JP6842332B2 - 排水システム及び浴室システム - Google Patents

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Description

本発明は、排水システム及び浴室システムに関する。
下記特許文献1には、入浴者の心拍数から入浴者の状態を把握し、それに基づいて入浴者の浴槽内における動きがないと検出され、かつ計測された心拍数に異常があったときに、浴槽の底面に配設された自動排水栓から浴槽内の湯水を排出させる浴室システムが開示されている。なお、浴槽の底面に配設された自動排水栓を備え、警報時に自動排水栓を開くシステムとして、特許文献2に記載されたものがある。
特開2004−275347号公報 特開2003−123162号公報
上記特許文献1に記載の浴室システムでは、例えば、自動排水栓を後付で施工する場合、浴槽内に設けられているポップアップ排水栓にしか自動排水栓を後付施工することができない。また、浴槽に入浴者が入浴している場合、入浴者の位置によっては、入浴者の体重等により自動排水栓が開かない可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、入浴者が邪魔にならない位置から浴槽内の湯水を排水することができる排水システム及び浴室システムを提供することを目的とする。
第1態様に記載の排水システムは、追焚往路管、追焚復路管及び循環ポンプを備えた追焚用の循環配管と、前記追焚往路管と前記追焚復路管とが接続されると共に、前記追焚復路管から前記追焚往路管に流れる湯水をガスバーナの熱を利用して加熱する熱源機と、浴槽の側壁に設けられると共に前記追焚往路管と前記追焚復路管とがそれぞれ接続され、前記追焚往路管から前記浴槽内に湯水を供給し、前記浴槽内の湯水を前記追焚復路管に吸入する循環口と、前記循環口に設けられ、作動時に前記循環口を介して前記浴槽内の湯水を排水する排水手段と、前記浴槽内の入浴者が異常となり得る所定の入浴状態を検出する入浴状態検出手段と、前記入浴状態検出手段により前記所定の入浴状態が検出されたときに、前記排水手段を作動させる制御部と、を有する。
第1態様に記載の排水システムによれば、熱源機には、追焚用の循環配管に備えられた追焚往路管と追焚復路管とが接続されており、追焚復路管から追焚往路管に流れる湯水がガスバーナの熱を利用して加熱される。浴槽の側壁の循環口は、追焚往路管と追焚復路管とにそれぞれ接続されている。循環配管に備えられた循環ポンプを作動させることで、熱源機から追焚往路管に流れる湯水が循環口から浴槽内に供給され、これと共に浴槽内の湯水が循環口から追焚復路管に吸入され、追焚復路管を通じて熱源機に流れる。これにより、追焚復路管と追焚往路管とに湯水が循環される。また、循環口には、作動時に循環口を介して浴槽内の湯水を排水する排水手段が設けられている。制御部は、入浴状態検出手段により浴槽内の入浴者が異常となり得る所定の入浴状態が検出されたときに、排水手段を作動させることで、循環口を介して浴槽内の湯水が排水される。このため、浴槽内で入浴者が、例えば意識を失ったときなどに、入浴者が浴槽内で溺れてしまうことを未然に防止することができる。また、排水手段により循環口を介して浴槽内の湯水を排水するため、浴槽の底面の自動排水栓から浴槽内の湯水を排水する構成と比べて、入浴者が邪魔にならない位置から浴槽内の湯水を排水することができる。
第2態様に記載の排水システムは、第1態様に記載の排水システムにおいて、前記排水手段は、前記循環口に接続され、前記浴槽内の湯水を排水する排水配管と、前記排水配管に設けられ、前記排水配管を開閉する弁と、を備え、前記制御部は、前記入浴状態検出手段により前記所定の入浴状態が検出されたときに、前記弁の開動作により前記排水配管を開放する。
第2態様に記載の排水システムによれば、循環口に接続される排水配管が設けられており、排水配管には、排水配管を開閉する弁が設けられている。制御部は、入浴状態検出手段により所定の入浴状態が検出されたときに、弁の開動作により排水配管を開放する。これにより、浴槽内の湯水が循環口から排水配管を通って排水される。
第3態様に記載の排水システムは、第2態様に記載の排水システムにおいて、前記排水配管には、前記浴槽内の湯水を排水する排水ポンプが設けられている。
第3態様に記載の排水システムによれば、排水配管には、浴槽内の湯水を排水する排水ポンプが設けられている。これにより、排水ポンプを作動させることで、浴槽内の湯水が循環口から排水配管を通って強制的に排水される。このため、浴槽内の湯水を循環口及び排水配管により自然排水する場合に比べて、浴槽内の湯水を短時間で排水することができる。
第4態様に記載の排水システムは、第1態様に記載の排水システムにおいて、前記排水手段は、前記循環口に設けられ、前記浴槽内の湯水が排水される穴部と、前記循環口に設けられ、前記穴部を閉止する位置と前記穴部を開放する位置とに移動可能に配置された可動部と、前記可動部を移動させる移動手段と、を有し、前記制御部は、前記入浴状態検出手段により前記所定の入浴状態が検出されたときに、前記移動手段により前記穴部を開放する位置に前記可動部を移動させる。
第4態様に記載の排水システムによれば、循環口には、浴槽内の湯水が排水される穴部が設けられており、循環口には、穴部を閉止する位置と穴部を開放する位置とに移動可能に配置された可動部が設けられている。入浴時には、可動部は、穴部を閉止する位置に配置されている。制御部は、入浴状態検出手段により所定の入浴状態が検出されたときに、移動手段により穴部を開放する位置に可動部を移動させる。これにより、浴槽内の湯水が循環口から穴部を通って排水される。循環口に穴部を設けることで、穴部の大きさを所要の排水速度に合わせて設定することができる。
第5態様に記載の排水システムは、第1態様に記載の排水システムにおいて、前記排水手段は、前記循環口に設けられ、前記循環口の一部を破って前記浴槽内の湯水が排水される排水通路を形成する穴開け手段を備え、前記制御部は、前記入浴状態検出手段により前記所定の入浴状態が検出されたときに、前記穴開け手段を作動させて前記排水通路を形成する。
