JP6353764B2 - 永久磁石式回転電機および縦型洗濯機 - Google Patents

永久磁石式回転電機および縦型洗濯機 Download PDF

Info

Publication number
JP6353764B2
JP6353764B2 JP2014202737A JP2014202737A JP6353764B2 JP 6353764 B2 JP6353764 B2 JP 6353764B2 JP 2014202737 A JP2014202737 A JP 2014202737A JP 2014202737 A JP2014202737 A JP 2014202737A JP 6353764 B2 JP6353764 B2 JP 6353764B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
type rotating
axis
magnet type
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014202737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016073139A (ja
Inventor
小原木 春雄
春雄 小原木
菊地 聡
聡 菊地
湧井 真一
真一 湧井
政二 飯塚
政二 飯塚
国弘 坂本
国弘 坂本
阿久津 晃
晃 阿久津
濱口 智雄
智雄 濱口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Appliances Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Appliances Inc filed Critical Hitachi Appliances Inc
Priority to JP2014202737A priority Critical patent/JP6353764B2/ja
Publication of JP2016073139A publication Critical patent/JP2016073139A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6353764B2 publication Critical patent/JP6353764B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

本発明は集中巻固定子を採用した永久磁石式回転電機およびそれを用いた洗濯機に関するものである。
洗濯機の回転翼を駆動する回転電機にはインバータ駆動の永久磁石式回転電機が採用されている。特に縦型洗濯機において、ダイレクトドライブ方式の回転電機はモータ体格が大きくなり、ひいては洗濯機が重たくなる不具合がある。また、ベルト駆動方式の回転電機は高速化を図れば図るほど体格が小さくなるメリットがある。しかしながら、磁石回転子の回転子鉄心の強度が問題となり、高速化の限界がある。これに対し、ベルト+減速ギヤ駆動方式はそれほどの高速化を図らなくても良いが、体格上多極化できないので電機子反作用の影響が大きく、騒音が大きくなる問題があった。この対策として、電機子反作用を抑える対策として、回転子鉄心の磁極鉄心中にスリットを形成させる方法が提案されている(特許文献1参照)。また、ティースの固定子磁極鉄心中に漏れ磁束を低減する漏れ磁束抑制孔を設けることにより、誘起電圧波形を正弦波に近付け、電機子反作用を低減することが提案されている(特許文献2参)。
特開平7−336917号公報 特開平8−275415号公報
特許文献1記載の従来技術では、分布巻線の固定子を採用した回転電機にあって、回転子鉄心の磁極鉄心にスリットを形成し、固定子巻線のインダクタンスを小さくして出力が向上する。反面、スリットを形成することによって回転子鉄心の機械的強度が低下するため、永久磁石の両サイド端部の外周側鉄心幅を大きくする必要がある場合には却って出力が低下する可能性があった。
特許文献2記載の従来技術では、ティースのポールシュー部に磁束の流れを抑制する孔を形成し、誘起電圧をより正弦波に近付ける方法が提案されている。しかし、洗濯機に使用される回転電機などは容量も大きく、常に負荷状態で運転されるため、誘起電圧ではなく実負荷時の電圧を正弦波にしないとインバータから供給される電圧波形と、回転電機の発生電圧波形の間に偏差が生じ、インバータから回転電機に高調波電流が流れ、回転電機が脈動トルクを発生して騒音などの問題を発生させる可能性がある。
本発明の目的は、回転子鉄心の機械的強度を保ちつつ出力を向上させた永久磁石式回転電機とこれを用いた洗濯機を提供することにある。
