JP5966728B2 - 大口径レンズ系 - Google Patents
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- Lenses (AREA)
Description
(1)1.61≦L2f/f<1.83
(2)0.551≦(r5−r4)/(r5+r4)≦0.763
但し、
L2f:第2レンズの焦点距離、
f:全系の焦点距離、
r4:第2レンズの像側の面の曲率半径、
r5:第3レンズの物体側の面の曲率半径、
である。
本発明の大口径レンズ系は、別の態様では、物体側から順に、正の屈折力の前群、開口絞り、及び正の屈折力の後群からなる大口径レンズ系において、前群は、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第2レンズ、及び負の屈折力の第3レンズからなり、後群は、物体側から順に、負の屈折力の第4レンズ、正の屈折力の第5レンズ、及び正の屈折力の第6レンズからなり、次の条件式(1)、(2’)及び(3)を満足することを特徴としている。
(1)1.61≦L2f/f<1.83
(2’)0.551≦(r5−r4)/(r5+r4)<0.8
(3)1.0<(r2+r1)/(r2−r1)<1.45
但し、
L2f:第2レンズの焦点距離、
f:全系の焦点距離、
r4:第2レンズの像側の面の曲率半径、
r5:第3レンズの物体側の面の曲率半径、
r1:第1レンズの物体側の面の曲率半径、
r2:第1レンズの像側の面の曲率半径、
である。
(3)1.0<(r2+r1)/(r2−r1)<1.45
但し、
r1:第1レンズの物体側の面の曲率半径、
r2:第1レンズの像側の面の曲率半径、
である。
(4)−21<L45f/f<−4
但し、
L45f:第4レンズと第5レンズの合成焦点距離、
f:全系の焦点距離、
である。
(5)−1.2<r6/r7<−0.85
但し、
r6:第3レンズの像側の面の曲率半径、
r7:第4レンズの物体側の面の曲率半径、
である。
(6)1.75<(L1N+L2N+L5N+L6N)/4<1.82
但し、
LiN:第iレンズのd線に対する屈折率、
である。
前群GFは、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズL1、正の屈折力の第2レンズL2、及び負の屈折力の第3レンズL3からなる。
後群GRは、物体側から順に、負の屈折力の第4レンズL4、正の屈折力の第5レンズL5、及び正の屈折力の第6レンズL6からなる。第4レンズL4と第5レンズL5は接合されている。
条件式(1)の上限を超えると、第2レンズL2のパワーが弱くなりすぎて、コマフレアの補正が困難になる。
条件式(1)の下限を超えると、第2レンズL2のパワーが強くなりすぎて、非点収差の補正が困難になる。
条件式(2’)の上限を超えると、第2レンズL2と第3レンズL3の間の空気レンズの発散作用が強くなりすぎて、軸上の球面収差が過剰補正になる。また非点収差の補正が困難になる。
条件式(2)及び(2’)の下限を超えると、第2レンズL2と第3レンズL3の間の空気レンズの発散作用が弱くなりすぎて、開口絞りSの前後の負レンズ(第3レンズL3と第4レンズL4)の作用が強くなってコマフレアが大きく発生する。
条件式(3)の上限を超えると、軸上の球面収差が過剰補正になる。
条件式(3)の下限を超えると、ペッツバール和が大きくなり、軸外の像面湾曲の補正が困難になる。
条件式(4)の上限を超えると、第4レンズL4と第5レンズL5の合成パワーが強くなりすぎて、コマフレアと非点収差が補正困難となる。
条件式(4)の下限を超えると、第4レンズL4と第5レンズL5の合成パワーが弱くなりすぎて、球面収差が補正不足となる。
条件式(5)の上限を超えると、第4レンズL4の物体側の面が強い(きつい)凹面になるため、後群GRの正のパワーが強くなりすぎて、球面収差とコマ収差が補正困難となる。
条件式(5)の下限を超えると、第4レンズL4の物体側の面が弱い(緩い)凹面になるため、球面収差が補正不足となり、また像面湾曲が補正困難となる。
条件式(6)の上限を超えると、軸上色収差、特にg線(435.8nm)がマイナス傾向に強くなってパープルフリンジが問題となる。ちなみに上述の特許文献1では、開口絞りを挟んだ前群と後群にそれぞれ接合レンズを含ませているが、依然として軸上色収差補正、特にg線(435.8nm)が不十分であり、パープルフリンジが問題となる。
条件式(6)の下限を超えると、ペッツバール和が大きくなり、像面湾曲の補正が困難になる。
次に具体的な数値実施例1−3及び参考実施例1−4を示す。縦収差図及び横収差図並びに表中において、d線、g線、C線はそれぞれの波長に対する収差、Sはサジタル、Mはメリディオナル、FNO.はFナンバー、fは全系の焦点距離、Wは半画角(゜)、Yは像高、fB はバックフォーカス(後群GR中の第6レンズL6の像側の面から像面Iまでの空気換算距離)、Lはレンズ全長、Rは曲率半径、dはレンズ厚またはレンズ間隔、N(d)はd線に対する屈折率、ν(d)はd線に対するアッベ数を示す。長さの単位は[mm]である。数値実施例1−3及び参考実施例1−4を通じて、非球面レンズを用いていない。
図1−図3及び表1−表2は、本発明による大口径レンズ系の参考実施例1を示している。図1は無限遠物体合焦時のレンズ構成図であり、図2はその縦収差図であり、図3はその横収差図である。表1は面データであり、表2は各種データである。
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 60.208 3.765 1.80610 40.9
2 5220.351 0.100
3 23.758 4.578 1.80610 40.9
4 47.292 1.572
5 94.386 2.613 1.74077 27.8
6 17.880 4.433
7絞 ∞ 5.834
8 -18.753 1.747 1.76182 26.6
9 1207.844 6.125 1.80610 40.9
10 -23.945 0.100
11 163.440 3.566 1.80610 40.9
12 -58.500 -
(表2)
各種データ
FNO. 1.8
f 51.60
W 15.5
Y 14.24
fB 38.52
L 72.95
図4−図6及び表3−表4は、本発明による大口径レンズ系の参考実施例2を示している。図4は無限遠物体合焦時のレンズ構成図であり、図5はその縦収差図であり、図6はその横収差図である。表3は面データであり、表4は各種データである。
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 37.979 5.230 1.79952 42.2
2 289.990 0.150
3 22.803 3.420 1.80610 40.9
4 35.057 1.280
5 69.123 2.060 1.74077 27.8
6 16.743 5.560
7絞 ∞ 5.000
8 -17.611 1.510 1.76182 26.5
9 -111.400 6.760 1.80610 40.9
10 -23.444 0.100
11 178.920 3.580 1.77250 49.6
12 -51.391 -
(表4)
各種データ
FNO. 1.8
f 51.43
W 15.5
Y 14.24
fB 38.53
L 73.18
図7−図9及び表5−表6は、本発明による大口径レンズ系の数値実施例1を示している。図7は無限遠物体合焦時のレンズ構成図であり、図8はその縦収差図であり、図9はその横収差図である。表5は面データであり、表6は各種データである。
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 36.256 5.120 1.80610 40.9
2 334.400 0.150
3 25.677 3.960 1.78590 44.2
4 39.502 1.440
5 136.460 2.300 1.74077 27.8
6 17.931 5.320
7絞 ∞ 5.000
8 -17.227 1.980 1.76182 26.6
9 -74.801 5.140 1.80610 40.9
10 -22.203 0.100
11 125.880 3.690 1.77250 49.6
12 -52.780 -
(表6)
各種データ
FNO. 1.8
f 51.49
W 15.5
Y 14.24
fB 38.37
L 72.57
図10−図12及び表7−表8は、本発明による大口径レンズ系の数値実施例2を示している。図10は無限遠物体合焦時のレンズ構成図であり、図11はその縦収差図であり、図12はその横収差図である。表7は面データであり、表8は各種データである。
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 36.153 4.688 1.80610 40.9
2 599.014 0.150
3 26.640 4.226 1.78590 44.2
4 39.190 1.682
5 290.940 2.300 1.74077 27.8
6 18.454 4.145
7絞 ∞ 6.087
8 -17.128 1.500 1.76182 26.6
9 -68.666 5.217 1.80610 40.9
10 -21.644 0.100
11 113.830 3.757 1.77250 49.6
12 -52.855 -
(表8)
各種データ
FNO. 1.8
f 51.50
W 15.5
Y 14.24
fB 38.52
L 72.37
図13−図15及び表9−表10は、本発明による大口径レンズ系の数値実施例3を示している。図13は無限遠物体合焦時のレンズ構成図であり、図14はその縦収差図であり、図15はその横収差図である。表9は面データであり、表10は各種データである。
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 36.333 4.821 1.80610 40.9
2 335.437 0.150
3 26.231 4.278 1.78590 44.2
4 40.284 1.432
5 147.017 2.300 1.74077 27.8
6 18.007 4.246
7絞 ∞ 6.142
8 -16.757 1.616 1.76182 26.5
9 -69.574 5.248 1.80610 40.9
10 -21.504 0.100
11 123.431 3.714 1.77250 49.6
12 -52.445 -
(表10)
各種データ
FNO. 1.8
f 51.49
W 15.5
Y 14.24
fB 38.39
L 72.44
図16−図18及び表11−表12は、本発明による大口径レンズ系の参考実施例3を示している。図16は無限遠物体合焦時のレンズ構成図であり、図17はその縦収差図であり、図18はその横収差図である。表11は面データであり、表12は各種データである。
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 39.390 5.306 1.80453 41.0
2 351.749 0.150
3 24.249 3.787 1.78588 44.2
4 39.192 1.221
5 93.640 2.300 1.73963 27.7
6 17.453 4.682
7絞 ∞ 6.232
8 -16.585 2.104 1.70000 30.6
9 -120.928 5.181 1.78554 47.9
10 -22.009 0.100
11 210.783 3.569 1.77250 49.6
12 -49.815 -
(表12)
各種データ
FNO. 1.8
f 51.50
W 15.5
Y 14.24
fB 38.47
L 73.10
図19−図21及び表13−表14は、本発明による大口径レンズ系の参考実施例4を示している。図19は無限遠物体合焦時のレンズ構成図であり、図20はその縦収差図であり、図21はその横収差図である。表13は面データであり、表14は各種データである。
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 36.019 4.948 1.80610 40.9
2 200.004 0.150
3 25.655 4.521 1.78590 44.2
4 41.828 1.089
5 92.908 2.000 1.74077 27.8
6 17.423 4.407
7絞 ∞ 6.109
8 -16.822 2.102 1.76182 26.5
9 -78.573 5.253 1.80610 40.9
10 -21.831 0.100
11 129.774 3.617 1.77250 49.6
12 -54.988 -
(表14)
各種データ
FNO. 1.8
f 51.51
W 15.5
Y 14.24
fB 38.34
L 72.64
(表15)
参考実施例1 参考実施例2 数値実施例1 数値実施例2
条件式(1) 1.06 1.40 1.61 1.79
条件式(2) 0.332 0.327 0.551 0.763
条件式(3) 1.02 1.30 1.24 1.13
条件式(4) -20.78 -8.13 -9.25 -11.86
条件式(5) -0.95 -0.95 -1.04 -1.08
条件式(6) 1.81 1.80 1.79 1.79
数値実施例3 参考実施例3 参考実施例4
条件式(1) 1.64 1.41 1.46
条件式(2) 0.570 0.410 0.379
条件式(3) 1.24 1.25 1.44
条件式(4) -9.46 -20.52 -4.83
条件式(5) -1.07 -1.05 -1.04
条件式(6) 1.79 1.79 1.79
GR 後群
L1 正の屈折力の第1レンズ
L2 正の屈折力の第2レンズ
L3 負の屈折力の第3レンズ
L4 負の屈折力の第4レンズ
L5 正の屈折力の第5レンズ
L6 正の屈折力の第6レンズ
S 開口絞り
I 像面
Claims (9)
- 物体側から順に、正の屈折力の前群、開口絞り、及び正の屈折力の後群からなる大口径レンズ系において、
前群は、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第2レンズ、及び負の屈折力の第3レンズからなり、
後群は、物体側から順に、負の屈折力の第4レンズ、正の屈折力の第5レンズ、及び正の屈折力の第6レンズからなり、
次の条件式(1)及び(2)を満足することを特徴とする大口径レンズ系。
(1)1.61≦L2f/f<1.83
(2)0.551≦(r5−r4)/(r5+r4)≦0.763
但し、
L2f:第2レンズの焦点距離、
f:全系の焦点距離、
r4:第2レンズの像側の面の曲率半径、
r5:第3レンズの物体側の面の曲率半径。 - 請求項1記載の大口径レンズ系において、
次の条件式(3)を満足する大口径レンズ系。
(3)1.0<(r2+r1)/(r2−r1)<1.45
但し、
r1:第1レンズの物体側の面の曲率半径、
r2:第1レンズの像側の面の曲率半径。 - 物体側から順に、正の屈折力の前群、開口絞り、及び正の屈折力の後群からなる大口径レンズ系において、
前群は、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第2レンズ、及び負の屈折力の第3レンズからなり、
後群は、物体側から順に、負の屈折力の第4レンズ、正の屈折力の第5レンズ、及び正の屈折力の第6レンズからなり、
次の条件式(1)、(2’)及び(3)を満足することを特徴とする大口径レンズ系。
(1)1.61≦L2f/f<1.83
(2’)0.551≦(r5−r4)/(r5+r4)<0.8
(3)1.0<(r2+r1)/(r2−r1)<1.45
但し、
L2f:第2レンズの焦点距離、
f:全系の焦点距離、
r4:第2レンズの像側の面の曲率半径、
r5:第3レンズの物体側の面の曲率半径、
r1:第1レンズの物体側の面の曲率半径、
r2:第1レンズの像側の面の曲率半径。 - 請求項1または2記載の大口径レンズ系において、
第1レンズは物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである大口径レンズ系。 - 請求項1ないし4のいずれか1項記載の大口径レンズ系において、
後群は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負の屈折力の第4レンズ、像側に凸面を向けた正の屈折力の第5レンズ、及び正の屈折力の第6レンズからなる大口径レンズ系。 - 請求項1ないし5のいずれか1項記載の大口径レンズ系において、
第4レンズと第5レンズが接合されている大口径レンズ系。 - 請求項1ないし6のいずれか1項記載の大口径レンズ系において、
次の条件式(4)を満足する大口径レンズ系。
(4)−21<L45f/f<−4
但し、
L45f:第4レンズと第5レンズの合成焦点距離、
f:全系の焦点距離。 - 請求項1ないし7のいずれか1項記載の大口径レンズ系において、
次の条件式(5)を満足する大口径レンズ系。
(5)−1.2<r6/r7<−0.85
但し、
r6:第3レンズの像側の面の曲率半径、
r7:第4レンズの物体側の面の曲率半径。 - 請求項1ないし8のいずれか1項記載の大口径レンズ系において、
次の条件式(6)を満足する大口径レンズ系。
(6)1.75<(L1N+L2N+L5N+L6N)/4<1.82
但し、
LiN:第iレンズのd線に対する屈折率。
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