第5態様に記載の排水システムによれば、循環口には、循環口の一部を破って排水通路を形成する穴開け手段が設けられている。制御部は、入浴状態検出手段により所定の入浴状態が検出されたときに、穴開け手段を作動させることで、循環口の一部を破って排水通路を形成する。これにより、浴槽内の湯水が循環口に形成された排水通路を通って排水される。また、不可逆で循環口の一部に排水通路が形成されるため、構造が簡単である。
第6態様に記載の排水システムは、第1態様から第5態様までのいずれか1つの態様に記載の排水システムにおいて、前記穴開け手段は、前記循環口に設けられた前記一部を溶融させるヒータを備える。
第6態様に記載の排水システムによれば、穴開け手段は、ヒータを備えており、ヒータが通電されることで、熱により循環口の一部が溶融される。これにより、循環口の一部に排水通路を形成することができる。また、可動部が無いため、構造がより一層シンプルになる。
第7態様に記載の排水システムは、第1態様から第6態様までのいずれか1つの態様に記載の排水システムにおいて、前記入浴状態検出手段は、前記浴槽内の入浴者の心拍数を検出する心拍数検出手段、入浴者の位置を検出する人体検出手段、入浴者の血圧を検出する血圧検出手段、及び入浴者の心電図を検出する心電図検出手段の少なくとも1つ以上を備え、前記制御部は、前記心拍数検出手段、前記人体検出手段、前記血圧検出手段、前記心電図検出手段の少なくとも1つ以上で検出された情報による入浴者の入浴状態に基づき、前記排水手段を作動させる。
第7態様に記載の排水システムによれば、浴槽内の入浴者の心拍数を検出する心拍数検出手段、入浴者の位置を検出する人体検出手段、入浴者の血圧を検出する血圧検出手段、入浴者の心電図を検出する心電図検出手段の少なくとも1つ以上を備えている。制御部は、心拍数検出手段、人体検出手段、血圧検出手段、心電図検出手段の少なくとも1つ以上で検出された情報による入浴者の入浴状態に基づき、排水手段を作動させる。これにより、例えば、入浴者の心拍数や血圧が許容値よりも高い場合、入浴者が動かない場合などに、浴槽内の湯水を循環口から排水することができる。
第8態様に記載の排水システムは、第1態様から第7態様までのいずれか1つの態様に記載の排水システムにおいて、前記浴室に設けられると共に、音声を出力する報知手段が配置されたリモートコントローラを備え、前記制御部は、前記排水手段を作動させる前に、前記浴槽内の湯水が排水されることを前記報知手段から報知する。
第8態様に記載の排水システムによれば、浴室に報知手段が配置されたリモートコントローラを備えており、制御部は、排水手段を作動させる前に、浴槽内の湯水が排水されることを音声で報知手段から入浴者に報知する。このため、入浴者に事前に知らせることなく、いきなり浴槽内の湯水が排水されることが回避される。
第9態様に記載の浴室システムは、第1態様から第8態様までのいずれか1つの態様に記載の排水システムと、前記排水システムに設けられた前記熱源機で加熱された湯水が溜められる浴槽と、を有する。
第9態様に記載の浴室システムによれば、第1態様から第8態様までのいずれか1つの態様に記載の排水システムを備えているので、排水手段により循環口を介して浴槽内の湯水を排水することができる。
本発明によれば、入浴者が邪魔にならない位置から浴槽内の湯水を排水することができる。
本発明の第1実施形態に係る排水システムを備えた浴室システムを示す概略構成図である。 図1に示す排水システムを備えた浴室システムの動作を制御するための制御系のブロック図である。 図1に示す浴室システムに用いられる浴室用のリモートコントローラを示す正面図である。 図1に示す浴室システムにおいて、追焚時の湯水の流れを示す概略構成図である。 図1に示す浴室システムにおいて、異常となり得る状態が検出されたときに、浴槽内の湯水が排水される湯水の流れを示す概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る排水システムが適用された浴室システムに用いられる浴槽の循環口を示す斜視図であって、循環口の穴部を閉止する位置に可動部が移動した状態を示す図である。 図6に示す浴室システムにおいて、循環口の穴部を閉止する位置に可動部が移動した状態を示す正面図である。 図6に示す浴室システムにおいて、循環口の穴部を開放する位置に可動部が移動した状態を示す斜視図である。 図6に示す浴室システムにおいて、循環口の穴部を開放する位置に可動部が移動した状態を示す正面図である。 (A)は、本発明の第3実施形態に係る排水システムが適用された浴室システムに用いられる浴槽の循環口を示す正面図であって、循環口の穴部を閉止する位置に可動部が移動した状態を示す図であり、(B)は、この状態の可動部を示す正面図である。 (A)は、本発明の第3実施形態に係る排水システムが適用された浴室システムに用いられる浴槽の循環口を示す正面図であって、循環口の穴部を開放する位置に可動部が移動した状態を示す図であり、(B)は、この状態の可動部を示す正面図である。 本発明の第4実施形態に係る排水システムが適用された浴室システムに用いられる浴槽の循環口を示す斜視図である。 図12に示す浴室システムにおいて、循環口に設けられたヒータが通電された状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図5を用いて、本発明の第1実施形態である排水システムについて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態である排水システム12を備えた浴室システム10が概略構成図にて示されている。図1に示されるように、浴室システム10は、湯水を加熱する熱源機14と、熱源機14に接続される追焚用の循環配管16と、循環配管16が接続されると共に熱源機14との間で湯水が循環される浴槽18と、を備えている。
