JP6402962B2 - 高周波モジュール - Google Patents

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Description

本開示は、無線通信用のアンテナを配置した基板を含む高周波モジュールに関する。
高周波の無線通信機能を持つ通信モジュール、いわゆる高周波モジュールでは、従来、アンテナと信号処理回路とが別々の基板に設けられる構成が採られていた。近年の無線通信の広帯域化、高周波化に伴い、送受信する高周波の無線信号に対応してアンテナを小型化できるため、モジュールにおいてアンテナと信号処理回路とを一体化した構造のものが用いられる場合がある。
アンテナ一体型の高周波モジュールとして、例えば、特許文献1に開示されているようなアンテナと高周波回路とを一つのモジュール内に収めたアンテナ一体型モジュールがある。特許文献1では、アンテナ一体型モジュール基板の一面にパッチアンテナが設けられ、反対面に高周波回路が設けられている。
高周波モジュールは、各個体の検査又は故障解析を行うために、モジュール内の回路の信号を取り出すテスト端子を設けることがある。テスト端子は、モジュールの外部より接触可能な位置に設ける必要があり、高周波回路といった信号処理回路がモジュール内部に実装されている場合は、外部に露出する面にテスト端子が設けられる。
アンテナ一体型の高周波モジュールにテストパッドを設けた構成例として、特許文献2に開示されているものがある。図22は、特許文献2に記載された従来例のアンテナ一体型高周波素子収納用パッケージの構成を示す断面図である。
特許文献2のアンテナ一体型高周波素子収納用パッケージは、上面にアンテナ導体21が形成された誘電体基板11、12の下面に凹部13が形成され、凹部13内に高周波素子31が搭載され、凹部13の底面にアンテナ特性測定用コネクタ32が設けられている。アンテナ一体型高周波素子収納用パッケージは、誘電体基板12の下面に配置された外部端子26を介して配線基板41と接続され、配線基板41によって通信装置に実装される。配線基板41は、誘電体基板12の凹部13にあるアンテナ特性測定用コネクタ32に測定用プローブ35を接続するための開口42を有している。
特開2009−81833号公報 特開2005−19649号公報
最近では、高周波モジュールの高性能化、多機能化に伴い、検査又は故障解析の内容が複雑多様化し、テスト端子の数が増加する傾向にある。前述した従来例のように、誘電体基板において高周波素子が搭載される面に、テスト端子としてのアンテナ特性測定用コネクタを設ける構成では、テスト端子の数の増加に対応させようとすると誘電体基板の面積が大型化し、適用が困難な場合がある。また、配線基板に開口を設けるといった特別な構造が必要となるため、高周波モジュールを実装する通信装置の構成によっては適用が困難な場合がある。
本開示は、基板面積の増大を抑制し、テスト端子を設置できる高周波モジュールを提供する。
本開示の高周波モジュールは、第1面にアンテナを有し、前記第1面とは反対側の第2面に信号処理回路を有するモジュール基板と、他の基板に接続される前記信号処理回路の配線を含む接続部材と、前記信号処理回路と接続され、前記モジュール基板の前記第1面に設けられるテスト端子と、を備える。
本開示によれば、基板面積の増大を抑制し、テスト端子を設置できる高周波モジュールを提供できる。
(A)、(B)は本開示の第1の実施形態に係る高周波モジュールの構成を示す図 第1の実施形態のモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成の第1例を示す図 (A)〜(C)は第1の実施形態のモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成の第2例を示す図 モジュール基板の検査又は故障解析を行う場合のテストプローブの接触状態を示す図 (A)〜(D)は本開示の第2の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図 (A)〜(D)は本開示の第3の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図 (A)〜(D)は本開示の第4の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナの配置構成を示す図 (A)〜(D)は本開示の第5の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図 (A)〜(D)は本開示の第6の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図 (A)〜(D)は本開示の第7の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図 第7の実施形態の高周波モジュールの構成を示す側方断面図 (A)〜(D)は本開示の第8の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図 (A)〜(D)は本開示の第9の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図 (A)〜(D)は本開示の第10の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図 (A)〜(D)は本開示の第11の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図 (A)〜(D)は本開示の第12の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図 (A)〜(D)は本開示の第13の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図 (A)〜(C)は本開示の第14の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図 (A)〜(D)は本開示の第15の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図 第16の実施形態の高周波モジュールの構成を示す側方断面図 (A)、(B)は第17の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるテスト端子部分の構成を示す断面図 従来例のアンテナ一体型高周波素子収納用パッケージの構成を示す断面図 (A)、(B)は高周波モジュールのモジュール基板と接続する配線基板においてテスト端子を設けた構成例を示す図
<本開示の各実施形態の内容に至る経緯>
先ず、本開示に係る高周波モジュールの実施形態を説明する前に、アンテナ一体型の高周波モジュールにおいてテスト端子を設ける場合の課題について説明する。
図23(A)、(B)は、高周波モジュールのモジュール基板と接続する配線基板においてテスト端子を設けた構成例を示す図であり、(A)はアンテナ側上方から見た平面図、(B)は側方断面図である。
