コンピュータ15は、解析装置151に加えて制御装置152を含んでおり、制御装置152によって任意波形発生装置17を制御して、所望の周波数の音波を音響発信源11から発生させる。温湿度センサ161は、検査位置の温度及び湿度を検知するセンサである。タイミングセンサ162は、検査位置に移動してくる軟性容器20を検知して送波音波12を送出するタイミングを決定するためのセンサである。
計測器13は、任意波形発生装置17が発生するトリガ信号に制御装置152を同期させて計測する。
音響発信源11として用いるスピーカの設置数は、単一又は複数のいずれでもよい。また、当該スピーカは平面型、コーン型、ドーム型、ホーン型、リボン型等から適宜選択可能である。
送波音波12に印加される周波数は単一周波数でもよく又は複合周波数でもよく、軟性容器20に適した周波数を選択すればよい。送波音波12を出力する時間については、検査速度と検査体移動速度等を考慮に入れた上で、軟性容器20に適した時間を選択すればよい。
ここでレーザドップラ振動計とは、ドップラー効果に基づく光学的な振動測定装置であり、対象となる表面(測定点)から反射したレーザに生じる周波数変化を感知して、当該表面における振動速度を高精度に測定することができる。
計測器13による計測時間は、送波音波12に印加される周波数の組み合わせ及び送波音波12を出力する時間等を考慮に入れ、最適なものを選択すればよい。
計測器13に入射する直接音波および反射音波は、計測器13を不要に振動させ、軟性容器20の振動を検出する感度を低下させる要因になりうる。また、直接音波や反射音波が軟性容器20の周囲に存在する種々の部材において反射することによって生じる多重反射波が計測器13に到達することも振動検出の感度を低下する要因になりうる。
従って、直接音波、反射音波および多重反射波の影響を低減させる対策(以下、ノイズ対策と称する)を施して、軟性容器20の振動計測を行うことが好ましい。例えば、音響発信源11、計測器13等の配置を適宜選択することによって、ノイズ対策となりうる。また、不図示の遮音カバーを検査位置の周辺に適宜設けることによって、ノイズ対策となりうる。また、ノイズが重畳する周波数帯域やレベルが事前に分かっている場合には、計測器13の計測結果に重畳しているノイズをソフト的に又はハード的に除去する処理によって、ノイズ対策となりうる。なお、このノイズを除去処理する主体は、計測器13であってもよく、コンピュータ15(解析装置151)であってもよい。
検査対象となる軟性容器20は、検査位置周辺の温度又は気圧によって状態が変化する為、解析装置151は、温湿度センサ161の検知結果に基づいて温度補正係数を計測器13の測定結果に乗じて解析してもよい。
当該解析処理については、後述する第1の実施例において詳細に説明する。
当該解析処理については、後述する第2の実施例において詳細に説明する。
当該解析処理については、後述する第3の実施例において詳細に説明する。
任意波形発生装置17には、バースト波を発生可能な市販のファンクションジェネレータ、およびチップCPU制御、パーソナルコンピュータによるソフト制御出力等を用いることができる。アンプ19に用いられる機器は特に限定されず、例えば、市販のオーディオアンプを用いることができる。
続いて、検査システム10を用いた第1の実施例について説明する。
まず、本実施例において軟性容器の一具体例として用いられる紙パック容器23の模式図を図2に示す。紙パック容器23は、主に紙製の軟性容器20であり、その形状は略六面体である。紙パック容器23の上面は、紙製の紙部231と、紙部231に空けられた円孔をアルミ箔で封止したアルミ箔部232と、を含む。
また、上記と同様の内容物と2ミリリットルの気泡を充填した紙パック容器23(気泡が2ミリリットル)に対して、500Hzから10000Hzまでを印加周波数とする送波音波12を照射して加振し、アルミ箔部232にレーザ光を照射して振動速度を計測した結果を図3(b)に示す。