循環配管16は、熱源機14に接続されて熱源機14から浴槽18に湯水を流す追焚往路管16Aと、熱源機14に接続されて浴槽18から熱源機14に湯水を流す追焚復路管16Bと、を備えている。浴槽18の内壁には、循環口20が設けられている。循環口20に追焚往路管16Aと追焚復路管16Bとがそれぞれ接続されている。より詳細には、循環口20は、追焚往路管16Aが接続されると共に湯水が浴槽18内に吐出される吐出口20Aと、追焚復路管16Bが接続されると共に浴槽18内から湯水が吸入される吸入口20Bと、を備えている。また、熱源機14には、追焚復路管16Bと追焚往路管16Aとに湯水を循環させる後述の循環ポンプ42が設けられている。
さらに、循環口20には、作動時に循環口20を介して浴槽18内の湯水を排水する排水手段としての排水装置26が設けられている。排水装置26は、循環口20に設けられた排水口20Cと、排水口20Cに接続されて浴槽18内の湯水を排水する排水配管28と、を備えている。排水装置26については、後に説明する。
浴槽18は、浴室22に設けられている。浴槽18の側部には、エプロン24が着脱可能に取り付けられており、エプロン24の内部に追焚往路管16A、追焚復路管16B及び排水配管28の一部が配置されている。
浴槽18の底部には、排水口34が設けられており、この排水口34を塞ぐ排水栓36が設けられている。排水栓36は、浴槽18に設けられた図示しない開閉ボタンによって開閉されるようになっている。
熱源機14は、屋外に配置されている。熱源機14は、筐体40の内部に、循環ポンプ42と、追焚部44と、給湯部46とを備えている。筐体40の底部には、図示しない排気口を介してファン50が設けられている。
追焚部44は、熱交換器52と、ガスバーナ54とを備えている。図示を省略するが、追焚復路管16Bの湯水流動方向の下流端は、追焚部44内に配置された熱交換器52の入口に接続されており、追焚往路管16Aの湯水流動方向の上流端は、熱交換器52の出口に接続されている。熱源機14の内部には、追焚復路管16Bにおける熱交換器52よりも湯水流動方向の上流側に循環ポンプ42が設けられている。ガスバーナ54には、ガス(都市ガス)を供給する配管(図示省略)が接続されると共に、点火装置(図示省略)が設けられている。追焚部44では、追焚復路管16Bから追焚往路管16Aに流れる湯水が、ガスバーナ54の熱を利用して加熱されるようになっている。なお、図示を省略するが、熱源機14では、ガス燃焼で暖房配管を流れる熱媒を加熱し、暖房配管から追焚用の循環配管16に液−液熱交換器で熱を伝える間接熱交換方式も採用されている。
給湯部46は、一次熱交換器56と、二次熱交換器58と、ガスバーナ60と、を備えている。給湯部46には、追焚復路管16Bから分岐された湯張り配管62が接続されている。湯張り配管62は、追焚復路管16Bに設けられた循環ポンプ42よりも湯水流動方向の上流側で、追焚復路管16Bから分岐されている。図示を省略するが、給湯部46には、二次熱交換器58に水を供給する給水管が接続されている。さらに、給水管には、給水管から供給される水を二次熱交換器58に通した後に一次熱交換器56に通すように配置された配管が接続されている。配管は、一次熱交換器56の出口で湯張り配管62の湯水流動方向の上流側に接続されている。なお、図示を省略するが、湯張り配管62から給湯のための給湯配管が分岐されている。給湯部46では、二次熱交換器58から一次熱交換器56に流れる水がガスバーナ60の熱を利用して加熱され、湯張り配管62に湯水が流れるようになっている。
排水装置26は、排水配管28を開閉する弁としての電磁弁64と、排水配管28に設けられて排水配管28内の湯水を排水する排水ポンプ66と、を備えている。また、排水配管28の下流側の端部は、浴室22の下部に配設された排水管68に繋がっている。排水装置26では、電磁弁64の開動作により排水配管28が開放された状態で、排水ポンプ66が作動されることにより、浴槽18内の湯水が排水口20Cから排水配管28を通って排水されるようになっている。
本実施形態の排水システム12を備えた浴室システム10は、リモートコントローラ72(以下、リモコン72と略称する)と、制御ユニット74と、を備えている。リモコン72は、浴室22の側壁に設けられている。制御ユニット74は、一例として熱源機14の内部に設けられている。リモコン72と制御ユニット74とはケーブルによって接続されている。
図2には、本実施形態の排水システム12を備えた浴室システム10がブロック図にて示されている。図2に示されるように、リモコン72は、浴室システム10の運転状況等を表示する表示部76と、浴室システム10の所定の運転等を選択する複数のボタン(図3参照)を有する操作部78と、を備えている。また、リモコン72は、表示部76及び操作部78とそれぞれ電気的に接続されると共にリモコン72を制御する制御部80と、制御部80に電気的に接続されると共に制御ユニット74との通信を行う通信部82と、を備えている。また、リモコン72は、制御部80と電気的に接続されると共に運転状況等の情報を音声として出力する報知手段としてのスピーカ100を備えている。さらに、リモコン72は、制御部80と電気的に接続されると共に入浴者の生体情報を検出する生体情報センサ94を備えている。
本実施形態の排水システム12は、追焚往路管16A及び追焚復路管16Bを備えた循環配管16と、熱源機14と、循環口20と、循環ポンプ42と、排水装置26と、生体情報センサ94と、制御ユニット74とを主要な構成要素として有している。
生体情報センサ94としては、例えば、浴室22(図1参照)内にいる者(入浴しているとは限らない)の位置を検出する人体検出手段としての人感センサ、入浴者の心拍数を検出する心拍数検出手段としての心拍数センサ、入浴者の血圧を検出する血圧検出手段としての血圧センサ、入浴者の心電図を検出する心電図センサ等の少なくとも1つ以上が設けられている。そして、排水システム12では、人感センサ、心拍数センサ、血圧センサ、心電図センサ等の少なくとも1つ以上で検出された生体情報による入浴者の入浴状態に基づき、電磁弁64を開動作させると共に、排水ポンプ66を作動させる構成とされている。本実施形態では、生体情報センサ94として、人感センサ、心拍数センサ、血圧センサ、及び心電図センサが設けられている。心拍数センサは、入浴者と非接触の状態で入浴者の心拍数を検出する構成とされている。また、血圧センサも同様に、入浴者と非接触の状態で入浴者の血圧を検出する構成とされている。また、心電図センサも同様に、入浴者と非接触の状態で入浴者の心電図を検出する構成とされている。
