JP6206010B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6206010B2 JP6206010B2 JP2013183309A JP2013183309A JP6206010B2 JP 6206010 B2 JP6206010 B2 JP 6206010B2 JP 2013183309 A JP2013183309 A JP 2013183309A JP 2013183309 A JP2013183309 A JP 2013183309A JP 6206010 B2 JP6206010 B2 JP 6206010B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- width direction
- circumferential direction
- pneumatic tire
- circumferential
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
以下に、本発明に係る空気入りタイヤについて、その基本形態を説明する。以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤの回転軸と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、上記回転軸を中心軸とする周り方向をいう。さらに、タイヤ幅方向とは、上記回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CL(タイヤ赤道線)に向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。なお、タイヤ赤道面CLとは、空気入りタイヤの回転軸に直交するとともに、空気入りタイヤのタイヤ幅の中心を通る平面である。
基本形態1は、回転方向が指定された空気入りタイヤについての形態である。図1は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図(接地したタイヤを真上から見た図)である。空気入りタイヤ1は、同図に示すように回転方向(車両が前進している状態でのタイヤ転動向き)が定められている。この空気入りタイヤ1では、図1に示す踏み込み側が蹴り出し側よりも先に接地する。空気入りタイヤ1のトレッド部10は、ゴム材(トレッドゴム)からなり、空気入りタイヤ1のタイヤ径方向の最も外側で露出し、その表面が空気入りタイヤ1の輪郭となる。このトレッド部10の表面は、空気入りタイヤ1を装着する車両(図示せず)が走行した際に路面と接触する面であるトレッド表面12として形成されている。
本実施の形態に係る空気入りタイヤにおいては、周方向細溝18を、0.06本/mm以上のタイヤ幅方向密度で配設することで、小ブロックB1のタイヤ周方向長さをそのタイヤ幅方向長さに対して過度に小さくすることを抑制することができる。これにより、小ブロックB1のタイヤ周方向への倒れ込みを抑制して、タイヤ周方向の外力に対する抗力を十分に確保して、氷上での優れた制動性能及びウェット路面での優れた制動性能を発揮することができる。
基本形態2は、回転方向が指定されていない空気入りタイヤについての形態である。図3は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図(接地したタイヤを真上から見た図)である。空気入りタイヤ2は、タイヤ赤道面CLに対して点対称であるトレッドパターンを有する。図3に示す参照符号中、図1に示す参照符号と同一の参照符号については、図1に示す構成要素と同じ構成要素を示す。
次に、本発明に係る空気入りタイヤの上記基本形態に対して、任意選択的に実施可能な、付加的形態1から9を説明する。
基本形態(基本形態1、2)においては、図1、3のそれぞれにおいて、幅方向細溝222、24が、0.04本/mm以上0.3本/mm以下のタイヤ周方向密度で配設されていること(付加的形態1)が好ましい。
基本形態及び基本形態に付加的形態1を加えた形態においては、図2に示す第3の部分223の面積が、4mm2以上40mm2以下であること(付加的形態2)が好ましい。
基本形態及び基本形態に付加的形態1、2の少なくともいずれかを加えた形態においては、図2に示す第3の部分223は、タイヤ周方向に延在する小ブロック列の、タイヤ幅方向中心部80%の領域RC80に存在していること(付加的形態3)が好ましい。なお、図2に示す例は、第3の部分223を、タイヤ周方向に延在する小ブロック列の、タイヤ幅方向中心部50%の領域(上記80%の領域の一部)RC50に存在させた場合である。
基本形態及び基本形態に付加的形態1から3の少なくともいずれかを加えた形態においては、図2に示す屈曲部が突出する側とは反対側(図1の小ブロックB1については蹴り出し側)における、幅方向細溝22のプロファイルライン(221b、222b、223b)が、第1の部分のプロファイルライン221b及び第2の部分のプロファイルライン222bに対して第3の部分のプロファイルライン223bで、屈曲部が突出する側(上記の踏み込み側)に存在していること(付加的形態4)が好ましい。なお、図2では、第1から第3の部分(221から223)のそれぞれについて、屈曲部が突出する側のプロファイルラインを符号221a、222a、223aで示し、屈曲部が突出する側と反対側のプロファイルラインを符号221b、222b、223bで示している。
基本形態及び基本形態に付加的形態1から4の少なくともいずれかを加えた形態においては、図2に示す第3の部分223のタイヤ周方向の各側におけるプロファイルライン(223a、223b)の屈曲角α2、β2同士の差が30°以下であること(付加的形態5)が好ましい。
基本形態及び基本形態に付加的形態1から5の少なくともいずれかを加えた形態においては、図1、3のそれぞれにおいて、周方向細溝18の溝幅が、1.0mm以上4.0mm以下であること(付加的形態6)が好ましい。ここで、周方向細溝18の溝幅とは、周方向細溝18の延在方向に垂直な方向に測った溝寸法をいう。
基本形態及び基本形態に付加的形態1から6の少なくともいずれかを加えた形態においては、図1、3のそれぞれにおいて、幅方向細溝22、24の溝幅が、1.0mm以上4.0mm以下であること(付加的形態7)が好ましい。ここで、幅方向細溝22、24の溝幅とは、幅方向細溝22、24の延在方向に垂直な方向に測った溝寸法をいう。
基本形態及び基本形態に付加的形態1から7の少なくともいずれかを加えた形態においては、図1(図3)において、タイヤ周方向に隣接する小ブロックB1、B1(小ブロックB2、B2)が、同一のタイヤ周方向領域を有すること(付加的形態8)が好ましい。