上記の目的を解決するために、本発明は、固定子鉄心に形成された複数のスロット内にティースを取り囲むように集中巻の電機子巻線が施された固定子を有し、回転子鉄心に形成された複数の永久磁石挿入孔に永久磁石が納められた回転子が、前記固定子の内周に所定のギャップを介して回転自在に支承された永久磁石式回転電機において、前記回転子鉄心に埋め込んだ円弧状の前記永久磁石の径方向中心軸をd軸、それと電気角で90度離れた軸をq軸とした時、前記永久磁石の前記回転子外周側の回転子磁極鉄心に径方向へ長いd軸スリットを設け、q軸側の回転子鉄心の外周側の一部を内径側へ凹ませて形成した磁気ブリッジを有し、q軸線上にあって前記永久磁石の間あるいは前記永久磁石の内径側に、円状あるいは楕円状のq軸スリットを形成し、前記磁気ブリッジの外周側と前記d軸スリットと前記q軸スリットとを射出成形によってモールドし、前記回転子の軸方向両端側と前記d軸スリットと前記q軸スリットとをモールド連結した。
本発明の形態によれば、磁気ブリッジの遠心力強度を高まるため、磁気ブリッジの外周面に磁気ブリッジ幅が薄くなるように凹凸を形成することが可能となり、結果として、永久磁石の漏れ磁束が低減して出力が向上した永久磁石式回転電機と、これを用いた縦型洗濯機を提供できる。
本発明の実施形態による回転子の径方向断面図を示す一実施例である。 図1の永久磁石式回転電機の回転子の部分拡大図である。 図1の永久磁石式回転電機の回転子の外観図である。 図3の永久磁石式回転電機の回転子の斜視図である。 図1の永久磁石式回転電機の回転子のRR断面図である。 図1の永久磁石式回転電機の回転子のQQ断面図である。 永久磁石式回転電機の回転子と組み合わさる固定子の断面図である。 ドラム式洗濯機の一例である。 本発明の実施形態による効果を説明する強度計算結果である。 本発明の他の実施形態による回転子を示す図である。 本発明のさらに別の実施形態による回転子を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
図8には縦型洗濯機50の一例を示し、外枠51、外枠51を下から支持する外枠ベース52、外枠51の上に設けられたトップカバー53、トップカバー53の開閉自在に係る蓋体54を有する。外槽55は外枠51の上側内部に設けたコーナ支持部58より垂下する吊棒57に防振ばね28を介して防振支持される。
洗濯槽59は外槽55内に回転自在に置かれる。洗濯脱水用の電動機は永久磁石式回転電機1であり、外槽55の底側下面に確実に固定されている。永久磁石式回転電機1の軸端には駆動プ−リ67が締結される。
撹拌翼61は洗濯槽59内に回転自在に設置され、ギヤケース64は外槽55の外側下面で撹拌翼61の真下に固定される。ギヤケース64の下部に設けたクラッチ63は従動プーリ65を有する。従動プーリ65と駆動プーリ67に掛け渡したベルト62を介して回転電機1の回転はクラッチ63に伝わり、永久磁石式回転電機1の回転はギヤケース64のギヤ66に伝えられる。
ギヤケース64の内側出力軸には撹拌翼61が締結され、外側出力軸には洗濯槽59が締結されている。
永久磁石式回転電機1の駆動回転はクラッチ(回転伝達切り替え手段)63で切り替えられる。クラッチ(回転伝達切り替え手段)63の切り替えで永久磁石式回転電機1の回転が撹拌翼61に伝達されたり、洗濯槽59と撹拌翼61に伝達されたりする。
撹拌翼61の撹拌回転で洗濯槽59内の洗濯物が洗濯される。洗濯槽59の高速回転で洗濯槽59内の洗濯物は遠心脱水が行われる。
洗濯物の脱水では回転電機1が高速で回転し、洗濯槽59の胴体に設けた脱水穴68から遠心脱水が行われる。洗濯槽59は上部にバランサー60を備えているので、遠心脱水時、洗濯物の片寄りによるアンバランス発生時の異常振動が緩和される。
蓋体54は洗濯槽59の上部に設けた開口部を開閉し、洗濯物を出し入れする。
コントロール基板69はトップカバー53に設けられ、コントロール基板69の表面には操作パネル70があり、洗濯機50の運転操作が行える。
水位センサ−71はトップカバー53の裏側に配置される。圧力チューブ72を介して水位センサ−71はエアートラップ73の空気室に通じている。外槽55内に貯留する洗濯水の水位は水圧の変化により水位センサ−71により検知され、その水位情報はコントロール基板69に提供され、給水がコントロールされる。
注水ケース74は給水電磁弁75を介して給水ホース76に接続される。給水ホース76は水道水供給の蛇口に接続される。水道水は給水電磁弁75の開放によって注水ケース74を通じて洗濯槽59に注がれる。
外槽カバー77は外槽55の上部に設けられる。注水ケース74から流出する水道水が洗濯槽59の外側にはずしても外側カバー77にガイドされ機外に流出して床面を濡らさないような構成となっており、全ての供給された水は洗濯槽59に注がれる。
排水電磁弁78は排水ホース79を介して外槽55の底部に設けた排水口に連通させる。洗濯やすすぎで使った水は排水電磁弁78の開放で排水ホース79を通じて機外へ排出される。
上述した縦型洗濯機50の駆動源である永久磁石式回転電機1は、固定子2と回転子3とから構成される。固定子2は、固定子鉄心4とそれに施された複数のスロット5(図では9個)と、これらのスロット5で分割されたティース6とを備えている。電機子巻線7(U相巻線7A、V相巻線7B、W相巻線7Cからなる)は、複数のスロット5に巻装された集中巻線である。スロット5の内径側がスロット開口部8であり、ティース6の内径側には円状の固定子スリット9(9aと9b)を設けている。