生体情報センサ94としての人感センサで検出された浴室22内にいる者の位置情報は、制御部80に伝達される。制御部80は、浴室22内にいる者の位置情報に対応する信号を通信部82から制御ユニット74に出力する。また、生体情報センサ94としての心拍数センサで検出された入浴者の心拍数の情報は、制御部80に伝達される。また、生体情報センサ94としての血圧センサで検出された入浴者の血圧の情報は、制御部80に伝達される。さらに、生体情報センサ52としての心電図センサで検出された入浴者の心電図の情報は、制御部46に伝達される。制御部80では、人感センサから出力された位置検出信号が処理されることで、浴室22内にいる者の位置が特定される。制御部80では、心拍数センサから出力された心拍数検出信号が処理されることで、入浴者の心拍数が計測される。同様に、制御部80では、血圧センサから出力された血圧検出信号が処理されることで、入浴者の血圧が計測される。また、同様に、制御部80では、心電図センサから出力された心電図検出信号が処理されることで、入浴者の心電図が計測される。制御部80は、入浴者の位置情報、入浴者の心拍数の情報、入浴者の血圧の情報、及び入浴者の心電図の情報に対応する信号をそれぞれ通信部82から制御ユニット74に出力する。また、制御部80は、操作部78で各ボタン等の操作が行われたときに、各ボタン等の操作に対応する信号を通信部82から制御ユニット74に出力する。
制御ユニット74は、追焚部44及び給湯部46(図1参照)の構成機器を動作させる燃焼ユニット84と、燃焼ユニット84と電気的に接続されると共に浴室システム10の全体を制御する制御部86と、制御部86と電気的に接続されると共にリモコン72等との通信を行う通信部88と、を備えている。制御ユニット74の通信部88とリモコン72の通信部82とは電気的に接続されている。また、制御ユニット74は、時間を計測するタイマ90を備えており、タイマ90は、制御部86に電気的に接続されている。タイマ90は、例えば、入浴時間などを計測する。通信部88は、循環ポンプ42、電磁弁64、及び排水ポンプ66とそれぞれ電気的に接続されている。制御部86は、通信部88を介して信号を送信することで、循環ポンプ42、電磁弁64、排水ポンプ66の動作を制御する。
制御部86は、各運転を行うためのプログラムなどを記憶したROM(読み出し専用メモリ)、リモコン72や各センサ等から出力された信号に基づくデータを一時的に記憶するRAM(書き換え可能メモリ)、及び、各プログラムを実行するCPU(中央演算素子)等を有している。
リモコン72から出力された浴室22内にいる者の位置情報、入浴者の心拍数の情報、入浴者の血圧の情報、及び入浴者の心電図の情報に対応する信号は、それぞれ制御ユニット74の制御部86に入力されるようになっている。浴室22内にいる者の位置情報、入浴者の心拍数の情報、入浴者の血圧の情報、及び入浴者の心電図の情報に対応する信号に基づく制御部86の電磁弁64の開動作及び排水ポンプ66の作動の制御については、後に説明する。
図3には、リモコン72が正面図にて示されている。図3に示されるように、リモコン72は、ON/OFF状態とする運転スイッチ102と、浴槽18に自動で湯張りを行う風呂自動ボタン104と、追焚を行う追焚ボタン106と、浴室22の外部の者の呼び出しを行う呼び出しボタン110と、を備えている。これらのスイッチ及び複数のボタンで操作部78(図2参照)が構成されている。また、リモコン72は、表示部76と、スピーカ100と、生体情報センサ94と、を備えている。なお、図示を省略するが、リモコン72には、浴槽18内の湯水の温度を設定する設定ボタンなど、他のボタンが設けられていてもよい。
図1に示されるように、排水システム12では、電磁弁64により排水配管28が閉止されているときに、浴槽18内の湯水は、排水配管28から排水されないようになっている。この状態では、排水配管28における電磁弁64と循環口20の排水口20Cとの間に湯水が溜まっている。また、排水システム12では、電磁弁64の開動作により排水配管28が開放された状態で、排水ポンプ66を作動させることにより、浴槽18内の湯水が、循環口20の排水口20Cから排水配管28を通って排水されるようになっている。
本実施形態では、生体情報センサ94は、浴槽18内の入浴者が異常となり得る所定の入浴状態を検出する入浴状態検出手段として機能している。例えば、制御部86は、生体情報センサ94としての人感センサで検出された浴槽18内の入浴者の位置情報に基づき、入浴者の動きが一定時間以上無いことが検出されたときに、浴槽18内の入浴者が異常となり得る所定の入浴状態と判定する。又は、制御部86は、生体情報センサ94としての心拍数センサによって検出された入浴者の心拍数が、所定の心拍数の一例としての第1の閾値以上となったときに、浴槽18内の入浴者が異常となり得る所定の入浴状態と判定する。又は、生体情報センサ94としての血圧センサによって検出された入浴者の血圧が、所定の血圧の一例としての第2の閾値以上となったときに、浴槽18内の入浴者が異常となり得る所定の入浴状態と判定する。又は、生体情報センサ94としての心電図センサによって検出された入浴者の心電図から読み取れる情報が、ある一定の条件を満たした場合に、浴槽18内の入浴者が異常となり得る所定の入浴状態と判定する。制御部86は、所定の入浴状態と判定されたときに、電磁弁64を開動作させ、排水配管28を開放する。本実施形態では、入浴者の心拍数の絶対値が、第1の閾値以上となったときに、電磁弁64を開動作させるが、入浴者の心拍数の変化分(上昇分)が、所定の心拍数の変化値(上昇値)以上となったときに、電磁弁64を開動作させるようにしてもよい。同様に、本実施形態では、入浴者の血圧の絶対値が、第2の閾値以上となったときに、電磁弁64を開動作させるが、入浴者の血圧の変化分(上昇分)が、所定の血圧の変化値(上昇値)以上となったときに、電磁弁64を開動作させるようにしてもよい。
