JP6600206B2 - Golf club head - Google Patents
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Description
本発明は錘部材を取り付け可能な中空のゴルフクラブヘッドに関する。 The present invention relates to a hollow golf club head to which a weight member can be attached.
ドライバヘッドに代表される中空のゴルフクラブヘッドでは、重心位置によって性能が変化する。重心位置の調整方法の一つとして、ソール部に錘部材を取り付け可能なゴルフクラブヘッドが知られている。特許文献1〜3には錘部材の取付構造が開示されている。一般的な取付構造の一つは、ネジ構造であり、ネジ穴を構成する取付穴に、ネジ軸を有する錘部材が螺着される。
In a hollow golf club head typified by a driver head, performance changes depending on the position of the center of gravity. As one of methods for adjusting the position of the center of gravity, a golf club head capable of attaching a weight member to a sole portion is known.
錘部材の取付部位には重量が集中するため、振動の拘束度合が低下する。このため、ゴルフボールの打撃時の打音が低音となる傾向にあり、高打音を好むゴルファーからは、より高打音を発するゴルフクラブヘッドが望まれる。錘部材の取付部位の拘束度合を高めるために取付穴の周囲の肉厚を一律に厚くするとゴルフクラブヘッドの重量増を招くことになる。 Since the weight concentrates on the attachment site of the weight member, the degree of vibration restraint is reduced. For this reason, there is a tendency that the hitting sound at the time of hitting the golf ball tends to be low, and a golf club head that emits a higher hitting sound is desired from a golfer who prefers a high hitting sound. If the thickness around the mounting hole is uniformly increased in order to increase the degree of restraint of the mounting portion of the weight member, the weight of the golf club head is increased.
本発明の目的は、重量増を抑えながら、錘部材の周囲の拘束度を高めることにある。 An object of the present invention is to increase the degree of restraint around the weight member while suppressing an increase in weight.
本発明によれば、フェース部と、クラウン部と、ソール部とを備えた中空のゴルフクラブヘッドであって、錘部材と、前記ソール部に形成され、前記錘部材が取り付けられる円形の取付穴を形成するボス部と、を備え、前記ボス部が楕円錐形状を有している、ことを特徴とするゴルフクラブヘッドが提供される。 According to the present invention, a hollow golf club head having a face portion, a crown portion, and a sole portion, a weight member, and a circular attachment hole formed on the sole portion to which the weight member is attached. The golf club head is characterized in that the boss portion has an elliptical cone shape.
本発明によれば、重量増を抑えながら、錘部材の周囲の拘束度を高めることができる。 According to the present invention, it is possible to increase the degree of restraint around the weight member while suppressing an increase in weight.
図1(A)は本発明の一実施形態のゴルフクラブヘッド1の斜視図、図1(B)はゴルフクラブヘッド1をソール部13側から見た図である。ゴルフクラブヘッド1は、ヘッド本体10と錘部材21、22とを備える。
FIG. 1A is a perspective view of a
ヘッド本体10は中空体をなしており、その周壁が、フェース部11、クラウン部12、ソール部13及びサイド部14を構成している。フェース部11は、その表面(正面)がフェース面(打撃面)を形成する。フェース面にはバルジ及びロールを形成することができる。クラウン部12はゴルフクラブヘッド1の上部を形成する。ソール部13はゴルフクラブヘッド1の底部を形成する。サイド部14はソール部13と、クラウン部12との間の部分を形成する。また、ヘッド本体10はシャフトが取付けられるホゼル部15を備える。
The head
図1(A)の矢印d1はフェース−バック方向を示し、矢印d2はトウーヒール方向を示す。フェース−バック方向は、通常は、飛球線方向(打球の目標方向)となる。トウ−ヒール方向は、ソール部13のトウ側端とヒール側端とを結ぶ方向とする。
In FIG. 1A, the arrow d1 indicates the face-back direction, and the arrow d2 indicates the toe heel direction. The face-back direction is normally the flying ball direction (the target direction of the hit ball). The toe-heel direction is a direction connecting the toe side end and the heel side end of the
ゴルフクラブヘッド1はドライバ用のゴルフクラブヘッドである。しかし、本発明はドライバ以外のフェアウエイウッド等も含むウッド型のゴルフクラブヘッド等、他の種類の中空ゴルフクラブヘッドに適用可能である。
