JP6409619B2 - 遷移金属複合水酸化物粒子とその製造方法、非水系電解質二次電池用正極活物質とその製造方法、および、非水系電解質二次電池 - Google Patents
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Description
1−1.複合水酸化物粒子
本発明の遷移金属複合水酸化物粒子(以下、「複合水酸化物粒子」という)は、一般式:Ni1-x-yCoxMyCuzClw(OH)2(ただし、0.10≦x≦0.35、0<y≦0.35、0<z≦0.0002、0<w≦0.0005、Mは、Mn、Al、Mg、CaおよびNaの群から選ばれる少なくとも1種の添加元素)で表され、複数の一次粒子が凝集して形成された二次粒子からなることを特徴とする。また、この複合水酸化物粒子は、二次粒子の平均粒径は4μm〜6μmの範囲にあり、かつ、二次粒子の中心領域における、ニッケルの質量パーセント濃度に対する銅の質量パーセント濃度の比を[Cu/Ni]c0、二次粒子の表面領域における、ニッケルの質量パーセント濃度に対する銅の質量パーセント濃度を[Cu/Ni]s0とした場合において、[Cu/Ni]c0に対する[Cu/Ni]s0の比が0.95〜1.05の範囲にあることを特徴とする。
本発明の複合水酸化物粒子は、一般式:Ni1-x-yCoxMyCuzClw(OH)2(ただし、0.10≦x≦0.35、0<y≦0.35、0<z≦0.0002、0<w≦0.0005、Mは、Mn、Al、Mg、CaおよびNaの群から選ばれる少なくとも1種の添加元素)で表される。なお、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、添加元素M、銅(Cu)および塩素(Cl)の含有量およびその臨界的意義については、後述する正極活物質の場合と同様であるため、ここでの説明は省略する。
本発明の複合水酸化物粒子は、複数の一次粒子が凝集して形成された二次粒子により構成される。この二次粒子は、略球状であることが好ましい。ここで、略球状の二次粒子とは、球状または楕円球状など、丸みを帯びた塊状の二次粒子を意味し、その表面に微細な凹凸を有する二次粒子も含まれる。
本発明の複合水酸化物粒子は、結晶構造中に、銅が均一に分散していることを特徴とする。具体的には、二次粒子の中心領域における、ニッケルの質量パーセント濃度に対する銅の質量パーセント濃度の比を[Cu/Ni]c0、二次粒子の表面領域における、ニッケルの質量パーセント濃度に対する銅の質量パーセント濃度を[Cu/Ni]s0とした場合において、[Cu/Ni]c0に対する[Cu/Ni]s0の比([Cu/Ni]s0/[Cu/Ni]c0)が0.95〜1.05、好ましくは0.97〜1.02、より好ましくは0.98〜1.01の範囲にあることを特徴とする。
本発明の複合水酸化物粒子の製造方法は、一般式:Ni1-x-yCoxMyCuzClw(OH)2(ただし、0.10≦x≦0.35、0<y≦0.35、0<z≦0.0002、0<w≦0.0005、Mは、Mn、Al、Mg、CaおよびNaの群から選ばれる少なくとも1種の添加元素)で表され、複数の一次粒子が凝集して形成された二次粒子からなる遷移金属複合水酸化物粒子の製造方法であって、少なくともニッケル、コバルト、添加元素M、銅および塩化物イオンを含み、該コバルトに対する塩化物イオンのモル比が1.8〜2.2の範囲にある混合水溶液を、温度が40℃〜60℃の範囲に、かつ、25℃基準におけるpH値が10.5を超えて12.0未満の範囲に維持された反応槽内に供給する、晶析工程を備えることを特徴とする。
晶析工程は、少なくともニッケル、コバルト、添加元素M、銅および塩化物イオンを含み、コバルトに対する塩化物イオンのモル比が1.8〜2.2の範囲にある混合水溶液を、温度を40℃〜60℃に、25℃基準におけるpH値を10.5を超えて12.0未満に調整した反応槽内に供給し、複合水酸化物粒子を晶析させる工程である。なお、晶析工程では、複合水酸化物粒子はスラリー状で得られるため、晶析工程後に、ろ過などによって固液分離することが必要となる。
a−1)混合水溶液