高周波モジュールは、モジュール基板50が例えば枠基板による接続部材60を介して配線基板70と接続されるキャビティ型構造であり、配線基板70によって通信装置に実装される構成である。モジュール基板50は、一方の面に送信アンテナ51及び受信アンテナ52が設けられ、他方の面に高周波回路を含む信号処理IC(Integrated Circuit)53が実装される。モジュール基板50には、電源線、通信用信号線、ICコントロール用信号線といった回路配線54と、検査又は故障解析のためのテスト用配線55とが回路パターンによって設けられる。
配線基板70には、電源線、通信用信号線、ICコントロール用信号線といった回路配線71と、検査又は故障解析のためのテスト信号線であるテスト用配線72とが回路パターンによって設けられる。テスト用配線72の端部には、例えばパッド導体によるテスト端子73が設けられる。信号処理IC53は、モジュール基板50への実装後、正常に動作するか検査を行う必要があり、故障時には故障状態の解析をする必要がある。
図23の構成では、配線基板70にテスト端子73を設けることにより、テスト端子73を介して、検査装置を用いた検査、故障解析、或いは、配線基板70又は通信装置に実装した状態での検査、故障解析を可能としている。高周波モジュールの検査又は故障解析を行う場合、テストプローブ75をテスト端子73に接触導通させ、各テスト端子73より電圧、電流、信号レベルといった各種値を検出することによって、検査、故障解析を実行する。
モジュール基板50、接続部材60、配線基板70の各接続部の端子には、電源線、通信用信号線、ICコントロール用信号線、テスト信号線が割り当てられている。最近の高周波モジュールの高性能化、多機能化に伴い、検査又は故障解析の内容が複雑多様化し、テスト端子の数が増加する傾向にある。
配線基板70にテスト端子73を設ける構成では、配線基板70及び接続部材60において、給電及び通信信号用の配線の他に、テスト用の配線及び端子を設ける必要がある。この場合、テスト端子の数の増加に対応させようとすると、接続部の端子数が増加し、モジュール基板50及び配線基板70の面積が大型化するという課題がある。
例えば、図23(B)のように、接続部材60にテスト端子用の配線を配置するために端子を二重に設ける必要があり、このため、接続部材60が大型化する必要となる。あるいは、端子数が足りずに必要なテスト端子数が設けられない場合、スイッチによりテスト用配線を切り替える構成が必要となる。また、テスト端子の数の増加に伴ってグラウンド(GND)端子数が減少することにより、通信性能の劣化を引き起こす可能性がある。
前述した特許文献2の構成では、テスト端子としてスイッチによるアンテナ特性測定用コネクタを設けているため、誘電体基板の面積が増大し、コストが上昇するという課題がある。また、配線基板は通信装置によってそれぞれ異なる構成となるため、誘電体基板の直下に開口を設けるといった特別な構造が、配線基板に適用困難な場合がある。
上記課題を鑑み、本開示では、基板面積が増大することなく、テスト端子を設置できる高周波モジュールの構成例を以下に示す。また、本開示では、グラウンド端子数の減少を抑制し、高周波モジュール全体の端子数の増加と基板面積の増大とを抑制し、配線基板に特別な構造を設けることなく、検査・故障解析機能を持つ高周波モジュールを提供する。
<本開示の実施形態>
以下、図面を参照しながら本開示に係る実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明において用いる図について、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1(A)、(B)は、本開示の第1の実施形態に係る高周波モジュールの構成を示す図であり、(A)はアンテナ側上方から見た平面図、(B)は側方断面図である。
本実施形態の高周波モジュールは、アンテナを有するモジュール基板110が例えば枠基板による接続部材120を介して配線基板130と対向させた状態において接続されるキャビティ型構造であり、配線基板130を介して通信装置に搭載される構成である。モジュール基板110は、外部に露出する第1面に送信アンテナ111及び受信アンテナ112が設けられ、第1面と反対側の第2面に信号処理回路の一例としての信号処理IC113が実装される。
ここでは、モジュール基板110に設けるアンテナの一例として、導電パターンにより形成されたスロット型の送信アンテナ111及び受信アンテナ112を配置した構成例を示している。なお、モジュール基板110は、テスト端子116を含めて、レジスト又は誘電体によって覆われている。ここで、アンテナも誘電体又はレジストで覆われてもよいが、覆われていなくてもよい。
信号処理IC113は、RF(Radio Freqency)帯域の高周波信号の送信及び受信に関する処理を行う高周波回路と、ベースバンド(BB:Baseband)帯域の送信信号及び受信信号の処理を行うベースバンド回路とを含む半導体回路素子である。本実施形態の高周波モジュールにおいて送受信する高周波信号の周波数帯域として、30GHz以上の周波数帯として、例えば、60GHz帯、76GHzといったミリ波帯域が用いられる。なお、信号処理IC113は、RF帯域の処理を行い、ベースバンド帯域の処理は、高周波モジュールに接続される他の回路にて行う構成であってもよい。また、送信アンテナ111及び受信アンテナ112は、30GHz帯以上で放射効率が最大になるように設計されている。
モジュール基板110には、電源線、通信用信号線、ICコントロール用信号線といった回路配線114と、検査又は故障解析のためのテスト用配線115とが導電性の回路パターンによって設けられる。回路配線114及びテスト用配線115は、基板表面及び基板内層の配線パターン及びスルーホールによって形成される。
モジュール基板110は、第2面側に接続部材120が接続され、接続部材120を介してモジュール基板110と配線基板130とが接続される。配線基板130は、本高周波モジュールを装置に搭載するための基板部材である。配線基板130には、電源線、通信用信号線、ICコントロール用信号線といった回路配線131が導電性の回路パターンによって設けられる。
また、モジュール基板110には、送信アンテナ111及び受信アンテナ112が設けられる第1面に、例えばパッド導体によるテスト端子116が設けられ、テスト端子116を用いた検査、故障解析を可能としている。テスト用配線115は、一端が信号処理IC113と接続され、他端がテスト端子116と接続され、テスト端子116を通じてテスト用信号の送受信がなされる。
なお、テスト端子116は、グラウンド以外で信号処理IC113に電気的に接続されているパッドであり、パッドの大きさは、任意に設定できる。
高周波モジュールの検査又は故障解析を行う場合、テストプローブ135をテスト端子116に接触導通させ、各テスト端子116より電圧、電流、信号レベルといった各種値を検出することによって、検査、故障解析を実行する。検査/診断項目としては、例えば、信号処理IC113内部の回路各部のDC電圧のチェック、回路所定箇所における電圧及び電流のチェック、或いは、回路において処理される(回路内を通過する)高周波信号又はベースバンド信号の信号自体(回路ブロック間の信号)を取り出してモニタする、といった項目を実行する。この場合、所定の電源を供給し、所定のテスト信号を入力して各部の電圧及び電流、信号をチェックする、或いは、回路自体から出力される信号、例えばクロックをモニタする、といった検査、故障解析を実行する。
本実施形態では、モジュール基板110においてアンテナが配置される第1面にテスト端子116を設け、配線基板130にはテスト用配線及びテスト端子を設けない構成とする。よって、高周波モジュールの表面には送信アンテナ111及び受信アンテナ112に加えてテスト端子116が配置され、テスト用配線115により信号処理IC113と接続される。
本実施形態の構成によれば、高周波モジュールの通常使用時には使われない検査・故障解析用のテスト端子をモジュール基板110の第2面(裏側の面)に配置しなくて済む。このため、接続部材120の面積を小さくできる。また、テスト端子を配線基板130に設ける必要が無いので、配線基板130の面積も小さくできる。モジュール基板110の第1面において、アンテナが設けられない空きスペースにテスト端子116を配置すればよいので、モジュール基板110の面積が増大することもない。したがって、高周波モジュールの小型化が可能となる。
特に、ミリ波帯域にて使用する高周波モジュールでは、テスト端子116をアンテナが配置される第1面に設けても、アンテナ特性への影響が小さく、好適である。
したがって、本実施形態によれば、配線基板側にテスト用配線及びテスト端子を設けずに、モジュール基板と配線基板との接続部の端子数を増加させることなく、検査又は故障解析が可能な構成を実現できる。この場合、配線基板上のテスト端子配置領域を省略でき、配線基板の構成を簡単かつ小型にできる。さらに、テスト端子はモジュール基板の第1面にあるため、テスト端子の数が増加した場合にもグラウンド端子数を減少させることなく、通信性能の劣化を抑制できる。また、モジュール基板の直下に開口を設けるといった特別な構造を設ける必要がなく、多様な構成の装置に対応可能な構造において、基板面積の増大を抑制し、テスト端子を設置できる。
ここで、モジュール基板110上のテスト端子116の配置について説明する。図2は、第1の実施形態のモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成の第1例を示す図である。
第1例のモジュール基板110は、基板の第1面に配置した送信アンテナ111及び受信アンテナ112に対して、第1面の一つの辺に沿って複数のテスト端子116を列状に並べて配置したものである。
図3(A)〜(C)は、第1の実施形態のモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成の第2例を示す図である。第2例は、モジュール基板の第1面に配置した送信アンテナ111及び受信アンテナ112に対して、これらのモジュール基板を中心に対称な位置、本例では、テスト端子116は、アンテナの両側の位置に配置され、モジュール基板の第1面の複数の辺又は複数個所に配置されている。
図3(A)のモジュール基板110Aは、基板の第1面における対向する2つの辺にそれぞれ沿って、複数のテスト端子116を2列に並べて配置した例である。図3(B)のモジュール基板110Bは、基板の第1面における4つの辺にそれぞれ沿って、全周にわたりテスト端子116を配置した例である。図3(C)のモジュール基板110Cは、基板の第1面において、送信アンテナ111と受信アンテナ112を対角の2つの角部近傍に配置し、残りの対角の2つの角部近傍にそれぞれテスト端子116を複数配置した例である。
図3のように、複数のテスト端子116を配置することにより、テストプローブ135をテスト端子116に接触させる場合に、モジュール基板110A、110B、110C上の複数個所を押圧する状態にでき、検査又は故障解析の実行時のモジュール基板を安定化できる。
ミリ波帯域の無線通信を行う高周波モジュールにおいて、アンテナとテスト端子116との間にグラウンドを設けない構成では、送受信する無線信号の実行波長をλとすると、アンテナの端からテスト端子116の端までを3λ/4以上離して配置するのが好ましい。なお、テスト端子116は、グラウンドとしての働きもするものであり、テスト端子として使用しない場合はグラウンドと同様の作用効果を有する。
図4は、モジュール基板110の検査又は故障解析におけるテストプローブ135の接触状態を示す図である。
高周波モジュールを動作させた状態において、アンテナの電磁波輻射を妨害しないように、モジュール基板110(110A、110B、110Cを含む、以下同様)のテスト端子116にテストプローブ135を接触させるためには、特にアンテナ直上には誘電体又は金属を配置しない構造が必要となる。一方、モジュール基板110に配線基板130を接続せず、検査装置を用いてモジュール基板110単体の検査又は故障解析を行う場合、検査装置からの電源供給、グラウンド接続、信号入出力のために、検査装置のソケットを接続する必要がある。この場合、モジュール基板110の第2面側の接続部材120に配置されている各端子に、検査装置のソケット136を接触させる。
図4に示すように、検査装置のソケット136の接続は、例えばハンダによる接続ではなく、接続部材120の端子に直接圧力をかけてソケット136を接触導通させる。したがって、モジュール基板110の第1面において、テストプローブ135を1点によって接触させるのではなく、少なくともアンテナを挟んだ2点によってテストプローブ135を接触させ、テストプローブ135からモジュール基板110に均等に圧力がかかるようにするのが好ましい。
図4のようにモジュール基板110に検査装置のソケット136を接触導通させる場合、図3(A)〜(C)に示したように、送信アンテナ111及び受信アンテナ112を間に挟み、モジュール基板110の中心から対称な位置に、複数のテスト端子116を配置するのが好ましい。図3の構成により、テストプローブ135からモジュール基板110にかかる圧力を均等にでき、安定してテストプローブ135を接触できる。
(第2の実施形態)
図5(A)〜(D)は、本開示の第2の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図である。
第2の実施形態は、モジュール基板の第1面において、送信アンテナ111及び受信アンテナ112とテスト端子116との間にグラウンドパターン117を設けた例である。
図5(A)のモジュール基板210Aは、基板の第1面の一つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111及び受信アンテナ112との間に、長方形状にグラウンドパターン117を配置した例である。図5(B)のモジュール基板210Bは、基板の第1面における対向する2つの辺に沿って配置した両側のテスト端子116と、送信アンテナ111及び受信アンテナ112との間に、2つの線状にグラウンドパターン117を配置した例である。
図5(C)のモジュール基板210Cは、基板の第1面における4つの辺に沿って全周にわたり配置したテスト端子116と、送信アンテナ111及び受信アンテナ112との間に、方形の環状にグラウンドパターン117を配置した例である。図5(D)のモジュール基板210Dは、基板の第1面において対角の2つの角部近傍にそれぞれ配置したテスト端子116と、送信アンテナ111及び受信アンテナ112との間に、十字形状にグラウンドパターン117を配置した例である。