The
ヘッド本体10は、金属材料から作成することができ、そのような金属材料としては、チタン系金属(例えば、6Al−4V−Tiのチタン合金等)、ステンレス、ベリリウムカッパー等の銅合金が挙げられる。
The
ヘッド本体10は、複数のパーツを接合して組み立てることができる。本実施形態の場合、本体部材とフェース部材とから構成されている。本体部材は、クラウン部12、ソール部13、サイド部14及びフェース部11の周縁部分を構成し、フェース部11に相当する部分の一部に開口部が形成される。フェース部材は本体部材の開口部に接合される。
The
ヘッド本体10は、ソール部13に形成された取付部131、132を備える。取付部131には錘部材21が取付けられ、取付部132には錘部材22が取付けられる。取付部131と取付部132とは、d1方向及びd2方向の双方に離間した位置に形成されている。しかし、取付部131、132はd1方向のみ離間した位置に形成することも可能であり、また、d2方向のみ離間した位置に形成することも可能である。
The
取付部131は、d2方向で言うと中央部に位置し、d1方向で言うとフェース部11側に偏った位置に位置している。取付部132は、d2方向で言うとヒール側に偏った位置に位置し、d1方向で言うとバック側に偏った位置に位置している。
The
図2〜図4(B)を参照して取付部131、132及びソール部13の構造を更に説明する。図2は図1(B)のI-I線に沿うヘッド本体10の断面図であり、特に本体部材の断面図である。図3は図2のII-II線に沿う断面図であり、ソール部13の内面を平面視した図である。図2及び図3において、本体部材の開口部11’は、フェース部11が形成される部分であり、フェース部材で塞がれる。図4(A)は図3の線L1に沿う断面図、図(B)は図3の線L2に沿う断面図である。
The structures of the
取付部131は錘部材21が取付けられる円形の取付穴21を有する。また、取付部132は錘部材22が取付けられる円形の取付穴22を有する。本実施形態では、錘部材21及び22の取付構造は、ネジ構造としている。図2には錘部材22の外観が図示されており、ネジ軸と、ネジ軸の端部の頭部とを有している。錘部材21も同様の構造である。したがって、取付穴21、22は本実施形態の場合ネジ穴であるが、採用する取付構造に応じて適宜変更可能である。
The
取付部131は、また、取付穴131aを形成するボス部131bを備える。ボス部131bは楕円垂形状を有している。図3において、線L1はボス部131bの楕円の長軸方向を示し、線L2は短軸方向を示している。断面が円形である取付穴131aが、楕円錐形状のボス部131bに形成されているので、取付穴131aの周囲のボス部131bの肉厚は図4(A)及び図4(B)に示すように不均一となる。図4(A)は長軸方向でのボス部131bの断面を示し、図4(B)は短軸方向でのボス部131bの断面を示している。図4(B)において、破線は長軸方向の断面の輪郭を示している。
The
図4(A)及び図4(B)から理解されるように、取付穴131aの周囲のボス部131bの肉厚は長軸方向で相対的に厚く、短軸方向で相対的に薄くなる。したがって、ボス部131bには、その剛性の方向性があり、長軸方向で相対的に剛性が高く、短軸方向で相対的に剛性が低くなる。
As understood from FIGS. 4A and 4B, the thickness of the
錘部材21によって取付部131には重量が集中するため、振動の拘束度合が低下する。そこで、振動を拘束したい方向に長軸方向が向くようにボス部131bを形成することで、錘部材21の周囲の拘束度を高めることができる。ボス部131bの肉厚を一律に厚くするよりも重量増を抑制できる。また、リブ等でボス部の周囲を補強するよりも、楕円錐形状の方が鋳造性がよく、生産性も向上する。
Since weight is concentrated on the
ソール部13の打撃時の振動は、通常は、d1方向に進行する。図3に示すようにボス部131bの長軸方向L1を、短軸方向L2よりもd1方向に指向させることで、打撃時の振動を拘束でき、打音の高音化を図れる。
The vibration at the time of hitting the
図3において、位置Pはソール部13の一次振動モードの腹の位置を示し、領域Rは一次振動モードの振幅が所定値以上(例えば一時振動モードの腹の位置の振幅の60%以上、好ましくは80%以上)の大振動領域を示している。これらはコンピュータ上でゴルフクラブヘッドのモデルを作成し、その振動解析を行うことで特定可能である。
In FIG. 3, the position P indicates the position of the antinode of the primary vibration mode of the
長軸方向L1が短軸方向L2よりも腹の位置Pに近い位置を通過していることで、ボス部131bによってソール部13の一次振動の拘束度を高めることができる。図3の例では、長軸方向L1が腹の位置Pを通過しているが、離れていてもよい。
Since the long axis direction L1 passes through a position closer to the antinode position P than the short axis direction L2, the degree of restraint of primary vibration of the
同様の考えで、長軸方向L1が大振動領域Rを通過し、短軸方向L2が大振動領域Rを通過しない構成でもよい。この場合も、ボス部131bによってソール部13の一次振動の拘束度を高めることができる。
In the same way, a configuration in which the long axis direction L1 passes through the large vibration region R and the short axis direction L2 does not pass through the large vibration region R may be employed. Also in this case, the restraint degree of the primary vibration of the
本実施形態の場合、ソール部13には、d2方向に延設されたリブ16が設けられている。リブ16はソール部13の上面に一体的に形成されており、その両端部はサイド部14の内面に接続されている。このリブ16もソール部13の一次振動の拘束度を高めることに寄与する。本実施形態では、リブ16の延設方向と、ボス部131bの長軸方向L1とが交差している。これにより、リブ16の延設方向と、ボス部131bの長軸方向L1との双方について、一次振動の拘束度を高めることができ、ソール部13の拘束度を高めることができる。
In the present embodiment, the