一方、図3(a)と図3(b)から、振動速度の極大値を示すピーク周波数が複数検出されることから、紙パック容器23を製造する際における成形のばらつきや内容物のばらつき等を考慮すると、検出されたピーク周波数のみに基づいて良品不良品の差異を導くことは困難であるとも考えられる。
振動エネルギー値は、以下の式(1)により算出することができる。なお、式(1)においてPSDとは、パワースペクトル密度(Power Spectral Density)を意味し、解析装置151によって解析される周波数帯域の最小単位(バンド幅)における振動速度に比例する。
図4は、計測器13による測定点がアルミ箔部232である場合における解析装置151の算出結果を示すものである。図4(a)は、紙部231の下に気泡が存在する場合の算出結果であり、図4(b)は、アルミ箔部232の下に気泡が存在する場合の算出結果である。図5は、計測器13による測定点が紙部231である場合における解析装置151の算出結果を示すものである。図5(a)は、紙部231の下に気泡が存在する場合の算出結果であり、図5(b)は、アルミ箔部232の下に気泡が存在する場合の算出結果である。
サンプルA~Cは、いずれも気泡が無視できる程に小さい紙パック容器23に対する算出結果を示している。また、サンプルDは、気泡が0.5ミリリットルの紙パック容器23に対する算出結果を示しており、サンプルEは、気泡が2ミリリットルの紙パック容器23に対する算出結果を示している。
なお、図4と図5の説明において、サンプルA~Cは良品サンプルとして扱い、サンプルDとサンプルEは不良品サンプルとして扱う。また、図4と図5に図示される破線は、良品サンプル(サンプルA~C)に係る振動エネルギー値の平均値を示している。
(i)紙パック容器23の表面において、所定の周波数帯域の範囲内で振動速度を測定して振動エネルギー値を算出し、その算出結果に着目することによって紙パック容器23に封入されている気泡(内容物から発生するガスを含む)の量や内容物の粘度変化に関する良否を判定することができる。
(ii)紙パック容器23の上面を構成する容器壁(計測器13の測定点を有する部材)の材質又は厚さのうち少なくとも一方が不均一(本実施例では紙部231とアルミ箔部232)であったとしても良否を判定可能である。
(iii)紙パック容器23に含まれる気泡の量が多いほど、紙パック容器23の測定結果から算出される振動エネルギー値が上昇する。
なお、本実施例では、サンプルFとして水を充填したPET(Polyethylene terephthalate)ボトルを、サンプルGとして炭酸飲料を充填したPETボトルを、サンプルH及びサンプルIとしてヨーグルトを充填したプラスチックカップ容器を、サンプルJとしてポテトチップスを充填したプラスチックカップ容器を、検査対象容器22として用いた。
表5は、各サンプルが初期状態(未開封の状態)において計測した結果から算出された振動エネルギー値を「良品の振動エネルギー値」として示し、各サンプルを開封した状態(PETボトルについては開封した後に再度密封した状態)において計測した結果から算出された振動エネルギー値を「不良品の振動エネルギー値」として示している。
なお、他のサンプルについては良品の振動エネルギー値が不良品の振動エネルギー値より大きい値になるのに対して、サンプルGについては良品の振動エネルギー値が不良品の振動エネルギー値より小さい値となる。これは、初期状態における内圧が影響しているものと考えられる。
サンプルH~サンプルJに対する計測及び解析によって、シール部の接着状態やシール部の裏面に付着した内容物の状態が、測定結果に影響することが分かった。また、サンプルHは、サンプルIやサンプルJと比べて、初期状態が陰圧であるためにシール部に張りがあり、算出された振動エネルギー値も小さくなった。
続いて、検査システム10を用いた第2の実施例について説明する。
本実施例では、サンプルKとしてお茶を充填したPETボトルを、サンプルLとして調味料を充填したプラスチックボトルを、サンプルMとしてコーヒーを充填したアルミ缶を、サンプルNとしてコーヒーを充填したスチール缶を、検査対象容器22として用いた。