本発明の複合水酸化物粒子の製造方法は、複合水酸化物粒子の原料となる混合水溶液として、少なくともニッケル、コバルト、添加元素M、銅および塩化物イオンを含み、コバルト(Co)に対する塩化物イオン(Cl-)のモル比(Cl-/Co)が1.8〜2.2の範囲にあるものを使用することを特徴とする。
従来、晶析反応によって、正極活物質の前駆体である複合水酸化物粒子を作製する場合、各金属元素の供給源としては、ハロゲンの混入を防止し、かつ、廃液コストを抑制する観点から、硫酸塩を用いることが一般的である。したがって、混合水溶液を反応槽に供給し、pH値やアンモニウムイオン濃度を調製することにより形成される反応水溶液中には、各金属元素のイオンと硫酸イオン(SO4 2-)が共存することとなる。このため、陰イオンである硫酸イオンは、陽イオンである各金属元素のイオンに対して相互作用を及ぼし、得られる複合水酸化物粒子に立体障害が生じる。
金属元素(ニッケル、コバルト、添加元素Mおよび銅)の供給原としては、水溶性の金属化合物、具体的には、硝酸塩、硫酸塩および塩化物などを用いることができる。ただし、上述したように、本発明の複合水酸化物粒子の製造方法では、混合水溶液中に一定量の塩化物イオンを存在させることが必要となるため、これらの金属化合物の一部として塩化物または塩化酸化物を用いることが好ましい。なお、金属元素の供給原として、硝酸塩や硫酸塩などの塩素を含まない金属化合物のみを用いる場合には、別途、塩素の供給源を用意する必要がある。この場合、塩素の供給原としては、不純物の混入を防止する観点から、塩酸や塩化ナトリウムなどを用いることが好ましい。
混合水溶液中の金属元素の組成比は、目的とする複合水酸化物粒子の組成に応じて調整することが必要となるが、金属元素の供給原として用いる金属化合物の合計で、好ましくは1.0mol/L〜2.2mol/L、より好ましくは1.5mol/L〜2.0mol/Lの範囲とする。混合水溶液の濃度が1.0mol/L未満では、反応槽当たりの晶析物量が少なくなるため、生産性が低下する。一方、混合水溶液の濃度が2.2mol/Lを超えると、反応温度が低下した際に、飽和濃度を超え、各金属化合物の結晶が再析出して、配管などを詰まらせるおそれがある。
上述した金属化合物は、必ずしも混合水溶液として反応槽に供給しなくてもよい。たとえば、混合すると反応して目的とする化合物以外の化合物が生成されてしまう金属化合物を用いて晶析反応を行う場合、全金属化合物水溶液の合計の濃度が上記範囲となるように、個別に金属化合物水溶液を調製して、個々の金属化合物の水溶液として、所定の割合で反応槽内に供給してもよい。
反応水溶液中のpH値を調整するアルカリ水溶液は、特に制限されることはなく、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの一般的なアルカリ金属水酸化物水溶液を用いることができる。なお、アルカリ金属水酸化物を、直接、反応水溶液に添加することもできるが、pH制御の容易さから、水溶液として添加することが好ましい。この場合、アルカリ金属水酸化物水溶液の濃度を、好ましくは20質量%〜50質量%、より好ましくは20質量%〜30質量%の範囲とする。アルカリ金属水溶液の濃度をこのような範囲に規制することにより、反応系に供給する溶媒量(水量)を抑制しつつ、添加位置で局所的にpH値が高くなることを防止することができるため、粒度分布の狭い複合水酸化物粒子を効率的に得ることができる。
アンモニウムイオン供給体を含む水溶液は、反応水溶液中の金属イオンの溶解度を調整するために、任意的に添加されるものである。このようなアンモニウムイオン供給体を含む水溶液についても、特に制限されることはなく、たとえば、アンモニア水、または、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、炭酸アンモニウムもしくはフッ化アンモニウムなどの水溶液を使用することができる。
[反応温度]
反応水溶液の温度(反応温度)は、40℃〜60℃、好ましくは45℃〜55℃の範囲に制御することが必要となる。反応温度が40℃未満では、複合水酸化物粒子が粗大化し、放電容量や出力特性の低下を招く。一方、反応温度が60℃を超えると、アンモニアの揮発量が増加し、反応水溶液中のアンモニウムイオンを一定範囲に制御するために供給するアンモニウムイオン供給体を含む水溶液の量が増加するため、生産コストが増加してしまう。また、複合水酸化物粒子が過度に微細化するため、後工程における取扱いや二次電池の作製が困難になる。
反応水溶液のpH値は、液温25℃基準で、10.5を超えて12.0未満、好ましくは10.8〜11.8、より好ましくは11.1〜11.5の範囲に制御することが必要となる。pH値が10.5以下では、複合水酸化物粒子が粗大化し、放電容量や出力特性の低下を招く。一方、pH値が12.0以上では、複合水酸化物粒子が過度に微細化するため、後工程における取扱いや二次電池の作製が困難となる。
反応水溶液中のアンモニウムイオン濃度は、好ましくは3g/L〜25g/L、より好ましくは5g/L〜25g/L、さらに好ましくは5g/L〜15g/Lの範囲内で一定値に保持する。
晶析工程における反応槽内の雰囲気(反応雰囲気)は、特に制限されることはないが、還元性雰囲気とすることが好ましい。特に、反応雰囲気中の酸素濃度を1体積%〜0.1体積%とすることが好ましく、0.7体積%〜0.4体積%とすることがより好ましい。
水洗工程は、晶析工程で得られた複合水酸化物粒子を含むスラリーをろ過した後、水洗し、残留する不純物を除去する工程である。反応水溶液中の硫酸イオンや塩化物イオンは晶析工程終了後も大部分がイオンとして溶存しており、水洗によって水酸化物と分離される。
乾燥工程は、晶析工程後または水洗工程後の複合水酸化物粒子を加熱し、残留水分を除去する工程である。乾燥工程を行うことによって、混合工程において、複合水酸化物粒子とリチウム化合物とを均一に混合しやすくなる。
2−1.非水系電解質二次電池用正極活物質
本発明の非水系電解質二次電池用正極活物質は、一般式:LiuNi1-x-yCoxMyCuzClwO2(ただし、0.97≦u≦1.10、0.10≦x≦0.35、0<y≦0.35、0<z≦0.0002、0<w≦0.0005、Mは、Mn、Al、Mg、CaおよびNaの群から選ばれる少なくとも1種の添加元素)で表されるリチウム遷移金属複合酸化物粒子からなることを特徴とする。また、この正極活物質は、複数の一次粒子が凝集して形成された二次粒子からなり、この二次粒子の平均粒径は4μm〜6μmの範囲にあり、かつ、二次粒子の中心領域における、ニッケルの質量パーセント濃度に対する銅の質量パーセント濃度の比を[Cu/Ni]c1、二次粒子の表面領域における、ニッケルの質量パーセント濃度に対する銅の質量パーセント濃度を[Cu/Ni]s1とした場合において、[Cu/Ni]c1に対する[Cu/Ni]s1の比が0.95〜1.05の範囲にあることを特徴とする。
本発明の正極活物質は、一般式:LiuNi1-x-yCoxMyCuzClwO2(ただし、0.97≦u≦1.10、0.10≦x≦0.35、0<y≦0.35、0<z≦0.0002、0<w≦0.0005、Mは、Mn、Al、Mg、CaおよびNaの群から選ばれる少なくとも1種の添加元素)で表される。なお、正極活物質の組成は、複合水酸化物粒子の場合と同様に、ICP発光分光分析法などによって求めることができる。
リチウム(Li)の含有量を示すuの値は、0.97以上1.10以下、好ましくは1.00以上1.07以下、より好ましくは1.03以上1.06以下の範囲とする。uの値が0.97未満では、正極活物質の合成時におけるリチウム量が不足し、リチウム遷移金属複合酸化物粒子以外の金属酸化物粒子が生成するため、この正極活物質を用いた二次電池の放電容量が低下する。一方、uの値が1.10を超えると、正極活物質を構成する二次粒子同士の焼結が過剰に進行して比表面積が低下するため、同様に放電容量が低下する。
本発明の正極活物質は、上述したニッケル、コバルトおよび添加元素Mに加えて、微量の銅(Cu)と塩素(Cl)を含有し、かつ、銅、好ましくは銅および塩素が、正極活物質内に均一に分散していることを特徴とする。より具体的には、ニッケル、コバルトおよび添加元素Mによって構成される結晶構造中に銅および塩素が固溶しており、かつ、銅、好ましくは銅および塩素の固溶状態が粒子全体にわたって均一であることを特徴とする。このような構成によって、タングステンやモリブデンなどの高価な金属を添加せずに、二次電池の出力特性と放電容量を同時に改善することができる。この理由としては、結晶構造中に異なる金属種である銅が存在することによって、リチウムイオン(Li+)の固液(粒子表面−電解液)界面の移動に伴う抵抗が低減するからと考えられる。また、塩素が存在することによって、粒子表面の立体障害が緩和されるからと考えられる。さらに、銅および塩素の存在によって正極活物質と電解液の接触面積が増加し、電池反応に寄与する正極活物質の割合が高くなるためと考えられる。
本発明の正極活物質は、複数の一次粒子が凝集して形成された二次粒子により構成される。この二次粒子は、略球状であることが好ましい。これにより、正極活物質の充填性が向上し、放電容量を一層向上させることができる。
本発明の正極活物質は、結晶構造中に、銅が均一に分散していることを特徴とする。具体的には、二次粒子の中心領域における、ニッケルの質量パーセント濃度に対する銅の質量パーセント濃度の比を[Cu/Ni]c1、二次粒子の表面領域における、ニッケルの質量パーセント濃度に対する銅の質量パーセント濃度を[Cu/Ni]s1とした場合において、[Cu/Ni]c1に対する[Cu/Ni]s1の比([Cu/Ni]s1/[Cu/Ni]c1)が0.95〜1.05、好ましくは0.97〜1.02、より好ましくは0.98〜1.01の範囲にあることを特徴とする。[Cu/Ni]s1/[Cu/Ni]c1が0.95未満または1.05を超える場合には、二次粒子内で銅が偏析しており、この正極活物質を用いた二次電池において、内部短絡が生じる可能性が著しく高くなる。
本発明の正極活物質の製造方法は、上述した複合水酸化物粒子とリチウム化合物とを、特定の比率で混合して、リチウム混合物を得る工程(混合工程)と、このリチウム混合物を酸化性雰囲気下で焼成する工程(焼成工程)とを備えることを特徴とする。なお、必要に応じて、以下で説明する仮焼工程や解砕工程などを追加してもよい。
混合工程は、上述した複合水酸化物粒子に、リチウム化合物を混合して、リチウム混合物を得る工程である。
リチウム化合物として、水酸化リチウムや炭酸リチウムを使用する場合には、混合工程後、焼成工程の前に、リチウム混合物を、後述する焼成温度よりも低温、かつ、350℃〜800℃、好ましくは450℃〜780℃で、すなわち、水酸化リチウムまたは炭酸リチウムと複合水酸化物粒子または熱処理粒子との反応温度で仮焼する、仮焼工程を行ってもよい。これにより、複合水酸化物粒子または熱処理粒子中に、リチウムを十分に拡散させることができ、より均一なリチウム複合酸化物粒子を得ることができる。
焼成工程は、混合工程で得られたリチウム混合物を所定の条件で焼成し、複合酸化物粒子中にリチウムを拡散させて、リチウム複合酸化物粒子(正極活物質)を合成する工程である。なお、焼成工程で用いる炉は、大気ないしは酸素気流中でリチウム混合物を焼成することができる限り、特に制限されることはなく、バッチ式または連続式の炉のいずれも用いることができる。
リチウム混合物の焼成温度は、目的とする正極活物質の組成によっても異なるが、概ね、850℃〜950℃とすることが好ましく、880℃〜920℃とすることがより好ましい。焼成温度が850℃未満では、複合水酸化物粒子中にリチウムが十分に拡散せず、余剰のリチウムや未反応の複合水酸化物粒子が残存したり、得られるリチウム複合酸化物粒子の結晶性が不十分なものとなったりする場合がある。一方、焼成温度が950℃を超えると、リチウム複合酸化物粒子同士が激しく焼結し、異常粒成長が引き起こされる場合がある。この結果、不定形な粗大粒子の割合が増大し、比表面積が減少することによって、正極抵抗の減少や放電容量の低下といった問題が生じる。
焼成時間のうち、上述した焼成時間での保持時間は、3時間以上とすることが好ましく、6時間〜24時間とすることがより好ましい。保持時間が3時間未満では、正極活物質の合成が十分に進行しないおそれがある。
焼成時の雰囲気は、酸化性雰囲気とすることが好ましく、酸素濃度が18容量%〜100容量%の雰囲気とすることがより好ましく、上記酸素濃度の酸素と不活性ガスの混合雰囲気とすることが特に好ましい。すなわち、焼成は、大気ないしは酸素気流中で行うことが好ましく、電池特性を考慮すると、酸素気流中で行うことがより好ましい。酸素濃度が18容量%未満では、正極活物質の結晶性が不十分なものとなるおそれがある。
焼成工程によって得られたリチウム複合酸化物粒子は、凝集または軽度の焼結が生じている場合がある。このような場合、リチウム複合酸化物粒子の凝集体または焼結体を解砕することが好ましい。これによって、得られる正極活物質の平均粒径や粒度分布を好適な範囲に調整することができる。なお、解砕とは、焼成時に二次粒子間の焼結ネッキングなどにより生じた複数の二次粒子からなる凝集体に、機械的エネルギを投入して、二次粒子自体をほとんど破壊することなく分離させて、凝集体をほぐす操作を意味する。
本発明の非水系電解質二次電池は、正極、負極、セパレータ、非水系電解液などの、一般の非水系電解質二次電池と同様の構成要素を備える。なお、以下に説明する実施形態は例示にすぎず、本発明の非水系電解質二次電池は、本明細書に記載されている実施形態を基づいて、種々の変更、改良を施した形態に適用することも可能である。
a)正極
本発明により得られた非水系電解質二次電池用正極活物質を用いて、たとえば、以下のようにして非水系電解質二次電池の正極を作製する。
負極には、金属リチウムやリチウム合金など、あるいは、リチウムイオンを吸蔵および脱離できる負極活物質に、結着剤を混合し、適当な溶剤を加えてペースト状にした負極合材を、銅などの金属箔集電体の表面に塗布し、乾燥し、必要に応じて電極密度を高めるべく圧縮して形成したものを使用する。
セパレータは、正極と負極との間に挟み込んで配置されるものであり、正極と負極とを分離し、電解質を保持する機能を有する。このようなセパレータとしては、たとえば、ポリエチレンやポリプロピレンなどの薄い膜で、微細な孔を多数有する膜を用いることができるが、上記機能を有するものであれば、特に制限されることはない。
非水系電解液は、支持塩としてのリチウム塩を有機溶媒に溶解したものである。
以上の正極、負極、セパレータおよび非水系電解液で構成される本発明の非水系電解質二次電池は、円筒形や積層形など、種々の形状にすることができる。
本発明の非水系電解質二次電池は、上述したように、本発明の正極活物質を正極材料として用いているため、充放電容量およびサイクル特性に優れていると評価することができる。たとえば、本発明の正極活物質を用いて、図1に示すような2032型コイン電池を構成した場合、160mAh/g以上、好ましくは162mAh/g以上の初期放電容量と、1.4Ω未満、好ましくは1.3Ω以下のインピーダンスを同時に達成することができる。
本発明の非水系電解質二次電池は、上述のように、高容量かつ高出力であり、かつ、安全性にも優れるため、小型携帯電子機器(ノート型パーソナルコンピュータや携帯電話端末など)の電源に好適である。また、このような本発明の非水系電解質二次電池は、小型化が可能であり、かつ、高価な保護回路を簡略化することもできるため、搭載スペースに制約を受ける輸送用機器の電源としても好適に用いることができる。
a)複合水酸化物粒子の作製
はじめに、硫酸ニッケル、塩化コバルト、硫酸マンガンおよび硫酸銅を精製水に溶解するとともに、硫酸および塩酸を加えて、0.66mоl/Lのニッケルと、0.66mоl/Lのコバルトと、0.66mоl/Lのマンガンと、0.0002mоl/Lの銅と、1.38mоl/Lの塩化物イオンと、1.32mol/Lの硫酸イオンが均一に分散した混合水溶液3.1をL調製した。なお、この混合水溶液中のコバルトに対する塩素のモル比Cl/Coは2.09mоl/Lだった。一方、反応容器に0.9Lの精製水を供給し、この状態で恒温槽に浸すことで、その温度を50℃に調整した。
ICP発光分光分析装置(株式会社島津製作所製、ICP−9000)による分析の結果、この複合水酸化物粒子は、一般式:Ni0.32Co0.33Mn0.35Cu0.0001Cl0.0001(OH)2で表されるものであることが確認された。
この複合水酸化物粒子と炭酸リチウムとを、Li/Meが1.06となるように混合機(Turbula製、T2C)により混合し。このようにして得られたリチウム混合物を、空気気流中で、900℃まで昇温し、この温度で10時間保持することで焼成した後、室温まで炉冷することにより、正極活物質を得た。
ICP発光分光分析装置による分析の結果、この正極活物質は、一般式:Li1.06Ni0.32Co0.33Mn0.35Cu0.0001Cl0.0001O2で表されるものであることが確認された。
この正極活物質を用いて、図3に示すような2032型コイン電池1を作製した。この2032型コイン電池1は、ケース2と、ケース2内に収容された電極3とから構成される。
得られた2032型コイン電池1について、a)初期放電容量と、b)インピーダンスの評価を行った。
2032型コイン電池を作製してから24時間程度放置し、開回路電圧OCV(Open Circuit Voltage)が安定した後、正極に対する電流密度を0.1mA/cm2として、カットオフ電圧が4.3Vとなるまで充電し、1時間の休止後、カットオフ電圧が3.0Vになるまで放電したときの放電容量を測定する充放電試験を行い、初期放電容量を求めた。この際、初期放電容量の測定には、マルチチャンネル電圧/電流発生器(株式会社アドバンテスト製、R6741A)を用いた。この結果、初期放電容量は163.4mAh/gであることが確認された。
充電電位4.1Vで充電した2032型コイン電池を用いて、交流インピーダンス法により抵抗値を測定した。測定には、周波数応答アナライザおよびポテンショガルバノスタット(ソーラトロン製)を使用し、図2に示すナイキストプロットを得た。プロットは、溶液抵抗、負極抵抗と容量、および、正極抵抗と容量を示す特性曲線の和として表れているため、等価回路を用いてフィッティング計算し、インピーダンスの値を算出した。この結果、正極抵抗(インピーダンス)は1.28Ωであることが確認された。
晶析工程において、混合水溶液中の銅濃度を0.0004mоl/L、塩化物イオン濃度を1.25mоl/Lとしたこと、および、混合工程において、Li/Meが1.08となるように炭酸リチウムの量を調整したこと以外は実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
晶析工程において、混合水溶液中の銅濃度を0.0001mоl/L、塩化物イオン濃度を1.45mоl/Lとしたこと、および、混合工程において、Li/Meが1.10となるように炭酸リチウムの量を調整したこと以外は実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
晶析工程において、混合水溶液中の銅濃度を0.0004mоl/L、塩化物イオン濃度を1.25mоl/Lとしたこと以外は実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
晶析工程において、混合水溶液中の塩化物イオン濃度を1.25mоl/Lとしたこと以外は実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
晶析工程において、混合水溶液中の塩化物イオン濃度を1.45mоl/Lとしたこと以外は実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
晶析工程において、反応水溶液のpH値を、液温25℃基準で10.8に調整し、この値を維持したこと以外は実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
晶析工程において、反応水溶液のpH値を、液温25℃基準で11.8に調整し、この値を維持したこと以外は実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
晶析工程において、反応水溶液の温度を40℃に調整したこと以外は実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
晶析工程において、反応水溶液の温度を60℃に調整したこと以外は実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
晶析工程で得られた複合水酸化物粒子を含むスラリーをろ過した後、水洗せずに、120℃で12時間加熱して乾燥したこと以外は実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
晶析工程において、硫酸ニッケル、硫酸コバルトおよび硫酸マンガンを精製水に溶解するとともに、硫酸および塩酸を加えて、ニッケルを0.66mоl/L、コバルトを0.66mоl/L、マンガンを0.66mоl/L、硫酸イオンを2.0mol/L含む混合水溶液を使用した以外は実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
晶析工程において、硫酸ニッケル、塩化コバルトおよび硫酸マンガンを精製水に溶解するとともに、塩酸を加えて、ニッケルを0.66mоl/L、コバルトを0.66mоl/L、マンガンを0.66mоl/L、塩化物イオンを1.38mоl/L、硫酸イオンを0.7mol/L含む混合水溶液を使用した以外は実施例3と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
はじめに、硫酸ニッケル、硫酸コバルトおよび硫酸マンガンを精製水に溶解するとともに、塩酸を加えて、ニッケルを0.66mоl/L、コバルトを0.66mоl/L、マンガンを0.66mоl/L、塩化物イオンを1.35mоl/L、硫酸イオンを0.7mol/L含む混合水溶液3.1Lを調製した。なお、この混合水溶液中のコバルトに対する塩素のモル比Cl/Coは2.05mоl/Lだった。同時に、0.9Lの精製水を入れた反応容器を恒温槽に浸し、その温度を50℃に調整した。
晶析工程において、混合水溶液中の塩化物イオン濃度を1.10mоl/Lとしたこと以外は実施例2と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
晶析工程において、反応水溶液のpH値を、液温25℃基準で10.5に調整し、この値を維持したこと以外は実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質および2032型コイン電池を作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
晶析工程において、反応水溶液のpH値を、液温25℃基準で12.0に調整し、この値を維持したこと以外は実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子、正極活物質およびを作製し、その評価を行った。これらの結果を表2および表3に示す。
表3より、実施例1〜11の正極活物質は、組成、粒子構造および平均粒径が所定の範囲にあり、結晶構造中に微量の銅および塩素が固溶し、かつ、これらが均一に分散していることが確認される。このため、この正極活物質を用いた2032型コイン電池は、いずれも、160mAh/g以上の初期放電容量と、1.4Ω未満のインピーダンスを達成しており、本発明によって、出力特性と放電容量を同時に改善可能であることが確認される。
2 ケース
2a 正極缶
2b 負極缶
2c ガスケット
3 電極
3a 正極
3b 負極
3c セパレータ
Claims (8)
- 一般式:Ni1-x-yCox Mn yCuzClw(OH)2(ただし、0.10≦x≦0.35、0<y≦0.35、0.00005<z≦0.0002、0.00005<w≦0.0005)で表され、複数の一次粒子が凝集して形成された二次粒子からなる遷移金属複合水酸物粒子であって、
前記二次粒子のレーザ光回折散乱式粒度分析計で測定した体積積算値から求められる体積基準平均粒径は4μm〜6μmの範囲にあり、かつ、
前記二次粒子の中心から径方向外側に1μmまでの中心領域の5箇所以上の位置についてSEM−EDX測定した、ニッケルの質量パーセント濃度に対する銅の質量パーセント濃度の比を[Cu/Ni]c0、該二次粒子の外周面から径方向内側に1μmまでの表面領域の5箇所以上の位置についてSEM−EDX測定した、ニッケルの質量パーセント濃度に対する銅の質量パーセント濃度を[Cu/Ni]s0とした場合において、[Cu/Ni]c0に対する[Cu/Ni]s0の比が0.95〜1.05の範囲にあり、
前記二次粒子の中心領域の5箇所以上の位置についてSEM−EDX測定した、ニッケルの質量パーセント濃度に対する塩素の質量パーセント濃度の比を[Cl/Ni] c0 、該二次粒子の表面領域の5箇所以上の位置についてSEM−EDX測定した、ニッケルの質量パーセント濃度に対する塩素の質量パーセント濃度を[Cl/Ni] s0 とした場合において、[Cl/Ni] c0 に対する[Cl/Ni] s0 の比が0.95〜1.05の範囲にある、
遷移金属複合水酸化物粒子。 - 請求項1に記載の遷移金属複合水酸化物粒子の製造方法であって、
少なくともニッケル、コバルト、マンガン、銅および塩化物イオンを含み、該コバルトに対する塩化物イオンのモル比が1.8〜2.2の範囲にある混合水溶液を、温度が40℃〜60℃の範囲に、かつ、25℃基準におけるpH値が10.5を超えて12.0未満の範囲に維持された反応槽内に供給する、晶析工程を備える、
遷移金属複合水酸化物粒子の製造方法。 - 前記晶析工程で得られた遷移金属複合水酸化物粒子をろ過した後、水洗する、水洗工程をさらに備える、請求項2に記載の遷移金属複合水酸化物粒子の製造方法。
- 前記晶析工程で得られた遷移金属複合水酸化物粒子を、100℃〜200℃に加熱して乾燥させる、乾燥工程をさらに備える、請求項2または3に記載の遷移金属複合水酸化物粒子の製造方法。
- 一般式:LiuNi1-x-yCox Mn yCuzClwO2(ただし、0.97≦u≦1.10、0.10≦x≦0.35、0<y≦0.35、0.00005<z≦0.0002、0.00005<w≦0.0005)で表されるリチウム遷移金属複合酸化物粒子からなる正極活物質であって、
複数の一次粒子が凝集して形成された二次粒子からなり、
前記二次粒子のレーザ光回折散乱式粒度分析計で測定した体積積算値から求められる体積基準平均粒径は4μm〜6μmの範囲にあり、かつ、
前記二次粒子の中心から径方向外側に1μmまでの中心領域の複数箇所の位置について測定した、ニッケルの質量パーセント濃度に対する銅の質量パーセント濃度の比を[Cu/Ni]c1、該二次粒子の外周面から径方向内側に1μmまでの表面領域の複数箇所の位置について測定した、ニッケルの質量パーセント濃度に対する銅の質量パーセント濃度を[Cu/Ni]s1とした場合において、[Cu/Ni]c1に対する[Cu/Ni]s1の比が0.95〜1.05の範囲にあり、
前記二次粒子の中心領域の複数箇所の位置について測定した、ニッケルの質量パーセント濃度に対する塩素の質量パーセント濃度の比を[Cl/Ni] c1 、該二次粒子の表面領域の複数箇所の位置について測定した、ニッケルの質量パーセント濃度に対する塩素の質量パーセント濃度を[Cl/Ni] s1 とした場合において、[Cl/Ni] c1 に対する[Cl/Ni] s1 の比が0.95〜1.05の範囲にある、
非水系電解質二次電池用正極活物質。 - 請求項1に記載の遷移金属複合水酸化物粒子とリチウム化合物とを、ニッケル、コバルトおよびマンガンの原子数の合計に対するリチウムの原子数が0.97〜1.10となるように混合して、リチウム混合物を得る、混合工程と、
前記リチウム混合物を、酸化性雰囲気下で焼成する、焼成工程と、
を備える、非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法。 - 前記焼成工程における焼成温度を850℃〜950℃とする、請求項6に記載の非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法。
- 正極と、負極と、セパレータと、非水系電解質とを備え、前記正極の正極材料として、請求項5に記載の非水系電解質二次電池用正極活物質が用いられている、非水系電解質二次電池。
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