制御部86は、電磁弁64を開動作した後、所定の条件を満たした場合に、電磁弁64を閉動作させる。本実施形態では、制御部86は、(1)電磁弁64を開動作してから所定時間(例えば、12時間)を経過したとき、(2)リモコン72の運転スイッチ102のOFF状態とON状態の両方の操作が行われたとき、(3)自動湯張りを行うためにリモコン72の風呂自動ボタン104が押されたとき、のいずれか1つの条件を満たしたときに、電磁弁64を閉動作させる。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
<追焚運転>
浴槽18に湯水が張られるときは、電磁弁64により排水配管28が閉止されている。浴槽18に湯水が張られた(溜められた)状態で、図3に示されるリモコン72の追焚ボタン106が押されると、図2に示されるリモコン72の制御部80から通信部88を介して制御ユニット74に追焚指令信号が出力される。制御ユニット74の制御部86は、追焚指令信号を検出すると、追焚モードになる。
図4に示されるように、制御ユニット74の制御部86(図2参照)は、電磁弁64により排水配管28が閉止されている状態で、追焚運転を開始する。追焚運転では、ガスバーナ54にガスを供給すると共に点火装置を起動させてガスをガスバーナ54にて燃焼させる。さらに、制御部86は、循環ポンプ42を作動させる。
循環ポンプ42が作動すると、矢印Aに示されるように、浴槽18内の湯水が循環口20の吸入口20Bから吸入され、この吸入された湯水が追焚復路管16Bを通じて熱源機14の追焚部44の熱交換器52に戻される。さらに、熱交換器52に戻された湯水は、ガスバーナ54で加熱され、この加熱された湯水は、矢印Aに示されるように、追焚往路管16Aを通じて循環口20の吐出口20Aから浴槽18内に吐出される。
追焚復路管16Bには、湯水温度センサ(図示省略)が設けられており、湯水温度センサは、追焚復路管16Bを流れる湯水の温度に応じた温度検出信号を出力する。そして、追焚運転時には、制御ユニット74の制御部86において、湯水温度センサからの温度検出信号に基づく温度検出値が所定の追焚温度として設定された設定値に達したと判断されるまで(湯水の温度が設定追焚温度になるまで)、上記動作が繰り返される。これにより、浴槽18内の湯水が追焚される。
<異常検出時>
制御部86は、生体情報センサ94(図2等参照)によって検出された生体情報に基づき、所定の条件下で異常検出と判定したとき、排水モードとなる。例えば、制御部86は、生体情報センサ94としての人感センサで検出された浴槽18内の入浴者の位置情報に基づき、入浴者の動きが一定時間以上無いことが検出されたとき、生体情報センサ94としての心拍数センサによって検出された入浴者の心拍数が、所定の心拍数の一例としての第1の閾値以上となったとき、生体情報センサ94としての血圧センサによって検出された入浴者の血圧が、所定の血圧の一例としての第2の閾値以上となったとき、又は生体情報センサ94としての心電図センサによって検出された入浴者の心電図から読み取れる情報が、ある一定の条件を満たしたときに、異常検出と判定する。これにより、排水モードとなり、図5に示されるように、制御部86は、電磁弁64の開動作により排水配管28を開放すると共に、排水ポンプ66を動作させる。これにより、矢印Bに示されるように浴槽18内の湯水は、循環口20の排水口20Cから排水配管28に流れる。さらに、湯水は、排水配管28から排水管68に排水される。その際、浴槽18内の排水口20Cより上の湯水が排水される。
制御部86は、(1)電磁弁64が開動作されてから所定時間(例えば、12時間)を経過したとき、(2)リモコン72の運転スイッチ102のOFF状態とON状態の両方の操作が行われたとき、(3)リモコン72の風呂自動ボタン104が押されたとき、のいずれか1つの条件を満たしたときに、電磁弁64を閉動作させて排水配管28を閉止する。
このような排水システム12では、制御部86は、生体情報センサ94により所定の入浴状態が検出されたときに、排水装置26を作動させることで、循環口20の排水口20Cを介して浴槽18内の湯水を排水する。このため、浴槽18内で入浴者が、例えば意識を失ったときなどに、入浴者が浴槽18内で溺れてしまうことを未然に防止することができる。また、排水装置26により循環口20の排水口20Cを介して浴槽18内の湯水を排水するため、浴槽の底面の自動排水栓から浴槽内の湯水を排水する構成と比べて、入浴者が邪魔にならない位置から浴槽18内の湯水を排水することができる。
また、排水システム12では、循環口20の排水口20Cに接続される排水配管28が設けられており、排水配管28には、排水配管28を開閉する電磁弁64が設けられている。制御部86は、生体情報センサ94により所定の入浴状態が検出されたときに、電磁弁64により排水配管28を開放する。これにより、浴槽18内の湯水が循環口20の排水口20Cから排水配管28を通ってスムーズに排水される。
また、排水システム12では、排水配管28には、排水ポンプ66が設けられている。これにより、排水ポンプ66を作動させることで、浴槽18内の湯水が循環口20の排水口20Cから排水配管28を通って強制的に排水される。このため、浴槽内の湯水を循環口及び排水配管により自然排水する場合に比べて、浴槽18内の湯水を短時間で排水することができる。
さらに、排水システム12では、生体情報センサ94は、浴槽18内の入浴者の心拍数を検出する心拍数センサ、入浴者の位置を検出する人感センサと、入浴者の血圧を検出する血圧センサ、及び入浴者の心電図を検出する心電図センサの少なくとも1つ以上を備えている。制御部86は、心拍数センサ、人感センサ、血圧センサ、心電図センサの少なくとも1つ以上で検出された情報による入浴者の入浴状態に基づき、排水装置26を作動させる。これにより、例えば、入浴者の心拍数や血圧が許容値よりも高い場合、入浴者が動かない場合などに、浴槽18内の湯水を循環口20の排水口20Cから排水することができる。
なお、排水システム12には、浴室22に、音声を出力するスピーカ100が配置されたリモコン72が設けられており、制御部86は、排水装置26を作動させる前に、浴槽18内の湯水が排水されることをスピーカ100から入浴者に報知するようにしてもよい。これにより、入浴者に事前に知らせることなく、いきなり浴槽18内の湯水が排水されることが回避される。
〔第2実施形態〕
次に、図6〜図9を用いて、本発明の第2実施形態の排水システム112を備えた浴室システム10について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6〜図9に示されるように、本実施形態の排水システム112では、第1実施形態の排水システム12の排水装置26(図1参照)に代えて、浴槽18の循環口116に、該循環口116を介して浴槽18内の湯水を排水する排水手段としての排水装置114が設けられている。循環口116は、浴槽18の側壁18Aの内面に取り付けられる第1循環口118と、浴槽18の側壁18Aの外面に取り付けられる第2循環口120と、を備えている。第1循環口118は、略円筒状の中空のケース118Aと、ケース118Aの軸方向の一端部から延びると共に浴槽18の側壁18Aに形成された貫通孔18Bに貫通される軸部118Bと、を備えている。軸部118Bの外周面には、雄ねじ部122が設けられている。そして、雄ねじ部122が、第2循環口120の挿入口130に形成された雌ねじ部(図示省略)に螺合されることで、第1循環口118と第2循環口120とが浴槽18の側壁18Aを挟み込むように取り付けられている。また、図示を省略するが、排水装置114には、第1循環口118と第2循環口120と側壁18Aとをシールするシール部材が設けられている。
ケース116Aの軸方向の他端部を塞ぐ表面124には、吐出口20Aと吸入口20Bの下側に、浴槽18内の湯水が排水される穴部126が形成されている。穴部126は、ケース116Aの円形状の表面124の中心部から下側に扇状に形成されており、穴部126は、表面124の下側の1/4の範囲に形成されている。ケース116Aの内部には、穴部126を閉止する位置(図6等参照)と穴部126を開放する位置(図8等参照)とに移動可能に配置された可動部128が設けられている。
可動部128は、回転軸128Aと、回転軸128Aから延設されると共に穴部126の外形よりも大きい扇状部128Bと、を備えている。扇状部128Bは、ケース116Aの内壁に沿って形成されている。第2循環口120の軸方向の第1循環口118と反対側には、移動手段としてのモータ132が設けられている。モータ132は、可動部128の回転軸128Aと接続されており、モータ132の作動により可動部128の回転軸128Aが回転し、扇状部128Bが穴部126を閉止する位置と穴部126を開放する位置とに移動するようになっている。制御部140は、モータ132の作動を制御する。
第2循環口120の外周面120Aの上側には、追焚往路管16Aと追焚復路管16Bとが接続されている。第2循環口120の外周面120Aの下側には、排水管134が接続されている。また、図示を省略するが、第2循環口120の排水管134は、第1循環口118の穴部126と連通されている。可動部128の扇状部128Bが穴部126を開放する位置に移動した状態では、第1循環口118の穴部126から第2循環口120の排水管134を通って浴槽18の湯水が排水されるようになっている。扇状部128Bにおける穴部126の周囲には、扇状部128Bとケース116Aの内壁とをシールするシール部材134(図7等参照)が設けられている。
排水システム112では、入浴時には、可動部128の扇状部128Bは、第1循環口118の穴部126を閉止する位置に配置されている(図6及び図7参照)。制御部140は、生体情報センサ94(図1参照)により所定の入浴状態が検出されたとき(異常検出と判定されたとき)に、排水装置114を作動させる。すなわち、制御部140は、モータ132を作動させることで、可動部128の回転軸128Aの回転により、扇状部128Bを、第1循環口118の穴部126を閉止する位置から第1循環口118の穴部126を開放する位置に移動させる(図8及び図9参照)。これにより、第1循環口118の穴部126から第2循環口120の排水管134を通って浴槽18の湯水が排水される。排水システム112では、第1循環口118に穴部126を設けることで、穴部126の大きさを所要の排水速度に合わせて設定することができる。
〔第3実施形態〕
次に、図10及び図11を用いて、本発明の第3実施形態の排水システム152を備えた浴室システム10について説明する。なお、前述した第1及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図10及び図11に示されるように、本実施形態の排水システム152では、第2実施形態の排水システム112の排水装置114に代えて、循環口156に、該循環口156を介して浴槽18(図6参照)内の湯水を排水する排水手段としての排水装置154が設けられている。循環口156は、浴槽18の側壁の内面に取り付けられる第1循環口158と、浴槽18の側壁の外面に取り付けられる第2循環口(図示省略)と、を備えている。第1循環口158は、略円筒状の中空のケース158Aを備えている。ケース156Aの表面124には、浴槽18内の湯水が排水される矩形状(スリット形状)の複数(本実施形態では4つ)の穴部160が形成されている。ケース158Aの内部には、複数の穴部160を閉止する位置(図10(A)参照)と複数の穴部160を開放する位置(図11(A)参照)とに移動可能に配置された可動部164が設けられている。本実施形態では、穴部160は、ケース158Aの表面124の中心部から放射状に4つ配置されている。
本実施形態では、可動部164は、回転軸164Aと、回転軸164Aから外側に延びた複数(本実施形態では4つ)の板状部164Bと、を備えている。板状部164Bは、回転軸164Aから放射状に4つ配置されており、板状部164Bの外形が穴部160の外形よりも大きい。板状部164Bには、板状部164Bとケース158Aの内壁とをシールする矩形状のシール部材166(図10(B)参照)が設けられている。