なお、サンプルMとサンプルNとは共に金属缶(剛性容器)であるという点において共通しているものの、容器を構成する材質が相違する。ここで剛性容器とは、実質的に全面が金属材料によって構成されているものをいう。
表6は、各サンプルが初期状態(未開封の状態)において計測した結果におけるピーク周波数を「良品のピーク周波数」として示し、各サンプルを開封した状態(PETボトルについては開封した後に再度密封した状態)において計測した結果におけるピーク周波数を「不良品のピーク周波数」として示している。
なお、サンプルKについては、不良品のピーク周波数が2通り(5880Hzと5720Hz)検出されたので、表6の該当欄には互いを併記している。
即ち、これらのサンプルについては、良品を用いて特定されたピーク周波数を判定基準として定め、検査対象容器22の計測結果から特定されたピーク周波数と当該判定基準と比較して検査対象容器22の内圧が正常であるか否かを判定する解析手法を実現できる。
即ち、第1の実施例に述べた振動エネルギー値に基づく解析手法と、第2の実施例に述べたピーク周波数に基づく解析手法とは、併用可能な場合がありうる。
続いて、検査システム10を用いた第3の実施例について説明する。
本実施例で述べる解析方法は、音響発信源11は検査対象容器22の側面(上面を除く面)に対して送波音波12による加振を与え、同じ側面に測定点を定めた計測器13によってその振動速度を測定する。検査対象容器22の側面に測定点を定めることにより、検査対象容器22の上部に溜まっている気泡の影響を取り除き、検査対象容器22に充填された流体の粘性変化のみとらえるものである。即ち、本実施例における検査対象容器22の内容物は、気泡と流体のように比重の異なる複数の物体が分離して構成されており、解析装置151は、内容物のうち比重の大きい物体の粘度について良否を判定することができる。
また、本実施例において、検査対象容器22として、解析装置151の解析対象である流体(検査対象容器22の内容物)の粘度が互いに相違する5通りのサンプルO~サンプルSを用意した。
なお、検査対象容器22の側面(測定点を定めた面)はフラットであることが望ましい。その表面状態にしわや凹みがある場合、測定誤差が生じるからである。また、検査対象容器22の下部の測定は容器自体の剛性の影響により、内容物の特性を得ることが出来ない場合もある。
即ち、第1の実施例で述べた解析手法と、第2の実施例で述べた解析手法と、第3の実施例で述べた解析手法とは、併用可能な場合がありうる。
ここまで図1から図6及び表1から表7を用いて説明される実施例に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
換言するならば、解析装置151は、部材の材質又は厚さが異なる複数の測定点のそれぞれについて、良品容器21に対する計測器13の計測結果に基づいて判定基準を定めてもよく、検査対象容器22に対する計測器13の計測結果が、複数の測定点に係る判定基準のいずれか一つを満足する場合に、検査対象容器22又は検査対象容器22に充填された内容物を良品と判定してもよい。
(i)内容物が充填された軟性容器に対して送波音波を照射する音響発信源と、前記送波音波によって加振された前記軟性容器の表面の一部である測定点の振動速度を光学的に計測する計測器と、前記計測器によって計測された前記振動速度を所定の周波数帯域の範囲内において解析する解析装置と、を備え、前記解析装置は、良品である前記軟性容器に対する前記計測器の計測結果に基づいて定められる判定基準と、検査対象である前記軟性容器に対する前記計測器の計測結果から求められる前記振動速度に係る特性と、を比較して当該軟性容器又は当該軟性容器に充填された前記内容物に係る良否を判定することを特徴とする非接触検査システム。
(ii)前記解析装置は、前記計測器によって計測された前記振動速度を前記所定の周波数帯域の範囲において積分することによって振動エネルギー値を算出し、良品である前記軟性容器について算出された前記振動エネルギー値を前記判定基準として、検査対象である前記軟性容器について算出された前記振動エネルギー値と比較することによって当該軟性容器又は当該軟性容器に充填された前記内容物に係る良否を判定する(i)に記載の非接触検査システム。
(iii)前記解析装置は、前記計測器によって計測された前記振動速度が所定の周波数帯域の範囲内において極大値となる周波数であるピーク周波数を一又は複数特定し、良品である前記軟性容器について特定された前記ピーク周波数を前記判定基準として、検査対象である前記軟性容器について特定された前記ピーク周波数と比較することによって当該軟性容器又は当該軟性容器に充填された前記内容物に係る良否を判定する(i)に記載の非接触検査システム。
(iv)検査対象となる前記軟性容器は、前記測定点を有する部材の材質又は厚さのうち少なくとも一方が不均一である(ii)又は(iii)に記載の非接触検査システム。
(a)前記解析装置は、前記部材の材質又は厚さが異なる複数の前記測定点のそれぞれについて、良品である前記軟性容器に対する前記計測器の計測結果に基づいて前記判定基準を定めており、検査対象である前記軟性容器に対する前記計測器の計測結果が、前記複数の測定点に係る前記判定基準のいずれか一つを満足する場合に、当該軟性容器又は当該軟性容器に充填された前記内容物を良品と判定する(iv)に記載の非接触検査システム。
(v)前記解析装置は、良品である前記軟性容器に対する前記計測器の計測結果から、前記所定の周波数帯域の範囲内において前記振動速度が極大値となる周波数であるピーク周波数を特定し、特定した前記ピーク周波数と当該ピーク周波数における前記振動速度と、を関連付けて前記判定基準として定め、検査対象である前記軟性容器に対する前記計測器の計測結果から前記判定基準として定められている前記ピーク周波数における前記振動速度を特定し、特定した前記振動速度と当該ピーク周波数に関連付けた前記振動速度とを比較して前記内容物の粘度について良否を判定する(i)に記載の非接触検査システム。
(vi)前記測定点は前記軟性容器の上面を除く平面に含まれており、前記内容物は、比重の異なる複数の物体が分離して構成されており、前記解析装置は、前記内容物のうち比重の大きい物体の粘度について良否を判定する(v)に記載の非接触検査システム。
11 音響発信源
12 送波音波
13 計測器
131 観察波
15 コンピュータ
151 解析装置
152 制御装置
161 温湿度センサ
162 タイミングセンサ
17 任意波形発生装置
19 アンプ
20 軟性容器
21 良品容器
22 検査対象容器
23 紙パック容器
231 紙部
232 アルミ箔部
Claims (2)
- 内容物が充填された軟性容器に対して送波音波を照射する音響発信源と、
前記送波音波によって加振された前記軟性容器の表面の一部である測定点の振動速度を計測するレーザドップラ振動計と、
前記レーザドップラ振動計によって計測された前記振動速度を所定の周波数帯域の範囲内において解析する解析装置と、を備え、
前記解析装置は、
前記レーザドップラ振動計によって計測された前記振動速度を前記所定の周波数帯域の範囲において積分することによって振動エネルギー値を算出し、
良品である前記軟性容器について算出された前記振動エネルギー値を判定基準として、検査対象である前記軟性容器について算出された前記振動エネルギー値と比較することによって当該軟性容器に充填された前記内容物から発生した気泡の有無について、前記軟性容器を封止した状態で判定することを特徴とする非接触検査システム。 - 検査対象となる前記軟性容器は、紙パック容器であり、
前記紙パック容器は、紙製の紙部と、前記紙部に空けられた孔をアルミ箔で封止したアルミ箔部と、を含み、
前記解析装置は、前記レーザドップラ振動計による前記測定点が前記紙部及び前記アルミ箔部のいずれであっても、前記紙パック容器に充填された前記内容物から発生した気泡の有無について判定できる、
請求項1に記載の非接触検査システム。
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