このように、グラウンドパターン117を設けることによって、モジュール基板のアンテナと同一面にテスト端子116を配置することによるアンテナの特性変化を、最小限に抑えられる。
(第3の実施形態)
図6(A)〜(D)は、本開示の第3の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図である。
第3の実施形態は、モジュール基板の第1面において、送信アンテナ111及び受信アンテナ112とテスト端子116との間に、テスト端子116の周りを囲むようにグラウンドパターン118を設けた例である。グラウンドパターン118は、テスト端子116の少なくとも二方向の外周を囲む形状に形成される。
図6(A)のモジュール基板220Aは、基板の第1面の一つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111及び受信アンテナ112との間に、テスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。図6(B)のモジュール基板220Bは、基板の第1面における対向する2つの辺に沿って配置した両側のテスト端子116と、送信アンテナ111及び受信アンテナ112との間に、それぞれテスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。
図6(C)のモジュール基板220Cは、基板の第1面における4つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111及び受信アンテナ112との間に、それぞれテスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。図6(D)のモジュール基板220Dは、基板の第1面において対角線状に配置したテスト端子116と、2つの角部近傍に配置した送信アンテナ111及び受信アンテナ112との間に、テスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。
このように、テスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を設けることによって、信号用端子とグラウンド用端子の間隔の小さい高周波用のテストプローブも接触可能となる。高周波の信号を用いる場合、信号線とグラウンドとの関係が重要であり、所望の信号強度(振幅)を得るために信号線とグラウンドとを近接させる方が好ましい。このため、高周波用のテストプローブは、図6(A)において破線円にて示すプローブ接触点137のように、テスト端子116に接触する信号用端子の両端に、グラウンドパターン118に接触するグラウンド用端子が配置されている場合、信号用端子とグラウンド用端子の間隔の狭いものが用いられる。したがって、周波数の低いテスト用信号以外にも、例えば、無線部(RF部)のアナログ回路出力の高周波テスト信号を使った検査又は解析も行える。
なお、図6(A)では、テスト端子116に対してY軸方向で、テストプローブの信号用端子の両端にグラウンド用端子が配置されているが、片方でもよく、また、テスト端子116に対してY軸方向とX軸方向の2方向に、1つずつ配置しても、複数配置してもよい。
(第4の実施形態)
図7(A)〜(D)は、本開示の第4の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナの配置構成を示す図である。
第4の実施形態は、高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナの他の構成例を示すものである。
図7(A)のアンテナ310Aは、4つの平面状アンテナ素子を方形状に配置したパッチアレイアンテナ(マイクロストリップアンテナ)による送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aを設けた例である。アンテナ310Aは、モジュール基板の第1面に対して垂直方向(図7(A)の紙面垂直方向)に放射する指向性を有するアンテナである。
図7(B)のアンテナ310Bは、4つの平面状アンテナ素子を一列に並べて配置したパッチアレイアンテナによる送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bを設けた例である。アンテナ310Bは、モジュール基板の第1面に対して垂直方向(図7(A)の紙面垂直方向)に放射する指向性を有するアンテナであり、図7(A)のアンテナ310Aとは偏波方向が異なるものである。例えば、アンテナ310Aが垂直偏波であればアンテナ310Bは水平偏波となり、アンテナ310Aが水平偏波であればアンテナ310Bは垂直偏波となる。
図7(C)のアンテナ310Cは、4つの平面状アンテナ素子を一列に並べて配置したパッチアレイアンテナによる送信アンテナ111Bと受信アンテナ112Bとを、アンテナ素子配列方向に少し位置をずらして設けた例である。アンテナ310Cは、図7(B)のアンテナ310Bと比べて、斜め方向に放射する指向性を有するアンテナである。
図7(D)のアンテナ310Dは、複数の線状アンテナ素子を平行に配置し、基板内層配線の線状アンテナ素子をさらに設け、八木アンテナの特性を有する送信アンテナ111D及び受信アンテナ112Dを設けた例である。アンテナ310Dは、モジュール基板の第1面の面方向(図7(D)の紙面方向)において図中左方向(X軸方向)に放射する指向性を有するアンテナである。
本実施形態の高周波モジュールのモジュール基板は、上記各種構成のアンテナに置き換えて形成できる。
(第5の実施形態)
図8(A)〜(D)は、本開示の第5の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図である。
第5の実施形態は、モジュール基板の第1面において、図7(A)に示した送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aを配置し、図2及び図3(A)〜(C)に示した第1の実施形態と同様に、テスト端子116を設けた例である。
図8(A)のモジュール基板230Aは、送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aの側部に、基板の第1面の一つの辺に沿ってテスト端子116を配置した例である。図8(B)のモジュール基板230Bは、送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aの両側部に、基板の第1面における対向する2つの辺に沿ってテスト端子116を配置した例である。
図8(C)のモジュール基板230Cは、送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aの周囲に、基板の第1面における4つの辺に沿ってテスト端子116を配置した例である。図8(D)のモジュール基板230Dは、基板の第1面において対角の2つの角部近傍にそれぞれ送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aとテスト端子116とを配置した例である。
