JP6052065B2 - 半導体素装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の第1の形態は、半導体装置である。この半導体装置は、
基板と、
前記基板の下面に接する電極と、
前記基板の上面に接する第1導電型の半導体である第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面に接する第2導電型の半導体である第2半導体層と、
を備える半導体装置であって、
前記第2半導体層には、トレンチが前記第1半導体層まで達するように形成され、前記トレンチ内には、絶縁膜を介して電極が形成されており、
前記トレンチの底部は、前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう方向に向けて凸状に形成され、前記トレンチの側壁は、前記トレンチの開口側ほど広がるように傾斜して形成されており、
前記底部と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との境界を含む面と、の間に、前記第2導電型の半導体により構成された領域を有し、
前記トレンチの底部は、前記側壁とつながる部分において丸まり、かつ、前記領域の上面に向けて丸まった形状となるように凸状に形成されており、
前記半導体装置は、前記トレンチ内の電極と前記基板の下面に接する電極との間に電圧が印加されるものである、半導体装置である。
本発明の第2の形態は、半導体装置である。この半導体装置は、
基板と、
前記基板の下面に接する電極と、
前記基板の上面に接する第1導電型の半導体である第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面に接する第2導電型の半導体である第2半導体層と、
前記基板の上面側に形成された電極であって、前記第2半導体層側に形成された電極と、
前記基板の上面側に形成された電極に隣接する終端構造と、
を備える半導体装置であって、
前記終端構造は、前記第2半導体層に前記第1半導体層にまで達するように形成されたトレンチと、前記トレンチ内に充填された絶縁膜又は前記トレンチ内に充填された電極と、を有し、
前記トレンチの底部は、前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう方向に向けて凸状に形成され、前記トレンチの側壁は、前記トレンチの開口側ほど広がるように傾斜して形成されており、
前記底部と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との境界を含む面と、の間に、前記第2導電型の半導体により構成された領域を有し、
前記トレンチの底部は、前記側壁とつながる部分において丸まり、かつ、前記領域の上面に向けて丸まった形状となるように凸状に形成されており、
前記半導体装置は前記基板の上面側に形成された電極と前記基板の下面に接する電極との間に電圧が印加されるものである、半導体装置である。
本発明の第3の形態は、半導体装置の製造方法である。この方法は、
基板と、
前記基板の下面に接する電極と、
前記基板の上面に接する第1導電型の半導体である第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面に接する第2導電型の半導体である第2半導体層と、
前記第2半導体層に前記第1半導体層にまで達するように形成されたトレンチと、前記トレンチ内に絶縁膜を介して形成された電極と、を備える半導体装置の製造方法であって、
前記半導体装置は、前記トレンチ内の電極と前記基板の下面に接する電極との間に電圧が印加されるものであり、
(A)前記第2半導体層に、前記トレンチを前記第1半導体層まで達するように形成する工程を備え、
前記工程(A)は、前記トレンチの側壁を、前記トレンチの開口側ほど広がるように傾斜させて形成し、前記トレンチの底部を、前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう方向に向けて凸状に形成することによって、前記底部と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との境界を含む面と、の間に、前記第2導電型の半導体により構成された領域を前記トレンチと同時に形成する工程であり、前記トレンチの底部を、前記側壁とつながる部分において丸まり、かつ、前記領域の上面に向けて丸まった形状となるように凸状に形成する工程である、半導体装置の製造方法である。
本発明の第4の形態は、半導体装置の製造方法である。この方法は、
基板と、
前記基板の下面に接する電極と、
前記基板の上面に接する第1導電型の半導体である第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面に接する第2導電型の半導体である第2半導体層と、
前記基板の上面側に形成された電極であって、前記第2半導体層側に形成された電極と、
前記基板の上面側に形成された電極に隣接する終端構造と、
を備える半導体装置の製造方法であって、
