JP6668809B2 - コアレストルクコンバータ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、芯だし工程を排除可能なコアレストルクコンバータ及びその製造方法を提供することにある。
図1は、実施例1のコアレストルクコンバータを表す断面図である。コアレストルクコンバータは、エンジントルクが入力されるコンバータカバー1と、コンバータカバー1に接続されたポンプインペラ2と、ポンプインペラ2の軸方向において対向する位置に配置され、図外の変速機入力軸とタービンハブ3を介して連結されるタービンランナ4と、ポンプインペラ2とタービンランナ4との間の内径部に配置され、図外のケースにワンウェイクラッチ5を介して接続されたステータ6と、を有する。また、ポンプインペラ2とタービンランナ4とを機械的に接続するロックアップクラッチ7を有する。
(1)外径側を覆う凹湾曲面20a,40aを有する円形のポンプシェル20,タービンシェル4a(シェル)と、凹湾曲面20a,40a内において周方向に均等配置された複数のインペラブレード21,タービンブレード4c(ブレード)と、複数のインペラブレード21,タービンブレード4cと係合するリング状部材30と、を有し、インペラブレード21,タービンブレード4cは、凹湾曲面20a,40aと径方向に対向する内径側において、ポンプシェル20,タービンシェル4aの中心と同心の円周上に並び、リング状部材30と径方向において対向する係合部22を有し、リング状部材30は、C字型形状の有端リングであって、複数のインペラブレード21,タービンブレード4cに対して径方向外向きの押し付け力Fを発生し、係合部22と径方向で係合する。
よって、リング状部材30を組み付ける際、芯だし工程を必要とすることなく組み付けることができ、組み付け工数の増大を防止できる。
よって、リング状部材30の押し付け力Fが生じる向きと係合方向を合わせることで、組み付け時に縮径状態から拡径するときも、スリット300内に爪部22aがスムーズに入り込むため、容易に組み付けることができる。
よって、リング状部材30を組み付けた後、ロウ付け前においてもリング状部材30の脱落を防止することができ、組み付け容易性を確保できる。
よって、流路断面積に与える影響を抑制することができ、流体性能の低下を抑制できる。
一般に、部材間の隙間が大きい場合、ロウ付けしたとしても、十分な強度を確保しにくい。これに対し、リング状部材30の押し付け力Fによりスリット300と爪部22aの機械的結合を効果的に行うことで隙間を小さくできる。よって、両者をロウ付けする際もロウ材が隙間に安定的に充填され、十分な強度を得ることができる。
よって、圧力差が大きくなる圧力面近傍に隙間s1が位置しないため、流体漏れが抑制され、流体性能の低下を抑制する。
よって、リング状部材30を組み付ける際に芯だし工程を必要とすることなく組み付けることができ、組み付け工数の増大を防止できる。
次に、実施例2について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図7は実施例2のリング状部材の部分拡大図である。実施例2のスリット300は、リング状部材30の外径側となる外周面30bにおけるスリット開口幅L1のほうが、リング状部材30の内径側となる内周面30aにおけるスリット開口幅L2よりも大きくなるように形成されている。これにより、リング状部材30を縮径させてインペラブレード21やタービンブレード4cの係合部22に組み付け後、圧縮力を解除してリング状部材30を拡径する際に、爪部22aをスリット300にスムーズに挿入するガイド機能を果たすことで、組み付け容易性を確保できる。尚、具体的に幅L1とL2を形成する方法としては、例えばリング状部材30を製造する初期の段階において、板状の部材に外周面30bとなる面側から打ち抜き加工でスリット300を形成すればよい。これにより、加工時のだれ(プレス歯が板に切り込む際に周辺の母材を巻き込む現象)により幅L1が広くなる。この特性を利用することで、幅L1とL2を容易に形成できる。
(8)スリット300の周方向幅は、径方向内側よりも径方向外側が大きい。
よって、リング状部材30を組み付ける際に、爪部22aをスリット300にスムーズに挿入するガイド機能を得ることができ、組み付け容易性を確保できる。
次に、実施例3について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図8は実施例3の係合部の部分拡大図である。実施例3の爪部22aは、径方向外周側端部22a2の周方向幅P2が、径方向内周側端部22a1の周方向幅P1よりも大きく形成されている。これにより、リング状部材30を縮径させてインペラブレード21やタービンブレード4cの係合部22に組み付け、その後、圧縮力を解除してリング状部材30を拡径する際に、爪部22aをスリット300に挿入する際のガイド機能を果たすことで、組み付け容易性を確保できる。
(9)爪部22aの周方向幅は、径方向内側よりも径方向外側が大きい。
よって、リング状部材30を組み付ける際に、爪部22aをスリット300に挿入するときのガイド機能を得ることができ、組み付け容易性を確保できる。
次に、実施例4について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図9は実施例4のリング状部材の端部付近の部分拡大図である。実施例1では、第1端部31及び第2端部32には、それぞれ略直角に切断された端面が形成されていた。これに対し、実施例4の第1端部31は、周方向において内径側に傾斜する第1傾斜面310を有し、第2端部32は、周方向において外径側に傾斜する第2傾斜面320を有する。