(第6の実施形態)
図9(A)〜(D)は、本開示の第6の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図である。
第6の実施形態は、モジュール基板の第1面において、図7(A)に示した送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aを配置し、図5(A)〜(D)に示した第2の実施形態と同様に、アンテナとテスト端子116との間にグラウンドパターン117を設けた例である。
図9(A)のモジュール基板240Aは、基板の第1面の一つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aとの間に、長方形状にグラウンドパターン117を配置した例である。図5(B)のモジュール基板240Bは、基板の第1面における対向する2つの辺に沿って配置した両側のテスト端子116と、送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aとの間に、2つの線状にグラウンドパターン117を配置した例である。
図9(C)のモジュール基板240Cは、基板の第1面における4つの辺に沿って全周にわたり配置したテスト端子116と、送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aとの間に、方形の環状にグラウンドパターン117を配置した例である。図9(D)のモジュール基板240Dは、基板の第1面において対角の2つの角部近傍にそれぞれ配置したテスト端子116と、送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aとの間に、十字形状にグラウンドパターン117を配置した例である。
(第7の実施形態)
図10(A)〜(D)は、本開示の第7の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図である。
第7の実施形態は、モジュール基板の第1面において、図7(A)に示した送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aを配置し、図6(A)〜(D)に示した第3の実施形態と同様に、アンテナとテスト端子116との間に、テスト端子116の周りを囲むようにグラウンドパターン118を設けた例である。
図10(A)のモジュール基板250Aは、基板の第1面の一つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aとの間に、テスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。図10(B)のモジュール基板250Bは、基板の第1面における対向する2つの辺に沿って配置した両側のテスト端子116と、送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aとの間に、それぞれテスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。
図10(C)のモジュール基板250Cは、基板の第1面における4つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aとの間に、それぞれテスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。図10(D)のモジュール基板250Dは、基板の第1面において対角線状に配置したテスト端子116と、2つの角部近傍に配置した送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aとの間に、テスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。
図11は、第7の実施形態の高周波モジュールの構成を示す側方断面図である。ここでは、図10(A)のモジュール基板250Aを搭載した高周波モジュールの構成例を示す。第7の実施形態では、モジュール基板250Aの第2面に、信号処理ICとして、高周波信号を処理するRFIC113Aと、ベースバンド信号を処理するBBIC113Bとの2つのICを備える。
RFIC113Aは、モジュール基板250Aの第1面の送信アンテナ111A及び受信アンテナ112Aと接続され、高周波信号の送信及び受信に関する、周波数変換(変調、復調)、送信電力増幅、受信信号増幅、フィルタリングといった処理を行う。RFIC113AはBBIC113Bと接続され、送信信号及び受信信号の送受を行う。BBIC113Bは、送受信するベースバンド信号に関する、符号化、復号化、誤り訂正といった処理を行う。
RFIC113A及びBBIC113Bは、接続部材120を介して配線基板130と接続される。また、RFIC113A及びBBIC113Bは、テスト用配線115を通じてモジュール基板250Aの第1面のテスト端子116と接続される。
このように、モジュール基板250Aに複数のICによる信号処理回路を搭載した構成においても、アンテナが配置される第1面にテスト端子116を設けることによって、接続部材120、配線基板130、及びモジュール基板250Aの面積増大を抑制でき、高周波モジュールを小型化できる。なお、図11の構成によるRFIC113A及びBBIC113Bを同じ基板上に配置する構成は、他の実施の形態において適応できる。
(第8の実施形態)
図12(A)〜(D)は、本開示の第8の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図である。
第8の実施形態は、モジュール基板の第1面において、図7(B)に示した送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bを配置し、図2及び図3(A)〜(C)に示した第1の実施形態と同様に、テスト端子116を設けた例である。
図12(A)のモジュール基板260Aは、送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bの側部に、基板の第1面の一つの辺に沿ってテスト端子116を配置した例である。図12(B)のモジュール基板260Bは、送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bの両側部に、基板の第1面における対向する2つの辺に沿ってテスト端子116を配置した例である。
図12(C)のモジュール基板260Cは、送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bの周囲に、基板の第1面における4つの辺に沿ってテスト端子116を配置した例である。図12(D)のモジュール基板260Dは、基板の第1面において対角の2つの角部近傍にそれぞれ送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bとテスト端子116とを配置した例である。
