JP6992250B2 - 粘着テープ - Google Patents
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Description
本発明の粘着テープは、基材の少なくとも片面に粘着剤層が設けられた粘着テープであって、前記粘着テープの流れ方向の破断点応力が8.0MPa~50.0MPaであり、基材の厚さが10μm~100μmであり、前記粘着テープの流れ方向の23℃での引張貯蔵弾性率E’‘が1.0×107Pa~5.0×108Paの粘着テープである。
粘着テープの接着力が上記範囲である場合、トナーボックスの二つ以上の部品に橋かけ状に粘着テープを貼付して固定する際にも剥がれなどの不具合を抑制し易く、リサイクルの際に粘着テープを剥がす際にも粘着テープが千切れてしまうことを抑制し易い。
本発明の粘着テープに使用する基材としては、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロファンフィルム、ジアセチルセルロースフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、アセチルセルロースブチレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン-酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルム、フッソ樹脂フィルム、ナイロンフィルム、アクリル樹脂フィルム等を使用することができる。中でも、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムは、安価に入手し易いため好適に使用できる。
本発明における粘着剤層を構成する粘着剤組成物は、通常の粘着テープに使用される粘着剤組成物を用いることができる。当該粘着剤組成物としては、例えば(メタ)アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが挙げられるが、アクリル系重合体をベースポリマーとし、これに必要に応じて粘着付与樹脂や架橋剤などの添加剤が配合された(メタ)アクリル系粘着剤を使用することが好ましい。
サンプル注入量:100μl
溶離液:THF
流速:1.0ml/分
測定温度:40℃
本カラム:TSKgel GMHHR-H(20)2本
ガードカラム:TSKgel HXL-H
検出器:示差屈折計
スタンダードポリスチレン分子量:1万~2000万(東ソー株式会社製)
本発明におけるせん断貯蔵弾性率G’と損失正接tanδは、5mm厚にまで重ね合わせ粘着剤を試験片とし、レオメトリックス社製粘弾性試験機アレス2kSTDに直径7.9mmのパラレルプレートを装着し、試験片を挟み込み周波数1Hzで測定した値である。
(粘着剤aの調製)
(1) 攪拌機、寒流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を備えた反応容器にブチルアクリレート93.4質量部(以下、「部」と記す。)、酢酸ビニル3部、アクリル酸2.5部、N-ビニルピロリドリン1部、β-ヒドロキシエチルアクリレート0.1部のモノマー100部と重合開始剤として2,2'-アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、80℃で8時間重合して、重量平均分子量70万のアクリル共重合体溶液を得た。
上記粘着剤a 100部に対して、イソシアネート系架橋剤(綜研化学社製L-45、固形分45%)を0.9部添加し15分攪拌後、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に乾燥後の厚さが50μmになるように塗工して、80℃で3分間乾燥した。得られた粘着シートを、基材となるフタムラ化学株式会社製ポリオレフィンフィルム「FRTK-G#50」(厚さ50μm)の片面に転写した後40℃で2日間熟成し片面粘着テープを得た。
粘着剤a 100部に換えアクリル系粘着剤溶液(綜研化学社製SKダイン1717、固形分45%)100部とし、イソシアネート系架橋剤(綜研化学株式会社製L-45、固形分45%)0.9部に換え、同架橋剤1.3部とした以外は実施例1と同様にして片面粘着テープを作製した。
基材に三井化学東セロ株式会社製ポリオレフィンフィルム「GLC#30」(厚さ30μm)を使用した以外は、実施例1と同様に片面粘着テープを作製した。
基材にフタムラ化学株式会社製ポリオレフィンフィルム「FOR#25」(厚さ25μm)を使用した以外は、実施例1と同様に片面粘着テープを作製した。
基材にタマポリ株式会社製ポリオレフィンフィルム「UB-0B#40」(厚さ40μm)を使用した以外は、実施例1と同様に片面粘着テープを作製した。
基材にフタムラ化学株式会社製ポリエチレンテレフタレートフィルム「FE2001#25」(厚さ25μm)を使用した以外は、実施例1と同様に片面粘着テープを作製した。
基材にフタムラ化学株式会社製ポリオレフィンフィルム「FOS#40」(厚さ40μm)を使用した以外は、実施例1と同様に片面粘着テープを作製した。
基材に東レデュポン株式会社製ポリエチレンテレフタレートフィルム「ルミラー6CF53#6」(厚さ6μm)を使用した以外は、実施例1と同様に片面粘着テープを作製した。
基材にフタムラ化学株式会社製ポリオレフィンフィルム「LL-XMTN#30」(厚さ30μm)を使用した以外は、実施例1と同様に片面粘着テープを作製した。
基材に東レ株式会社製ポリエチレンテレフタレートフィルム「ルミラーS10#188」(厚さ188μm)を使用した以外は、実施例1と同様に片面粘着テープを作製した。
粘着テープの破断点強度、破断点伸度、上降伏点応力は、粘着テープを標線長さ20mm、幅10mmのダンベル状に打ち抜き、23℃, 50%RHの条件で、テンシロン引張試験機を用い、引張速度300mm/minで長さ方向に引っ張ることで測定した。
実施例及び比較例で得た粘着テープをダンベルカッターを用い、JIS K 7127の試験片タイプ5の形状に打ち抜いたものを試験片とした。
20mm幅の粘着テープ試料をステンレス板に貼付し、23℃にて2kg荷重を加えながらローラーにて1往復加圧した。23℃にて1時間静置した後、180°方向に引張速度300mm/minで引っ張り、接着力を測定した。
粘着テープを長さ130mm、幅4mmのサイズにカットしたものを試験片とした。水道水2mlを入れた大久保製壜所社製規格瓶PS-13Kに付属される赤キャップ2つをカプセル状に組み合わせたあと、その繋ぎ目を試験片で封止するように巻きつけながら貼付した。前記にて作成した二対の赤キャップを1~10m/minの速度で転がした際の水の漏れ具合を評価した。
〇=水が漏れない
×=水が漏れた
厚み1mm、直径35mmの円盤状のポリプロピレン板を2枚と幅4mm長さ120mmの粘着テープを準備した。ポリプロピレン板を2枚重ね合わせたあと、その円周を粘着テープで巻きつけながら貼付することで固定した場合の粘着テープの幅方向の剥がれ状態を観察した。
〇=粘着テープが2枚の円盤の円周を隙間無く覆いながら貼付できた
△=粘着テープにシワが生じていたが2枚の円盤の円周を貼付できた
×=粘着テープに浮き剥がれが生じて貼付できなかった
20mm幅の粘着テープをステンレスに貼付し、2kg荷重を加えながらローラーにて1往復加圧した。貼付後、60℃,90%RHの条件で7日間放置し、23℃にて1日冷却した後、135°の方向に粘着テープ試料を手で5m/minの速度で剥がしたときに粘着テープが切れるかを目視にて確認した。
○:テープが切れなかった。
×:テープが切れた。
粘着テープを長さ130mm、幅4mmのサイズにカットしたものを試験片とした。大久保製壜所社製規格瓶PS-13Kに付属される赤キャップ2つをカプセル状に組み合わせたあと、その繋ぎ目を試験片で封止するように巻きつけながら貼付した際の粘着テープのよじれ具合を評価した。
〇=粘着テープがきれいに貼れた
△=粘着テープが少しよじれて小さなシワが生じた
×=粘着テープがよじれてシワが生じた
Claims (7)
- 基材の少なくとも片面に粘着剤層が設けられた粘着テープであって、
前記粘着テープの流れ方向の破断点応力が8.0MPa~50.0MPaであり、前記
基材の厚さが10μm~70μmであり、
前記粘着テープの流れ方向の23℃での引張貯蔵弾性率E’が1.0×107Pa~5.0×108Paであり、
前記粘着テープの接着力が7N/20mm~15N/20mmであり、
前記基材はポリオレフィンフィルムである粘着テープ。 - 前記ポリオレフィンフィルムが、ポリエチレンフィルム、またはポリプロピレンフィルムである請求項1記載の粘着テープ。
- 前記粘着テープの流れ方向の上降伏点応力が4.0MPa~50.0MPaである請求項1又は2に記載の粘着テープ。
- 前記粘着テープの幅方向の23℃での引張貯蔵弾性率E’が1.0×107Pa~5.0×108Paである請求項1~3の何れか一項に記載の粘着テープ。
- 前記粘着テープの流れ方向の破断点伸度が100%以上である請求項1~4の何れか一項に記載の粘着テープ。
- 前記粘着テープの前記粘着剤層に使用する粘着剤の70℃でのせん断貯蔵弾性率G’が3.0×104~1.0×105Paであり、且つ130℃での損失正接tanδtが1未満である請求項1~5の何れか一項に記載の粘着テープ。
- 封止用途に用いられる請求項1~6の何れか一項に記載の粘着テープ。
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