排水システム152では、入浴時には、可動部164は、複数の板状部164Bが第1循環口158の複数の穴部126をそれぞれ閉止する位置に配置されている(図10(A)参照)。制御部(図示省略)は、生体情報センサ94(図1参照)により所定の入浴状態が検出されたとき(異常検出と判定されたとき)に、排水装置154を作動させる。すなわち、排水装置154では、モータ(図示省略)を作動させることで、可動部164の回転軸164Aが回転し、複数の板状部164Bが複数の穴部160をそれぞれ閉止する位置から複数の板状部164Bが複数の穴部160をそれぞれ開放する位置に移動する(図11(A)参照)。これにより、第1循環口158の複数の穴部160から第2循環口(図示省略)を通って浴槽18(図1参照)の湯水が排水される。
上記の排水システム152では、第1循環口158に複数の穴部160を設けることで、複数の穴部160の大きさを所要の排水速度に合わせて設定することができる。また、排水システム152では、可動部164の回転時にケース158Aと摺動してシール部材166が外れる構成でもよい。
〔第4実施形態〕
次に、図12及び図13を用いて、本発明の第4実施形態の排水システム172を備えた浴室システム10について説明する。なお、前述した第1〜第3実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図12に示されるように、本実施形態の排水システム172では、第1実施形態の排水システム12の排水装置26(図1参照)に代えて、浴槽18の循環口176に、該循環口176を介して浴槽18内の湯水を排水する排水手段としての排水装置174が設けられている。循環口176は、浴槽18の側壁18Aの内面に取り付けられる第1循環口178と、浴槽18の側壁18Aの外面に取り付けられる第2循環口180と、を備えている。第1循環口178は、略円筒状の中空のケース178Aを備えており、ケース178Aの表面186に吐出口20Aと吸入口20Bとが設けられている。
第2循環口180は、外周面180Aの下部に、穴開け手段としてのヒータ182を備えている。ヒータ182は、外周面180Aに沿って伝熱線182Aを折り返して配列した構成とされている。第2循環口180は、第2循環口180の外周面180A及びその半径方向内側の部位を構成する一般部182Bを備えている。さらに、第2循環口180は、ヒータ182及び一般部182Bの半径方向内側に、一般部182Bよりも加熱により溶融しやすい材料で形成された第2循環口180の一部としての被溶融部184を備えている。一般部182Bと被溶融部184は、例えば、溶融温度が異なる樹脂材料を二色成形することによって一体化されている。制御部140は、ヒータ182の作動を制御する。
図12にされるように、排水システム172では、通常の入浴時には、ヒータ182は、OFF状態とされている。制御部190は、生体情報センサ94(図1参照)により所定の入浴状態が検出されたとき(異常検出と判定されたとき)に、排水装置174を作動させる。図13に示されるように、制御部190が、ヒータ182をON状態とする(通電する)ことで、ヒータ182の熱により被溶融部184(図12参照)が溶融される。これにより、循環口176に浴槽18から連通する排水通路192が形成され、浴槽18の湯水が排水通路192を通って排水される。上記の排水システム172では、不可逆で循環口176における第2循環口180の一部に排水通路192が形成されるため、構造が簡単である。また、排水システム172では、可動部が無いため、構造がより一層シンプルになる。
なお、第4実施形態では、循環口176の被溶融部184をヒータ182により溶融させて排水通路192を形成したが、本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、循環口に予め穴開け手段としての薬品を封入した袋を収容し、生体情報センサ94(図1参照)により所定の入浴状態が検出されたとき(異常検出と判定されたとき)に、機械的に袋を破ることで、薬品により循環口の一部を溶かして排水通路を形成する構成としてもよい。また、例えば、循環口に予め形成された排水通路を塞ぐ蓋部材を設け、生体情報センサ94(図1参照)により所定の入浴状態が検出されたとき(異常検出と判定されたとき)に、穴開け手段としての機械的な部材により蓋部材を破損させて排水通路を形成し、浴槽内の湯水を排水する構成でもよい。
また、第1〜第4実施形態の排水システムでは、人感センサ、心拍数センサ、血圧センサ、心電図センサのいずれか1つの検出情報の条件を満たしたときに、排水装置を作動させ、浴槽18内の湯水を排水したが、本発明は、これに限定するものではない。例えば、人感センサ、心拍数センサ、血圧センサ、心電図センサのいずれか2つ以上の検出情報の条件を満たしたときに、排水装置を作動させ、浴槽18内の湯水を排水する構成としてもよい。
また、第1〜第4実施形態では、リモコン72に生体情報センサ94が1個設けられているが、本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、生体情報センサは、浴室の天井や、浴槽内など、他の位置に何個設置してもよい。また、第1〜第4実施形態では、生体情報センサ94は、入浴者と非接触で検出する方式であったが、本発明は、この構成に限定されるものではなく、浴槽内に、入浴者と接触させて検出する接触型のセンサを設けてもよい。また、例えば、人感センサ、心拍数センサ、血圧センサ、心電図センサのうちの一部(例えば心電図センサ)を接触型のセンサとし、他のセンサを非接触のセンサとしてもよい。
また、第1〜第4実施形態の排水システムでは、制御部86、140、190は、生体情報センサ94で検出された情報に基づいて、異常となり得る所定の入浴状態と判定したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、制御部は、外部からのなんらかの信号を受けて、異常となり得る所定の入浴状態と判定しても構わない。
なお、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
10…浴室システム、12…排水システム、14…熱源機、16…循環配管、16A…追焚往路管、16B…追焚復路管、18…浴槽、20…循環口、20A…吐出口(循環口)、20B…吸入口(循環口)、20C…排水口(循環口)、22…浴室、26…排水装置、28…排水配管、42…循環ポンプ、54…ガスバーナ、64…電磁弁(弁)、66…排水ポンプ、72…リモコン(リモートコントローラ)、74…制御ユニット(制御部)、86…制御部、94…生体情報センサ(心拍数検出手段、人体検出手段、血圧検出手段、心電図検出手段、入浴状態検出手段)、100…スピーカ(報知手段)、112…排水システム、114…排水装置(排水手段)、116…循環口、118…第1循環口(循環口)、120…第2循環口(循環口)、126…穴部、128…可動部、132…モータ、140…制御部、152…排水システム、154…排水装置(排水手段)、156…循環口、158…第1循環口(循環口)、160…穴部、164…可動部、172…排水システム、174…排水装置(排水手段)、176…循環口、178…第1循環口(循環口)、180…第2循環口(循環口)、182…ヒータ(穴開け手段)、184…被溶融部(一部)、190…制御部、192…排水通路

Claims (8)

  1. 追焚往路管、追焚復路管及び循環ポンプを備えた追焚用の循環配管と、
    前記追焚往路管と前記追焚復路管とが接続されると共に、前記追焚復路管から前記追焚往路管に流れる湯水をガスバーナの熱を利用して加熱する熱源機と、
    浴槽の側壁に設けられると共に前記追焚往路管と前記追焚復路管とがそれぞれ接続され、前記追焚往路管から前記浴槽内に湯水を供給し、前記浴槽内の湯水を前記追焚復路管に吸入する循環口と、
    前記循環口に設けられ、作動時に前記循環口を介して前記浴槽内の湯水を排水する排水手段と、
    前記浴槽内の入浴者が異常となり得る所定の入浴状態を検出する入浴状態検出手段と、
    前記入浴状態検出手段により前記所定の入浴状態が検出されたときに、前記排水手段を作動させる制御部と、
    を有すると共に、
    前記排水手段は、
    前記循環口に設けられ、前記浴槽内の湯水が排水される穴部と、
    前記循環口に設けられ、前記穴部を閉止する位置と前記穴部を開放する位置とに移動可能に配置された可動部と、
    前記可動部を移動させる移動手段と、
    を備え、
    前記制御部は、前記入浴状態検出手段により前記所定の入浴状態が検出されたときに、前記移動手段により前記穴部を開放する位置に前記可動部を移動させる排水システム。
  2. 追焚往路管、追焚復路管及び循環ポンプを備えた追焚用の循環配管と、
    前記追焚往路管と前記追焚復路管とが接続されると共に、前記追焚復路管から前記追焚往路管に流れる湯水をガスバーナの熱を利用して加熱する熱源機と、
    浴槽の側壁に設けられると共に前記追焚往路管と前記追焚復路管とがそれぞれ接続され、前記追焚往路管から前記浴槽内に湯水を供給し、前記浴槽内の湯水を前記追焚復路管に吸入する循環口と、
    前記循環口に設けられ、作動時に前記循環口を介して前記浴槽内の湯水を排水する排水手段と、
    前記浴槽内の入浴者が異常となり得る所定の入浴状態を検出する入浴状態検出手段と、
    前記入浴状態検出手段により前記所定の入浴状態が検出されたときに、前記排水手段を作動させる制御部と、
    を有すると共に、
    前記排水手段は、前記循環口に設けられ、前記循環口の一部を破って前記浴槽内の湯水が排水される排水通路を形成する穴開け手段を備え、
    前記制御部は、前記入浴状態検出手段により前記所定の入浴状態が検出されたときに、前記穴開け手段を作動させて前記排水通路を形成する排水システム。
  3. 前記穴開け手段は、前記循環口に設けられた前記一部を溶融させるヒータを備える請求項2に記載の排水システム。
  4. 前記排水手段は、
    前記循環口に接続され、前記浴槽内の湯水を排水する排水配管と、
    前記排水配管に設けられ、前記排水配管を開閉する弁と、
    を有し、
    前記制御部は、前記入浴状態検出手段により前記所定の入浴状態が検出されたときに、前記弁の開動作により前記排水配管を開放する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の排水システム。
  5. 前記排水配管には、前記浴槽内の湯水を排水する排水ポンプが設けられている請求項に記載の排水システム。
  6. 前記入浴状態検出手段は、前記浴槽内の入浴者の心拍数を検出する心拍数検出手段、入浴者の位置を検出する人体検出手段、入浴者の血圧を検出する血圧検出手段、及び入浴者の心電図を検出する心電図検出手段の少なくとも1つ以上を備え、
    前記制御部は、前記心拍数検出手段、前記人体検出手段、前記血圧検出手段、前記心電図検出手段の少なくとも1つ以上で検出された情報による入浴者の入浴状態に基づき、前記排水手段を作動させる請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の排水システム。
  7. 浴室に設けられると共に、音声を出力する報知手段が配置されたリモートコントローラを備え、
    前記制御部は、前記排水手段を作動させる前に、前記浴槽内の湯水が排水されることを前記報知手段から報知する請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の排水システム。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の排水システムと、
    前記排水システムに設けられた前記熱源機で加熱された湯水が溜められる浴槽と、
    を有する浴室システム。
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