取付部132も、取付部131と同様の構成であり、取付穴132aを形成するボス部132bを備える。ボス部132bも楕円垂形状を有している。図3において、線L11はボス部132bの楕円の長軸方向を示し、線L12は短軸方向を示している。断面が円形である取付穴132aが、楕円錐形状のボス部132bに形成されているので、取付穴132aの周囲のボス部132bの肉厚は不均一となり、長軸方向L11で相対的に剛性が高く、短軸方向L12で相対的に剛性が低くなる。
The
図3の例の場合、長軸方向L11が短軸方向L12とで、腹の位置Pや大振動領域Rに対する通過位置の差はほとんどない。d1方向で見ると、長軸方向L11が短軸方向L12よりもd1方向に指向している。したがって、ボス部132bにも、一次振動の拘束度を高める効果が期待できる。
In the case of the example in FIG. 3, the major axis direction L11 is different from the minor axis direction L12, and there is almost no difference in the passing position with respect to the antinode position P and the large vibration region R. When viewed in the d1 direction, the long axis direction L11 is oriented in the d1 direction rather than the short axis direction L12. Therefore, the
なお、短軸方向L12よりも長軸方向L11が腹の位置Pに近い位置を通過していたり、或いは、大振動領域Rを長軸方向L11が通過し、短軸方向L12が通過しない構成も採用可能である。この場合、一次振動の拘束度を更に高める効果が期待できる。 A configuration in which the major axis direction L11 passes through a position closer to the antinode position P than the minor axis direction L12, or the major axis direction L11 passes through the large vibration region R and the minor axis direction L12 does not pass. It can be adopted. In this case, the effect of further increasing the degree of restraint of primary vibration can be expected.
<他の実施形態>
上記実施形態では、錘部材及びその取付部を二組設けたが、一組であってもよいし、三組以上であってもよい。また、錘部材及びその取付部を複数組設ける場合、全てのボス部の形状を楕円錐形状としてもよいし、一部のボス部の形状のみを楕円錐形状とし、残りのボス部は、例えば、円錐形状としてもよい。錘部材は取付部に対して交換自在に固定されてもよく、ゴルファーが複数種類の錘部材の中から、取付部に固定する錘部材の種類を選択可能であってもよい。
<Other embodiments>
In the above embodiment, two sets of weight members and their attachment portions are provided, but one set may be used, or three or more sets may be used. In addition, when providing a plurality of sets of weight members and their attachment portions, the shape of all boss portions may be elliptical cone shapes, only the shape of some boss portions is elliptical cone shape, and the remaining boss portions are, for example, A conical shape may also be used. The weight member may be fixed to the attachment portion in a replaceable manner, and the golfer may be able to select the type of weight member to be fixed to the attachment portion from a plurality of types of weight members.
楕円錐形状のボス部が複数ある場合、全てのボス部の長軸方向が短軸方向よりも腹の位置Pに近い位置を通過してもよいし、一部のボス部の長軸方向が短軸方向よりも腹の位置Pに近い位置を通過してもよい。同様に、楕円錐形状のボス部が複数ある場合、全てのボス部の長軸方向が大振動領域Rを通過し、短軸方向が通過しなくてもよいし、一部のボス部の長軸方向が大振動領域Rを通過し、短軸方向が通過しなくてもよい。 When there are a plurality of elliptical cone-shaped boss parts, the major axis direction of all the boss parts may pass a position closer to the antinode position P than the minor axis direction, or the major axis direction of some boss parts may be You may pass the position closer to the antinode position P than the short axis direction. Similarly, when there are a plurality of bosses having an elliptical cone shape, the major axis direction of all the boss parts passes through the large vibration region R, and the minor axis direction may not pass, or the length of some boss parts The axial direction may pass through the large vibration region R, and the minor axis direction may not pass.