(第9の実施形態)
図13(A)〜(D)は、本開示の第9の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図である。
第9の実施形態は、モジュール基板の第1面において、図7(B)に示した送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bを配置し、図5(A)〜(D)に示した第2の実施形態と同様に、アンテナとテスト端子116との間にグラウンドパターン117を設けた例である。
図13(A)のモジュール基板270Aは、基板の第1面の一つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bとの間に、長方形状にグラウンドパターン117を配置した例である。図13(B)のモジュール基板270Bは、基板の第1面における対向する2つの辺に沿って配置した両側のテスト端子116と、送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bとの間に、2つの線状にグラウンドパターン117を配置した例である。
図13(C)のモジュール基板270Cは、基板の第1面における4つの辺に沿って全周にわたり配置したテスト端子116と、送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bとの間に、方形の環状にグラウンドパターン117を配置した例である。図13(D)のモジュール基板270Dは、基板の第1面において対角の2つの角部近傍にそれぞれ配置したテスト端子116と、送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bとの間に、十字形状にグラウンドパターン117を配置した例である。
(第10の実施形態)
図14(A)〜(D)は、本開示の第10の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図である。
第10の実施形態は、モジュール基板の第1面において、図7(B)に示した送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bを配置し、図6(A)〜(D)に示した第3の実施形態と同様に、アンテナとテスト端子116との間に、テスト端子116の周りを囲むようにグラウンドパターン118を設けた例である。
図14(A)のモジュール基板280Aは、基板の第1面の一つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bとの間に、テスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。図14(B)のモジュール基板280Bは、基板の第1面における対向する2つの辺に沿って配置した両側のテスト端子116と、送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bとの間に、それぞれテスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。
図14(C)のモジュール基板280Cは、基板の第1面における4つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bとの間に、それぞれテスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。図14(D)のモジュール基板280Dは、基板の第1面において対角線状に配置したテスト端子116と、2つの角部近傍に配置した送信アンテナ111B及び受信アンテナ112Bとの間に、テスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。
(第11の実施形態)
図15(A)〜(D)は、本開示の第11の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図である。
第11の実施形態は、モジュール基板の第1面において、図7(C)に示した送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cを配置し、図2及び図3(A)〜(C)に示した第1の実施形態と同様に、テスト端子116を設けた例である。
図15(A)のモジュール基板410Aは、送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cの側部に、基板の第1面の一つの辺に沿ってテスト端子116を配置した例である。図15(B)のモジュール基板410Bは、送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cの両側部に、基板の第1面における対向する2つの辺に沿ってテスト端子116を配置した例である。
図15(C)のモジュール基板410Cは、送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cの周囲に、基板の第1面における4つの辺に沿ってテスト端子116を配置した例である。図15(D)のモジュール基板410Dは、基板の第1面において対角の2つの角部近傍にそれぞれ送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cとテスト端子116とを配置した例である。
(第12の実施形態)
図16(A)〜(D)は、本開示の第12の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図である。
第12の実施形態は、モジュール基板の第1面において、図7(C)に示した送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cを配置し、図5(A)〜(D)に示した第2の実施形態と同様に、アンテナとテスト端子116との間にグラウンドパターン117を設けた例である。
図16(A)のモジュール基板420Aは、基板の第1面の一つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cとの間に、長方形状にグラウンドパターン117を配置した例である。図16(B)のモジュール基板420Bは、基板の第1面における対向する2つの辺に沿って配置した両側のテスト端子116と、送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cとの間に、2つの線状にグラウンドパターン117を配置した例である。
図16(C)のモジュール基板420Cは、基板の第1面における4つの辺に沿って全周にわたり配置したテスト端子116と、送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cとの間に、方形の環状にグラウンドパターン117を配置した例である。図16(D)のモジュール基板420Dは、基板の第1面において対角の2つの角部近傍にそれぞれ配置したテスト端子116と、送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cとの間に、十字形状にグラウンドパターン117を配置した例である。
(第13の実施形態)
図17(A)〜(D)は、本開示の第13の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図である。
第13の実施形態は、モジュール基板の第1面において、図7(C)に示した送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cを配置し、図6(A)〜(D)に示した第3の実施形態と同様に、アンテナとテスト端子116との間に、テスト端子116の周りを囲むようにグラウンドパターン118を設けた例である。
図17(A)のモジュール基板430Aは、基板の第1面の一つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cとの間に、テスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。図17(B)のモジュール基板430Bは、基板の第1面における対向する2つの辺に沿って配置した両側のテスト端子116と、送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cとの間に、それぞれテスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。
図17(C)のモジュール基板430Cは、基板の第1面における4つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cとの間に、それぞれテスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。図17(D)のモジュール基板430Dは、基板の第1面において対角線状に配置したテスト端子116と、2つの角部近傍に配置した送信アンテナ111C及び受信アンテナ112Cとの間に、テスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。
(第14の実施形態)
図18(A)〜(C)は、本開示の第14の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図である。
第14の実施形態は、モジュール基板の第1面において、図7(D)に示した送信アンテナ111D及び受信アンテナ112Dを配置し、テスト端子116を設けた例である。この場合、図18(A)に示すように、送信アンテナ111D及び受信アンテナ112Dは、モジュール基板の第1面の面方向(図18(A)の紙面方向)において図中左方向(アンテナ設置面に沿った側方、X軸方向)に放射する指向性を有する。よって、モジュール基板の第1面において、アンテナの放射方向(指向性を有する方向)にはテスト端子116を設けない構成とする。
図18(B)のモジュール基板440Aは、送信アンテナ111D及び受信アンテナ112Dの給電部側に、基板の第1面の一つの辺に沿ってテスト端子116を配置した例である。図18(C)のモジュール基板440Bは、送信アンテナ111D及び受信アンテナ112Dの周囲に、基板の第1面におけるアンテナの放射方向を除く3つの辺に沿ってテスト端子116を配置した例である。なお、図18(C)のテスト端子116の配置は、放射方向にあわせて、他の実施の形態において、適応できる。
このようにアンテナの放射方向を避けてテスト端子116を配置することにより、テスト端子116のアンテナ特性への影響を低減できる。
(第15の実施形態)
図19(A)〜(D)は、本開示の第15の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるアンテナ及びテスト端子の配置構成を示す図である。
第15の実施形態は、モジュール基板の第1面において、図7(D)に示した送信アンテナ111D及び受信アンテナ112Dを配置し、アンテナとテスト端子116との間にグラウンドパターン117又は118を設けた例である。
図19(A)のモジュール基板450Aは、基板の第1面の一つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111D及び受信アンテナ112Dとの間に、長方形状にグラウンドパターン117を配置した例である。図19(B)のモジュール基板450Bは、基板の第1面におけるアンテナの放射方向を除く3つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111D及び受信アンテナ112Dとの間に、U字状にグラウンドパターン117を配置した例である。なお、U字状のグラウンドパターン117は、放射方向にあわせて、他の実施の形態においても、適応できる。
図19(C)のモジュール基板460Aは、基板の第1面の一つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111D及び受信アンテナ112Dとの間に、テスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。図19(D)のモジュール基板460Bは、基板の第1面におけるアンテナの放射方向を除く3つの辺に沿って配置したテスト端子116と、送信アンテナ111D及び受信アンテナ112Dとの間に、それぞれテスト端子116の周囲を囲むグラウンドパターン118を配置した例である。
(第16の実施形態)
図20は、第16の実施形態の高周波モジュールの構成を示す側方断面図である。第16の実施形態は、モジュール基板510と配線基板530とを接続する接続部材として、半田メッキされたCu(銅)コアボールを用いた構成例を示す。
モジュール基板510は、第1面に導電パターンによる送信アンテナ111及び受信アンテナ112(図示せず)と、テスト端子116とが設けられる。モジュール基板510の第2面には、パッド導体による配線パッド125が、モジュール基板510の面方向(図20の紙面方向と交わる方向、Y軸方向)に複数形成される。送信アンテナ111及び受信アンテナ112と配線パッド125、テスト端子116と配線パッド125は、それぞれ配線パターン及びスルーホールによる回路配線114によって接続される。
配線基板530は、第1面にパッド導体による配線パッド126が、モジュール基板510の配線パッド125に対応して、配線基板530の面方向(図20の紙面方向と交わる方向)に複数形成される。また、配線基板530の第1面には、RFIC113A及びBBIC113Bと、チップコンデンサ、チップ抵抗といった受動素子123とが実装され、配線パターン及びスルーホールによる回路配線131と接続される。
モジュール基板510の配線パッド125、又は配線基板530の配線パッド126には、半田メッキされたCuコアボール122が実装される。モジュール基板510と配線基板530とを対向配置した状態において、Cuコアボール122の半田を溶融させて他方の配線パッドと接続することにより、モジュール基板510と配線基板530とが電気的に接続される。
このように、接続部材としてCuコアボールを用いた構成においても、アンテナが配置される第1面にテスト端子116を設けることによって、配線基板530及びモジュール基板510の面積増大を抑制でき、高周波モジュールを小型化できる。
(第17の実施形態)
図21(A)、(B)は、本開示の第17の実施形態に係る高周波モジュールのモジュール基板におけるテスト端子部分の構成を示す断面図であり、図21(A)は本実施形態の構成例、図21(B)は比較例を示す図である。第17の実施形態は、モジュール基板610の第1面に配置されるテスト端子616周辺の構成例を示す。
図21(A)に示すモジュール基板610には、例えばパッド導体によるテスト端子616が設けられ、テスト端子616を用いた検査、故障解析を可能としている。テスト端子616にはテスト用配線615が接続され、テスト用配線615の他端は図示しない信号処理ICと接続され、テスト端子616を通じてテスト用信号の送受信がなされる。
テスト端子616の外側には、例えば誘電体により構成されるソルダレジスト層620が設けられ、テスト端子616はソルダレジスト層620により被覆されて保護されている。
通常の使用時には、テスト端子616は配線をしないため、ソルダレジスト層620に覆われた状態で出荷され使用される。高周波モジュールの検査又は故障解析を行うために、テスト端子616を使用する場合は、ソルダレジスト層620の一部を削ってテスト端子616を露呈させ、テスト端子616にテストプローブ135を接触させるようにする。
図21(B)に示す比較例のモジュール基板650のように、テスト端子656がソルダレジスト層660で全て覆われずに露呈する構成の場合は、テスト端子656を保護するために、テスト端子656の外側にニッケルメッキ層661及び金メッキ層662が設けられる。
図21(A)に示す本実施形態の構成では、テスト端子616の未使用時にはソルダレジスト層620によって保護されるため、ニッケルメッキ層661及び金メッキ層662による金属のメッキ層を別途設ける必要が無い。
なお、テスト端子616及びこのテスト端子616を被覆するソルダレジスト層620の構成は、他の実施の形態においても、適応できる。
本開示に係る実施形態の種々の態様として、以下のものが含まれる。
第1の開示に係る高周波モジュールは、第1面にアンテナを有し、前記第1面とは反対側の第2面に信号処理回路を有するモジュール基板と、他の基板に接続される前記信号処理回路の配線を含む接続部材と、前記信号処理回路と接続され、前記モジュール基板の前記第1面に設けられるテスト端子と、を備える。
第2の開示に係る高周波モジュールは、上記第1の開示の高周波モジュールにおいて、前記モジュール基板は、前記アンテナと前記テスト端子との間が、レジスト又は誘電体によって覆われている。
第3の開示に係る高周波モジュールは、上記第1の開示の高周波モジュールにおいて、前記アンテナは、30GHz帯以上において放射効率が最大になる。
第4の開示に係る高周波モジュールは、上記第1の開示の高周波モジュールにおいて、前記アンテナの端と前記テスト端子との間は、3/4波長以上離れている。
第5の開示に係る高周波モジュールは、上記第1の開示の高周波モジュールにおいて、前記テスト端子は、グラウンド端子とは異なる端子であり、前記モジュール基板において前記モジュール基板の中心から対称な位置に複数配置される。
第6の開示に係る高周波モジュールは、上記第1から第5のいずれかの開示の高周波モジュールにおいて、前記モジュール基板の前記第1面において、前記アンテナと前記テスト端子との間に配置されたグラウンドパターンを有する。
第7の開示に係る高周波モジュールは、上記第6の開示の高周波モジュールにおいて、前記グラウンドパターンは、前記テスト端子の少なくとも二方向の外周を囲む形状である。
第8の開示に係る高周波モジュールは、上記第1から第7のいずれかの開示の高周波モジュールにおいて、前記テスト端子は、前記アンテナに指向性がある場合に前記アンテナの最大放射方向と異なる位置に配置される。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示は、基板面積の増大を抑制し、テスト端子を設置できる効果を有し、無線通信用のアンテナを配置した基板を含む高周波モジュール、例えばミリ波帯といった高周波の無線通信モジュールとして有用である。
110、110A〜110C、210A〜210D、220A〜220D、230A〜230D、240A〜240D、250A〜250D、260A〜260D、270A〜270D、280A〜280D、410A〜410D、420A〜420D、430A〜430D、440A、440B、450A、450B、460A、460B、510 モジュール基板
111、111A、111B、111C、111D 送信アンテナ
112、112A、112B、112C、112D 受信アンテナ
113、113A、113B 信号処理IC
114、131 回路配線
115 テスト用配線
116 テスト端子
117、118 グラウンドパターン
120 接続部材
122 Cuコアボール
123 受動素子
125、126 配線パッド
130、530 配線基板
135 テストプローブ
136 ソケット
310A、310B、310C、310D アンテナ

Claims (8)

  1. ンテナ及びテスト端子が配置された第1面と前記テスト端子と接続された信号処理回路が配置され、前記第1面とは反対側の第2面と、を有するモジュール基板と、
    前記第2面と対向する第3面を有する配線基板と、
    前記モジュール基板と前記配線基板とを接続し、前記信号処理回路の配線を含む接続部材と、を備えた、
    高周波モジュール。
  2. 前記モジュール基板は、
    前記アンテナと前記テスト端子との間が、レジスト又は誘電体によって覆われている、
    請求項1記載の高周波モジュール。
  3. 前記アンテナは、
    30GHz帯以上において放射効率が最大になる、
    請求項1記載の高周波モジュール。
  4. 前記アンテナの端と前記テスト端子との間は、3/4波長以上離れている、
    請求項1記載の高周波モジュール。
  5. 請求項1に記載の高周波モジュールであって、
    前記テスト端子は、グラウンド端子とは異なる端子であり、
    前記モジュール基板において前記モジュール基板の中心から対称な位置に複数配置される、高周波モジュール。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の高周波モジュールであって、
    前記モジュール基板の前記第1面において、前記アンテナと前記テスト端子との間に配置されたグラウンドパターンを有する、高周波モジュール。
  7. 請求項6に記載の高周波モジュールであって、
    前記グラウンドパターンは、前記テスト端子の少なくとも二方向の外周を囲む形状である、高周波モジュール。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の高周波モジュールであって、
    前記テスト端子は、前記アンテナに指向性がある場合に前記アンテナの最大放射方向と異なる位置に配置される、高周波モジュール。
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