(10)リング状部材の第1端部31(一方の端部)は、周方向において内径側に傾斜する第1傾斜面310を有し、第2端部32(他方の端部)は、周方向において外径側に傾斜する第2傾斜面320を有し、第1傾斜面310と第2傾斜面320とは、径方向において重なる領域を有する。
よって、端部の隙間s1を小さくすることができ、流体漏れを抑制することで流体性能の低下を抑制できる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、具体的な構成は他の構成であっても良い。例えば、実施例では、リング状部材30を回転軸と略平行な内周面と外周面を持つ形状としたが、回転軸に対して傾斜した内周面と外周面を持つ形状としてもよい。この場合、傾斜方向は、外周面がシェルの径方向に延在する部分と向き合うように傾斜させることが好ましい。この場合、リング状部材30の押し付け力Fは、径方向に加えて軸方向シェル側に生じるため、より効果的にブレードを固定できる。
また、リング状部材30の断面形状は四角形状に限らず、楕円形や円形等であってもよい。このとき、係合部の形状もリング状部材30の断面形状に合わせて形成することで機械的係合を確保できる。
また、各実施例の発明を適宜組み合わせてもよい。
2 ポンプインペラ
3 タービンハブ
4 タービンランナ
4a タービンシェル
4c タービンブレード
20 ポンプシェル
20a 凹湾曲面
20b 固定溝
21 インペラブレード
22 係合部
22a 爪部
22a1 径方向内周側端部
22a2 径方向外周側端部
22b 当接面
30 リング状部材
30a 内周面
30b 外周面
31 第1端部
31a 第1スリット
32 第2端部
32a 第2スリット
40a 凹湾曲面
300 スリット
310 第1傾斜面
320 第2傾斜面
Claims (10)
- 外径側を覆う凹湾曲面を有する円形のシェルと、
前記凹湾曲面内において周方向に均等配置された複数のブレードと、
前記複数のブレードと係合するリング状部材と、
を有し、
前記ブレードは、前記凹湾曲面と径方向に対向する内径側において、前記シェルの中心と同心の円周上に並び、前記リング状部材と径方向において対向する係合部を有し、
前記リング状部材は、C字型形状の有端リングであって、前記複数のブレードに対して径方向外向きの弾性力を発生し、前記係合部と径方向で係合することを特徴とするコアレストルクコンバータ。 - 請求項1に記載のコアレストルクコンバータにおいて、
前記リング状部材は前記係合部に対応する位置に形成された複数のスリットを有し、
前記係合部は、略放射方向に延在され前記スリットに挿入される爪部であることを特徴とするコアレストルクコンバータ。 - 請求項2に記載のコアレストルクコンバータにおいて、
前記爪部は、前記コアレストルクコンバータの回転軸方向において前記シェルとは反対側に形成されていることを特徴とするコアレストルクコンバータ。 - 請求項2または3に記載のコアレストルクコンバータにおいて、
前記爪部の径方向内周側端部の径方向位置は、前記リング状部材の径方向内周側端部の径方向位置と同一もしくは径方向外側であることを特徴とするコアレストルクコンバータ。 - 請求項2ないし4いずれか一つに記載のコアレストルクコンバータにおいて、
前記スリットの周方向幅は、径方向内側よりも径方向外側が大きいことを特徴とするコアレストルクコンバータ。 - 請求項2ないし5に記載のコアレストルクコンバータにおいて、
前記爪部の周方向幅は、径方向内側よりも径方向外側が大きいことを特徴とするコアレストルクコンバータ。 - 請求項2ないし6いずれか一つに記載のコアレストルクコンバータにおいて、
前記スリットと前記爪部は、ロウ付け固定することを特徴とするコアレストルクコンバータ。 - 請求項1ないし7いずれか一つに記載のコアレストルクコンバータにおいて、
前記リング状部材の両端部は、前記複数のブレードのうち、任意のブレードの圧力面よりも、該任意のブレードに隣接するブレードの圧力面の裏面に近くなる位置に配置されることを特徴とするコアレストルクコンバータ。
- 請求項1ないし8いずれか一つに記載のコアレストルクコンバータにおいて、
前記リング状部材の一方の端部は、周方向において内径側に傾斜する第1の傾斜面を有し、他方の端部は、周方向において外径側に傾斜する第2の傾斜面を有し、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面とは、径方向において重なる領域を有することを特徴とするコアレストルクコンバータ。 - 外径側を覆う凹湾曲面を有する円形のシェルと、
C字型形状の有端リングであるリング状部材と、
前記凹湾曲面内に配置され、前記凹湾曲面と径方向に対向する内径側に前記リング状部材と径方向において対向する係合部を有する複数のブレードと、
を備えたコアレストルクコンバータの製造方法であって、
前記シェルの凹湾曲面内に、前記係合部が前記シェルの中心と同心の円周上に並ぶように前記複数のブレードを均等配置する工程と、
前記リング状部材に圧縮力を作用させて縮径させ、縮径状態で前記係合部の内径側に配置する工程と、
前記係合部の内径側で、前記リング状部材の圧縮力を解除し、前記リング状部材が前記複数のブレードに対して径方向外向きの弾性力を発生するように組み付ける工程と、
を有することを特徴とするコアレストルクコンバータの製造方法。
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