基本形態及び基本形態に付加的形態1から8の少なくともいずれかを加えた形態においては、図1、3のそれぞれにおいて、小ブロックB1、B2の少なくともいずれかに、少なくとも1本のサイプが形成されていること(付加的形態9)が好ましい。ここで、サイプとは、溝幅が0.4mm以上1.0mm未満の溝をいう。
(1−1)周方向細溝のタイヤ幅方向配設密度(周方向細溝密度)、
(1−2)幅方向細溝が少なくとも1つの屈曲部を有するか否か(屈曲部の有無)、
(1−3)屈曲部が第1から第3の部分を有するか否か(所定の構成部分の有無)、
(1−4)第1の部分と第2の部分とのなす角(なす角)、
(1−5)第3の部分が、第1の部分及び第2の部分よりも幅狭であるか否か(所定の幅狭部の有無)、
(2)幅方向細溝のタイヤ周方向配設密度(幅方向細溝密度)、
(3)第3の部分の面積、
(4)第3の部分がタイヤ周方向に延在する小ブロック列のタイヤ幅方向中心部80%の領域(80%領域)に存在しているか否か(第3の部分のタイヤ幅方向位置)、
(5)第3の部分(幅狭領域)の形成に寄与したプロファイルライン、
(6)第3の部分のタイヤ周方向の各側におけるプロファイルラインの屈曲角同士の差(屈曲角同士の差)、
(7)周方向細溝の溝幅、
(8)幅方向細溝の溝幅、
(9)タイヤ周方向に隣接する小ブロック同士が同一のタイヤ周方向領域を有するか否か(タイヤ周方向同一領域の有無)、及び
(10)小ブロックに少なくとも1本のサイプが形成されているか否か(サイプの有無)
に従い、実施例1から実施例20の空気入りタイヤを作製した。なお、図1に示す例は、タイヤの回転方向が指定された例であり、図3に示す例は、タイヤの回転方向が指定されていない例である。
氷盤路面において、時速40kmで走行した状態からの制動距離を測定して従来例を基準(100)とした指数評価を行った。この評価は、数値が大きいほど、氷上での制動性能が優れていることを示す。
ウェット路面(水深1mm)において、時速100kmで走行した状態からの制動距離を測定して従来例を基準(100)とした指数評価を行った。この評価は、数値が大きいほど、ウェット路面での制動性能が優れていることを示す。
水深5mmのウェット路面を停止から加速して行く過程において、タイヤのグリップがなくなりタイヤが空転したときの速度を計測して従来例を基準(100)とした指数評価を行った。この評価は、数値が大きいほど、排水性能が優れていることを示す。
10、11 トレッド部
12、13 トレッド表面
14 周方向主溝
18、18a、18b 周方向細溝
22、22a、22b、22c、22d、24、24a、24b、24c、24d 幅方向細溝
221 第1の部分
222 第2の部分
223 第3の部分
221a、222a、223a、221b、222b、223b プロファイルライン
B1、B2、B11、B12、B13、B14 小ブロック
B1a、B1b 小ブロック片
CL タイヤ赤道面
E 接地端
L タイヤ幅方向領域R内におけるタイヤ幅方向の中心線
P1、P3 曲線状のプロファイルラインにおける、タイヤ周方向の一方側の端点
P2 曲線状のプロファイルラインにおける、タイヤ周方向の他方側の端点
R 小ブロックB1のタイヤ幅方向の一方側の端部から他方側の端部までのタイヤ幅方向領域
RC50 タイヤ幅方向領域R内における、タイヤ幅方向の中央部50%の領域
RC80 タイヤ幅方向領域R内における、タイヤ幅方向の中央部80%の領域
S1、S2 サイプ
X 小ブロックB11の矢羽後端部と小ブロックB12の矢羽先端部との間のタイヤ周方向領域
Y 小ブロックB13の矢羽後端部と小ブロックB14の矢羽先端部との間のタイヤ周方向領域
α1 第1の部分221の踏み込み側のプロファイルライン221aと第2の部分222の踏み込み側のプロファイルライン222aとのなす角
α2 第3の部分223のタイヤ周方向の一方側におけるプロファイルラインの屈曲角
β1 第1の部分221の蹴り出し側のプロファイルライン221bと第2の部分222の蹴り出し側のプロファイルライン222bとのなす角
β2 第3の部分223のタイヤ周方向の他方側におけるプロファイルラインの屈曲角
Claims (10)
- 周方向主溝を有するとともに、複数の周方向細溝と、前記周方向細溝と交差する複数の幅方向細溝と、によりタイヤ幅方向に隣り合う小ブロック列が区画形成された空気入りタイヤにおいて、
前記周方向細溝が、0.06本/mm以上0.2本/mm以下のタイヤ幅方向密度で配設され、
前記幅方向細溝が少なくとも1つの屈曲部を有し、前記屈曲部は前記小ブロック列のタイヤ幅方向領域に対応するタイヤ幅方向領域を有し、
前記屈曲部が、
タイヤ幅方向両外側の各部分であって、タイヤ幅方向中央部に向かってタイヤ周方向の同じ向きに延在する第1の部分及び第2の部分と、
前記第1の部分及び前記第2の部分の双方と連なってタイヤ幅方向中央部に延在する第3の部分とを含み、
前記第1の部分と前記第2の部分とのなす角が、40°以上160°以下であり、
前記第3の部分が、前記第1の部分及び前記第2の部分よりもタイヤ周方向において幅狭となっている
空気入りタイヤ。 - 前記幅方向細溝が、0.04本/mm以上0.3本/mm以下のタイヤ周方向密度で配設されている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第3の部分の面積が4mm2以上40mm2以下である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第3の部分は、タイヤ周方向に延在する小ブロック列の、タイヤ幅方向中心部80%の領域に存在している、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記屈曲部が突出する側とは反対側における、前記幅方向細溝のプロファイルラインが、第1の部分及び第2の部分に対して第3の部分で前記屈曲部が突出する側に存在している、請求項1から4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第3の部分のタイヤ周方向の各側におけるプロファイルラインの屈曲角同士の差が30°以下である、請求項1から5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記周方向細溝の溝幅は、1.0mm以上4.0mm以下ある、請求項1から6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記幅方向細溝の溝幅は、1.0mm以上4.0mm以下である、請求項1から7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- タイヤ周方向に隣接する前記小ブロック同士が、同一のタイヤ周方向領域を有する、請求項1から8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記小ブロックの少なくともいずれかに、少なくとも1本のサイプが形成されている、請求項1から9のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013183309A JP6206010B2 (ja) | 2013-09-04 | 2013-09-04 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013183309A JP6206010B2 (ja) | 2013-09-04 | 2013-09-04 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015048044A JP2015048044A (ja) | 2015-03-16 |
JP6206010B2 true JP6206010B2 (ja) | 2017-10-04 |
Family
ID=52698400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013183309A Expired - Fee Related JP6206010B2 (ja) | 2013-09-04 | 2013-09-04 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6206010B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04183610A (ja) * | 1990-11-14 | 1992-06-30 | Ogata Remi | 自動車用防滑タイヤの接地部模様並びに構成 |
JP2010155478A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
-
2013
- 2013-09-04 JP JP2013183309A patent/JP6206010B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015048044A (ja) | 2015-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5696817B1 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6241157B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5975004B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6092059B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
WO2010137273A1 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5368180B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2016137763A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6000218B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US20170066291A1 (en) | Tire | |
WO2014171328A1 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6241149B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6206010B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6241151B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6241150B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6241158B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6236857B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2011183927A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6314370B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5734669B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2010247558A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4857703B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2019182073A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2010260437A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2016055814A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2015164853A (ja) | 空気入りタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160902 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170417 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170425 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170530 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170808 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170821 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6206010 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |