JP6421522B2 - Container for microwave oven - Google Patents
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Description
本発明は、電子レンジ用容器に関する。 The present invention relates to a container for a microwave oven.
電子レンジ用容器は、たとえば下記特許文献1に開示されているように、開口から外側に延出するフランジ部を有し、このフランジ部の上面に全周にわたってリブ状の熱融着部が形成されている。この熱融着部は、当該容器の開口を塞ぐフィルム状の蓋材を熱融着する部分となっている。そして、熱融着部の一部には、いわゆる蒸気抜きのための蒸気排出部が形成され、この蒸気排出部は外側に向かって拡開するパターンからなるV字部によって構成されている。このように構成される蒸気排出部は、容器内に発生した蒸気が所定の圧力に達したときに、そのV字部の内側の先鋭部に応力が集中し、蓋材の熱融着を破断させるようになっている。 The container for microwave ovens has a flange part extended outside from an opening as disclosed in, for example, Patent Document 1 below, and a rib-like heat fusion part is formed on the entire upper surface of the flange part. Has been. This heat-sealing part is a part for heat-sealing a film-like lid material that closes the opening of the container. A part of the heat fusion part is formed with a steam discharge part for so-called steam removal, and the steam discharge part is constituted by a V-shaped part having a pattern expanding outward. When the steam generated in the container reaches the predetermined pressure, the stress is concentrated at the sharp point inside the V-shaped part, and the heat fusion of the lid material is broken. It is supposed to let you.
しかし、このように構成される蒸気排出部は、蒸気が所定の圧力に達したときに確実に蓋材の熱融着を破断させるように制御する場合において、熱融着部の熱融着幅を所定の値に設定するという方法も考えられるが、狭いスペース内で行わなければならず、限界を有することが免れなかった。 However, the steam discharge portion configured as described above is configured so that when the steam reaches a predetermined pressure, the heat seal width of the heat seal portion is controlled so that the heat seal of the lid member is surely broken. Although a method of setting the value to a predetermined value is also conceivable, it must be performed in a narrow space, and it is inevitable that it has a limit.
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、蒸気が所定の圧力に達したときに確実に蓋材の熱融着を破断させるように制御できる電子レンジ用容器を提供することにある。 The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a microwave oven container that can be controlled so as to reliably break the thermal fusion of the lid when steam reaches a predetermined pressure. It is to provide.
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の電子レンジ用容器は、上部に開口を有する容器本体と、容器本体の開口から外側に延出するように形成されたフランジ部と、フランジ部の上面の全周にわたってリブ状に形成され、開口を塞ぐフィルム状の蓋材に熱融着される熱融着部と、を備え、熱融着部が、容器本体内で発生した蒸気が所定の圧力に達したとき蓋材との熱融着を破断して蒸気を排出する蒸気排出部を有し、蒸気排出部が、平面視において、外側へ向かって拡開するV字部を有し、側面視において、V字部の内側に位置する先端が開口に向かって低くなるように傾斜することを特徴とする電子レンジ用容器。
The present invention is grasped by the following composition.
(1) A container for a microwave oven of the present invention has a container body having an opening in the upper part, a flange part formed so as to extend outward from the opening of the container body, and a rib shape over the entire circumference of the upper surface of the flange part And a heat-sealing part that is heat-sealed to a film-like lid material that closes the opening, and the heat-sealing part is a lid material when the vapor generated in the container body reaches a predetermined pressure. And a steam discharge part that discharges steam by breaking the thermal fusion with the steam discharge part, and the steam discharge part has a V-shaped part that expands outward in a plan view, and a V-shaped part in a side view. A container for a microwave oven, characterized in that the tip located inside is inclined so as to become lower toward the opening.
(2)本発明の電子レンジ用容器は、(1)の構成において、蒸気排出部が、それ以外の熱融着部よりも幅狭の熱融着幅を有することを特徴とする。 (2) The container for a microwave oven according to the present invention is characterized in that, in the configuration of (1), the steam discharge portion has a narrower heat fusion width than the other heat fusion portions.
(3)本発明の電子レンジ用容器は、(1)又は(2)の構成において、フランジ部が、その延出端を下向きにして傾斜し、熱融着部が、その上面を水平にして形成されていることを特徴とする。 (3) In the microwave oven container according to the present invention, in the configuration of (1) or (2), the flange portion is inclined with its extended end facing downward, and the heat-sealing portion has its upper surface horizontal. It is formed.