ソール部の拘束度が高まると、打音が高すぎる場合がある。よって、図3の例のように、一部の取付部(132)については、長軸方向(L11)を拘束度の向上に有効な方向に指向させず、拘束度を弱めて打音が高くなりすぎないように、或いは、低めるようにしてもよい。同様の考えで、例えば、図3の例で、ボス部131bの短軸方向L2が長軸方向L1よりも腹の位置Pに近い位置を通過している構成や、短軸方向L2が大振動領域Rを通過し、長軸方向L1が大振動領域Rを通過しない構成でもよい。これにより取付部131におけるd1方向の拘束度が弱まり、打音が高くなりすぎないように、或いは、低めるようにすることができる場合がある。
When the restraint degree of the sole portion increases, the hitting sound may be too high. Therefore, as in the example of FIG. 3, with respect to some of the attachment portions (132), the major axis direction (L11) is not directed in a direction effective for improving the degree of restraint, and the hitting sound is increased by reducing the degree of restraint. You may make it not become too much, or you may make it low. In the same way, for example, in the example of FIG. 3, the configuration in which the short axis direction L2 of the
10 ゴルフクラブヘッド
13 ソール部
21、22
131a、132a 取付穴
131b、132b ボス部
10
131a, 132a Mounting
Claims (8)
錘部材と、
前記ソール部に形成され、前記錘部材が取り付けられる円形の取付穴を形成するボス部と、を備え、
前記ボス部が楕円錐形状を有している、
ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 A hollow golf club head having a face portion, a crown portion, and a sole portion,
A weight member;
A boss part formed on the sole part and forming a circular attachment hole to which the weight member is attached,
The boss has an elliptical cone shape,
A golf club head characterized by that.
前記ボス部の長軸方向が短軸方向よりも、前記ソール部の一次振動モードの腹の位置に近い位置を通っている、
ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 The golf club head according to claim 1,
The long axis direction of the boss part passes through a position closer to the position of the antinode of the primary vibration mode of the sole part than the short axis direction.
A golf club head characterized by that.
前記ソール部が、一次振動モードの振幅が所定値以上の大振動領域を含み、
前記長軸方向は前記大振動領域を通過し、前記短軸方向は前記大振動領域を通過しない、
ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 The golf club head according to claim 2 ,
The sole portion includes a large vibration region where the amplitude of the primary vibration mode is a predetermined value or more,
The long axis direction passes through the large vibration region, and the short axis direction does not pass through the large vibration region.
A golf club head characterized by that.
前記ボス部が、トウ−ヒール方向の中央部に位置し、
前記ボス部の長軸方向が短軸方向よりもフェース−バック方向を指向している、
ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 The golf club head according to claim 1,
The boss is located at the center of the toe-heel direction,
The major axis direction of the boss part is oriented in the face-back direction rather than the minor axis direction,
A golf club head characterized by that.
前記ソール部に形成され、トウ−ヒール方向に延設されたリブを更に備え、
前記リブの延設方向と、前記ボス部の長軸方向とが交差している、
ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 The golf club head according to claim 1,
A rib formed on the sole portion and extending in a toe-heel direction;
The extending direction of the ribs intersects the major axis direction of the boss part,
A golf club head characterized by that.
複数の錘部材と、
前記ソール部に形成され、前記複数の錘部材が取り付けられる円形の取付穴を形成する複数のボス部と、を備え、
前記複数のボス部のうちの少なくとも一つのボス部が楕円錐形状を有している、
ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 A hollow golf club head having a face portion, a crown portion, and a sole portion,
A plurality of weight members;
A plurality of boss portions formed in the sole portion and forming circular mounting holes to which the plurality of weight members are attached;
At least one boss portion of the plurality of boss portions has an elliptical cone shape,
A golf club head characterized by that.
前記複数のボス部のうちの複数のボス部が楕円錐形状を有し、かつ、長軸方向が互いに交差している、
ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 The golf club head according to claim 6,
The plurality of boss portions of the plurality of boss portions have an elliptical cone shape, and the major axis directions intersect with each other.
A golf club head characterized by that.
前記複数のボス部のうちの複数のボス部が楕円錐形状を有し、かつ、それらの長軸方向が短軸方向よりも、前記ソール部の一次振動モードの腹の位置に近い位置を通っている、
ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 The golf club head according to claim 6,
Among the plurality of boss portions, the plurality of boss portions have an elliptical cone shape, and the major axis direction thereof passes through a position closer to the antinode position of the primary vibration mode of the sole portion than the minor axis direction. ing,
A golf club head characterized by that.
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