さらに、ティース6の内径側の内周面にはティース6の周方向両側に延びた磁極片も含めてベベリングを施している。この固定子スリット9の9aと9b間の角度をθ1、ベベリングの開始点の角度をθ2、ティース6のピッチ角度をθ3とした時、θ3>θ2>θ1とし、ここではθ1×2=θ2、θ2×2=θ3の関係に設定している。
回転子3は、回転子鉄心10の外周側に配置されたU字形状の磁石挿入孔11(図では6個)中にフェライト磁石12が納められ、フェライト磁石12の外周側にあるのが回転子3の回転子磁極鉄心13であり、回転子磁極鉄心13間を連結しているのが磁気ブリッジ14である。すなわち、本発明の実施例では6極9スロットの永久磁石式回転電機1である。
ここで、磁石挿入孔11とU字形状のフェライト磁石12の両端側には磁石挿入のためのクリアランスL1を設けているが、その値は0.1mm程度と小さい。
また、回転子磁極鉄心13の中央には径方向に長い穴が形成されたd軸スリット15、q軸上には円状のq軸スリット16を設け、射出成形で形成した回転子が図3である。図3のPP線でカットしたのが図1であり、回転子鉄心10の中心位置にあるのがシャフト孔19であり、シャフト孔19に嵌合あるいは焼嵌めされているのがシャフト20である。図3の斜視図である図4において、回転子3の外周のモールド部が21、回転子磁極鉄心13の一方の端部のモールド部が22Aであり、モールド部22Aとシャフト23とは接触しないようにモールドされている。もう一方のモールド部22Bも同様である。
q軸側鉄心の磁気ブリッジ14上に形成したモールド部21はモールド部22Aと22Bと連結される。これによって、磁気ブリッジ14の遠心力強度を高めることができる。
さらに、スリット15および16も同時に射出成形を行ってモールド部17および18を形成し、スリット15と2つのスリット16間の角度θ5を60度近傍に、スリット16と2つのスリット15間の角度θ4を120度近傍に設定していることから、このスリット15および16中のモールド部17および18によっても回転子磁極鉄心13が遠心力によって飛び出すのを防止している。
図5は図1のRR断面図であり、永久磁石挿入孔11内の永久磁石12をスリット15内のモールド部17と端部モールド部22A,22Bにより、永久磁石12を保持する構造としている。スリット15と回転子外周間の厚みをL2、スリット15と永久磁石挿入孔11間の厚みをL3とした時、いずれも電磁鋼板の板厚の0.5mmに設定している。
図6は図1のQQ断面図であり、スリット16中のモールド部18と回転子鉄心10のq軸側のモールド部21と端部モールド部22A,22Bにより、図示していない回転子磁極鉄心13を保持する構造としている。
これらの遠心力強度を計算したのが図9であり、磁石挿入孔11にフェライト磁石12を挿入した状態で計算した。想定した回転数は10000r/minである。No.(1)は電磁鋼板の厚みが0.5mmであるのに対し、磁気ブリッジ14の基本の厚みを0.4mmとしているので、漏れ磁束が多く必要磁束量が足りなくなって特性が低下する。そこで、磁気ブリッジ14の最小厚みを0.2mmにしたものである。強度計算の結果、磁気ブリッジ14に掛かる最大応力は286MPaとなった。一般に、電磁鋼板の引張強さが360MPaであり、100万回起動停止が繰り返されると、引張強さが1/2の180MPaに低下する。すなわち、No.(1)の構造は洗濯機などの繰り返し負荷で、最大10000r/min以上の脱水工程が実施されると、回転子鉄心10の強度が低下し、洗濯機では採用できないことになるので、動作最大回転数を低下させる必要がある。すなわち、7000r/min以下に最大回転数を設定すれば遠心力強度的には合格となる。
次にNo.(2)の構造は、磁気ブリッジ14の厚みを全て0.4mmにした場合である。結果的には最小厚みを0.2mmから0.4mmへ2倍と大きくしたことにより、回転子鉄心10に掛かる最大応力は244MPaと小さくなることが分かったが、最大10000r/min以上の脱水工程には使用できない。
次にNo.(3)はNo.(2)の構造に対し、回転子3の磁気ブリッジ14の外周と軸方向端部をモールドした場合である。この結果、最大応力は223MPaと小さくなり、ロータ外周モールドは応力低下に効果があることが分かった。
次にNo.(4)の構造は、磁気ブリッジ14の基準の厚みを0.5mmとし、磁気ブリッジ14の途中に円弧状に凹ませるRカットにより、最小厚みを0.4mmにした場合である。結果的には回転子鉄心10に掛かる最大応力は221MPaと2MPa小さくなった。最大応力を180MPa以下にするには相当に厚くする必要がある。これでは、磁石の磁束が磁気ブリッジ14を介して漏れ、特性面から採用できない。したがって、最大応力を180MPa以下にするには脱水最大回転数を低下させる必要がある。
ここで、磁気ブリッジ14の最小厚みを電磁鋼板の厚みが0.5mmのときに0.2mmとして説明を行ってきた。この厚み0.2mmを安定に保って電磁鋼板を打ちぬけるか否かは金型の設計問題である。磁気ブリッジ14の全部の厚みを0.2mmにして打ちぬくのはできないが、磁気ブリッジ14の中の一部分を0.2mmにするのは可能である。当然、磁気ブリッジ14の厚み0.4mmあるいは0.5mmは、0.2mmの時よりは容易となる。