前記終端構造は、前記第2半導体層に前記第1半導体層にまで達するように形成されたトレンチと、前記トレンチ内に充填された絶縁膜又は前記トレンチ内に充填された電極と、を有し、
前記半導体装置は、前記基板の上面側に形成された電極と前記基板の下面に接する電極との間に電圧が印加されるものであり、
(A)前記第2半導体層に、前記トレンチを前記第1半導体層まで達するように形成する工程を備え、
前記工程(A)は、前記トレンチの側壁を、前記トレンチの開口側ほど広がるように傾斜させて形成し、前記トレンチの底部を、前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう方向に向けて凸状に形成することによって、前記底部と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との境界を含む面と、の間に、前記第2導電型の半導体により構成された領域を前記トレンチと同時に形成する工程であり、前記トレンチの底部を、前記側壁とつながる部分において丸まり、かつ、前記領域の上面に向けて丸まった形状となるように凸状に形成する工程である、半導体装置の製造方法である。
また、本発明は以下の形態として実現することも可能である。
0<T1≦W1・・・(1)
この形態の半導体装置によれば、トレンチの底部の形状が第1半導体層から第2半導体層に向かう方向に向けて急峻になることを抑制することができる。そのため、前述の領域によって、トレンチの底部において発生する電界の集中を充分に緩和することができる。
0≦W2≦1.0(μm)・・・(2)
この形態の半導体装置によれば、順方向電流の流れを確保できるとともに、前述の領域がチャネル領域に近接しすぎることを防ぐことができるので、チャネル領域の空乏化によるオン抵抗の上昇を抑制することができる。また、トレンチの底部と前述の領域の底面との距離が大きくなりすぎることを抑制することができるので、その領域によって、トレンチの底部において発生する電界の集中を、より充分に緩和することができる。
0≦T2≦W2・・・(3)
この形態の半導体装置によれば、順方向電流の流れを確保しつつ、トレンチの底部と前述の領域の底面との距離が大きくなりすぎることを抑制することができる。そのため、前述の領域によって、トレンチの底部において発生する電界の集中を、より充分に緩和することができる。
A1.半導体装置の構成:
図1は、第1実施形態における半導体装置10の構成を模式的に示す断面図である。図1には、本実施形態における半導体装置10の断面の一部を示している。なお、図1は、半導体装置10の技術的特徴をわかりやすく示すための図であり、各部の寸法を正確に示すものではない。また、図1には、説明を容易にするために、相互に直交するXYZ軸が図示されている。このことは、以降の図についても同様である。
図2は、トレンチ250およびフローティング部330の形状についてより詳細に説明するための図である。図2には、フローティング部330の高さT1、トレンチ250の幅W1、トレンチ250の底部252Dの深さT2、底部252Dの幅W2が示されている。なお、図2においては、基板110や、絶縁膜255、ゲート電極260等は図示を省略している。
0≦W2≦1.0(μm)・・・(2)
0≦T2≦W2・・・(3)
0.2≦W2≦0.5(μm)・・・(5)
0.1≦T2≦0.5(μm)・・・(6)
T1が0より大きい(式(1))とされているのは、フローティング部330を形成して、トレンチ250の底部252における電界の集中を充分に緩和するためである。なお、T1はT2以上であることが、より好ましい(式(4))。T1がT2以上であれば、フローティング部330が、トレンチ250の底部252Dに発生する電界の集中を、より充分に緩和することができる高さ(厚み)を有するからである。
T1がW1以下である(式(1))のは次の理由による。T1がW1以下であれば、底部252Bが第2半導体層130内のより上方に位置することを防ぐことができるため、底部252Dの形状が上方に向けて急峻になることを抑制することができる。その結果、底部252Dの形状が、フローティング部330によって電界の集中を充分に緩和することができる形状となるためである。なお、T1はW2以下であることが、より好ましい(式(4))。T1がW2以下であれば、底部252Dの形状が上方に向けて急峻になることを、より抑制することができる。その結果、フローティング部330が、底部252に発生する電界の集中をより充分に緩和することができるためである。
W2が0以上である(式(2))のは、ゲート電極260に所定値以上の電圧を印加した場合に、ソース電極240とドレイン電極210との間に、第3半導体層140と、第2半導体層130のチャネル領域と、第1半導体層120と、基板110とを介して電流を流すことができるようにするためである。なお、W2は0.2μm以上であることが、より好ましい(式(5))。W2を0.2μm以上とすることで、フローティング部330がチャネル領域に近接しすぎることを防ぐことができるので、電圧印加時にチャネル領域が空乏化することを抑制できる。その結果、半導体装置10のオン抵抗の上昇を抑制することができるためである。
W2が1.0μm以下である(式(2))のは次の理由による。W2が1.0μm以下であれば、例えば側壁251近傍の底部252Dとフローティング部330の底面331との距離が大きくなりすぎることを抑制することができる。そのため、フローティング部330が、側壁251近傍の底部252Dにまで、電界緩和の効果を充分に及ぼすことができるからである。なお、W2は0.5μm以下であることが、より好ましい(式(5))。W2を0.5μm以下とすれば、フローティング部330が、側壁251近傍の底部252Dにまで、電界緩和の効果をより充分に及ぼすことができるからである。
T2が0以上である(式(3))のは、ソース電極240とドレイン電極210との間に、第3半導体層140と、第2半導体層130のチャネル領域と、第1半導体層120と、基板110とを介して電流を流すことができるようにするためである。なお、T2は、0.1μm以上であることがより好ましい(式(6))。
T2がW2以下である(式(3))のは、次の理由による。T2をW2以下とすれば、底部252Dの下端とフローティング部330の底面331との距離とが大きくなりすぎることを抑制することができる。そのため、フローティング部330が、底部252Dの下端に発生する電界の集中を充分に緩和することができるからである。なお、T2は0.5μm以下であることが、より好ましい(式(6))。T2を0.5μm以下とすれば、フローティング部330が、底部252Dの下端にまで、電界緩和の効果をより充分に及ぼすことができるからである。
図3は、半導体装置10の製造方法を示すフローチャートである。図4は、積層体15を示す図である。半導体装置10を製造するには、まず、基板110上に第1半導体層120と第2半導体層130と第3半導体層140とが積層された積層体15が用意される(ステップS110)。積層体15は、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法による結晶成長によって、基板110に、第1半導体層120と第2半導体層130と第3半導体層140とを上方に順に積層することによって製造される。
図7は、フローティング部330を有さない半導体装置50の構造を示す図である。半導体装置50は、上述の製造方法のステップS120におけるドライエッチング条件のうち、プラズマ生成電力を2分の1、すなわち250Wに変更することによって製造された半導体装置である。半導体装置50のトレンチ550の底部552の形状は、本実施形態の半導体装置10と異なり、境界面125を含む面に対して略平行な(XY平面に対して平らな)形状である。
図9は、第2実施形態における半導体装置20の構成を模式的に示す断面図である。図9に示す半導体装置20は、第3半導体層140に接続されたソース電極241と、第2半導体層130に接続されたボディ電極245とを備える点を除き、上述の第1実施形態における半導体装置10と同様である。第2実施形態におけるフローティング部330もまた、第1実施形態と同様に、ドライエッチングによりトレンチ250を形成することによって、トレンチ250と同時に形成される。ソース電極241は、アルミニウム(Al)からなる層とチタン(Ti)からなる層とを積層した後、熱処理することによって形成されている。ボディ電極245は、第2半導体層130のボディ電極245を形成すべき領域にパラジウム(Pd)からなる層を積層した後、熱処理することによって形成されている。図9に示す半導体装置20を製造する場合には、ソース電極241を形成した後の熱処理と、ボディ電極245を形成した後の熱処理は、それぞれ別に行ってもよいし、同時に行ってもよい。このような構成の半導体装置20であっても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
図10は、第3実施形態における半導体装置30の構成を模式的に示す断面図である。図10に示す半導体装置30は、第1実施形態における半導体装置10に、さらにトレンチ250aを用いた終端構造を有する。
D1.変形例1:
上述の種々の実施形態では、トレンチ250、250aおよびフローティング部330、330aはドライエッチングを行うことによって形成されている。これに対し、トレンチ250、250aおよびフローティング部330、330aはドライエッチングおよびウェットエッチングを行うことによって形成されてもよい。ウェットエッチングのエッチャントとしては、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化アンモニウム(NH4OH)、水酸化ナトリウム(NaOH)などのアルカリ系のエッチャントを用いてもよい。
上述の種々の実施形態では、トレンチ250、250aは、プラズマ生成電力が500W、バイアス電力が45Wの条件下でドライエッチングを行うことにより形成されている。この条件は、トレンチの底部を、境界面125を含む面に対して略平行な形状とする条件(プラズマ生成電力が250W、バイアス電力が45W)に対して、プラズマ生成電力が2倍である。しかし、トレンチ250、250aは、トレンチの底部を、境界面125を含む面に対して略平行な形状とする条件に対して、バイアス電力を大きくすることによって形成されてもよい。例えば、トレンチ250、250aは、プラズマ生成電力が250W、バイアス電力が70Wの条件下で形成されてもよい。
図11は、半導体装置40の構成を模式的に示す断面図である。半導体装置40は、上述の実施形態における半導体装置10の変形例である。半導体装置40は、半導体装置10と比較して、トレンチ250bが第1半導体層120のより下方まで到達するように形成されている点と、ゲート電極260bが、境界面125を超えて第1半導体層120まで達している点とが異なる。半導体装置40のその他の点については、半導体装置10と同様である。半導体装置40のフローティング部330bもまた、半導体装置10と同様に、ドライエッチングによりトレンチ250bを形成することによって、トレンチ250bと同時に形成される。このような構成の半導体装置40であっても、第1実施形態と同様の効果を奏する。なおフローティング部330bは、図11に図示しない領域において、第2半導体層130と繋がっていてもよい。
上述の種々の実施形態では、フローティング部330、330aの形状は、トレンチ250、250aの底部252B、252Baと境界面125を含む面とによって囲まれた形状である。これに対し、フローティング部330、330aは、図1、図9、図10に図示しない領域において、第2半導体層130と繋がっていてもよい。
上述の種々の実施形態では、トレンチ250、250aおよびフローティング部330、330aは、ICPエッチング装置を用いたドライエッチングにより形成されている。これに対し、ICPエッチング装置に代えて、例えば、ECR(Electron Cyclotron Resonance)プラズマを用いた誘導結合型エッチング装置や、マグネトロン型やイオンビーム型などの容量結合型プラズマエッチング装置など、プラズマ生成電力とバイアス電力を制御することのできる他のエッチング装置を用いてもよい。
上述の種々の実施形態における各半導体層の形成材料はあくまで一例であり、他の材料を用いることも可能である。例えば、上述の実施形態では、各半導体層が主として窒化ガリウム(GaN)により構成されているとしている。これに対し、各半導体層は炭化ケイ素(SiC)やケイ素(Si)といった他の材料により構成されていてもよい。
上述の種々の実施形態では、トレンチゲート型MOSFETについて説明したが、本発明はそれ以外の半導体装置にも適用可能である。例えば、本発明は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)にも適用可能である。
上述の種々の実施形態では、絶縁膜255、255aは、酸化シリコン(SiO2)により形成されている。これに対し、絶縁膜255、255aは、酸化アルミニウム(Al2O3)や窒化ケイ素(SiN)、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)といった他の材料により形成されているとしてもよい。また、絶縁膜255、255aは複数層構成であるとしてもよい。例えば、SiO2の上にZrO2を設けたZrO2/SiO2構成をはじめ、HfO2/SiO2構成、Al2O3/SiO2構成、SiO2/SiN構成といった2層構成や、SiNの上にSiO2を設け、さらにその上にZrO2を設けたZrO2/SiO2/SiN構成をはじめ、HfO2/Al2O3/SiO2構成といった3層構成であるとしてもよい。
上述の種々の実施形態ではゲート電極260はアルミニウム(Al)により形成されている。これに対し、ゲート電極260は、白金(Pt)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、金(Au)、チタン(Ti)、パラジウム(Pd)、ポリシリコン等の導電性材料の少なくとも1つを含む電極であってもよい。また、ゲート電極260は、複数層によって構成されてもよい。例えば、ゲート電極260は、Au/Ni構成や、Al/Ti構成、Al/TiN構成(それぞれ、Ni、Ti、TiNが絶縁膜側)のような2層構成であってもよいし、TiN/Al/TiN構成のような3層構成であってもよい。
上述の第1実施形態では、ソース電極240は、アルミニウム(Al)からなる層とチタン(Ti)からなる層とパラジウム(Pd)からなる層とを積層して形成されている。また、上述の第2実施形態では、ソース電極241は、Alからなる層とTiからなる層とを積層して形成されている。これに対し、ソース電極240、241は、Tiの代わりに、例えば、バナジウム(V)、ハフニウム(Hf)などの導電性材料の少なくとも1つから成る電極であってもよい。
上述の種々の実施形態では、ドレイン電極210は、チタン(Ti)からなる層とアルミニウム(Al)からなる層を積層して形成されている。これに対し、ドレイン電極210は、Tiの代わりに、例えば、バナジウム(V)、ハフニウム(Hf)などの導電性材料の少なくとも1つから成る電極であってもよい。
上述の種々の実施形態では、半導体装置10の「第1導電型」はN型であり、「第2導電型」はP型である。これに対し、半導体装置10の「第1導電型」がP型であり、「第2導電型」がN型であってもよい。
15…積層体
17、19…製造過程における半導体装置
50…フローティング部330を有さない半導体装置
110…基板
111…基板下面
112…基板上面
120…第1半導体層
122…第1半導体層上面
125…境界面
130…第2半導体層
132…第2半導体上面
140…第3半導体層
142…第3半導体層上面
210…ドレイン電極
240、241…ソース電極
245…ボディ電極
250、250a、250b、550…トレンチ
251、251a、251b、551…側壁
252、252a、252b、552…底部
252B、252Ba、252Bb…第2半導体層に存在するトレンチの底部
252D、252Da、252Db、552D…第1半導体層に存在するトレンチの底部
255、255a…絶縁膜
260、260b、265…ゲート電極
330、330a、330b…フローティング部
331、331a、331b…フローティング部底面
Claims (14)
- 基板と、
前記基板の下面に接する電極と、
前記基板の上面に接する第1導電型の半導体である第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面に接する第2導電型の半導体である第2半導体層と、
を備える半導体装置であって、
前記第2半導体層には、トレンチが前記第1半導体層まで達するように形成され、前記トレンチ内には、絶縁膜を介して電極が形成されており、
前記トレンチの底部は、前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう方向に向けて凸状に形成され、前記トレンチの側壁は、前記トレンチの開口側ほど広がるように傾斜して形成されており、
前記底部と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との境界を含む面と、の間に、前記第2導電型の半導体により構成された領域を有し、
前記トレンチの底部は、前記側壁とつながる部分において丸まり、かつ、前記領域の上面に向けて丸まった形状となるように凸状に形成されており、
前記半導体装置は、前記トレンチ内の電極と前記基板の下面に接する電極との間に電圧が印加されるものである、半導体装置。 - 基板と、
前記基板の下面に接する電極と、
前記基板の上面に接する第1導電型の半導体である第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面に接する第2導電型の半導体である第2半導体層と、
前記基板の上面側に形成された電極であって、前記第2半導体層側に形成された電極と、
前記基板の上面側に形成された電極に隣接する終端構造と、
を備える半導体装置であって、
前記終端構造は、前記第2半導体層に前記第1半導体層にまで達するように形成されたトレンチと、前記トレンチ内に充填された絶縁膜又は前記トレンチ内に充填された電極と、を有し、
前記トレンチの底部は、前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう方向に向けて凸状に形成され、前記トレンチの側壁は、前記トレンチの開口側ほど広がるように傾斜して形成されており、
前記底部と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との境界を含む面と、の間に、前記第2導電型の半導体により構成された領域を有し、
前記トレンチの底部は、前記側壁とつながる部分において丸まり、かつ、前記領域の上面に向けて丸まった形状となるように凸状に形成されており、
前記半導体装置は前記基板の上面側に形成された電極と前記基板の下面に接する電極との間に電圧が印加されるものである、半導体装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の半導体装置であって、
前記面と前記領域の底面とは同一面上に存在する、半導体装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の半導体装置であって、
前記面から前記方向に向けた前記領域の最大高さT1と、
前記面における前記領域を跨いだ前記トレンチの側壁間の幅W1と、は、以下の式(1)を満たす、半導体装置。
0<T1≦W1・・・(1) - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の半導体装置であって、
前記面における前記トレンチの側壁から前記面における前記トレンチの底部までの幅W2は、以下の式(2)を満たす、半導体装置。
0≦W2≦1.0(μm)・・・(2) - 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の半導体装置であって、
前記面から前記底部までの最大深さT2と、
前記面における前記トレンチの側壁から前記面における前記トレンチの底部までの幅W2と、は、以下の式(3)を満たす、半導体装置。
0≦T2≦W2・・・(3) - 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の半導体装置であって、
前記面から前記方向に向けた前記領域の最大高さT1と、
前記面から前記底部までの最大深さT2と、
前記面における前記トレンチの側壁から前記面における前記トレンチの底部までの幅W2と、は、以下の式(4)を満たす、半導体装置。
T2≦T1≦W2・・・(4) - 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の半導体装置であって、
前記第1半導体層および前記第2半導体層は、主に窒化ガリウム(GaN)により構成されている、半導体装置。 - 基板と、
前記基板の下面に接する電極と、
前記基板の上面に接する第1導電型の半導体である第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面に接する第2導電型の半導体である第2半導体層と、
前記第2半導体層に前記第1半導体層にまで達するように形成されたトレンチと、前記トレンチ内に絶縁膜を介して形成された電極と、を備える半導体装置の製造方法であって、
前記半導体装置は、前記トレンチ内の電極と前記基板の下面に接する電極との間に電圧が印加されるものであり、
(A)前記第2半導体層に、前記トレンチを前記第1半導体層まで達するように形成する工程を備え、
前記工程(A)は、前記トレンチの側壁を、前記トレンチの開口側ほど広がるように傾斜させて形成し、前記トレンチの底部を、前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう方向に向けて凸状に形成することによって、前記底部と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との境界を含む面と、の間に、前記第2導電型の半導体により構成された領域を前記トレンチと同時に形成する工程であり、前記トレンチの底部を、前記側壁とつながる部分において丸まり、かつ、前記領域の上面に向けて丸まった形状となるように凸状に形成する工程である、半導体装置の製造方法。 - 基板と、
前記基板の下面に接する電極と、
前記基板の上面に接する第1導電型の半導体である第1半導体層と、
前記第1半導体層の上面に接する第2導電型の半導体である第2半導体層と、
前記基板の上面側に形成された電極であって、前記第2半導体層側に形成された電極と、
前記基板の上面側に形成された電極に隣接する終端構造と、
を備える半導体装置の製造方法であって、
前記終端構造は、前記第2半導体層に前記第1半導体層にまで達するように形成されたトレンチと、前記トレンチ内に充填された絶縁膜又は前記トレンチ内に充填された電極と、を有し、
前記半導体装置は、前記基板の上面側に形成された電極と前記基板の下面に接する電極との間に電圧が印加されるものであり、
(A)前記第2半導体層に、前記トレンチを前記第1半導体層まで達するように形成する工程を備え、
前記工程(A)は、前記トレンチの側壁を、前記トレンチの開口側ほど広がるように傾斜させて形成し、前記トレンチの底部を、前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう方向に向けて凸状に形成することによって、前記底部と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との境界を含む面と、の間に、前記第2導電型の半導体により構成された領域を前記トレンチと同時に形成する工程であり、前記トレンチの底部を、前記側壁とつながる部分において丸まり、かつ、前記領域の上面に向けて丸まった形状となるように凸状に形成する工程である、半導体装置の製造方法。 - 請求項9又は請求項10に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記工程(A)では、ドライエッチングによって、前記トレンチの底部を、前記方向に向けて凸状に形成し、前記領域を形成する、半導体装置の製造方法。 - 請求項9又は請求項10に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記工程(A)では、ドライエッチングおよびウェットエッチングによって、前記トレンチの底部を、前記方向に向けて凸状に形成し、前記領域を形成する、半導体装置の製造方法。 - 請求項11または請求項12に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記工程(A)では、前記面に対して略平行な底部を有するトレンチを形成する場合と比べて、プラズマ生成電力とバイアス電力のうち、少なくとも一方が大きい条件でドライエッチングを行う、半導体装置の製造方法。 - 請求項9から請求項13までのいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記第1半導体層および前記第2半導体層として、主に窒化ガリウム(GaN)により構成された層が用いられる、半導体装置の製造方法。
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