(4)本発明の電子レンジ用容器は、(1)ないし(3)のいずれかの構成において、フランジ部が、蒸気排出部の両側であって熱融着部の外側の領域に凹部を有することを特徴とする。 (4) In the microwave oven container according to the present invention, in any one of the constitutions (1) to (3), the flange portion has a recess in both sides of the steam discharge portion and outside the heat fusion portion. It is characterized by that.
(5)本発明の電子レンジ用容器は、(1)ないし(4)のいずれかの構成において、容器本体が、その側面において、周方向に沿って下方が小径となる段差を有し、段差より開口側の側面が鉛直方向よりも外側に傾斜していることを特徴とする。 (5) In the microwave oven container according to the present invention, in any one of the constitutions (1) to (4), the container main body has, on the side surface thereof, a step having a small diameter along the circumferential direction. The side surface on the more opening side is inclined outward from the vertical direction.
このような電子レンジ用容器によれば、蒸気が所定の圧力に達したときに確実に蓋材の熱融着を破断させるように制御できるようになる。 According to such a microwave oven container, when the steam reaches a predetermined pressure, it can be controlled to reliably break the thermal fusion of the lid member.
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。 DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention (hereinafter referred to as embodiments) will be described in detail with reference to the accompanying drawings. Note that the same number is assigned to the same element throughout the description of the embodiment.
(実施形態1)
図1は、本発明の電子レンジ用容器の全体を示す斜視図である。図1に示す電子レンジ用容器10は、容器本体20と蓋材50とで構成されている。容器本体20と蓋材50はいずれも樹脂材によって形成されている。
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a perspective view showing the entire microwave oven container of the present invention. A
容器本体20は、平面視で角(かど)部に丸みを有するほぼ長方形をなし、上部に開口21を有するようになっている。また、容器本体20は、開口21から外方に延出するようにしてフランジ部22が形成されている。フランジ部22は、平面視でほぼ長方形をなし、角(かど)部において、他の部分より幅の広い幅広部22Aを有するようになっている。
The
フランジ部22には、その上面側において凸となるリブ状の熱融着部23が形成されている。熱融着部23はフランジ部22の全周にわたって形成されている。換言すれば、熱融着部23はフランジ部22の上面において容器本体20の開口21を囲むようにして形成されている。
The
蓋材50は、フランジ部22の外周とほぼ同じ大きさの外周をもつフィルム状からなっている。蓋材50は、容器本体20に内容物(図示せず)を収納した後に、熱融着部23に熱融着(シール)されることによって、容器本体20の開口21を塞ぐようになっている。なお、図1では、レンジによる加熱後において、蓋材50をフランジ部22の一つの角(かど)部から一部剥離している状態を示している。
The
また、蓋材50の剥離の出発点となるフランジ部22の一つの角(かど)部には、熱融着部23が‘M’字状のパターンとなっており、このパターンによって熱融着部23に蓋開封部24と蒸気排出部25とが形成されるようになっている。なお、この明細書において蒸気排出部25を第1熱融着部と称し、それ以外の熱融着部23を第2熱融着部と称する場合がある。
In addition, a
図2(a)は、容器本体20の上面図、図2(b)は、容器本体20の側面図である。なお、図1(a)、(b)には、蓋材50の図示は省略している。
FIG. 2A is a top view of the
図2(a)に示すように、熱融着部23の‘M’字状のパターンにおいて、その中央の‘V’字状パターン(外側に向かって拡開するV字部)によって蒸気排出部25が形成され、その両脇の逆‘V’字状パターン(内側に向かって拡開するV字部)によって蓋開封部24が形成されている。この場合、蒸気排出部25の右側の部分は右側に隣接する蓋開封部24の一部と共通化され、蒸気排出部25の左側の部分は左側に隣接する蓋開封部24の一部と共通化されて形成されている。
As shown in FIG. 2 (a), in the 'M'-shaped pattern of the
蓋材50をフランジ部22の蓋開封部24が形成された角(かど)部から剥がす場合、蓋開封部24の逆‘V’字状パターンの先鋭部に応力が集中して蓋材50を容易に剥がせる効果を奏する。また、レンジで加熱する際は、容器本体20内に発生する蒸気圧は蒸気排出部25の‘V’字状パターンの先鋭部に応力が集中し、該蒸気圧が所定の圧力に達したときに蓋材50との熱融着を容易に破断させる効果を奏する。
When the
このような蒸気排出部25は、上述したように熱融着部23の一部を‘V’字状パターンにすることにより形成され、この部分以外の熱融着部23よりも幅狭の熱融着幅tを有するようになっている。蒸気排出部25を幅狭の熱融着幅tとすることによって、蓋材50との熱融着を破断させ易くできるようになる。また、蒸気排出部25以外の熱融着部23の熱融着幅Tを広くすることによって、蒸気排出部25以外での蒸気抜きを防止できる効果を奏する。
Such a
図3(a)は、図2(a)のIIIa−IIIaにおける断面図である。図3(a)に示すように、容器本体20のフランジ部22は、その延出端を下向きにして角度θ(例えば、6°)で傾斜されて形成されている。フランジ部22のこのような傾斜はフランジ部22の全周に及んでほぼ同様になっている。容器本体20の成形の際の反りを予め見越して構成されたものである。この場合において、熱融着部23は、その上面がほぼ水平になるように形成され、蓋材50(図1参照)との熱融着の信頼性を確保している。このため、熱融着部23は、内周側のフランジ部22に対する高さt1が外周側のフランジ部22に対する高さt2よりも小さく形成されている。
Fig.3 (a) is sectional drawing in IIIa-IIIa of Fig.2 (a). As shown in FIG. 3A, the
図4(a)は、フランジ部22の幅広部22Aに形成された蓋開封部24と蒸気排出部25を示す斜視図である。図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線における断面図である。図4(a)、(b)に示すように、蒸気排出部25は、側面視において、V字部の内側に位置する先端が開口に向かって低くなるように傾斜されている。ここで、フランジ部22は、図4(b)に示すように、その延出端を下向きにして角度θ(例えば、6°)で傾斜されて形成され、蒸気排出部25の外側の水平面Qに対する高さt3が外側の水平面Qに対する高さt4よりも低く形成されている。
FIG. 4A is a perspective view showing the
この場合、蒸気排出部25以外の熱融着部23(蓋開封部24の一部を含む)の上面は、図3(a)に示したと同様に、水平になるように形成されている。このように、蒸気排出部25をV字部の内側に位置する先端が開口21に向かって低くなるように傾斜させることにより、蒸気排出部25の開口21側のシール強度を弱めることができ、蒸気抜きがし易くなる効果を奏するようになる。したがって、蒸気が所定の圧力に達したときに確実に蓋材50の熱融着を破断させるように制御できるようになる。
In this case, the upper surface of the heat fusion part 23 (including a part of the lid opening part 24) other than the
ここで、蒸気排出部25をV字部の内側に位置する先端が開口21に向かって低くなるように傾斜させる場合の好ましい態様について、説明する。図4(b)において、蒸気排出部25の拡開する側の端部(図中、左端)外縁のフランジ部22からの高さt7は、電子レンジ用容器として備えるべき部材の厚みを確保する関係から、好ましくは1ないし5mm、さらに好ましくは1ないし3mmに設けられる。平均的には1.2mm程度が好ましい。
Here, the preferable aspect in the case of making the vapor | steam discharge
そして、開口21に向かって低くなっている先端(図中、右端)については、右端外縁(図中、右端の左側外縁)の高さt6は左端外縁の高さt7の40ないし90%に、右端内縁(図中、右端の右側外縁)の高さt5は同じく5ないし50%(平均的に30%程度)に相当するように、低くすることが好ましい。この場合、高さt5は高さt6よりも低くなるようにする。このようにすることで、蒸気排出部25のV字部の先端は拡開する端部よりも低いと同時に、先端自体の内縁がその外縁よりも低いことにより、容器本体20の開口21に遠い側から近い側にいくにつれて、蒸気排出部25をシール強度が相対的に強い部分から弱い部分へと変化させることができる。
And about the front-end | tip (the right end in a figure) which is low toward the
図2(a)に戻り、蓋開封部24と蒸気排出部25が形成されたフランジ部22において、蒸気排出部25の両側であって熱融着部23(蓋開封部24の一部を含む)の内側には2つの凹部31が形成されている。さらに、フランジ部22には、蒸気排出部25の両側であって熱融着部23(蓋開封部24の一部を含む)の外側にも2つの凹部32が形成されている。容器本体20の開口21を囲むように形成される熱融着部23は、内容物の侵入を防ぐために、開口21に近接して形成することが望ましく、これにより、各蓋開封部24の蒸気排出部25と反対側の部分は急峻な傾きをもって熱融着部23に連続するパターンとなり、熱融着部23の外側においてフランジ部22(幅広部22A)の外周との間に充分なスペースを確保でき、このスペースに前記凹部32を形成することができるようになる。
Returning to FIG. 2A, in the
このような凹部31、32は、図2(a)のV−V線における断面図である図5に示すように、凹部31、32の底面に対して相対的に熱融着部23(蓋開封部24)の高さを大きくでき、蓋材50(図1参照)のシール時において、フランジ部22への貼り付きを防止できる効果を奏する。また、蒸気排出部25のV字部の外側に向かって拡開される部分に凹部を形成することも考えられるが、この部分は極めて狭い領域で形成が困難となり、その代わりに前記凹部32を形成することにより、同様の効果を奏することができるようになる。
As shown in FIG. 5, which is a cross-sectional view taken along the line VV in FIG. 2A,
さらに、図3(a)に戻り、容器本体20の側面には、その周方向に沿って下方が小径となる段差27が形成されている。そして、段差27より開口21側の側面28が鉛直方向(図中点線Pで示す)よりも外側に傾斜するように形成されている。このような容器本体20の側面の段差27は、図3(b)に示すように複数の容器本体20を積み重ねた場合に、上段の容器本体20が下段の容器本体20に深く収納されることを防ぐストッパとしての機能を有し、段差27より開口21側の側面28が鉛直方向よりも外側に傾斜させることによって、上段の容器本体20を下段の容器本体20から容易に抜き出すことができる効果を奏する。
Further, returning to FIG. 3A, a
(実施形態2)
上述した実施形態では、電子レンジ用容器10は、容器本体20が平面視で角(かど)部に丸みを有するほぼ長方形をなし、フランジ部22が平面視でほぼ長方形をなし、角(かど)部において幅広部22Aを有するものを例として挙げたものである。しかし、これに限定されることはない。たとえば、図6に示すように、容器本体20が平面視でほぼ円形をなし、フランジ部22が平面視でほぼ正方形をなし、各角(かど)部において幅広部22Aを有するものに適用させてもよいことはもちろんである。
(Embodiment 2)
In the embodiment described above, the
(実施形態3)
上述した実施形態では、蒸気排出部25の両脇に蓋開封部24を一部共通させて連続させて形成したものである。しかし、これらは分離させて形成するようにしてもよいことはもちろんである。たとえば、フランジ部22の4個の角(かど)部のうち、少なくとも一つの角(かど)部に蒸気排出部25を形成し、他の少なくとも一つの角(かど)部に蓋開封部24を形成するようにしてもよいことはもちろんである。
(Embodiment 3)
In the embodiment described above, the
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。 As mentioned above, although this invention was demonstrated using embodiment, it cannot be overemphasized that the technical scope of this invention is not limited to the range as described in the said embodiment. It will be apparent to those skilled in the art that various modifications or improvements can be added to the above-described embodiments. Further, it is apparent from the description of the scope of claims that embodiments with such changes or improvements can also be included in the technical scope of the present invention.
10 電子レンジ用容器
20 容器本体
21 開口
22 フランジ部
22A 幅広部
23 熱融着部
24 蓋開封部
25 蒸気排出部(第1熱融着部)
27 段差
28 側面(段差27より開口21側の側面)
31 凹部
32 凹部
50 蓋材
DESCRIPTION OF
27
31
Claims (5)
上部に開口を有する容器本体と、
前記容器本体の前記開口から外側に延出するように形成されたフランジ部と、
前記フランジ部の上面の全周にわたってリブ状に形成され、前記開口を塞ぐフィルム状の蓋材に熱融着される熱融着部と、を備え、
前記熱融着部が、前記容器本体内で発生した蒸気が所定の圧力に達したとき前記蓋材との熱融着を破断して前記蒸気を排出する第1熱融着部としての蒸気排出部と、前記蒸気排出部以外の第2熱融着部とを有し、
前記蒸気排出部が、平面視において、外側へ向かって拡開するV字部を有し、側面視において、前記V字部の内側に位置する先端が前記開口に向かって低くなるように傾斜することを特徴とする電子レンジ用容器。 A container for a microwave oven,
A container body having an opening at the top;
A flange portion formed to extend outward from the opening of the container body;
A heat-sealed portion that is formed in a rib shape over the entire circumference of the upper surface of the flange portion, and is heat-sealed to a film-like lid member that closes the opening;
Steam discharge as a first heat-sealing part that breaks the heat-sealing with the lid and discharges the steam when the steam generated in the container body reaches a predetermined pressure. And a second heat fusion part other than the steam discharge part ,
The steam discharge part has a V-shaped part that expands outward in a plan view, and inclines so that a tip located inside the V-shaped part becomes lower toward the opening in a side view. A container for a microwave oven.
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