回転子外周にモールド射出成形する場合、固定子と回転子間のギャップが狭い場合にはモールドの厚みを薄くする必要があるため、モールドした後の冷けた時にモールド材にクラックが入る可能性があり、1個でもクラックが入れば製品化できない。
本実施形態では、上記の事項を避けるため、磁気ブリッジ14の最外周を回転子外周から0.76mm離し、q軸線上に半径0.68mmの半円状のR溝31を形成し、磁気ブリッジ14の外周側には内径側へ円弧状に凹ませる部分32を設けることによって、基本の厚みは0.4mmであるが0.2mmまで薄くした部分を形成した。
本実施形態によれば、磁気ブリッジ14の外周面に凹凸が形成されるので、モールド材と磁気ブリッジ14の接触表面積が大きくなり、強度が向上する。このため、磁気ブリッジ14の最小厚み部分を形成でき、永久磁石の漏れ磁束を低減して、回転電機の高出力化が可能である。また、q軸上に半径0.68mmのR溝31を設けているので、電機子反作用が低減する。さらに、磁石挿入孔の内面側にR部33を設けているために、永久磁石と磁石挿入穴との間に隙間が形成され、モールドした後の冷けた時のモールド材のクラック防止にもなる。
言い換えれば、q軸側の磁気ブリッジ14の外周側をモールドすることで回転子の遠心強度がアップできるため、強度が許せる範囲まで磁気ブリッジ14に薄い所を形成して、永久磁石12の漏れ磁束を低減することにより、モータ特性の向上が可能である。したがって、ネオジム磁石を用いずに、U字形状もしくはV字形状のフェライト磁石を用いても、高出力の永久磁石式回転電機を実現できる。
図10は本発明のさらに別の実施形態による回転子である。回転子3には、V字形状の磁石挿入孔23を設け、その中にV字形状の永久磁石24を挿入している。
図11は本発明のさらに別の実施形態による回転子である。回転子3には、q軸線上に楕円状のスリット25を設け、その中にモールド26を施している。なお、図中からも分かるように楕円状のスリット25をシャフト孔19まで大きくすると磁石磁束、電機子反作用磁束が小さくなるので、その長さは特性から決定するのが良い。
これらの実施形態では縦型洗濯機の駆動方式として、永久磁石式回転電機1の回転は、駆動プーリ67、ベルト62、従動プーリ65、クラッチ63、ギヤケース64中のギヤ66を介し、クラッチ62の切り替えによって撹拌翼61、もしくは洗濯槽59と撹拌翼61に伝えられる。
ここで、永久磁石式回転電機1の軸端には冷却ファン27を形成しているので、効率よく永久磁石式回転電機1を使用することが可能となる。すなわち、プーリ比1.9、減速比7.2とすると、総減速比は13.7となる。回転電機1の定格回転数を1500r/minとすると、洗濯時の撹拌翼61の回転数は約110r/min、脱水時の洗濯槽59の回転数は約790r/minとなる。
これに対し、プーリ比2.5、減速比5.5とすると、総減速比は同じ13.7となる。同様に回転電機1の定格回転数を1500r/minとすると、洗濯時の撹拌翼61の回転数は約110r/min、脱水時の洗濯槽59の回転数は約600r/minと大幅に低下し、これでは洗濯物の乾燥に不利になる。
したがって、回転電機1の脱水時の定格回転数を2000r/minとすると、脱水時の洗濯槽59の回転数は約800r/minとなり、洗濯物の乾燥は問題なくなる。
一方、回転電機1は洗濯時には洗濯時間経過とともにコイル温度が徐々に大きくなり、冷却は脱水時のみである。洗濯が1回のみであれば問題ないが、大家族の家庭では2回、3回、多い所で5回も連続洗濯されると、コイルのスタート温度が徐々に大きくなり、ひいては洗濯できないコイル温度になる可能性がある。
これに対し、回転電機1の脱水時の定格回転数を高くできる上述の実施形態の場合は、洗濯動作に入る前に十分にコイルを冷却できるので、いつまでも連続洗濯が可能になる効果がある。
1・・・永久磁石式回転電機、2・・・固定子、3・・・回転子、4・・・固定子鉄心、5・・・スロット、6・・・ティース、7・・・電機子巻線(U相7A、V相7B、W相7C)、8・・・スロット開口部、9・・・固定子スリット、10・・・回転子鉄心、11・・・永久磁石挿入孔、12・・・フェライト磁石、13・・・回転子の磁極鉄心、14・・・磁気ブリッジ、15・・・d軸スリット、16・・・q軸スリット、17・・・モールド部、18・・・モールド部、19・・・シャフト孔、20・・・シャフト、21・・・モールド部、22・・・モールド端部、23・・・V字形状磁石挿入孔、24・・・V字形状永久磁石、25・・・楕円形状スリット、26・・・モールド部、27・・・冷却ファン、28・・・防振ばね、50・・・縦型洗濯機、51・・・外枠、52・・・外枠ベース、53・・・トップカバー、54・・・蓋体、55・・・外槽、57・・・吊棒、58・・・コーナ支持部、59・・・洗濯槽、60・・・バランサー、61・・・撹拌翼、62・・・ベルト、63・・・クラッチ、64・・・ギヤケース、65・・・従動プーリ、66・・・ギヤ、67・・・駆動プーリ、68・・・脱水穴、69・・・コントロール基板、70・・・操作パネル、71・・・水位センサ、72・・・圧力チューブ、73・・・エアートラップ、74・・・注水ケース、75・・・給水電磁弁、76・・・給水ホース、77・・・外槽カバー、78・・・排水電磁弁、79・・・排水ホース、

Claims (9)

  1. 固定子鉄心に形成された複数のスロット内にティースを取り囲むように集中巻の電機子巻線が施された固定子を有し、回転子鉄心に形成された複数の永久磁石挿入孔に永久磁石が納められた回転子が、前記固定子の内周に所定のギャップを介して回転自在に支承された永久磁石式回転電機において、前記回転子鉄心に埋め込んだ円弧状の前記永久磁石の径方向中心軸をd軸、それと電気角で90度離れた軸をq軸とした時、前記永久磁石の前記回転子外周側の回転子磁極鉄心に径方向へ長いd軸スリットを設け、q軸側の回転子鉄心の外周側の一部を内径側へ凹ませて形成した磁気ブリッジを有し、q軸線上にあって前記永久磁石の間あるいは前記永久磁石の内径側に、円状あるいは楕円状のq軸スリットを形成し、前記磁気ブリッジの外周側と前記d軸スリットと前記q軸スリットとを射出成形によってモールドし、前記回転子の軸方向両端側と前記d軸スリットと前記q軸スリットとをモールド連結したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  2. 請求項1記載の永久磁石式回転電機において、前記永久磁石がU字形状あるいはV字形状を有するフェライト磁石からなることを特徴とする永久磁石式回転電機。
  3. 請求項1ないし2項記載の永久磁石式回転電機において、前記磁気ブリッジの径方向幅が前記回転子鉄心の板幅より小さい部分を有することを特徴とする永久磁石式回転電機。
  4. 請求項1ないし3項記載の永久磁石式回転電機において、前記磁気ブリッジの外周側面に凹凸を設けたことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、前記ティースの内径側に円状の固定子スリットを設け、前記ティースの内径側から周方向両側へ延びる磁極片を形成し、さらに前記ティースの内周面にベベリングを施したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  6. 請求項5に記載の永久磁石式回転電機において、2つの前記固定子スリットの間の角度をθ1、周方向両側の前記ベベリングの開始点の角度をθ2、前記ティースのピッチ角度をθ3とした時、θ3>θ2>θ1の関係にしたことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機が6極9スロットであることを特徴とする永久磁石式回転電機。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機を備えた縦型洗濯機。
  9. 請求項8に記載の縦型洗濯機において、前記永久磁石式回転電機の軸端に駆動プーリを配置し、該駆動プーリの回転をベルトを介して従動プーリに伝達し、該従動プーリの回転力をクラッチを介してギヤケース中のギヤに伝える構成にするとともに、脱水時の定格回転数が洗濯時の定格回転数より大きくなるようにした駆動部を有する縦型洗濯機。
JP2014202737A 2014-10-01 2014-10-01 永久磁石式回転電機および縦型洗濯機 Active JP6353764B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014202737A JP6353764B2 (ja) 2014-10-01 2014-10-01 永久磁石式回転電機および縦型洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014202737A JP6353764B2 (ja) 2014-10-01 2014-10-01 永久磁石式回転電機および縦型洗濯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016073139A JP2016073139A (ja) 2016-05-09
JP6353764B2 true JP6353764B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=55867585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014202737A Active JP6353764B2 (ja) 2014-10-01 2014-10-01 永久磁石式回転電機および縦型洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6353764B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6630690B2 (ja) * 2017-02-22 2020-01-15 本田技研工業株式会社 回転電機のロータ
CN109905000A (zh) * 2019-04-23 2019-06-18 山东理工大学 径向与切向永磁磁极混合励磁电机转子生产方法
JP7293859B2 (ja) * 2019-05-20 2023-06-20 株式会社ジェイテクト 埋込磁石型ロータおよび埋込磁石型ロータの製造方法
CN116391313A (zh) 2021-02-17 2023-07-04 松下知识产权经营株式会社 永磁同步电机、压缩机和设备

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11262206A (ja) * 1998-03-10 1999-09-24 Aichi Emerson Electric Co Ltd 圧縮機用電動機の回転子
JP2002136011A (ja) * 2000-10-26 2002-05-10 Fujitsu General Ltd 永久磁石電動機
JP4669734B2 (ja) * 2005-05-13 2011-04-13 日立アプライアンス株式会社 電動機の回転子及び電動機並びに洗濯機
JP5609835B2 (ja) * 2011-09-27 2014-10-22 パナソニック株式会社 ブラシレスモータ
JP2013099064A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Hitachi Appliances Inc 永久磁石式電動機及びそれを利用した密閉形圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016073139A (ja) 2016-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11525204B2 (en) Washing machine driving device, and washing machine and driving method using same
US8987962B2 (en) Double-stator/double-rotor type motor and direct drive apparatus for washer using same
US9124161B2 (en) Double-stator/double-rotor type motor and direct drive apparatus for washer using same
US9644305B2 (en) Drive motor for drum washing machine
JP6353764B2 (ja) 永久磁石式回転電機および縦型洗濯機
JP5147343B2 (ja) 洗濯機ファン駆動用永久磁石式回転電動機
KR20120136081A (ko) 직결식 세탁기의 구동장치
KR102405269B1 (ko) 세탁기
JPWO2008126408A1 (ja) ドラム式洗濯機
JP5609835B2 (ja) ブラシレスモータ
EP2722971A2 (en) Motor and washing maching having the same
JP6523912B2 (ja) 永久磁石回転電機および洗濯機
JP2009077600A (ja) 洗濯機の駆動用モータ
JP2013009542A (ja) 磁石モータを用いたドラム式洗濯機
JP2016073138A (ja) 永久磁石式回転電機および洗濯機
JP6363034B2 (ja) 永久磁石式回転電機およびドラム式洗濯機
JP5193548B2 (ja) 洗濯乾燥機のファン駆動用永久磁石式回転電機
KR20130044754A (ko) 영구자석 모터의 회전자 구조 및 이를 이용한 세탁기
JP6419522B2 (ja) 永久磁石式回転電機および洗濯機
JP2013247850A (ja) 電動機及び洗濯乾燥機
JP5193547B2 (ja) 洗濯機用永久磁石式回転電機
KR101139255B1 (ko) 세탁기의 모터
KR101123324B1 (ko) 세탁기의 유도 모터
KR101054415B1 (ko) 세탁기의 모터
KR101137356B1 (ko) 세탁장치

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170117

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170124

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6353764

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350